JP2006230076A - コイル形成装置及びコイル形成方法 - Google Patents

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Norihisa Mishina
徳久 三品
Shingo Hashimoto
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Abstract

【課題】連極コイルの形成が容易であると共に、連極コイルを他の治具へ確実に移載できるコイル形成装置及びコイル形成方法を提供すること。
【解決手段】コイル形成装置は、インデックス装置によって電線の巻回を行う巻回コイル巻枠3を回転装置における回転中心に接近させると共に、突出装置によって巻回コイル巻枠3を突出させ、次いで、回転装置によって巻回コイル巻枠3を中心にして巻取治具2の全体を回転させることにより、巻回コイル巻枠3に単極コイルを形成する。巻取治具2のコイル巻枠3における中心側角部315同士の間には、コイル巻枠3に巻回した単極コイルの電線を当該コイル巻枠3に沿わせるための案内部材22が配設されている。案内部材22と中心側角部315との間には、電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する案内間隙221が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータ(電動機)等に用いられる巻線コイルを形成するコイル形成装置及びコイル形成方法に関する。
例えば、ステータコアのスロットに単極コイルを複数挿入してなるステータを有するモータを製造するに当たっては、上記単極コイルを複数連ねた連極コイルを形成する。
そして、例えば、特許文献1においては、単極コイルを形成するためのコイル巻枠を複数配設してなる巻取治具と、この巻取治具の全体を回転させる回転装置とを備えたコイル形成装置が開示されている。そして、各コイル巻枠に単極コイルを形成する際には、電線の巻回を行うコイル巻枠の巻回軸を、回転装置における旋回アームの旋回中心軸に合わせた状態で、巻取治具の全体を回転させて、単極コイルを形成している。また、残りのコイル巻枠についても、その巻回軸を上記旋回中心軸に順次合わせて各単極コイルを形成し、上記連極コイルを得ている。これにより、捩りの発生がほとんどない単極コイルをいずれのコイル巻枠に対しても安定して形成することができる。
また、上記連極コイルは、巻取治具からインサータ治具へ移載し、このインサータ治具からステータコアに挿入配置している。このインサータ治具は、コイル巻枠から単極コイルを受け取るコイル受部と、コイル受部同士の間に配設したガイド部とを複数有している。そして、上記連極コイルの移載の際には、単極コイルにおける電線は、コイル受部とガイド部との間に挿入して保持させることにより、インサータ治具からステータコアへの単極コイルの挿入配置を容易にしている。
しかしながら、上記従来のコイル形成装置においては、単極コイル同士の間において単極コイルの端部に位置する電線を、適切な位置に案内する工夫はなされていない。
そのため、巻取治具における各コイル巻枠からインサータ治具における各コイル受部に単極コイルを受け渡す際に、例えば、単極コイルの端部に位置する電線がコイル受部又はガイド部に交錯してしまうおそれがある。この場合には、単極コイルの端部に位置する電線がコイル受部とガイド部との間に挿入されないおそれがあり、連極コイルの移載不良として、ステータの組付作業を中断する必要があった。
特開2005−12153号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、連極コイルの形成が容易であると共に、巻取治具に形成した連極コイルを他の治具へ確実に移載することができるコイル形成装置及びコイル形成方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなる連極コイルを形成するコイル形成装置であって、
上記電線を巻回して上記単極コイルを形成するためのコイル巻枠を仮想円上に複数配列してなる巻取治具と、
該巻取治具の全体を回転させる回転装置と、
上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、上記回転装置における回転中心に順次接近させるインデックス装置とを有しており、
上記コイル巻枠における中心側角部同士の間には、該コイル巻枠に巻回した上記単極コイルの端部における上記電線を当該コイル巻枠に沿わせるための案内部材が配設してあり、該案内部材と上記中心側角部との間には、上記電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する案内間隙を形成してなることを特徴とするコイル形成装置にある(請求項1)。
本発明のコイル形成装置は、上記巻取治具、回転装置及びインデックス装置を有している。そして、上記連極コイルを形成する際には、回転装置によって電線の巻回を行うコイル巻枠を中心にして巻取治具の全体を回転させ、上記コイル巻枠に単極コイルを形成することができる。また、インデックス装置によって各コイル巻枠を順次回転装置の回転中心に接近させた後、再び回転装置を回転させて各コイル巻枠に単極コイルを順次形成することができる。
また、本発明においては、上記コイル巻枠における中心側角部同士の間には、上記案内部材が配設してあり、この案内部材と中心側角部との間には、上記案内間隙が形成してある。そして、各コイル巻枠に単極コイルの形成を行う際には、単極コイルの端部における電線を上記案内間隙に挿入する。これにより、各コイル巻枠に単極コイルを形成したときには、各単極コイルの端部における電線の位置を適切に維持することができる。また、案内間隙には、単極コイルの端部における電線が重ならないように挿入することができる。
そのため、巻取治具から後述するインサータ治具等の他の治具へ上記連極コイルを移載する際には、単極コイルの端部における電線が上記他の治具に干渉しないようにすることができる。これにより、各単極コイルの形状が崩れてしまうことを防止して、上記連極コイルの移載作業を確実に行うことができる。
それ故、本発明のコイル形成装置によれば、連極コイルの形成が容易であると共に、巻取治具に形成した連極コイルを他の治具へ確実に移載することができる。
第2の発明は、電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなる連極コイルを形成するコイル形成方法であって、
