JP2006234803A - プリント基板のノイズ注入装置 - Google Patents

プリント基板のノイズ注入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006234803A
JP2006234803A JP2006019220A JP2006019220A JP2006234803A JP 2006234803 A JP2006234803 A JP 2006234803A JP 2006019220 A JP2006019220 A JP 2006019220A JP 2006019220 A JP2006019220 A JP 2006019220A JP 2006234803 A JP2006234803 A JP 2006234803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
circuit board
noise
measured
injection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006019220A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Motohashi
憲侍 本橋
Eiji Miyanishi
英司 宮西
Kazumasa Aoki
一雅 青木
Hisayoshi Shoji
寿喜 庄司
Kikuo Kazama
規久夫 風間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006019220A priority Critical patent/JP2006234803A/ja
Publication of JP2006234803A publication Critical patent/JP2006234803A/ja
Priority to US11/654,587 priority patent/US7598747B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】プリント基板上の1つのデバイスの電源、グラウンドピン等に実際のデバイスに替って試験的に外部から任意の周波数の信号(ノイズ)を効率よく注入できるようにする。
【解決手段】システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、ノイズ発生源としての信号発生器11と、該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブル12と、該同軸ケーブル12の他端に接続され、被測定物であるプリント基板14上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブル12を伝ってきたノイズを伝えるプローブ13とで構成する。
また、被測定物のプリント基板14を固定する支柱と、プローブのSMAコネクタを被測定物のプリント基板14の測定面に対して垂直になるように固定するプローブ支え台とで、被測定物のプリント基板14を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント基板のノイズ注入装置に関し、特にノイズを解析する手法であるプリント基板へのノイズ注入装置に関する。
莫大な情報量を処理するために電子機器の動作速度は高速化し、それに伴って電子機器から放出されるEMIノイズ(Electromagnetic Interference Noise:電磁波障害ノイズ)が大きくなってきており、その対策が難しくなってきている。EMIノイズは近傍に存在する電子機器の誤動作の原因となることから、世界各国で法律などにより規制がかけられており、その規制値を満足しなければ、当該国での輸入、販売が認められない。もしも、発売予定の電子機器がEMI規制値を満足できない場合、その電子機器の発売は中断、もしくは中止せざるを得ず、その電子機器を販売する企業にとっては甚大な損害を被ることになる。このような被害を受ける可能性があるにもかかわらず、従来のEMIノイズ対策は電子機器の開発に関する一連の流れの中では脇役に過ぎなかった。
回路の高速化、複雑化、高密度化により、ノイズ発生源の箇所も多くなり、ノイズ発生源の特定も非常に難しくなってきた。特に、回路の高速化によるデバイスICから放射されるノイズが問題となってきている。
ただ、現状では、前述のように、プリント基板上には多くのノイズ発生源が存在し、この中から問題となる周波数におけるノイズ発生源を特定することは非常に困難である。
しかし、ノイズ発生源が1つであるならば、ある周波数においてプリント基板を市販のノイズ可視化測定装置等で測定することで、ノイズの分布から問題の有無や、問題がある場合の要因解析が容易になる。
なお、ノイズ注入方法については、例えば、特願平11−242063号公報(特許第3263672号)(特許文献1参照)に記載の「ノイズ注入器及びノイズ注入方法」がある。これは、被測定機器に電源を入れた状態で商用電源にノイズ(コモンモードあるいはノーマルモード)を重畳させ、被測定機器の電源、グラウンドに各々のノイズ(コモンモードあるいはノーマルモード)を注入する方法である。しかし、この方法では、ユニットの電源にノイズを注入してしまうので、問題となるノイズ源と特定することはできない。
デバイス(IC)から放射される周波数帯が様々であることから、注入する周波数帯に合わせてノイズ注入部分のインピーダンスを考慮してノイズを注入しなければならないという問題がある。
また、この方法では、動作する機器に限定されるが、それ以外の重要なことは、電源からノイズがどのように広がるかを確認する等、基板レベルや完全な動作ができなくても事前に評価が可能となることである。
また、例えば、特開2002−318253号公報(特許文献2参照)に記載の「ノイズ可視化システム及びその表示方法」がある。これは、試験対象物にノイズを模擬する高周波信号をインジェクションプローブからワイヤーハーネスを介して注入する方法であるが、ケーブルに乗ってしまう定在波については考慮されておらず、この方法では、ノイズ可視化測定装置による測定結果にケーブルからの放射を含んでしまい、基板単体の測定結果を求めることができない。
ケーブルからの放射により、ノイズ可視化測定装置による基板単体の測定結果が求められないということは、測定時のケーブルと基板の位置関係によって測定結果も変化してしまう。そのために、ケーブルからの放射がプリント基板に干渉しないような測定方法も必要となる。
また、例えば、実公昭62−8534号公報(特許文献3参照)に記載の「ノイズシミュレータ」がある。これは、パルス発生回路からのパルス状電圧を結合器を介して被試験体を構成する回路部品、例えばプリント基板に搭載されているIC群中の1つのICに印加する。このようにして、全てのICに対して個別にパルス電圧を印加し、現に発生している誤動作と同じ誤動作を起こすICを発見し、そのICの付属回路を含めてノイズ対策を行うことができる。しかし、結合器としてコの字型金属板や平型金属板を絶縁体でコーテングしたものを用いるだけであり、整合器を介していないため、効率よくノイズを印加することができない、という問題がある。
