JP2005184887A - 固定子とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量で、歩留まりが高く占積率が大きい固定子とその製造方法を提供する。
【解決手段】 製造すべき固定子の径方向に対して予め斜めに湾曲して形成された環状の絶縁部材を用意し、この絶縁部材にコイルを巻回して巻線体20を形成し、複数の巻線体20をその一端側を円周上に配置して円環状の巻線群4を形成し、この巻線群4の外側に、ヨーク片5aとティース5bからなる分割鉄心5のティース5bを内向きにして配置し、ティース5bを巻線群4の中心に指向させて複数の巻線体20の絶縁部材のティース挿通孔に挿入していくことにより各巻線体20を複数のティース5bに跨らせ、巻線群4の外周側で互いに隣り合う分割鉄心5のヨーク片5aを接続させて円環状にする。
【選択図】 図8

Description

この発明は、電動機や発電機等の回転電機に用いられる固定子とその製造方法に関するものである。
特許文献1には、環状の基部から多数のティースを放射状に突出させてなる内側鉄心と、複数の前記ティースに跨って巻回されたコイルと、総てのティースの外側を囲繞するように装着された環状のヨークと、を備える固定子が開示されている。この固定子は、予め巻線機で導線を巻回して形成したコイルを多数用意しておき、このコイルを内側鉄心に取り付けるにあたり、コイルの一端を前記内側鉄心のティース間のスロットの径方向内側に配置するとともに該コイルを周方向に倒すようにして所定数の前記ティースに跨らせ、同様の方法で配置した隣のコイルに順次重ねていき、最後のコイルをセットした後に、一番最初にセットしたコイルの径方向外端側を最後にセットしたコイルに重ねながらティースに跨らせ、この後、ティースの径方向外側にヨークを装着して、製造している。
特開平9−84309号公報
しかしながら、前記従来の固定子では、環状の基部から多数のティースを放射状に突出させてなる内側鉄心と、環状のヨークとが必要であり、いずれも環状をなすことから歩留まりが悪く、重量も大きくなるという問題がある。
また、前述した方法でコイルを製造すると、コイルの一端をスロットの径方向内側に配置し、該コイルを周方向に倒しながら所定数のティースに跨らせていくので、ティースが挿通するコイル内側の孔を若干大きめに形成しておかなければ、所定数のティースを跨がせることができない。そのため、この方法で製造された固定子ではコイルの周長を長くせざるを得ず、導線の長さが長くなって、重量も増大する。また、コイルの占積率も小さくなる。
そこで、この発明は、軽量で、歩留まりが高く、占積率が大きい固定子とその製造方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、円環状のヨーク部(例えば、後述する実施例におけるヨーク部6)が周方向に複数のヨーク片(例えば、後述する実施例におけるヨーク片5a)に分割され、前記各ヨーク片から前記ヨーク部の径方向内側に向かって突出するティース(例えば、後述する実施例におけるティース5b)が周方向に所定間隔に配置されてなる鉄心(例えば、後述する実施例における鉄心3)と、内側に前記ティースを挿通させるティース挿通孔(例えば、後述する実施例におけるティース挿通孔13)を有し該ティース挿通孔の全周外側にコイル周回溝(例えば、後述する実施例におけるコイル周回溝14)が形成された絶縁部材(例えば、後述する実施例における絶縁部材10)と、前記絶縁部材のコイル周回溝に巻回されるコイル(例えば、後述する実施例におけるコイル21)と、を備え、前記絶縁部材のコイル周回溝に前記コイルを巻回して巻線体(例えば、後述する実施例における巻線体20)が構成され、複数の前記巻線体の一端部(例えば、後述する実施例における一端部15)を円周上に配置して円環状の巻線群(例えば、後述する実施例における巻線群4)が構成され、前記各巻線体の絶縁部材は、前記ティース挿通孔に複数の前記ティースを挿通させるとともに、挿通させたティース群の周方向両外側に位置するスロット(例えば、後述する実施例におけるスロット7)に挿入され、径方向に対して斜めに湾曲して配置されていることを特徴とする固定子(例えば、後述する実施例における固定子1)である。
このように構成することにより、鉄心のヨーク部が複数に分割されているとともに、鉄心は独立して環状をなす部材を有していないので、鉄心の軽量化を図ることができるとともに、鉄心の歩留まりを高めることができる。
また、巻線体は絶縁部材にコイルを巻回して構成されているので、総ての巻線体についてコイルの巻線抵抗、インダクタンスを略同一にできる。さらに、コイルエンドにおいてコイルの疎密を少なくでき、かつ、鉄心の端面とコイルとの間の隙間を小さくできるので、コイルエンドの高さ或いはコイルエンドが占有するエリアの大きさを小さくでき、固定子の小型化及び軽量化を図ることができる。
