JP2006231205A - 積層型ガス流路形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の酸化剤ガスの加湿装置等に用いることのできる、圧力損失の増加、塵埃等のつまりの抑制されたガス流路形成装置の提供。
【解決手段】積層型ガス流路形成装置は、シート状をなす膜部材2と、膜部材2の一方の表面に対面する第1ガス流路31を形成する第1流路形成部3と、膜部材2の他方の表面に対面する第2ガス流路41を形成する第2流路形成部4とを備えるシート1を有している。膜部材2が渦巻き状またはつづら折り状に延設されるように、シート1を渦巻き状またはつづら折り状に曲成させて積層されている。
【選択図】図3

Description

本発明は膜部材及び流路形成部を厚み方向に積層させた構造をもつシートを渦巻き状またはつづら折り状に曲成させて形成されている積層型ガス流路形成装置に関する。
積層型ガス流路形成装置に係る従来技術について、燃料電池に用いられている加湿装置を例にとって説明する。燃料電池に設けられている電解質は過剰に乾燥していると、発電性能を目標どおり発揮できない。そこで、燃料電池に供給される酸化剤ガスを加湿するための加湿装置(特許文献1,2)が知られている。また、中空部を有する多数の中空糸を有する中空糸膜束を渦巻き状またはつづら折り状に曲成させた構造のものが知られている(特許文献3)。このものによれば、高湿度ガスが中空糸の中空部内を流れ、低湿度ガスが中空糸を構成する壁の外側を流れる。これにより低湿度ガスの加湿を行う。
特開平10−172592号公報 特開2004−207022号公報 特開2002−289229号公報
上記した特許文献3によれば、各中空糸の中空部の集合体がガス流路を形成する。そして高湿度ガスは、各中空糸の中空部で形成されたガス流路を流れる。ここで、中空糸の径は微小であり、中空糸の中空部の径も微小であるため、ガスが流れるときの圧力損失が大きい。更に、ガスに含まれている塵埃等を除去する除去手段を併用しないと、塵埃等が中空糸の中空部内に詰まるおそれがある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、圧力損失の増加、塵埃等の詰まりを抑制するのに有利なガス流路形成装置を提供することを課題とする。
本発明に係る積層型ガス流路形成装置は、膜部材と、膜部材の一方の表面に対面する第1ガス流路を形成する第1流路形成部と、膜部材の他方の表面に対面する第2ガス流路を形成する第2流路形成部とを備えるシートを有しており、膜部材が渦巻き状またはつづら折り状に延設されるように、シートを渦巻き状またはつづら折り状に曲成して構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る積層型ガス流路形成装置によれば、第1ガス流路及び第2ガス流路は、膜部材により仕切られている。このため膜部材で仕切られる第1ガス流路及び第2ガス流路の容積が確保され易い。従って第1ガス流路及び第2ガス流路における圧力損失の増加、塵埃等の詰まりが抑制される。
本発明によれば、膜部材で仕切られる第1ガス流路及び第2ガス流路の容積が確保され易い。従って、第1ガス流路及び第2ガス流路における圧力損失の増加、塵埃等の詰まりを抑制するのに有利となる。
膜部材は第1ガス流路及び第2ガス流路を仕切るものであり、水分を選択的に透過する膜、あるいは、水分を保持可能な膜、あるいは、イオン伝導可能な膜を例示できる。水分を選択的に透過する膜としては、水分を保持可能な膜でも、水分を保持することなく透過する膜でも良い。水分を保持可能な膜は、その一方面に流れる高湿度ガスの水分を吸収し、他方面を流れる低湿度ガスにより水分を放出することによって、一方面側から他方面側に水分を選択的に透過する。
第1流路形成部は膜部材と共に第1ガス流路を形成するものである。第2流路形成部は膜部材と共に第2ガス流路を形成するものである。第1流路形成部及び第2流路形成部としては2つのガスを区画するセパレータを例示することができる。
渦巻き状またはつづら折り状に積層されたシート間には、空気流通路が形成されている形態を例示することができる。この場合、空気流通路に存在する空気とシートとの熱交換性が確保される。よって放熱性または受熱性が確保される。
