JP2006235977A - 曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラム - Google Patents

曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 面積的にほとんど損失することなく平滑化曲面,正規化曲面を生成することができる曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 曲面を複数の部分曲面に分割する分割ステップS1と、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、部分曲面から曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成ステップS2とを有することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラムに係り、特に曲面の平滑化及び正規化を行う曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラムに関する。
例えば複雑なうねりを含む曲面の平滑化は、曲面をポリゴン化した際に得られる各点の座標値に対して、数値処理を行うことにより実現される。具体的には、従来より知られている平均値法や中央値法などを使用して実現される(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
ここで、平均値法や中央値法による曲面の平滑化について説明する。図1は、ある点における平均値又は中央値を表す一例の図である。ある点における平均値又は中央値は、ある点の近傍の点における高さの平均値又は中央値と定義される。図1(a)は、サンプリングのサイズ数が1のときの例である。点P4の平均値又は中央値は、点P0〜P8の高さの平均値又は中央値となる。図1(b)は、サンプリングのサイズ数が2のときの例である。点P12の平均値又は中央値は、点P0〜P24の高さの平均値又は中央値となる。なお、サンプリングのサイズ数が3以上の場合はサンプリングのサイズ数が1又は2の場合と同様にして、ある点における平均値又は中央値を計算する。
図2は、平均値法や中央値法による曲面の平滑化を表す一例の説明図である。平均値法や中央値法による曲面の平滑化は、曲面の各点のZ座標の値を、図1のように計算した各点における平均値又は中央値に置き換えることで行われる。図2(a)は、サンプリングのサイズ数が1のとき、各点における平均値又は中央値を計算する流れを表す一例の図である。図2(a)に示すように、曲面の各点における平均値又は中央値は、9個の点を含む四角の領域をずらしながら、四角の領域に含まれる9個の点の高さの平均値又は中央値が、四角の領域の中心点の平均値又は中央値として計算される。
また、図2(b)は、サンプリングのサイズ数が2のとき、各点における平均値又は中央値を計算する流れを表す一例の図である。図2(b)に示すように、曲面の各点における平均値又は中央値は、25個の点を含む四角の領域をずらしながら、四角の領域に含まれる25個の点の高さの平均値又は中央値が、四角の領域の中心点の平均値又は中央値として計算される。なお、サンプリングのサイズ数が3以上の場合はサンプリングのサイズ数が1又は2の場合と同様にして、各点における平均値又は中央値を計算する。
前述のように平滑化された曲面(以下、平滑化曲面という)は、複雑なうねりを含む元の曲面から複雑なうねりのみを除去した曲面(以下、正規化曲面という)を生成する為に利用することができる。
特開平11−134520号公報 特開平6−215020号公報
しかしながら、従来の平均値法や中央値法による曲面の平滑化では、図3に示すように周囲のサンプリング点数が不足する為、曲面の縁で平均値や中央値を求めることができないという問題があった。また、従来の平均値法や中央値法による曲面の平滑化では、図4に示すようにサンプリングのサイズ数に上限がある為、元の曲面より大きくなるようなサンプリングのサイズ数とすることができないという問題があった。
即ち、従来の平均値法や中央値法による曲面の平滑化では、平均値や中央値を求める際に必要となる周囲のサンプリング点数に比例して、得られる平滑化曲面が小さくなるという問題があった。
このため、より滑らかな平滑化曲面が必要な場合には、それだけサンプリング点数が多くなり、得られる平滑化曲面も非常に小さくなる。従来の平均値法や中央値法による曲面の平滑化では、面積的な大きさという観点において、目的に即した平滑化曲面を得ることが難しかった。また、大きな平滑化曲面を得ることができない場合、大きな正規化曲面も得ることができなかった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、面積的にほとんど損失することなく平滑化曲面,正規化曲面を生成することができる曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する為、本発明の曲面平滑化方法は、曲面を複数の部分曲面に分割する分割ステップと、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成ステップとを有することを特徴とする。
前記生成ステップは、前記部分曲面の有理境界グレゴリパッチを生成し、その有理境界グレゴリパッチ間を接続して、前記平滑化曲面を生成することを特徴としてもよい。
また、本発明の曲面正規化方法は、曲面を複数の部分曲面に分割する分割ステップと、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成ステップと、前記曲面と前記平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する出力ステップとを有することを特徴とする。
