JP5817667B2 - 誤動作箇所特定方法及び誤動作箇所特定システム - Google Patents

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本発明は、電子部品が実装された回路基板において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を特定する誤動作箇所特定方法、及び、誤動作箇所特定システムに関する。
近年、電磁環境適合性(EMC:Electro Magnetic Compatibility)について十分に評価・解析し、EMC性能の高い機器設計を行うことが、より一層重要となっている。EMC性能の評価方法の1つとして、外来ノイズ、或いは、回路基板に実装された電子部品から発生するノイズの、回路基板内における伝搬経路を可視化し、それに基づいて回路基板のEMC性能を評価する方法が知られている。
例えば特許文献1に記載の評価方法では、回路基板にノイズを直接注入した状態で、プローブを複数の測定ポイントに順次移動させつつ、回路基板が発生するノイズを検知し、その強度を測定する。その際、測定ポイントごとに、複数種類の周波数のノイズを順次印加する。そして、測定ポイントごとのノイズ強度を示す分布図を作成し、例えばディスプレイに表示する。
特開2010−237099号公報
特許文献1に記載の方法によれば、回路基板上のノイズ伝搬経路、伝搬経路上における電子部品の有無について確認することができる。しかしながら、回路基板において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所(電子部品)を特定することは困難である。
例えばノイズ強度が低いポイントでも、該ポイントに位置する電子部品のノイズ耐性が低ければ、電子部品は誤動作してしまう。一方、ノイズ強度が高いポイントであっても、該ポイントに位置する電子部品が、例えばノイズを逃がす役割を果たすコンデンサのような電子部品であれば、誤動作しない。すなわち、ノイズ強度が高いポイントであっても、該ポイントに位置する電子部品が誤動作するとは限らない。
一方、プローブのループアンテナから放射されるノイズを用いて、誤動作箇所を特定する方法も知られている。しかしながら、この方法では、回路基板に対して非接触でノイズを印加するため、回路基板側との結合状態によっては誤動作させるのに必要な電力が大きくなり、ループアンテナの仕様を上回る電力が必要となることがある。この場合、例えばループアンテナの線幅を太くすれば良いが、これにともなってループアンテナの体格が大きくなり、本来の目的である誤動作箇所の特定が困難となる。
本発明は上記問題点に鑑み、回路基板において外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を、従来に較べて精度よく特定できる誤動作箇所特定方法、及び、誤動作箇所特定システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電子部品(15)が実装された回路基板(11)において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を特定する誤動作箇所特定方法であって、所定周波数の第1伝導ノイズ(28a)を生成するとともに、第1伝導ノイズを回路基板に注入して、誤動作が生じる誤動作電力を検出する第1ステップ(S10,S20〜S29)と、第2伝導ノイズ(28b)を生成して回路基板に注入するとともに、放射ノイズ(35)を生成して回路基板における予め決められた複数のポイントに順次印加し、複数のポイントのうち、誤動作するポイント(15t)を特定する第2ステップ(S11,S30〜S39,S30A)と、誤動作するポイントに関する情報を外部出力装置(41)に出力する第3ステップ(S12)と、を備え、第2ステップでは、第2伝導ノイズの第1電力と放射ノイズの第2電力との電力和が誤動作電力に等しく、且つ、第1電力>第2電力、の関係を満たすように、第1伝導ノイズと同一周波数の第2伝導ノイズ及び放射ノイズをそれぞれ生成することを特徴とする。
これによれば、所定周波数において、第1ステップで検出した誤動作電力と、第2ステップで設定する第2伝導ノイズ及び放射ノイズの電力和とが等しくなるようにして、第2ステップで回路基板に第2伝導ノイズと放射ノイズを印加する。また、放射ノイズを、回路基板における予め決められた複数のポイントに順次印加する。したがって、第2ステップにおいて、所定の誤動作電力で誤動作する箇所(ポイント)を特定することができる。これだけでも、放射ノイズのみによって誤動作箇所を特定する方法に較べて、放射ノイズの第2電力を低くすることができる。しかしながら、本発明ではさらに、第2伝導ノイズの第1電力>放射ノイズの第2電力とする。これにより、放射ノイズが回路基板に影響を与える範囲がより狭くなる。したがって、回路基板において外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を、従来に較べて精度よく特定することができる。なお、誤動作電力とは、所定周波数において、誤動作が生じる電力の最小値を示す。
本発明のさらなる特徴は、第1ステップでは、第1伝導ノイズを、予め決められた複数の所定周波数について順次生成する(S26,S27)とともに回路基板に注入して、誤動作電力を所定周波数ごとに検出し(S29)、第2ステップでは、複数の所定周波数に対応する誤動作電力のうち、電力の低い側から少なくとも1つの誤動作電力に対応する所定周波数について、第2伝導ノイズ及び放射ノイズをそれぞれ生成することにある。
これによれば、第1ステップで得られる周波数と誤動作電力との関係に基づき、第2ステップにおいて、誤動作しやすい周波数の第2伝導ノイズ及び放射ノイズを優先的に生成する。したがって、誤動作しやすい箇所を、精度よく特定することができる。また、誤動作しやすい箇所の特定に係る時間を短縮することもできる。
