JP2006233706A - 錠構造 - Google Patents

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明弘 芝田
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Abstract

【課題】 簡素でかつ施工容易な構造で、扉の開放方向が引き開き側のみとなる錠構造を提供する。
【解決手段】 錠構造において、扉枠21に設けられた開き扉23と、この扉23の両方の面23a,23bにそれぞれ設けられた一対のレバー25a,25bと、一対のレバー25a,25bに対応して扉23にそれぞれ設けられ引き開き側となる扉23の双方の面23a,23bに位置するレバー25a,25bの開動操作によって扉枠21との掛止を解除するとともに、扉23の押し開きによる開動に対しては扉枠21に掛止する一対のラッチ27a,27bとを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉枠に設けられた開き扉を、引き開き方向、すなわち操作する者側の方向にしか開かないようにする錠構造に関する。
扉は、建物側の制約などによっていずれかの方向でしか開けられないことが多く、戸当たりにて一方向にのみ開放可能な構成とされる。このような扉1に設けられる錠構造は、図10に示すように、扉1の両方の面1a,1bに開扉操作部であるレバー3a,3bが設けられ、レバー3aの回動軸5が錠箱7へと相対回転不能に貫通された後、その貫通先端にレバー3bの嵌入部9がネジ11によって取り付け固定される。
錠箱7にはレバー3a,3bの回動によってラッチ13を進退させたり、不図示のシリンダ錠の操作によってデッドボルト15を進退させる錠機構が内蔵されている。ラッチ13は、一方の面が傾斜面13aに形成され、他方の面が進退方向に沿う当接面13bで形成される。したがって、扉1は、閉動に際してラッチ13の傾斜面13aが不図示の扉枠に摺接して錠箱7内へと後退され、閉鎖完了と共に扉枠に設けられた掛止空間内へ突出され、当接面13bが掛止空間内壁に当接して自由開放が規制される。ラッチ13によって開放が規制された扉1は、レバー3a,3bが回動操作されることにより、ラッチ13が錠箱7内へ後退され、開放規制が解除されて開放が可能となる。
ところで、扉は、建物躯体側の枠体に対し、開く方向が決まっているものと、どちらの方向にも開くものとがある。使い勝手からすればどちらにも(押し開き・引き開き)開放となる扉、いわゆるスイング方式の扉を設置することが開閉操作上好ましい。
しかしながら、扉を押して開けようとする場合に、扉の向こう側(反対側)の人は、扉が「引」であり、引いて開けようと操作を行うこととなる。このような構成で表裏同時に人がいた場合に、押して開ける側が勢い良く扉を開けてしまうと、反対側の人に扉が当たってしまい危険である。そこで、扉をどちらからも引く操作のみで開放可能なように構成することが好ましいが、機構が複雑となる問題があった。また、引き開き時にラッチを扉枠側に摺接させて、その反力によって錠箱へ後退させる構造が想定されるが、扉開放の都度、一旦後退したラッチが錠機構内の付勢手段(押圧バネ)によって再び突出することとなり、騒音の発生する問題が危惧された。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、簡素でかつ施工容易な構造で、扉の開放方向が引き開き側のみとなる錠構造を提供し、扉の向こう側に人がいた場合であっても、扉の開放動作による人への衝突を回避可能とすることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の錠構造は、扉枠21に設けられた開き扉23と、
該扉23の両方の面23a,23bにそれぞれ設けられた一対の開扉操作部25a,25bと、
該一対の開扉操作部25a,25bに対応して前記扉23にそれぞれ設けられ引き開き側となる前記扉23の双方の前記面23a,23bに位置する該開扉操作部25a,25bの開動操作によって前記扉枠21との掛止を解除するとともに、前記扉23の押し開きによる開動に対しては前記扉枠21に掛止する一対のラッチ27a,27bと、
を具備したことを特徴とする。
この錠構造では、扉枠21に対して、両方向(押し開き方向・引き開き方向)に開放が可能な開き扉23であっても、押し開き方向、すなわち扉の開扉操作を行う者から見て押す方向となる開扉方向には一方のラッチ27aが扉枠21に掛止して開扉されず、押し開きが防止され、開扉操作によって他方のラッチ27bの掛止が解除される引き開き側、すなわち、扉の開扉操作を行う者の居る側(手前側)にしか扉23が開扉されなくなる。
請求項2記載の錠構造は、前記一対のラッチ27a,27bが、前記扉枠21を挟持することを特徴とする。
