JP2006234803A - プリント基板のノイズ注入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、ノイズ発生源としての信号発生器11と、該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブル12と、該同軸ケーブル12の他端に接続され、被測定物であるプリント基板14上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブル12を伝ってきたノイズを伝えるプローブ13とで構成する。
また、被測定物のプリント基板14を固定する支柱と、プローブのSMAコネクタを被測定物のプリント基板14の測定面に対して垂直になるように固定するプローブ支え台とで、被測定物のプリント基板14を固定する。
【選択図】図1
Description
ただ、現状では、前述のように、プリント基板上には多くのノイズ発生源が存在し、この中から問題となる周波数におけるノイズ発生源を特定することは非常に困難である。
しかし、ノイズ発生源が1つであるならば、ある周波数においてプリント基板を市販のノイズ可視化測定装置等で測定することで、ノイズの分布から問題の有無や、問題がある場合の要因解析が容易になる。
デバイス(IC)から放射される周波数帯が様々であることから、注入する周波数帯に合わせてノイズ注入部分のインピーダンスを考慮してノイズを注入しなければならないという問題がある。
また、この方法では、動作する機器に限定されるが、それ以外の重要なことは、電源からノイズがどのように広がるかを確認する等、基板レベルや完全な動作ができなくても事前に評価が可能となることである。
ケーブルからの放射により、ノイズ可視化測定装置による基板単体の測定結果が求められないということは、測定時のケーブルと基板の位置関係によって測定結果も変化してしまう。そのために、ケーブルからの放射がプリント基板に干渉しないような測定方法も必要となる。
また、特許文献1に記載の方法では、デバイス(IC)から放射される周波数帯が様々であることから、注入する周波数帯に合わせてノイズ注入部分のインピーダンスを考慮してノイズを注入しなければならないという問題がある。
また、上記方法では、動作する機器に限定されるが、重要な事項は、電源からノイズがどのように広がるかを確認する等、基板レベルや完全な動作ができなくても事前に評価が可能になることである。
さらに、特許文献3に記載の方法では、公報に記載のように、結合器としてコの字形の金属板を絶縁物でコーテングしたものや、平型金属板を絶縁体でコーテングしたものを用いる必要がある。これにより、同軸ケーブルからの放射を防ぐことはできるが、ノイズを効率よく伝達することができないため、測定値のばらつきや正確な測定が不可能である。
また、上記公知の方法では、機器に入るノイズに関するものであるが、今回提案するものは、デバイスから出ているノイズに関するものであって、対象が異なっている。
そこで、本発明の目的は、プリント基板上の1つのデバイスの電源、グラウンドピン等に実際のデバイスに替わって試験的に外部から任意の周波数の信号(ノイズ)を効率よく注入できるプリント基板のノイズ注入装置を提供することにある。
また、上記プローブとして、SMAコネクタを装着したセミリジッドケーブルを用いたことも特徴としている(請求項2)。
また、上記インピーダンス整合装置は、同軸ケーブルとインピーダンス整合装置を接続するSMAコネクタ、部品を実装するための銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板のグラウンドを接続するグラウンド接続用銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板の電源を接続する電線、信号発生器側と被測定物のプリント基板のインピーダンスを整合するための整合回路とで構成することも特徴としている(請求項4)。
また、ケーブルからの放射により、測定時のケーブルと基板の位置関係を固定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、被測定物のプリント基板を固定する支柱と、プローブのSMAコネクタを被測定物のプリント基板の測定面に対して垂直になるように固定するプローブ支え台とを有することも特徴としている(請求項6)。
上記小型発振器は、ある周波数の信号を出力する発振回路と、該発振回路の出力に含まれている高調波成分を取り除くためのコイルと、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることも特徴としている(請求項7)。
また、上記発振回路は、BPFとして、該発振回路から出力されたある周波数の矩形波を出力させ、第1のインダクタのインダクタンスと第1のコンデンサによる同調回路を形成し、発振器の出力に含まれている高調波成分を取り除き、結合用の第2のコンデンサを介し、もう一つの第2のインダクタと第3のコンデンサによる同調回路により、帯域幅と減衰量を稼ぎ、ある周波数のみの信号をプローブ接続用SMAコネクタにより出力させることも特徴としている(請求項8)。
また、上記小型発振器がさらに小さい場合には、台座を使用することなく、直接、被測定物のプリント基板に取り付けて構成することも特徴としている(請求項10)。
