JP2006238137A - 無線受信機における利得調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 Iチャネル/Qチャネルの利得または利得バランスを精度よく調整する方法を提供する。
【解決手段】 可変利得増幅器8i、8qは、P側差動セルおよびN側差動セルを含み、P側差動セルを介して流れる電流を制御するP側制御電流およびN側差動セルを介して流れる電流を制御するN側制御電流の差に応じて利得が制御される。可変利得増幅器8i、8qについて、それぞれ、P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得する。取得した利得データに基づいて、可変利得増幅器8i、8q間の利得差分パターンを求める。利得差分パターンに基づいて、可変利得増幅器8iのP側制御電流、N側制御電流、可変利得増幅器8qのP側制御電流、N側制御電流の少なくとも1つを変化させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線受信機における利得調整方法に係わり、特に、IチャネルおよびQチャネルの利得バランスを調整する方法に係わる。
従来より、無線受信機において、受信信号を増幅する可変利得増幅器およびその可変利得増幅器の利得を制御する制御回路を備える構成が広く実施されている。この場合、制御回路は、一般に、可変利得増幅器から出力される信号の振幅が所定振幅になるようにフィードバック制御を行う。
特許文献1には、受信信号を分離することにより得られるIチャネルおよびQチャネルのそれぞれに対して可変利得増幅器を設ける構成が記載されている。各可変利得増幅器の利得は、それぞれ、フィードバック制御により適切に制御される。そして、これにより、IチャネルおよびQチャネルの信号レベルのバランスを調整している。
なお、可変利得増幅器の製造ばらつき等によって、IチャネルおよびQチャネルの利得に差が生じると、後段の処理回路(例えば、ベースバンドプロセッサなど)においてエラーが発生することがある。また、IチャネルおよびQチャネルの可変利得増幅器の間で入力電圧に対する利得の傾きが一致していない場合にも、同様にエラーが発生し得る。この問題は、特に、ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機において発生しやすい。
特開平8−307174号公報(図1、明細書の段落0011〜0012)
特許文献1においては、IチャネルおよびQチャネルの利得は別々に調整されるものではない。このため、IチャネルおよびQチャネルの利得バランスの調整精度に限界があった。
本発明の目的は、IチャネルおよびQチャネルの利得を個別に調整するための方法を提供することである。
本発明は、受信信号を分離することにより得られる第1および第2の差動信号をそれぞれ増幅する第1および第2の可変利得増幅器の利得を調整するものである。上記第1および第2の可変利得増幅器は、それぞれ、P側差動セルおよびN側差動セルを含むと共に、上記P側差動セルを介して流れる電流を制御するP側制御電流および上記N側差動セルを介して流れる電流を制御するN側制御電流の差に応じて利得が制御される構成である。そして、上記第1の可変利得増幅器について、上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得する第1のステップ、上記第2の可変利得増幅器について、上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得する第2のステップ、上記第1および第2のステップにおいて取得した利得データに基づいて、上記第1の可変利得増幅器と上記第2の可変利得増幅器との間の利得差分パターンを求める第3のステップ、上記利得差分パターンに基づいて、上記第1の可変利得増幅器のP側制御電流、上記第1の可変利得増幅器のN側制御電流、上記第2の可変利得増幅器のP側制御電流、上記第2の可変利得増幅器のN側制御電流の少なくとも1つを変化させる第4のステップ、を有する。
本発明においては、第1の可変利得増幅器と第2の可変利得増幅器との間の利得差分パターンを求める。そして、その利得差分パターンに応じて、第1の可変利得増幅器および/または第2の可変利得増幅器のP側制御電流および/またはN側制御電流を制御することにより、第1の可変利得増幅器および/または第2の可変利得増幅器の利得を個別に調整する。
