JP2006235506A - 現像剤量規制ブレード及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

現像剤量規制ブレード及び電子写真画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速での高画質化およびフルカラー化を求めた電子写真画像形成装置の現像装置において高温高湿環境下においても現像剤量規制ブレードへのトナーの滞留・堆積を防ぎ、トナー融着を防止することができる現像剤量規制ブレードを提供する。
【解決手段】 シート状に成形されたブレード部材が支持部材に接着剤を介して貼着され、そのブレード部材が厚み5〜150μmであり、且つ、ブレード部材の接着表面の算術平均粗さをRa1と凹凸の平均間隔をSm1とするとき、これらの関係が、2≦Ra1×Sm1≦25および0.1≦Ra1≦1.0を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乾式電子写真法において静電荷像現像用トナーに対し、摩擦帯電を付与する現像剤量規制ブレード及びそれを用いる電子写真画像形成装置に関する。
現像剤担持体が現像部に担持搬送する一成分現像剤(以下トナーとも言う)の層厚を薄層に規制する手段として、現像剤担持体に現像剤量規制ブレードを当接させ、この現像剤量規制ブレードと現像剤担持体との当接部の間を、トナーを通過させてトナー層厚を規制することにより現像剤担持体にトナーの薄層を形成し、且つ当接部での摩擦でトナーに潜像を現像するための摩擦電荷(トリボ)を付与させる方法等が公知である。
こうした現像剤量規制ブレードとしては、ゴム板や金属製の薄板等の他に、樹脂薄板などを金属やゴム等の基材上に積層したものがある。
前記現像剤量規制ブレードを金属製とした場合には、弾性率が高いために圧接条件に対する圧接力の変動が大きく、設定圧の制御が難しい。さらに、現像剤量規制ブレードが剛体であるためにスリーブ稜線方向に亘る均一な圧接が難しく、部分的な圧接不良による現像剤担持体上へのコートの筋ムラ等が生じ易い。
また、現像剤量規制ブレードをゴム製とした場合には、金属製のものに比べて弾性率が低いために圧接条件に対する圧接力の変動が小さいので、設定圧の制御が容易になるが、逆に柔らかいために現像剤担持体に対する圧接位置を設定するのが難しく、また、長時間使用したときに、ゴム内部に塑性変形が発生して設定圧が小さくなり、現像効率に影響を及ぼす等の問題が発生することがある。
そこで、現像剤量規制ブレードを弾性ブレードと金属薄板(支持基材)とから構成し、金属薄板にゴム等の弾性ブレード部材を接着剤によって接着して積層したものが提案されている。ネガ系トナーに対しては、例えば、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミドエラストマー等の弾性体から作成されたブレード部材が用いられている。また、ポジ系トナーに対しては、金属薄板に電荷制御したシリコンゴムなどの帯電付与層を積層したブレード部材が用いられている。
近年、電子写真プロセスを応用した高画質化およびフルカラー化された現像装置においては、微粒かつ低融点であるトナーが使用されている。しかしながら、このようなトナーを用いた一成分系現像方式では、トナーが現像剤量規制ブレードを通過する際に、該ブレード表面(電荷制御面ともいう)上に捕獲され、トナーが滞留堆積し、回転する現像剤担持体との摺擦により発生した摩擦熱の蓄積により融着が発生するという問題がある。トナーが現像剤量規制ブレードに融着すると、トナー規制量が不均一になるため、現像剤担持体上にスジ状態のトナー保持ムラが生じ、また、トナーへの本来の電荷付与が阻害されるため、トナーの摩擦帯電量が不安定になり、様々な画像劣化が発生してしまう。
そこで、この問題を解決した方法として、現像剤量規制部材を回転可能、すなわちローラにし、トナーのチャージアップを防止し、融着の発生を防ぐ方法が知られている(例えば、特許文献1)。しかし、ローラ上に残留したトナーを掻き落とすために板を当接させる必要があり、ローラ表面が変形しやすく、長期にわたり均一なトナー層を形成することができない。