特願平11−242063号公報 特開2002−318253号公報 実公昭62−8534号公報
従来、プリント基板上には多くのノイズ発生源が存在し、この中から問題となる周波数におけるノイズ発生源を特定することは非常に困難であった。また、ユニットの電源にノイズを注入する方法では、問題となるノイズ源と特定することはできない。
また、特許文献1に記載の方法では、デバイス(IC)から放射される周波数帯が様々であることから、注入する周波数帯に合わせてノイズ注入部分のインピーダンスを考慮してノイズを注入しなければならないという問題がある。
また、上記方法では、動作する機器に限定されるが、重要な事項は、電源からノイズがどのように広がるかを確認する等、基板レベルや完全な動作ができなくても事前に評価が可能になることである。
さらに、特許文献2に記載の方法では、ノイズ可視化測定装置による測定結果にケーブルからの放射を含んでしまい、基板単体の測定結果を求めることができない。ケーブルからの放射により、ノイズ可視化測定装置による基板単体の測定結果が求められないので、測定時のケーブルと基板の位置関係によって測定結果も変化してしまう、という問題がある。
さらに、特許文献3に記載の方法では、公報に記載のように、結合器としてコの字形の金属板を絶縁物でコーテングしたものや、平型金属板を絶縁体でコーテングしたものを用いる必要がある。これにより、同軸ケーブルからの放射を防ぐことはできるが、ノイズを効率よく伝達することができないため、測定値のばらつきや正確な測定が不可能である。
また、上記公知の方法では、機器に入るノイズに関するものであるが、今回提案するものは、デバイスから出ているノイズに関するものであって、対象が異なっている。
(目的)
そこで、本発明の目的は、プリント基板上の1つのデバイスの電源、グラウンドピン等に実際のデバイスに替わって試験的に外部から任意の周波数の信号(ノイズ)を効率よく注入できるプリント基板のノイズ注入装置を提供することにある。
本発明によるプリント基板のノイズ注入装置は、システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、ノイズ発生源としての信号発生器と、該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブルと、該同軸ケーブルの他端に接続され、被測定物であるプリント基板上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブルを伝ってきたノイズを伝えるプローブとで構成することを特徴としている(請求項1)。
また、上記プローブとして、SMAコネクタを装着したセミリジッドケーブルを用いたことも特徴としている(請求項2)。
また、本発明によるプリント基板のノイズ注入装置は、システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、ノイズ発生源としての信号発生器と、該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブルと、該同軸ケーブルの他端に接続され、被測定物であるプリント基板上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブルを伝ってきたノイズを伝えるインピーダンス整合装置とで構成することも特徴としている(請求項3)。
また、上記インピーダンス整合装置は、同軸ケーブルとインピーダンス整合装置を接続するSMAコネクタ、部品を実装するための銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板のグラウンドを接続するグラウンド接続用銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板の電源を接続する電線、信号発生器側と被測定物のプリント基板のインピーダンスを整合するための整合回路とで構成することも特徴としている(請求項4)。
また、上記整合回路は、信号発生器側の信号部分が第1のコンデンサの一端と接続され、他端が第2のコンデンサの一端、および抵抗の一端と接続され、該抵抗の他端が第1のインダクタの一端と接続され、該第2のコンデンサ、第2のインダクタの他端はグラウンドに接続されるように構成されることも特徴としている(請求項5)。
また、ケーブルからの放射により、測定時のケーブルと基板の位置関係を固定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、被測定物のプリント基板を固定する支柱と、プローブのSMAコネクタを被測定物のプリント基板の測定面に対して垂直になるように固定するプローブ支え台とを有することも特徴としている(請求項6)。
また、小型発振器の出力をBPFを用いて正弦波信号としたノイズ注入方法であって、
上記小型発振器は、ある周波数の信号を出力する発振回路と、該発振回路の出力に含まれている高調波成分を取り除くためのコイルと、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることも特徴としている(請求項7)。
また、上記発振回路は、BPFとして、該発振回路から出力されたある周波数の矩形波を出力させ、第1のインダクタのインダクタンスと第1のコンデンサによる同調回路を形成し、発振器の出力に含まれている高調波成分を取り除き、結合用の第2のコンデンサを介し、もう一つの第2のインダクタと第3のコンデンサによる同調回路により、帯域幅と減衰量を稼ぎ、ある周波数のみの信号をプローブ接続用SMAコネクタにより出力させることも特徴としている(請求項8)。
また、被測定物のプリント基板を専用固定治具に固定させ、小型発振器を該被測定物のプリント基板の真下の台座に配置することも特徴としている(請求項9)。
また、上記小型発振器がさらに小さい場合には、台座を使用することなく、直接、被測定物のプリント基板に取り付けて構成することも特徴としている(請求項10)。
また、発振回路は、ある周波数の信号を出力する発振器と、インバータを並列に接続したバッファ回路と、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることも特徴としている(請求項11)。
また、被測定物のプリント基板を専用固定治具に固定させ、小型発振器を該被測定物のプリント基板の真下の台座に配置することも特徴としている(請求項12)。
また、上記小型発振器が小さい場合には、台座を使用することなく、被測定物のプリント基板に取り付け、直接、信号出力用電線の信号を注入したいデバイスの電源、グラウンドに対して半田付けすることも特徴としている(請求項13)。
本発明によれば、ノイズ可視化装置を用いて、プリント基板に電源を入れずに任意のノイズ発生源の任意の周波数のノイズが、そのデバイス端子から流れ出て、プリント基板上の電源、グラウンド配線などに流れる高周波電流の流れ(磁界)を見ることができるので、問題があるか否かを個別に視覚的に判断することができる(実施例1参照)。
