JP2006237196A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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裕二 原田
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Abstract

【課題】 メモリセルアレイの外周部に配置されたダミーセルのオフリークを抑制することで、従来に比べ高性能、低消費電力の半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 半導体基板中の第1導電型ウェル2a領域上に形成された複数のメモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイと、メモリセルアレイの外周に配置された複数のダミーセルDCと、行方向に並ぶ複数のメモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線と、行方向に並ぶ複数のダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線DWと、第1導電型ウェル2a内に形成された第2導電型拡散層10aとを備える。ここで、ダミーワード線は、第1の配線層12を介して第2導電型拡散層と電気的に接続されるとともに、第1の配線層より上層の配線層14を介して第1導電型ウェル2a領域または半導体基板に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体記憶装置、特に仮想接地型セルおよびAND型セルEEPROM等の不揮発性半導体記憶装置に関するものである。
不揮発性半導体記憶装置では、読出し対象メモリセルの制御ゲートに任意の電圧を加えることにより、浮遊ゲート電極の電荷量の違いによる閾値の変化を利用してデータの「0」、「1」を区別する。そのために、任意数のメモリセルの制御ゲート、ドレイン、ソースをそれぞれ共通に接続し、マトリックスに配置してメモリセルアレイを構成している。メモリセルの制御ゲートは、メモリセルアレイのX方向に沿って連続的に延設されワード線として用いられる。メモリセルのドレイン領域は、ビット線に共通接続され、ソース領域は、ソース線に共通接続されている。
図9(a)、(b)はそれぞれ仮想接地型EEPROMの一般的なメモリセルアレイの平面図、等価回路図である。図10(a)は、一般的なフローティングゲート型メモリセルのN型セルにおける、ダミーワード線のワード線方向断面と、前記ダミーワード線の電位固定のためのP型ウェルとの接続を示したものである。図10(b)はその等価回路図である。
図9(a)に示すように、仮想接地型メモリセルをマトリクスに配置したメモリセルアレイ1内でワード線W(W1、W2、W3・・・Wn-1、Wn)は規則的に並んでおり、メモリセルアレイ1の中央部に位置するワード線加工精度は比較的高くなる。21はワード線の繰り返しを示す。しかし、メモリセルアレイ1の外周付近のワード線、特に最外周のワード線では規則性が崩れるため、エッチングの状況がメモリセルアレイ中央部と異なり、加工精度が低下する(たとえば特許文献1参照)。
このため、通常はメモリセルアレイ1の最外周は、ワード線の加工精度低下を回避するために電気回路上は使用しないダミーセルDCを配列し、ダミーセルDCの制御ゲートをメモリセルアレイのX方向に沿って連続的に延設したダミーワード線DWが配置される(図9,10)。図10において、2aはP型ウェル(またはP型半導体基板)、3は素子分離酸化膜、4は酸化膜、5は第1ゲート絶縁膜、6は浮遊ゲート電極、7は第2ゲート絶縁膜、9はソース・ドレイン、11はコンタクト、12は第1層目メタル配線である。
一般的に、ダミーワード線は、電位固定のために配線層を介してウェル領域または半導体基板に接続するのみで、書き換え回路には接続されない。またダミーセルのドレイン、ソースは、メモリセルのドレイン・ソースとそれぞれ共通接続される。
特開2000−22113号公報
しかしながら、半導体装置の製造工程、特にプラズマを使用する製造工程において、ワード線の帯電によりワード線の電位が高くなることがある。この時、ワード線に電流パスがないと、ワード線の電圧降下が起こらず高い電位が保たれることになる。このときワード線が正側に帯電した場合(ワード線−半導体基板間に正電圧を印加することと同等)、半導体基板−浮遊ゲート電極間にトンネル電流が発生し、半導体基板から浮遊ゲート電極に電子が注入される。また、ワード線が負側に帯電した場合(ワード線−半導体基板間に負電圧を印加することと同等)、浮遊ゲート電極−半導体基板間にトンネル電流が発生し、浮遊ゲート電極から電子が放出される。