また、発振回路は、ある周波数の信号を出力する発振器と、インバータを並列に接続したバッファ回路と、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることも特徴としている(請求項11)。
また、上記小型発振器が小さい場合には、台座を使用することなく、被測定物のプリント基板に取り付け、直接、信号出力用電線の信号を注入したいデバイスの電源、グラウンドに対して半田付けすることも特徴としている(請求項13)。
また、本発明のインピーダンス整合装置を入れることで、任意の周波数に対して、被測定物のプリント基板上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドに信号(ノイズ)を効率よく伝えることができる(実施例2参照)。
また、本発明の小型発振器Type−Aを使用することで、同軸ケーブルからの放射を考慮することなく、デバイスの電源、グラウンドにノイズを注入したときのプリント基板単体の測定結果を得ることができる(実施例4参照)。特許文献2に記載されている同軸ケーブルとインジェクションプローブを電磁結合させてノイズを注入させたとき、ノイズ可視化測定装置による測定結果に含まれるケーブルからの放射を考慮する必要がなくなる。
さらに、本発明のノイズ注入方法を使用することで、ノイズ可視化測定装置による測定結果からノイズの発生源となるデバイスと問題となる周波数の特定ができるため、通常に比べて、原因解析が容易に行うことができ、ノイズ対策に費やす作業工程の低減が可能となる。また、ノイズを注入する際に、ケーブルからの放射低減策や専用固定治具による電磁干渉防止策やばらつき低減策を施していることで、ノイズ可視化測定装置による基板単体の測定結果の精度を上げることが可能となる。
(実施例1)
実施例1は、システムの電源、グラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定できるようにすることを目的とするもので、プリント基板上の任意のノイズ発生源に対して、任意の周波数のノイズを注入することのできる外部信号源とケーブルを用いたノイズ注入方法について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプリント基板のノイズ注入装置の構成図である。
ノイズ発生源として市販の信号発生器11、信号を伝送するための同軸ケーブル12、同軸ケーブル12を伝わってきたノイズを基板14上のデバイスの電源、グラウンドピンに伝えるためのプローブ13、被測定物のプリント基板14とで構成される。
被測定物であるプリント基板14上のデバイスの電源、グラウンドピンに信号(ノイズ)を伝えるプローブ13については、同軸ケーブル12と接続するためのSMAコネクタを有するもの、かつ、基板上のデバイスの電源とグラウンドを半田付けできる形状のものである。
プローブ13については、SMAコネクタを装着したセミリジッドケーブルを使用してもよい。
また、ノイズを注入したプリント基板上の近傍磁界測定について、図17に示す。
まず、図16のS1にて部品が実装された測定対象の基板63を用意する。但し、測定において、ノイズ注入対象のデバイスを基板63に実装した状態でノイズを注入するとデバイスがノイズを吸収してしまい、結果として、発生磁界強度が弱くなり十分に測定ができない場合がある。その場合には、注入対象のデバイスをのぞいて部品を実装する。この場合、単にデバイスをのぞいてしまうと、本来デバイス内でつながっている端子同士が、全くつながらなくなってしまうため、先に述べたように代わりに抵抗等を接続し、回路特性がなるべく変わらないように調整する。このことで、十分な測定磁界強度を確保することができる。
また、一連の測定においてノイズを注入するデバイスが複数ある場合は、対象のデバイスを複数もしくは全て省いて部品実装を行う、つまり抵抗、インダクタ、コンデンサ等の受動部品のみプリント基板上に実装する。このようにすることで、対象デバイス毎に測定用基板を用意する必要が無くなる。
S3において、近傍磁界を測定するプローブ13をノイズの注入されたプリント基板63上に配置し、プリント基板63上を走査させることで、プリント基板63上の近傍磁界を測定する。プローブ13を走査することで、電磁界強度プロファイルを得ることができる。
もし、全体の電磁界強度が分かれば十分である場合には、所定距離離れた場所にプローブ13を設置して電磁界強度を測定しても良い。
S4において、電磁界強度(プロファイル)を基準と照らし合わせ問題がある場合には、例えば、前述のような対策を基板に施し、再度測定を行う。
例えば、測定により得られたプリント基板63上の近傍磁界の結果で磁界の強いところが特になければ対策は必要ないが、プリント基板63上への磁界の広がりが大きい場合は、プリント基板63にコンデンサを入れることで対策する必要がある。この場合は、対策後のプリント基板63上にあるデバイス(IC)の再び、ノイズを注入し、近傍磁界を測定するプローブ13をノイズの注入されたプリント基板63上に配置し、プリント基板63上を走査させることで、対策後のプリント基板63上の近傍磁界が測定でき、対策の効果を確認することができる。対策により問題がなければ終了となる。
実施例2は、周波数ごとに異なるインピーダンスに対するインピーダンス整合を解決することを目的とする接続構成について説明する。
図2は、本発明の実施例2に係るプリント基板のノイズ注入装置の構成図である。