本発明のさらなる特徴は、第1電力を、誤動作が生じない限界値とすることにある。これによれば、第2伝導ノイズ単独、放射ノイズ単独で誤動作せず、第2伝導ノイズと放射ノイズにより誤動作する条件で、放射ノイズの第2電力を最も低くすることができる。したがって、誤動作しやすい箇所を、より精度よく特定することができる。
第1実施形態に係る誤動作箇所特定システムの概略構成を示す図である。 誤動作箇所特定方法を示すフローチャートである。 図2に示すフローチャートのうち、第1モード処理を示す。 第1モード処理を示す図である。 第1モード処理で取得される、周波数と誤動作電力との関係の一例を示す図である。 図2に示すフローチャートのうち、第2モード処理を示す。 誤動作MAPの一例を示す図である。 従来のノイズ可視化法が適用された回路基板におけるノイズ強度分布を示す図であり、(a)はノイズ対策前の図、(b)はノイズ対策後の図、(c)は従来の問題点を説明する図である。 誤動作特定方法の変形例を示すフローチャートである。 誤動作箇所特定システムの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。
図1に示す誤動作箇所特定システム10(以下、単にシステム10と示す)は、電子部品15が実装された回路基板11において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を特定することを目的として構成されたものである。このシステム10は、要部として、伝導ノイズ生成部20と、放射ノイズ生成部30と、パーソナルコンピュータ40(以下、単にPC40と示す)と、を備えている。
評価対象物である回路基板11は、所定の配線パターンが形成されたプリント基板上に、各種電子部品15が実装されることにより特定の機能を有する回路が形成されたものである。プリント基板には、コネクタ12も実装されている。コネクタ12は、回路基板11へ電源を供給するための電源端子、回路基板11と外部機器との間で各種信号の入出力を行うための信号端子などを有している。本実施形態では、伝導ノイズ生成部20から、コネクタ12における一又は複数の所定の端子を介して、回路基板11に伝導ノイズ28が注入される。なお、回路基板11は、設置台13の上に、スペーサ14を介して固定されている。
伝導ノイズ生成部20は、シグナルジェネレータ21(以下、単にSG21と示す)と、増幅器(AMP)22と、を有している。SG21は、PC40からの制御信号にしたがって、高周波信号である伝導ノイズ28を生成する。PC40からの制御信号は、生成すべき伝導ノイズ28の周波数、電力、注入タイミングを示すものである。増幅器22は、SG21から出力された伝導ノイズを、所定の増幅率で増幅する。
また、伝導ノイズ生成部20は、増幅器22から回路基板11のコネクタ12に至る伝送経路上に接続された方向性結合器23及びバイアスT24を有している。方向性結合器23は、SG21及び増幅器22から出力された伝導ノイズ28のうち、コネクタ12を介して実際に回路基板11内に注入される入力量を計測するために設けられている。この方向性結合器23には、図示しないが、進行波電力を計測する電力計測器と、反射波電力を計測する電力計測器が、それぞれ接続されている。これら電力計測器による計測結果に基づき、回路基板11内に実際に入力される伝導ノイズ28の入力量を定量的に把握することができる。これら電力計測器は、例えばパワーセンサ及びパワーメータにより構成されている。
バイアスT24(バイアスティ24)は、所定電圧値の直流バイアスを生成する直流バイアス生成部(DC)25を有しており、直流バイアスは、コイル26を介して伝導ノイズ28の伝送経路上に重畳される。また、SG21から、増幅器22及び方向性結合器23を介して伝送されてきた伝導ノイズ28を、コネクタ12側へ出力すると共に直流バイアス生成部25からの直流バイアスが方向性結合器23側に流入しないようにするための、カップリングコンデンサ27を有している。バイアスT24は、特許請求の範囲に記載の直流バイアス付加部に相当する。
このバイアスT24により、SG21からの伝導ノイズ28と直流バイアス生成部25からの直流バイアスが重畳され、直流バイアスを含む伝導ノイズ28、換言すれば伝導ノイズ28が重畳した直流電圧、がコネクタ12を介して回路基板11に注入されることとなる。この直流バイアスを含む伝導ノイズは、コネクタ12において、例えば、回路基板11に構成された回路が実際に動作する際に電源が供給される電源端子に印加される。そのため、直流バイアス生成部25は、回路基板11が通常動作する際にその電源端子に入力される電源電圧と同じ電圧の直流バイアスを生成する。このように、実際の動作時に印加される電源電圧と同じ直流バイアスを伝導ノイズとともに印加することにより、実際の動作時に電源端子から伝導ノイズが混入した状態を再現することができる。
なお、バイアスT24を用いて直流バイアスを重畳させるのは必須ではなく、実際の動作時に定常的に直流電圧が印加されないような端子(例えばグランド端子や信号端子など)であれば直流バイアスは不要である。また、伝導ノイズ28の注入部位が、例えば電源端子のように通常の動作時に直流電圧が印可されるような部位であっても、必ずしも直流バイアスを重畳させなくてもよく、伝導ノイズ28のみを注入するようにしてもよい。直流バイアスを重畳させずに伝導ノイズ28のみを印加させる場合は、バイアスT24をそのまま取り除くか、或いは、カップリングコンデンサ27のみ接続するようにするとよい。
このように、本実施形態のシステム10では、ノイズ信号を空間的に(電磁結合により)回路基板11へ印加するのではない。増幅器22、方向性結合器23、バイアスT24を介して、有線にて直接伝送し、コネクタ12を介して回路基板11に伝導ノイズ28を直接注入するようにしている。