この錠構造では、一対のラッチ27a,27bが、扉枠21を挟持することで、ラッチ27a,27bを扉23の厚み方向の内部に収容して掛止する必要がなくなり、扉枠21を薄厚にすることが可能となる。また、開扉操作を行う際(引き開き時)に、押し開き方向で扉枠21に掛止する方のラッチが、扉枠21から離反するのみとなり、ラッチが扉枠21に摺接して進退することがない。
請求項3記載の錠構造は、前記一対の開扉操作部25a,25bのそれぞれの回動軸31a,31bが、上下方向にずれて配設されたことを特徴とする。
この錠構造では、上下方向にずれた一対の回動軸31a,31bによってそれぞれの開扉操作部25a,25bが作動され、一対のラッチ27a,27bが簡素な構造で進退操作可能となる。
請求項4記載の錠構造は、前記一対の開扉操作部25a,25bの回動軸31a,31bが、芯部材31cと、該芯部材31cの外周に相対回転可能に挿入された外挿部材31dとによって同軸に配設されたことを特徴とする。
この錠構造では、一方の開扉操作部25aの回動軸が芯部材31cとなり、他方の開扉操作部25bの回動軸が芯部材31cの外周に相対回転可能に挿入された外挿部材31dとなることで、扉23の両方の面23a,23bに設けられた一対の開扉操作部25a,25bが同軸に配設可能となる。
請求項5記載の錠構造は、前記一対のラッチ41a,41bが、上下方向にずれて配設されるとともに、前記扉枠21の厚み方向中央部に形成された掛止空間部43に挿入されて掛止され、該掛止空間部43の引き開き側には、押し開き方向に前記扉枠21に掛止する方のラッチ41a,41bを通過させる切欠45a,45bが設けられたことを特徴とする。
この錠構造では、閉扉時に、一対のラッチ41a,41bが掛止空間部43に収められ、ラッチ41a,41bが外部に露出しなくなる。また、扉の開扉操作の際である引き開き時に、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ41a,41bが切欠45a,45bを介して通過し、ラッチ41a,41bが扉枠21に摺接して進退することがない。
本発明に係る請求項1記載の錠構造によれば、扉の両方の面に設けられた一対の開扉操作部と、この一対の開扉操作部に対応して扉にそれぞれ設けられ引き開き側となる扉の双方の面に位置する開扉操作部の開動操作によって扉枠との掛止を解除するとともに、扉の押し開き方向への開扉操作による開動に対しては扉枠に掛止する一対のラッチとを備えたので、操作者の居る側から放つ(遠ざける)方向である押し開き方向と、操作者が居る側の方向(手前側方向)である引き開き方向との両方向に開放が可能な開き扉であっても、押し開き方向には一方のラッチが扉枠に掛止して開扉されず、開扉操作によって他方のラッチの掛止が解除される引き開き側(手前側)にしか扉が開扉されない。この結果、扉の開放方向が開扉操作をする側、すなわち、引き開き側のみとなり、扉の向こう側に人がいた場合であっても、簡素でかつ施工容易な構造で、扉の開放動作による人への衝突を回避することができる。
請求項2記載の錠構造によれば、一対のラッチが、扉枠を挟持するので、扉枠を薄厚にすることができる。また、引き開き時に、押し開き方向に扉枠に掛止する方のラッチが、扉枠から離反するのみなので、当該ラッチが扉枠に摺接して進退することがなく、ラッチの進退に伴って騒音が発生しない。
請求項3記載の錠構造によれば、一対の開扉操作部のそれぞれの回動軸が、上下方向にずれて配設されるので、一対のラッチのそれぞれが別々の回動軸によって作動され、扉木口に近接配置されてそれぞれ独立に進退する一対のラッチが簡素な構造の回動軸によって進退操作可能となる。
請求項4記載の錠構造によれば、一対の開扉操作部の回動軸が、芯部材と、この芯部材の外周に相対回転可能に挿入された外挿部材とによって同軸に配設されたので、扉の両方の面の開扉操作部が縦方向・横方向の同一位置で配設可能となり、扉の両方の面で開扉操作部の位置が異なることによる違和感をなくすことができる。
請求項5記載の錠構造によれば、一対のラッチが、上下方向にずれて配設されるとともに、扉枠の厚み方向中央部に形成された掛止空間部に挿入されて掛止され、掛止空間部の引き開き側(手前側)には、押し開き方向(向こう側方向)に扉枠に掛止する方のラッチを通過させる切欠が設けられたので、閉扉時にはラッチを掛止空間部に収め、ラッチの露出を防止して見栄えを向上させることができる。また、引き開き時に、押し開き方向に扉枠に掛止する方のラッチが、切欠を介して通過するので、当該ラッチが扉枠に摺接して進退することがなく、ラッチの進退に伴って騒音が発生しない。