ガスは、第1ガス流路及び第2ガス流路のうちの少なくとも一方において、渦巻き状の中心線に沿った方向に流れる形態を例示することができる。この場合、ガスの流れ方向は渦巻き方向ではなく、渦巻き状の中心線に沿った方向に流れるため、ガスの流れ方向の直進性を高めることができ、ガスの通過抵抗を低減させるのに有利である。
本発明によれば、ガスは、第1ガス流路及び第2ガス流路のうちの少なくとも一方において、つづら折り状に曲成させた膜部材を切断する仮想平面上に形成されるつづら折り曲線の長さが最小となる仮想平面に直交する方向に沿った方向に流れる形態を採用することができる。この場合には、ガスの曲走が抑制され、ガス流れ方向の直進性を高めることができ、ガスの通過抵抗を低減させるのに有利である。
また、本発明によれば、第1ガス流路及び第2ガス流路のうちの少なくとも一方において、つづら折り状に曲成させた片側の第1曲成部を繋ぐ第1仮想線と、つづら折り状に曲成させた他の片側の第2曲成部を繋ぐ第2仮想線との間において、膜部材の表面に沿ってガスが流れる形態を採用することができる。この場合には、ガスの曲走が抑制され、ガス流れ方向の直進性を高めることができ、ガスの通過抵抗を低減させるのに有利である。
本発明によれば、一のガス及び他のガスのうちのいずれか一方が第1ガス流路を流れ、一のガス及び他のガスのうちのいずれか他方が第2ガス流路を流れる形態を採用することができる。
本発明によれば、膜部材としては、水分を選択的に透過する膜、または、水分を保持可能な膜である形態を例示することができる。この場合、高湿度ガス及び低湿度ガスのいずれか一方が第1ガス流路を流れ、高湿度ガス及び低湿度ガスのいずれか他方が第2ガス流路を流れる加湿装置に適用されている形態を例示することができる。高湿度ガス及び低湿度ガスの湿度は相対的なものであり、湿度の絶対値の大きさを問うものではない。高湿度ガスは低湿度ガスよりも湿度が相対的に高いガスを意味する。低湿度ガスは高湿度ガスよりも湿度が相対的に低いガスを意味する。
本発明によれば、第1ガス流路は複数の第1分割室に分割されており、第1ガス流路にガスを供給する第1入口配管が設けられており、第1入口配管は、複数の第1分割室に個別に連通する複数の第1分岐通路を有している形態を採用することができる。この場合、流路長が相対的に長い分岐通路に連通する第1分割室における圧力損失は、流路長が相対的に短い第1分岐通路に連通する第1分割室の圧力損失よりも相対的に小さくなるように設定されている形態を採用することができる。圧力損失の均一化を図り、ガス流れの偏りを抑制するのに有利である。
また本発明によれば、第2ガス流路は複数の第2分割室に分割されており、第2ガス流路にガスを供給する第2入口配管が設けられており、第2入口配管は、複数の第2分割室に個別に連通する複数の第2分岐通路を有している形態を採用することができる。この場合、流路長が相対的に長い分岐通路に連通する第2分割室における圧力損失は、流路長が相対的に短い第2分岐通路に連通する第2分割室の圧力損失よりも相対的に小さくなるように設定されている形態を採用することができる。圧力損失の均一化を図り、ガス流れの偏りを抑制するのに有利である。
以下、本発明の実施例1について図1〜図4を参照しつつ具体的に説明する。
本実施例は燃料電池発電システムに用いられる加湿装置に適用したものである。可撓性を有するシート1を用いる。シート1は層部材として機能するものであり、シート状をなす膜部材2と、膜部材2の一方の表面に対面する第1ガス流路31を形成する第1セパレータ3(流路形成部)と、膜部材2の他方の表面2cに対面する第2ガス流路41を形成する第2セパレータ4(流路形成部)とを備えている。つまり、シート1は、膜部材2と第1セパレータ3と第2セパレータ4とを厚み方向に積層して形成されている。
図1に示すように、第1ガス流路31及び第2ガス流路41は、膜部材2を介して背中合わせとされている。第1ガス流路31には高湿度ガスが流れる。第2ガス流路41には、高湿度ガスよりも相対的に湿度が低い低湿度ガスが流れる。
高湿度ガスは膜部材2に接触するので、膜部材2に水分を与える。低湿度ガスは膜部材2に接触するので、膜部材2から水分を与えられ、膜部材2により加湿される。膜部材2は、水分を透過または保持可能な材料(樹脂材料)を基材として形成されている。ここで、膜部材2については、高湿度ガスが膜部材2に接触する面積と、低湿度ガスが膜部材2に接触する面積とは、基本的には同程度とされている。燃料電池の酸化剤極では発電反応により水が生成される。故に、前記した高湿度ガスは、燃料電池の酸化剤極から吐出される空気オフガスである。前記した低湿度ガスは、燃料電池の酸化剤極に供給される酸素含有ガスとしての空気である。
