JP2006234413A - 画像表示装置の検査方法および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 検査用画像の色に基づいて液晶ライトバルブの検査を高精度に行うことができる検査方法を提供すること。
【解決手段】 位置Pgに検査対象の液晶ライトバルブ14Gを配置し、位置Prおよび位置Pbに参照用の液晶ライトバルブ14Rおよび14Bをそれぞれ配置する。検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥がなければ、スクリーン2には全面が白色の検査用画像が表示されるが、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥があれば、スクリーン2には色付きの検査用画像が表示される。したがって、検査用画像の色に基づいて液晶ライトバルブ14Gの検査を高精度に行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像表示装置の検査方法および検査装置に関する。
従来、透過光量や反射光量を制御することにより無色の画像パターンを生成可能な液晶ライトバルブと、この液晶ライトバルブによって生成される画像パターンにRGB(Rは赤,Gは緑,Bは青,をそれぞれ表す。以下同様。)などの色を付けるカラーフィルタ若しくはダイクロイックミラー等の干渉フィルタと、を備えて構成され、RGBなどの単色画像を表示可能なカラー液晶パネルが知られている。このようなカラー液晶パネルの検査においては、1枚のカラー液晶パネルに単色の検査用画像を表示させ、この検査用画像をモノクロカメラによって撮像して検査用画像における輝度分布データを取得し、この輝度分布データに基づいてカラー液晶パネルの検査を行う方法が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の検査方法では、カラー液晶パネルの撮像手段としてモノクロカメラを用いているため、カラー液晶パネルによって表示されている検査用画像の色に関連するデータが撮像の際に失われてしまう。しかし、カラー液晶パネルによって表示される検査用画像は単色であり、全体に渡って色が均一なので、検査用画像の色に関連するデータも全体に渡って均一であり、これを用いてもカラー液晶パネルの検査を行うことはできない。そこで、特許文献1の検査方法では、モノクロカメラを用いて検査用画像の色に関連するデータを除去して検査用画像における輝度分布データのみを取得し、当該輝度分布データに基づいてカラー液晶パネルの検査を行っている。
なお、特許文献1の検査方法におけるモノクロカメラの代わりに、検査対象画像における輝度分布データとともに検査対象画像の色に関連するデータも取得可能なカラーカメラを用いることも可能ではあるが、撮像対象の検査用画像が単色であるため、カラーカメラによって検査用画像の色に関連するデータを取得したとしても、このデータは全体に渡って均一である。そのため、色に関連するデータをカラー液晶パネルの検査に用いることはできず、結局、輝度分布データのみに基づいてカラー液晶パネルの検査を行うことになる。
また、特許文献1の検査方法では、液晶ライトバルブとカラーフィルタとを備えて構成されるカラー液晶パネルを検査対象としていたが、カラーフィルタを取り付ける前の液晶ライトバルブを検査対象としてもよい。この場合、液晶ライトバルブによって表示される検査用画像には色が付いていない。この検査用画像をカメラで撮像すると、色に関連するデータを含まない輝度分布データのみを取得できるので、この輝度分布データに基づいて液晶ライトバルブの検査を行うことができる。
特開平8−145848号公報
しかしながら、以上のような特許文献1の検査方法では、検査用画像の色に関連するデータを利用せずに、検査用画像における輝度分布データのみに基づいて検査を行っているので、十分な検査精度を実現できないという問題があった。
これは、検査用画像を撮像して取得される輝度分布データに基づいて検査を行う特許文献1に記載の検査方法だけの問題ではなく、検査員が検査用画像を目視して検査を行う検査方法における問題でもあった。すなわち、単色の検査用画像は、その色が全体に渡って均一なので、検査員は検査用画像の色を基準として検査を行うことができず、検査用画像における輝度分布のみに基づいて検査を行わなくてはならなかった。そのため、十分な検査精度を実現できないという問題があった。特に、人の目は、色に対する感度が高い一方、輝度に対する感度が低いので、輝度分布のみに頼る目視検査では検査精度が悪いという問題があった。
本発明の目的は、検査用画像の色に基づいて画像表示装置の検査を高精度に行うことができる画像表示装置の検査方法および検査装置を提供することである。
本発明の画像表示装置の検査方法は、画像を表示可能な画像表示装置の検査方法であって、所定の検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させ、かつ、前記検査色とは異なる参照色の参照色画像を所定の参照色画像表示手段に表示させる色画像表示工程と、前記画像表示装置によって表示された検査色画像と、前記参照色画像表示手段によって表示された参照色画像とを、互いに合成して一つの検査用画像を構成する検査用画像構成工程と、を備えることを特徴とする。
このような構成の検査方法では、色画像表示工程において、画像表示装置に検査色の検査色画像を表示させ、参照色画像表示手段に参照色の参照色画像を表示させている。ここで、検査色および参照色は、それぞれ、互いに異なる任意の1色であればよい。なお、画像表示装置や参照色画像表示手段が複数設けられる場合には、それに対応して複数種類の検査色や参照色が互いに重複しないように適宜選択される。また、色画像表示工程において色付きの検査色画像を表示する画像表示装置は、例えばカラー液晶パネルのように、それ自体で色付きの画像を表示することができるものであってもよいし、例えば液晶ライトバルブのように、色付きの光が照明されて初めて色付きの画像を表示することができるものであってもよい。
色画像表示工程でそれぞれ表示された検査色画像と参照色画像とは、検査用画像構成工程において一つの検査用画像に互いに合成される。この検査用画像に基づいて画像表示装置の検査を行うことができる。
なお、画像表示装置以外の構成要素(特に、参照色画像表示手段)には欠陥が存在せず、画像表示装置に対象を限定して的確な検査を行うことができるようになっている。
画像表示装置に欠陥が存在する場合、この画像表示装置は欠陥に由来する異常な輝度分布を有する検査色画像を色画像表示工程において表示する。一方、参照色画像表示手段には欠陥が無いので、参照色画像表示手段は正常な輝度分布を有する参照色画像を色画像表示工程において表示する。
続く検査用画像構成工程では、検査色画像と参照色画像とが一つに合成されて検査用画像が構成されるが、検査色画像が異常な輝度分布を有しているために、検査色画像および参照色画像の各部分において検査色と参照色とが異常な混合比率で混合されてしまう。その結果、検査用画像構成工程において構成される検査用画像には、色の表示欠陥(例えば、色むら欠陥)が生じる。
以上のように、検査対象としての画像表示装置に欠陥が存在すれば、検査用画像構成工程を経て構成される検査用画像には色の表示欠陥が生じるので、本発明の検査方法によれば、検査用画像の色に基づいて画像表示装置の検査を高精度に行うことができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、前記色画像表示工程では、前記画像表示装置に表示させる検査色画像の輝度と、前記参照色画像表示手段に表示させる参照色画像の輝度とを、互いに略等しくする、ことが好ましい。
参照色画像の輝度が検査色画像の輝度よりも大きい場合には、検査用画像の色は輝度の大きい参照色画像が主として決定するため、画像表示装置の欠陥に由来して検査色画像に異常な輝度分布が生じても、欠陥に由来する検査用画像の色の変化は小さい。また、参照色画像の輝度が検査色画像の輝度よりも小さい場合には、画像表示装置の欠陥に由来して検査色画像に異常な輝度分布が生じても、画像表示装置の欠陥を色の表示欠陥として強調するための参照色画像の輝度が小さいために、検査色画像の異常な輝度分布を色の欠陥として十分に強調することができない。
これに対して、以上のような構成の検査方法によれば、参照色画像の輝度を検査色画像の輝度に略等しくしているので、画像表示装置の欠陥に由来して検査色画像に異常な輝度分布がある場合、参照色画像は当該異常輝度分布を最大限に強調して色の表示欠陥を検査用画像中に構成することができる。したがって、強調された色の表示欠陥に基づいて画像表示装置の欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、前記参照色画像表示手段は2つ設けられ、前記色画像表示工程では、前記画像表示装置に、R色,G色,B色のうちいずれか1色の検査色画像を表示させ、かつ、前記2つの参照色画像表示手段に、R色,G色,B色のうち前記画像表示装置に表示させる前記1色を除いた残りの2色の参照色画像をそれぞれ表示させる、ことが好ましい。