さらに、複数の巻線体を円周上に配置して巻線群を形成した後、巻線群の外側から各巻線体に分割鉄心のティースを挿入することが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記絶縁部材のコイル周回溝は、径方向外側に進むにしたがって溝幅が大きくされていることを特徴とする。
このように構成することにより、巻線体の一端部を円周上に配置して円環状の巻線群を形成する際に、隣接する巻線体同士を密接させて配置することが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記巻線体の径方向最外側面によって前記巻線群の外周面が形成され、この巻線群の外周面に前記ヨーク部の内周面が当接していることを特徴とする。
このように構成することにより、固定子の外形を小さくすることが可能になる。また、巻線体で発生した熱を鉄心に伝熱させ放熱することが可能になる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記鉄心は、前記ヨーク片の略中央から前記ティースが突出する略T字形をなす分割鉄心を円周上に配列してなり、前記ティースの先端が矩形をなすことを特徴とする。
このように構成することにより、巻線群の外側から各巻線体に分割鉄心のティースを挿入するのが容易になるとともに、巻線体が脱落するのを確実に防止することができる。
請求項5に係る発明は、製造すべき固定子(例えば、後述する実施例における固定子1)の径方向に対して予め斜めに湾曲して形成された環状の絶縁部材(例えば、後述する実施例における絶縁部材10)を用意し、この絶縁部材にコイル(例えば、後述する実施例におけるコイル21)を巻回して巻線体(例えば、後述する実施例における巻線体20)を形成し、複数の前記巻線体をその一端側(例えば、後述する実施例における一端部15)を円周上に配置して円環状の巻線群(例えば、後述する実施例における巻線群4)を形成し、この巻線群の外側に、ヨーク片(例えば、後述する実施例におけるヨーク片5a)とティース(例えば、後述する実施例におけるティース5b)からなる分割鉄心(例えば、後述する実施例における分割鉄心5)の前記ティースを内向きにして配置し、該ティースを前記巻線群の中心に指向させて複数の巻線体の絶縁部材のティース挿通孔(例えば、後述する実施例におけるティース挿通孔13)に挿入していくことにより各巻線体を複数の前記ティースに跨らせ、前記巻線群の外周側で互いに隣り合う前記分割鉄心の前記ヨーク片を接続させて円環状にすることを特徴とする固定子の製造方法である。
このように構成することにより、複数の巻線体を円周上に配置して巻線群を形成した後、巻線群の外側から各巻線体に分割鉄心のティースを挿入することが可能となる。また、複数のティースに跨って巻回されるコイルの長さを最短長さにすることができ、コイルの重量を低減することができる。しかも、巻線体は同一形状、同一寸法の絶縁部材にコイルを巻回して形成するので、総ての巻線体についてコイルの巻線抵抗、インダクタンスを略同一にできる。さらに、コイルの占積率を大きくすることができる。また、鉄心を分割鉄心によって構成しているので、鉄心の歩留まりを高めることができる。
請求項1に係る発明によれば、鉄心の軽量化により、固定子を大幅に軽量化することができる。また、鉄心の歩留まりを高めることができる。さらに、総ての巻線体についてコイルの巻線抵抗、インダクタンスを略同一にできる。さらに、コイルエンドにおいてコイルの疎密を少なくでき、かつ、鉄心の端面とコイルとの間の隙間を小さくできるので、コイルエンドの高さ或いはコイルエンドが占有するエリアの大きさを小さくでき、固定子の小型化及び軽量化を図ることができる。また、複数の巻線体を円周上に配置して巻線群を形成した後、巻線群の外側から各巻線体に分割鉄心のティースを挿入することが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、巻線体の一端部を円周上に配置して円環状の巻線群を形成する際に、隣接する巻線体同士を密接させて配置することができ、固定子を小型化にすることができる。
請求項3に係る発明によれば、固定子の外形を小さくして小型化することができる。また、巻線体で発生した熱を鉄心に伝熱させ放熱することができるので、固定子の発熱を抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、巻線群の外側から各巻線体に分割鉄心のティースを挿入するのが容易になるとともに、巻線体が脱落するのを確実に防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、複数の巻線体を円周上に配置して巻線群を形成した後、巻線群の外側から各巻線体に分割鉄心のティースを挿入し、固定子を製造することができる。また、複数のティースに跨って巻回されるコイルの長さを最短長さにすることができ、コイルの重量を低減することができる。しかも、巻線体は同一形状、同一寸法の絶縁部材にコイルを巻回して形成するので、総ての巻線体についてコイルの巻線抵抗、インダクタンスを略同一にできる。さらに、コイルの占積率を大きくすることができる。また、鉄心を分割鉄心によって構成しているので、鉄心の歩留まりを高めることができる。
