JP2006237764A - ビデオカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来は水平方向にコントラストが少ない被写体の場合にはAF精度が悪いという問題がある。水平走査方式で得られた撮像信号の変化が少なく、コントラスト評価値が十分に得られないためである。
【解決手段】 駆動タイミング発生回路13は、撮像素子12を水平走査方式と垂直走査方式とを画素読み出しクロック毎に交互に切り替えて動作させる。評価値作成回路17は、各走査方式の撮像信号に基づいて水平走査のコントラスト評価値と、垂直走査のコントラスト評価値を作成する。マイコン18は、水平走査のフレーム間コントラスト評価値の変化量の絶対値と、垂直走査のフレーム間コントラスト評価値の変化量の絶対値のうち、絶対値が大きな方のコントラスト評価値に基づいて、コントラスト評価値が大きくなる方向にフォーカスレンズ11を移動制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明はビデオカメラに係り、特に撮像した映像信号から抽出した所定高周波数成分のコントラスト評価値を最大とするような山登り制御により、フォーカスレンズ位置を移動制御して焦点を合わせるオートフォーカス機能を備えたビデオカメラに関する。
ビデオカメラでは、CCD(電荷結合素子)などの光電変換素子を用いて、被写体の映像情報を電気信号に変換し、更に所定の信号処理を行って映像信号を生成し、必要に応じてその映像信号をメモリや磁気テープなどの磁性体に記録する。この記録の際に露光や焦点を自動的に調整するために、1画面の画像情報から明るさの情報や、焦点の合焦の程度を判断する評価値を計算し、それをもとに絞りやレンズの位置を調整して自動露出調整(AE)や自動合焦調整(オートフォーカス/AF)を実現している。
上記のオートフォーカスの一例として、従来から所謂山登り方式によるオートフォーカスが知られている(例えば、特許文献1参照)。図8は従来のビデオカメラの山登り制御によるオートフォーカス処理系の一例のブロック図を示す。同図において、a〜dのいずれかの位置に制御されるフォーカスレンズ31を通った被写体からの入射光は、撮像素子32に結像されて光電変換されて電気信号とされ、その電気信号が信号処理回路33に供給されて所定の信号処理が施されて映像信号とされると共に、その所定領域の所定の高周波数成分が抽出されてコントラスト評価値とされる。
上記のコントラスト評価値は、コントラストの度合いを表わすAF評価値であり、その値の変化によりフォーカスレンズ駆動部34を駆動制御してフォーカスレンズ31の位置をa〜dのいずれかの位置に移動させて、コントラストの最大点、すなわち合焦(ジャストピント)を得る。
ここで、フォーカスレンズ31の位置が図8の位置aから位置b,cを経て位置dへ移動するとき、コントラスト評価値も同様にa’からb’,c’を経てd’へ変化する。この場合、フォーカスレンズ31の位置がcのときにコントラスト評価値が最大になり、dになったときは減少する。
この位置dでのコントラスト評価値d’は、直前の位置cでのコントラスト評価値c’より減少するので、その時フォーカスレンズ31の移動方向を反転する。このような動作を繰り返してコントラスト評価値の最大点を求める制御を山登り制御と呼び、ビデオカメラにおけるAF方式の最も一般的な手法である。
特開平11−252441号公報
ここで、従来のビデオカメラにおける上記の山登り制御のオートフォーカスでは、オートフォーカスの基となるコントラスト評価値を映像信号から作成するので、コントラスト評価値は画面の水平走査の垂直方向への連続した信号である。また、そのコントラスト評価値は映像信号のコントラストに該当し、その度合いに応じてフォーカスレンズ31の位置を制御する。
従って、従来は、水平方向にコントラストが少ない被写体の場合にはAF精度が悪いという問題がある。例えば、図9のような、窓のブラインドの横縞模様の被写体画像62の場合は、モニタ画面61の画面水平方向でのコントラストが低いため、AF精度が悪い。