ブレード形状の現像剤量規制部材へのトナー融着防止のためには、(ア)現像剤担持体との当接圧力を弱くする、(イ)現像剤量規制ブレードがトナーを摺擦する面の摩擦係数を小さく設定する等の手段が用いられている。
(ア)の当接圧力を弱くする手段では、トナーに適当な摩擦電荷を与えるために、現像剤量規制ブレードの表面をトナーとは逆の帯電性を有する材料で構成する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
また、(イ)の摩擦係数を小さく設定する手段では、PTFE、シリコン等からなるフィルムをブレード部材上に積層し、トナーの融着を防止することが可能である(例えば、特許文献3)。
しかし、(ア)の手段では、初期画像において適切な帯電量を得る部材を選択すると、長期使用の後半において摩擦帯電の付与力が落ち、画像にカブリなどの欠陥が生じる。
また、(イ)の手段では、PTFEやシリコンが磨耗しやすくトナーとの当接部位が粗くなったり、これが原因で現像剤量規制ブレードの当接圧力が不均一になったりする可能性がある。PTFEやシリコン以外のフィルムにおいても接着性が悪いなど、更なる改善が必要である。
一方、フィルム状のブレード部材を支持部材上に積層することで当接圧を均一に制御し、ブレード部材をポリウレタン、ポリエステルなどの熱可塑性エラストマーで構成することにより、トナーに対し適切な摩擦帯電を行う現像剤量規制ブレードが提案されている(例えば、特許文献4)。しかし、この場合支持部材に高剛性樹脂を用いているため、長時間の使用により支持部材が変形し、長期間にわたり適切なトナー量制御が困難となる。
さらに、熱可塑性エラストマーからなるブレード部材と金属からなる支持部材を同一形状に一体成形したブレードが提案されている(例えば、特許文献5)。この場合も高速での高画質化およびフルカラー化を求めた現像装置においては、高温高湿環境(30℃、80%RH)下における、現像剤量規制ブレード部材の電荷制御面に融着するトナーに起因する画像へのスジの発生等への更なる対応が求められている。
特開平10−104945号公報 特開平05−006083号公報 特開2003−145559号公報 特開2001−356595号公報 特開2002−372858号公報
本発明は現像剤量規制ブレードにおけるこれらの問題を解決するためになされたものである。
すなわち、本発明の課題は、高速での高画質化およびフルカラー化を求めた電子写真画像形成装置の現像装置において高温高湿環境下においても現像剤量規制ブレードへのトナーの滞留・堆積を防ぎ、トナー融着を防止することができる現像剤量規制ブレードを提供することである。
本発明者らは、上記課題を達成するために、鋭意検討し、ブレード部材と支持部材とを接着する際のこれら接着面の表面粗さを特定とすることにより、良好な現像剤量規制ブレードを製造できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、フィルム状に成形されたブレード部材が支持部材に接着剤を介して貼着された現像剤量規制ブレードにおいて、
ブレード部材の厚みが5〜150μmであり、
ブレード部材の接着剤と接する表面は、算術平均粗さRa1(μm)と凹凸の平均間隔Sm1(μm)が下記式(1)及び式(2)を満足している
2≦Ra1×Sm1≦25 (1)
0.1≦Ra1≦1.0 (2)
ことを特徴とする現像剤量規制ブレードである。
また、本発明は、接着剤と接する支持部材の表面は、算術平均粗さRa2(μm)と凹凸の平均間隔Sm2(μm)が下記式(3)及び式(4)を満足している
1≦Ra2×Sm2≦10 (3)
0.01≦Ra2≦0.5 (4)
上記の現像剤量規制ブレードである。
さらに、本発明は、現像部に使用する現像剤量規制ブレードが、上記したものである電子写真画像形成装置である。
本発明による現像剤量規制ブレードを用いることで、高速で連続耐久を行った場合においても、また高温高湿環境下においても、現像剤量規制ブレードへのトナーの滞留・堆積を防ぎ、トナー融着を防止することにより、画像への縦スジを抑制することができる。
本発明では、ブレード部材がフィルム状に成形された後、支持部材に接着剤を介して接着される現像剤量規制ブレードにおいて、ブレード部材の厚みが5〜150μmであり、該接着剤と接するブレード部材の表面が、算術平均粗さ(Ra1)と凹凸の平均間隔(Sm1)が下記の関係を満たすことが必須である。