一方、放射ノイズ生成部30は、シグナルジェネレータ31(以下、単にSG31と示す)と、増幅器(AMP)32と、プローブ33と、を有している。SG31は、PC40からの制御信号にしたがって、放射ノイズ35を生成する。PC40からの制御信号は、生成すべき放射ノイズ35の周波数、電力、印加タイミングを示すものである。増幅器32は、SG31から出力された放射ノイズ35を、所定の増幅率で増幅する。プローブ33は、SG31及び増幅部32にて生成された放射ノイズ35を、回路基板11に対して放射するための、例えば微小ループアンテナによって構成されたものである。プローブ33は、回路基板11に対して対向配置される。
また、放射ノイズ生成部30は、増幅器32からプローブ33に至る伝送経路上に接続された方向性結合器34を有している。方向性結合器34は、SG31及び増幅器32から出力された放射ノイズ35のうち、プローブ33を介して実際に回路基板11に印加される入力量を計測するために設けられている。この方向性結合器34には、図示しないが、進行波電力を計測する電力計測器と、反射波電力を計測する電力計測器が、それぞれ接続されている。これら電力計測器による計測結果に基づき、回路基板11内に実際に入力される放射ノイズ35の入力量を定量的に把握することができる。これら電力計測器は、例えばパワーセンサ及びパワーメータにより構成されている。
プローブ33は、支持部37により支持されており、支持部37及び該支持部37を駆動する駆動機構38により構成される可動テーブル36によって、支持部37と共に移動可能に構成されている。このように放射ノイズ生成部30が可動テーブル36を有しており、可動テーブル36は、特許請求の範囲に記載の移動機構に相当する。
プローブ33及び支持部37は、回路基板11上における所定の測定領域内を、回路基板11の電子部品実装面に沿うX方向,電子部品実装面に沿いつつX方向に直交するY方向,及び電子部品実装面に直交するZ方向にそれぞれ移動可能となっている。さらに、Z方向を軸とするθ方向に回転することも可能となっている。すなわち、可動テーブル36は、XYZθ型ステージとして構成されている。
そして、可動テーブル36によるプローブ33のX,Y,Z,θ方向の移動は、PC40からの位置(X,Y,X,θ)制御信号に基づき、位置コントローラ39が駆動機構38へ駆動信号を出力することにより行われる。
一方、回路基板11において、プローブ33により放射ノイズ35が印加されるポイントは、X−Y面における所定の測定範囲内において予め複数設定されている。具体的には、測定範囲内において、X方向に等間隔でm行、Y方向に等間隔でn列、のポイントが予め設定されている。したがって、放射ノイズ35が印加される際には、プローブ33がこれら複数のポイントに順次移動される。
PC40は、回路基板11における外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を特定するにあたって必要な各種処理を行うものであり、特許請求の範囲に記載の処理部に相当する。このPC40は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びアドレスバス・データバスなどを有している。CPUは、ROMに格納された制御プログラムにしたがってRAMを用い、各種処理(ソフト処理)を実行する。
このPC40は、伝導ノイズ生成部20、放射ノイズ生成部30、及び外部出力装置としてのディスプレイ41に対し、第1モード、第2モード、第3モードを含む複数のモードのいずれかを設定する。第1モードは、回路基板11に対し、伝導ノイズ28としての第1伝導ノイズ28aのみを注入することで、誤動作電力を取得するモードである。第2モードは、回路基板11に対し、伝導ノイズ28としての第2伝導ノイズ28bを注入するとともに、放射ノイズ35を印加することで、誤動作するポイントを特定するモードである。第3モードは、第2モードで取得した誤動作するポイントに関する情報を外部に出力するモードである。第1モードは言うなれば誤動作しやすい箇所を特定するための下準備のモードであり、第2モードは誤動作しやすい箇所を実際に特定するモードである。
また、PC40は、制御信号を出力して、伝導ノイズ生成部20のSG21に対し、生成する伝導ノイズ28の周波数、電力、及び注入タイミングを設定する。また、制御信号を出力して、放射ノイズ生成部30のSG31に対し、生成する放射ノイズ35の周波数、電力、及び印加タイミングを設定する。また、位置制御信号を出力して、位置コントローラ39に対し、プローブ33が回路基板11に対して放射ノイズ35を印加するポイントを設定する。
また、PC40は、回路基板11から信号を取得して、回路基板11において誤動作が生じているか否かを判断するとともに、誤動作ありと判断した場合、そのときのSG21,31に対する設定から、誤動作情報を取得する。さらには、誤動作情報として取得した誤動作するポイントに関する情報を、ディスプレイ41に出力する。
第1モードにおいて、第1伝導ノイズ28aの周波数は予め複数種類設定されており、PC40は、伝導ノイズ生成部20のSG21に対し、上記複数種類の周波数を順次設定(掃引)する。また、回路基板11へ注入すべき第1伝導ノイズ28aの電力も予め複数種類設定されており、PC40は、伝導ノイズ生成部20のSG21に対し、周波数ごとに、上記複数種類の電力を順次設定(掃引)する。そして、周波数ごとに、誤動作が生じる電力の最小値である誤作動電力を取得する。
本実施形態では、回路基板11に実装されたジャイロセンサ15sの誤動作を引き起こす、真の誤動作箇所(ポイント)を特定することを目的とする。このために、第1伝導ノイズ28aが注入された状態で、ジャイロセンサ15sの出力信号を、同じく回路基板11に実装されているマイコン15mを通じて通信信号(CAN信号)として取得する。そして、CAN信号が予め決められた所定の閾値を超えた場合に、閾値を超える電力のうちの最小値を誤動作電力として取得する。また、周波数ごとに、誤作動電力を取得する。