また、本発明のインピーダンス整合装置を入れることで、任意の周波数に対して、被測定物のプリント基板上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドに信号(ノイズ)を効率よく伝えることができる(実施例2参照)。
また、本発明の専用固定治具を使用することで、ノイズ可視化測定装置を使用した場合の測定時の同軸ケーブルと基板の位置関係によって測定結果が変化することがなくなり、同時に測定毎の結果のばらつきも最小限に抑えることが可能となる(実施例3参照)。
また、本発明の小型発振器Type−Aを使用することで、同軸ケーブルからの放射を考慮することなく、デバイスの電源、グラウンドにノイズを注入したときのプリント基板単体の測定結果を得ることができる(実施例4参照)。特許文献2に記載されている同軸ケーブルとインジェクションプローブを電磁結合させてノイズを注入させたとき、ノイズ可視化測定装置による測定結果に含まれるケーブルからの放射を考慮する必要がなくなる。
また、本発明の小型発振器Type−Bを使用することで、同軸ケーブルからの放射を考慮することなく、かつ、デバイス(IC)の出力インピーダンスに近い値としているので、実際の振る舞いに近い形で、デバイス(IC)の電源、グラウンドに信号(ノイズ)を注入したときの基板単体の測定結果を得ることが可能となる(実施例5参照)。
さらに、本発明のノイズ注入方法を使用することで、ノイズ可視化測定装置による測定結果からノイズの発生源となるデバイスと問題となる周波数の特定ができるため、通常に比べて、原因解析が容易に行うことができ、ノイズ対策に費やす作業工程の低減が可能となる。また、ノイズを注入する際に、ケーブルからの放射低減策や専用固定治具による電磁干渉防止策やばらつき低減策を施していることで、ノイズ可視化測定装置による基板単体の測定結果の精度を上げることが可能となる。
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1は、システムの電源、グラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定できるようにすることを目的とするもので、プリント基板上の任意のノイズ発生源に対して、任意の周波数のノイズを注入することのできる外部信号源とケーブルを用いたノイズ注入方法について説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプリント基板のノイズ注入装置の構成図である。
ノイズ発生源として市販の信号発生器11、信号を伝送するための同軸ケーブル12、同軸ケーブル12を伝わってきたノイズを基板14上のデバイスの電源、グラウンドピンに伝えるためのプローブ13、被測定物のプリント基板14とで構成される。
信号発生器11については、任意の周波数のクロック波形を出力できるものを使用する。また、正弦波を出力するシグナルジェネレータを使用してもよい。
被測定物であるプリント基板14上のデバイスの電源、グラウンドピンに信号(ノイズ)を伝えるプローブ13については、同軸ケーブル12と接続するためのSMAコネクタを有するもの、かつ、基板上のデバイスの電源とグラウンドを半田付けできる形状のものである。
プローブ13については、SMAコネクタを装着したセミリジッドケーブルを使用してもよい。
被測定物のプリント基板14については、電源、グラウンドに実装されている受動部品(抵抗、インダクタ、コンデンサ)を実装し、能動部品については、ICなどのノイズ源となるデバイスを実装せず、替ってそのデバイスの電源、グラウンド端子間に抵抗を配置したプリント基板を使用する。ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合には、ノイズ発生源の信号発生器11にて任意の周波数の信号(ノイズ)を設定し、調べたいノイズ発生源の電源、グラウンドにプローブの電源、グラウンドを半田付けにより接続すれば、ノイズ可視化測定装置では、任意の周波数の信号(ノイズ)が、任意のデバイスから流れ出て、プリント基板上の電源、グラウンドに流れる高周波電流の流れ(磁界)として見ることができる。基板上の電流の流れ(磁界)からノイズの分散状況の不具合箇所を特定することが可能となる。
発明に係る測定の流れとして、図16に準備から対策までのフローチャートを示す。
また、ノイズを注入したプリント基板上の近傍磁界測定について、図17に示す。
まず、図16のS1にて部品が実装された測定対象の基板63を用意する。但し、測定において、ノイズ注入対象のデバイスを基板63に実装した状態でノイズを注入するとデバイスがノイズを吸収してしまい、結果として、発生磁界強度が弱くなり十分に測定ができない場合がある。その場合には、注入対象のデバイスをのぞいて部品を実装する。この場合、単にデバイスをのぞいてしまうと、本来デバイス内でつながっている端子同士が、全くつながらなくなってしまうため、先に述べたように代わりに抵抗等を接続し、回路特性がなるべく変わらないように調整する。このことで、十分な測定磁界強度を確保することができる。
また、一連の測定においてノイズを注入するデバイスが複数ある場合は、対象のデバイスを複数もしくは全て省いて部品実装を行う、つまり抵抗、インダクタ、コンデンサ等の受動部品のみプリント基板上に実装する。このようにすることで、対象デバイス毎に測定用基板を用意する必要が無くなる。
S2において、デバイスの電源ピンにノイズを注入する。S1において、対象デバイスをのぞいて実装している場合には、基板上のデバイスの電源ピンが接続される部分(ランドまたはパッド)にノイズを注入する。
S3において、近傍磁界を測定するプローブ13をノイズの注入されたプリント基板63上に配置し、プリント基板63上を走査させることで、プリント基板63上の近傍磁界を測定する。プローブ13を走査することで、電磁界強度プロファイルを得ることができる。
もし、全体の電磁界強度が分かれば十分である場合には、所定距離離れた場所にプローブ13を設置して電磁界強度を測定しても良い。
S4において、電磁界強度(プロファイル)を基準と照らし合わせ問題がある場合には、例えば、前述のような対策を基板に施し、再度測定を行う。
まず、部品が実装されていないプリント基板63の電源、グラウンドに対して、このプリント基板63上にあるデバイス(IC)の任意の電源、グラウンドパターンとノイズ注入装置の信号発生器11から出力される信号、グラウンドを接続し、信号発生器11の電源を入れる。このようにすることで、プリント基板63上にある1つのデバイス(IC)の電源にノイズが乗った状態であると考えることができる。プリント基板63上にある1つのデバイス(IC)の電源、グラウンドにノイズが乗った場合の近傍磁界を見るには、ノイズ可視化装置を用いることでノイズを可視化することができる。
