JP2006228546A - 固体高分子形燃料電池用電極触媒及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジルコニウム等の金属酸化物と、白金等の金属とをナノレベルのサイズで複合化することによって、金属酸化物を触媒構成要素として添加して低コスト化を図ると共に、該金属酸化物を添加しつつ触媒性能を高活性化することを可能にした固体高分子形燃料電池用電極触媒を提供すること。
【解決手段】 ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒であって、前記金属の酸化物および前記金属が、分子・原子サイズレベルで均一に混ざり合って複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】 ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒であって、前記金属の酸化物および前記金属が、分子・原子サイズレベルで均一に混ざり合って複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒及びこの固体高分子形燃料電池用電極触媒を構成要素とする固体高分子形燃料電池に関する。
従来は、電極触媒粉末と、炭素粉末と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を所定割合で混合して成る触媒スラリーを、基材となる多孔質カーボン基板上或いは固体高分子電解質膜上に塗布し、所定条件で乾燥処理、加熱処理することで、当該固体高分子形燃料電池用の電極触媒層が形成されていた(例えば特許文献1)。
また、電極触媒層をスパッタリング法によって基材の表面に形成する方法が行われている(例えば特許文献2)。この方法は電極触媒層の組成を有するターゲット(白金、白金合金あるいは白金にカ−ボン粒子が添加された材料)にスパッタリング処理を行ってスパッタされたガスを固体高分子電解質膜の上に形成するというものである。
固体高分子形燃料電池用の電極触媒層として、従来の塗布による方法およびスパッタリングによる方法のいずれの技術も、ジルコニウム、チタン等の金属の酸化物を触媒構成要素として添加して低コスト化を図ると共に、該金属酸化物を添加しつつ触媒性能を高活性化することについては全く考慮されていなかった。
本発明の目的は、ジルコニウム、チタン等の金属の酸化物と、白金等の金属とをナノレベルのサイズで複合化することによって、ジルコニウム等の金属酸化物を触媒構成要素として添加して低コスト化を図ると共に、該金属酸化物を添加しつつ触媒性能を向上することを可能にした固体高分子形燃料電池用電極触媒及び固体高分子形燃料電池を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒の発明は、ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒であって、前記金属の酸化物および前記金属が、分子・原子サイズレベルで均一に混ざり合って複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ジルコニウム等の金属酸化物と白金等の金属とが、分子・原子サイズレベル(ナノレベル)で均一に混ざり合って複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されているので、ジルコニウム等の金属酸化物を触媒構成要素として添加して低コスト化を図ると共に、該金属酸化物を添加しつつ触媒性能を向上することでき、以て低コストで電池性能を改善することができる。
また、本発明の第2の態様に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒の発明は、ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒であって、前記金属の酸化物および前記金属が、分子・原子サイズレベルで均一に混ざり合って複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、導電性多孔質基板の表面に層状に一体化して形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1の態様と同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、第1の態様と同様の作用効果が得られる。
また、本発明の第3の態様に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒の発明は、前記第1の態様または第2の態様において、更にニッケル、コバルトおよび鉄から選ばれる1種または2種以上の金属も同様に複合化されていることを特徴とするものである。これにより、一層低コスト化を図りつつ電池性能を向上できる。