第1セパレータ3は第1ガス流路31の流路断面積を確保する複数の第1突起3aを有する。第1突起3aは第2セパレータ4に向けて突出している。複数の第1突起3aは、ガスの流れの支障とならないように分散して形成されていると共に、第1ガス流路31の通路幅を形成する機能を有する。第2セパレータ4は第2ガス流路41の流路断面積を確保する複数の第2突起4aを有する。第2突起4aは第1セパレータ3に向けて突出している。複数の第2突起4aは、ガスの流れの支障とならないように分散して形成されていると共に、第2ガス流路41の通路幅を形成する機能を有する。第1突起3a及び第2突起4aが設けられているため、シート1を渦巻き状に曲成しつつ巻回したとしても、第1ガス流路31の通路幅、第2ガス流路41の通路幅を良好に維持することができる。
第1セパレータ3及び第2セパレータ4は、渦巻き状に変形できるように可撓性を有する。従って、第1セパレータ3及び第2セパレータ4は、軟質または比較的軟質な樹脂材料を基材として形成されている。
膜部材2は、互いに対向する2つの表面2a,2cを有する。2つの表面2a,2cはシート状をなしており、互いに実質的に平行とされている。従って膜部材2の肉厚tは膜部材2の長さ方向に沿って実質的に均一とされている。膜部材2は、渦巻き状に変形できるように、可撓性を有する。第1セパレータ3と第2セパレータ4との間には、シール材料で形成されたシール部材50が介在している。シール部材50は第1ガス流路31及び第2ガス流路41を気密的にシールしている。
そして、図3に示すように、1つのシート1を渦巻き状に曲成しつつ巻回することにより、渦巻き状の本体10は構成されている。図3に示すように、シート1の主要素である膜部材2は、渦巻き状に延設されている。同様に、シート1の主要素である第1セパレータ3及び第2セパレータ4も渦巻き状に延設されている。図3において、渦巻き状の中心線はMA(図3の紙面垂直方向にのびる)として表示されている。シート1は渦巻き状に巻回されて積層されているため、加湿総面積の確保に有利であり、加湿量の増加に貢献できる。ここで、図3において、渦巻き状の内周端はMiとして示される。渦巻き状の外周端はMoとして示される。本体10はケーシング15の収容室16に収容されているが、ケーシング15を廃止しても良い。
図3に示すように、渦巻き状に積層されたシート1間には、空気流通路52が形成されている。空気流通路52は渦巻き状とされている。空気流通路52の流路幅KAを確保するために、シート1間には、スペーサ部材54が適宜介在されている。この場合、本体10の表出面積が増加し、空気流通路52に存在する空気とシート1との熱交換性が確保される。
本実施例によれば、高湿度ガスは、第1ガス流路31において渦巻き状の中心線MAに沿った方向に流れる。低湿度ガスは、第2ガス流路41において渦巻き状の中心線MAに沿った方向に流れる。つまり、高湿度ガス及び低湿度ガスは、第1ガス流路31及び第2ガス流路41において、図3の紙面の垂直方向に沿って流れる。このようにガスの流れ方向は渦巻き方向ではなく、渦巻き状の中心線MAに沿った方向であるため、ガスの流れ方向の直進性を高めることができ、ガスの通過抵抗、ひいては圧力損失を低減させるのに有利である。
ここで、高湿度ガスは、第1ガス流路31において下向き(図3の紙面の上側から下側に向けて)に流れる。低湿度ガスは、第2ガス流路41において上向き(図3の紙面の下側から上側に向けて)に流れる。従って高湿度ガス及び低湿度ガスが互いに逆方向に流れる対向流方式が採用されている。対向流方式は、高湿度ガス及び低湿度ガスが互いに同方向に流れる平行流方式に比較して、加湿効率を高めることができると言われている。ここで、対向流方式が採用されている部分は、第1ガス流路31及び第2ガス流路41の流路面積において100%を占める。
図4に示すように、本体10の第1ガス流路31に高湿度ガスを下向き(矢印Y1方向)に流す第1配管6が本体10に取り付けられている。第1配管6は、第1ガス流路31の入口側に配置された第1入口配管610と、第1ガス流路31の出口側に配置された第1出口配管620とを有する。第1入口配管610は図示しないアタッチメントを介して第1ガス流路31の入口側に連結されている。第1出口配管620は図示しないアタッチメントを介して第1ガス流路31の出口側に連結されている。