上記電線を巻回して上記単極コイルを形成するためのコイル巻枠を仮想円上に複数配列してなる巻取治具と、該巻取治具の全体を回転させる回転装置と、上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行うコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に順次接近させるインデックス装置と、上記各コイル巻枠をそれぞれ別個に突出位置と戻り位置との間で進退させる突出装置と、上記巻取治具における上記コイル巻枠に電線を供給する電線供給装置とを有するコイル形成装置を準備し、
上記コイル巻枠における中心側角部同士の間には、該コイル巻枠に巻回した上記単極コイルの端部における上記電線を当該コイル巻枠に沿わせるための案内部材を配設し、該案内部材と上記中心側角部との間には、上記電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する案内間隙を形成しておき、
上記連極コイルを形成するに当たっては、上記突出装置によって上記回転装置における回転中心に接近させた第1のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を正回転方向に回転させて、当該第1のコイル巻枠に第1の単極コイルを形成し、
次いで、上記第1のコイル巻枠を上記戻り位置まで後退させて、上記第1の単極コイルにおける上記電線を、第1の案内部材と当該第1のコイル巻枠における中心側角部との間に形成した第1の案内間隙に挿入し、
かつ、上記インデックス装置によって上記第1のコイル巻枠に隣接する第2のコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に接近させると共に、上記突出装置によって当該第2のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を逆回転方向に回転させて、当該第2のコイル巻枠に第2の単極コイルを形成し、
次いで、上記インデックス装置によって上記第2のコイル巻枠に隣接する第3のコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に接近させると共に、上記第2のコイル巻枠に隣接する第3のコイル巻枠を、上記電線供給装置による上記電線の供給方向とは反対方向に位置させ、
次いで、上記突出装置によって上記第2のコイル巻枠を上記突出位置と上記戻り位置との間の中間位置まで後退させると共に、上記第3のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を正回転方向に回転させて、上記第3のコイル巻枠に上記電線供給装置から供給される上記電線を巻き付け、
次いで、上記第2のコイル巻枠を上記戻り位置まで後退させて、上記第3の単極コイルにおける上記電線を、第2の案内部材と当該第3のコイル巻枠における中心側角部との間に形成した第2の案内間隙に挿入し、
次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を正回転方向に回転させて、上記第3のコイル巻枠に第3の単極コイルを形成して、隣接する上記単極コイル同士の巻回方向が互いに逆である上記連極コイルを形成することを特徴とするコイル形成方法にある(請求項3)。
本発明のコイル形成方法は、上記巻取治具、回転装置、インデックス装置、突出装置及び電線供給装置を有するコイル形成装置を用いて、巻取治具からインサータ治具等の他の治具へ確実に移載できる状態で連極コイルを形成する方法である。また、本発明においては、隣接する単極コイル同士の巻回方向が互いに逆である連極コイルを形成する。また、本発明においては、3つの単極コイルの連なった連極コイルを形成することができる。
また、上記巻取治具においては、上記コイル巻枠における中心側角部同士の間には、上記案内部材を配設し、この案内部材と中心側角部との間には、上記案内間隙を形成しておく。
そして、上記連極コイルを形成するに当たっては、突出装置によって電線の巻回を行うコイル巻枠を突出させ、電線供給装置によって上記突出させたコイル巻枠に電線を供給し、次いで、回転装置によって上記突出させたコイル巻枠を中心にして巻取治具の全体を回転させることにより、上記コイル巻枠に単極コイルを形成することができる。また、インデックス装置によって各コイル巻枠を順次回転装置の回転中心に接近させた後、再び突出装置によって電線の巻回を行うコイル巻枠を突出させ、次いで、回転装置によって上記突出させたコイル巻枠を中心にして巻取治具の全体を回転させることにより、各コイル巻枠に単極コイルを順次形成することができる。
また、各コイル巻枠に単極コイルを形成する際には、単極コイルの端部における電線を上記各案内間隙に挿入する。これにより、各コイル巻枠に単極コイルを形成したときには、各単極コイルの端部における電線の位置を適切に維持することができる。また、各案内間隙には、単極コイルの端部における電線が重ならないように挿入することができる。
そのため、巻取治具からインサータ治具等の他の治具へ上記連極コイルを移載する際には、単極コイルの端部における電線が上記他の治具に干渉しないようにすることができる。これにより、各単極コイルの形状が崩れてしまうことを防止して、上記連極コイルの移載作業を確実に行うことができる。
それ故、本発明のコイル形成方法によれば、連極コイルの形成が容易であると共に、巻取治具に形成した連極コイルを他の治具へ確実に移載することができる。
上述した第1、第2の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1の発明において、上記巻取治具は、上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、残りのコイル巻枠に対して順次突出させるよう構成することが好ましい。この場合には、各コイル巻枠に対して、容易に単極コイルを形成することができる。