また、本発明の第4の態様に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒の発明は、前記第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記酸化物・金属複合体は、前記酸化物のターゲットと前記金属のターゲットに同時にスパッタリング処理を施してスパッタされた前記酸化物及び前記金属の混合ガスを、直接前記固体高分子電解質膜または導電性多孔質基板の表面に層状に析出させて形成されたものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、金属酸化物のターゲットと金属のターゲットに同時にスパッタリング処理を施すことにより、当該酸化物・金属複合体を直接前記固体高分子電解質膜または導電性多孔質基板の表面に層状に析出形成させたものであるので、当該スパッタリング処理によりナノレベルサイズで均一に混ざり合った非晶質の複合体が容易且つ安定して得られ、以て低コストで電池性能を向上することができる。
更に、金属酸化物のターゲットと金属のターゲットのそれぞれの種類および互いの量的関係を簡単に変更でき、以て当該酸化物・金属複合体の組成を要求される触媒性能に応じて適宜変更して形成することができる。
更に、金属酸化物のターゲットと金属のターゲットのそれぞれの種類および互いの量的関係を簡単に変更でき、以て当該酸化物・金属複合体の組成を要求される触媒性能に応じて適宜変更して形成することができる。
また、本発明の第5の態様は、ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒の製造方法であって、前記酸化物のターゲットと前記金属のターゲットに同時にスパッタリング処理を施してスパッタされた前記酸化物及び前記金属の混合ガスを、直接、固体高分子電解質膜または導電性多孔質基板の表面に層状に析出させて前記金属の酸化物および前記金属の複合体の層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、金属酸化物のターゲットと金属のターゲットに同時にスパッタリング処理を施すことにより、当該酸化物・金属複合体を直接前記固体高分子電解質膜または導電性多孔質基板の表面に層状に析出形成させるので、当該スパッタリング処理によりナノレベルサイズで均一に混ざり合った非晶質の複合体が容易且つ安定して得られ、以て低コストで電池性能を向上させることができる。
更に、金属酸化物のターゲットと金属のターゲットのそれぞれの種類および互いの量的関係を簡単に変更でき、以て当該酸化物・金属複合体の組成を要求される触媒性能に応じて適宜変更して形成することができる。
更に、金属酸化物のターゲットと金属のターゲットのそれぞれの種類および互いの量的関係を簡単に変更でき、以て当該酸化物・金属複合体の組成を要求される触媒性能に応じて適宜変更して形成することができる。
本発明によれば、ジルコニウム等の金属酸化物を触媒構成要素として添加して低コスト化を図ると共に、該金属酸化物を添加しつつ触媒性能を高活性化することでき、以て低コストで電池性能を向上することができる。
本発明に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒は、固体高分子形燃料電池の水素極(燃料極)側及び/又は酸素極(空気極)側に用いることができる。
以下、本発明に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒の一実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒が形成された固体高分子電解質膜の断面図であり、図2は本発明に係る固体高分子形燃料電池用電極触媒の製造装置の一例であるスパッタリング装置を示す概略構成図である。
[固体高分子形燃料電池用電極触媒の製造]
スパッタリング装置において、一例としての白金とパラジウムの合金のターゲット1と、ジルコニウム酸化物の酸化物ターゲット2が、高周波スパッタリング作用部3、4に、別個にセットされている。符号5,5は高周波電源を示す。また、固体高分子電解質膜6が水冷式の基板ホルダー7に設置されている。ここでは、固体高分子電解質膜6は市販されているパーフルオロスルホン酸系の陽イオン交換膜(デュポン社製 商品名:ナフィオン(Nafion)112 厚さ50μm)より成る。固体高分子電解質膜6は、後述する析出面以外はマスキング(図示せず)が施されている。
スパッタリング装置において、一例としての白金とパラジウムの合金のターゲット1と、ジルコニウム酸化物の酸化物ターゲット2が、高周波スパッタリング作用部3、4に、別個にセットされている。符号5,5は高周波電源を示す。また、固体高分子電解質膜6が水冷式の基板ホルダー7に設置されている。ここでは、固体高分子電解質膜6は市販されているパーフルオロスルホン酸系の陽イオン交換膜(デュポン社製 商品名:ナフィオン(Nafion)112 厚さ50μm)より成る。固体高分子電解質膜6は、後述する析出面以外はマスキング(図示せず)が施されている。
そして、アルゴン真空雰囲気(10―4Torr)で、高周波スパッタリングを行い、合金ターゲット1からスパッタされた合金ガス8と、酸化物ターゲット2からスパッタされた酸化物ガス9との混合ガス10から、直接、固体高分子電解質膜6の表面に層状に非晶質構造の酸化物・金属複合体11を析出させて当該固体高分子形燃料電池用電極触媒が形成される。電極触媒層を成す当該酸化物・金属複合体11は前記マスキングが施されていない面に析出され、その析出厚さは約1μm(10nm)である。