このような構成の検査方法によれば、色画像表示工程において、1つの画像表示装置および2つの参照色画像表示手段が、それぞれ、互いに略等しい輝度のRGB各色の検査色画像および参照色画像を表示するので、画像表示装置に欠陥が無ければ、検査用画像構成工程において、RGBがそれぞれ等量混色されて無彩色(白色〜灰色〜黒色)の検査用画像が構成される。このとき、画像表示装置に欠陥があれば、RGBの混色の比率が1:1:1ではなくなるので、検査用画像に有彩色の表示欠陥が生じる。このように、画像表示装置に欠陥があれば、本来無彩色になるはずの検査用画像に有彩色の表示欠陥が生じるので、これに基づいて画像表示装置の欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、前記参照色画像表示手段は2つ設けられ、前記色画像表示工程では、前記画像表示装置にG色の検査色画像を表示させ、かつ、前記2つの参照色画像表示手段にR色およびB色の参照色画像をそれぞれ表示させる、ことが好ましい。
一般に、RGBの3色を互いに混合して1つの色を生成する場合、RGBの3色のうちG色の混合量が生成色に最も大きく影響を与えることが知られている。すなわち、RGBの3色のうちいずれか1色の混合量を変化させながら生成色の変化を見る場合、G色の混合量を変化させた場合の生成色の変化が最も大きい。
以上のような構成の検査方法では、検査用画像構成工程においてRGB3色の各色画像を合成して検査用画像を構成しているが、この際、RGB3色のうち検査用画像の色に最も大きく影響を与えるG色を検査対象の画像表示装置が表示する検査色画像の色として採用している。これにより、画像表示装置に欠陥が存在する場合には、検査用画像構成工程において検査色画像(G色)および参照色画像(R色およびB色)の各部分におけるG色の混合量が変化するため、構成される検査用画像の色が大きく変化する。つまり、検査色をG色とすることによって、画像表示装置における欠陥をより強調して、検査用画像における色の表示欠陥を構成することができる。したがって、以上のような構成の検査方法によれば、強調された色の表示欠陥に基づいて画像表示装置の欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、前記画像表示装置は、無色の検査画像パターンを生成可能であり、前記色画像表示工程では、前記検査画像パターンを前記検査色の光によって照明し、当該検査画像パターンに基づく検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させる、ことが好ましい。
このような構成の検査方法によれば、生成した無色の画像パターンが色付きの光で照明されることで初めて色付きの画像を表示することができる画像表示装置の検査を行うことができる。このような画像表示装置としては、液晶ライトバルブを例示することができる。液晶ライトバルブは、各部分の透過率を変化させることにより無色の画像パターンを生成する。そして、この無色の画像パターンが色付きの光によって照明されると、各部分の透過率に応じて照明光が透過され、当該無色の画像パターンに基づく色付きの画像が構成される。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、前記参照色画像表示手段は、前記画像表示装置と同じ構成を有し無色の参照画像パターンを生成可能であり、前記色画像表示工程では、前記参照画像パターンを前記参照色の光によって照明し、当該参照画像パターンに基づく参照色の参照色画像を前記参照色画像表示手段に表示させる、ことが好ましい。
このような構成の検査方法によれば、無色の参照画像パターンを生成可能な参照色画像表示手段として、画像表示装置と同じ構成のものを利用することができるので、参照色画像表示手段の製造コストを低減することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、光源光を出射可能な単一の光源と、前記光源光から前記検査色の光を抽出する検査色光抽出手段と、前記光源光から前記参照色の光を抽出する参照色光抽出手段と、が設けられ、前記色画像表示工程では、前記画像表示装置において生成された無色の検査画像パターンを前記検査色光抽出手段において抽出された検査色の光によって照明し、当該検査画像パターンに基づく検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させ、かつ、前記参照色画像表示手段において生成された無色の参照画像パターンを前記参照色光抽出手段において抽出された参照色の光によって照明し、当該参照画像パターンに基づく参照色の参照色画像を前記参照色画像表示手段に表示させる、ことが好ましい。
このような構成の検査方法によれば、色画像表示工程において、単一光源の光源光から検査色光抽出手段および参照色光抽出手段がそれぞれ抽出した検査色の光および参照色の光に基づいて、検査色画像および参照色画像をそれぞれ画像表示装置および参照色画像表示手段に表示させることができる。この際、光源は一つで済むので、検査に用いる装置の製造コストや稼動コストを低減することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、複数の撮像画素を有する撮像手段によって前記検査用画像構成工程において構成された検査用画像を撮像して当該検査用画像の色に関連する撮像データを取得する撮像データ取得工程と、前記画像表示装置に欠陥が存在しない場合に前記検査用画像構成工程において構成される検査用画像の色を基準色とし、この基準色と前記個々の撮像画素の撮像色との色差に関する色差データを前記撮像データに基づいて算出する色差データ算出工程と、前記個々の撮像画素についての色差データに基づいて前記画像表示装置の検査を行う検査工程と、を行うことが好ましい。
撮像データ取得工程では、検査用画像の各部分を撮像手段における各撮像画素によって撮像して撮像データを取得する。この際、特に、検査用画像の各部分の色に関連するデータが各撮像画素によって取得される。
続く色差データ算出工程では、基準色と個々の撮像画素の撮像色との色差に関する色差データを算出する。ここで、画像表示装置に欠陥が存在しない場合には、個々の撮像画素の撮像色が基準色に略一致するので、色差が略ゼロになる。また、画像表示装置に欠陥が存在する場合には、検査用画像に色の表示欠陥が生じ、当該表示欠陥部分を撮像した撮像画素の撮像色と基準色とが一致せず、色差が生じる。このように、基準色と個々の撮像画素の撮像色との色差に関する色差データは、画像表示装置における欠陥の有無を忠実に再現する指標になっている。
このため、続く検査工程では、算出された色差データに基づいて画像表示装置における欠陥の有無を正確に判定することができる。
したがって、以上のような構成の検査方法によれば、画像表示装置の検査を高精度に行うことができる。
また、本発明の画像表示装置の検査方法では、前記検査工程では、前記個々の撮像画素についての色差データを、それぞれ、所定の色差データ閾値と比較し、当該色差データ閾値を超える色差データを有する撮像画素を計数する計数工程と、前記計数工程における計数値を所定の計数値閾値と比較し、前記計数値が前記計数値閾値を超える場合には前記画像表示装置に欠陥があると判定し、前記計数値が前記計数値閾値を超えない場合には前記画像表示装置に欠陥がないと判定する欠陥判定工程と、を行うことが好ましい。
計数工程では、個々の撮像画素についての色差データを、それぞれ、所定の色差データ閾値と比較し、色差データ閾値を超える色差データを有する撮像画素を計数する。ここで、色差データ閾値は、個々の撮像画素が検査用画像における色の表示欠陥部分を撮像したか否かを判別するのに適した値として設定されている。したがって、色差データ閾値を超える色差データを有するために計数工程において計数される撮像画素は、検査用画像における色の表示欠陥部分を撮像したと判別される撮像画素(以下、欠陥撮像画素という)である。
続く欠陥判定工程では、欠陥撮像画素の計数値を所定の計数値閾値と比較し、欠陥撮像画素の計数値が計数値閾値を超える場合には画像表示装置に欠陥があると判定し、欠陥撮像画素の計数値が計数値閾値を超えない場合には画像表示装置に欠陥がないと判定する
このように、以上のような構成の検査方法によれば、欠陥撮像画素の個数に基づいて画像表示装置の欠陥を的確に検出することができる。
本発明の画像表示装置の検査装置は、画像を表示可能な画像表示装置の検査装置であって、所定の検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させ、かつ、前記検査色とは異なる参照色の参照色画像を所定の参照色画像表示手段に表示させる色画像表示手段と、前記画像表示装置によって表示された検査色画像と、前記参照色画像表示手段によって表示された参照色画像とを、互いに合成して一つの検査用画像を構成する検査用画像構成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像表示装置の検査装置では、複数の撮像画素を有する撮像手段によって前記検査用画像構成手段において構成された検査用画像を撮像して当該検査用画像の色に関連する撮像データを取得する撮像データ取得手段と、所定の基準色と前記個々の撮像画素の撮像色との色差に関する色差データを前記撮像データに基づいて算出する色差データ算出手段と、前記個々の撮像画素についての色差データに基づいて前記画像表示装置の検査を行う検査手段と、が設けられることが好ましい。