上記方法において、上記利得差分パターンが予め決められている基準パターンに対して所定範囲内に調整されるまで、上記第1〜第4のステップを繰り返し実行するようにしてもよい。この方法によれば、第1の可変利得増幅器と第2の可変利得増幅器との間の利得バランスを確実に調整できる。
また、上記方法において、上記第1の可変利得増幅器のP側制御電流およびN側制御電流を個々に制御するためのパラメータと、上記第1の可変利得増幅器において上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させたときの利得パターンとの対応関係を予め求めておき、上記第4のステップにおいて、上記予め求めてある対応関係を利用して対応するパラメータを変化させることにより、上記第1の可変利得増幅器のP側制御電流または上記第1の可変利得増幅器のN側制御電流の少なくとも一方を変化させる、ようにしてもよい。この方法によれば、予め平均的な対応関係を求めておけば、多数の増幅器を調整する作業の効率が向上する。
本発明の他の態様は、差動信号を増幅する可変利得増幅器の利得を調整する方法である。上記可変利得増幅器は、P側差動セルおよびN側差動セルを含むと共に、上記P側差動セルを介して流れる電流を制御するP側制御電流および上記N側差動セルを介して流れる電流を制御するN側制御電流の差に応じて利得が制御される構成である。そして、上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得するステップ、上記利得データに基づいて利得パターンを求めるステップ、上記利得パターンに基づいて、上記P側制御電流またはN側制御電流の少なくとも一方を変化させるステップ、を有する。このように、本発明は、1組の可変利得増幅器の利得バランスを調整するだけでなく、各可変利得増幅器の利得を調整する形態にも適用可能である。
本発明によれば、利得差分パターンまたは利得パターンに応じてチャネル毎に利得の調整が行われるので、IチャネルおよびQチャネルの利得を個別に調整できる。
図1は、本発明に係わる無線受信機の構成を示す図である。ここでは、ダイレクトコンバージョン方式の無線受信機100について説明する。また、図1においては、無線受信機100に対して本発明に係わる調整装置20が接続された状態を示している。
図1において、アンテナ1を介して受信された信号は、帯域通過フィルタ(BPF)2でフィルタリングされた後、プリアンプ3により増幅される。乗算機4iは、受信信号に発振器5の出力を乗算する。一方、乗算機4qは、受信信号に対して発振器5の出力の位相を移相器6で90度シフトさせた信号を乗算する。ここで、発振器5の発振周波数は、無線信号のキャリア周波数と同じである。よって、乗算機4i、4qの出力は、それぞれベースバンド帯域のIチャネル信号およびQチャネル信号である。なお、ここでは、Iチャネル信号およびQチャネル信号は、差動信号であるものとする。
Iチャネル信号およびQチャネル信号は、それぞれ低域通過フィルタ(LPF)7i、7qでフィルタリングされた後、可変利得増幅器8i、8q(第1および第2の可変利得増幅器)により増幅される。なお、可変利得増幅器8i、8qは、それぞれ差動増幅器である。Iチャネル処理部9およびQチャネル処理部10は、それぞれ、増幅されたIチャネル信号およびQチャネル信号からI軸上の成分およびQ軸上の成分を求める。合成部11は、Iチャネル処理部9およびQチャネル処理部10の出力から送信データを再生する。利得制御部12は、合成部11の出力(Vcont)を参照しながら、可変利得増幅器8i、8qの利得を制御する。
本発明の利得調整方法は、図1に示す実施例においては、部品の製造ばらつき等によって可変利得増幅器8i、8qの特性が互いに一致していない可能性を考慮し、調整装置20を利用して無線受信機100の出荷前等に可変利得増幅器8i、8qのIチャネルおよびQチャネルの利得および/または利得バランスを調整するものである。
図2は、本発明に係る利得調整方法を実施するシステムの実施形態を示す図である。ここで、調整装置20は、モニタ部21およびパラメータ算出部22を備える。