前記曲面は、画像をRGB信号の輝度値に応じた高低差に置き換えたものであることを特徴としてもよい。前記曲面は、肌レプリカの形状を表す3次元曲面であることを特徴としてもよい。
また、本発明の曲面平滑化装置は、曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段とを有することを特徴とする。
前記曲面平滑化装置は、前記曲面から高周波成分を除去するローパスフィルタとして用いられることを特徴としてもよい。
また、本発明の曲面正規化装置は、曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段と、前記曲面と前記平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する出力手段とを有することを特徴とする。
前記曲面正規化装置は、前記曲面から低周波成分を除去するハイパスフィルタとして用いられることを特徴としてもよい。
また、本発明の曲面平滑化プログラムは、コンピュータを、曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段として機能させる為の曲面平滑化プログラムであることを特徴とする。
また、本発明の曲面正規化プログラムは、コンピュータを、曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段と、前記曲面と前記平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する出力手段として機能させる為の曲面正規化プログラムであることを特徴とする。
本発明では、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、部分曲面から曲面を平滑化した平滑化曲面を生成することにより、元の曲面から面積的にほとんど損失することなく平滑化曲面を生成することができる。また、本発明では元の曲面から面積的にほとんど損失していない平滑化曲面を利用することで、元の曲面から面積的にほとんど損失していない正規化曲面を生成することができる。
本発明によれば、面積的にほとんど損失することなく平滑化曲面,正規化曲面を生成することができる曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラムを提供可能である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。
図5は、本発明を実現するコンピュータシステムの一実施例のハードウェア構成図である。図5のコンピュータシステムは、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置11,出力装置12,ドライブ装置13,補助記憶装置14,メモリ装置15,演算処理装置16,インターフェース装置17,データベース(以下、DBという)18を有するように構成される。なお、図5のコンピュータシステムを構成する各種デバイスは1つの筐体に収容してもよいし、複数の筐体に分散して収容してもよい。
入力装置11はキーボード,マウスなどで構成され、様々な操作指示を入力するために用いられる。出力装置12はディスプレイなどで構成され、操作に必要な各種ウインドウやデータ等を表示する。また、インターフェース装置17は他の装置やシステム,ネットワーク等に接続する為のインターフェースである。
コンピュータシステムを制御するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体19によって提供される。記録媒体19は、ドライブ装置13にセットされ、プログラムが記録媒体19からドライブ装置13を介して補助記憶装置14にインストールされる。なお、プログラムを記録した記録媒体19は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(MO)等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、又はROMやフラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることが可能である。
また、プログラムはネットワーク(図示せず)を介して接続される他のコンピュータの記録媒体等に記録されているものも含まれる。他のコンピュータの記録媒体等に記録されているプログラムは、ネットワークを介してダウンロードされて補助記憶装置14にインストールされる。補助記憶装置14は、インストールされたプログラムと、そのプログラムの処理に必要な各種ファイル等を格納する。
メモリ装置15は、補助記憶装置14からプログラムを読み出して格納する。演算処理装置16は、メモリ装置15に格納されたプログラムに従ってコンピュータシステムの各種プロセス又は手段を実現する。以下、本発明による曲面平滑化方法および曲面正規化方法について順次説明していく。
(曲面平滑化方法)
図6は、本発明による曲面平滑化方法の工程を示すフローチャートである。なお、曲面平滑化方法を実現するコンピュータシステムを以下の説明では曲面平滑化装置と呼ぶ。ステップS1に進み、曲面平滑化装置は平滑化を行なう曲面を部分曲面に分割する。部分曲面は、なるべく均等になるように分割することが望ましい。
部分曲面の分割数が大きくなると、生成される平滑化曲面は、微細な凹凸を含むものとなる。部分曲面の分割数が小さくなると、生成される平滑化曲面は、より滑らかなものとなる。なお、部分曲面の分割数は曲面平滑化装置を操作しているユーザに設定させてもよいし、必要な平滑化曲面に応じて予め設定しておいてもよい。