2≦Ra1×Sm1≦25 (1)
0.1≦Ra1≦1.0 (2)
本発明の現像剤量規制ブレードは、図1に示すように、樹脂製のブレード部材30と金属製あるいは樹脂製の支持部材31とが接着剤32を介して貼着された構造を有しているものであり、上記のようにブレード部材30の接着剤と接する面の粗さが特定であることが重要である。
なお、この現像剤量規制ブレードは、通常、ブレード部材用シートと支持部材用シートあるいは薄板がそれぞれ所定の形状に切り出された後に接着剤で貼合わされて作製される。また、これらシート同士を積層した後、所定の形状に切り出されることにより作製されても構わない。
図2に、本発明の現像剤量規制ブレードのブレード部材に使用できるシートを製造する方法として、ロールコーター法を利用した場合を示す。
所定の間隔に調整されたロール62およびロール63のロール62側に、面転写用シート64を装着し、この面転写用シート64上にブレード部材用材料としてウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリアミド樹脂、シリコンゴム、シリコン樹脂等の樹脂材料から調製されたブレード部材用組成物65をノズル61より注送し、これをロール62および63間隙を経由させて、面転写用シート上に均一にコートし、固化させてブレード部材用シートを形成する。
電荷制御面側は面転写用シートで被覆されることで、面転写用シートの非常に滑らかな面が転写される。面転写用シートの表面は非常に滑らかであるが、その面粗度の適正値は現像剤粒子径との関係で適宜決定される。
ブレード部材用の材料は、画像形成プロセス条件にもよるが、所定の帯電性能を有するように、前記主材料に加えて導電材料等を適量添加してもよい。
調製されたブレード部材用シートの厚さは、現像剤量規制ブレードとしての十分な機能を実現させるために、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。一方、適度な現像剤担持体との当接を実現し、現像剤を均一に帯電し、磨耗を抑制するために、150μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましく、50μm以下が更に好ましい。なお、150μmを超えた場合は、トナー融着を引き起こす場合があるので好ましくない。
なお、上記面転写用シートとしては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、これらの共重合体、およびこれらのアロイ等から形成されたシートを使用することができる。中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレート、これらの共重合体、またはこれらのアロイから形成されたシートが好ましい。
面転写用シートの厚さは、一般的には、1μm以上が好ましく、50μm以上が更に好ましく、一方、200μm以下が好ましい。
そして、本発明に使用するブレード部材は、上記シートから公知の加工方法を用いて所定の形状に加工して作製することができる。
支持部材は、金属平板、樹脂平板、より具体的には、ステンレススチール板、りん青銅板、アルミ板、ポリエチレンテレフタレート樹脂板、ポリカーボネート樹脂板、ポリプロピレン樹脂板等から公知の加工方法を用いて所定の形状の支持部材を作製することができる。例えば、支持部材は、支持部材の形状に、プレス、またはカッター等で切断することにより、精度よく、生産性良好に製作することができる。
支持部材の厚みは、現像剤量規制ブレードとしての十分な機能を実現させるために、50μm以上が好ましく、80μm以上がより好ましく、90μm以上がさらに好ましく、100μm以上が最も好ましく、一方、150μm以下が好ましい。
支持部材表面は、算術平均粗さ(Ra2)と凹凸の平均間隔(Sm2)が下記の関係を満たすように調整されたものが好ましい。
1≦Ra2×Sm2≦10 (3)
0.01≦Ra2≦0.5 (4)
なお、所定の帯電性等を実現させるために、支持部材を構成する材料は導電性を有することが望ましく、樹脂材料である場合は導電性の添加剤を加えることが望ましい。