また図4に示すように、本体10の第2ガス流路41に低湿度ガスを上向き(矢印Y2方向)流す第2配管7が本体10に取り付けられている。第2配管7は、第2ガス流路41の入口側に配置された第2入口配管710と、第2ガス流路41の出口側に配置された第2出口配管720とを有する。第2入口配管710は図示しないアタッチメントを介して第2ガス流路41の入口側に連結されている。第2出口配管720は図示しないアタッチメントを介して第2ガス流路41の出口側に連結されている。
本実施例によれば、前述したように、高湿度ガスは、膜部材2の一方の表面2aに接触しつつ、第1ガス流路31において渦巻き状の中心線MAに沿った方向に下向き(矢印Y1方向)に流れる。低湿度ガスは、膜部材2の他方の表面2cに接触しつつ、第2ガス流路41において渦巻き状の中心線MAに沿った方向に上向き(矢印Y2方向)流れる。
以上説明したように本実施例によれば、図1及び図2に示すように、膜部材2は、各中空糸の中空部の集合体がガス流路を形成する方式ではない。このため中空糸の中空部の集合体を用いる形態に比較して、第1ガス流路31の容積及び第2ガス流路41の容積が確保され易い。この結果、第1ガス流路31及び第2ガス流路41における圧力損失の増加を抑制するのに有利となる。このためガスを搬送させるガス搬送源の駆動力を小さくするのに有利である。更に、第1ガス流路31及び第2ガス流路41における塵埃等の詰まりを抑制するのに有利となる。従って塵埃除去用のフィル部材を用いるときであっても、フィルタ部材のフィルタ能力を過剰にせずともよく、あるいは、フィルタ部材を廃止したりすることもできる。
殊に膜部材2はシート状をなしており、互いに対向する2つの表面2a,2cを有するため、第1ガス流路31の容積及び第2ガス流路41の容積を確保し易い。更に本実施例によれば、膜部材2は、平滑なシート状をなす互いに対向する2つの表面2a,2cを有するため、中空糸の中空部の集合体を用いる形態に比較して、第1ガス流路31の容積と第2ガス流路41の容積とを同じ程度の大きさに設定するのに有利となる。このため、第1ガス流路31と第2ガス流路41との間における差圧が膜部材2に過剰に作用することを抑制するのに有利である。この場合、膜部材2の変形を抑制するのに有利である。
更にまた本実施例によれば、第1ガス流路31の容積と第2ガス流路41の容積とを同じ大きさに設定するのに有利であるため、高湿度ガス及び低湿度ガスの単位時間当たりの流量が変動するときにおいても、加湿効率の過剰変動を抑制するのに貢献できる。
なお本実施例によれば、本体10は、1つのシート1を渦巻き状に曲成して構成されているため、本体10を締結する締結部材は使用されていない。この点において平板状の膜部材、平板状の第1セパレータ、平板状の第2セパレータをこれらの厚み方向に積層させて形成する加湿装置とは異なり、締結に起因するストレスが膜部材2、第1セパレータ3、第2セパレータ4に作用しにくい利点が得られる。
図5〜図7は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同一の構成、作用効果を有する。従って本実施例は図1〜図3を準用する。以下、実施例1と異なる部分を中心として説明する。
図5は、本体10の第1ガス流路31に高湿度ガスが流れる第1配管6を取り付けた状態を模式的に示す。高湿度ガスが流れる第1配管6は、第1ガス流路31の入口側に配置された第1集合入口配管61と、第1ガス流路31の出口側に配置された第1集合出口配管62と、第1集合入口配管61と第1ガス流路31の入口側とを連通させる複数の第1入口側分岐通路63a,63b,63c,63dと、第1集合出口配管62と第1ガス流路31の出口側とを連通させる複数の第1出口側分岐通路64a,64b,64c,64dとを備えている。
また図5は、本体10の第2ガス流路41に低湿度ガスが流れる第2配管7を取り付けた状態を併せて示す。低湿度ガスが流れる第2配管7は、第2ガス流路41の入口側に配置された第2集合入口配管71と、第2ガス流路41の出口側に配置された第2集合出口配管72と、第2集合入口配管71と第2ガス流路41の入口側とを連通させる複数の第2入口側分岐通路73a,73b,73c,73dと、第2集合出口配管72と第2ガス流路41の出口側とを連通させる複数の第2出口側分岐通路74a,74b,74c,74dとを備えている。