第2モードでは、第1モードで取得された周波数と誤動作電力との関係から、第1モードで設定された複数の周波数のうち、誤動作が生じやすい周囲数が設定される。また、周波数ごとに、第2伝導ノイズ28bの電力(以下、第1電力と示す)と、放射ノイズ35の電力が予め設定される。詳しくは、第2伝導ノイズ28bの第1電力と放射ノイズ35の第2電力との電力和が誤動作電力に等しく、且つ、第1電力>第2電力、の関係を満たすように、設定される。PC40は、SG21,31に対し、上記周波数をそれぞれ設定するとともに、周波数ごとに、対応する電力をそれぞれ設定する。なお、誤動作が生じやすい周囲数とは、第1モードで設定された複数の周波数のうち、誤動作電力の低い側から少なくとも1つの周波数である。本実施形態では、第1モードで得られた周波数と誤動作電力との関係が例えばディスプレイ41に出力され、ユーザが周波数を選択するとともに、周波数ごとに第1電力、第2電力を設定することで、PC40が、周波数と対応する第1電力、第2電力の情報を取得するようになっている。
また、PC40は、第2伝導ノイズ28bが回路基板11に注入されているタイミングにおいて、該第2伝導ノイズ28bと同一周波数の放射ノイズ35が回路基板11に印加されるように、SG21,31に対して、第2伝導ノイズ28b及び放射ノイズ35の生成タイミングを設定する。
また、PC40は、位置コントローラ39に対し、予め設定された複数のポイントにプローブ33が順次設定されるように、位置コントローラ39に位置制御信号を出力する。そして、各ポイントにおいて、回路基板11に第2伝導ノイズ28bが注入されるとともに放射ノイズ35が印加された状態で、誤動作有無を判断する。なお、誤動作有無の判断については、第1モード同様、ジャイロセンサ15sの出力信号を、マイコン15mを通じてCAN信号として取得し、CAN信号が、予め決められた所定の閾値を超えるか否かでなされる。本実施形態では、CAN信号が閾値を超えた場合に、PC40は、閾値を超えたポイントと誤動作電力とを取得する。
第3モードにおいて、PC40は、周波数ごとに、第2モードにおいて誤動作が生じたポイントに関する情報を外部に出力する。本実施形態では、誤動作MAPとして、回路基板11の画像に、誤動作が生じるポイントを強調表示した図を作成する。強調表示とは、単に場所が明確になるような表示でも良いし、誤動作電力を数段にレベル分けし、レベルごとに異なる色調としても良い。そして、PC40は、ディスプレイ41などの外部出力装置に、作成した誤動作MAPの出力を指示する。これにより、回路基板11における誤動作しやすい箇所が可視化される。
次に、本実施形態に係る誤動作箇所特定方法について、図2〜図8を用いて説明する。上記したように、回路基板11に実装されたジャイロセンサ15sの誤動作を引き起こす、真の誤動作箇所(ポイント)を特定する方法について例示する。
誤動作箇所の特定において、回路基板11が設置台13に位置決め載置され、電源が投入されると、図2に示すように、システム10は、先ず第1モード処理を実行する(ステップS10)。この第1モード処理は、第1ステップにも相当する。
PC40は、図3に示すように、第1モード処理において、先ず伝導ノイズ生成部20を構成するSG21に、初期設定データを出力する(ステップS20)。具体的には、SG21に対して、周波数の初期値、複数種類の電力の初期値、回路基板11への第1伝導ノイズ28aの注入タイミングに関するデータを出力する。複数種類の周波数を用いる場合には、複数種類のうち、例えば最も高いものが設定され、後述する次の周波数設定により、徐々に低い周波数が設定される。また、電力は最も高いものが設定され、後述する次の電力設定により、徐々に低い電力が設定される。
これにより、SG21では、測定開始のために必要な各種の初期設定が行われ、図4に示すように第1伝導ノイズ28aが生成される。そして、第1伝導ノイズ28aがコネクタ12を介して回路基板11に注入される(ステップS21)。上記したように、第1伝導ノイズ28aが回路基板11に注入された状態で、PC40は、図4に示すように、ジャイロセンサ15sの出力信号を、マイコン15mを通じてCAN信号として取得する。そして、PC40は、CAN信号を、予め決められた所定の閾値と比較し、誤動作が生じているか否かを判断する(ステップS22)。そして、誤動作ありと判断すると、PC40は、そのときの電力設定値を仮保存する(ステップS23)。
PC40は、誤動作が生じた電力の保存が完了すると、現在設定されている周波数において、予め設定された複数種類の電力(値)の全ての設定が終了したか否かを判定する(ステップS24)。そして、全ての電力の設定がまだ終了していないと判断すると、PC40は次の電力をSG21に設定する(ステップS25)。これにより、ステップS21において、SG21により、同一周波数でありながら、新たな電力の第1伝導ノイズ28aが生成され、回路基板11に注入されることとなる。
ステップS24において、現在設定されている周波数において、全ての電力の設定が終了していると判断すると、PC40は、SG21に対し、全ての周波数について設定が終了したか否かを判定する(ステップS26)。そして、複数種類の周波数を用いる場合であって、全ての周波数の設定がまだ終了していないと判断すると、PC40は次の周波数をSG21に設定する(ステップS27)。これにより、ステップS21において、SG21により、新たな周波数の第1伝導ノイズ28aが生成され、回路基板11に注入されることとなる。
ステップS26において、全ての周波数の設定が終了していると判断すると、PC40は、ステップ23における電力保存があったか否かを判定する(ステップS28)。そして、電力値が保存されている場合には、周波数ごとに、保存されている電力値のうちの最小値を誤動作電力として保存する(ステップS29)。そして、ステップS29の後、ステップS12へ移行する。一方、ステップS28において、電力値の保存がない場合、そもそも誤動作箇所が存在しないものとしてすべての処理を終了(ステップS12後のエンド)とする。
