JP2006228982A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回路を形成するための回路用拡散層6、7を有するスタンダードセル10A、10Bを複数配列する半導体集積回路1であって、隣接するスタンダードセル10A、10B同士の回路用拡散層6、7が予め定められた拡散層間隔Dで配列されるとともに位相シフトによって互いに異なる位相で形成される場合に、その隣接する回路用拡散層6、7の近傍において電源電位又は接地電位をとるためのタップ用拡散層8、9を非連続的に形成する(領域Z1〜Z4)。
【選択図】 図1
Description
このような半導体集積回路では、素子パターンの解像度を低下させることなくそれらの高集積化を達成することが要求されている。半導体集積回路における高集積化を達成するための技術としては、OPC(光学的近接効果補正)をおこなう技術や、トリムマスク等を用いて多重露光をおこなう技術や、複雑な加工がなされたマスクを用いて部分一括露光をおこなう技術、等が一般に知られている。
一方、回路用拡散層とは別に形成されるタップ用拡散層(電源電位や接地電位をとるための拡散層である。)は、電源用メタル配線や接地用メタル配線との接続をおこなうためのコンタクトが配置されるために、その分の設置スペース(オーバラップルールで定められるものである。)を確保する必要がある。
複数の前記スタンダードセルにおける前記回路用拡散層がX方向に並設される場合に、X方向の端部の回路用拡散層を備えるスタンダードセルは、該回路用拡散層がセル枠のX方向の端部側に対して予め定められた拡散層間隔の1/2の間隔をあけて配置されるとともに当該セル枠のX方向の中央部側に対して前記拡散層間隔の1/2以上の間隔をあけて配置されるように形成されるものである。
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1は、実施の形態1における半導体集積回路1を示す図である。図1に示すように、半導体集積回路1は、複数のスタンダードセル10A〜10Cが配列されたものである。具体的に、半導体集積回路1には、インバータセル10A、2入力NAND論理回路セル10B、フィードセル10C等のスタンダードセルが配列されている。
また、図2を参照して、インバータセル10Aには、接地電位(GND)や電源電位(Vdd)をとるためのタップ用拡散層が設けられていない。
また、図3を参照して、NAND論理回路セル10Bには、接地電位(GND)や電源電位(Vdd)をとるためのタップ用拡散層が設けられていない。
本実施の形態1では、このような位相矛盾の発生を抑止するために、位相シフトを用いて複数のスタンダードセル10A〜10Cを配列するときに、位相矛盾の生じる領域Z1〜Z4にタップ用拡散層が形成されないようにしている。
このように、位相矛盾の生じる可能性の高い領域Z1〜Z4においてタップ用拡散層を断絶するように非連続的に形成することで、比較的容易に、パターンの解像度と集積度を向上させつつ、位相矛盾の発生を抑止して半導体集積回路の歩留まりを向上することができる。
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における半導体集積回路1を示す図である。本実施の形態2の半導体集積回路1は、X方向に隣接するスタンダードセル間のすべてにフィードセル10Cが設置されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
さらに、隣接するスタンダードセル10A、10Bの間のすべてに、フィードセル10C(図4の構成のものである。)を配置している。このように、フィードセル10Cを配置することで、隣接する回路用拡散層6、7同士の間隔を拡散層間隔D以上の間隔に設定することができる。これにより、隣接するスタンダードセル10A、10Bにおける配線用拡散層6、7同士を、位相シフトによって互いに異なる位相になるように形成する必要がなくなって、位相矛盾の発生もなくなることになる。また、隣接する配線用拡散層6、7同士を、位相シフトによって互いに異なる位相になるように形成する場合であっても、位相矛盾の発生を低減することができる。
図7及び図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は実施の形態3における半導体集積回路1を示す図であって、図8はそこに配列されるスタンダードセルを示す図である。本実施の形態3の半導体集積回路1は、回路用拡散層6、7がX方向の一方の端部側に寄せて配置されたスタンダードセル10D、10D´を用いている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態3では、図8に示すように、回路用拡散層6、7がセル枠のX方向の一方の端部側に対して予め定められた拡散層間隔Dの1/2の間隔をあけて配置され、他方の端部側に対して予め定められた拡散層間隔Dの1/2以上の間隔をあけて配置された、スタンダードセル10Dが用いられている。すなわち、スタンダードセル10Dは、回路用拡散層6、7がX方向の一方の端部側(図8の左側である。)に寄せて配置されている。
さらに、図8のスタンダードセル10Dを構成する構成部材の配置を反転させたスタンダードセル10D´を用意して、その回路用拡散層6、7を寄せた側が半導体集積回路1におけるX方向の端部側(図7の右側端部である。)になるようにスタンダードセル10D´が配置される。
また、本実施の形態3では、前記実施の形態1のように非連続的にタップ用拡散層8、9を形成することなく、連続的にタップ用拡散層8、9を形成している。