以下、この発明に係る固定子とその製造方法の一実施例を図1から図12の図面を参照して説明する。
初めに、完成品としての固定子について図1を参照して説明する。
この固定子1は、ホルダ2と、ホルダ2に装着された鉄心3と、鉄心3に取り付けられた巻線群4とを備えて構成されており、例えばブラシレスモータ等の電動機や発電機等の回転電機の固定子として用いられる。
鉄心3は同一形状、同一寸法の多数の分割鉄心5を円周上に配列してなる。各分割鉄心5は略T字形をなし、円弧状をなすヨーク片5aの中央から径方向内側に向かってティース5bが突出している。分割鉄心5のヨーク片5aは円環状に接続されてヨーク部6を形成しており、円環状に接続されたヨーク片5aはホルダ2の筒部2aの内側に嵌め込まれて、強固に保持されている。したがって、ティース5bは周方向に所定間隔に配置される。ティース5bの先端5cは矩形をなし、ティース5bの周方向幅は全長に亘ってほぼ同一幅になっている。
なお、ホルダ2の筒部2aの軸線方向一端側にはフランジ部2bが張り出し、フランジ部2bの四隅に取付孔2cが設けられている。
巻線群4は、後述する絶縁部材10にコイル21を巻回してなる多数の巻線体20を円環状に配置して構成されている。各巻線体20は所定数(この実施例では3つ)のティース5bを跨いで取り付けられており、各巻線体20の一端部は互いに隣接するティース5b,5bの先端5c,5c間に配置されている。換言すると、各巻線体20の一端部は互いに隣接するティース5b,5b間に形成されたスロット7における径方向内側に配置され、同一円周上に配置されている。巻線体20の他端部は径方向外側に配置されてヨーク片5aの内周面に当接しており、巻線体20の一端部から他端部に進むにしたがって径方向に対して湾曲している。そして、隣接する巻線体20同士が密接して円環状の巻線群4を形成している。
すなわち、巻線体20の径方向最外側面によって巻線群4の外周面が形成され、この巻線群4の外周面にヨーク部6の内周面が当接している
次に、この固定子1の製造方法を図2から図12にしたがって説明する。
初めに、巻線装置を用いて多数の巻線体20を製造する。図2に示すように、巻線装置50は、図示しない回転駆動機に連結された駆動治具51と、駆動治具51に対して進退動可能で回転可能な従動治具52とを備えており、駆動治具51には絶縁部材10に係合可能な係合突部53が設けられ、従動治具52には係合突部53および絶縁部材10に係合可能な係合凹部54が設けられている。係合突部53は、完成品である固定子1における3本のティース5bを収容するのに丁度良い形状および寸法に形成されている。
この巻線装置50に絶縁部材10をセットして導線を巻回していくのであるが、セットされる絶縁部材10には、完成品である固定子1に取り付けられた状態と同じ形態に予め形成されたものを使用する。
絶縁部材10は、実際には図2に示すように複雑な形状をしているが、これを模式的に示したのが図11および図12であり、これらの図を参照して絶縁部材10を概略的に説明する。
絶縁部材10は、矩形環状をなす底壁部11と、底壁部11の両端から外方に張り出す側壁部12とから構成されていて、底壁部11の内側がティース挿通孔13にされ、底壁部11と両側の側壁部12,12に囲まれた部分がコイル周回溝14にされている。つまり、ティース挿通孔13の全周外側にコイル周回溝14が環状に形成されている。ティース挿通孔13は、完成品である固定子1における3本のティース5bがちょうど挿入可能な寸法および形状に設定されている。
絶縁部材10は、一端部15から他端部16に向かって湾曲しており、また、コイル周回溝14の幅(すなわち、両側壁部12,12間の寸法)Sは一端部15から他端部16に進むにしたがって徐々に大きくされている。
ここで、製造方法に戻り、図3に示すように、絶縁部材10のティース挿通孔13に駆動治具51の係合突部53を挿入して、絶縁部材10を駆動治具51にセットする。
その後、従動治具52を駆動治具51に接近させ、図4に示すように、従動治具52の係合凹部54に係合突部53の先部および絶縁部材10の一部を嵌め込み、これにより絶縁部材10を駆動治具51と従動治具52とで挟み込む。
そして、従動治具52に設けられたピン55にコイル用導線60の先端部を巻き付け、この導線60を駆動治具51と従動治具52の間に形成された隙間を介して絶縁部材10のコイル周回溝14に導入し、駆動治具51を回転駆動し、従動治具52と協働して絶縁部材10を回転し、図5に示すように、絶縁部材10のコイル周回溝14に導線60を巻回して、コイル21にする。