この第1モード処理(第1ステップ)により、図5に示すように、周波数と誤動作電力との関係を取得することができる。換言すれば、誤動作電力を、周波数ごとに検出することができる。
次に、システム10は、第2モード処理を実行する(ステップS11)。この第2モード処理は、第2ステップにも相当する。図6に示すように、本実施形態では、先ずPC40が、図5に示す周波数と誤動作電力との関係を、ディスプレイ41に表示させる(ステップS30)。そして、ユーザは、表示された周波数と誤動作電力との関係から、第2モードにおいて、誤動作しやすい箇所を特定するための周波数を選択する。このとき、周波数は、対応する誤動作電力の低い側から少なくとも1つが選択される。例えば図5に示される例では、誤動作電力が約13dBmと最も低い周波数690MHzが、少なくとも選択される。また、ユーザは、第2モードにおいて生成する第2伝導ノイズ28bの第1電力と放射ノイズ35の第2電力との電力和が誤動作電力に等しく、且つ、第1電力>第2電力、の関係を満たすように、第1電力及び第2電力を周波数ごとに決定する。本実施形態では、ユーザが、第1電力を、第2伝導ノイズ28b単独で誤動作が生じない限界値とする。例えば、周波数690MHzの誤動作電力13dBmに対し、第1電力を10.5dBm、第2電力を2.5dBmとした。そして、ユーザの入力により、PC40は、選択した周波数、第1電力、及び第2電力に関する情報を取得する(ステップ31)。
次に、ステップ31で取得した情報に基づいて、PC40は、伝導ノイズ生成部20を構成するSG21と、放射ノイズ生成部30を構成するSG31に、初期設定データを出力する(ステップS32)。具体的には、SG21に対して、ステップS31で取得した周波数の初期値、周波数に対応する電力(第1電力及び第2電力)、回路基板11への第2伝導ノイズ28bの注入タイミング及び放射ノイズ35の印加タイミング、及び放射ノイズ35を印加する初期ポイントに関するデータを出力する。ステップS31にて複数の周波数が選択された場合、周波数は、複数種類のうち、例えば最も高いものが初期値として設定され、後述する次の周波数設定により、徐々に低い周波数が設定される。
これにより、SG21では、測定開始のために必要な各種の初期設定が行われ、第2伝導ノイズ28bが生成される。そして、コネクタ12を介して回路基板11に注入される。同様に、SG31では、測定開始のために必要な各種の初期設定が行われ、放射ノイズ35が生成される。そして、回路基板11の所定ポイントに印加される(ステップS33)。このように、回路基板11に対して第2伝導ノイズ28bが注入されるとともに放射ノイズ35が印加される。本実施形態では、キャリア周波数1kHz、変調率80%でAM変調された周波数690MHzの第2伝導ノイズ28b及び放射ノイズ35が生成される。
上記したように、第2伝導ノイズ28b及び放射ノイズ35が回路基板11に注入・印加された状態で、PC40は、ジャイロセンサ15sの出力信号を、マイコン15mを通じてCAN信号として取得する。そして、PC40は、CAN信号を、予め決められた所定の閾値と比較し、誤動作が生じているか否かを判断する(ステップS34)。そして、誤動作ありと判断すると、PC40は、誤動作が生じた放射ノイズ35の印加ポイントと誤動作電力を保存する(ステップS35)。なお、言うまでもないが、誤動作電力として、誤動作ありと判断されたときの第2伝導ノイズ28bの第1電力と放射ノイズ35の第2電力の和に等しい電力が保存される。
PC40は、誤動作が生じたポイントと誤動作電力を保存すると、次いで、予め設定された複数のポイントの全てで誤動作検出が終了したか否かを判定する(ステップS36)。そして、全てのポイントの設定がまだ終了していないと判断すると、PC40はプローブ33が次のポイントを設定するように、位置コントローラ39に位置制御信号を出力する(ステップS37)。これにより、プローブ33が、次のポイントに移動する。そして、ステップS31において、SG31により、新たなポイントに放射ノイズ35が印加されることとなる。一方、第2伝導ノイズ28bの設定は保持される。
ステップS36において、全てのポイントの設定が終了していると判断すると、PC40は、SG31及びSG31に対し、ステップ13で取得した全ての周波数について設定が終了したか否かを判定する(ステップS38)。そして、全ての周波数の設定がまだ終了していないと判断すると、PC40は、次の周波数と対応する電力(第1電力及び第2電力)とを、SG31及びSG31に対してそれぞれ設定する(ステップS39)。これにより、ステップS31において、SG21により、新たな周波数の第2伝導ノイズ28bが生成され、回路基板11に注入されることとなる。また、SG31により、SG21と同一の新たな周波数の放射ノイズ35が生成され、回路基板11に印加されることとなる。なお、新たな周波数についても、第1モードにおいて検出された該周波数の誤動作電力と、第2伝導ノイズ28bの第1電力及び放射ノイズ35の第2電力との電力和が等しく、且つ、第1電力>第2電力、の関係を満たすように、第1電力及び第2電力が設定される。
ステップS38において、全ての周波数の設定が終了していると判断すると、ステップS12へ移行する。
次に、PC40は、第3モード処理を実行する(ステップS12)。この第3モード処理は、第3ステップにも相当する。