以上のような構成の本発明の検査装置は、前述した本発明の検査方法を実施するための構成を備えているので、本発明の検査方法と同じ各作用・効果を奏することができる。
また、本発明の画像表示装置の検査装置では、前記画像表示装置は、無色の検査画像パターンを生成可能であり、かつ、前記検査色の光の照明位置に着脱可能であり、前記色画像表示手段は、前記検査色の光の照明位置に配置された前記画像表示装置に検査画像パターンを生成させ、当該検査画像パターンに基づく検査色の検査色画像を表示させる、ことが好ましい。
このような構成の検査装置によれば、複数の画像表示装置の検査を行うためには、当該各検査対象画像表示装置を検査色の光の照明位置に順次配置していくだけでよいから、複数の画像表示装置を容易かつ迅速に検査することができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る検査装置を示す図である。
検査装置は、所定の検査用画像を投影する投影装置1と、投影装置1によって投影された検査用画像を表示するスクリーン2とを備えて構成される。
図2は、投影装置1の内部構成を示す図である。
投影装置1は、単一の光源11と、4枚のダイクロイックミラー121,122,123,124と、2枚の反射ミラー131,132と、3枚の液晶ライトバルブ14R,14G,14Bと、投影レンズ15と、を備えて構成されている。
光源11は、高圧水銀ランプなどによって構成され、連続スペクトルを有する光源光を出射可能である。
ダイクロイックミラー121〜124は、それぞれ、特定色(特定波長域)の光のみを反射し、それ以外の光を透過するミラーである。具体的には、ダイクロイックミラー121はR色の光のみを反射し、ダイクロイックミラー122はG色の光のみを反射し、ダイクロイックミラー123はG色の光のみを反射し、ダイクロイックミラー124はR色およびG色の混合色(黄色)の光のみを反射する。
反射ミラー131,132は、それぞれ、光を反射するミラーである。
液晶ライトバルブ14R,14B,14Gは、それぞれ、図示しない信号入力手段から入力される信号に基づいて光の透過率を変化させることにより無色の画像パターンを生成可能である。
液晶ライトバルブ14Rは、光源光がダイクロイックミラー121によって反射されることで生成されたR色の光が反射ミラー131を介して照明される位置Prに配置される。この配置のために、液晶ライトバルブ14Rが生成した無色の画像パターンにはR色の光が照明され、液晶ライトバルブ14Rは当該画像パターンに基づくR色の画像を表示する。
液晶ライトバルブ14Gは、ダイクロイックミラー121を透過された光源光(G色およびB色の混合色)がダイクロイックミラー122によって反射されることで生成されたG色の光が照明される位置Pgに配置される。この配置のために、液晶ライトバルブ14Gが生成した無色の画像パターンにはG色の光が照明され、液晶ライトバルブ14Gは当該画像パターンに基づくG色の画像を表示する。
液晶ライトバルブ14Bは、光源光がダイクロイックミラー121およびダイクロイックミラー122を透過されることで生成されたB色の光が照明される位置Pbに配置される。この配置のために、液晶ライトバルブ14Bが生成した無色の画像パターンにはB色の光が照明され、液晶ライトバルブ14Bは当該画像パターンに基づくB色の画像を表示する。
なお、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bは、いずれも無色の画像パターンを生成するものであり、互いに同一の構成を有する。そして、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bが表示する色(RGB)は、その配置位置Pr,Pg,Pb、すなわち、いずれの色の照明光の光路上に各液晶ライトバルブを配置するか、によって決まってくる。
さて、液晶ライトバルブ14Rによって表示されたR色の画像と、液晶ライトバルブ14Gによって表示されたG色の画像とは、ダイクロイックミラー123によって合成される。さらに、このR色およびG色の混合色(黄色)の画像は、液晶ライトバルブ14Bによって表示され反射ミラー132によって反射されたB色の画像と、ダイクロイックミラー124によって合成される。
以上のようにして構成されるRGB各色の合成画像は、投影レンズ15を介してスクリーン2に投影される。
以上のような構成を備える検査装置によって行われる検査の検査対象は、位置Pgに配置される液晶ライトバルブ14Gである。したがって、液晶ライトバルブ14Gは、本発明の検査方法の検査対象としての画像表示装置を構成している。一方、液晶ライトバルブ14Rおよび14Bは、本発明の参照色画像表示手段を構成しており、当該検査における検査対象ではない。ここで、検査対象としての液晶ライトバルブ14Gの検査を適切に行うため、検査対象ではない液晶ライトバルブ14Rおよび14Bとしては予め欠陥のないことが確認されているものを用いる。これらの欠陥のない液晶ライトバルブ14Rおよび14Bは、それぞれ、位置PrおよびPbに固定配置され、検査中を通じて同一のものが用いられるようになっている。また、位置Pgには検査対象の液晶ライトバルブを着脱できるようになっており、検査の際に検査対象の液晶ライトバルブ(14G)が複数ある場合には、これらの各検査対象液晶ライトバルブ(14G)が順次位置Pgに配置されて、当該個々の検査対象液晶ライトバルブ(14G)についての検査が順次行われるようになっている。
液晶ライトバルブ14Gの検査では、G色(検査色)の画像を、検査対象画像表示装置としての液晶ライトバルブ14Gに表示させ、かつ、R色およびB色(参照色)のR画像およびB画像を、参照色画像表示手段としての液晶ライトバルブ14Rおよび14Bに表示させる色画像表示工程と、液晶ライトバルブ14Gによって表示されたG画像、および、液晶ライトバルブ14Rおよび14Bによって表示されたR画像およびB画像を、互いに合成して一つの検査用画像を構成する検査用画像構成工程と、が行われる。
色画像表示工程では、図示しない信号入力手段によって各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに互いに等しい所定の各信号を同時に入力する。入力信号が互いに等しく、3枚の液晶ライトバルブ14R,14G,14Bの透過率が互いに等しく変化されるため、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bは互いに同一の画像パターンを生成する。ここで、本発明の検査対象画像表示装置としての液晶ライトバルブ14Gが生成する画像パターンは、本発明における検査画像パターンに相当し、また、本発明の参照色画像表示手段としての液晶ライトバルブ14R,14Bが生成する画像パターンは、本発明における参照画像パターンに相当する。したがって、本実施形態では、本発明における検査画像パターン(液晶ライトバルブ14Gが生成)と2つの参照画像パターン(液晶ライトバルブ14Rおよび14Bが生成)とが、それぞれ互いに同一になっている。
各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bによって生成される各画像パターンには、それぞれ、R色,G色,B色の光が照明され、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bは、R色,G色,B色の画像を表示する。なお、本発明の検査対象画像表示装置としての液晶ライトバルブ14Gが表示するG画像は、本発明の検査色画像に相当し、また、本発明の参照色画像表示手段としての液晶ライトバルブ14Rおよび14Bが表示するR色およびB画像は、本発明の参照色画像に相当する。ここで、ダイクロイックミラー122は、光源光から検査色(G色)の光を抽出し、画像表示装置(液晶ライトバルブ14G)において生成された無色の検査画像パターンを照明する本発明の検査色光抽出手段として機能しており、また、ダイクロイックミラー121および122は、光源光から参照色(R色およびB色)の光を抽出し、参照色画像表示手段(液晶ライトバルブ14Rおよび14B)において生成された無色の参照画像パターンを照明する本発明の参照色光抽出手段として機能している。
なお、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bによって生成される透過率に基づく画像パターンが互いに同一なので、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bがそれぞれ表示するR画像,G画像,B画像の輝度は互いに略等しくなっている。したがって、本発明の検査色画像(G画像)の輝度と、本発明の参照色画像(R画像およびB画像)の輝度とが、互いに略等しくなっている。
