JP2006230733A - 鋏機能付きナイフ - Google Patents
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Abstract
【課題】 鋏として使用される刃の一方をナイフとして使用できるようにすることで、ナイフ用の刃を別途設けることを省略し、これによりコストの低減化を図る。
【解決手段】 一対の回動片1、2が重ね合わされた状態で枢軸3により枢着し、該回動片1、2の一端部を刃部1a、2aとして、他端部を柄部1b、2bとして形成し、各回動片1、2が互いに重なり合った閉じ姿勢から開き姿勢まで枢軸3を介して開閉できるように形成し、各回動片1、2が開き姿勢にあるときに互いに相対向する側となる各刃部1a、2aの縁部に刃1c、2cが設けられて実質的な鋏を構成しており、各回動片1、2が重なり合った閉じ姿勢にあるとき、一方の回動片1の刃1cが露出してナイフとして使用できるように、他方の回動片2にその一部が切欠された切欠部2dを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 一対の回動片1、2が重ね合わされた状態で枢軸3により枢着し、該回動片1、2の一端部を刃部1a、2aとして、他端部を柄部1b、2bとして形成し、各回動片1、2が互いに重なり合った閉じ姿勢から開き姿勢まで枢軸3を介して開閉できるように形成し、各回動片1、2が開き姿勢にあるときに互いに相対向する側となる各刃部1a、2aの縁部に刃1c、2cが設けられて実質的な鋏を構成しており、各回動片1、2が重なり合った閉じ姿勢にあるとき、一方の回動片1の刃1cが露出してナイフとして使用できるように、他方の回動片2にその一部が切欠された切欠部2dを形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、封書や各種用紙を切断したり、小物物品を切削したりするのに便利な鋏機能付きナイフに関する。
従来、鋏とナイフの両方の機能を備えた切断具として、例えば特許文献1〜4に示すものがある。これら従来例のものは、鋏として使用される刃を備えた一対の回動片のうち、一方の回動片のみね側、即ち鋏として使用される刃先を設けた側とは反対側のエッジにナイフ用の刃を設けた所謂両刃形式を採用しており、この外側の刃先をナイフとして使用するようにしている。
特開平9−135968号公報
特開平9−244081号公報
特開平9−037694号公報
特開平2003−062361号公報
しかし上記の両刃形式の手段では、刃先を回動片の両側に形成する必要があるため製作コストが高くつくといった問題点がある。
そこで本発明は、鋏として使用される刃の一方をナイフとしても使用できるようにして、従来のようなナイフ用の刃を別途設けることを省略し、これによりコスト低減を図ることを主たる目的とするものである。
上記目的を達成する為に本発明では次のような技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係る鋏機能付きナイフにあっては、第1の回動片と第2の回動片とが、互いに重なり合った閉じ姿勢から互いに離れた開き姿勢まで開閉できるように枢軸を介して回動可能に連結され、各回動片は、前記枢軸の一方側が刃部として他方側が柄部として形成され、両回動片が開き姿勢にあるときに互いに相対向する側となる各刃部の縁部に刃が設けられて鋏を構成しており、両回動片が重なり合った閉じ姿勢にあるとき、第1の回動片の刃の一部分をナイフとして使用できるように露出させるべく第2の回動片の刃部に切欠部が形成されている構造とした。
即ち、本発明に係る鋏機能付きナイフにあっては、第1の回動片と第2の回動片とが、互いに重なり合った閉じ姿勢から互いに離れた開き姿勢まで開閉できるように枢軸を介して回動可能に連結され、各回動片は、前記枢軸の一方側が刃部として他方側が柄部として形成され、両回動片が開き姿勢にあるときに互いに相対向する側となる各刃部の縁部に刃が設けられて鋏を構成しており、両回動片が重なり合った閉じ姿勢にあるとき、第1の回動片の刃の一部分をナイフとして使用できるように露出させるべく第2の回動片の刃部に切欠部が形成されている構造とした。
上記本発明の鋏機能付きナイフにおいて、好ましくは、各回動片の刃部の先端部と枢軸までの長さがほぼ等しく、第2の回動片の切欠部は、両回動片が閉じ姿勢にあるとき少なくとも第1の回動片の刃部の刃の刃先を、第2の回動片の刃部のみね側に露出させるように形成されているものとするのがよい。これによれば、鋭利で切れ味の優れた刃先をナイフとして使用でき、かつ、ナイフとして使用される第1の回動片の刃部の刃先の剛性が、第2の回動片の刃部によって高められ、切れ味の向上が図られる。
また、両回動片が閉じ姿勢にある時にナイフとして使用される刃を隠す安全カバーを備え、該安全カバーがナイフとして使用される刃を隠す位置と該刃を露出する位置とに選択して変位できるように前記回動片に取付けられているものとすることもできる。この場合、安全カバーに引掛け片を設けてこれに指をひっかけて揺動操作できるようにするのがよい。また好ましくば、安全カバーが刃先を隠す位置と刃先を露出する位置とで仮保持するような係合手段を設けるのがよい。
本発明は上記の如く構成されたものであるから、鋏として使用される刃の一方を、鋏を閉じた状態でナイフとして使用することができ、これによりナイフ用の刃を別途設ける必要がなくなってコストの低減化を図ることができる。
また、ナイフとして使用される刃を隠す安全カバーを設け、該安全カバーがナイフとして使用される刃を隠す位置と該刃を露出する位置とに選択して変位できるように揺動可能に形成すれば、ナイフとして使用しないときは、安全カバーによりナイフとして使用される刃を隠すことにより一層安全に取り扱うことができ、且つ、安全カバーは回動片に取り付けられているから紛失することがない。
以下本発明にかかる鋏機能付きナイフについて図示実施例に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の第1の実施例を示すものである。この鋏機能付きナイフは、金属材料で作られた第1の回動片1と第2の回動片2を含み、これら回動片1、2が重ね合わされた状態で枢軸3を介して回動可能に連結され、該回動片1、2の枢軸3を境とする一方が細長い板状の刃部1a、2aとして、他方が柄部1b、2bとして形成されている。