図17は、プリント基板63の近傍磁界を測定、及び、プローブ13の走査を制御するためのノイズ可視化装置18、プリント基板63上の近傍磁界を捕捉するためのプローブ13、捕捉した近傍磁界をノイズ可視化装置18本体に伝えるためのケーブル16で構成される。また、ノイズ注入装置は、電源、グラウンドに部品を実装したプリント基板63、ノイズ源とする信号発生器11、信号発生器11からプリント基板63上のノイズを注入したいデバイス(IC)の電源に伝えるためのケーブル16、プリント基板63を固定するための専用固定治具40である。
例えば、測定により得られたプリント基板63上の近傍磁界の結果で磁界の強いところが特になければ対策は必要ないが、プリント基板63上への磁界の広がりが大きい場合は、プリント基板63にコンデンサを入れることで対策する必要がある。この場合は、対策後のプリント基板63上にあるデバイス(IC)の再び、ノイズを注入し、近傍磁界を測定するプローブ13をノイズの注入されたプリント基板63上に配置し、プリント基板63上を走査させることで、対策後のプリント基板63上の近傍磁界が測定でき、対策の効果を確認することができる。対策により問題がなければ終了となる。
(実施例2)
実施例2は、周波数ごとに異なるインピーダンスに対するインピーダンス整合を解決することを目的とする接続構成について説明する。
図2は、本発明の実施例2に係るプリント基板のノイズ注入装置の構成図である。
基板上の任意のノイズ発生源に対し、任意の周波数のノイズを注入させるためには、実施例1に示したように、ノイズ発生源として市販の信号発生器11と信号を伝送するための同軸ケーブル12を接続し、同軸ケーブル12の他端とプローブ13とを接続する。そして、プローブ13の信号、グラウンドピンを被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドピンに半田付けにより接続する訳であるが、インピーダンス整合装置を使用する場合も同様である。すなわち、図2に示すように、ノイズ発生源として市販の信号発生器11と信号を伝送するための同軸ケーブル12を接続し、同軸ケーブル12の他端とインピーダンス整合装置15を接続する。インピーダンス整合装置15の信号、グラウンドを被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドピンに半田付けにより接続させる。
図3は、図2における信号発生器側と被測定物のプリント基板のインピーダンス整合を示す図である。
信号発生器11、同軸ケーブル12のインピーダンスは、一般に50Ωとされているが、被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドから見たインピーダンスは非常に小さいインピーダンスとなるので、被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドには信号発生器11から効率よく信号が注入されない。そこで、同軸ケーブル12と被測定物のプリント基板14の間にインピーダンス整合装置15を挿入し、同軸ケーブル12側を50Ωとし、被測定物のプリント基板14側のインピーダンスに一致させた回路構成としたものにする。
図4は、図2、図3に示すインピーダンス整合装置の構成例を示す図である。
同軸ケーブル12とインピーダンス整合装置15を接続するSMAコネクタ21、部品を実装するための銅板22、インピーダンス整合装置15と被測定物のプリント基板14のグラウンドを接続するグラウンド接続用銅板23、整合回路25と被測定物のプリント基板14の電源を接続する電線24、信号発生器11側と被測定物のプリント基板14のインピーダンスを整合するための整合回路25とで構成される。
この構成により、同軸ケーブル12との接続はSMAコネクタ21、プリント基板14上のデバイス(IC)の電源との接続は電線24、プリント基板14上のデバイス(IC)のグラウンドとの接続は電線24の両脇にある2枚の銅板23により接続できるようになる。
図5は、図2〜図4において、特定の周波数における整合回路の回路図である。
整合回路25については、ネットワークアナライザのスミスチャートの測定を通じてインダクタ、コンデンサからなる回路と定数の調整を行っている。
図5のC1、C2はコンデンサ、R1は抵抗、L1、L2はインダクタである。信号発生器11側の信号部分がコンデンサC1の一端と接続され、他端がコンデンサC2の一端、抵抗R1の一端と接続される。抵抗R1の他端が、インダクタL2の一端、インダクタL1の一端と接続される。
コンデンサC2、インダクタL2の他端は、グラウンドに接続される。
被測定物のプリント基板14の電源インピーダンスは非常に小さい値となるため、コンデンサ、インダクタのみのインピーダンス整合装置を構成することは難しいので、抵抗R1を入れることで信号発生器11側とインピーダンス整合装置15側のインピーダンス整合を可能にする。
ノイズ可視化測定装置で他の周波数に対して測定する場合にも、上記と同様に、測定周波数に対してネットワークアナライザのスミスチャートの測定を通じて、同軸ケーブル12側のインピーダンスが50Ωとなるようにインダクタ、コンデンサからなる回路と定数の調整を行う。
ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合は、前記図2のように、周波数に対して効率よく被測定物のプリント基板14上にあるデバイス(IC)の電源、グラウンドに伝えられることが可能となる。
(実施例3)
実施例3は、ケーブルからの放射により、測定時のケーブルと基板の位置関係によって測定結果も変化してしまう点を解決することを目的とするノイズ可視化測定装置で測定する際に、被測定物であるプリント基板、プローブを固定するための専用固定治具について説明する。
図6は、本発明の実施例3に係る被測定物のプリント基板、プローブを固定する専用固定治具を示す斜視図である。
専用固定治具40の構成としては、支柱42、プローブ支え台43を安定して固定するための底板41、被測定物のプリント基板14を固定するための支柱42、プローブ13のSMAコネクタを被測定物のプリント基板14の測定面に対して垂直になるように固定するためのプローブ支え台43により構成される。
ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合には、実施例1に示したように、ノイズ発生源である信号発生器11にて任意の周波数の信号(ノイズ)を設定し、調べたいノイズ発生源の電源、グラウンドにプローブの電源、グラウンドを半田付けにより接続させるが、その際に、プローブ13のSMAコネクタをプローブ支え台43に被測定物のプリント基板14の測定面に対して、垂直になるようにネジ止めして固定させる。プローブ13と被測定物のプリント基板14の測定面を垂直になるように固定することで、このプローブ13に接続される同軸ケーブル12も被測定物のプリント基板14の測定面に対して垂直に這いまわすことが可能となる。つまり、同軸ケーブル12が被測定物のプリント基板14の測定面に対して、平行に這いまわすことが避けられるため、同軸ケーブル12と被測定物のプリント基板14への電磁干渉を防ぐことが可能となる。
また、被測定物のプリント基板14を4本の支柱42に固定させるのは、被測定物のプリント基板14の測定面とノイズ可視化測定装置のセンサとの距離を常に一定に保つためである。これにより、被測定物のプリント基板14の測定面が傾いたことによる測定結果の変化を防止することも可能となる。