また、信号入力手段から各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに入力される各信号は、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bの透過率を全面に渡って一様に最大にするように設定されている。そのため、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bが表示するR画像,G画像,B画像は、それぞれ、全面に渡って一様に輝度が最大になっている。
検査用画像構成工程では、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bによって表示されたR画像,G画像,B画像がダイクロイックミラー124によって一つの検査用画像に合成され、投影レンズ15を介してスクリーン2に投影される。ここで、ダイクロイックミラー124は、本発明の検査対象画像表示装置としての液晶ライトバルブ14Gによって表示された検査色画像(G画像)と、本発明の参照色画像表示手段としての液晶ライトバルブ14Rおよび14Bによって表示された参照色画像(R画像およびB画像)とを、互いに合成して一つの検査用画像を構成する本発明の検査用画像構成手段として機能している。
このときスクリーン2に投影される検査用画像の色は、最大輝度のR色,最大輝度のG色,最大輝度のB色が等量混合されて生成されるため白色である。また、R画像,G画像、B画像のそれぞれの輝度が全面に渡って一様であるため、白色の検査用画像の輝度も全面に渡って一様である(但し、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が無い場合)。
検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥がある場合には、液晶ライトバルブ14Gにおける透過率が一様ではなくなってしまうので、液晶ライトバルブ14Gが表示するG画像には輝度むらが生じてしまう。すると、ダイクロイックミラー124によってR画像,G画像(輝度むらが含まれる),B画像が一つの検査用画像に合成される際、輝度むらが生じている部分においてG色が所期の混色比率で混色されなくなり、この部分でのRGBの混色比率が1:1:1ではなくなってしまう。そのため、スクリーン2に投影される検査用画像には、G画像に含まれる輝度むらに起因する色むら欠陥が生じる。具体的には、G画像に含まれる輝度むらが所期の輝度よりも大きな輝度を有する場合には、RGBの混色の際にG色の混合比率が所期の混合比率よりも大きくなるので、検査用画像にはG色の色むら欠陥が生じ、また、G画像に含まれる輝度むらが所期の輝度よりも小さな輝度を有する場合には、RGBの混色の際にG色の混合比率が所期の混合比率よりも小さくなるので、検査用画像にはR色およびB色の混合色(赤紫色)の色むら欠陥が生じる。
検査対象の液晶ライトバルブ14Gの検査は、スクリーン2に投影された検査用画像を検査員が目視することによって行われる(図1参照)。
<第1実施形態の効果>
以上のような第1実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が無ければ検査用画像の全面が一様な色(白色)になるところ、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が有れば検査用画像にG色や赤紫色の色むら欠陥が生じるので、検査員は、液晶ライトバルブ14Gの欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに互いに略等しい輝度のR画像,G画像,B画像をそれぞれ表示させているので、検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥に由来してG画像に異常な輝度分布がある場合、R画像およびB画像は、G画像における異常輝度分布を最大限に強調してG色や赤紫色の色むら欠陥を検査用画像中に構成することができる。したがって、検査用画像中に強調して構成された色むら欠陥に基づいて検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
色画像表示工程において、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bが、それぞれ、互いに略等しい輝度のRGB各色の画像を表示するので、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥があれば、本来白色(無彩色)になるはずの検査用画像にG色や赤紫色(有彩色)の色むら欠陥が生じ、これに基づいて検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
検査用画像構成工程においてRGBの各色画像を合成して白色の検査用画像を構成しているが、この際、RGB各色のうち検査用画像の色に最も大きく影響を与えるG色を検査対象の液晶ライトバルブ14Gに表示させている。これにより、検査対象の液晶ライトバルブ14Gにおける欠陥をより強調して、検査用画像における色むら欠陥を構成することができる。したがって、強調された色むら欠陥に基づいて検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥を見落とすことなく的確に検出することができる。
本発明の参照色画像表示手段として、本発明の検査対象画像表示装置としての液晶ライトバルブ14Gと同じ構成の液晶ライトバルブ14Rおよび14Bを利用することができるので、検査装置の製造コストおよび稼動コストを低減することができる。
色画像表示工程において、単一光源11の光源光からダイクロイックミラー121および122がそれぞれ抽出したRGB各色の光に基づいて、RGB各色の画像を各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに表示させることができる。この際、光源11は一つで済むので、検査装置の製造コストや稼動コストを低減することができる。
複数の液晶ライトバルブの検査を行う場合、これらの各検査対象液晶ライトバルブを順次位置Pgに配置していくだけでよいから、検査を容易かつ迅速に行うことができ、検査コストを低減することができる。
色画像表示工程では、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに互いに同一の画像パターンを生成させるために、図示しない信号入力手段によって各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに互いに等しい各信号を同時に入力しているので、入力信号を簡素化でき、検査コストを低減することができる。
検査用画像を白色にしているので、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥がある場合に検査用画像中に生じるG色や赤紫色の色むら欠陥が際立つ。そのため、色むら欠陥を見落としにくくなるから、検査員は、検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥を的確に検出することができる。
<第2実施形態>
次に、図3〜図11を用いて、本発明の第2実施形態に係る検査装置について、第1実施形態に係る検査装置との相違点に重点を置いて説明する。
なお、説明の簡略化のため、第2実施形態の検査装置における構成要素のうち、第1実施形態の検査装置における構成要素と同一の、または、対応する構成要素については、第1実施形態における符号と同一の符号を付して、その説明を省略もしくは簡略化する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る検査装置を示す図である。
検査装置は、第1実施形態と同様の投影装置1およびスクリーン2に加えて、スクリーン2に投影された検査用画像を撮像する3CCDカメラ3と、投影装置1および3CCDカメラ3を制御して投影装置1に組み込まれた検査対象の液晶ライトバルブ14Gの検査を行う制御部4と、を備えて構成されている。
3CCDカメラ3は、その撮像面上に整列配置された多数の3CCDカメラ画素(撮像画素)を有する撮像手段である。各3CCDカメラ画素(以下、カメラ画素と略す)は、入射光をRGB各色の光に分離するプリズムと、プリズムによって分離されたRGB各色の光をそれぞれ受光するR色受光用CCD,G色受光用CCD,B色受光用CCDの合計3つのCCD(Charged Coupled Device:電荷結合素子)とを備えて構成される。RGB各色受光用CCDは、入射光に含まれるR色光,G色光,B色光を受光し、それぞれの輝度を出力する。ここで、R色光,G色光,B色光の輝度をそれぞれR,G,Bと置くと、各カメラ画素の出力は、RGB各色光の輝度の組(R,G,B)として表すことができる。
制御部4は、色画像表示手段41と、撮像データ取得手段42と、色差データ算出手段43と、検査手段44とを備えて構成されている。
色画像表示手段41は、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに、それぞれ、R画像,G画像,B画像を表示させる。