また、上記コイル形成装置は、上記巻取治具に係合して受け取った上記連極コイルを、ステータコアの内周面に形成したスロットに挿入配置するインサータ治具を有しており、該インサータ治具は、上記各コイル巻枠から上記単極コイルをそれぞれ受け取る複数のコイル受部と、該コイル受部同士の間に形成され、上記ステータコアの上記スロット同士の間に位置するティースに対向するガイド部とを有しており、該ガイド部と上記コイル受部との間には、上記電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する受取間隙が形成してあり、上記各コイル巻枠から上記各コイル受部へ上記単極コイルを受け渡す際には、上記案内部材と上記ガイド部とが対向して、上記案内間隙内に保持した上記電線を、上記受取間隙内へ挿入するよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記インサータ治具においては、上記コイル受部と上記ガイド部との間には、上記受取間隙が形成してある。そして、巻取治具における各コイル巻枠からインサータ治具における各コイル受部へ単極コイルを受け渡す際には、上記案内部材と上記ガイド部とが対向する。これにより、案内間隙内に保持した電線が受取間隙と対向し、この電線を確実に受取間隙へ挿入することができる。
そのため、巻取治具からインサータ治具へ上記連極コイルを移載する際には、単極コイルの端部における電線がコイル受部又はガイド部に干渉しないようにすることができる。これにより、各単極コイルの形状が崩れてしまうことを防止して、上記連極コイルの移載作業を確実に行うことができる。それ故、巻取治具に形成した連極コイルをインサータ治具へ確実に移載することができる。
また、上記第2の発明において、上記第3の単極コイルを形成した後には、当該第3のコイル巻枠を上記戻り位置まで後退させて、上記第3の単極コイルにおける上記電線を、第3の案内部材と当該第3のコイル巻枠における中心側角部との間に形成した第3の案内間隙に挿入し、かつ、上記インデックス装置によって上記第3のコイル巻枠に隣接する第4のコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に接近させると共に、上記突出装置によって当該第4のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を逆回転方向に回転させて、当該第4のコイル巻枠に第4の単極コイルを形成することができる(請求項4)。
この場合には、4つの単極コイルを連ねてなると共に隣接する単極コイル同士の巻回方向が互いに逆である連極コイルを形成することができる。
なお、上記第2の発明においては、上記と同様の操作を行って、5つ以上の単極コイルを連ねてなると共に隣接する単極コイル同士の巻回方向が互いに逆である連極コイルを形成することもできる。
以下に、本発明のコイル形成装置及びコイル形成方法にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例のコイル形成装置1は、図1〜図4、図21に示すごとく、電線911をループ状に巻回してなる単極コイル91を複数連ねてなる連極コイル9を形成するものである。
このコイル形成装置1は、図1に示すごとく、以下の巻取治具2、回転装置51、インデックス装置52、突出装置53及び電線供給装置54を有している。上記巻取治具2は、電線911を巻回して単極コイル91を形成するためのコイル巻枠3を仮想円R上に並ぶよう巻枠ホルダ21に複数配列してなる(図4参照)。上記回転装置51は、巻取治具2の全体を回転させるよう構成されている。
また、上記インデックス装置52は、複数のコイル巻枠3のうち電線911の巻回を行う巻回コイル巻枠3を、回転装置51における回転中心Bに順次接近させるよう構成されている。また、上記突出装置53は、各コイル巻枠3をそれぞれ別個に突出位置304と戻り位置303との間で進退させるよう構成されている。また、上記電線供給装置54は、巻取治具2におけるコイル巻枠3に電線911を供給するよう構成されている。
そして、コイル形成装置1は、インデックス装置52によって電線911の巻回を行う巻回コイル巻枠3を回転装置51における回転中心Bに接近させると共に、突出装置53によって上記巻回コイル巻枠3を突出させ、次いで、回転装置51によって上記巻回コイル巻枠3を中心にして巻取治具2の全体を回転させることにより、上記巻回コイル巻枠3に単極コイル91を形成するよう構成されている。
また、図2〜図4に示すごとく、上記巻取治具2において、コイル巻枠3における中心側角部315同士の間には、コイル巻枠3に巻回した単極コイル91の端部における電線911を当該コイル巻枠3に沿わせるための案内部材22が配設されている。そして、案内部材22と中心側角部315との間には、電線911の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する案内間隙221が形成されている。
以下に、本例のコイル形成装置1につき詳説する。
図21に示すごとく、本例の連極コイル9は、モータのステータにおけるスロット81に挿入配置するものである。また、連極コイル9は、3相モータにおけるU相、V相又はW相のいずれかを構成するものである。
また、図22に示すごとく、上記単極コイル91は、そのループの中心を通る軸線方向に向けて上記電線911を複数回巻回してなるものである。また、本例の電線911は、絶縁被覆してなるワイヤを複数本並べてなるものである。
図4に示すごとく、本例の巻取治具2は、複数のコイル巻枠3を巻枠ホルダ21に放射状に配設してなる。すなわち、複数のコイル巻枠3は、巻枠ホルダ21のインデックス中心Cを中心とする仮想円R上に配列されている。
また、本例の巻取治具2は、単極コイル91を4つ連ねてなる連極コイル9を2つ形成するものであり、4つのコイル巻枠3を2セット有している。具体的には、巻取治具2は、第1〜第4のコイル巻枠3a〜dのコイル巻枠組を2セット有しており、一方のコイル巻枠組において形成する連極コイル9と、他方のコイル巻枠組において形成する連極コイル9とは、左右対称の形状に形成される(図25参照)。
また、図1に示すごとく、各コイル巻枠3の巻回軸線Aは、巻枠ホルダ21のインデックス中心Cから同じ距離に位置しており、回転装置51の回転中心Bから巻枠ホルダ21のインデックス中心Cまでの距離と、各コイル巻枠3の巻回軸線Aから巻枠ホルダ21のインデックス中心Cまでの距離とは同じになっている。
また、図1、図4に示すごとく、インデックス装置52は、各コイル巻枠3を回転装置51の回転中心Bに向けて順送りするよう所定角度ずつ回動可能であり、各コイル巻枠3の巻回軸線Aを順次回転装置51の回転中心Bに合わせるよう構成されている。
また、インデックス装置52は、モータ又はインデックスシリンダー等により構成されており、回転装置51は、モータにより構成されている。
また、図1に示すごとく、本例の突出装置53は、電線911の巻回を行うコイル巻枠3を、残りのコイル巻枠3に対して順次突出させるよう構成されている。すなわち、各コイル巻枠3は、突出装置53によって、巻枠ホルダ21に対して進退可能に構成されている。