図6は、第1配管6及び第1配管6に連通する第1ガス流路31の展開図を示す。図6に示すように、渦巻き状の内周端Mi側に位置する第1入口側分岐通路63aの流路長をLaとし、第1入口側分岐通路63bの流路長をLbとし、第1入口側分岐通路63cの流路長をLcとし、渦巻き状の外周端Mo側に位置する第1入口側分岐通路63dの流路長をLdとすると、流路長の長さの関係としては、図6から理解できるように、La<Lb<Lc<Ldに設定されている。
従って、渦巻き状の内周端Mi側に位置する第1入口側分岐通路63aの圧力損失をPaとし、第1入口側分岐通路63bの圧力損失をPbとし、第1入口側分岐通路63cの圧力損失をPcとし、渦巻き状の外周端Mo側に位置する第1入口側分岐通路63dの圧力損失をPdとすると、圧力損失は流路長に影響されるため、圧力損失の関係としては、Pa<Pb<Pc<Pdに設定されている。このように高湿度ガスの入口となる第1入口側分岐通路63a,63b,63c,63dには、流路長の差に応じた圧力損失の差が発生する。同様に、高湿度ガスの出口となる第1出口側分岐通路64a,64b,64c,64dについても、流路長の差に応じた圧力損失の差が発生する。
そこで本実施例によれば、上記した圧力損失の差を相殺するために、次の方策が採用されている。即ち、第1ガス流路31について、第1入口側分岐通路63aに連通する第1分割室33aの流路幅をDaとし、第1入口側分岐通路63bに連通する第1分割室33bの流路幅をDbとし、第1入口側分岐通路63cに連通する第1分割室33cの流路幅をDcとし、渦巻き状の外周端Mo側に位置する第1入口側分岐通路63dに連通する第1分割室33dの流路幅をDdとすると、流路幅の関係としては、Da<Db<Dc<Ddに設定されている。
換言すると、流路長が相対的に長い分岐通路に連通する第1分割室における圧力損失は、流路長が相対的に短い第1分岐通路に連通する第1分割室の圧力損失よりも相対的に小さくなるように設定されている。これにより流路長の差に応じた圧力損失の差が低減される。なお図6に示すように第1分割室33a,33b,33c,33dは仕切壁100により互いに独立して仕切られている。
図7は、低湿度ガスが流れる第2配管7及び第2配管7に連通する第2ガス流路41の展開図を示す。
図7に示すように、渦巻き状の内周端Mi側に位置する第2入口側分岐通路73aの流路長をLa’とし、第2入口側分岐通路73bの流路長をLb’とし、第2入口側分岐通路73cの流路長をLc’とし、渦巻き状の外周端Mo側に位置する第2入口側分岐通路73dの流路長をLd’とすると、流路長の長さの関係としては、La’<Lb’<Lc’<Ld’に設定されている。従って渦巻き状の内周端Mi側に位置する第2入口側分岐通路73aの圧力損失をPa’とし、第2入口側分岐通路73bの圧力損失をPb’とし、第2入口側分岐通路73cの圧力損失をPc’とし、渦巻き状の外周端Mo側に位置する第2入口側分岐通路73dの圧力損失をPd’とすると、流路長の圧力損失の関係としては、Pa’<Pb’<Pc’<Pd’に設定されている。低湿度ガスの出口側となる第2出口側分岐通路74a,74b,74c,74dについても、同様に、流路長の差に基づく圧力損失の差が発生する。
上記した低湿度ガスが流れる第2入口側分岐通路73a,73b,73c,73dにおける圧力損失の差、第2出口側分岐通路74a,74b,74c,74dにおける圧力損失の差を相殺するために、次の方策が採用されている。即ち、第2入口側分岐通路73aに連通する第2分割室43aの流路幅をDa’とし、第2入口側分岐通路73bに連通する第2分割室43bの流路幅をDb’とし、第2入口側分岐通路73cに連通する第2分割室43cの流路幅をDc’とし、渦巻き状の外周端Mo側に位置する第2入口側分岐通路73dに連通する第2分割室43dの流路幅をDd’とすると、流路幅の関係としては、Da’<Db’<Dc’<Dd’に設定されている。なお図7に示すように第2分割室43a,43b,43c,43dは仕切壁110により仕切られている。