このようにして、コイル周回溝14にコイル21が巻回された巻線体20を多数製造する。
次に、図6および図7に示すように、巻線体固定治具70を用いて巻線体20を円周上に配置し巻線群4を形成する。
ここで、巻線体固定治具70は、円筒状をなすセットリング71に周方向等間隔に配置された位置決めピン72が径方向に移動可能に取り付けられて構成されている。位置決めピン72の径方向外側の先端72aは三角形状をなし、セットリング71から径方向外側に突出可能になっている。なお、位置決めピン72は固定子1に必要な巻線体20の数と同数に設定されている。
まず、図6に示すように、総ての位置決めピン72の先端72aをセットリング71から突出した状態にした巻線体固定治具70の外側から、巻線体20を絶縁部材10の一端部15を径方向内側にして、螺旋軌道でセットリング71に接近させていき、一端部15を位置決めピン72の先端72aの側面に突き当てる。なお、絶縁部材10の一端部15が位置決めピン72の先端72aの側面に突き当った状態では、一端部15はセットリング71の外周面から若干離間する(図7参照)。
巻線体20の巻線体固定治具70への装着は、図6に示すように総ての巻線体20を巻線体固定治具70の外側に円周上に配置して、これら巻線体20を同時に螺旋軌道で移動させていってもよいし、あるいは、巻線体20を一つ一つ順番に螺旋軌道に移動させていってもよい。
いずれにしても、図7に示すように、固定子1に必要な数の巻線体20を巻線体固定治具70の周囲に装着することによって、各巻線体20の一端側が円周上に配置され、隣接する巻線体20同士が密接した円環状の巻線群4が形成される。
ここで、絶縁部材10のコイル周回溝14の幅Sが、径方向内側に配置される一端部15から径方向外側に配置される他端部16に進むにしたがって徐々に大きくされているので、隣接する巻線体20同士を密接させて配置することができる。これにより、固定子1の小型化を図ることができる。
次に、図8に示すように、巻線体固定治具70に装着された状態の巻線群4の径方向外側であって位置決めピン72の先端72aの延長線上に、ティース5bを内向きにして分割鉄心5を配置し、ティース5bを巻線群4の中心(すなわちセットリング71の中心)に指向させつつ、内方へと移動させていく。これにより、分割鉄心5のティース5bは巻線体20の絶縁部材10におけるティース挿通孔13に挿入されていく。
そして、ティース5bの先端5cが位置決めピン72の先端72aに突き当たったら、ティース5bで位置決めピン72を押し込んでいき、分割鉄心5のヨーク片5aの内面が巻線群4の外周面に当接したら、分割鉄心5の移動を停止する。このとき、ティース5bの先端5cはセットリング71の外周面と面一になり、位置決めピン72の先端72aがセットリング71内に収容される。
このようにして位置決めピン72と同数の分割鉄心5を総て巻線群4に挿入すると、図9に示すように、巻線群4を構成する総ての巻線体20における絶縁部材10のティース挿通孔13に、それぞれ3本ずつティース5bが挿入されることとなる。換言すると、各巻線体20は周方向に並ぶ3本のティース5bに跨って配置される。そして、絶縁部材10の一端部15と他端部16は、前記3本のティース5b群の両外側に位置するスロット7,7に挿入されることとなる。また、巻線群4の外周側において、互いに隣り合う分割鉄心5,5のヨーク片5a,5a同士が接続され、連続した円環となって鉄心3のヨーク部6が形成される。
なお、分割鉄心5の巻線群4への装着は、図8に示すように総ての分割鉄心5を巻線群4の外側に円周上に配置してこれら分割鉄心5を同時に径方向内方へ移動させていってもよいし、あるいは、分割鉄心5を一つ一つ順番に径方向内方へ移動させていってもよい。
その後、鉄心3および巻線群4から巻線体固定治具70を取り外し(図10参照)、鉄心3のヨーク部6をホルダ2の筒部2a内に嵌合して、図1に示す固定子1が完成する。
この固定子1の製造方法では、予め巻線体20を、完成品である固定子1における形態と同じ形態に形成しており、且つ、鉄心3をT字形の分割鉄心5の集合体としているので、巻線体20を円周上に配置して巻線群4を形成した後、巻線群4の外側から各巻線体20に分割鉄心5のティース5bを挿入することが可能となる。特に、ティース5bの先端が矩形をなしているので、ティース5bの挿入が容易である。また、3本のティース5bに跨って巻回されるコイル21の長さを最短長さにすることができ、コイル21の重量を低減することができる。
しかも、巻線体20は同一形状、同一寸法の絶縁部材10にコイル21を巻回して形成されるので、総ての巻線体20についてコイル21の巻線抵抗、インダクタンスを略同一にできる。さらに、コイルエンドにおいてコイル21の疎密を少なくでき、かつ、鉄心3の端面とコイル21との間の隙間を小さくできるので、コイルエンドの高さ或いはコイルエンドが占有するエリアの大きさを小さくでき、固定子1の小型化及び軽量化を図ることができる。