また、本例の突出装置53は、モータと、モータによる回転運動を直線運動に変換する変換機構とを用いて構成されている。
また、図1に示すごとく、上記電線供給装置54は、巻取治具2の巻回軸方向(巻回軸線Aに平行な方向)に直交する方向から、上記巻回コイル巻枠3へ電線911を供給するよう構成されている。また、電線供給装置54は、コイル巻枠3の巻回軸線Aの方向にスライド可能であり、コイル巻枠3の巻回軸線Aの方向への電線911の巻回に伴ってスライドするよう構成されている。
また、上記コイル巻枠3は、図2、図3に示すごとく、その内周側に電線911を巻回する内側巻回面311を形成する内側巻枠部31と、その外周側に電線911を巻回する外側巻回面321を形成する外側巻枠部32とを有している。
また、外側巻回面321は、上記巻枠ホルダ21から離れる先端方向Lに向かって、内側巻回面311との間の距離が大きくなる段差面状に形成してある。
また、外側巻枠部32は、図2に示すごとく、電線911の巻回を行うための巻回位置301と、図3に示すごとく、巻回を行った後の単極コイル91を当該コイル巻枠3から離脱させるための離脱位置302との間で回動可能である。そして、外側巻枠部32は、離脱位置302においては、外側巻回面321と内側巻回面311との間の距離が先端方向Lに向かって小さくなる状態を形成するよう構成されている。
また、図2〜図4に示すごとく、外側巻枠部32内には、単極コイル91の離脱をガイドする電線ガイド23が配置してある。そして、コイル巻枠3は、図2に示すごとく、外側巻枠部32が巻回位置301にあるときには、電線ガイド23が外側巻回面321内に収納され、一方、図3に示すごとく、外側巻枠部32が離脱位置302にあるときには、電線ガイド23が外側巻回面321から突出するよう構成されている。
また、図2〜図4に示すごとく、上記コイル巻枠3の外側巻枠部32には、上記電線ガイド23を収納するための収納溝322が形成されている。この収納溝322は、外側巻枠部32の複数箇所(本例では2箇所)に形成されており、電線ガイド23は、外側巻枠部32が巻回位置301にあるときには、各収納溝322内に配置されている(図2参照)。そして、電線ガイド23は、コイル巻枠3に単極コイル91の形成を行う際には、外側巻回面321内に収納されており、電線911を巻回する際の障害になることが防止されている。
また、図2、図3に示すごとく、電線ガイド23は、巻枠ホルダ21に固定されている。また、電線ガイド23の外側表面236は、上記内側巻回面311との間の距離が上記先端方向Lに向かって縮小するテーパ面状に形成されている。
また、内側巻枠部31の内側巻回面311は、コイル巻枠3の巻回軸線Aの方向に向けて平行なストレート面状に形成されている。また、外側巻枠部32は、内側巻枠部31の後端部近傍に配設した回動軸312を中心に回動可能である。
また、図22に示すごとく、各コイル巻枠3においては、上記外側巻枠部32を上記巻回位置301にした状態で、上記先端方向Lに向けて電線911の巻き径が大きくなる単極コイル91を形成する。そして、外側巻枠部32と内側巻枠部31との間の距離で決定される正規寸法の巻き径を有する単極コイル91を形成する。
また、図34に示すごとく、複数の単極コイル91を連ねてなる連極コイル9をステータコア8におけるスロット81に挿入配置する際には、この連極コイル9は、挿入配置を行うスロット81の開口側(内周側)に上記巻き径が大きい側を位置させて、挿入配置する。
そして、図34に示すごとく、各単極コイル91がステータコア8の軸方向の両端部から突出して形成されたコイルエンド部90は、上記開口側に位置する部分からステータコア8の外周側に向けて移動変形させることにより、小さくすることができる。このように、一方側から他方側に向けて巻き径が大きくなる各単極コイル91を形成することにより、各単極コイル91の長さを必要最小限の長さに近づけて、コイルエンド部90を小さくすることができる。
また、図4に示すごとく、巻取治具2において、コイル巻枠3同士の間には、単極コイル91同士を結ぶ渡線915を掛け渡す渡線調節枠24が配設されている。そして、単極コイル91を形成する電線911を渡線調節枠24に掛け渡すことにより、単極コイル91同士の間に規定の長さの渡線915を形成することができる(図21、図25参照)。
また、図1〜図3に示すごとく、上記巻取治具2は、各単極コイル91を各コイル巻枠3から離脱させる払出コア4を有している。この払出コア4は、図3、図5、図6に示すごとく、複数のコイル巻枠3の配列の内側(中心側)を単極コイル91の離脱方向L(上記先端方向L)にスライド可能であり、各コイル巻枠3に対向する位置にそれぞれ配設したプッシャー42と、この各プッシャー42を各コイル巻枠3にそれぞれ密着させる押圧手段43とを有している。
また、図2、図3、図5に示すごとく、払出コア4は、巻枠ホルダ21に対して進退可能に配設されており、仮想円R上に配列された複数のコイル巻枠3に囲まれた中心部分に配設されている。また、払出コア4は、シリンダーによって進退可能である。
払出コア4は、コア本体部41の外周に複数のプッシャー42を揺動可能に配設してなる。各プッシャー42は、押圧手段43による押圧力を受けて各コイル巻枠3に密着している。また、複数のプッシャー42は、コイル巻枠3にそれぞれ対面するようコア本体部41の先端部に放射状に配設されている。
また、図5、図6に示すごとく、本例の押圧手段43は、各プッシャー42にそれぞれ埋設したプランジャー43である。このプランジャー43は、外周にねじ部を備えた本体容器431内に、バネ433を介して押圧部材432を配設し、本体容器431から押圧部材432の一部を突出させてなる。そして、プランジャー43は、押圧部材432をプッシャー42に当接させ、バネ433による付勢力によってプッシャー42をコイル巻枠3に向けて押圧するよう構成されている。
また、プランジャー43は、プッシャー42に対して複数埋設されており、プッシャー42における接触面を、コイル巻枠3の内側巻回部31における内側巻回面311に密着させるよう構成されている。
図2〜図4に示すごとく、本例のコイル巻枠3は、内側巻枠部31と外側巻枠部32とに電線911を巻回することにより、長方形状のループを有する単極コイル91を形成する。そして、コイル巻枠3は、内側巻枠部31と外側巻枠部32とにより、その巻回軸線Aに直交する方向において断面長方形状を有している。
また、図2、図3に示すごとく、上記案内部材22の内側表面225は、上記巻取治具2の巻回軸方向(複数のコイル巻枠3の巻回軸線Aが向く方向)に平行なストレート状に形成されており、上記案内部材22の外側表面226は、上記内側表面225との間の幅が上記先端方向Lに向かって縮小するテーパ面状に形成されている。