モニタ部21は、可変利得増幅器8i、8qの出力信号(すなわち、増幅されたIチャネル/Qチャネル信号)の振幅またはパワーを検出する。パラメータ算出部22は、モニタ部21の検出結果に基づいて、可変利得増幅器8i、8qの利得を計算する。ここで、パラメータ算出部22は、可変利得増幅器8i、8qの入力信号の振幅またはパワーを認識しているものとする。そして、パラメータ算出部22は、計算した利得に基づいて可変利得増幅器8i、8qの利得を制御するためのパラメータを算出し、利得制御部12に設定する。これにより、可変利得増幅器8i、8qの利得および/または利得バランスは、パラメータ算出部22により調整される。なお、パラメータ算出部22の動作については後で詳しく説明する。
このように、実施形態の利得調整方法は、可変利得増幅器8i、8qの出力信号を無線受信機100の外部に引き出し、それに基づいて算出したパラメータを利得制御部12に設定することにより行われる。
図3は、可変利得増幅器8i、8qの回路図である。なお、可変利得増幅器8i、8qは、互いに同じ構成なので、可変利得増幅器8i、8qのことを総称して「可変利得増幅器8」と呼ぶことがある。また、以下では、可変利得増幅器8により増幅される差動信号を構成する正側信号および負側信号を、P信号およびN信号と呼ぶ。
可変利得増幅器8は、P側差動セルおよびN側差動セルを備える。P側差動セルは、1組のトランジスタQ1、Q2を含んで構成され、N側差動セルは、1組のトランジスタQ3、Q4を含んで構成される。ここで、トランジスタQ2、Q3のゲートにP信号が与えられ、トランジスタQ1、Q4のゲートにN信号が与えられる。また、トランジスタQ1、Q2のソースは抵抗を介して互いに接続されており、トランジスタQ3、Q4のソースも抵抗を介して互いに接続されている。さらに、トランジスタQ1、Q3のドレインが互いに接続されており、トランジスタQ2、Q4のドレインが互いに接続されている。そして、P信号の出力端子がトランジスタQ1、Q3のドレインに接続されており、N信号の出力端子がトランジスタQ2、Q4のドレインに接続されている。
トランジスタQ5のドレインは、トランジスタQ1、Q3のドレインに接続され、トランジスタQ6のドレインは、トランジスタQ2、Q4のドレインに接続される。また、トランジスタQ5、Q6のゲートには、差動出力(すなわち、P出力およびN出力)の中心電圧を所定値に保つためのフィードバック信号CMFBが与えられる。
トランジスタQ7、Q8、Q9、Q10は、それぞれトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のソースに接続される。また、トランジスタQ7、Q8のゲートにはP側制御信号が与えられ、トランジスタQ9、Q10のゲートにはN側制御信号が与えられる。なお、P側制御信号およびN側制御信号は、後述する電流制御部31により生成される。
上記構成の可変利得増幅器8の利得は、P側差動セルを介して流れる電流(P側制御電流)とN側差動セルを介して流れる電流(N側制御電流)との差分により制御される。ここで、P側制御電流は、トランジスタQ7、Q8のゲートに与えられるP側制御信号により制御され、N側制御電流は、トランジスタQ9、Q10のゲートに与えられるN側制御信号により制御される。すなわち、可変利得増幅器8の利得は、電流制御部31により生成されるP側制御信号およびN側制御信号により制御される。
図4は、利得制御部12の中に設けられる電流制御部31の実施例である。なお、電流制御部31は、図3を参照しながら説明したように、P側制御信号およびN側制御信号を生成して可変利得増幅器8へ与える。
電圧/電流変換部41は、制御電圧Vcontから制御電流Issp および制御電流Issn を生成する。ここで、電圧/電流変換部41は、例えば、下記の関係を満たすように制御電圧Vcontから制御電流Issp および制御電流Issn を生成する。
√Vcont = Issp −Issn
4個の制御信号生成部42(42ip、42in、42qp、42qn)は、互いに同じ構成である。ただし、制御信号生成部42ip、42in、42qp、42qnは、それぞれレジスタ43Rip、43Rin、43Rqp、43Rqnを備える。そして、各レジスタ43Rip、43Rin、43Rqp、43Rqnには、シリアル/パラレル変換部44を介してそれぞれ所望の値(パラメータ)を設定することができる。また、制御信号生成部42ip、42qpには、制御電流Issp が供給され、制御信号生成部42in、42qnには、制御電流Issn が供給される。さらに、制御信号生成部42ipは、可変利得増幅器8iへ供給すべきP側制御信号を生成し、制御信号生成部42inは、可変利得増幅器8iへ供給すべきN側制御信号を生成し、制御信号生成部42qpは、可変利得増幅器8qへ供給すべきP側制御信号を生成し、制御信号生成部42qnは、可変利得増幅器8qへ供給すべきN側制御信号を生成する。以下、制御信号生成部42ipの動作について説明をするが、基本的には、制御信号生成部42in、42qp、42qnについても同様である。