また、コントラスト評価値は図10に示すように、モニタ画面63内の被写体画像64の中央部に配置されるコントラスト評価値検出枠65の枠内のコントラストを観測して得られるものであり、コントラスト評価値検出枠65の枠内のある1本の水平走査線の信号波形は、図9に示した窓のブラインド等の横縞の被写体62のような横1本線の画像の場合は図11に示すように、一定レベルとなる。このため、フォーカスレンズ31の位置を移動させても、コントラスト評価値検出枠65の枠内の信号波形は変わらないので、コントラストによる制御ができない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、横縞の被写体等の水平方向など特定方向にコントラストが少ない被写体に対しても、所要の精度を確保してオートフォーカスを好適に行い得るビデオカメラを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、読み出し画素のランダムアクセスが可能な撮像素子からの撮像信号の所定高周波成分に基づいてコントラスト評価値を作成し、そのコントラスト評価値を最大にするように撮像素子の光入射側に設けられたフォーカスレンズを移動制御するオートフォーカス機能を備えたビデオカメラにおいて、撮像素子のランダムアクセス画素を読み出すための走査を、順次巡回的に画素読み出しクロック単位で切り替える走査制御手段と、切り替えた走査毎に撮像素子から走査される撮像信号の所定高周波成分に基づいて、コントラスト評価値を作成する評価値作成手段と、評価値作成手段により作成されたコントラスト評価値のフレーム間の変化量をそれぞれ求めて大小比較し、その中から最も変化量の大きなコントラスト評価値に基づいてフォーカスレンズを移動制御するレンズ移動制御手段とを有することを特徴とする。
この発明では、撮像素子の2次元マトリクス状に配置された複数の画素を、行方向の画素群単位で列方向に順次読み出す一般的な水平走査方式や、列方向の画素群単位で行方向に順次読み出す垂直走査方式や、それらの中間の斜め走査方式などの複数種類の走査方式を順次切り替えて撮像素子を動作させ、切り替えた走査毎に撮像素子から走査される撮像信号の所定高周波成分に基づいて、コントラスト評価値を作成し、作成されたコントラスト評価値のフレーム間の変化量をそれぞれ求めて大小比較し、その中から最も変化量の大きなコントラスト評価値に基づいてフォーカスレンズを移動制御するようにしたため、従来の水平走査方式のコントラスト評価値のみに基づいてフォーカスレンズを駆動する場合に比べて、被写体の画像に対応したより正確なコントラスト評価値を得ることができる。
本発明によれば、従来の水平走査方式のコントラスト評価値のみに基づいてフォーカスレンズを駆動する場合に比べて、被写体の画像に対応したより正確なコントラスト評価値を得ることができるため、従来用いていた水平走査時で使用するコントラスト評価値作成手段やマイコンによるオートフォーカス制御アルゴリズムを変更すること無しに、横縞の被写体等に対しては従来に比べてオートフォーカス制御の精度を向上することができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるビデオカメラの一実施の形態のブロック図を示す。同図において、フォーカスレンズ11はフォーカスレンズ駆動機構21により入射光の光軸方向に移動可能な構成とされており、そのフォーカスレンズ11を透過した被写体からの入射光は、撮像素子12に結像されて光電変換される。撮像素子12は、後述する図2のブロック図の構成の駆動タイミング発生回路13からの駆動タイミング信号に基づいて動作する、CMOSなどのランダムアクセスできる撮像素子である。
ここで、撮像素子には大別すると、図6(A)に示す構成のCCDと、図6(B)に示す構成のCMOSイメージセンサとがあることが知られている。図6(A)に示すように、CCDは、画素を構成する2次元マトリクス状に配置された複数個のフォト・ダイオード及び読み出しゲート41と、各列毎の複数個のフォト・ダイオード及び読み出しゲート41からの信号電荷をそれぞれ垂直方向に転送する垂直レジスタ42と、垂直レジスタ42からの信号電荷を水平方向に転送する水平レジスタ43と、水平レジスタ43からの信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換回路44と、出力アンプ45とより構成されている。