このように、被測定物のプリント基板14を固定する専用固定治具40を使用することで、ノイズ可視化測定装置を使用した場合の測定時の同軸ケーブルと基板の位置関係によって測定結果が変化することがなくなり、同時に測定時の結果のばらつきを最小限に抑えることが可能になる。
(実施例4)
実施例4は、同軸ケーブルに乗ってしまう定在波を考慮しないことによる同軸ケーブルからの放射を解決することを目的とする信号発生器を小型発振器とし、小型発振器の出力をBPF(Band Pass Filter)を用いて正弦波信号としたノイズ注入方法について説明する。
図7は小型発振器Type−A50の外観図、図8は小型発振器内部の発振回路Type−A60の外観図、図9は図8に示す発振回路の回路図である。
図7においては、小型発振器Type−A50は、小型発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51、発振回路Type−A60で生成したある周波数の信号(ノイズ)を出力するプローブ接続用SMAコネクタ52で構成される。
なお、小型発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51は、銅板に限らず、鉄板等、電磁波を遮蔽する部材としても良い。
発振回路Type−A60の構成としては、図8に示すように、ある周波数の信号(ノイズ)を出力する発振器61、発振器出力に含まれている高調波成分(スプリアス)を取り除くためのコイル62、部品を実装するためのプリント基板63、これらの回路を動作させるための電池64で構成される。
プリント基板63については、発振回路Type−A60自体の安定した動作を必要とするので、部品を実装しない空きスペースに対して、銅テープを貼り、発振回路Type−A60のグラウンドを安定させておく。
また、発振回路Type−A60としては、図9に示すように、BPFとして、2段のLC同調回路による複同調回路で構成する。まず、発振器OSCから出力されたある周波数の矩形波を出力させ、インダクタL3のインダクタンスとコンデンサC3による同調回路を形成し、発振器OSCの出力に含まれている高調波成分(スプリアス)を取り除く。結合用のコンデンサC4を介し、さらにもう一つのインダクタL4とコンデンサC5により、帯域幅と減衰量を稼ぎ、ある周波数のみの信号(ノイズ)をプローブ接続用SMAコネクタCN1より出力させる。
図10は、ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合の配置図である。
被測定物のプリント基板14を専用固定治具40に固定させ、この小型発振器Type−A50を被測定物のプリント基板14の真下の台座82に配置する。また、小型発振器Type−A50がさらに小さい場合には、台座82を使用せずに、直接、被測定物のプリント基板14に取り付けてもよい。図10に示すように、小型発振器Type−A50のプローブ接続用SMAコネクタ52とプローブ13を接続し、プローブ13の信号、グラウンドは信号(ノイズ)を注入したいデバイス(IC)の電源、グラウンドに対して半田付けにより接続する。この状態において、ノイズ可視化装置による測定を実施することで、同軸ケーブル12からの放射を考慮することなく、デバイス(IC)の電源、グラウンドに信号(ノイズ)を注入したときのプリント基板単体の測定結果を得ることが可能となる。
(実施例5)
実施例5は、同軸ケーブルに乗ってしまう定在波を考慮していないことによる同軸ケーブルからの放射を解決することを目的とする信号発生器を小型発振器とし、小型発振器の出力インピーダンスを低くした場合のノイズ注入方法について説明する。
一般的にプリント基板の電源インピーダンスは低いとされているため、そのまま、発振器出力を被測定物のプリント基板のデバイス(IC)の電源、グラウンドに接続しただけでなく、発振器の出力インピーダンスをデバイス(IC)の出力インピーダンスに近付けるように低くすることで、実際の振る舞いに近い形状でノイズ可視化測定装置による測定結果を得ることができる。
図11は、低出力のバッファ回路の概略構成を示す図である。
バッファ回路101は、発振器OSCと信号出力用電線91の間に配置する。このバッファ回路101の出力インピーダンスを低い値とすることで、小型発振器OSCの出力インピーダンスを低くすることができる。
具体例として、このバッファ回路101をインバータ(以下、INV)の並列接続による低出力インピーダンスとしたときの構成について説明する。
図12は小型発振器Type−B90の外観斜視図、図13は発振回路Type−B100の内部構成図、および、図14はその詳細回路図である。
図12に示すように、小型発振器Type−B90の外観としては、発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51、発振回路Type−B100で生成したある周波数の信号(ノイズ)を出力する信号出力用の電線91で構成される。
なお、小型発振器自体からの電磁波放射を防ぐための銅板による外装51は、銅板に限らず、鉄板等、電磁波を遮蔽する部材としても良い。
図13に示すように、発振回路Type−B100の構成としては、ある周波数の信号(ノイズ)を出力する発振器61と、インバータを並列に接続したバッファ回路101と、部品を実装するためのプリント基板63と、これらの回路を動作させるための電池64とで構成される。プリント基板63については、発振回路Type−B100自体の安定した動作を必要とするので、部品を実装しない空きスペースに対して銅テープを貼り、発振回路Type−B100のグラウンドを安定させておく。また、発振回路Type−B100としては、発振器OSCから出力されたある周波数の矩形波を出力させ、バッファ回路101の駆動能力を上げるためのINVに入れる。この出力をINVを並列接続させたバッファ回路101に入れ、信号出力用電線91より、ある周波数の矩形波信号を出力させる。
この駆動能力を上げるためのINVは、ファンアウトを考慮して入れているものであり、INVの並列接続した数が発振器OSCで駆動できる場合には、このINVは無くてもよい。
出力インピーダンスについては、INVを並列に接続しているので、INV1個の出力インピーダンスの値を並列に接続した個数で割った値ということになる。つまり、この値が発振回路Type−B100の出力インピーダンスとなり、低い出力インピーダンスが可能となる。また、並列に接続するINVの数を調整することで、発振回路Type−B100の出力インピーダンスを調整することが可能である。
図15は、ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板を測定する場合の配置図である。
ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板14を測定する場合には、図15に示すように配置する。被測定物のプリント基板14を専用固定治具40に固定させ、この小型発振器Type−B90を被測定物のプリント基板14の真下の台座82に配置する。また、小型発振器Type−B90がさらに小さい場合には、台座82を使用せずに、直接、被測定物のプリント基板14に付けてもよい。