本発明の現像剤量規制ブレードは、上記したように上記ブレード部材30を支持部材31に貼着し、作製されるが、この際には面転写用シートはそのままで貼着し、ブレード部材の電荷制御面を保護しておく。そして、このシートは装置に組み込む際に剥離される。
ブレード部材および支持部材の貼着は、ブレード部材の面転写用シートが被覆された側と反対の面または支持部材に、接着剤塗膜を形成し、前記ブレード部材と支持部材を貼合せることにより行うことができる。
より具体的には、例えば、ブレード部材または支持部材にホットメルト接着剤等の接着剤を塗布しまたは接着テープを貼り、両者を接着することにより現像剤量規制ブレードを作製することができる。なお、接着剤としては、ラミネート処理で一般に使用される、溶媒系、無溶媒系または水溶性の、一般的な接着剤を使用することができる。接着力の強さから、ウレタン系2液反応型接着剤を使用することが好ましい。
接着剤の厚みは、十分な接着性を実現させるために1μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましく、一方、150μm以下が好ましい。なお、接着剤厚みがブレード部材厚みを超えた場合、環境変動が大きくなり、ブレード部材との接着性が低下するため、接着剤はブレード層より薄いことが好ましい。
ブレード部材の電荷制御面と逆の面(接着面ともいう)は、粗面化されたロール63の表面形状を転写することで、接着面の表面粗さのプロファイルを所定の範囲内とすることが可能である。
ロール63の表面プロファイルの形成手段は、物理的手法または化学的手法などが挙げられる。例えば、物理的手法としては、サンドブラスト法、ショットブラスト法、サンドペーパーなどを用いた表面研削手段などがある。一方、化学的手法としては、エッチング法、粗粒子を含む被膜を形成させる方法などがある。なお、ロール63の表面プロファイルの形成手段は、これに限定されず、本発明の目的が達成されるような手段を採用することが可能である。
上記粗面は、算術平均粗さ(Ra)と凹凸の平均間隔(Sm)が下記の関係を満たすように形成される。
2≦Ra×Sm≦25 (5)
0.1≦Ra≦1.0 (6)
なお、算術平均粗さRaおよび凹凸の平均間隔Smは、JIS B0601−1994に規定されている。そして、算術平均粗さRaおよび凹凸の平均間隔Smは、例えば、小坂研究所製のサーフコーダSE3500(商品名)などを使用して測定できる。
この粗面でのRaが0.1μmより小さいと、ブレード部材が接着剤接触面の粗面化が不十分となり、接着剤に対する接着性が低下し易く、Raが1.0μmを超えると、接着性は優れるものの、ブレード部材の電荷制御面は接着剤の凹凸間に生じる弾性差の影響をうけ、トナーが融着し易くなる。
また、この粗面でのSmが2μmより小さいと、接着剤に対する接着性が低下し易く、Smが250μmより大きいと、Raが小さければ接着性が低下し、Raが1.0μmに近くなると電荷制御面に凹凸の影響が出やすくなり、トナーを塊の状態で通過させやすく個々のトナーに十分な摩擦帯電が行われにくい。また長期耐久により劣化したトナーは外添剤等の微粉末を含んでいるため、これが表面に出た凹凸にひっかかり、滞留・堆積し、トナー融着が起こりやすくなる。
また、以上のようにした製造された現像剤量規制ブレードは、現像装置の所定位置へ装着する直前まで面転写シートを剥離せずに、部品(商品)として保存し、輸送することが望ましい。これにより、面転写用シートは、現像剤量規制ブレードの保護シートとしての役割を果たすことができる。
図3は、本発明の現像剤量規制ブレードを用いた現像装置の例を示す模式的図である。
12は、例えば一成分の現像剤16を収容した現像剤容器で、本現像装置は、現像剤容器12に現像剤担持体13として、図中矢印a方向に回転する像担持体の電子写真感光体11と対向設置した現像材担持体13を備え、電子写真感光体11上の静電潜像を現像し、トナー像として可視化するようになっている。現像剤担持体13は、略半周面を現像剤容器12内に突入しており、逆略半周面は現像剤容器12外へ露出し、電子写真感光体11に対向するように、回転自在に設置されている。現像剤担持体13と電子写真感光体11との間には微小間隔が設けられている。現像剤担持体13は、矢印b方向に回転駆動される。