このCCDでは、フォト・ダイオード及び読み出しゲート41からの信号電荷を垂直レジスタ42、水平レジスタ43の順で転送し、電荷電圧変換回路44で電圧に変換する。この時、垂直レジスタ42の電荷は1水平期間に1画素ずつ水平レジスタ43方向に転送され、水平レジスタ43は水平走査と同期して出力部へ1画素ずつ電荷を転送する。このような構造のため垂直走査を優先して出力することはできない。
一方、図6(B)に示すように、CMOSイメージセンサは、画素を構成する2次元マトリクス状に配置された複数個のフォト・ダイオード、電荷電圧変換回路及びゲートスイッチ51と、各行の複数個の画素(フォト・ダイオード、電荷電圧変換回路及びゲートスイッチ51)単位で制御する垂直走査回路52と、各列毎の複数個の画素(フォト・ダイオード、電荷電圧変換回路及びゲートスイッチ51)に共通に読み出し線53を介して接続された複数個のスイッチ54と、スイッチ54を順次にオンに制御する水平走査回路55と、出力アンプ56とより構成されている。
このCMOSイメージセンサでは、被写体からの入射光がフォト・ダイオード、電荷電圧変換回路及びゲートスイッチ51のフォトダイオードに入射されて光電変換され、得られた信号電荷が電荷電圧変換回路で電圧に変換され、更に垂直走査回路52からの垂直走査パルスにより、上から下方向の画素内のゲートスイッチが順次オンに制御される。また、これと並行して水平走査回路55によりスイッチ54が左から右方向へ順次オンに制御されることにより、画素を構成するフォト・ダイオード、電荷電圧変換回路及びゲートスイッチ51のゲートスイッチがオンで、かつ、スイッチ54がオンである同じ列の画素からの電圧が読み出し線53及び出力アンプ56を通して映像信号として出力される。
このCMOSイメージセンサの場合は、各画素で電荷から電圧への変換を行っているので、読み出す画素は自由に選択できる(ランダムアクセス)。水平走査であったり垂直走査であったり切り替えることもできる。本実施の形態の撮像素子12は、基本的には図6(B)に示したCMOSイメージセンサを用いる。なお、CCDでもランダムアクセス可能な構成とした場合は、CCDも撮像素子12に用い得る。
このようなランダムアクセス可能な撮像素子12は、図1の駆動タイミング発生回路13からの駆動タイミング信号により指示された走査アドレスからの画素の撮像信号を出力する。上記の駆動タイミング発生回路13は、例えば、図2に示す構成とされている。同図において、駆動タイミング発生回路13は、クロックとリセットパルスが共通に入力される水平アドレスカウンタ131及び垂直アドレスカウンタ132からなる水平走査方式アドレス発生回路と、クロックとリセットパルスが共通に入力される水平アドレスカウンタ133及び垂直アドレスカウンタ134からなる垂直走査方式アドレス発生回路と、スイッチ135及び136から構成されている。
水平アドレスカウンタ131及び133と、垂直アドレスカウンタ132及び134には、それぞれにクロック入力端子、リセット入力端子、イネーブル入力端子とキャリー出力端子とカウンタ出力端子とがあり、イネーブル入力端子がH(ハイレベル)の時にクロック入力端子に入力されるクロックに同期してカウンタ131〜134がインクリメントする構成である。また、リセットは強制クリアである。キャリー出力端子からはカウンタ131〜134が最大カウント値の時にH(ハイレベル)を出力する構成とされており、このキャリー出力端子を一方のアドレスカウンタのイネーブル入力端子に接続することで2次元のアドレス空間を表現することができる。
すなわち、水平アドレスカウンタ131のキャリー出力端子が垂直アドレスカウンタ132のイネーブル入力端子に接続されており、かつ、水平アドレスカウンタ131のイネーブル入力端子はハイレベルに固定されているので、水平アドレスカウンタ131は毎クロックにインクリメントするが、垂直アドレスカウンタ132は水平アドレスカウンタ131からキャリーが出力された場合にのみインクリメントすることとなり、上記2次元のアドレス空間を水平方向から走査することになる(水平走査方式)。すなわち、ある一行分の画素行を指定してその一行分の画素出力を得た後、垂直方向に隣接する次の一行分の画素行を指定してその一行分の画素出力を得ることを一画面分繰り返す。