ステップS2に進み、曲面平滑化装置は有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを後述するように使用して、ステップS1で分割した部分曲面から平滑化曲面を生成する。ステップS2の詳細について、図7を参照しつつ説明する。
図7は、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、部分曲面から平滑化曲面を生成する処理を示すフローチャートである。ステップS11に進み、曲面平滑化装置は部分曲面の有理境界グレゴリパッチを生成する。ここで、ステップS11の詳細について説明する。
図8は、有理境界グレゴリパッチを生成する処理を示すフローチャートである。ステップS21に進み、曲面平滑化装置は部分曲面の4頂点の座標値と法線ベクトルとを算出する。部分曲面の4頂点の法線ベクトルは、図9に示すように近隣4点中の垂直関係にある2点毎に外積を求め、全4本の外積ベクトルの平均値として算出する。部分曲面の4頂点の座標値は、自明である。
ステップS22に進み、曲面平滑化装置は部分曲面の4辺の境界曲線を算出する。境界曲線の制御ベクトルの向きは、図10に示すように法線ベクトルより求まる接平面と境界線を含む面との交線より算出する。また、境界曲線の制御ベクトルの長さは、例えば直線を規定する場合の長さ(全長の1/3)で固定してもよいし、曲線の曲がり度合に応じて可変にしても良い。ステップS22の直線の規定についての詳細は、山口富士夫著,コンピュータディスプレイによる形状処理工学[I]等に記載されている。以上により決定された境界曲線の制御ベクトルの始終点座標値が、境界曲線の制御点となる。
ステップS23に進み、曲面平滑化装置は部分曲面の境界曲線から図11に示すような部分曲面の面内部の制御点を算出する。曲面平滑化装置は、各々外側の境界曲線の制御点を参考に、制御ベクトルの向きと長さを決定する。以上により、部分曲面の面内部の制御点が全て算出される。
ステップS24に進み、曲面平滑化装置は境界曲線および面内部の32個の制御点から有理境界グレゴリパッチを生成する。ステップS24の処理の詳細は、鳥谷浩志,千代倉弘明著,3次元CADの基礎と応用等に記載されている。
図8のフローチャートで表した処理は、部分曲面ごとに行われる。図7に戻り、ステップS12では、曲面平滑化装置が、ステップS11で生成した有理境界グレゴリパッチ間を接続して、平滑化曲面を生成する。ステップS12の処理の詳細は、鳥谷浩志,千代倉弘明著,3次元CADの基礎と応用等に記載されている。
以上、図6〜図11を用いて説明した本発明による曲面平滑化方法は、従来の平均値法や中央値法の数値処理的な手続きと異なり、幾何的に曲面を捉えて平滑化を行なう。具体的には、前述したように、平滑化を行なう曲面を部分曲面に分割し、部分曲面の各頂点の座標値及びその近傍より得られる法線ベクトルから、CAD等で用いられている有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、平滑化曲面を生成する。
この際、本発明による曲面平滑化方法では周囲のサンプリング点が不要なため、得られる平滑化曲面が小さくなるという問題が生じない。また、各部分曲面は有理境界グレゴリパッチの特性上、2次曲面であることが保証される。さらに、各部分曲面は部分曲面間の連続性についても境界面におけるG1連続が保証されていることから、切断や折れ目といった平滑化を阻害するような現象も起こらない。ここで、G1連続とは2枚の曲面が境界曲線上の全ての点で、接平面が一致していることをいう。
したがって、本発明による曲面平滑化方法は、2次曲面あるいはG1連続以上の滑らかさを保ちながらも、面積的にほとんど損失することなく、3次元曲面の平滑化を行なうことが可能である。即ち、本発明による曲面平滑化方法は、うねりの起伏などの曲面特徴を理想的に抽出する手段として有効である。
例えば部分曲面の分割数を小さくすれば、生成される平滑化曲面が滑らかなものとなるため、曲面平滑化装置は曲面から高周波成分を除去するローパスフィルタ(LPF)として用いることができる。
(曲面正規化方法)
図12は、本発明による曲面正規化方法の工程を示すフローチャートである。なお、曲面正規化方法を実現するコンピュータシステムを以下の説明では曲面正規化装置と呼ぶこととする。なお、図12のフローチャートは一部を除き、図6のフローチャートと同様であるため、適宜説明を省略する。
ステップS31,S32では、ステップS1,S2と同様の処理により、平滑化曲面を生成する。ここでは、部分曲面の分割数を小さくし、うねりの起伏などの曲面特徴を理想的に抽出した平滑化曲面を生成する。
ステップS33に進み、曲面正規化装置は正規化を行う曲面とステップS32で生成した平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する。図13は、本発明による曲面正規化方法の工程を示すイメージ図である。
ステップS31,S32では、元の3次元曲面100を部分曲面に分割し、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して平滑化曲面101を生成する。そして、ステップS33では、元の3次元曲面100から平滑化曲面101を除去することにより、正規化曲面102を出力できる。
以上、図12〜図13を用いて説明した本発明による曲面正規化方法は、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して平滑化曲面を生成する為、2次曲面あるいはG1連続以上の滑らかさを保ちながらも面積的にほとんど損失していない平滑化曲面を利用して正規化曲面を出力することができる。即ち、本発明による曲面正規化方法は、うねりの起伏などの曲面特徴を理想的に除去する手段として有効である。