第1の回動片1並びに第2の回動片2が互いに重なり合った閉じ姿勢から互いに離れた開き姿勢まで前記枢軸3を中心として開閉できるように形成され、各回動片1、2が開き姿勢にあるときに互いに相対向する側となる各刃部1a、2aの側縁部に刃1c、2cが設けられて実質的な鋏を構成している。また、図1及び図2に示すように前記各回動片1、2が重なり合った閉じ姿勢にあるとき、一方の回動片1の刃1cが露出してナイフとして使用できるように、他方の回動片2にその一部が切欠された切欠部2dが形成されている。また、両回動片1,2の刃部1a,2aの先端部から枢軸までの長さはほぼ等しく、第2の回動片2の切欠部2dは、両回動片が閉じ姿勢にあるとき第1の回動片1の刃部1aの刃の刃先から刃部1aの中途部までの所定範囲を、第2の回動片2の刃部2aのみね側に露出させるように形成されている。
従って、各回動片1、2の相対向する縁部に設けた刃1c、2cが、鋏として使用するときの左右の鋏刃として利用されると同時に、回動片1,2を閉じた姿勢において一方の刃1cをナイフとして使用することができる。
図4並びに図5は本発明の他の実施例を示すものであって、前記各回動片1、2が閉じ姿勢にある時にナイフとして使用される刃1cを隠す安全カバー4が設けられている。この安全カバー4は硬質合成樹脂のような適度な硬度を有する材料から作られた薄板材で形成され、切欠部2dを設けた側の回動片2の表面に重なり合うように配置され、前記枢軸3を支点として揺動可能に取り付けられている。即ち、図4に示すように前記刃先1cを隠す位置と、図5に示すように該刃1cを露出する位置とに選択して揺動変位できるように枢軸3を介して取り付けられている。更に、刃1cを隠す位置と該刃1cを露出する位置とに安全カバー4を揺動変位させるための引掛け片4aが柄部2b側に延長して設けられている。またこの場合、図示は省略するが、安全カバー4が、刃を隠す位置と刃を露出する位置とで安定して仮保持できるような係合手段を設けるのがよい。この係合手段としては例えば互いに弾性係合する凹部と凸部によって形成することが可能である。
この実施例によれば、ナイフとして使用されれないときは安全カバー4によって刃1cを隠すことができるので、一層安全に取り扱うことができ、且つ、安全カバー4は回動片に取り付けられているから紛失することがない。
この実施例によれば、ナイフとして使用されれないときは安全カバー4によって刃1cを隠すことができるので、一層安全に取り扱うことができ、且つ、安全カバー4は回動片に取り付けられているから紛失することがない。
以上本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施例構造のみに特定されるものではない。例えば、回動片2の切欠部2dによって露出される刃1cは、少なくとも使用頻度の高い刃先部分を含む一部であってもよい。また本実施例では、安全カバー4を切欠部2dを設けた回動片2の表面に設けたが反対側の回動片1の表面にとりつけてもることも可能である。その他本発明ではその構成要件を備え、且つ効果を有する範囲内で適宜変更して実施できることは勿論である。
本発明は事務用又は家庭用のナイフ及び鋏の兼用の用具として便利に利用することができる。
1 第1の回動片
2 第2の回動片
1a、2a 刃部
1b、2b 柄部
1c、2c 刃
3 枢軸
4 安全カバー
4a 引掛け片
2 第2の回動片
1a、2a 刃部
1b、2b 柄部
1c、2c 刃
3 枢軸
4 安全カバー
4a 引掛け片
Claims (3)
- 第1の回動片と第2の回動片とが、互いに重なり合った閉じ姿勢から互いに離れた開き姿勢まで開閉できるように枢軸を介して回動可能に連結され、各回動片は、前記枢軸の一方側が刃部として他方側が柄部として形成され、両回動片が開き姿勢にあるときに互いに相対向する側となる各刃部の縁部に刃が設けられて鋏を構成しており、両回動片が重なり合った閉じ姿勢にあるとき、第1の回動片の刃の一部分をナイフとして使用できるように露出させるべく第2の回動片の刃部に切欠部が形成されている鋏機能付きナイフ。
- 各回動片の刃部の先端部と枢軸までの長さがほぼ等しく、第2の回動片の切欠部は、両回動片が閉じ姿勢にあるとき少なくとも第1の回動片の刃部の刃の刃先を、第2の回動片の刃部のみね側に露出させるように形成されている請求項1に記載の鋏機能付きナイフ。
- 両回動片が閉じ姿勢にある時にナイフとして使用される刃を隠す安全カバーを備え、該安全カバーがナイフとして使用される刃を隠す位置と該刃を露出する位置とに選択して変位できるように前記回動片に取付けられている請求項1又は2に記載の鋏機能付きナイフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005050263A JP2006230733A (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 鋏機能付きナイフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005050263A JP2006230733A (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 鋏機能付きナイフ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006230733A true JP2006230733A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37039011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005050263A Withdrawn JP2006230733A (ja) | 2005-02-25 | 2005-02-25 | 鋏機能付きナイフ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006230733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017051270A (ja) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | コクヨ株式会社 | カッター機能付きハサミ |
-
2005
- 2005-02-25 JP JP2005050263A patent/JP2006230733A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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