以下、本発明に係る錠構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る錠構造の第1の実施の形態の平面図、図2は図1に示した錠構造の扉木口側から見た正面図、図3は第1の実施の形態の変形例の正面図、図4は図3に示した変形例の要部分解斜視図である。
本実施の形態による錠構造は、図1に示すように、扉枠21に設けられ、押し開き方向と引き開き方向の両方向を開放方向とすることが可能な開き扉23と、この扉23の両方の面23a,23bにそれぞれ設けられた一対の開扉操作部であるレバー25a,25bと、この一対のレバー25a,25bに対応して扉21にそれぞれ設けられた一対のラッチ27a,27bとを主要な構成部として有している。
ラッチ27a,27bは、扉23のそれぞれの面23a,23bに突出して設けられた錠箱29a,29bに設けられる。図2に示すように、錠箱29a,29bは、レバー25a,25bを回動自在に支持するとともに、レバー25a,25bに固定された回動軸31a,31bを覆っている。レバー25aに固定された回動軸31aには係合部33aが設けられ、係合部33aは扉面23bに配置されるラッチ27aを進退可能に連動連結している。また、レバー25bに固定された回動軸31bには係合部33bが設けられ、係合部33bは扉面23aに配置されるラッチ27bを進退可能に連動連結している。
錠箱29a,29bとしては扉23のそれぞれの面23a,23bに突出してケースが取り付けられる所謂面付錠を用いることができる。したがって、本実施の形態では、同一の面付錠を2つ用いることができる。ただし、この場合においても、一方の面23a(又は面23b)に取り付けられた面付錠のレバー25a(又はレバー25b)が操作されることにより、回動軸31a(又は回動軸31b)を介して他方の面23b(又は面23a)に取り付けられた面付錠のラッチ27a(又はラッチ27b)が進退作動されることとなる。
それぞれの錠箱29a,29bに進退自在に設けられたラッチ27a,27bは、錠箱29a,29bから突出することで、扉枠21に当接する。ラッチ27a,27bは、扉枠21に当接する側の面が面23a,23bと平行な衝止面39に形成され、その反対側が傾斜面37で形成される。ラッチ27a,27bは、衝止面39が扉枠21に当接することで、当接方向の扉23の開動、すなわち、押し開き方向への開動を阻止する。また、ラッチ27a,27bは、扉23の閉動に伴って傾斜面37が扉枠21に当接することで、扉枠21からの反力を受けて、図示しない錠機構付勢手段の付勢力に抗して錠箱29a,29b内へ押し込められるようになっている。
すなわち、一対のラッチ27a,27bは、図1に示すように、衝止面39が当接することで扉枠21を挟持するように配置されている。このように、一対のラッチ27a,27bが、扉枠21を挟持することで、扉23は押し開き方向と引き開き方向とが規制されている。また、一対のラッチ27a,27bが扉枠21を挟持することで、ラッチ27a,27bを扉23の厚み方向の内部に収容して掛止する必要がなくなり、扉枠21を薄厚にすることが可能となっている。
本実施の形態において、一対のレバー25a,25b、及びその回動軸31a,31bは、上下方向にずれて配設されている。このように、一対のレバー25a,25b、回動軸31a,31bのそれぞれが上下方向にずれて配設さるので、一対のラッチ27a,27bのそれぞれが別々の回動軸31a,31bによって作動され、扉木口に近接配置されてそれぞれ独立に進退する一対のラッチ27a,27bが簡素な構造の回動軸31a,31bによって進退操作可能となる。
なお、ラッチ27a,27bは、図3に示すように、同軸に配設することも可能となる。この場合、一対のラッチ27a,27bの一方の回動軸を角軸状の芯部材31cで形成し、この芯部材31cの外周に相対回転可能となる切欠35を有するパイプ状の外挿部材31dを外挿する構造とすればよい。例えば、図4に示すように、外挿部材31dの構造を、二股フォーク状に形成し、芯部材31cの外周に相対回転可能とする構成や、外挿部材31dを中空パイプで構成し、芯部材31cの外周を覆うように位置して相対回転可能とする構成などとする。これにより、一方のレバー25aの回動軸が芯部材31cとなり、他方のレバー25の回動軸が芯部材31cの外周に相対回転可能に挿入された外挿部材31dとなることで、扉の両方の面23a,23bに設けられた一対のレバー25a,25bが同軸に配設可能となる。このような変形例によれば、扉23の両方の面23a,23bでレバー25a,25bの位置が異なることによる違和感をなくすことができる。