換言すると、本実施例によれば、流路長が相対的に長い分岐通路に連通する第2分割室における圧力損失は、流路長が相対的に短い第2分岐通路に連通する第2分割室の圧力損失よりも相対的に小さくなるように設定されている。
上記したように本実施例によれば、圧力損失の差が相殺される構造とされており、高湿度ガスを第1ガス流路31においてむらなく流すのに貢献できる。即ち、高湿度ガスを流れる流路における圧力損失の差の低減を図り、ガス流れの偏りを抑制するのに有利である。
同様に、低湿度ガスを第2ガス流路41においてむらなく流すのに貢献できる。即ち、低湿度ガスを流れる流路における圧力損失の差の低減を図り、ガス流れの偏りを抑制するのに有利である。
本実施例によれば、図6に示すように、シート1が展開されている状態では、シート1は長辺1a,1bと短辺1c,1dとを有する。ここで、ガスの通過方向は短辺1c,1dが延設されている方向とほぼ平行な方向である。
なお本実施例によれば、前述したように、高湿度ガスを第1ガス流路31に流し、低湿度ガスを第2ガス流路41に流すことにしているが、これに限らず、高湿度ガスを第2ガス流路41に流し、低湿度ガスを第1ガス流路31に流すことにしても良い。本実施例によれば、高湿度ガスが流れる配管の色と、低湿度ガスが流れる配管の色とが異なるように設定されており、両者の識別性が高められている形態を採用することができる。
図8は実施例3を示す。本実施例は実施例1,実施例2と基本的には同一の構成、作用効果を有する。従って本実施例は図1〜図3を準用する。以下、実施例1,実施例2と異なる部分を中心として説明する。シートを渦巻き状に巻回するアシスト機能を有する芯棒部材200が渦巻きの内周端Miに設けられている。実施例1と異なり、シート1間にはスペーサ部材54が介在していない。故に渦巻き状の形態の内周と外周とは接触または接近している。故に加湿装置のコンパクト化に有利である。
図9は実施例4を示す。本実施例は実施例1,実施例2と基本的には同一の構成、作用効果を有する。従って本実施例は図1〜図3を準用する。以下、実施例1,実施例2と異なる部分を中心として説明する。
図9に示すように、1つのシート1をつづら折り状に曲成することにより、つづら折り状の本体10Bは構成されている。本体10Bはケーシング15の収容室16に収容されている。
この場合、図9に示すように、シート1の主要素である膜部材2は、第1曲成部1x及び第2曲成部1yを形成しつつ、つづら折り状に曲成されている。同様に、シート1の主要素である第1セパレータ3及び第2セパレータ4もつづら折り状に曲成されている。つづら折りとは、Sの字形状または逆Sの字形状が連続するように曲成して折り畳む折り込み形態をいう。本体10Bは、1つのシート1をつづら折り状に積層されて構成されているため、本体10Bを締結する締結部材は使用されていない。
図9に示すように、つづら折り状に積層されたシート1間には、空気流通路52が形成されている。空気流通路52の流路幅KAを確保するために、シート1間にはスペーサ部材54が適宜介在されている。この場合、本体10の表出面積が増加し、空気流通路52に存在する空気とシート1との熱交換性が確保される。
ガスは、第1ガス流路31及び第2ガス流路41のうちの少なくとも一方において、つづら折り状に曲成させた膜部材2を切断する仮想平面上に形成されるつづら折り曲線の長さが最小となる仮想平面に直交する方向に沿って流れる。
即ち、図9に示すように、つづら折り状に曲成させた片側の複数の第1曲成部1xを繋ぐ仮想線をSAとし、つづら折り状に曲成させた他の片側の複数の第2曲成部1yを繋ぐ仮想線をSBとする。高湿度ガスは、第1ガス流路31において仮想線SAと仮想線SBとの間において下向き(即ち、図9の紙面の上方から下方に向けて)に流れる。また低湿度ガスは、第2ガス流路41において仮想線SAと仮想線SBとの間において上向き(即ち、図9の紙面の下方から上方に向けて)に流れる。このように本実施例によれば、高湿度ガス及び低湿度ガスは、互いに逆方向に流れる対向流方式が採用されている。ここで対向流方式が採用されている部分は、第1ガス流路31及び第2ガス流路41の流路面積において100%を占める。
このように高湿度ガス及び低湿度ガスの流れ方向はつづら折り方向ではなく、仮想線SAと仮想線SBとの間を、膜部材2の表面2a,2cの面方向に沿って流れるため、高湿度ガス及び低湿度ガスの流れ方向の直進性を高めることができ、ガスの通過抵抗ひいては圧力損失を低減させるのに有利である。本実施例においても実施例2の配管構造の特徴を併用しても良い。なお、つづら折り状に曲成されたシート1間に空気流通路52が形成されているが、空気流通路52は形成されていなくても良い。