信号出力用電線91の信号、グラウンドを、信号(ノイズ)を注入したいデバイスの電源、グラウンドに対して半田付けする。この状態において、ノイズ可視化装置による測定を実施することで、同軸ケーブル12からの放射を考慮することなく、かつ、デバイスの出力インピーダンスに近い値としているので、実際の振る舞いに近い形状で、デバイス(IC)の電源、グラウンドに信号(ノイズ)を注入したときの基板単体の測定結果を得ることが可能となる。
本発明の実施例1に係る信号発生器、同軸ケーブル、プローブおよび被測定物のプリント基板によるノイズ注入方法の概略を示す図である。 本発明の実施例2に係る信号発生器、同軸ケーブル、インピーダンス整合装置、および、被測定物のプリント基板によるノイズ注入方法の概略を示す図である。 同じく信号発生器側と被測定物のプリント基板のインピーダンス整合を示す図である。 同じくインピーダンス整合装置の概略構成図である。 同じくインピーダンス整合装置の回路図である。 本発明の実施例3に係る被測定物のプリント基板、プローブを固定する専用固定治具の構成図である。 本発明の実施例4に係る小型発振器Type−Aの外観斜視図である。 同じく小型発振器Type−Aの内部の概略構成を示す図である。 同じく発振回路Type−Aの回路図である。 同じく小型発振器Type−Aを使用し、ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板を測定する場合の配置方法を示す図である。 本発明の実施例5に係る低出力のバッファ回路の概略構成図である。 同じく小型発振器Type−Bの外観斜視図である。 同じく小型発振器Type−Bの内部の概略構成図である。 同じくINVを用いた低出力バッファ回路の回路図である。 同じく小型発振器Type−Bを使用し、ノイズ可視化測定装置による被測定物のプリント基板を測定する場合の配置方法を示す図である。 本発明に係る測定の準備から対策までの処理フローチャートである。 本発明に係るノイズを注入したプリント基板上の近傍磁界測定の機器配置図である。
符号の説明
11…信号発生器
12…同軸ケーブル
13…プローブ
14…被測定物のプリント基板
15…インピーダンス整合装置
16…ケーブル
17…ノイズ注入ケーブル
18…近傍電磁界測定装置
21…SMAコネクタ
22…銅板
23…グラウンド接続用銅板
24…電線
25…整合回路
40…専用固定治具
41…底板
42…支柱
43…プローブ支え台
50…小型発振器Type−A
51…外装
52…プローブ接続用SMAコネクタ
60…発振回路Type−A
61…発振器
62…コイル
63…プリント基板
64…電池
82…台座
90…小型発振器Type−B
91…信号出力用電線
100…発振器Type−B
101…バッファ回路
OSC…発振器
R1…抵抗
L1,L2,L3,L4…インダクタ
C1,C2,C3,C4,C5…コンデンサ
CN1…プローブ接続用SMAコネクタ
INV…インバータ

Claims (13)

  1. システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、
    ノイズ発生源としての信号発生器と、
    該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブルと、
    該同軸ケーブルの他端に接続され、被測定物であるプリント基板上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブルを伝ってきたノイズを伝えるプローブとで構成することを特徴とするプリント基板のノイズ注入装置。
  2. 前記プローブとして、SMAコネクタを装着したセミリジッドケーブルを用いたことを特徴とする請求項1に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
  3. システムの電源およびグラウンドにノイズを注入させることで、EMI上の問題となる箇所を特定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、
    ノイズ発生源としての信号発生器と、
    該信号発生器の出力に接続された同軸ケーブルと、
    該同軸ケーブルの他端に接続され、被測定物であるプリント基板上のデバイスの電源およびグラウンドピンに該同軸ケーブルを伝ってきたノイズを伝えるインピーダンス整合装置とで構成することを特徴とするプリント基板のノイズ注入装置。
  4. 前記インピーダンス整合装置は、同軸ケーブルとインピーダンス整合装置を接続するSMAコネクタ、部品を実装するための銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板のグラウンドを接続するグラウンド接続用銅板、該インピーダンス整合装置と被測定物のプリント基板の電源を接続する電線、信号発生器側と被測定物のプリント基板のインピーダンスを整合するための整合回路とで構成することを特徴とした請求項3に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
  5. 前記整合回路は、信号発生器側の信号部分が第1のコンデンサの一端と接続され、他端が第2のコンデンサの一端、および抵抗の一端と接続され、該抵抗の他端が第1のインダクタの一端と接続され、該第2のコンデンサ、第2のインダクタの他端はグラウンドに接続されるように構成されることを特徴とした請求項4に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
  6. ケーブルからの放射により、測定時のケーブルと基板の位置関係を固定するためのプリント基板のノイズ注入装置であって、
    被測定物のプリント基板を固定する支柱と、
    プローブのSMAコネクタを被測定物のプリント基板の測定面に対して垂直になるように固定するプローブ支え台とを有することを特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。
  7. 小型発振器の出力をBPFを用いて正弦波信号としたノイズ注入方法であって、
    上記小型発振器は、ある周波数の信号を出力する発振回路と、該発振回路の出力に含まれている高調波成分を取り除くためのコイルと、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることも特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。
  8. 前記発振回路は、BPFとして、該発振回路から出力されたある周波数の矩形波を出力させ、第1のインダクタのインダクタンスと第1のコンデンサによる同調回路を形成し、発振器の出力に含まれている高調波成分を取り除き、結合用の第2のコンデンサを介し、もう一つの第2のインダクタと第3のコンデンサによる同調回路により、帯域幅と減衰量を稼ぎ、ある周波数のみの信号をプローブ接続用SMAコネクタにより出力させることを特徴とした請求項7に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