このように、製造完成直後のメモリセルの閾値は製造工程におけるワード線の帯電による浮遊ゲート電極の電荷量の変化の影響を受ける。これはメモリセルのみでなく、ダミーセルにおいても同様であり、製造完成直後のダミーセルの閾値は製造工程におけるダミーワード線の帯電による浮遊ゲート電極の電荷量の変化の影響を受ける。
メモリセルは、製造完成後において書き換え回路を用いて電気的な書き換を行うことで任意に閾値の設定ができるが、ダミーセルには書き換えの回路が接続されていないため、製造完成直後の閾値が保持されることになる。
ここで、製造工程でのダミーワード線の帯電により、製造完成直後のダミーセルの閾値が低い側に変動し、低閾値化した場合、メモリセルのドレイン・ソースをそれぞれに共通接続されたダミーセルのオフリークにより、メモリセルの書き換えや、読み出し動作が正常に行えないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、上記問題を解決するもので、ダミーセルが製造工程におけるダミーワード線の帯電により、低閾値化するのを回避でき、さらに製造工程の帯電によりダミーセルを高閾値化することで、ダミーセルのオフリークを削減することが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の半導体記憶装置は、半導体基板中の第1導電型ウェル領域上に形成された複数のメモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの外周に配置された複数のダミーセルと、行方向に並ぶ複数の前記メモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線と、行方向に並ぶ複数の前記ダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線と、前記第1導電型ウェル内に形成された第2導電型拡散層とを備え、前記ダミーワード線は、第1の配線層を介して前記第2導電型拡散層と電気的に接続されるとともに、前記第1の配線層より上層の配線層を介して前記第1導電型ウェル領域または前記半導体基板に接続されている。
請求項2記載の半導体記憶装置は、請求項1記載の半導体記憶装置において、前記第2導電型拡散層は、その周囲に前記第2導電型拡散層より低濃度の第2導電型低濃度拡散層を有する。
請求項3記載の半導体記憶装置は、請求項1または2記載の半導体記憶装置において、前記メモリセルおよび前記ダミーセルは、MONOS型メモリセルで構成されている。
請求項4記載の半導体記憶装置は、請求項1または2記載の半導体記憶装置において、前記メモリセルおよび前記ダミーセルは、フローティングゲート型メモリセルで構成されている。
請求項5記載の半導体記憶装置は、半導体基板中の第1導電型ウェル領域上に形成されたフローティングゲート型メモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの外周に配置された複数のフローティングゲート型ダミーセルと、行方向に並ぶ複数の前記メモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線と、行方向に並ぶ複数の前記ダミーセルの浮遊ゲート電極を共通に接続して形成されたダミー下層配線と、行方向に並ぶ複数の前記ダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線とを備え、前記ダミー下層配線および前記ダミーワード線は、第1の配線層を介して前記第1導電型ウェル領域または前記半導体基板に接続されている。
本発明の請求項1記載の半導体記憶装置によれば、ダミーワード線は、第1の配線層を介して第2導電型拡散層と電気的に接続されるとともに、第1の配線層より上層の配線層を介して第1導電型ウェル領域または半導体基板に接続されており、ダミーワード線が第1導電型ウェル領域内の第2導電型拡散層と接続された以降でかつ第1導電型ウェルと接続されるまでの間は、N型セルの場合、ダミーワード線が負の帯電に対して、順方向電圧となるpn接合に接続される。このため、製造工程での負の帯電に対しては電流パスを持ち、ワード線が高電位とならず、負の帯電による浮遊ゲート電極からの電子の放出が防止でき、ダミーセルの閾値の低下を防止できる。さらに、正の帯電に対しては、pn接合は逆方向電圧となるため、製造工程でのpn接合の逆方向耐圧以下の帯電は電流パスがないため、ワード線−P型ウェル間が高電位となり、P型ウェル−浮遊ゲート電極間にトンネル電流が発生し、P型ウェルから浮遊ゲート電極に電子の注入が起こり、閾値が上昇する。P型セルの場合も同様の効果を得ることができる。
