JP2006233460A

JP2006233460A - 浴室床パンの防水接続構造

Info

Publication number: JP2006233460A
Application number: JP2005046345A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Kitade; 敦北出; Shiro Maeda; 史朗前田
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 2005-02-23
Filing date: 2005-02-23
Publication date: 2006-09-07

Abstract

【課題】浴室の有効床面積を大きく取ることができるとともに、作業性よく、かつ、意匠性よく施工可能な浴室床パンの防水接続構造を提供する。
【解決手段】浴室床パン１の端部に形成した嵌合溝部１１に金属表面板２１で化粧した壁パネル２を嵌合して床パン１と壁パネル２とを接続する構造であって、上記金属表面板２１の下部を折り曲げて底面部２１１を形成し、この底面部２１１を上記嵌合溝部１１の洗い場側に設けられた段差部１２に載置するとともに、上記金属表面板２１と床パン１との間に止水空隙１３を設け、この止水空隙１３に止水処理が施された浴室床パンの防水接続構造。好ましくは、上記止水処理を上記止水空隙１３にひも状軟質材３を嵌装し、さらに有蓋パッキン４を覆設することにより行う。
【選択図】図２

Description

本発明は、浴室床パンの接続構造に関する。さらに詳しくは、上記床パンと壁パネルとの防水接続構造に関する。

従来、浴室床パンと浴室壁パネルとの接続構造に関しては種々の技術が公知であり、例えば下記特許文献１があげられる。下記特許文献１の図１には、床パンの周囲を折り曲げて壁パネル載置部を設け、さらに載置部の先端に水切り部を延設し、壁パネルの下端部に付設された下枠を上記載置部に載置するとともに、駆体と上記壁パネルとの間を連結具で接続した構造が知られている。このとき、上記壁パネルと床パンの載置部との間はコーキング材で止水処理が施されている。
特開平１０−１１５１０７号公報（第１〜３頁、第１図）

しかしながら、上記連結具を用いて接続する構造においては、駆体と壁パネルとの間がデッドスペースとなり、浴室を有効に使用できる床面積が上記デッドスペース分だけ減少するという問題がある。また、浴室内に上記コーキング処理部分が露出するため、意匠的な面から熟練した作業者による均一で直線的なコーキングを行う必要がある。本発明はこのような問題を解決して、浴室の有効床面積を大きくすることができるとともに、作業性よく、かつ、意匠性よく施工可能な浴室床パンの防水接続構造を提供することをその課題とする。

上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、浴室床パンの端部に形成した嵌合溝部に金属表面板で化粧した壁パネルを嵌合して床パンと壁パネルとを接続する構造であって、上記金属表面板の下部を折り曲げて底面部を形成し、この底面部を上記嵌合溝部の洗い場側に設けられた段差部に載置するとともに、上記金属表面板と床パンとの間に止水空隙を設け、この止水空隙に止水処理が施された浴室床パンの防水接続構造が提供される。上記嵌合溝部は通常、弾性を有する合成樹脂からなる床パンの端部を凹状にプレスして形成される。したがって、上記嵌合溝部は躯体と当接したとき、合成樹脂の有する弾性反発力を利用した係止部としても機能する。

上記止水処理は上記金属表面板と床パンとの止水空隙にひも状軟質材を嵌装し、さらに有蓋パッキンを覆設して行われることが好ましい。また、上記ひも状軟質材はポリエチレン樹脂から形成され、上記有蓋パッキンの長手方向側面部には抜け止め用突起が設けられることが好ましい。上記壁パネルはセメント系壁パネルとすることが好ましい。

請求項１に記載の発明は上記のとおりであり、壁パネルの金属表面板の下部を折り曲げて底面部を形成し、この底面部を床パンの端部に凹設された嵌合溝部に嵌合して、洗い場側に設けられた段差部に載置し、上記金属表面板と床パンとの止水空隙に止水処理が施されているため、公知技術において用いられる連結具が不要となり、浴室の有効床面積を大きく取ることができる。また、構成部品点数も少なくなるため、簡単に、作業性よく施工できる。