一方、垂直アドレスカウンタ134のキャリー出力端子が水平アドレスカウンタ133のイネーブル入力端子に接続されており、かつ、垂直アドレスカウンタ134のイネーブル入力端子はハイレベルに固定されているので、垂直アドレスカウンタ134は毎クロックにインクリメントするが、水平アドレスカウンタ133は垂直アドレスカウンタ134からキャリーが出力された場合にのみインクリメントすることとなり、上記2次元のアドレス空間を垂直方向から走査することになる(垂直走査方式)。すなわち、ある一列分の画素列を指定してその一列分の画素出力を得た後、水平方向に隣接する次の一列分の画素列を指定してその一列分の画素出力を得ることを一画面分繰り返す。
スイッチ135は、水平アドレスカウンタ131と水平アドレスカウンタ133の各カウンタ出力端子から出力された水平走査アドレスを1クロック毎に交互に選択して水平走査アドレスを出力する。もう一方のスイッチ136は、垂直アドレスカウンタ132と垂直アドレスカウンタ134の各カウンタ出力端子から出力された垂直走査アドレスを1クロック毎に交互に選択して垂直走査アドレスを出力する。
再び図1に戻って説明する。CLK系タイミング発生回路22から出力されたクロックなどに同期して動作する駆動タイミング発生回路13により読み出し画素が制御される撮像素子12から出力された映像信号は、A/D変換器14に供給され、ここでディジタル映像信号(画像データ)に変換された後、信号処理回路15内のビデオ回路16に供給される。信号処理回路15は、ビデオ回路16と評価値作成回路17とからなり、評価値作成回路17は更に、コントラスト評価値を得るための所定の高周波数成分を濾波するための高域フィルタ(HPF)171と、検波回路172と、積分回路173とから構成されている。
A/D変換器14から出力された画像データは、ビデオ回路16で所定の信号処理が施されてビデオ信号に変換されて出力される一方、HPF171で所定の高周波数成分が濾波されて検波回路172で検波された後、積分回路173で積分されることにより、コントラスト評価値とされる。このコントラスト評価値は、駆動タイミング発生回路13から1クロック毎に交互に水平走査アドレスと垂直走査アドレスとが切り替え出力されるため、後述するように2クロック期間毎に水平走査時のコントラスト評価値と垂直走査時のコントラスト評価値とが出力されてマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)18へ出力される。
マイコン18はこれら水平走査時のコントラスト評価値と垂直走査時のコントラスト評価値とに基づいて、後述するアルゴリズムに従って、評価を次のフレームのタイミングで行い、フレームの最後にコントラスト評価値が大きな方の評価値を最大とするような駆動信号を生成して、ドライバ19を通してモータ20に印加し、その回転方向を制御する。フォーカスレンズ駆動機構21は、モータ20の回転方向に応じて、被写体に近付く方向又は遠ざかる方向にフォーカスレンズ11を移動させる。これにより、コントラスト評価値が最大となるような、山登り方式のオートフォーカス(AF)制御が行われる。
次に、本実施の形態の水平走査と垂直走査の両立について、更に詳細に説明する。図3は本実施の形態のフレーム単位で表したAF制御のタイミングチャートを示す。図3(A)に示すフレームパルスに同期して撮像素子12は同図(B)に模式的に示すように露光し、続いて同図(C)に模式的に示すタイミングで水平転送動作を行うと共に、同図(E)に模式的に示すタイミングで垂直転送動作を行う。
水平走査によりビデオ信号が出力されるので、水平転送動作(水平走査方式)により得られた画像データがビデオ回路16で信号処理されてビデオ信号として図3(D)に模式的に示すようにモニタに出力される。また、水平転送動作(水平走査方式)により得られた画像データと垂直転送動作(垂直走査方式)により得られた画像データとは、評価値作成回路17に供給されて、これらに基づいて、図3(F)に模式的に示すようにコントラスト評価値が作成され、このコントラスト評価値に基づきマイコン18が、評価を次のフレームのタイミングで行い、フレームの最後にフォーカスレンズ11の駆動の指示をドライバ19に与えフォーカスレンズの駆動を図3(G)に模式的に示すタイミングで行う。
このように、本実施の形態では、水平走査時の転送と垂直走査時の転送を同時に行い、前者により得られた画像データはモニタ出力や記録信号として使用し、後者により得られた画像データはAF評価値作成に使用する。