上記のように本発明の構成によれば、周囲にダミーセルを配したメモリセルアレイにおいて、製造工程中の負の帯電によるダミーセルの低閾値化を防止でき、かつ正の帯電を利用して高閾値化することでダミーセルのオフリークを削減し、メモリセルアレイの安定した動作を実現できる。
請求項2では、請求項1記載の半導体記憶装置において、第2導電型拡散層は、その周囲に第2導電型拡散層より低濃度の第2導電型低濃度拡散層を有することが好ましい。このような構成によれば、逆方向電圧印加時の第2導電型拡散層と第1導電型ウェル間に生じる電界が緩和され、pn接合の逆方向耐圧を上昇させることができるので、N型セル、P型セルがそれぞれ製造工程での正の帯電、負の帯電に対してより高い電位となり、P型ウェル−浮遊ゲート電極間により多くのトンネル電流が発生する。この結果、効果的にダミーセルを高閾値化することができる。
請求項3では、請求項1または2記載の半導体記憶装置において、メモリセルおよびダミーセルは、MONOS型メモリセルで構成されていることが好ましい。
請求項4では、請求項1または2記載の半導体記憶装置において、メモリセルおよびダミーセルは、フローティングゲート型メモリセルで構成されていることが好ましい。
本発明の請求項5記載の半導体記憶装置によれば、ダミー下層配線およびダミーワード線は、第1の配線層を介して第1導電型ウェル領域または半導体基板に接続されているので、ダミー下層配線およびダミーワード線を形成するダミーセルの浮遊ゲート電極および制御ゲート電極はウェル領域または半導体基板と接続されており、電気的に開放されている。このため、電荷蓄積による閾値の変動は起こらない。したがって製造工程の帯電によるダミーセルの低閾値化がなく、オフリークの増加がないので、メモリセルアレイの安定した動作を実現できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、仮想接地型EEPROMのメモリセルアレイの説明において図9を用いる。
図9(a)においてX方向にワード線W(W1、W2、W3・・・Wn-1、Wn)が周期的に規則的に配置されており、メモリセルアレイ1の外周部にダミーワード線DWが配置されている。また、Y方向は、メモリセルのドレイン(兼ソース)を共通接続したビット線(兼ソース線)B(B1、B2、B3)が周期的に規則的に配置されている。
図1は、フローティングゲート型メモリセルのN型セルにおける、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置について説明するためのもので、図1(a)はダミーワード線のワード線方向断面と、ダミーワード線と、P型ウェル内のN型拡散層の接続と、ダミーワード線の電位固定のためのP型ウェルとの接続を示したものである。図1(b)はその等価回路図である。
図1において、2aはP型ウェル(またはP型半導体基板)、3は素子分離酸化膜、4は酸化膜、5は第1ゲート絶縁膜、6は浮遊ゲート電極、7は第2ゲート絶縁膜、9はソース・ドレイン、10aはN型拡散層、11はコンタクト、12は第1層目メタル配線、13はヴィア、14は第2層目メタル配線、DIはダイオード、DCはダミーセルである。
この半導体記憶装置は、図1および図9に示すように、半導体基板中の第1導電型ウェル2a領域上に形成された複数のメモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイ1と、メモリセルアレイ1の外周に配置された複数のダミーセルDCと、行方向に並ぶ複数のメモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線Wと、行方向に並ぶ複数のダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線DWと、第1導電型ウェル2a内に形成された第2導電型拡散層10aとを備えている。ダミーワード線DWは、第1の配線層12を介して第2導電型拡散層10aと電気的に接続されるとともに、第1の配線層12より上層の第2の配線層14を介して第1導電型ウェル2a領域または半導体基板に接続されている。
上記の実施形態によると、ダミーワード線DWがP型ウェル2a内のN型拡散層10aと接続された以降でかつP型ウェル2aと接続されるまでの間は、製造工程の負の帯電は、pn接合の順方向電圧となり、電流パスを持つため、ダミーワード線DWが負の高い電位とならない。逆に、正の帯電は、pn接合の逆方向電圧となり、帯電が逆方向耐圧以下では、ダミーワード線DWが高い電位が保たれる。これにより、P型ウェル−浮遊ゲート電極間にトンネル電流が発生し、P型ウェル2aから浮遊ゲート電極6に電子が注入されダミーセルDCが高閾値化する。ダミーワード線DWが電位固定のためにP型ウェル2aと接続された以降では、正負の帯電に対して、電流パスを持つため、ダミーワード線DWが正負ともに高い電位とならないので、帯電によるダミーセルDCの閾値の変動はない。