トランジスタQ11およびトランジスタQ12〜Q15は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタQ11を介して流れる電流を「1」としたときにトランジスタQ12、Q13、Q14、Q15を介して流れる電流はそれぞれ「1」「2」「4」「8」である。トランジスタQ12〜Q15のゲートには、それぞれスイッチSW1〜SW4が設けられている。また、各スイッチSW1〜SW4の開閉は、レジスタ43Ripに設定されている値(レジスタ設定値Rip)により制御される。ここで、レジスタ43Ripには、パラメータ算出部22により算出されたパラメータ(この例では、1〜15の中の任意の整数。以下、レジスタ設定値Rip)が設定される。そして、このレジスタ設定値Ripを1〜15の間で変化させることにより、スイッチSW1〜SW4の1個以上を閉状態にするすべての組合せを実現できる。すなわち、レジスタ43Ripに設定するレジスタ設定値Ripにより、入力電流(制御電流Issp )の1倍〜15倍の電流を生成できる。
トランジスタQ16およびQ17は、カレントミラー回路を構成する。したがって、トランジスタQ12〜Q15を介して流れる電流は、トランジスタQ17に受け渡される。さらに、トランジスタQ18は、トランジスタQ17に接続されている。これにより、制御電流Issp およびレジスタ43Ripに設定されたレジスタ設定値Ripに依存する電圧が生成される。そして、この電圧が、P側制御信号として可変利得増幅器8iに与えられる。
このように、利得制御部12は、パラメータ算出部22により算出されたレジスタ設定値Ripに対応するP側制御信号およびN側制御信号を生成する。そして、可変利得増幅器8iおよび8qの利得は、図3を参照しながら説明したように、それぞれ、対応するP側制御信号およびN側制御信号により制御される。すなわち、可変利得増幅器8iおよび8qの利得は、パラメータ算出部22により算出されたレジスタ設定値Ripにより、個別に調整可能である。
次に、本発明の実施形態の利得調整方法について具体的に説明する。実施形態の利得調整方法においては、まず、複数の無線受信機について、上述した制御電圧Vcontおよびレジスタ43Rip、43Rinに設定すべきパラメータ(以下、レジスタ設定値Rip、Rin)を変化させながら可変利得増幅器8の利得をモニタする。そして、それらの間の対応関係を予め求めておく。
図5〜図7は、制御電圧Vcontおよびレジスタ設定値Rip、Rinを変化させたときの可変利得増幅器8iの利得を示すグラフである。これらのデータは、例えば、対応関係テーブル23に格納される。なお、制御電圧Vcontは、「制御電流Issp ≧制御電流Issn 」となる範囲で変化させるものとする。また、「Vcont=0」は「制御電流Issp =制御電流Issn 」を意味する。
図5は、N側差動セルに接続するトランジスタQ9、Q10の電流を制御するためのレジスタ設定値Rinを固定した状態で、P側差動セルに接続するトランジスタQ7、Q8の電流を制御するためのレジスタ設定値Ripを変化させたときの利得を示している。可変利得増幅器8の利得カーブは、図5(a)に示すように、レジスタ設定値Ripが大きくなるにつれて、時計周りに回転することが分かる。なお、図5(b)においては、レジスタ設定値Ripを変化させたときの利得の変化量を見やすく描いたものである。
図6は、図5に示す操作とは逆に、レジスタ設定値Ripを固定した状態でレジスタ設定値Rinを変化させたときの利得を示している。図6に示すように、可変利得増幅器8の利得カーブは、レジスタ設定値Rinが大きくなるにつれて、反時計周りに回転することが分かる。
図7は、「レジスタ値Rin=レジスタ値Rip」を保持しながらそれらの値を変化させたときの利得を示している。図7に示すように、可変利得増幅器8の利得カーブは、レジスタ設定値Rip、Rinの変化に対して平行移動することが分かる。
なお、可変利得増幅器8の利得は、基本的に、図5(a)、図6(a)、図7(a)に示すように、制御電圧Vcontが大きくなるにつれて(すなわち、「制御電流Issp −制御電流Issn 」が大きくなるにつれて)、大きくなる。