基板上の任意のノイズ発生源に対し、任意の周波数のノイズを注入させるためには、実施例1に示したように、ノイズ発生源として市販の信号発生器11と信号を伝送するための同軸ケーブル12を接続し、同軸ケーブル12の他端とプローブ13とを接続する。そして、プローブ13の信号、グラウンドピンを被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドピンに半田付けにより接続する訳であるが、インピーダンス整合装置を使用する場合も同様である。すなわち、図2に示すように、ノイズ発生源として市販の信号発生器11と信号を伝送するための同軸ケーブル12を接続し、同軸ケーブル12の他端とインピーダンス整合装置15を接続する。インピーダンス整合装置15の信号、グラウンドを被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドピンに半田付けにより接続させる。
信号発生器11、同軸ケーブル12のインピーダンスは、一般に50Ωとされているが、被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドから見たインピーダンスは非常に小さいインピーダンスとなるので、被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドには信号発生器11から効率よく信号が注入されない。そこで、同軸ケーブル12と被測定物のプリント基板14の間にインピーダンス整合装置15を挿入し、同軸ケーブル12側を50Ωとし、被測定物のプリント基板14側のインピーダンスに一致させた回路構成としたものにする。
同軸ケーブル12とインピーダンス整合装置15を接続するSMAコネクタ21、部品を実装するための銅板22、インピーダンス整合装置15と被測定物のプリント基板14のグラウンドを接続するグラウンド接続用銅板23、整合回路25と被測定物のプリント基板14の電源を接続する電線24、信号発生器11側と被測定物のプリント基板14のインピーダンスを整合するための整合回路25とで構成される。
この構成により、同軸ケーブル12との接続はSMAコネクタ21、プリント基板14上のデバイス(IC)の電源との接続は電線24、プリント基板14上のデバイス(IC)のグラウンドとの接続は電線24の両脇にある2枚の銅板23により接続できるようになる。
整合回路25については、ネットワークアナライザのスミスチャートの測定を通じてインダクタ、コンデンサからなる回路と定数の調整を行っている。
図5のC1、C2はコンデンサ、R1は抵抗、L1、L2はインダクタである。信号発生器11側の信号部分がコンデンサC1の一端と接続され、他端がコンデンサC2の一端、抵抗R1の一端と接続される。抵抗R1の他端が、インダクタL2の一端、インダクタL1の一端と接続される。
コンデンサC2、インダクタL2の他端は、グラウンドに接続される。
ノイズ可視化測定装置で他の周波数に対して測定する場合にも、上記と同様に、測定周波数に対してネットワークアナライザのスミスチャートの測定を通じて、同軸ケーブル12側のインピーダンスが50Ωとなるようにインダクタ、コンデンサからなる回路と定数の調整を行う。
ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合は、前記図2のように、周波数に対して効率よく被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドに伝えられることが可能となる。
実施例3は、ケーブルからの放射により、測定時のケーブルと基板の位置関係によって測定結果も変化してしまう点を解決することを目的とするノイズ可視化測定装置で測定する際に、被測定物であるプリント基板、プローブを固定するための専用固定治具について説明する。
図6は、本発明の実施例3に係る被測定物のプリント基板、プローブを固定する専用固定治具を示す斜視図である。
専用固定治具40の構成としては、支柱42、プローブ支え台43を安定して固定するための底板41、被測定物のプリント基板14を固定するための支柱42、プローブ13のSMAコネクタを被測定物のプリント基板14の測定面に対して垂直になるように固定するためのプローブ支え台43により構成される。
このように、被測定物のプリント基板14を固定する専用固定治具40を使用することで、ノイズ可視化測定装置を使用した場合の測定時の同軸ケーブルと基板の位置関係によって測定結果が変化することがなくなり、同時に測定時の結果のばらつきを最小限に抑えることが可能になる。
実施例4は、同軸ケーブルに乗ってしまう定在波を考慮しないことによる同軸ケーブルからの放射を解決することを目的とする信号発生器を小型発振器とし、小型発振器の出力をBPF(Band Pass Filter)を用いて正弦波信号としたノイズ注入方法について説明する。
図7は小型発振器Type−A50の外観図、図8は小型発振器内部の発振回路Type−A60の外観図、図9は図8に示す発振回路の回路図である。
図7においては、小型発振器Type−A50は、小型発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51、発振回路Type−A60で生成したある周波数の信号(ノイズ)を出力するプローブ接続用SMAコネクタ52で構成される。