前記はN型セルについて記述したもので、P型セルの場合にも、図2(a)、(b)に示す実施形態で、同様な効果を得ることができる。図2において、2bはN型ウェル(またはN型半導体基板)、10bはP型拡散層である。
ここでは、ダミーワード線DWがN型ウェル2b内のP型拡散層10bと接続された以降でかつN型ウェル2bと接続されるまでの間は、製造工程の正の帯電は、pn接合の順方向電圧となり、電流パスを持つため、ダミーワード線DWが正の高い電位とならない。逆に、負の帯電は、pn接合の逆方向電圧となり、帯電が逆方向耐圧以下では、ダミーワード線DWが負の高い電位が保たれる。これにより、浮遊ゲート電極−N型ウェルにトンネル電流が発生し、浮遊ゲート6からN型ウェル2bに電子が放出されダミーセルDCが高閾値化する。ダミーワード線DWが電位固定のためにN型ウェル2bと接続された以降では、正負の帯電に対して、電流パスを持つため、ダミーワード線DWが正負ともに高い電位とならないので、帯電によるダミーセルDCの閾値の変動はない。
また前記は2層配線の例を示したが、3層以上の配線の場合も同様の効果が得られる。また3層以上の配線の場合は、ダミーワード線の電位固定のためのダミーワード線とウェル(あるいは半導体基板)の接続を、最上層配線を介して行うと、本発明の効果をより多くの製造工程で得ることができ最も効果的である。
また、上記はフローティングゲート型メモリセルに関して述べたが、MONOS型メモリセルでも同様な効果が得られる。
図3(a)は、MONOS型のN型セルにおける、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置を示したもので、図1(a)と等価の断面図で、ダミーワード線のワード線方向断面と、前記ダミーワード線と、P型ウェル内のN型拡散層の接続と、前記ダミーワード線の電位固定のためのP型ウェルとの接続を示したものである。図3(b)はその等価回路図である。
図3において、15は下部酸化膜、16は窒化膜、17は上部酸化膜である。
上記の実施形態によると、ダミーワード線DWがP型ウェル2a内のN型拡散層10aと接続された以降でかつP型ウェル2aと接続されるまでの間は、製造工程の負の帯電は、pn接合の順方向電圧となり、電流パスを持つため、ダミーワード線DWが負の高い電位とならない。逆に、正の帯電は、pn接合の逆方向電圧となり、帯電が逆方向耐圧以下では、ダミーワード線DWが高い電位が保たれる。これにより、トンネル電流により電荷蓄積層へ電子が注入されダミーセルDCが高閾値化する。ダミーワード線DWが電位固定のためにP型ウェル2aと接続された以降では、正負の帯電に対して、電流パスを持つため、ダミーワード線DWが正負ともに高い電位とならないので、帯電によるダミーセルDCの閾値の変動はない。
このように、MONOS型メモリセルでもフローティングゲート型メモリセルと同様な効果が得られる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図4〜図6に基づいて説明する。なお、仮想接地型EEPROMのメモリセルアレイの説明は図9と同様である。
図4はフローティングゲート型メモリセルのN型セルにおける、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明するもので、第1の実施形態の効果をさらに効率的に得られるようにしたものである。
図4において、10cは高濃度N型拡散層、10dは低濃度N型拡散層である。
図4では、ダミーワード線DWと接続されるP型ウェル2a内のN型拡散層10cの周囲に低濃度N型拡散層10dを有している。このような構造によると逆方向電圧印加時のN型拡散層10c,10dとP型ウェル2a間に生じる電界が緩和され、pn接合の逆方向耐圧が高くなる。したがって、負の帯電に対しては、第1の実施形態と同様に電流パスを持つため、ダミーワード線DWが負の高い電位とならず、逆に正の帯電によるダミーワード線DWの電位は、第1の実施形態より高くなり、より多くのトンネル電流が発生し、P型ウェルから浮遊ゲート電極への電子の注入がおこり易く、より効果的にダミーセルを高閾値化することができる。
前記はN型セルについて記述したもので、P型セルの場合にも、図5に示す実施形態で、同様な効果を得ることができる。
図5において、10eは高濃度P型拡散層、10fは低濃度P型拡散層である。