また、固定子1は、分割鉄心5のティース5bの先端側に従来の固定子の鉄心が有していたような環状部材を有していないので、鉄心3の軽量化を図ることができる。また、鉄心3が環状の部材を有しておらず、鉄心3を多数の分割鉄心5で構成したので、鉄心3の歩留まりを高めることができる。
巻線群4の外周面が鉄心3のヨーク部6の内周面に当接しているので、固定子1の外形を小さくして小型にすることができる。また、巻線体20で発生した熱を鉄心3に伝熱させ放熱することができるので、固定子1の発熱を抑制することができる。
また、T字形の分割鉄心5のヨーク片5aが巻線体20の外周面に当接しているので、巻線体20の脱落を確実に防止することもできる。
そして、コイル21の軽量化、鉄心3の軽量化、固定子1の小型化が相俟って、固定子1を大幅に軽量化することができる。
なお、前述した実施例では、巻線体20における絶縁部材10のティース挿通孔13に挿入するティース5bの数を3つにしているが、挿入されるティース5bの数は任意に設定可能である。
この発明に係る固定子の一実施例における正面図である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その1)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その2)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その3)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その4)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その5)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その6)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その7)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その8)である。 この発明に係る固定子の製造方法を説明するための図(その9)である。 この発明に係る固定子における絶縁部材の外観斜視図である。 図11のA方向から見た絶縁部材の正面図である。
符号の説明
1 固定子
3 鉄心
4 巻線群
5 分割鉄心
5a ヨーク片
5b ティース
5c 先端
6 ヨーク部
7 スロット
10 絶縁部材
13 ティース挿通孔
14 コイル周回溝
15 一端部
20 巻線体
21 コイル

Claims (5)

  1. 円環状のヨーク部が周方向に複数のヨーク片に分割され、前記各ヨーク片から前記ヨーク部の径方向内側に向かって突出するティースが周方向に所定間隔に配置されてなる鉄心と、
    内側に前記ティースを挿通させるティース挿通孔を有し該ティース挿通孔の全周外側にコイル周回溝が形成された絶縁部材と、
    前記絶縁部材のコイル周回溝に巻回されるコイルと、
    を備え、前記絶縁部材のコイル周回溝に前記コイルを巻回して巻線体が構成され、複数の前記巻線体の一端部を円周上に配置して円環状の巻線群が構成され、
    前記各巻線体の絶縁部材は、前記ティース挿通孔に複数の前記ティースを挿通させるとともに、挿通させたティース群の周方向両外側に位置するスロットに挿入され、径方向に対して斜めに湾曲して配置されていることを特徴とする固定子。
  2. 前記絶縁部材のコイル周回溝は、径方向外側に進むにしたがって溝幅が大きくされていることを特徴とする請求項1に記載の固定子。
  3. 前記巻線体の径方向最外側面によって前記巻線群の外周面が形成され、この巻線群の外周面に前記ヨーク部の内周面が当接していることを特徴とする請求項1に記載の固定子。
  4. 前記鉄心は、前記ヨーク片の略中央から前記ティースが突出する略T字形をなす分割鉄心を円周上に配列してなり、前記ティースの先端が矩形をなすことを特徴とする請求項1に記載の固定子。
  5. 製造すべき固定子の径方向に対して予め斜めに湾曲して形成された環状の絶縁部材を用意し、この絶縁部材にコイルを巻回して巻線体を形成し、複数の前記巻線体をその一端側を円周上に配置して円環状の巻線群を形成し、この巻線群の外側に、ヨーク片とティースからなる分割鉄心の前記ティースを内向きにして配置し、該ティースを前記巻線群の中心に指向させて複数の巻線体の絶縁部材のティース挿通孔に挿入していくことにより各巻線体を複数の前記ティースに跨らせ、前記巻線群の外周側で互いに隣り合う前記分割鉄心の前記ヨーク片を接続させて円環状にすることを特徴とする固定子の製造方法。
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