図4は本実施の形態の画素読み出しクロック単位で表したAF制御のタイミングチャートを示す。図1のCLK系タイミング発生回路22から出力された図4(A)に示す画素読み出しクロック(CLK)に同期して、図2に示した駆動タイミング発生回路13内のスイッチ135と136とが、図4(B)に示すように1クロック毎に交互に切り替えられて、水平走査方式の水平走査アドレス及び垂直走査アドレスが図4(C)に模式的に示すように出力され、続いて、垂直走査方式の水平走査アドレス及び垂直走査アドレスが図4(D)に模式的に示すように出力されることが、1クロック毎に交互に行われる。
図1において、撮像素子12は上記の駆動タイミング発生回路13から出力された水平走査アドレス及び垂直走査アドレスによる画素からの撮像信号を出力する。ビデオ回路16はA/D変換器14からの画像データを評価値作成回路17へ出力すると共に、その画像データのうち、水平走査方式の期間に得られた画像データに対しては、図4(E)に模式的に示すように、所定の信号処理(例えば、間引き処理)を行って入力の2倍の期間(すなわち、2クロック期間)に亘ってモニタ用あるいは記録用ビデオ信号として出力する。このビデオ信号は、図3(D)に示した信号に相当する。
評価値作成回路17は、図4(C)に示した水平走査方式のアドレス出力期間に得られた画像データに対して前記した評価値作成処理を行って、1クロック遅延して図4(F)に模式的に示すように2クロック期間に亘って水平走査時のコントラスト評価値(以下、水平走査評価値という)を出力すると共に、図4(D)に示した垂直走査方式のアドレス出力期間に得られた画像データに対して前記した評価値作成処理を行って、遅延することなく図4(G)に模式的に示すように2クロック期間に亘って垂直走査時のコントラスト評価値(以下、垂直走査評価値という)を出力する。これにより、評価値作成回路17からは水平走査評価値と垂直走査評価値とが同時に、かつ、2クロック期間毎に更新されてマイコン18へ出力される。
マイコン18は、上記の水平走査評価値と垂直走査評価値とを入力として受け、図5のフローチャートに示すアルゴリズムに従った処理を行って、フォーカスレンズ駆動信号を生成する。すなわち、図5に示すように、マイコン18は、まず、入力された水平走査評価値FvHと、1フレーム前の水平走査評価値FvH’との水平走査の差分値PHと、入力された垂直走査評価値FvVと、1フレーム前の垂直走査評価値FvV’との垂直走査の差分値PVとをそれぞれ算出し(ステップS1)、それらの差分値の絶対値|PH|と|PV|を大小比較する(ステップS2)。
マイコン18は|PH|>|PV|の比較結果が得られたときには、差分値の絶対値が大きい方の|PH|を変数Pに代入する(ステップS3)。一方、|PH|≦|PV|の比較結果が得られたときには、差分値の絶対値が大きい方の|PV|を変数Pに代入する(ステップS4)。ステップS3又はS4の処理に続いて、マイコン18は、1フレーム前の評価値FvH’、FvV’を、今回入力された評価値FvH、FvVに更新する(ステップS5)。
続いて、マイコン18はステップS3又はS4で得た変数Pの値が0付近の値かどうか判定し(ステップS6)、0付近の値であれば、垂直走査評価値のフレーム間の変化量と水平走査評価値のフレーム間の変化量とがほぼ等しいので、ほぼ合焦位置であると判断して停止を示す値「0」の駆動信号Mを出力する(ステップS7)。
一方、マイコン18はステップS6で変数Pの値が0付近の値でないと判定した時はPの値が正であるかどうか判定する(ステップS8)。Pの値が正でない、すなわち負であると判定したときは、マイコン18は今回のコントラスト評価値の方が1フレーム前のコントラスト評価値よりも大きいので、前回と同じ順方向移動を示す値「+1」の駆動信号Mを出力する(ステップS9)。他方、ステップS8でPの値が正であると判定したときは、マイコン18は1フレーム前のコントラスト評価値の方が今回のコントラスト評価値よりも大きいので、逆方向移動を示す値「−1」の駆動信号Mを出力する(ステップS10)。こうして、マイコン18はPの値が最大となるような駆動信号を生成する。
このように、本実施の形態によれば、水平走査評価値と垂直走査評価値のそれぞれについて、フレーム間の変化量の絶対値を求め、フレーム間の変化量の絶対値が大きい方の走査方式のコントラスト評価値に基づいてオートフォーカスを行うようにしたため、例えば、従来は図11に示したような横1本線の撮像信号波形しか得られないために、コントラスト評価値が正確に得られない図9の横縞の被写体画像62に対しても、垂直走査方式により図7に示すようなパルス列波形が撮像素子12から得られるため、ある値の垂直走査評価値が得られ、これに基づいて従来に比べて高精度なオートフォーカスができる。