以上のように構成される錠構造において、ラッチ27a,27bは、扉23を開扉操作しようとする者が居る側である引き開き側となる扉23の双方の面23a,23bに位置するレバー25a,25bの開動操作によって、扉枠21との掛止を解除するとともに、扉23の押し開き方向による開動に対しては、扉枠21に掛止することとなる。つまり、扉23は、いずれの面23a,23bが引き開き側となり、その場合に操作されたレバー25a,25bのいずれかによって、扉23を引く方向である開扉操作者の居る側にしか開けられない構造となる。レバー25a,25bで開動操作を行うと、押す方向にはラッチ27a,27bがかかって開放されず、引く方向にはラッチ27a,27bが外れて開放させることが可能となる。なお、ラッチ27a,27bの先端は、傾斜面37と衝止面39とに形成される。傾斜面37は、閉扉時にラッチ自体を引っ込めるためで、衝止面39は、開扉時に、その方向が開放不可能となる方向とされる。
次に、この錠構造の作用を説明する。
図5は引き開き操作時の開扉操作部操作直後の状態を表す動作説明図、図6は引き開き操作時の開扉状態を表す動作説明図である。
図5に示すように、操作者が扉23の面23b側にいる場合、レバー25bが操作される。レバー25bが操作されると、回動軸31bを介して操作者側ではない向こう側の面23a側のラッチ27bが錠箱29aへ後退され、図6に示すように、扉23の引き開きが可能となる。この際、扉23の操作者が居る側の面23b側に設けられたラッチ27aは突出したままとなり、衝止面39が扉枠21に当接することにより、扉23の開扉操作を行う者側から見て向こう側となる方向である押し開き方向への開動が阻止される。したがって、押し開き方向と引き開き方向との両方向に開動が可能な開き扉23であっても、押し開き方向には一方のラッチ27aが扉枠21に掛止して開扉されず、押し開き方向への開動が防止され、開扉操作によって他方のラッチ27bの掛止が解除される引き開き側、すなわち開扉操作を行う者の居る側にしか扉23が開扉されなくなる。
また、扉23の開扉操作時である引き開き時に、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ27aが、扉枠21から離反するのみとなり、ラッチ27aが扉枠21に摺接して進退することがない。
したがって、この錠構造によれば、扉23の両方の面に設けられた一対のレバー25a,25bと、この一対のレバー25a,25bに対応して扉23にそれぞれ設けられ引き開き側となる扉23の双方の面23a,23bに位置するレバー25a,25bの開動操作によって扉枠21との掛止を解除するとともに、扉23の押し開きによる開動に対しては扉枠21に掛止する一対のラッチ27a,27bとを備えたので、押し開き方向と引き開き方向との両方向に開動が可能な開き扉23であっても、押し開き方向には一方のラッチ27aが扉枠21に掛止して開扉されず、開扉操作によって他方のラッチ27bの掛止が解除される引き開き側方向にしか扉23が開扉されない。この結果、扉23の開放方向が開扉操作をする側、すなわち、引き開き側のみとなり、扉23の向こう側に人がいた場合であっても、簡素でかつ施工容易な構造で、扉23の開放動作による人への衝突を回避することができる。また、扉23の開き方向が、操作者側の引き開き側(手前側)となるので、勢いよく開けるなどの操作が減り、あわてて開扉操作することなどがなく、これによっても扉23の開放動作による人への衝突を回避することができる。
また、一対のラッチ27a,27bが、扉枠21を挟持するので、扉枠21を薄厚にすることができる。また、開扉操作時(引き開き時)に、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ27aが、扉枠21から離反するのみなので、当該ラッチ27aが扉枠21に摺接して進退することがなく、ラッチ27aの進退に伴って騒音が発生しない。
次に、本発明に係る錠構造の他の実施の形態を説明する。
図7は本発明に係る錠構造の第二の実施の形態の平面図、図8は図7に示した錠構造の扉木口側から見た正面図である。なお、図1〜図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この実施の形態による錠構造は、一対のラッチ41a,41bが、上下方向にずれて配設される。また、扉枠21の厚み方向中央部には掛止空間部43が形成され、ラッチ41a,41bはこの掛止空間部43に挿入されて掛止されるようになっている。
さらに、掛止空間部43の引き開き側には、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ41a,41bを通過させる切欠45a,45bが設けられている。すなわち、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチがラッチ41aである場合には、ラッチ41aは切欠45aを通過して引き開き操作が可能となる。反対に、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチがラッチ41bである場合には、ラッチ41bは切欠45bを通過して引き開き操作が可能となる。