撮像データ取得手段42は、スクリーン2に投影された画像を3CCDカメラ3によって撮像して画像の色に関連する撮像データを取得する。
色差データ算出手段43は、撮像データ取得手段42によって取得された撮像データに基づいて所定の基準色と個々のカメラ画素の撮像色との色差に関する色差データを算出する。
検査手段44は、計数手段441と欠陥判定手段442とを備えて構成され、個々のカメラ画素についての色差データに基づいて検査対象の液晶ライトバルブ14Gの検査を行う。
計数手段441は、個々のカメラ画素についての色差データを、それぞれ、所定の色差データ閾値と比較し、当該色差データ閾値を超える色差データを有するカメラ画素を計数する。
欠陥判定手段442は、計数手段441によって計数されたカメラ画素の計数値を所定の計数値閾値と比較し、計数値が計数値閾値を超える場合には液晶ライトバルブ14Gに欠陥があると判定し、計数値が計数値閾値を超えない場合には液晶ライトバルブ14Gに欠陥がないと判定する。
次に、以上のような構成を備える第2実施形態の検査装置によって行う液晶ライトバルブの検査について、図4および図5のフローチャートを参照しながら説明する。
液晶ライトバルブ14Gの実際の検査を行う前に、制御部4は、検査に用いられる各種の基準データを取得する(S1:Sは工程の意。以下同様)。
図5に、S1における具体的な処理の流れを示す。なお、S1においては、予め欠陥のないことが確認されている3枚の液晶ライトバルブを、投影装置1における各位置Pr,Pg,Pbにそれぞれ配置している。
色画像表示手段41は、図示しない信号入力手段を介して各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに所定の基準R画像表示信号を入力する。ここで、基準R画像表示信号とは、全面に渡って任意の一様な輝度になっているR色の基準R画像を投影装置1に投影させるための信号であり、具体的には、液晶ライトバルブ14Rの透過率を全面に渡って任意の値で一様にし、かつ、液晶ライトバルブ14Gおよび14Bの透過率を全面に渡って一様に最小にする信号である。そして、投影装置1から投影された基準R画像はスクリーン2に表示される(S11)。
続いて、色彩輝度計などによって、スクリーン2に表示されている基準R画像の三刺激値(Xr,Yr,Zr)を測定する(S12)。ここで、基準R画像は、いずれも欠陥のない液晶ライトバルブ14R,14G,14Bによって表示されているので、全面に渡って三刺激値は一様である。そのため、三刺激値(Xr,Yr,Zr)の測定は基準R画像における任意の一点で行えば十分である。本実施形態では、図6(A)に示すように、基準R画像における中心点(x0,y0)で三刺激値の測定を行っている。なお、図6(B)に示すように、基準R画像における9個の点(x1,y1)〜(x9,y9)若しくはその他の複数の点においてそれぞれ三刺激値を測定し、その平均値を基準R画像の三刺激値(Xr,Yr,Zr)として採用してもかまわない。
図7に、基準R画像と、その中心点(x0,y0)で測定した三刺激値(Xr,Yr,Zr)を示す。この図に示されるように、(Xr,Yr,Zr)=(0.66137,0.28740,0.00214)である。ここで測定された三刺激値(Xr,Yr,Zr)は、色差データ算出手段43によって記憶され、後の液晶ライトバルブの検査の際に読み出されて利用される。
続いて、色画像表示手段41は、図示しない信号入力手段を介して各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに所定の基準G画像表示信号を入力する。ここで、基準G画像表示信号とは、全面に渡って任意の一様な輝度になっているG色の基準G画像を投影装置1に投影させるための信号であり、具体的には、液晶ライトバルブ14Gの透過率を全面に渡って任意の値で一様にし、かつ、液晶ライトバルブ14Bおよび14Rの透過率を全面に渡って一様に最小にする信号である。そして、投影装置1から投影された基準G画像はスクリーン2に表示される(S13)。
続いて、色彩輝度計などによって、スクリーン2に表示されている基準G画像の三刺激値(Xg,Yg,Zg)を測定する(S14)。
図8に、基準G画像と、その中心点(x0,y0)で測定した三刺激値(Xg,Yg,Zg)の一例を示す。この図に示されるように、(Xg,Yg,Zg)=(0.33365,0.94195,0.04987)である。ここで測定された三刺激値(Xg,Yg,Zg)は、色差データ算出手段43によって記憶され、後の液晶ライトバルブの検査の際に読み出されて利用される。
続いて、色画像表示手段41は、図示しない信号入力手段を介して各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに所定の基準B画像表示信号を入力する。ここで、基準B画像表示信号とは、全面に渡って任意の一様な輝度になっているB色の基準B画像を投影装置1に投影させるための信号であり、具体的には、液晶ライトバルブ14Bの透過率を全面に渡って任意の値で一様にし、かつ、液晶ライトバルブ14Rおよび14Gの透過率を全面に渡って一様に最小にする信号である。そして、投影装置1から投影された基準B画像はスクリーン2に表示される(S15)。
続いて、色彩輝度計などによって、スクリーン2に表示されている基準B画像の三刺激値(Xb,Yb,Zb)を測定する(S16)。
図9に、基準B画像と、その中心点(x0,y0)で測定した三刺激値(Xb,Yb,Zb)の一例を示す。この図に示されるように、(Xb,Yb,Zb)=(0.33554,0.14314,1.38680)である。ここで測定された三刺激値(Xb,Yb,Zb)は、色差データ算出手段43によって記憶され、後の液晶ライトバルブの検査の際に読み出されて利用される。
続いて、色画像表示手段41は、図示しない信号入力手段を介して各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bに所定の基準W画像表示信号を入力する。ここで、基準W画像表示信号とは、全面に渡って任意の一様な輝度になっている白色(W色)の基準W画像を投影装置1に投影させるための信号であり、具体的には、各液晶ライトバルブ14R,14G,14Bのそれぞれの透過率を全面に渡って任意の値で一様にする信号である。そして、投影装置1から投影された基準W画像はスクリーン2に表示される(S17)。
続いて、色彩輝度計などによって、スクリーン2に表示されている基準W画像の三刺激値(Xw,Yw,Zw)を測定する(S18)。
図10に、基準W画像と、その中心点(x0,y0)で測定した三刺激値(Xw,Yw,Zw)の一例を示す。この図に示されるように、(Xw,Yw,Zw)=(1.16826,1.18624,1.21772)である。ここで測定された三刺激値(Xw,Yw,Zw)は、色差データ算出手段43によって記憶され、後の液晶ライトバルブの検査の際に読み出されて利用される。
続いて、撮像データ取得手段42は、スクリーン2に表示されている基準W画像を3CCDカメラ3によって撮像する。このとき、3CCDカメラ3における各カメラ画素は、それぞれ、RGB各色の受光輝度(Rw,Gw,Bw)を出力する。ここで、基準W画像の輝度は全面に渡って一様であるので、全てのカメラ画素の出力(Rw,Gw,Bw)は互いに等しくなっている。このように、各カメラ画素同士で出力(Rw,Gw,Bw)に相違はなく、撮像データ取得手段42は、任意の1つのカメラ画素を選択して、その出力(Rw,Gw,Bw)を基準W画像の発光輝度を表す基準W画像撮像データとして取得する(S19)。
図10に、基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)の一例を示す。この図に示されるように、(Rw,Gw,Bw)=(230,231,233)である。ここで取得された基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)は、色差データ算出手段43によって記憶され、後の液晶ライトバルブの検査の際に読み出されて利用される。
なお、撮像データ取得手段42は、任意の1つのカメラ画素の出力を基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)として取得する代わりに、複数のカメラ画素の出力の平均値を基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)として取得してもよい。
以上のような基準データの取得工程(S1)の終了後、液晶ライトバルブの実際の検査を行う。
まず、検査対象となる液晶ライトバルブを位置Pg(図2参照)に配置する(S2)。ここで、S1では予め欠陥のないことが確認されている液晶ライトバルブが位置Pgに配置されていたため、S2では、この欠陥のない液晶ライトバルブを検査対象の液晶ライトバルブに交換する作業が行われる。なお、S1において位置Pr,Pbに配置されていた欠陥のない液晶ライトバルブは、S2以降もそのままの状態で固定配置され、本発明の参照色画像表示手段として利用される。