また、逆に縦縞の画像に対しては、従来と同様に水平走査方式により図7に示すようなパルス列波形が撮像素子12から得られるため、ある値の水平走査評価値が得られ、これに基づいて従来と同様の精度でオートフォーカスができる。勿論、横縞あるいは縦縞以外の画像に対しても、本実施の形態によれば、垂直走査評価値のフレーム間の変化量と水平走査評価値のフレーム間の変化量の大小比較結果に応じて、高精度なオートフォーカスができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、駆動タイミング発生回路13を、撮像素子12に対して斜め走査を行うような水平走査アドレス及び垂直走査アドレスを予め記憶している記憶装置と、その記憶装置から画素クロックのタイミングで順次記憶アドレスを読み出す回路とからなる構成として、斜め走査を行わせ、それにより得られたコントラスト評価値に基づいてオートフォーカスを行うこともできる。ただし、この場合は、斜め走査を水平走査に変換したアドレスの画素から得た撮像信号を得てモニタ用ビデオ信号を生成する必要がある。
また、水平走査方式用コントラスト評価値作成回路と、垂直走査方式用コントラスト評価値作成回路と、斜め走査方式用コントラスト評価作成回路とを別々に設け、それをユーザーの意図により適宜切り替えるような構成とすることも可能である。また、水平走査時のアドレス発生回路により「水平転送」が終了した後、垂直走査時のアドレス発生回路により「垂直転送」を行うという方法も考えられる。
本発明の一実施の形態のブロック図である。 図1中の駆動タイミング発生回路の一実施の形態の回路図である。 図1のフレーム単位で見た時の動作説明用タイミングチャートである。 図1の画像読み出しクロック単位で見た時の動作説明用タイミングチャートである。 図1中のマイコンの一例の動作説明用フローチャートである。 CCDイメージセンサとCMOSイメージセンサの各例の概略構成を示す図である。 縦縞の被写体に対する垂直走査時の撮像信号波形の一例を示す図である。 従来のビデオカメラにおけるAFを行う処理系の一例のブロック図である。 窓のブラインド等の横縞模様の被写体の一例を示す図である。 コントラスト評価値検出枠の一例の説明図である。 図9の被写体に対する従来のビデオカメラの撮像信号の1ラインの波形の一例を示す図である。
符号の説明
11 フォーカスレンズ
12 撮像素子
13 駆動タイミング発生回路
14 A/D変換器
15 信号処理回路
16 ビデオ回路
17 評価値作成回路
18 マイクロコンピュータ(マイコン)
19 ドライバ
20 モータ
21 フォーカスレンズ駆動機構
22 CLK系タイミング発生回路
131、133 水平アドレスカウンタ
132、134 垂直アドレスカウンタ
135、136 スイッチ
171 高域フィルタ(HPF)
172 検波回路
173 積分回路
31 水平アドレスカウンタ
32 垂直アドレスカウンタ

Claims (1)

  1. 読み出し画素のランダムアクセスが可能な撮像素子からの撮像信号の所定高周波成分に基づいてコントラスト評価値を作成し、そのコントラスト評価値を最大にするように前記撮像素子の光入射側に設けられたフォーカスレンズを移動制御するオートフォーカス機能を備えたビデオカメラにおいて、
    前記撮像素子のランダムアクセス画素を読み出すための走査を、順次巡回的に画素読み出しクロック単位で切り替える走査制御手段と、
    前記切り替えた走査毎に前記撮像素子から走査される撮像信号の前記所定高周波成分に基づいて、前記コントラスト評価値を作成する評価値作成手段と、
    前記評価値作成手段により作成された前記コントラスト評価値のフレーム間の変化量をそれぞれ求めて大小比較し、その中から最も変化量の大きなコントラスト評価値に基づいて前記フォーカスレンズを移動制御するレンズ移動制御手段と
    を有することを特徴とするビデオカメラ。
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