図9にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図9は実施の形態4における半導体集積回路1に配列されるスタンダードセルを示す図である。本実施の形態4のスタンダードセルは、Y方向に回路用拡散層6(回路用P+拡散層)が複数スタックされている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態4では、図9に示すように、スタンダードセル10Eが、Y方向(X方向に直交する方向である。)に、2つの回路用P+拡散層6と、1つの回路用N+拡散層7と、を有している。これらの回路用拡散層6、7は、セル枠のX方向の両端部に対して拡散層間隔Dの1/2の間隔をあけて配置されている。また、2つの回路用P+拡散層6は、Y方向に拡散層間隔D以上の間隔をあけて配置されている。
なお、本実施の形態4におけるスタンダードセル10Eは、前記実施の形態2における半導体集積回路1のスタンダードセルとしても適用することもできる。そして、そのような場合でも、本実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
図10にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図10は実施の形態5における半導体集積回路1を示す図である。本実施の形態5の半導体集積回路1は、タップ用拡散層を断絶した領域Z1、Z3に幅の狭いタップ用拡散層18を形成している点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
3 メタル層、
4 コンタクト、
5 ポリシリコン層、
6、7 回路用拡散層、
8、9 タップ用拡散層、
10A〜10E スタンダードセル、
18 第2のタップ用拡散層、
Z1〜Z4 非連続領域、 D 拡散層間隔。
Claims (12)
- 回路を形成するための回路用拡散層を有するスタンダードセルを複数配列する半導体集積回路であって、
隣接する前記スタンダードセル同士の前記回路用拡散層が予め定められた拡散層間隔で配列されるとともに位相シフトによって互いに異なる位相で形成される場合に、その隣接する前記回路用拡散層の近傍において電源電位又は接地電位をとるためのタップ用拡散層を非連続的に形成することを特徴とする半導体集積回路。 - 前記タップ用拡散層が非連続的に形成される領域は、前記隣接する回路用拡散層に対向する領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
- 前記タップ用拡散層が非連続的に形成される領域は、前記隣接する回路用拡散層に挟まれる領域であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路。
- 前記複数のスタンダードセルを配列した後に、非連続的に形成された前記タップ用拡散層が連続的なものになるように新たにタップ用拡散層を形成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の半導体集積回路。
- 前記タップ用拡散層が非連続的に形成される領域は、その領域の両端に形成されるタップ用拡散層の位相が等しい場合に、当該タップ用拡散層よりも幅の狭いタップ用拡散層が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の半導体集積回路。
- 回路を形成するための回路用拡散層を有するスタンダードセルを複数配列する半導体集積回路であって、
複数の前記スタンダードセルにおける前記回路用拡散層がX方向に並設される場合に、X方向の端部の回路用拡散層を備えるスタンダードセルは、該回路用拡散層がセル枠のX方向の端部側に対して予め定められた拡散層間隔の1/2の間隔をあけて配置されるとともに当該セル枠のX方向の中央部側に対して前記拡散層間隔の1/2以上の間隔をあけて配置されるように形成されることを特徴とする半導体集積回路。 - 前記X方向の端部の回路用拡散層を備えるスタンダードセル以外のスタンダードセルは、その回路用拡散層がセル枠のX方向の両端部に対して前記拡散層間隔の1/2の間隔をあけて配置されるように形成されることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
- 前記X方向の両端部の回路用拡散層を備えるスタンダードセルは、それぞれ、セルを構成する構成部材の配置を反転させた関係にあることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体集積回路。
- 前記スタンダードセルは、前記X方向に直交するY方向に複数の回路用拡散層を有する場合に、それらの回路用拡散層同士がY方向に前記拡散層間隔以上の間隔をあけて配置されることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の半導体集積回路。
- 回路を形成するための回路用拡散層を有するスタンダードセルを複数配列する半導体集積回路であって、
複数の前記スタンダードセルにおける前記回路用拡散層がX方向に並設されるとともに前記スタンダードセルが前記X方向に直交するY方向に複数の回路用拡散層を有する場合に、前記スタンダードセルは、前記複数の回路用拡散層がセル枠のX方向の両端部に対して予め定められた拡散層間隔の1/2の間隔をあけて配置されるように形成されるとともに、前記複数の回路用拡散層同士がY方向に前記拡散層間隔以上の間隔をあけて配置されるように形成されることを特徴とする半導体集積回路。 - 回路を形成するための回路用拡散層を有するスタンダードセルを複数配列する半導体集積回路であって、
複数の前記スタンダードセルにおける前記回路用拡散層がX方向に並設される場合に、前記スタンダードセルは前記回路用拡散層がセル枠のX方向の両端部に対して予め定められた拡散層間隔の1/2の間隔をあけて配置されるように形成されるとともに、隣接する前記スタンダードセルの間にフィードセルを配置することを特徴とする半導体集積回路。 - 隣接する前記スタンダードセル同士の前記回路用拡散層は、位相シフトによって互いに異なる位相で形成されることを特徴とする請求項6〜請求項11のいずれかに記載の半導体集積回路。
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