このように、実施形態の利得調整方法では、レジスタ設定値Ripおよび/またはRinを変えたときの可変利得増幅器8の利得および利得カーブの変化の傾向が予め求められる。
図8は、上述のようにしてレジスタ設定値Rと可変利得増幅器8の利得特性との対応関係が求められた後に実行される調整手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、パラメータ算出部22により実行される。
ステップS1では、すべてのレジスタ設定値を初期化する。この実施例では、4個のレジスタ(43Rip、43Rin、43Rqp、43Rqn)に設定すべきレジスタ設定値(Iチャネル用の可変利得増幅器のためのレジスタ設定値Rip、Rin、及びQチャネル用の可変利得増幅器のためのレジスタ設定値Rqp、Rqn)が使用される。なお、レジスタ設定値として1〜15の値を取り得る場合には、初期設定値として、例えば「8」が設定される。
ステップS2では、Iチャネル用の可変利得増幅器8(8i)の利得カーブを検出する。具体的には、制御電圧Vcontを変えながら複数の利得データを取得する。この例では、制御電圧Vcontを4回変え、利得Gi1〜Gi4が検出されるものとする。ステップS3では、ステップS2と同様に、Qチャネル用の可変利得増幅器8(8q)の利得カーブを検出する。この例では、利得Gq1〜Gq4が検出される。
ステップS4では、Iチャネルの利得カーブおよびQチャネルの利得カーブとの差分パターンである利得差分パターンΔGを求める。この例では、ステップS2、S3で検出した各利得の差分を算出する。すなわち、「ΔG1(=Gi1−Gq1)」「ΔG2(=Gi2−Gq2)」「ΔG3(=Gi3−Gq3)」「ΔG4(=Gi4−Gq4)」を得る。
ステップS5では、ステップS4で得た利得差分パターンΔGが制御電圧Vcontの全範囲(ここでは、制御電圧Vcontの変化範囲)に渡って十分に小さく、ゼロに対して所定範囲内に入っているか否かを調べる。そして、利得差分パターンΔGが所定範囲内に入っていれば、ステップS6において、その時点でのレジスタ設定値(Rip、Rin、Rqp、Rqn)を出力して処理を終了する。なお、出力されたレジスタ設定値は、それぞれ対応するレジスタ43に設定される。そして、スイッチSW1〜SW4は、対応するレジスタ43に設定されているレジスタ設定値により制御され、Iチャネル用可変利得増幅器および/またはQチャネル用可変利得増幅器の利得が適切に調整され、Iチャネル/Qチャネルの利得バランスが確保される。
利得差分パターンΔGが所定範囲内に入っていなければ、ステップS7において、ステップS1〜S8のループ処理の実行回数をチェックする。そして、実行回数が所定数Nに達していれば、エラーメッセージを出力して処理を終了する。
ステップS8では、利得差分パターンΔGに応じてレジスタ設定値を更新する。その後、処理はステップS2に戻る。なお、ステップS8では、上述した4個のレジスタ設定値Rip、Rin、Rqp、Rqnの中の少なくとも1個が更新される。そして、このことは、Iチャネル用の可変利得増幅器のP側制御電流、Iチャネル用の可変利得増幅器のN側制御電流、Qチャネル用の可変利得増幅器のP側制御電流、Qチャネル用の可変利得増幅器のN側制御電流の少なくとも1つを変化させることを意味する。以下、ステップS8の具体例を示す。
(a)制御電圧Vcontの全範囲に渡ってIチャネルの利得が小さいケース
このケースは、例えば、図9(a)に示すように、ΔG1〜ΔG4がすべて負の値である場合に相当する。この場合、I/Qチャネルの利得差を小さくするためには、図9(a)において、利得差分パターンΔGを上方に平行移動すればよい。すなわち、例えば、Iチャネル用の可変利得増幅器の利得を制御電圧Vcontの全範囲に渡って大きくすればよい。したがって、このケースでは、図7に示した手法を導入し、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのためのレジスタ設定値Rip、Rinの双方を同じ値だけ増加させる。
(b)制御電圧Vcontの全範囲に渡ってIチャネルの利得が大きいケース