現像剤容器12内には、現像剤担持体13の上方位置に現像剤量規制ブレード14が現像材担持体13の回転方向上流側に向けて下がる向きに傾斜して取り付けられ、現像材担持体13の上部外周面に回転方向に対向して、該現像剤量規制ブレード14のブレード部材17の電荷制御面が当接されている。
さらに、現像剤量規制ブレード14よりも現像材担持体13の回転方向上流側に弾性ローラ(トナー供給ローラ)15が設けられ、該弾性ローラ15は、現像材担持体13の電子写真感光体11と反対側の部分に当接し、且つ回転可能に支持されている。
現像装置は、上記構成にて、弾性ローラ15が矢印c方向に回転し、弾性ローラ15の回転によりトナー16を担持して現像材担持体13に供給し、現像材担持体13と弾性ローラ15とが当接する当接部(ニップ部)において、弾性ローラ15上のトナー16が現像材担持体13と摺擦されることにより、現像材担持体13上に付着する。
その後、現像材担持体13の回転に伴い、現像材担持体13上に付着したトナー16は、現像剤量規制ブレード14と現像材担持体13との当接部でこれらの間に進入し、ここを通過する際に現像材担持体13の表面とブレード部材17の両者により摺擦されて、十分に摩擦帯電を受ける。
帯電されたトナー16は、ブレード部材17および現像材担持体13の当接部を抜け出して、現像材担持体13上で薄層を形成し、電子写真感光体11と微小間隙を開けて対向した現像部へと搬送される。そして現像部において現像材担持体13と電子写真感光体11との間に、現像バイアスとして、例えば直流に交流を重畳した交互電圧を印加することにより、現像材担持体13上のトナー16が電子写真感光体11の静電潜像に対応して転移し、静電潜像に付着し、現像してトナー像として可視化する。
現像部において現像に消費されずに現像材担持体13上に残存したトナー16は、現像材担持体13の回転と共に現像材担持体13の下部より現像剤容器12内に回収される。
回収されたトナー16は、弾性ローラ15によって現像材担持体13との当接部で現像材担持体13から剥ぎ取られる。同時に弾性ローラ15の回転により現像材担持体13上に新たなトナー16が供給され、新たなトナー16は、再び現像材担持体13とブレード部材17との当接部へ搬送される。
一方、現像剤担持体13から剥ぎ取られたトナー16の大部分は、弾性ローラ15の回転に伴い現像剤容器12内のトナー16中に搬送されて混ざり合い、剥ぎ取られたトナー16の帯電電荷が分散される。
図4は、本発明の現像装置を採用するのに適した電子写真装置の一例を示す模式的図である。
51は像担持体としての感光体であり、本例のものはアルミニウムなどの導電性支持体と、その外周面に形成した感光層を基本構成層とするドラム型の電子写真感光体である。支軸を中心に図面上時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
帯電部材52は、この感光体51面を所定の極性、電位に様に一次帯電処理するコロナ放電器である。これは、帯電ローラであっても良い。
帯電部材52で均一に帯電処理を受けた感光体51面は、次いで、露光手段Lにより目的画像情報の露光(レーザービーム走査露光,原稿画像のスリット露光など)を受けることで、その周面に目的の画像情報に対応した静電潜像53が形成される。
その潜像は、次いで、現像装置54によりトナー画像として順次に可視像化されていく。
このトナー画像は、次いで、転写手段55により不図示の給紙手段部から感光体51の回転と同期取りされて適正なタイミングをもって感光体51と転写手段55との間の転写部へ搬送された転写材Pの面に、順次に転写されていく。
本例の転写手段55はコロナ放電器(ローラタイプであっても良い)であり、転写材Pの裏からトナーと逆極性の帯電を行うことで感光体51面側のトナー画像が転写材Pの表面側に転写されていく。
また、4色のトナーを用いてカラー画像を出力するカラーLBPなどにおいては、4色のカラー画像をそれぞれ現像し可視化するために、一旦ローラやベルト等の中間転写体にトナーを転写し、トナー画像が転写材Pの表面側に転写されていく。
トナー画像の転写を受けた転写材Pは、感光体51面から分離されて加熱定着ロール58へ先送されて像定着を受け、画像形成物として出力される。