PC40は、第3モード処理において、第2モード処理で取得(ステップS35)した誤動作が生じるポイントに関する情報を、外部出力装置に出力する。本実施形態では、誤動作が生じると特定されたポイントと、該ポイントが誤動作した誤動作電力とが対応付けられた評価結果を出力する。そして、図7に示すように、誤動作が生じるポイントと誤動作電力が回路基板11の画像に重畳されて、ディスプレイ41に表示される。詳しくは、電源回路16を構成するトランジスタ15tが、誤動作の生じるポイントであり、該ポイントと、それ以外のポイント(図中一点鎖線で示す、それ以外の回路基板11の部分)とが、異なる色調とされる。例えばトランジスタ15tに対応するポイントが、回路基板11の他の部分の色よりも目立つ色等で強調される。このため、ユーザは、回路基板11に実装されたジャイロセンサ15sの誤動作を引き起こす、真の誤動作箇所として、上記トランジスタ15tを、容易に特定することができる。また、表示色を誤動作電力に応じて数段階で設定しておくことで、ユーザは、誤動作箇所の誤動作電力も確認することができる。
なお、上記において、ステップS20,S25,S27,S32,S37,S39が特許請求の範囲に記載の設定手段に相当する。また、ステップS22,S34が判断手段に相当する。また、ステップS23,S29,S35が取得手段に相当する。また、ステップS12が出力手段に相当する。また、ステップS10,S11,S12がモード設定手段に相当する。
次に、本実施形態に係る誤動作箇所特定方法及び誤動作箇所特定システム10の特徴部分の効果について説明する。
図8は、従来のノイズ可視化法が適用された回路基板におけるノイズ強度分布を示す図であり、(a)はノイズ対策前の図、(b)はノイズ対策後の図、(c)は従来の問題点を説明する図である。従来のノイズ可視化法によれば、図8(a)に示すように、回路基板11においてノイズ強度の高い部分、すなわちノイズ電流の伝搬経路を可視化することができる。例えば破線で示すマイコン15mが誤動作する場合、ノイズ対策を施した後、再度図8(b)に示すようにノイズ伝搬経路を確認することで、マイコン15m周辺のノイズが低減されたか否かを確認することができる。しかしながら、従来のノイズ可視化法では、回路基板11において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所(電子部品15)を特定することは困難である。図8(c)に示すように、例えばノイズ強度が低いポイントでも、該ポイントに位置する電子部品15aのノイズ耐性が低ければ、電子部品15aは誤動作してしまう。一方、ノイズ強度が高いポイントであっても、該ポイントに位置する電子部品15bが、例えばノイズを逃がす役割を果たすコンデンサのような電子部品であれば、誤動作しない。すなわち、ノイズ強度が高いポイントであっても、該ポイントに位置する電子部品15bが誤動作するとは限らない。
一方、プローブのループアンテナから放射されるノイズを用いて、誤動作箇所を特定する従来の方法では、回路基板11に対して非接触でノイズを印加するため、回路基板11側との結合状態によっては誤動作させるのに必要な電力が大きくなり、ループアンテナの仕様を上回る電力が必要となることがある。この場合、例えばループアンテナの線幅を太くすれば良いが、これにともなってループアンテナの体格が大きくなり、本来の目的である誤動作箇所の特定が困難となる。
これに対し、本実施形態では、第1モード処理(第1ステップ)で検出した誤動作電力と、第2モード処理(第2ステップ)で設定する第2伝導ノイズ28b及び放射ノイズ35の電力和とが等しくなるようにして、回路基板11に第2伝導ノイズ28b及び放射ノイズ35を印加する。また、放射ノイズ35を、回路基板11における予め決められた複数のポイントに順次印加する。したがって、第2モード処理において、所定の誤動作電力で誤動作する箇所(ポイント)を特定することができる。これだけでも、放射ノイズ35のみによって誤動作箇所を特定する従来の方法に較べて、放射ノイズ35の第2電力を低くすることができる。
しかしながら、本実施形態ではさらに、第2伝導ノイズ28bの第1電力>放射ノイズ35の第2電力とする。これにより、放射ノイズ35が回路基板11に影響を与える範囲がより狭くなる。したがって、回路基板11において外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を、従来に較べて精度よく特定することができる。
特に本実施形態では、第1電力を、誤動作が生じない限界値とする。したがって、第2伝導ノイズ28b単独、放射ノイズ35単独で誤動作せず、第2伝導ノイズ28bと放射ノイズ35により誤動作する条件で、放射ノイズ35の第2電力を最も低くすることができる。これにより、プローブ33を構成するループアンテナの体格をより小さくすることができるので、誤動作しやすい箇所を、より精度よく特定することができる。
また、本実施形態では、第2モード処理において、第1モード処理で設定される全ての周波数について誤動作を確認するのではなく、第1モード処理で得られる周波数と誤動作電力との関係に基づき、誤動作しやすい周波数についてのみ誤動作を確認する。したがって、誤動作しやすい箇所の特定に係る時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、第3モード処理(第3ステップ)において、誤動作が生じやすいと特定されたポイントと、該ポイントの誤動作電力とが対応付けられた評価結果を出力する。このため、ユーザは、誤動作箇所とともに、誤動作電力も確認することができる。しかしながら、第3モード処理では、第2モード処理において、誤動作が生じやすいと特定されたポイントに関する情報が少なくとも出力されれば良い。
また、本実施形態では、第2モード処理において、放射ノイズ生成部30のプローブ33を回路基板11に対して相対的に移動させて、複数のポイントに放射ノイズ35を順次印加する。したがって、放射ノイズ生成部30において、例えばプローブ33を複数備え、該プローブ33を切り替えることで、複数のポイントに放射ノイズ35を順次印加する構成に較べて、放射ノイズ生成部30の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、第1モード処理において、PC40が、誤動作が生じていると判断するまで、予め決められた電力範囲内で、SG21が生成する第1伝導ノイズ28aの電力の設定を変更する。このため、ユーザが、電力値を随時変更する構成に較べて、ユーザの工数を低減することができる。