このケースは、例えば、図9(b)に示すように、ΔG1〜ΔG4がすべて正の値である場合に相当する。この場合、I/Qチャネルの利得差を小さくするためには、図9(b)において、利得差分パターンΔGを下方に平行移動すればよい。すなわち、例えば、Iチャネル用の可変利得増幅器の利得を制御電圧Vcontの全範囲に渡って小さくすればよい。したがって、このケースでは、図7に示した手法を導入し、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのためのレジスタ設定値Rip、Rinの双方を同じ値だけ減少させる。
(c)利得差分パターンΔGが傾斜している場合(その1:図9(c)に示すように、制御電圧Vcontの増加に伴って利得差分パターンΔGが正の値から負の値へと低下していく場合)
図9(c)に示すケースでは、利得が小さい領域ではIチャネルの利得の方が大きく、利得が大きくなるとQチャネルの利得の方が大きくなっている。この場合、I/Qチャネルの利得差を小さくするためには、図9(c)において、利得差分パターンΔGを反時計回りに回転させればよい。したがって、このケースでは、例えば、図5に示した手法を導入し、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのP側制御信号を変化させるためのレジスタ設定値Ripを所定値だけ減少させる。あるいは、図6に示した手法を導入し、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのN側制御信号を変化させるためのレジスタ設定値Rinを所定値だけ増加させるようにしてもよい。
(d)利得差分パターンΔGが傾斜している場合(その2:図9(d)に示すように、制御電圧Vcontの増加に伴って利得差分パターンΔGが負の値から正の値へと上昇していく場合)
図9(d)に示すケースでは、利得が小さい領域ではQチャネルの利得の方が大きく、利得が大きくなるとIチャネルの利得の方が大きくなっている。この場合、I/Qチャネルの利得差を小さくするためには、図9(d)において、利得差分パターンΔGを時計回りに回転させればよい。したがって、このケースでは、例えば、図5に示した手法を導入し、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのP側制御信号を変化させるためのレジスタ設定値Ripを所定値だけ増加させる。あるいは、図6に示した手法を導入し、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのN側制御信号を変化させるためのレジスタ設定値Rinを所定値だけ減少させるようにしてもよい。
なお、図9(e)〜図9(h)に示すようなケースでは、上述した「平行移動」および「回転」を組み合わせることにより利得バランスを調整することができる。なお、図9(e)は、制御電圧Vcontの増加に伴って利得差分パターンΔGが正の領域で低下していく場合であり、下方に平行移動する調整および反時計回りに調整することを組み合わせることにより好適な利得バランスが得られる。図9(f)は、制御電圧Vcontの増加に伴って利得差分パターンΔGが正の領域で上昇していく場合であり、下方に平行移動する調整および時計回りに調整することを組み合わせることにより好適な利得バランスが得られる。図9(g)は、制御電圧Vcontの増加に伴って利得差分パターンΔGが負の領域で低下していく場合であり、上方に平行移動する調整および反時計回りに調整することを組み合わせることにより好適な利得バランスが得られる。図9(h)は、制御電圧Vcontの増加に伴って利得差分パターンΔGが負の領域で上昇していく場合であり、上方に平行移動する調整および時計回りに調整することを組み合わせることにより好適な利得バランスが得られる。
また、(a)〜(h)として上述した実施例では、Iチャネル用の可変利得増幅器8iのためのレジスタ設定値Ripおよび/またはRinを更新することによって利得バランスを調整しているが、本実施例は、可変利得増幅器8i、8qが同じ構成(同じ特性)であるので、Qチャネル用の可変利得増幅器のためのレジスタ設定値Rqpおよび/またはRqnを更新するようにしてもよい。ただし、可変利得増幅器8i、8qが同じ特性でない場合は、制御電圧Vcontおよびレジスタ設定値との対応関係を予め求めておき、その可変利得増幅器のためのレジスタ設定値を更新するようにする。
また、上述の実施例では、各可変利得増幅器8は、それぞれ1個の増幅器であるものとして説明したが、多段階に接続された複数の増幅器により構成されるようにしてもよい。この場合、各増幅器をそれぞれ上述の手順により調整するようにしてもよい。