なお、小型発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51は、銅板に限らず、鉄板等、電磁波を遮蔽する部材としても良い。
プリント基板63については、発振回路Type−A60自体の安定した動作を必要とするので、部品を実装しない空きスペースに対して、銅テープを貼り、発振回路Type−A60のグラウンドを安定させておく。
被測定物のプリント基板14を専用固定治具40に固定させ、この小型発振器Type−A50を被測定物のプリント基板14の真下の台座82に配置する。また、小型発振器Type−A50がさらに小さい場合には、台座82を使用せずに、直接、被測定物のプリント基板14に取り付けてもよい。図10に示すように、小型発振器Type−A50のプローブ接続用SMAコネクタ52とプローブ13を接続し、プローブ13の信号、グラウンドは信号(ノイズ)を注入したいデバイス(IC)の電源、グラウンドに対して半田付けにより接続する。この状態において、ノイズ可視化装置による測定を実施することで、同軸ケーブル12からの放射を考慮することなく、デバイス(IC)の電源、グラウンドに信号(ノイズ)を注入したときのプリント基板単体の測定結果を得ることが可能となる。
実施例5は、同軸ケーブルに乗ってしまう定在波を考慮していないことによる同軸ケーブルからの放射を解決することを目的とする信号発生器を小型発振器とし、小型発振器の出力インピーダンスを低くした場合のノイズ注入方法について説明する。
一般的にプリント基板の電源インピーダンスは低いとされているため、そのまま、発振器出力を被測定物のプリント基板のデバイス(IC)の電源、グラウンドに接続しただけでなく、発振器の出力インピーダンスをデバイス(IC)の出力インピーダンスに近付けるように低くすることで、実際の振る舞いに近い形状でノイズ可視化測定装置による測定結果を得ることができる。
バッファ回路101は、発振器OSCと信号出力用電線91の間に配置する。このバッファ回路101の出力インピーダンスを低い値とすることで、小型発振器OSCの出力インピーダンスを低くすることができる。
具体例として、このバッファ回路101をインバータ(以下、INV)の並列接続による低出力インピーダンスとしたときの構成について説明する。
図12に示すように、小型発振器Type−B90の外観としては、発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51、発振回路Type−B100で生成したある周波数の信号(ノイズ)を出力する信号出力用の電線91で構成される。
なお、小型発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51は、銅板に限らず、鉄板等、電磁波を遮蔽する部材としても良い。
出力インピーダンスについては、INVを並列に接続しているので、INV1個の出力インピーダンスの値を並列に接続した個数で割った値ということになる。つまり、この値が発振回路Type−B100の出力インピーダンスとなり、低い出力インピーダンスが可能となる。また、並列に接続するINVの数を調整することで、発振回路Type−B100の出力インピーダンスを調整することが可能である。
ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合には、図15に示すように配置する。被測定物のプリント基板14を専用固定治具40に固定させ、この小型発振器Type−B90を被測定物のプリント基板14の真下の台座82に配置する。また、小型発振器Type−B90がさらに小さい場合には、台座82を使用せずに、直接、被測定物のプリント基板14に付けてもよい。
12…同軸ケーブル
13…プローブ
14…被測定物のプリント基板
15…インピーダンス整合装置
16…ケーブル
17…ノイズ注入ケーブル
18…近傍電磁界測定装置
21…SMAコネクタ
22…銅板
23…グラウンド接続用銅板
24…電線
25…整合回路
40…専用固定治具
41…底板
42…支柱
43…プローブ支え台
50…小型発振器Type−A
51…外装
52…プローブ接続用SMAコネクタ
60…発振回路Type−A
61…発振器
62…コイル
63…プリント基板
64…電池
82…台座
90…小型発振器Type−B
91…信号出力用電線
100…発振器Type−B
101…バッファ回路
OSC…発振器
R1…抵抗
L1,L2,L3,L4…インダクタ
C1,C2,C3,C4,C5…コンデンサ
CN1…プローブ接続用SMAコネクタ
INV…インバータ
Claims (13)
- システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、
ノイズ発生源としての信号発生器と、
該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブルと、
該同軸ケーブルの他端に接続され、被測定物であるプリント基板上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブルを伝ってきたノイズを伝えるプローブとで構成することを特徴とするプリント基板のノイズ注入装置。 - 前記プローブとして、SMAコネクタを装着したセミリジッドケーブルを用いたことを特徴とする請求項1に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
- システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上の問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、
ノイズ発生源としての信号発生器と、
該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブルと、
該同軸ケーブルの他端に接続され、被測定物であるプリント基板上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブルを伝ってきたノイズを伝えるインピーダンス整合装置とで構成することを特徴とするプリント基板のノイズ注入装置。 - 前記インピーダンス整合装置は、同軸ケーブルとインピーダンス整合装置を接続するSMAコネクタ、部品を実装するための銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板のグラウンドを接続するグラウンド接続用銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板の電源を接続する電線、信号発生器側と被測定物のプリント基板のインピーダンスを整合するための整合回路とで構成することを特徴とした請求項3に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
- 前記整合回路は、信号発生器側の信号部分が第1のコンデンサの一端と接続され、他端が第2のコンデンサの一端、および抵抗の一端と接続され、該抵抗の他端が第1のインダクタの一端と接続され、該第2のコンデンサ、第2のインダクタの他端はグラウンドに接続されるように構成されることを特徴とした請求項4に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
- ケーブルからの放射により、測定時のケーブルと基板の位置関係を固定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、
被測定物のプリント基板を固定する支柱と、
プローブのSMAコネクタを被測定物のプリント基板の測定面に対して垂直になるように固定するプローブ支え台とを有することを特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。 - 小型発振器の出力をBPFを用いて正弦波信号としたノイズ注入方法であって、
上記小型発振器は、ある周波数の信号を出力する発振回路と、該発振回路の出力に含まれている高調波成分を取り除くためのコイルと、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることも特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。 - 前記発振回路は、BPFとして、該発振回路から出力されたある周波数の矩形波を出力させ、第1のインダクタのインダクタンスと第1のコンデンサによる同調回路を形成し、発振器の出力に含まれている高調波成分を取り除き、結合用の第2のコンデンサを介し、もう一つの第2のインダクタと第3のコンデンサによる同調回路により、帯域幅と減衰量を稼ぎ、ある周波数のみの信号をプローブ接続用SMAコネクタにより出力させることを特徴とした請求項7に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
- 同軸ケーブルの定在波を無効にするためのノイズ注入装置であって、
被測定物のプリント基板を専用固定治具に固定させ、小型発振器を該被測定物のプリント基板の真下の台座に配置することを特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。 - 前記小型発振器がさらに小さい場合には、台座を使用することなく、直接、被測定物のプリント基板に取り付けて構成することを特徴とした請求項9に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
- 同軸ケーブルの定在波を無効にするためのノイズ注入装置であって、
前記小型発振器は、ある周波数の信号を出力する発振回路と、インバータを並列に接続したバッファ回路と、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることを特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。 - 前記被測定物のプリント基板を専用固定治具に固定させ、小型発振器を該被測定物のプリント基板の真下の台座に配置することを特徴とした請求項11に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
- 前記小型発振器が小さい場合には、台座を使用することなく、被測定物のプリント基板に取り付け、直接、信号出力用電線の信号を注入したいデバイスの電源、グラウンドに対して半田付けすることを特徴とした請求項11または12に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
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