また、本実施形態では、伝導ノイズ生成部20にて生成された伝導ノイズ28が回路基板11に注入される前に、伝導ノイズ28に所定の直流バイアスを加えるバイアスT24を備えている。したがって、回路基板11が実際に動作している定常時に、ノイズが注入される状態を再現することができる。すなわち、実際の動作状態とほぼ同じ条件で誤動作箇所の検出を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、コネクタ12を介して、伝導ノイズ28が回路基板11に注入される例を示した。しかしながら、コネクタ12を介さずに、回路基板11のランドに直接伝導ノイズ28が注入される構成としても良い。
また、回路基板11に接続されたワイヤーハーネスに対し、インジェクションプローブを用いてノイズを印加する所謂BCI(Bulk Current Injection)法を用いても良い。
上記実施形態では、プローブ33を移動させる例を示した。しかしながら、回路基板11側を移動させることで、回路基板11における放射ノイズ35の印加位置を変えるようにしても良い。
上記実施形態では、第2モード処理のステップS30において、PC40が、周波数と誤動作電力との関係をディスプレイ41に表示させる。そして、ステップS31において、ユーザの入力により、PC40は、選択した周波数、第1電力、及び第2電力に関する情報を取得する例を示した。しかしながら、図9に示すように、ステップS30,S31に代えて、PC40がステップS30Aを実行しても良い。ステップ30Aでは、PC40が、第1モード処理で取得した周波数と誤動作電力との関係から、第2モード処理にて誤動作確認に用いる周波数を選択するとともに、該周波数に対応する第1電力及び第2電力を、予め決められたルールにしたがって決定する。例えば、PC40は、誤動作電力の低い側から3つの周波数を選択する。また、各周波数に対応する第2電力3dBm、第1電力を(誤動作電力−第2電力)として決定する。これによれば、ユーザの工数をさらに低減することができる。
上記実施形態では、伝導ノイズ生成部20及び放射ノイズ生成部30が、それぞれSG21,31を有する例を示した。しかしながら、例えば図10に示すように、伝導ノイズ生成部20及び放射ノイズ生成部30が、共通のシグナルジェネレータ42(SG42)を有し、SG42で生成されたノイズをスプリッタ43で分けて、伝導ノイズ28と放射ノイズ35をそれぞれ生成するようにしても良い。
10・・・誤動作箇所特定システム、11・・・回路基板、12・・・コネクタ、13・・・設置台、14・・・スペーサ、15,15a,15b・・・電子部品、15m・・・マイコン、15s・・・センサ、15t・・・誤動作ポイント、20・・・伝導ノイズ生成部、21・・・シグナルジェネレータ、22・・・増幅器、23・・・方向性結合器、24・・・バイアスT、25・・・直流バイアス生成部、26・・・コイル、27・・・カップリングコンデンサ、28・・・伝導ノイズ、28a・・・第1伝導ノイズ、28b・・・第2伝導ノイズ、30・・・放射ノイズ生成部、31・・・シグナルジェネレータ、32・・・増幅器、33・・・プローブ、34・・・方向性結合器、35・・・放射ノイズ、36・・・可動テーブル(移動機構)、37・・・支持部、38・・・駆動機構、39・・・位置コントローラ、40・・・パーソナルコンピュータ、41・・・ディスプレイ、42・・・シグナルジェネレータ、43・・・スプリッタ

Claims (13)

  1. 電子部品(15)が実装された回路基板(11)において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を特定する誤動作箇所特定方法であって、
    所定周波数の第1伝導ノイズ(28a)を生成するとともに、前記第1伝導ノイズを前記回路基板に注入して、誤動作が生じる誤動作電力を検出する第1ステップ(S10,S20〜S29)と、
    第2伝導ノイズ(28b)を生成して前記回路基板に注入するとともに、放射ノイズ(35)を生成して前記回路基板における予め決められた複数のポイントに順次印加し、複数の前記ポイントのうち、誤動作する前記ポイント(15t)を特定する第2ステップ(S11,S30〜S39,S30A)と、
    誤動作する前記ポイントに関する情報を外部出力装置(41)に出力する第3ステップ(S12)と、を備え、
    前記第2ステップでは、前記第2伝導ノイズの第1電力と前記放射ノイズの第2電力との電力和が前記誤動作電力に等しく、且つ、前記第1電力>前記第2電力、の関係を満たすように、前記第1伝導ノイズと同一周波数の前記第2伝導ノイズ及び前記放射ノイズをそれぞれ生成することを特徴とする誤動作箇所特定方法。
  2. 前記第1ステップでは、前記第1伝導ノイズを、予め決められた複数の前記所定周波数について順次生成する(S26,S27)とともに前記回路基板に注入して、前記誤動作電力を前記所定周波数ごとに検出し(S29)、
    前記第2ステップでは、複数の前記所定周波数のうち、電力の低い側から少なくとも1つの前記誤動作電力に対応する前記所定周波数について、前記第2伝導ノイズ及び前記放射ノイズをそれぞれ生成することを特徴とする請求項1に記載の誤動作箇所特定方法。
  3. 前記第1電力を、前記第2伝導ノイズ単独で誤動作が生じない限界値とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誤動作箇所特定方法。
  4. 前記第3ステップでは、特定された前記ポイントと、該ポイントが誤動作した前記誤動作電力とが対応付けられた評価結果を出力することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の誤動作箇所特定方法。