さらに、上述の実施例では、I/Qチャネルの利得差分パターンを先に求めておき、その利得差分パターンを「ゼロ」に近づける方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、Iチャネルの利得パターンおよびQチャネルの利得パターンを個々に理想的な利得パターンに近づける方法にも適用可能である。
本発明に係わる無線受信機の構成を示す図である。 本発明の利得調整方法を実施するシステムの実施形態を示す図である。 可変利得増幅器の回路図である。 利得制御部の中に設けられる電流制御部の実施例である。 制御電圧およびレジスタ設定値を変化させたときの可変利得増幅器の利得を示すグラフ(その1)である。 制御電圧およびレジスタ設定値を変化させたときの可変利得増幅器の利得を示すグラフ(その2)である。 制御電圧およびレジスタ設定値を変化させたときの可変利得増幅器の利得を示すグラフ(その3)である。 調整手順を示すフローチャートである。 利得差分パターンの例を示す図である。
符号の説明
8(8i、8q) 可変利得増幅器
12 利得制御部
20 調整装置
21 モニタ部
22 パラメータ算出部
23 対応関係テーブル
31 電流制御部
41 電圧/電流変換部
42 制御信号生成部
100 無線受信機

Claims (4)

  1. 受信信号を分離することにより得られる第1および第2の差動信号をそれぞれ増幅する第1および第2の可変利得増幅器の利得を調整する方法であって、
    上記第1および第2の可変利得増幅器は、それぞれ、P側差動セルおよびN側差動セルを含むと共に、上記P側差動セルを介して流れる電流を制御するP側制御電流および上記N側差動セルを介して流れる電流を制御するN側制御電流の差に応じて利得が制御される構成であり、
    上記第1の可変利得増幅器について、上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得する第1のステップと、
    上記第2の可変利得増幅器について、上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得する第2のステップと、
    上記第1および第2のステップにおいて取得した利得データに基づいて、上記第1の可変利得増幅器と上記第2の可変利得増幅器との間の利得差分パターンを求める第3のステップと、
    上記利得差分パターンに基づいて、上記第1の可変利得増幅器のP側制御電流、上記第1の可変利得増幅器のN側制御電流、上記第2の可変利得増幅器のP側制御電流、上記第2の可変利得増幅器のN側制御電流の少なくとも1つを変化させる第4のステップ、
    を有する利得調整方法。
  2. 請求項1に記載の利得調整方法であって、
    上記利得差分パターンが予め決められている基準パターンに対して所定範囲内に調整されるまで、上記第1〜第4のステップを繰り返し実行する
    ことを特徴とする利得調整方法。
  3. 請求項1に記載の利得調整方法であって、
    上記第1の可変利得増幅器のP側制御電流およびN側制御電流を個々に制御するためのパラメータと、上記第1の可変利得増幅器において上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させたときの利得パターンとの対応関係を予め求めておき、
    上記第4のステップにおいて、上記予め求めてある対応関係を利用して対応するパラメータを変化させることにより、上記第1の可変利得増幅器のP側制御電流または上記第1の可変利得増幅器のN側制御電流の少なくとも一方を変化させる
    ことを特徴とする利得調整方法。
  4. 差動信号を増幅する可変利得増幅器の利得を調整する方法であって、
    上記可変利得増幅器は、P側差動セルおよびN側差動セルを含むと共に、上記P側差動セルを介して流れる電流を制御するP側制御電流および上記N側差動セルを介して流れる電流を制御するN側制御電流の差に応じて利得が制御される構成であり、
    上記P側制御電流とN側制御電流の差を変化させながら複数の利得データを取得するステップと、
    上記利得データに基づいて利得パターンを求めるステップと、
    上記利得パターンに基づいて、上記P側制御電流またはN側制御電流の少なくとも一方を変化させるステップ、
    を有する利得調整方法。


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