例えば部分曲面の分割数を小さくすれば、生成される平滑化曲面は滑らかなものとなるため、曲面正規化装置は曲面から低周波成分を除去するハイパスフィルタ(HPF)として用いることができる。
本発明では、有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、曲面を平滑化した平滑化曲面を生成することにより、元の曲面から面積的にほとんど損失することなく平滑化曲面を生成することができる。また、本発明では元の曲面から面積的にほとんど損失していない平滑化曲面を利用することで、元の曲面から面積的にほとんど損失していない正規化曲面を生成することができる。
次に、本発明による曲面平滑化方法および曲面正規化方法を適用した実施例について説明していく。
図14は、肌形状をシミュレーションするシミュレーションシステムの一実施例の構成図である。図14のシミュレーションシステムは、シミュレーション装置1,計測装置2を含む構成である。シミュレーション装置1は、計測装置2に接続されている。図14のシミュレーション装置1は、例えば図5のように構成される。また、図14の計測装置2の一例としてのレーザスキャナは、例えば図15のように構成される。
図15は、レーザスキャナの一例のイメージ図である。レーザスキャナは、後述する肌レプリカをサンプリングし、肌形状を表す3次元の点群データを取得できる。計測装置2は、レーザスキャナに限定されるものではなく、肌形状を表す3次元の点群データを取得可能な如何なる装置であってもよい。
例えば点群データの取得は、図16のような肌レプリカ21を採取し、レーザスキャナにより肌レプリカ21をサンプリングすることで、肌レプリカ21をデジタル化した点群データを取得できる。
図16は、肌レプリカ21の一例のイメージ図である。図16の肌レプリカ21は、レプリカ剤をモデル等の肌に塗布し、レプリカ剤が乾燥した後で、モデル等の肌から剥離させて採取したものである。肌レプリカ21の一面には、肌形状が表されている。
採取された図16の肌レプリカ21は、図15のレーザスキャナにセットされ、サンプリングされる。なお、肌レプリカ21は塗布面(肌形状が表されている反対の面)が平らでないことが多く、塗布したときの肌の状態や塗布したレプリカの硬化状態等によって複雑なうねり形状を成してしまう場合もある。このままでは、肌レプリカ同士の正確な比較を行なうことができない。
そこで、肌レプリカ21をサンプリングした後に、シミュレーション装置1は本発明の曲面正規化方法を使用して肌レプリカ21の複雑なうねり形状を除去することにより、肌レプリカ21から取得した3次元の点群データを正規化することができる。
図17は、複雑なうねり形状を含む元の肌形状の高低差を表すイメージ図である。図17では、網掛けが薄いほど高い部分を表し、網掛けが濃いほど低い部分を表している。図18及び図19は、本発明の曲面正規化方法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面を表すイメージ図である。なお、図18及び図19は右側に平滑化曲面、左側に正規化曲面を表している。
図18は、前述した部分曲面の分割数が小さい例であり、生成される平滑化曲面が滑らかなものとなっている。一方、図19は前述した部分曲面の分割数が大きい例であり、生成される平滑化曲面が図18の例よりも微細な凹凸を含むものとなっている。図18及び図19の何れの場合も、図17に表した複雑なうねり形状を含む元の肌形状から複雑なうねり形状を除去することができている。
ここでは、参考として従来の平均値法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面について説明する。図20及び図21は、従来の平均値法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面を表すイメージ図である。なお、図20及び図21は右側に平滑化曲面、左側に正規化曲面を表している。
図20は、前述したサンプリングのサイズ数が大きい例であり、得られる平滑化曲面が小さくなっている。その為、図20は得られる正規化曲面も小さくなっている。一方、図21は前述したサンプリングのサイズ数が小さい例であり、生成される平滑化曲面が図20の例よりも大きくなっている。また、図21は生成される平滑化曲面が図20の例よりも微細な凹凸を含むものとなっている。
図21の場合、図19に示す本発明による平滑化曲面と同じくらい大きな平滑化曲面を得ることができており、図19に示す本発明による正規化曲面と同様、図17に表した複雑なうねり形状を含む元の肌形状から複雑なうねり形状を除去することができている。
一方、図20の場合、図18に示す本発明による平滑化曲面より非常に小さな平滑化曲面しか得ることができず、図18に示す本発明による正規化曲面よりも非常に小さな正規化曲面しか得ることができていない。
即ち、本発明の曲面平滑化方法および曲面正規化方法は、複雑なうねり形状を含む元の肌形状から滑らかな平滑化曲面を生成し、元の肌形状から平滑化曲面を除去する場合に従来の平均値法よりも優れており、複雑なうねり形状を含む元の肌形状から微細な凹凸を含む平滑化曲面を生成し、元の肌形状から平滑化曲面を除去する場合にも従来の平均値法と同等である。
なお、本実施例では肌レプリカ21の複雑なうねり形状を、肌レプリカ21から取得した3次元の点群データから除去する例を説明したが、画像をRGB信号の輝度差に応じた高低差に置き換えることにより、照明ムラ,輝度ムラ又は色ムラ等を除去することもできる。即ち、本発明は画像処理における各種フィルタとしても適用が可能である。