  5. 前記第2ステップでは、前記回路基板に対向配置され、前記放射ノイズを生成する放射ノイズ生成部(30)のプローブ(33)を前記回路基板に対して相対的に移動させて、複数の前記ポイントに前記放射ノイズを順次印加することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の誤動作箇所特定方法。
  6. 電子部品(15)が基板に実装された回路基板(11)において、外来ノイズにより誤動作しやすい箇所を特定する誤動作箇所特定システムであって、
    処理部(40)と、
    伝導ノイズ(28)を生成して前記回路基板に注入する伝導ノイズ生成部(20)と、
    前記回路基板に対向配置されたプローブ(33)を有し、放射ノイズ(35)を生成するとともに、前記回路基板における予め決められた複数のポイントに、前記放射ノイズを順次印加する放射ノイズ生成部(30)と、を備え、
    前記処理部は、
    前記伝導ノイズ生成部に対し、生成する前記伝導ノイズの周波数、電力、及び注入タイミングを設定し、前記放射ノイズ生成部に対し、生成する前記放射ノイズの周波数、電力、及び印加タイミングを設定し、前記放射ノイズを印加する前記ポイントを設定する設定手段(S20,S25,S27,S32,S37,S39)と、
    前記回路基板において誤動作が生じているか否かを判断する判断手段(S22,S34)と、
    前記判断手段が誤動作ありと判断したときの前記設定手段の設定から、誤動作情報を取得する取得手段(S23,S29,S35)と、
    前記取得手段が取得した前記誤動作情報を、外部出力装置(41)に出力する出力手段(S12)と、
    前記伝導ノイズとしての第1伝導ノイズのみを注入する第1モードと、前記伝導ノイズとしての第2伝導ノイズに加えて前記放射ノイズを印加する第2モードと、誤動作する前記ポイントに関する情報を前記外部出力装置に出力する第3モードと、を含む複数のモードのいずれかを設定するモード設定手段(S10,S11,S12)と、を有し、
    前記第1モードにおいて、
    前記設定手段は、前記伝導ノイズ生成部に対して所定周波数を設定するとともに、前記取得手段は、前記誤動作情報として、前記所定周波数における前記誤動作電力を取得し、
    前記第2モードにおいて、
    前記設定手段は、前記第2伝導ノイズの注入中に前記放射ノイズが印加されるように、前記注入タイミング及び前記印加タイミングを設定し、前記誤動作電力に対応する前記所定周波数を設定し、且つ、設定した前記所定周波数における前記誤動作電力と、前記第2伝導ノイズの第1電力と前記放射ノイズの第2電力の電力和とが等しく、且つ、前記第1電力>前記第2電力、の関係を満たすように、前記第1電力及び前記第2電力を設定し、
    前記伝導ノイズ生成手段は、前記第2伝導ノイズを生成して前記回路基板に注入するとともに、前記放射ノイズ生成手段は前記放射ノイズを生成して複数の前記ポイントに順次印加し、
    前記判断手段は、前記ポイントごとに、誤動作が生じているか否かを判断し、
    前記取得手段は、前記判断手段が誤動作ありと判断した場合に、誤動作する前記ポイントに関する情報を取得し、
    前記第3モードにおいて、
    前記出力手段は、前記誤動作情報として、誤動作する前記ポイントに関する情報を前記外部出力装置に出力することを特徴とする誤動作箇所特定システム。
  7. 前記第1モードにおいて、前記設定手段は、前記伝導ノイズ生成部に対して予め決められた複数の所定周波数を順次設定する(S26,S27)とともに、前記取得手段は、前記誤動作電力を前記所定周波数ごとに取得し(S29)、
    前記第2モードにおいて、前記設定手段は、複数の前記所定周波数のうち、電力の低い側から少なくとも1つの前記誤動作電力に対応する前記所定周波数を設定することを特徴とする請求項6に記載の誤動作箇所特定システム。
  8. 前記処理部は、前記第1モードで取得された前記誤動作電力に基づいて、前記第1電力及び前記第2電力を決定する電力決定手段(S30A)を有し、
    前記第2モードにおいて、
    前記電力決定手段は、前記第1電力及び前記第2電力を決定し、
    前記設定手段は、前記電力決定手段により決定された前記第1電力及び前記第2電力を設定することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の誤動作箇所特定システム。
  9. 前記電力決定手段は、前記第1電力を、前記第2伝導ノイズ単独で誤動作が生じない限界値とすることを特徴とする請求項8に記載の誤動作箇所特定システム。
  10. 前記第3モードにおいて、前記出力手段は、前記取得手段により取得された前記誤動作電力と、誤動作する前記ポイントとが対応付けられた評価結果を、前記外部出力装置に出力することを特徴とする請求項6〜9いずれか1項に記載の誤動作箇所特定システム。
  11. 前記第1モードにおいて、前記設定手段は、前記判断手段により誤動作が生じていると判断されるまで、予め決められた電力範囲内で、前記電力の設定を変更する(S24,S25)ことを特徴とする請求項6〜10いずれか1項に記載の誤動作箇所特定システム。
  12. 前記伝導ノイズ生成手段にて生成された前記伝導ノイズが前記回路基板に注入される前に、前記伝導ノイズに所定の直流バイアスを加える直流バイアス付加部(24)を備えることを特徴とする請求項6〜11いずれか1項に記載の誤動作箇所特定システム。
  13. 前記放射ノイズ生成部は、前記放射ノイズが複数の前記ポイントに順次印加されるように、前記プローブを前記回路基板に対して相対的に移動させる移動機構(36)を有することを特徴とする請求項6〜12いずれか1項に記載の誤動作箇所特定システム。
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