  9. 同軸ケーブルの定在波を無効にするためのノイズ注入装置であって、
    被測定物のプリント基板を専用固定治具に固定させ、小型発振器を該被測定物のプリント基板の真下の台座に配置することを特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。
  10. 前記小型発振器がさらに小さい場合には、台座を使用することなく、直接、被測定物のプリント基板に取り付けて構成することを特徴とした請求項9に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
  11. 同軸ケーブルの定在波を無効にするためのノイズ注入装置であって、
    前記小型発振器は、ある周波数の信号を出力する発振回路と、インバータを並列に接続したバッファ回路と、部品を実装するためのプリント基板と、上記各回路を動作させるための電池とで構成されることを特徴としたプリント基板のノイズ注入装置。
  12. 前記被測定物のプリント基板を専用固定治具に固定させ、小型発振器を該被測定物のプリント基板の真下の台座に配置することを特徴とした請求項11に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
  13. 前記小型発振器が小さい場合には、台座を使用することなく、被測定物のプリント基板に取り付け、直接、信号出力用電線の信号を注入したいデバイスの電源、グラウンドに対して半田付けすることを特徴とした請求項11または12に記載のプリント基板のノイズ注入装置。
JP2006019220A 2005-01-31 2006-01-27 プリント基板のノイズ注入装置 Pending JP2006234803A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006019220A JP2006234803A (ja) 2005-01-31 2006-01-27 プリント基板のノイズ注入装置
US11/654,587 US7598747B2 (en) 2006-01-27 2007-01-18 Noise injection apparatus for printed circuit board

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005022866 2005-01-31
JP2006019220A JP2006234803A (ja) 2005-01-31 2006-01-27 プリント基板のノイズ注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006234803A true JP2006234803A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37042591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006019220A Pending JP2006234803A (ja) 2005-01-31 2006-01-27 プリント基板のノイズ注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006234803A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038875A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp ノイズ注入装置
JP2011179930A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Murata Mfg Co Ltd プローブ
JP6147434B1 (ja) * 2016-04-15 2017-06-14 三菱電機エンジニアリング株式会社 共振型電源装置及び共振型電力伝送システム
US11244079B2 (en) 2019-09-18 2022-02-08 International Business Machines Corporation Data detection mitigation in printed circuit boards

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194034A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Hitachi Ltd 半導体試験装置
JPH0943290A (ja) * 1995-08-02 1997-02-14 Fujitsu Ten Ltd 車載用音響装置の雑音シミュレーション装置
JPH11251778A (ja) * 1998-03-05 1999-09-17 Advantest Corp シールドケース間の高周波信号接続構造
JP2000287454A (ja) * 1999-03-26 2000-10-13 Matsushita Electric Works Ltd 電源装置
JP2002504995A (ja) * 1997-05-30 2002-02-12 ジージービー インダストリーズ,インコーポレーテッド 広域インピーダンス整合プローブ
JP2003115691A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Tdk Corp フィルム状emiフィルタ
JP2004085477A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nec Corp ノイズイミュニティ評価装置及びノイズイミュニティ評価方法
JP2004274513A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Japan Science & Technology Agency インピーダンス整合回路とそれを用いた半導体素子及び無線通信装置
JP2005011878A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Inoac Corp 電磁波吸収体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194034A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Hitachi Ltd 半導体試験装置
JPH0943290A (ja) * 1995-08-02 1997-02-14 Fujitsu Ten Ltd 車載用音響装置の雑音シミュレーション装置
JP2002504995A (ja) * 1997-05-30 2002-02-12 ジージービー インダストリーズ,インコーポレーテッド 広域インピーダンス整合プローブ