続いて、色画像表示手段41は、図示しない信号入力手段を介して各液晶ライトバルブ14R,14G,14BにS17における基準W画像表示信号と同一の信号を入力することで所定の検査用画像を構成し、投影装置1における投影レンズ15を介して当該検査用画像をスクリーン2に表示する(S3)。入力する信号が基準W画像表示信号と同一であるので、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が無ければ、スクリーン2に表示される検査用画像はS17において表示される基準W画像と完全に一致する。逆に、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が有れば、スクリーン2に表示される検査用画像にはG色や赤紫色の色むら欠陥が生じる(第1実施形態参照)
続いて、撮像データ取得手段42は、スクリーン2に表示されている検査用画像を3CCDカメラ3によって撮像する。このとき、3CCDカメラ3における各カメラ画素は、それぞれ、RGB各色の受光輝度(R,G,B)を出力する。個々のカメラ画素の出力(R,G,B)は、検査用画像撮像データとして制御部4によって取得される(S4:撮像データ取得工程)。
図11に、検査用画像撮像データ(R,G,B)の一例を示す。
この図は、各カメラ画素のR受光輝度,G受光輝度,B受光輝度をそれぞれ表す3つの表(A),(B),(C)により構成されている。各表において互いに同一座標に配置されているデータは、それぞれ、同一のカメラ画素のR受光輝度,G受光輝度,B受光輝度を表す。例えば、座標(5,5)に配置されるカメラ画素(太線で囲まれているカメラ画素)のR受光輝度は229、G受光輝度は230、B受光輝度は232である。
続いて、色差データ算出手段43は、基準データの取得工程(S1)において予め取得されている三刺激値のデータ(Xr,Yr,Zr)、(Xg,Yg,Zg)、(Xb,Yb,Zb)、(Xw,Yw,Zw)、および、基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)と、S4において取得された検査用画像撮像データ(R,G,B)とに基づいて、基準W画像の色(基準色)と個々のカメラ画素の撮像色との色差に関する色差データΔEabを算出する(S5:色差データ算出工程)。
まず、色差データ算出手段43は、色差データを算出する着目カメラ画素を1つ選択する。
色差データ算出手段43は、選択された着目カメラ画素の各色受光輝度(R,G,B)を検査用画像撮像データ(図11参照)から読み出し、次の式(1)に代入する。
Figure 2006234413
式(1)によって算出される3つの数値(α,β,γ)は、着目カメラ画素が受光した光の三刺激値に関連する。なお、式(1)の右辺における3×3の正方行列の各行列要素は、S1において予め取得されている三刺激値のデータである。
続いて、色差データ算出手段43は、式(1)で算出された(α,β,γ)を、L表色系に関する以下の公知の式(2)に代入する。
Figure 2006234413
式(2)によって算出された3つの数値(L ,a ,b )は、着目カメラ画素の撮像色の指標としての意味を有する。
続いて、色差データ算出手段43は、基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)についても、式(1)および式(2)と同様の演算処理を行う。すなわち、以下の式(3)および式(4)によって(L ,a ,b )を算出する。
Figure 2006234413
Figure 2006234413
式(4)によって算出された3つの数値(L ,a ,b )は、基準W画像の色(基準色)の指標としての意味を有する。
続いて、色差データ算出手段43は、式(2)によって算出された(L ,a ,b )と、式(4)によって算出された(L ,a ,b )とを、以下の式(5)に代入して、色差データΔEabを算出する。
Figure 2006234413
以上のように、1つの着目カメラ画素について色差データΔEabを算出し終わると、色差データ算出手段43は、着目カメラ画素を切り替えて、以上と同様に色差データΔEabを順次算出して行く。このように、S5では、全てのカメラ画素について色差データΔEabが算出されるようになっている。
式(5)によって算出された色差データΔEabは、基準W画像の色(基準色)と個々のカメラ画素の撮像色との色差に関するデータである。したがって、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥がなく、検査用画像が基準W画像に完全に一致していれば、全てのカメラ画素についてΔEabはゼロになる。逆に、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥があり、検査用画像が基準W画像と一致していない場合には、欠陥に由来して生じる検査用画像の色むら欠陥部分を撮像したカメラ画素についての色差データΔEabはゼロにならない。
続いて、計数手段441は、個々のカメラ画素についての色差データΔEabを、それぞれ、所定の色差データ閾値ΔEabと比較し、当該色差データ閾値ΔEabを超える色差データΔEabを有するカメラ画素を計数する(S6:計数工程)。
ここで、色差データ閾値ΔEabは、個々のカメラ画素について、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに存在する欠陥に由来して生じる検査用画像の色むら欠陥部分を撮像したか否かを判別するのに適した値として設定されている。すなわち、色差データ閾値ΔEabを超えない色差データΔEabを有するカメラ画素(ΔEab<ΔEab)は、検査用画像の色むら欠陥部分ではない正常表示部分を撮像したと判別され、また、色差データ閾値ΔEabを超える色差データΔEabを有するカメラ画素(ΔEab≧ΔEab)は、検査用画像の色むら欠陥部分を撮像した欠陥撮像カメラ画素と判別される。計数手段441は、このような欠陥撮像カメラ画素を計数する。
欠陥撮像カメラ画素の計数値Nが大きければ、スクリーン2に表示された検査用画像に多くの色むら欠陥部分が生じているので、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が存在する可能性が高い。また、欠陥撮像カメラ画素の計数値Nが小さければ、スクリーン2に表示された検査用画像に色むら欠陥部分がほとんど生じていないので、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が存在する可能性が小さい。
続いて、欠陥判定手段442は、計数手段441によって計数された欠陥撮像カメラ画素の計数値Nを所定の計数値閾値Nと比較し、欠陥撮像カメラ画素の計数値Nが計数値閾値N未満(N<N)であるか否かを判定する(S7:欠陥判定工程)。
ここで、計数値閾値Nは、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥が存在するか否かを判定するための閾値である。
欠陥撮像カメラ画素の計数値Nが計数値閾値N未満(N<N)である場合(Yes)、欠陥判定手段442は、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥がないと判定する(S81)。また、欠陥撮像カメラ画素の計数値Nが計数値閾値N以上(N≧N)である場合(No)、欠陥判定手段442は、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥があると判定する(S82)。
以上のように、1枚の検査対象の液晶ライトバルブ14Gについての検査が終了すると、制御部4は、全ての検査対象の液晶ライトバルブの検査が終了したか否かを判定する(S9)。
まだ検査が終了していない液晶ライトバルブがある場合(No)、制御部4は、S2〜S81,S82の検査をこれらの液晶ライトバルブについて繰り返し行う。そして、全ての液晶ライトバルブについて検査が行われた後(Yes)、検査は終了する。
次に、図4のフローチャートにおけるS5〜S81,S82の各工程における処理について、具体例を挙げて説明する。
なお、色差データΔEabの算出(S5)の際に用いる各種の基準データとして、図7〜図10に示されているものを用い、検査用画像撮像データ(R,G,B)として、図11に示されているものを用いる。
S5では、まず、色差データ算出手段43が、色差データΔEabを算出する着目カメラ画素を1つ選択する。ここでは、図11において太線で囲まれているカメラ画素を着目カメラ画素として選択したものとする。
色差データ算出手段43は、この着目カメラ画素の各色受光輝度(R,G,B)=(229,230,232)を前記式(1)に代入する。
Figure 2006234413
なお、式6における「E」は10の累乗を表す(以下同様)。
式(6)によって算出される3つの数値(α,β,γ)は、着目カメラ画素が受光した光の三刺激値に関連する。
続いて、色差データ算出手段43は、式(6)で算出された(α,β,γ)を、前記式(2)に代入する。
Figure 2006234413