また、図4に示すごとく、本例の案内部材22は、各コイル巻枠3の内側巻枠部31における中心側角部315同士の間に配設されている。また、各コイル巻枠3及び案内部材22は、巻取治具2の中心(インデックス装置52のインデックス中心C)を中心とする放射状に配列されており、コイル巻枠3の内側巻枠部31における中心側角部315には、案内部材22と対向する位置にテーパ面316が形成されている。そして、本例の案内間隙221は、案内部材22の周方向表面とコイル巻枠3の内側巻枠部31におけるテーパ面316との間に形成されている。
なお、上記案内部材22は、隣接するコイル巻枠3に上記渡線915を掛け渡すコイル巻枠3同士の間にのみ配設することもできる(図20参照)。
次に、上記コイル形成装置1を用いて連極コイル9を形成するコイル形成方法につき説明する。
本例においては、図21に示すごとく、4つの単極コイル91を連ねてなると共に隣接する単極コイル91同士の巻回方向が互いに逆である連極コイル9を形成する。
連極コイル9を形成するに当たっては、まず、図7に示すごとく、突出装置53によって、回転装置51における回転中心Bに巻回軸線Aを合わせた第1のコイル巻枠3aを突出位置304まで前進させて、残りのコイル巻枠3よりも突出させる。
次いで、図7、図8に示すごとく、電線供給装置54から第1のコイル巻枠3aへ電線911を掛け渡し、回転装置51によって、第1のコイル巻枠3aの巻回軸線Aを中心にして巻取治具2の全体を正回転方向D1に回転させる。そして、電線供給装置54を上記先端方向Lに向けてスライドさせると共に、コイル巻枠3の各巻回面に上記先端方向Lに向けて順次電線911を巻回する。こうして、第1のコイル巻枠3aに第1の単極コイル91aを形成する。
次いで、図9に示すごとく、第1のコイル巻枠3aを戻り位置303まで後退させて、第1の単極コイル91aにおける電線911を、第1の案内部材22aと当該第1のコイル巻枠3aにおける中心側角部315との間に形成した第1の案内間隙221に挿入する。なお、第1の案内部材22aとは、第1のコイル巻枠3aと第2のコイル巻枠3bとの間に配設された案内部材22のことをいう。
また、同図に示すごとく、突出装置53によって、第1のコイル巻枠3aに隣接する第2のコイル巻枠3bを突出位置304まで前進させて、残りのコイル巻枠3よりも突出させる。
次いで、図10に示すごとく、インデックス装置52によって、第2のコイル巻枠3bの巻回軸線Aを回転装置51における回転中心Bに合わせる。このとき、電線供給装置54から巻取治具2に供給される電線911は、第1のコイル巻枠3aと第2のコイル巻枠3bとの間に配設された第1の渡線調節枠24に掛け渡される。
なお、第1のコイル巻枠3aの後退と、インデックス装置52によるコイル巻枠3の順送りと、第2のコイル巻枠3bの突出とは、同時に行うこともでき、種々の順序で行うこともできる。
次いで、図11に示すごとく、回転装置51によって、第2のコイル巻枠3bの巻回軸線Aを中心にして巻取治具2の全体を逆回転方向D2に回転させて、当該第2のコイル巻枠3bに第2の単極コイル91bを形成する。また、第2の単極コイル91bを形成した後には、電線供給装置54から巻取治具2に供給される電線911は、第2のコイル巻枠3bと、第2のコイル巻枠3bに隣接する第3のコイル巻枠3cとの間に配設された第2の渡線調節枠24に掛け渡される。
次いで、図12に示すごとく、インデックス装置52によって巻取治具2を所定角度回動させ、第3のコイル巻枠3cを電線供給装置54による電線911の供給方向とは反対方向に位置させる。また、このとき、第3のコイル巻枠3cの巻回軸線Aが、回転装置51における回転中心Bに合わさる。
次いで、図13に示すごとく、突出装置53によって、第2のコイル巻枠3bを突出位置304と戻り位置303との間の中間位置305まで後退させると共に、第3のコイル巻枠3cを突出位置304まで前進させて、残りのコイル巻枠3よりも突出させる。なお、上記中間位置305は、第2のコイル巻枠3bに巻回した第2の単極コイル91bの先端方向Lの端部に位置する電線911が、第2の案内部材22bの先端方向Lの端部よりも軸方向先端側に向けて突出する位置とする。
次いで、図14に示すごとく、回転装置51によって、第3のコイル巻枠3cの巻回軸線Aを中心にして巻取治具2の全体を正回転方向D1に半周回転させて、第3のコイル巻枠3cに電線供給装置54から供給される電線911を巻き付ける。このとき、第2のコイル巻枠3bを上記中間位置305で停止させていることにより、電線供給装置54から供給される電線911が、第2の案内部材22bに干渉することを避けることができる。
次いで、図15に示すごとく、第2のコイル巻枠3bを戻り位置303まで後退させて、第3の単極コイル91cにおける電線911を、第2の案内部材22bと当該第3のコイル巻枠3cにおける中心側角部315との間に形成した第2の案内間隙221に挿入する。なお、第2の案内部材22bとは、第2のコイル巻枠3bと第3のコイル巻枠3cとの間に配設された案内部材22のことをいう。
次いで、図16に示すごとく、回転装置51によって、第3のコイル巻枠3cの巻回軸線Aを中心にして巻取治具2の全体を正回転方向D1に回転させて、当該第3のコイル巻枠3cに第3の単極コイル91cを形成する。
次いで、図17に示すごとく、第3のコイル巻枠3cを戻り位置303まで後退させて、第3の単極コイル91cにおける電線911を、第3の案内部材22cと当該第3のコイル巻枠3cにおける中心側角部315との間に形成した第3の案内間隙221に挿入する。なお、第3の案内部材22cとは、第3のコイル巻枠3cと、第3のコイル巻枠3cに隣接する第4のコイル巻枠3dとの間に配設された案内部材22のことをいう。
また、同図に示すごとく、突出装置53によって、第4のコイル巻枠3dを突出位置304まで前進させて、残りのコイル巻枠3よりも突出させる。
次いで、図18に示すごとく、インデックス装置52によって、第4のコイル巻枠3dの巻回軸線Aを回転装置51における回転中心Bに合わせる。このとき、電線供給装置54から巻取治具2に供給される電線911は、第3のコイル巻枠3cと第4のコイル巻枠3dとの間に配設された第3の渡線調節枠24に掛け渡される。
なお、第3のコイル巻枠3cの後退と、インデックス装置52によるコイル巻枠3の順送りと、第4のコイル巻枠3dの突出とは、同時に行うこともでき、種々の順序で行うこともできる。