像転写後の感光体51面は、クリーニング手段56で転写残りトナーなどの付着汚染物の除去を受けて洗浄面化されて繰り返して作像に供される。
なお、感光体、帯電部材、現像装置およびクリーニング手段のような電子写真装置の複数の要素をプロセスカートリッジに一体的に組み込ませることもできる。そうすることで、プロセスカートリッジは、装置本体に対して着脱可能とすることができる。
例えば、感光体および現像装置と必要に応じて帯電部材およびクリーニング手段等をプロセスカートリッジに一体的に組み込み、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在に構成できる。
本発明の現像装置を使用しうる電子写真装置としては、複写機、レーザービームプリンタ、LEDプリンタ、あるいは、電子写真製版システムなどの電子写真応用装置などを挙げることができる。
以下、実施例により本発明を説明する。
〔実施例1〕
ポリアミドエラストマー(ダイセル・ヒュルス社製、商品名:ダイアミドPAE E40−S3)を250℃で溶融し、面転写シート(押出成形により製作した厚さ0.1mmのポリプロピレンフィルム)上に、固化後の厚さが50μmになるよう押出し、両者併せて厚さ0.15mmの2層シートを、ロールコーター法により作製した。この面転写シートと反対側の表面粗さを、小坂研究所製サーフコーダSE3500(商品名)を使用して測定したところ、凹凸の平均間隔(Sm1)10μm、算術平均粗さ(Ra1)0.5μmであった。
このブレード部材用の2層シートに、厚さ100?μmのリン青銅シート(接着剤側の表面のRa2=0.1μm、Sm2=2.0μm)を、感圧接着剤(東洋モートン(株)製、商品名:アドコートAD−76P1)よりなる接着剤が厚さ15μmになるよう貼り合わせ、長手方向の長さが200mm、幅が20mmの寸法に、面転写用シート側からプレス切断し、現像剤量規制ブレード1を作製した。
(現像剤量規制ブレードの評価)
この現像剤量規制ブレードを、負荷電性トナーを使用するキヤノン(株)製のレーザービームプリンタLasershot(商品名)に搭載し、高温高湿条件の環境下(温度30℃、湿度80%)で1万枚の画像を形成し、1万枚目の画像について縦スジが発生していないか否かを、また、1万枚の画像出し終わった現像装置から現像剤量規制ブレードを取り外してブレード部材の現像剤担持体の当接部にトナー融着がしているか否かを目視により観察を行い、それぞれ下記基準で評価し、結果を表1にまとめた。
〔縦スジ〕
◎:縦スジが全く見られない。
○:縦スジが1〜5本みられる。
△:縦スジが6〜10本みられる。
×:縦スジが10本以上みられる。
〔融着〕
○:トナーの堆積が全くみられない。
△:当接領域にわずかに堆積している。
×:当接領域にトナー堆積がある。
Figure 2006235506
〔実施例2〕
ブレード部材用シートの固化後の厚さを5μm、接着剤の厚さを3μmとなるようにする以外は、実施例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表1に示した。
〔実施例3〕
ブレード部材用シートの固化後の厚さを150μmとなるようにする以外は、実施例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表1に示した。
〔比較例1〕
ブレード部材用シートの固化後の厚さを3μm、接着剤の厚さを2μmとなるように以外は、実施例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表1に示した。
〔比較例2〕
ブレード部材用シートの固化後の厚さを200μm、接着剤の厚さを15μmとなるよう作成する以外は、実施例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表1に示した。
〔実施例4〕
接着剤側のブレード部材表面を、算術平均粗さ(Ra1)0.1μm、凹凸の平均間隔(Sm1)20μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表2に示した。
Figure 2006235506
〔実施例5〕