図5では、ダミーワード線DWと、接続されるN型ウェル2b内のP型拡散層10eの周囲に低濃度P型拡散層10fを有している。このような構造によると逆方向電圧印可時のP型拡散層10e,10fとN型ウェル2b間に生じる電界が緩和され、pn接合の逆方向耐圧が高くなる。したがって、正の帯電に対しては、第1の実施形態と同様に電流パスを持つため、ダミーワード線DWが正の高い電位とならず、逆に負の帯電によるダミーワード線DWの電位は、第1の実施形態より高くなり、より多くのトンネル電流が発生し浮遊ゲート電極6からN型ウェル2bへの電子の放出がおこり易く、より効果的にダミーセルを高閾値化することができる。
また、上記はフローティングゲート型メモリセルに関して述べたが、MONOS型メモリセルでも同様の効果が得られる。図6はMONOS型のN型セルにおける、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置で、図4と等価断面図である。
図6は、図4と同様にダミーワード線DWと接続されるP型ウェル2a内のN型拡散層10cの周囲に低濃度N型拡散層10dを有している。このような構造によると逆方向電圧印加時のN型拡散層10c,10dとP型ウェル2a間に生じる電界が緩和され、pn接合の逆方向耐圧が高くなる。したがって、負の帯電に対しては、第1の実施形態と同様に電流パスを持つため、ダミーワード線DWが負の高い電位とならず、逆に正の帯電によるダミーワード線DWの電位は、第1の実施形態より高くなり、トンネル電流による電荷蓄積層への電子の注入がおこり易く、より効果的にダミーセルDCを高閾値化することができる。このように、MONOS型メモリセルでも浮遊ゲート型メモリセルと同様な効果が得られる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図7および図8に基づいて説明する。
図7はN型セルにおける、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置について説明するもので、図7(a)はダミーワード線のワード線方向断面と、前記ダミーワード線の電位固定のためのP型ウェルとの接続を示したものである。図7(b)はその等価回路図である。
図7において,DWaはダミーワード線(ダミーセルの制御ゲート電極)、DWbはダミーワード線(ダミーセルの下層電極)である。
この半導体記憶装置は、第1の実施形態と同様に、図9に示すように、半導体基板中の第1導電型ウェル2a領域上に形成されたフローティングゲート型メモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイと、メモリセルアレイの外周に配置された複数のフローティングゲート型ダミーセルDCと、行方向に並ぶ複数のメモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線とを備えている。また、図7に示すように、行方向に並ぶ複数のダミーセルの浮遊ゲート電極を共通に接続して形成されたダミー下層配線DWbと、行方向に並ぶ複数のダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線DWaとを備え、ダミー下層配線DWbおよびダミーワード線DWaは、第1の配線層12を介して第1導電型ウェル2a領域または半導体基板に接続されている。
上記の実施形態によると、メモリセルにおいて浮遊ゲート電極となるダミーセルの下層電極DWbをX方向に連続して延設して、P型ウェル2aと接続している。また同様に、ダミー制御ゲートDWaもX方向に連続して延設して、P型ウェル2aと接続している。第1の実施形態において浮遊ゲート電極は電気的に、フローティングであるために、帯電による電荷の蓄積・放出が起こり得るが、第3の実施形態によると、前記ダミーセルの下層電極DWbおよび制御ゲートDWaは電気的に開放されており、浮遊ゲート電極への電荷蓄積が起こらないので、ダミーワード線の帯電によるダミーセルの閾値の変動は起こらない。
前記はN型セルについて記述したもので、P型セルの場合にも、図8(a)、(b)に示す実施形態で、同様な効果を得ることができる。
また前記は1層目の配線でウェルとの接続する例を示したが、2層目以上の配線でウェルと接続した場合も同様の効果が得られる。
本発明に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイの安定した動作を実現できるものであり、特に仮想接地型セルおよびAND型セルEEPROM等の不揮発性半導体記憶装置等に有用である。