次いで、図19に示すごとく、回転装置51によって、第4のコイル巻枠3dの巻回軸線Aを中心にして巻取治具2の全体を逆回転方向D2に回転させて、当該第4のコイル巻枠3dに第4の単極コイル91dを形成する。
その後、図20に示すごとく、第4のコイル巻枠3dを戻り位置303に後退させ、4つの単極コイル91を連ねてなると共に隣接する単極コイル91同士の巻回方向が互いに逆である連極コイル9を形成することができる。
また、以上は、2セットのコイル巻枠組のうちの一方に連極コイル9を形成する場合について説明したが、他方のコイル巻枠組についても上記と同様に連極コイル9を形成することができる。
このように、各コイル巻枠3に単極コイル91を形成する際には、単極コイル91の端部における電線911を各案内間隙221に挿入する。これにより、各コイル巻枠3に単極コイル91を形成したときには、各単極コイル91の端部における電線911の位置を適切に維持することができる。また、各案内間隙221には、単極コイル91の端部における電線911が重ならないように挿入することができる。
そのため、巻取治具2から後述するインサータ治具6へ連極コイル9を移載する際には、単極コイル91の端部における電線911がインサータ治具6に干渉しないようにすることができる。これにより、各単極コイル91の形状が崩れてしまうことを防止して、上記連極コイル9の移載作業を確実に行うことができる。
それ故、本例のコイル形成装置1及びコイル形成方法によれば、連極コイル9の形成が容易であると共に、巻取治具2に形成した連極コイル9をインサータ治具6へ確実に移載することができる。
(実施例2)
本例のコイル形成装置10は、図22〜図25に示すごとく、上記実施例1に示したコイル形成装置1に、以下のインサータ治具6を追加して構成されている。
上記インサータ治具6は、上記巻取治具2に係合して連極コイル9を受け取り、この連極コイル9をステータコア8の内周面に形成したスロット81に挿入配置するよう構成されている。また、本例のインサータ治具6は、巻取治具2における2セットのコイル巻枠組からそれぞれ連極コイル9を受け取るよう構成されている。
また、図22、図23に示すごとく、インサータ治具6は、各コイル巻枠3から単極コイル91をそれぞれ受け取る複数のコイル受部61と、このコイル受部61同士の間に形成され、ステータコア8のスロット81同士の間に位置するティース82に対向するガイド部62とを有している。このガイド部62とコイル受部61との間には、電線911の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する受取間隙621が形成されている(図23参照)。
そして、図22、図24、図25に示すごとく、上記コイル形成装置10は、各コイル巻枠3から各コイル受部61へ単極コイル91を受け渡す際には、巻取治具2における案内部材22とインサータ治具6におけるガイド部62とが対向して、案内間隙221内に保持した電線911を受取間隙621内へ挿入するよう構成されている。
なお、図24は、連極コイル9を保持していない状態の巻取治具2とインサータ治具6とを係合させた状態を示し、図25は、連極コイル9を保持した状態の巻取治具2とインサータ治具6とを係合させた状態を示す。
図23、図24に示すごとく、上記インサータ治具6における複数のコイル受部61は、上記巻取治具2における複数のコイル巻枠3にそれぞれ係合するよう放射状に配列されている。
また、各コイル巻枠3の内側巻枠部31には、コイル受部61を挿入配置することができる挿入配置溝313が形成されている(図24参照)。コイル受部61は、棒形状を有しており、内側巻枠部31に形成された2つの挿入配置溝313にそれぞれ挿入配置されるよう2つに分割形成されている。また、ガイド部62も、棒形状を有しており、コイル受部61と平行して形成されている。
次に、上記コイル形成装置10を用いて、巻取治具2からインサータ治具6へ連極コイル9を移載する方法につき説明する。
上記移載を行うに当たっては、まず、図27に示すごとく、上記連極コイル9の形成を行った巻取治具2の全体を、インサータ治具6に接近させる。このとき、巻取治具2における各コイル巻枠3においては各外側巻枠部32が巻回位置301にあり、各単極コイル91にはテンションが加わっている。そして、各単極コイル91は、上記巻回を行った後の状態が崩れないように維持されている。
そして、図28に示すごとく、巻取治具2の各コイル巻枠3における挿入配置溝313に、インサータ治具6の各コイル受部61を挿入する。これにより、各コイル巻枠3と各コイル受部61とがそれぞれ係合し、コイル巻枠3に巻回された単極コイル91のループ内に、コイル受部61が挿入配置される。
また、この係合の際には、図22に示すごとく、巻取治具2の各案内部材22における内側表面225に、インサータ治具6の各ガイド部62における外側表面が対向する。このとき、図25に示すごとく、巻取治具2における案内間隙221内に保持した電線911がインサータ治具6における受取間隙621と対向する。そのため、単極コイル91の端部における電線911がコイル受部61又はガイド部62に干渉しないようにして、当該電線911を確実に受取間隙621へ挿入することができる。
次いで、図29に示すごとく、各コイル巻枠3における外側巻枠部32を離脱位置302に回動させる。このとき、各コイル巻枠3の外側巻枠部32における外側巻回面321と内側巻回面311との間の距離が先端方向Lに向かって小さくなる状態が形成される。そして、各コイル巻枠3から単極コイル91が離脱される。
また、この離脱の際には、図3に示すごとく、各コイル巻枠3の外側巻枠部32内に収納された上記電線ガイド23が、段差面状の外側巻回面321から突出する。そのため、各コイル巻枠3から単極コイル91を離脱する際に、電線ガイド23が外側巻回面321よりも外周側に位置し、単極コイル91が段差面状の外側巻回面321に引っ掛かってしまうことを防止することができる。
次いで、図30に示すごとく、巻取治具2における払出コア4を上記先端方向Lに向けて前進させる。このとき、図4、図26に示すごとく、払出コア4における各プッシャー42は、各プランジャー43によって各コイル巻枠3に密着されている。そのため、各プッシャー42は、各コイル巻枠3に密着した状態で、各コイル巻枠3に巻回された単極コイル91を押し出すことができる。
これにより、払出コア4をスライドさせる際に、各単極コイル91における電線911が、払出コア4とコイル巻枠3との間に挟まってしまうことを防止することができる。そして、各単極コイル91を各コイル巻枠3から確実に離脱することができる。