接着剤側のブレード部材表面を、算術平均粗さ(Ra1)0.1μm、凹凸の平均間隔(Sm1)250μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表2に示した。
〔実施例6〕
接着剤側のブレード部材表面を、算術平均粗さ(Ra1)1.0μm、凹凸の平均間隔(Sm1)2.0μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表2に示した。
〔実施例7〕
接着剤側のブレード部材表面を、算術平均粗さ(Ra1)1.0μm、凹凸の平均間隔(Sm1)25μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表2に示した。
〔比較例3〕
接着剤側のブレード部材表面を、算術平均粗さ(Ra1)1.5μm、凹凸の平均間隔(Sm1)20μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表2に示した。
〔比較例4〕
接着剤側のブレード部材表面を、算術平均粗さ(Ra1)0.6μm、凹凸の平均間隔(Sm1)100μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表2に示した。
〔実施例8〕
接着剤側の支持部材表面を、算術平均粗さ(Ra2)0.1μm、凹凸の平均間隔(Sm2)10μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表3に示した。
Figure 2006235506
〔実施例9〕
接着剤側の支持部材表面を、算術平均粗さ(Ra2)0.02μm、凹凸の平均間隔(Sm2)20μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表3に示した。
〔実施例10〕
接着剤側の支持部材表面を、算術平均粗さ(Ra2)0.8μm、凹凸の平均間隔(Sm2)20μmとする以外は、実地例1と同様に現像剤量規制ブレードを作成し、1万枚の画像評価を行った。以下、実施例1と同様に縦スジおよび融着を評価し、表3に示した。
現像剤量規制ブレードの模式的断面図である。 ブレード部材用シートの作製方法を説明するための模式的図である。 現像装置を説明するための模式的図である。 電子写真装置を説明するための模式的図である。
符号の説明
1 電子写真感光体
2 現像容器
3 現像剤担持ブレード(現像材担持体)
4 現像剤量規制ブレード
4a 支持部材
4b ブレード部材
5 弾性ローラ
6 現像剤(トナー)
11 電子写真感光体
12 現像剤容器
13 現像剤担持体
14 現像剤量規制ブレード
15 弾性ローラ(トナー供給ローラ)
16 現像剤(トナー)
17 ブレード部材
30 ブレード部材
31 支持部材
32 接着剤
51 感光体
52 帯電部材
53 静電潜像
54 現像装置
55 転写手段
56 クリーニング手段
58 定着ローラ
61 ノズル
62 ロール
63 ロール
64 面転写用シート
65 ブレード部材
L 露光手段
P 転写材

Claims (3)

  1. フィルム状に成形されたブレード部材が支持部材に接着剤を介して貼着された現像剤量規制ブレードにおいて、
    ブレード部材の厚みが5〜150μmであり、
    ブレード部材の接着剤と接する表面は、算術平均粗さRa1(μm)と凹凸の平均間隔Sm1(μm)が下記式(1)及び式(2)を満足している
    2≦Ra1×Sm1≦25 (1)
    0.1≦Ra1≦1.0 (2)
    ことを特徴とする現像剤量規制ブレード。
  2. 接着剤と接する支持部材の表面は、算術平均粗さRa2(μm)と凹凸の平均間隔Sm2(μm)が下記式(3)及び式(4)を満足している
    1≦Ra2×Sm2≦10 (3)
    0.01≦Ra2≦0.5 (4)
    請求項1に記載の現像剤量規制ブレード。
  3. 請求項1または2に記載された現像剤量規制ブレードが現像部に組み込まれていることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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