次に、この錠構造の作用を説明する。
図9は第2の実施の形態における引き開き操作時の開扉状態を(a)(b)(c)に表す動作説明図である。
図9(a)に示すように、操作者が扉23の面23b側にいる場合、レバー25bが操作される。レバー25bが操作されると、下側のラッチ41bが後退され、扉23の引き開きが可能となる。この際、上側に設けられたラッチ41aは衝止面39が掛止空間部43に当接することにより、扉23の押し開き方向への開動が阻止される。したがって、押し開き方向と引き開き方向との両方向に開動が可能な開き扉23であっても、押し開き方向には一方のラッチ41aが掛止空間部43に掛止して開扉されず、押し開き方向への開扉が防止され、開放操作によって他方のラッチ41bの掛止が解除される引き開き側(手前側)にしか扉23が開扉されなくなる。
そして、引き開き時には、図9(b)に示すように、突出状態のままのラッチ41aが切欠45aを通過することにより、扉枠21と干渉することなく図9(c)に示すように扉23が引き開きされる。
また、引き開き時に、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ27aが、扉枠21から離反するのみとなり、ラッチ27aが扉枠21に摺接して進退することがない。
また、本実施の形態では、扉23の閉動時にもラッチ41aが突出した状態のままとなるが、この際においても、ラッチ41aが切欠45aを通過して掛止空間部43へと進入するので、ラッチ41aが扉枠21と干渉することなく扉23が閉鎖可能となる。
したがって、この錠構造によれば、一対のラッチ41a,41bが、上下方向にずれて配設されるとともに、扉枠21の厚み方向中央部に形成された掛止空間部43に挿入されて掛止され、掛止空間部43の引き開き側には、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ41aを通過させる切欠45aが設けられたので、閉扉時にはラッチ41a,41bを掛止空間部43に収め、ラッチ41a,41bの露出を防止して見栄えを向上させることができる。また、引き開き時に、押し開き方向に扉枠21に掛止する方のラッチ41aが、切欠45aを介して通過するので、当該ラッチ41aが扉枠21に摺接して進退することがなく、ラッチ41a,41bの進退に伴って騒音が発生しない。
本発明に係る錠構造の第1の実施の形態の平面図である。 図1に示した錠構造の扉木口側から見た正面図である。 第1の実施の形態の変形例の正面図である。 図3に示した変形例の要部分解斜視図である。 引き開き操作時の開扉操作部操作直後の状態を表す動作説明図である。 引き開き操作時の開扉状態を表す動作説明図である。 本発明に係る錠構造の第二の実施の形態の平面図である。 図7に示した錠構造の扉木口側から見た正面図である。 第2の実施の形態における引き開き操作時の開扉状態を(a)(b)(c)に表す動作説明図である。 従来の錠構造を備えた扉の斜視図である。
符号の説明
21…扉枠
23…扉
23a,23b…両方の面
25a,25b…開扉操作部(レバー)
27a,27b…ラッチ
31a,31b…回動軸
31c…芯部材
31d…外挿部材
43…掛止空間部
45a,45b…切欠

Claims (5)

  1. 扉枠に設けられた開き扉と、
    該扉の両方の面にそれぞれ設けられた一対の開扉操作部と、
    該一対の開扉操作部に対応して前記扉にそれぞれ設けられ引き開き側となる前記扉の双方の前記面に位置する該開扉操作部の開動操作によって前記扉枠との掛止を解除するとともに、前記扉の押し開きによる開動に対しては前記扉枠に掛止する一対のラッチと、
    を具備したことを特徴とする錠構造。
  2. 前記一対のラッチが、前記扉枠を挟持することを特徴とする請求項1記載の錠構造。
  3. 前記一対の開扉操作部のそれぞれの回動軸が、上下方向にずれて配設されたことを特徴とする請求項2記載の錠構造。
  4. 前記一対の開扉操作部の回動軸が、芯部材と、該芯部材の外周に相対回転可能に挿入された外挿部材とによって同軸に配設されたことを特徴とする請求項2記載の錠構造。
  5. 前記一対のラッチが、上下方向にずれて配設されるとともに、前記扉枠の厚み方向中央部に形成された掛止空間部に挿入されて掛止され、該掛止空間部の引き開き側には、押し開きの際に前記扉枠に掛止する方のラッチを通過させる切欠が設けられたことを特徴とする請求項1記載の錠構造。
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