その後、図31に示すごとく、払出コア4を後退させると共に、巻取治具2をインサータ治具6から後退させて、連極コイル9のインサータ治具6への移載が完了する。
次いで、図32、図33に示すごとく、上記インサータ治具6に保持した連極コイル9を、ステータコア8の内周面に形成した複数のスロット81に挿入配置する。すなわち、インサータ治具6の各コイル受部61を、ステータコア8の内周面側に対向配置する。このとき、ステータコア8の内周面における各スロット81同士の間におけるティース82には、インサータ治具6における各ガイド部62が対向配置される。
次いで、図34に示すごとく、インサータ治具6における押出挿入コア63をステータコア8に向けて前進させる。このとき、コイル受部61とガイド部62との間の受取間隙621に保持された単極コイル91における電線911は、各スロット81に挿入配置される。こうして、インサータ治具6に保持した連極コイル9をステータコア8に組み付けることができる。
このように、本例のコイル形成装置10によれば、各単極コイル91の形状が崩れてしまうことを防止して、巻取治具2からインサータ治具6へ確実に連極コイル9を移載することができる。
本例においても、その他は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例における、コイル形成装置を簡略的に示す全体説明図。 実施例における、コイル巻枠の外側巻枠部が巻回位置にある状態の巻取治具を示す説明図。 実施例における、コイル巻枠の外側巻枠部が離脱位置にある状態の巻取治具を示す説明図。 実施例における、巻取治具におけるコイル巻枠の配列状態を示す平面図。 実施例における、払出コアのプッシャーの配列状態を示す平面図。 実施例における、払出コアのプッシャーを示す説明図。 実施例における、第1のコイル巻枠を突出させた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第1のコイル巻枠に単極コイルを形成した状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第1のコイル巻枠を後退させると共に第2のコイル巻枠を突出させた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第2のコイル巻枠を回転装置の回転中心に合わせた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第2のコイル巻枠に単極コイルを形成した状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第3のコイル巻枠を電線の供給方向とは反対方向に位置させた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第2のコイル巻枠を中間位置まで後退させると共に第3のコイル巻枠を突出させた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第3のコイル巻枠に電線を巻き付けた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第2のコイル巻枠を後退させた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第3のコイル巻枠に単極コイルを形成した状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第3のコイル巻枠を後退させると共に第4のコイル巻枠を突出させた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第4のコイル巻枠を回転装置の回転中心に合わせた状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、第4のコイル巻枠に単極コイルを形成した状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、連極コイルを形成した状態の巻取治具を模式的に示す図で、(a)平面図、(b)側面図。 実施例における、互いに隣接する単極コイル同士の巻回方向が逆である連極コイルを示す説明図。 実施例における、巻取治具とインサータ治具とを係合させた状態を示す説明図。 実施例における、インサータ治具を示す平面図。 実施例における、巻取治具とインサータ治具とを係合させた状態を示す平面図。 実施例における、連極コイルを保持した巻取治具とインサータ治具とを係合させた状態を示す平面図。 実施例における、巻取治具に保持された連極コイルを払出コアによってインサータ治具へ移載する状態を示す平面図。 実施例における、連極コイルを保持した巻取治具をインサータ治具へ前進させている状態を示す説明図。 実施例における、巻取治具とインサータ治具とを係合させた状態を示す説明図。 実施例における、巻取治具からインサータ治具へ連極コイルを移載する状態を示す説明図。 実施例における、払出コアが連極コイルをインサータ治具へ払い出す状態を示す説明図。 実施例における、巻取治具をインサータ治具から後退させた状態を示す説明図。 実施例における、インサータ治具とステータコアとを係合させた状態を示す説明図。 実施例における、インサータ治具とステータコアとを係合させた状態を示す平面図。 実施例における、インサータ治具からステータコアへ連極コイルを組み付けた状態を示す説明図。
符号の説明
1、10 コイル形成装置
2 巻取治具
21 巻枠ホルダ
22 案内部材
221 案内間隙
23 電線ガイド
3 コイル巻枠
301 巻回位置
302 離脱位置
303 戻り位置
304 突出位置
305 中間位置
31 内側巻枠部
311 内側巻回面
315 中心側角部
32 外側巻枠部
321 外側巻回面
322 収納溝
4 払出コア
42 プッシャー
43 押圧手段(プランジャー)
51 回転装置
52 インデックス装置
53 突出装置
54 電線供給装置
6 インサータ治具
61 コイル受部
62 ガイド部
621 受取間隙
8 ステータコア
81 スロット
82 ティース
9 連極コイル
91 単極コイル
911 電線
A 巻回軸線
B 回転中心
C インデックス中心
R 仮想円
L 先端方向
D1 正回転方向
D2 逆回転方向

Claims (4)

  1. 電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなる連極コイルを形成するコイル形成装置であって、