上記止水処理を上記金属表面板と床パンとの止水空隙にひも状軟質材を嵌装し、有蓋パッキンを覆設して行うため、二重のシール構造となり、優れた止水効果を発揮できる。さらに、上記ひも状軟質材をポリエチレン樹脂とすることにより、密着性よく止水でき、また、押し出し成形により製造された有蓋パッキンを覆設するため、直線的に形成された蓋部によって上記止水空隙を意匠性よく覆うことができる。さらに、上記有蓋パッキンに設けられた抜け止め用突起が、一旦、止水空隙に挿入された有蓋パッキンが抜けたり、外れたりすることを防ぐ。また、壁パネルをセメント系壁パネルとすることにより、耐水性よく長期に亘って使用することができる。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。図１は、本発明にかかる浴室床パンの防水接続構造を示す分解斜視図である。上記浴室床パンの防水接続構造は、床パン１の端部に形成した嵌合溝部１１に壁パネル２の化粧用金属表面板２１の下部を折り曲げて形成した底面部２１１を嵌合し、上記床パン１の垂下部と金属表面板２１との止水空隙１３に止水処理を施して構成される。また、上記嵌合溝部１１の洗い場側には段差部１２が設けられ、躯体側の立ち上がり端部は折り曲げられ、躯体との当接部１４とされている。

図２は、上記浴室床パンの防水接続構造を施工した状態を示す側断面図である。図２によく示されているように、嵌合溝部１１に嵌合した底面部２１１は上記段差部１２にしっかりと載置され、嵌合溝部１１の立ち上がり端部に設けられた当接部１４は躯体５に当接し弾性的に係止される。したがって、壁パネル２の底面部２１１を上記嵌合溝部１１に押し込むことによって、壁パネル２を床パン１と躯体５との間に簡単に建て込むことができる。さらに、床パン１の垂下部と金属表面板２１との止水空隙１３にひも状軟質材３を嵌装し、有蓋パッキン４を覆設することにより二重に止水処理が行われる。

上記有蓋パッキン４には、図１に示されているように、長手方向側面部に抜け止め用突起４１が延設されているため、この抜け止め用突起４１が一旦挿入された有蓋パッキン４が抜けたり、外れることを防ぐ。図３は、本発明にかかる浴室床パンの防水接続構造を施工した浴室を示す外観斜視図である。図３から、床パン１と壁パネル２との接合部が有蓋パッキン４の蓋部によって直線性を保って縁取られ、意匠性よく施工できることが明らかである。

本発明にかかる浴室床パンの防水接続構造を示す分解斜視図である。本発明にかかる浴室床パンの防水接続構造を施工した状態を示す側断面図である。本発明にかかる浴室床パンの防水接続構造を施工した浴室を示す外観斜視図である。

符号の説明

１床パン
１１嵌合溝部
１２段差部
１３止水空隙
１４当接部
２壁パネル
２１金属表面板
２１１底面部
３ひも状軟質材
４有蓋パッキン
４１抜け止め用突起
５躯体

Claims

浴室床パンの端部に形成した嵌合溝部に金属表面板で化粧した壁パネルを嵌合して床パンと壁パネルとを接続する構造であって、上記金属表面板の下部を折り曲げて底面部を形成し、この底面部を上記嵌合溝部の洗い場側に設けられた段差部に載置するとともに、上記金属表面板と床パンとの間に止水空隙を設け、この止水空隙に止水処理が施された浴室床パンの防水接続構造。
上記止水処理が上記止水空隙にひも状軟質材を嵌装し、さらに有蓋パッキンを覆設したものである請求項１に記載の浴室床パンの防水接続構造。
上記ひも状軟質材はポリエチレン樹脂から形成され、上記有蓋パッキンの長手方向側面部には抜け止め用突起が設けられた請求項２に記載の浴室床パンの防水接続構造。
上記壁パネルがセメント系壁パネルである請求項１に記載の浴室床パンの防水接続構造。