ある点における平均値又は中央値を表す一例の図である。 平均値法や中央値法による曲面の平滑化を表す一例の説明図である。 従来の平均値法や中央値法による曲面の平滑化において、周囲のサンプリング点数が不足する例を表した説明図である。 従来の平均値法や中央値法による曲面の平滑化において、サンプリングのサイズ数に上限があることを表した説明図である。 本発明を実現するコンピュータシステムの一実施例のハードウェア構成図である。 本発明による曲面平滑化方法の工程を示すフローチャートである。 有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、部分曲面から平滑化曲面を生成する処理を示すフローチャートである。 有理境界グレゴリパッチを生成する処理を示すフローチャートである。 部分曲面の4頂点の法線ベクトルを算出する手順を示すイメージ図である。 部分曲面の4辺の境界曲線を算出する手順を示すイメージ図である。 部分曲面の境界曲線から部分曲面の面内部の制御点を算出する手順を示すイメージ図である。 本発明による曲面正規化方法の工程を示すフローチャートである。 本発明による曲面正規化方法の工程を示すイメージ図である。 肌形状をシミュレーションするシミュレーションシステムの一実施例の構成図である。 レーザスキャナの一例のイメージ図である。 肌レプリカの一例のイメージ図である。 複雑なうねり形状を含む元の肌形状の高低差を表すイメージ図である。 本発明の曲面正規化方法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面を表すイメージ図である。 本発明の曲面正規化方法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面を表すイメージ図である。 従来の平均値法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面を表すイメージ図である。 従来の平均値法を使用した場合の平滑化曲面および正規化曲面を表すイメージ図である。
符号の説明
1 シミュレーション装置
2 計測装置
11 入力装置
12 出力装置
13 ドライブ装置
14 補助記憶装置
15 メモリ装置
16 演算処理装置
17 インターフェース装置
18 データベース(DB)
19 記録媒体
21 肌レプリカ
100 元の3次元曲面
101 平滑化曲面
102 正規化曲面

Claims (11)

  1. 曲面を複数の部分曲面に分割する分割ステップと、
    有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成ステップと
    を有することを特徴とする曲面平滑化方法。
  2. 前記生成ステップは、前記部分曲面の有理境界グレゴリパッチを生成し、その有理境界グレゴリパッチ間を接続して、前記平滑化曲面を生成することを特徴とする請求項1記載の曲面平滑化方法。
  3. 曲面を複数の部分曲面に分割する分割ステップと、
    有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成ステップと、
    前記曲面と前記平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する出力ステップと
    を有することを特徴とする曲面正規化方法。
  4. 前記曲面は、画像をRGB信号の輝度値に応じた高低差に置き換えたものであることを特徴とする請求項3記載の曲面正規化方法。
  5. 前記曲面は、肌レプリカの形状を表す3次元曲面であることを特徴とする請求項3記載の曲面正規化方法。
  6. 曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、
    有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする曲面平滑化装置。
  7. 前記曲面から高周波成分を除去するローパスフィルタとして用いられることを特徴とする請求項6記載の曲面平滑化装置。
  8. 曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、
    有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段と、
    前記曲面と前記平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する出力手段と
    を有することを特徴とする曲面正規化装置。
  9. 前記曲面から低周波成分を除去するハイパスフィルタとして用いられることを特徴とする請求項8記載の曲面正規化装置。
  10. コンピュータを、
    曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、
    有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段と
    して機能させる為の曲面平滑化プログラム。
  11. コンピュータを、
    曲面を複数の部分曲面に分割する分割手段と、
    有理境界グレゴリパッチのアルゴリズムを使用して、前記部分曲面から前記曲面を平滑化した平滑化曲面を生成する生成手段と、
    前記曲面と前記平滑化曲面との差分を正規化曲面として出力する出力手段と
    して機能させる為の曲面正規化プログラム。
JP2005049373A 2005-02-24 2005-02-24 曲面平滑化方法、曲面正規化方法、曲面平滑化装置、曲面正規化装置、曲面平滑化プログラムおよび曲面正規化プログラム Pending JP2006235977A (ja)

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