式(7)によって算出された3つの数値(L ,a ,b )は、着目カメラ画素の撮像色の指標としての意味を有する。
続いて、色差データ算出手段43は、図10の基準W画像撮像データ(Rw,Gw,Bw)=(230,231,233)についても、式(6)および式(7)と同様の演算処理を行う。すなわち、以下の式(8)および式(9)によって(L ,a ,b )を算出する。
Figure 2006234413
Figure 2006234413
式(9)によって算出された3つの数値(L ,a ,b )は、基準W画像の色(基準色)の指標としての意味を有する。
続いて、色差データ算出手段43は、式(7)によって算出された(L ,a ,b )と、式(9)によって算出された(L ,a ,b )とを、前記式(5)に代入して、色差データΔEabを算出する。
Figure 2006234413
以上のように、1つの着目カメラ画素について色差データΔEabを算出し終わると、色差データ算出手段43は、着目カメラ画素を切り替えて、以上と同様に色差データΔEabを順次算出して行く。
続くS6では、計数手段441が、個々のカメラ画素についての色差データΔEabを、それぞれ、色差データ閾値ΔEabと比較し、当該色差データ閾値ΔEabを超える色差データΔEabを有するカメラ画素を計数する。
ここでは、色差データ閾値をΔEab=5として設定している。
(R,G,B)=(229,230,232)の受光輝度を有する図11の着目カメラ画素についての色差データは式(10)によってΔEab=1.050と算出されており、ΔEab=1.050<5=ΔEabであるから、この着目カメラ画素は、検査用画像の色むら欠陥部分ではない正常表示部分を撮像したと判別されて計数手段441によって計数されない。
また、例えば、(R,G,B)=(229,256,232)の受光輝度を有する他のカメラ画素についての色差データは式(6)〜式(10)と同様にしてΔEab=6.049と算出され、ΔEab=6.049>5=ΔEabであるから、このカメラ画素は、検査用画像の色むら欠陥部分を撮像した欠陥撮像カメラ画素と判別されて計数手段441によって計数される。
なお、このカメラ画素は、そのG色受光輝度(256)が著しく大きくなっており、検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥に由来して検査用画像中に生じるG色の色むら欠陥部分を撮像したカメラ画素であることが示唆されている。
続くS7では、欠陥判定手段442が、計数手段441によって計数された欠陥撮像カメラ画素の計数値Nを計数値閾値Nと比較し、欠陥撮像カメラ画素の計数値Nが計数値閾値N未満(N<N)であるか否かを判定する。
ここでは、計数値閾値をN=1000として設定している。
欠陥撮像カメラ画素の計数値が1000未満(N<N)である場合、欠陥判定手段442は、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥がないと判定する(S81)。また、欠陥撮像カメラ画素の計数値が1000以上(N≧N)である場合、欠陥判定手段442は、検査対象の液晶ライトバルブ14Gに欠陥があると判定する(S82)。
<第2実施形態の効果>
以上のような第2実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
基準W画像の色(基準色)と個々のカメラ画素の撮像色との色差に関する色差データは、検査対象の液晶ライトバルブ14Gにおける欠陥の有無を忠実に再現する指標としての意味を有するので、この色差データに基づいて検査対象の液晶ライトバルブ14Gにおける欠陥の有無を正確に判定することができる。
検査手段44は計数手段441および欠陥判定手段442を有しており、計数手段441によって計数された欠陥撮像カメラ画素の個数に基づいて、欠陥判定手段442によって検査対象の液晶ライトバルブ14Gにおける欠陥の有無を正確に判定することができる。
制御部4による制御の下、検査対象の液晶ライトバルブ14Gの検査を自動で行うことができるから、検査員による目視検査時のように検査精度にばらつきが生じることがなく、安定した精度で検査を行うことができる。
<変形例>
本発明は、以上で説明した実施形態によって限定されるものではなく、この実施形態を、本発明の目的を達成できる範囲内において変形したものであれば、本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、前記各実施形態では、液晶ライトバルブを検査対象としていたが、検査対象は液晶ライトバルブに限られず、色画像表示工程において色付きの画像を表示可能な各種の画像表示装置についても検査を行うことが可能である。このような画像表示装置は、例えば前記各実施形態の液晶ライトバルブのように、色付きの光が照明されて初めて色付きの画像を表示することができるものであってもよいし、また、例えばカラー液晶パネルのように、それ自体で色付きの画像を表示することができるものであってもよい。
また、前記各実施形態では、本発明の検査対象画像表示装置として1つの液晶ライトバルブ14Gを設けていたが、検査対象画像表示装置を複数設けて、同時に2以上の検査色画像を表示させ、これらを参照色画像と合成することにより検査用画像を構成して複数の画像表示装置の検査を同時に行ってもよい。
また、前記各実施形態では、本発明の参照色画像表示手段として2つの液晶ライトバルブ14Rおよび14Bを設けていたが、参照色画像表示手段は1つだけ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。
また、前記各実施形態では、本発明の検査色画像としてG画像を用い、本発明の参照色画像としてR画像およびB画像を用いていたが、検査色画像および参照色画像の色はこの組合せに限られず、要するに、検査色画像の色と参照色画像の色とが相互に相違していればよい。
また、前記各実施形態では、検査用画像の色を白色としていたが、検査用画像の色は検査色画像および参照色画像の組合せによって決まるので、白色に限られない。
また、前記各実施形態では、本発明の検査色画像および参照色画像としてのRGB各色の画像をダイクロイックミラー124によって合成して一つの検査用画像を構成していたが、検査用画像の構成方法はこのような方法に限られない。例えば、ダイクロイックミラー以外の適当な光学素子を用いて前記各実施形態と同様に検査色画像と参照色画像とを一つに合成して検査用画像を構成してもよいし、また、検査色画像および参照色画像を個別に撮像手段によって撮像して得られた個々の撮像データを合成することにより一つの検査用画像を構成してもよい。
また、前記各実施形態では、本発明の検査色画像としてのG画像と、本発明の参照色画像としてのR画像およびB画像の輝度を互いに略等しくしていたが、検査色画像の輝度と参照色画像の輝度とは互いに相違していてもよい。
また、前記各実施形態では、RGB各色の画像を合成することで白色の検査色画像を構成していたが、白色の検査用画像を構成するための画像の色の組合せはRGBに限らず、これ以外の3色(例えば、イエロー,シアン,マゼンタ)の画像を用いて白色の検査用画像を構成してもよい。
また、前記各実施形態では、位置Pgに配置される液晶ライトバルブ14Gを検査対象としていたが、位置Prに配置される液晶ライトバルブ14Rや位置Pbに配置される液晶ライトバルブ14Bを検査対象にしてもよい。
また、前記各実施形態では、本発明の参照色画像表示手段として、本発明の検査対象画像表示装置としての液晶ライトバルブ14Gと同じ構成の液晶ライトバルブ14Rおよび14Bを設けていたが、参照色画像表示手段は検査対象画像表示装置と同じ構成でなくてもよい。例えば、検査対象として液晶ライトバルブを、参照色画像表示手段としてカラー液晶パネル等のカラー画像表示装置を用いてもよい。
また、前記各実施形態では、単一光源11の光源光から抽出されたRGB各色の光によってRGB各色の画像を表示していたが、各色ごとに光源を設け、各光源からの各色の光によって各色の画像を表示してもよい。
また、前記各実施形態では、無模様の検査用画像を構成していたが、市松模様などの模様付きの検査用画像を構成してもよい。
また、前記各実施形態では、全面に渡って輝度および色が一様な検査用画像を構成していたが、輝度および色が各部分ごとに異なる検査用画像を構成してもよい。
また、前記第2実施形態では、式(1)〜式(5)を用いてL表色系における色差データΔEabを算出していたが、色差データを算出する表色系はL表色系に限られず、これ以外の表色系における色差データを、当該表色系における公知の式を用いて算出してもよい。
また、前記第2実施形態では、撮像データ取得手段42によって取得された検査用画像の色に関連する検査用画像撮像データ(R,G,B)に基づいて、色差データ算出手段43が色差データを算出し、この色差データに基づいて検査が行われていたが、色差データを用いずに、検査用画像撮像データ(R,G,B)に基づいて検査を行ってもよい。検査用画像撮像データ(R,G,B)は、検査用画像の各部分における色の情報を含んでいるので、検査用画像撮像データ(R,G,B)を用いても、検査対象画像表示装置の欠陥に由来して検査用画像に生じる色むら欠陥を検出することができる。