(a)は本発明のフローティングゲート型メモリセルのN型セルにおける第1の実施形態による断面図、(b)は等価回路図である。 (a)は本発明のフローティングゲート型メモリセルのP型セルにおける第1の実施形態による断面図、(b)は等価回路図である。 (a)は本発明のMONOS型メモリセルのN型セルにおける第1の実施形態による断面図、(b)は等価回路図である。 本発明のフローティングゲート型メモリセルのN型セルにおける第2の実施形態による断面図である。 本発明のフローティングゲート型メモリセルのP型セルにおける第2の実施形態による断面図である。 本発明のMONOS型メモリセルのN型セルにおける第2の実施形態による断面図である。 (a)は本発明のN型セルにおける第3の実施形態による断面図、(b)は等価回路図である。 (a)は本発明のP型セルにおける第3の実施形態による断面図、(b)は等価回路図である。 (a)は従来の仮想接地型メモリの一般的なメモリセルアレイの平面図、(b)は等価回路図である。 (a)は従来のフローティングゲート型メモリセルのN型セルにおけるダミーワード線とP型ウェルの接続の断面図、(b)は等価回路図である。
符号の説明
1 メモリセルアレイ領域
2a P型ウェル(またはP型半導体基板)
2b N型ウェル(またはN型半導体基板)
3 素子分離酸化膜
4 酸化膜
5 第1ゲート絶縁膜
6 浮遊ゲート電極
7 第2ゲート絶縁膜
9 ソース・ドレイン
10a N型拡散層
10b P型拡散層
10c 高濃度N型拡散層
10d 低濃度N型拡散層
10e 高濃度P型拡散層
10f 低濃度P型拡散層
11 コンタクト
12 第1層目メタル配線
13 ヴィア
14 第2層目メタル配線
15 下部酸化膜
16 窒化膜
17 上部酸化膜
21 ワード線の繰り返し
DW ダミーワード線
W(W1、W2、W3・・・Wn-1、Wn) ワード線
B(B1、B2、B3) ビット線
DI ダイオード
DC ダミーセル
OF オフセット領域
DWa ダミーワード線(ダミーセルの制御ゲート電極)
DWb ダミーワード線(ダミーセルの下層電極)

Claims (5)

  1. 半導体基板中の第1導電型ウェル領域上に形成された複数のメモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイの外周に配置された複数のダミーセルと、
    行方向に並ぶ複数の前記メモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線と、
    行方向に並ぶ複数の前記ダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線と、
    前記第1導電型ウェル内に形成された第2導電型拡散層とを備え、
    前記ダミーワード線は、第1の配線層を介して前記第2導電型拡散層と電気的に接続されるとともに、前記第1の配線層より上層の配線層を介して前記第1導電型ウェル領域または前記半導体基板に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第2導電型拡散層は、その周囲に前記第2導電型拡散層より低濃度の第2導電型低濃度拡散層を有する請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記メモリセルおよび前記ダミーセルは、MONOS型メモリセルで構成されている請求項1または2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記メモリセルおよび前記ダミーセルは、フローティングゲート型メモリセルで構成されている請求項1または2記載の半導体記憶装置。
  5. 半導体基板中の第1導電型ウェル領域上に形成されたフローティングゲート型メモリセルを行列状に配置したメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイの外周に配置された複数のフローティングゲート型ダミーセルと、
    行方向に並ぶ複数の前記メモリセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたワード線と、
    行方向に並ぶ複数の前記ダミーセルの浮遊ゲート電極を共通に接続して形成されたダミー下層配線と、
    行方向に並ぶ複数の前記ダミーセルの制御ゲート電極を共通に接続して形成されたダミーワード線とを備え、
    前記ダミー下層配線および前記ダミーワード線は、第1の配線層を介して前記第1導電型ウェル領域または前記半導体基板に接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
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