JPH11251778A (ja) * 1998-03-05 1999-09-17 Advantest Corp シールドケース間の高周波信号接続構造
JP2000287454A (ja) * 1999-03-26 2000-10-13 Matsushita Electric Works Ltd 電源装置
JP2003115691A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Tdk Corp フィルム状emiフィルタ
JP2004085477A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nec Corp ノイズイミュニティ評価装置及びノイズイミュニティ評価方法
JP2004274513A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Japan Science & Technology Agency インピーダンス整合回路とそれを用いた半導体素子及び無線通信装置
JP2005011878A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Inoac Corp 電磁波吸収体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038875A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp ノイズ注入装置
JP2011179930A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Murata Mfg Co Ltd プローブ
JP6147434B1 (ja) * 2016-04-15 2017-06-14 三菱電機エンジニアリング株式会社 共振型電源装置及び共振型電力伝送システム
WO2017179203A1 (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 三菱電機エンジニアリング株式会社 共振型電源装置及び共振型電力伝送システム
US11244079B2 (en) 2019-09-18 2022-02-08 International Business Machines Corporation Data detection mitigation in printed circuit boards

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7355413B2 (en) Testing method/arrangement measuring electromagnetic interference of noise in a to-be-tested printed circuit board
Huang et al. Physics-based dipole moment source reconstruction for RFI on a practical cellphone
US10551422B2 (en) Method of evaluating device including noise source
CN112528580B (zh) 一种反激式变换器电路板的电磁辐射仿真预测方法
US7598747B2 (en) Noise injection apparatus for printed circuit board
US20090295405A1 (en) Resonance scanning system and method for testing equipment for electromagnetic resonances
JP2001318961A (ja) 設計支援ツール及び設計支援方法
Park et al. A simple method of estimating the radiated emission from a cable attached to a mobile device
US6201403B1 (en) Integrated circuit package shielding characterization method and apparatus
JP2006234803A (ja) プリント基板のノイズ注入装置
JP5504894B2 (ja) ループアンテナ及びイミュニティ試験法
JP7075121B2 (ja) 電子製品の評価方法および評価装置
JP4169755B2 (ja) 電子基板の発生雑音模擬測定装置及び発生雑音模擬測定方法
Park et al. An EMI evaluation method for integrated circuits in mobile devices
US6400164B1 (en) Method for comparing package EMI performance at multiple clock speeds
Archambeault et al. Modeling the effectiveness of decoupling capacitors for multilayer PCBs
US6400160B1 (en) Method and apparatus for mutual impedance coupling for component level EMI measurements
Su et al. Degradation of the conducted radio frequency immunity of microcontrollers due to electromagnetic resonances in foot-point loops
Gholizadeh et al. ESD susceptibility analysis: Coupling to traces and interconnect
JP5817667B2 (ja) 誤動作箇所特定方法及び誤動作箇所特定システム
JP3885830B2 (ja) プリント基板の設計支援装置、設計支援方法および設計支援装置で使用されるプログラムを記録した記録媒体
JP3696117B2 (ja) ノイズの可視化システム及び方法
Deutschmann et al. Visualizing the electromagnetic emission at the surface of ICs
Izadi et al. A new current probe for measuring transient events under data traffic
Degraeve et al. Development of an EMC demonstration unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110519

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140422