但し、色差データを用いれば、人の目の感度により近い条件で検査を行うことができるので、検査を高精度化することができる。
また、前記第2実施形態では、計数手段441および欠陥判定手段442によって、欠陥撮像カメラ画素の個数に基づいて検査対象の液晶ライトバルブ14Gの欠陥検出を行っていたが、これ以外の方法によっても検査対象画像表示装置の欠陥検出が可能である。
例えば、特開2004−212311号公報に開示されているむら欠陥検出方法を、色差データ算出手段43によって算出された個々のカメラ画素についての色差データに対して適用することにより、検査用画像における色むら欠陥を検出することができ、検査対象の画像表示装置を高精度に検査することができる。また、個々のカメラ画素についての色差データの分布に基づいて検査対象画像表示装置の欠陥検出を行ってもよい。また、個々のカメラ画素についての色差データに適当な強調フィルタをかけることにより、検査対象画像表示装置の欠陥を強調した上で検出してもよい。
本発明は、画像表示装置の検査に利用できる。
本発明の第1実施形態に係る検査装置を示す図である。 検査装置における投影装置の内部構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る検査装置を示す図である。 検査装置による検査の処理の流れを示すフローチャートである。 検査装置による検査に用いられる基準データの取得の流れを示すフローチャートである。 基準データ取得の際に各基準画像における三刺激値を測定する点を示す図である。 基準R画像を示す図である。 基準G画像を示す図である。 基準B画像を示す図である。 基準W画像を示す図である。 検査用画像撮像データの一例を示す表である。
符号の説明
1…投影装置,2…スクリーン,3…3CCDカメラ,4…制御部,11…光源,14R、14G、14B…液晶ライトバルブ,15…投影レンズ,41…色画像表示手段,42…撮像データ取得手段,43…色差データ算出手段,44…検査手段,121、122、123、124…ダイクロイックミラー,131、132…反射ミラー,441…計数手段,442…欠陥判定手段。

Claims (12)

  1. 画像を表示可能な画像表示装置の検査方法であって、
    所定の検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させ、かつ、前記検査色とは異なる参照色の参照色画像を所定の参照色画像表示手段に表示させる色画像表示工程と、
    前記画像表示装置によって表示された検査色画像と、前記参照色画像表示手段によって表示された参照色画像とを、互いに合成して一つの検査用画像を構成する検査用画像構成工程と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置の検査方法において、
    前記色画像表示工程では、前記画像表示装置に表示させる検査色画像の輝度と、前記参照色画像表示手段に表示させる参照色画像の輝度とを、互いに略等しくする、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置の検査方法において、
    前記参照色画像表示手段は2つ設けられ、
    前記色画像表示工程では、前記画像表示装置に、R色,G色,B色のうちいずれか1色の検査色画像を表示させ、かつ、前記2つの参照色画像表示手段に、R色,G色,B色のうち前記画像表示装置に表示させる前記1色を除いた残りの2色の参照色画像をそれぞれ表示させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像表示装置の検査方法において、
    前記参照色画像表示手段は2つ設けられ、
    前記色画像表示工程では、前記画像表示装置にG色の検査色画像を表示させ、かつ、前記2つの参照色画像表示手段にR色およびB色の参照色画像をそれぞれ表示させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像表示装置の検査方法において、
    前記画像表示装置は、無色の検査画像パターンを生成可能であり、
    前記色画像表示工程では、前記検査画像パターンを前記検査色の光によって照明し、当該検査画像パターンに基づく検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  6. 請求項5に記載の画像表示装置の検査方法において、
    前記参照色画像表示手段は、前記画像表示装置と同じ構成を有し無色の参照画像パターンを生成可能であり、
    前記色画像表示工程では、前記参照画像パターンを前記参照色の光によって照明し、当該参照画像パターンに基づく参照色の参照色画像を前記参照色画像表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  7. 請求項6に記載の画像表示装置の検査方法において、
    光源光を出射可能な単一の光源と、
    前記光源光から前記検査色の光を抽出する検査色光抽出手段と、
    前記光源光から前記参照色の光を抽出する参照色光抽出手段と、
    が設けられ、
    前記色画像表示工程では、
    前記画像表示装置において生成された無色の検査画像パターンを前記検査色光抽出手段において抽出された検査色の光によって照明し、当該検査画像パターンに基づく検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させ、
    かつ、
    前記参照色画像表示手段において生成された無色の参照画像パターンを前記参照色光抽出手段において抽出された参照色の光によって照明し、当該参照画像パターンに基づく参照色の参照色画像を前記参照色画像表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像表示装置の検査方法において、
    複数の撮像画素を有する撮像手段によって前記検査用画像構成工程において構成された検査用画像を撮像して当該検査用画像の色に関連する撮像データを取得する撮像データ取得工程と、
    前記画像表示装置に欠陥が存在しない場合に前記検査用画像構成工程において構成される検査用画像の色を基準色とし、この基準色と前記個々の撮像画素の撮像色との色差に関する色差データを前記撮像データに基づいて算出する色差データ算出工程と、
    前記個々の撮像画素についての色差データに基づいて前記画像表示装置の検査を行う検査工程と、
    を行うことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  9. 請求項8に記載の画像表示装置の検査方法において、
    前記検査工程では、
    前記個々の撮像画素についての色差データを、それぞれ、所定の色差データ閾値と比較し、当該色差データ閾値を超える色差データを有する撮像画素を計数する計数工程と、
    前記計数工程における計数値を所定の計数値閾値と比較し、前記計数値が前記計数値閾値を超える場合には前記画像表示装置に欠陥があると判定し、前記計数値が前記計数値閾値を超えない場合には前記画像表示装置に欠陥がないと判定する欠陥判定工程と、
    を行うことを特徴とする画像表示装置の検査方法。
  10. 画像を表示可能な画像表示装置の検査装置であって、
    所定の検査色の検査色画像を前記画像表示装置に表示させ、かつ、前記検査色とは異なる参照色の参照色画像を所定の参照色画像表示手段に表示させる色画像表示手段と、
    前記画像表示装置によって表示された検査色画像と、前記参照色画像表示手段によって表示された参照色画像とを、互いに合成して一つの検査用画像を構成する検査用画像構成手段と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置の検査装置。
  11. 請求項10に記載の画像表示装置の検査装置において、
    複数の撮像画素を有する撮像手段によって前記検査用画像構成手段において構成された検査用画像を撮像して当該検査用画像の色に関連する撮像データを取得する撮像データ取得手段と、
    所定の基準色と前記個々の撮像画素の撮像色との色差に関する色差データを前記撮像データに基づいて算出する色差データ算出手段と、
    前記個々の撮像画素についての色差データに基づいて前記画像表示装置の検査を行う検査手段と、
    が設けられることを特徴とする画像表示装置の検査装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の画像表示装置の検査装置において、
    前記画像表示装置は、無色の検査画像パターンを生成可能であり、かつ、前記検査色の光の照明位置に着脱可能であり、
    前記色画像表示手段は、前記検査色の光の照明位置に配置された前記画像表示装置に検査画像パターンを生成させ、当該検査画像パターンに基づく検査色の検査色画像を表示させる、
    ことを特徴とする画像表示装置の検査装置。
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