(他の例)その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明はガス流路形成装置に利用することができる。殊に、燃料電池発電システム等に使用される加湿装置に利用することができる。燃料電池としては、車両用、定置用、携帯用、電気機器用、電子機器用等が挙げられる。
シートの断面図である。 シール部材を有する第1セパレータの側面図である。 加湿装置を水平方向に沿って切断した断面図である。 加湿装置の側面図である。 実施例2に係り、加湿装置の側面図である。 実施例2に係り、第1ガス流路の展開図である。 実施例2に係り、第2ガス流路の展開図である。 実施例3に係り、加湿装置を水平方向に沿って切断した断面図である。 実施例4に係り、加湿装置を水平方向に沿って切断した断面図である。
符号の説明
1はシート、2は膜部材、3は第1セパレータ(流路形成部)、31は第1ガス流路、4は第2セパレータ(流路形成部)、41は第2ガス流路、50はシール部材、52は空気流通路、54はスペーサ部材を示す。

Claims (7)

  1. 膜部材と、前記膜部材の一方の表面に対面する第1ガス流路を形成する第1流路形成部と、前記膜部材の他方の表面に対面する第2ガス流路を形成する第2流路形成部とを備えるシートを有しており、
    前記膜部材が渦巻き状またはつづら折り状に延設されるように、前記シートを渦巻き状またはつづら折り状に曲成して構成されていることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
  2. 請求項1において、渦巻き状またはつづら折り状に曲成された前記シート間には、空気流通路が形成されていることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
  3. 請求項1または2において、ガスは、前記第1ガス流路及び前記第2ガス流路のうちの少なくとも一方において、渦巻き状の中心線に沿った方向に流れることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
  4. 請求項1または2において、ガスは、前記第1ガス流路及び前記第2ガス流路のうちの少なくとも一方において、つづら折り状に曲成させた前記膜部材を切断する仮想平面上に形成されるつづら折り曲線の長さが最小となる仮想平面に直交する方向に沿った方向に流れることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記膜部材は水分を選択的に透過する膜であり、高湿度ガス及び低湿度ガスのいずれか一方が前記第1ガス流路を流れ、高湿度ガス及び低湿度ガスのいずれか他方が前記第2ガス流路を流れる加湿装置に適用されていることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項において、前記第1ガス流路は複数の第1分割室に分割されており、
    前記第1ガス流路にガスを供給する第1入口配管が設けられており、前記第1入口配管は、複数の前記第1分割室に個別に連通する複数の第1分岐通路を有しており、且つ、
    流路長が相対的に長い第1分岐通路に連通する第1分割室における圧力損失は、流路長が相対的に短い第1分岐通路に連通する第1分割室の圧力損失よりも相対的に小さくなるように設定されていることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項において、前記第2ガス流路は複数の第2分割室に分割されており、
    前記第2ガス流路にガスを供給する第2入口配管が設けられており、前記第2入口配管は、複数の第2分割室に個別に連通する複数の第2分岐通路を有しており、且つ、
    流路長が相対的に長い第1分岐通路に連通する第2分割室における圧力損失は、流路長が相対的に短い第2分岐通路に連通する第2分割室の圧力損失よりも相対的に小さくなるように設定されていることを特徴とする積層型ガス流路形成装置。
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