    上記電線を巻回して上記単極コイルを形成するためのコイル巻枠を仮想円上に複数配列してなる巻取治具と、
    該巻取治具の全体を回転させる回転装置と、
    上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、上記回転装置における回転中心に順次接近させるインデックス装置とを有しており、
    上記コイル巻枠における中心側角部同士の間には、該コイル巻枠に巻回した上記単極コイルの端部における上記電線を当該コイル巻枠に沿わせるための案内部材が配設してあり、該案内部材と上記中心側角部との間には、上記電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する案内間隙を形成してなることを特徴とするコイル形成装置。
  2. 請求項1において、上記コイル形成装置は、上記巻取治具に係合して受け取った上記連極コイルを、ステータコアの内周面に形成したスロットに挿入配置するインサータ治具を有しており、
    該インサータ治具は、上記各コイル巻枠から上記単極コイルをそれぞれ受け取る複数のコイル受部と、該コイル受部同士の間に形成され、上記ステータコアの上記スロット同士の間に位置するティースに対向するガイド部とを有しており、該ガイド部と上記コイル受部との間には、上記電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する受取間隙が形成してあり、
    上記各コイル巻枠から上記各コイル受部へ上記単極コイルを受け渡す際には、上記案内部材と上記ガイド部とが対向して、上記案内間隙内に保持した上記電線を、上記受取間隙内へ挿入するよう構成してあることを特徴とするコイル形成装置。
  3. 電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなる連極コイルを形成するコイル形成方法であって、
    上記電線を巻回して上記単極コイルを形成するためのコイル巻枠を仮想円上に複数配列してなる巻取治具と、該巻取治具の全体を回転させる回転装置と、上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行うコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に順次接近させるインデックス装置と、上記各コイル巻枠をそれぞれ別個に突出位置と戻り位置との間で進退させる突出装置と、上記巻取治具における上記コイル巻枠に電線を供給する電線供給装置とを有するコイル形成装置を準備し、
    上記コイル巻枠における中心側角部同士の間には、該コイル巻枠に巻回した上記単極コイルの端部における上記電線を当該コイル巻枠に沿わせるための案内部材を配設し、該案内部材と上記中心側角部との間には、上記電線の直径の1倍以上2倍未満の幅を有する案内間隙を形成しておき、
    上記連極コイルを形成するに当たっては、上記突出装置によって上記回転装置における回転中心に接近させた第1のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
    次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を正回転方向に回転させて、当該第1のコイル巻枠に第1の単極コイルを形成し、
    次いで、上記第1のコイル巻枠を上記戻り位置まで後退させて、上記第1の単極コイルにおける上記電線を、第1の案内部材と当該第1のコイル巻枠における中心側角部との間に形成した第1の案内間隙に挿入し、
    かつ、上記インデックス装置によって上記第1のコイル巻枠に隣接する第2のコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に接近させると共に、上記突出装置によって当該第2のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
    次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を逆回転方向に回転させて、当該第2のコイル巻枠に第2の単極コイルを形成し、
    次いで、上記インデックス装置によって上記第2のコイル巻枠に隣接する第3のコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に接近させると共に、上記第2のコイル巻枠に隣接する第3のコイル巻枠を、上記電線供給装置による上記電線の供給方向とは反対方向に位置させ、
    次いで、上記突出装置によって上記第2のコイル巻枠を上記突出位置と上記戻り位置との間の中間位置まで後退させると共に、上記第3のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
    次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を正回転方向に回転させて、上記第3のコイル巻枠に上記電線供給装置から供給される上記電線を巻き付け、
    次いで、上記第2のコイル巻枠を上記戻り位置まで後退させて、上記第3の単極コイルにおける上記電線を、第2の案内部材と当該第3のコイル巻枠における中心側角部との間に形成した第2の案内間隙に挿入し、
    次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を正回転方向に回転させて、上記第3のコイル巻枠に第3の単極コイルを形成して、隣接する上記単極コイル同士の巻回方向が互いに逆である上記連極コイルを形成することを特徴とするコイル形成方法。
  4. 請求項3において、上記第3の単極コイルを形成した後には、当該第3のコイル巻枠を上記戻り位置まで後退させて、上記第3の単極コイルにおける上記電線を、第3の案内部材と当該第3のコイル巻枠における中心側角部との間に形成した第3の案内間隙に挿入し、
    かつ、上記インデックス装置によって上記第3のコイル巻枠に隣接する第4のコイル巻枠を上記回転装置における回転中心に接近させると共に、上記突出装置によって当該第4のコイル巻枠を上記突出位置まで前進させて残りのコイル巻枠よりも突出させ、
    次いで、上記回転装置によって上記巻取治具の全体を逆回転方向に回転させて、当該第4のコイル巻枠に第4の単極コイルを形成することを特徴とするコイル形成方法。
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