続いて、固体高分子電解質膜6を反転させて、反対側の面にも酸化物・金属複合体11を同様に析出させる。図1は固体高分子電解質膜6の両面に電極触媒層を成す非晶質構造の酸化物・金属複合体11が析出形成された状態を示している。尚、前記マスキングは、後述するガス拡散層に挟み込まれる前に公知の方法で除去される。この酸化物・金属複合体11は、ジルコニウム酸化物と、白金とパラジウムの合金とが、前記スパッタリング処理によって分子・原子サイズレベルで均一に混ざり合って非晶質構造を成している。この非晶質構造であることは、X線回析によりハローパターンが出現することをもって確認した。
以上においては、金属は白金とパラジウムの合金、酸化物はジルコニウム酸化物の場合について説明したが、他の金属であるルテニウム、ロジウムおよびイリジウムや他の合金について、また他の酸化物であるチタン酸化物、ニオブ酸化物やタンタル酸化物についても同様に適用することができる。金属と金属酸化物の具体的組み合わせ及び組成は、要求される触媒性能に応じて適宜選定することができる。
また、触媒構成要素である金属として、上記白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属に加えて、更にニッケル、コバルトおよび鉄から選ばれる1種または2種以上の金属も加えて同様に複合化することができる。これらの金属を加えることで、低コストかを図りつつ電池性能を向上させることができる。
[固体高分子形燃料電池]
カーボンブラック(Valcan-XC72:Cabot社製)と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末(平均粒径1μm)と、5wt%ナフィオン(デュポン社の商標)溶液とを重量比2:2:1の割合で混合して混合原料を調製し、この混合原料に溶媒としてのイソプロピルアルコールと分散剤(界面活性剤)を適量添加し、混合してスラリーを調製した。このスラリーを、多孔質カーボン紙(東レ製)上にスクリーン印刷法によって均一に塗布したのち、50℃で1時間乾燥させ、さらに不活性雰囲気中120℃で熱処理を行うことにより導電性多孔質基板(ガス拡散層)を作製した。
カーボンブラック(Valcan-XC72:Cabot社製)と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末(平均粒径1μm)と、5wt%ナフィオン(デュポン社の商標)溶液とを重量比2:2:1の割合で混合して混合原料を調製し、この混合原料に溶媒としてのイソプロピルアルコールと分散剤(界面活性剤)を適量添加し、混合してスラリーを調製した。このスラリーを、多孔質カーボン紙(東レ製)上にスクリーン印刷法によって均一に塗布したのち、50℃で1時間乾燥させ、さらに不活性雰囲気中120℃で熱処理を行うことにより導電性多孔質基板(ガス拡散層)を作製した。
そして、図3に示したように、固体高分子電解質膜6の両面に電極触媒層を成す非晶質構造の酸化物・金属複合体11が析出形成された状態の当該固体高分子電解質膜6の両側を前記構成の導電性多孔質基板(ガス拡散層)12,12で挟み込み、ホットプレス(矢印13)を用い、160℃、10kgf/cm2(0.98MPa)で圧着させることにより、図4に示した膜電極接合体を形成した。なお、膜電極接合体のガス拡散層中の触媒担持量は0.5g/cm2となるように調整した。この膜電極接合体をカーボンセパレータと集電体で挟み込んで固体高分子電解質形燃料電池セルを作製した。
この燃料電池セルを、セル温度:80℃、飽和水蒸気(100%RH)、水素流量:100sccm、酸素流量:100sccm、ガス圧力:常圧という環境下で発電し、電流−電位特性を測定した。その結果を表1及び表2に示した。結果は、セル電圧0.7Vにおける電流密度を、触媒中の白金、ルテニウム、パラジウム、イリジウム総重量で規格化した電流密度について、水素極及び酸素極に白金電極を用いた参照例の電池性能を1とした相対値(比活性)で示した。
表1は、固体高分子形燃料電池の水素極についての水素酸化特性を示し、実際の測定は以下の組成範囲のものであった。この酸素極(空気極)に関しては、その組成および触媒成分の組み合わせは、白金、ルテニウム、酸化ジルコニウムの組み合わせが良く、原子数比で、白金:25〜40%、ルテニウム:10〜50%、酸化ジルコニウム:1〜15%の範囲、好ましくは、白金:25〜50%、ルテニウム:30〜45%、酸化ジルコニウム:3〜8%の範囲である。イリジウムの場合は10〜30%であり、ニッケル、コバルト、鉄を更に添加する場合は5〜30%である。
表2は、固体高分子形燃料電池の酸素極についての酸素還元特性を示し、実際の測定は以下の組成範囲のものであった。この水素極(燃料極)に関しては、その組成および触媒成分の組み合わせは、白金、パラジウム、酸化ジルコニウムの組み合わせが良く、原子数比で、白金:15〜20%、パラジウム:10〜50%、酸化ジルコニウム:1〜15%の範囲で、好ましくは、白金:25〜30%、ルテニウム:30〜55%、酸化ジルコニウム:2〜10%である。ロジウムの場合は5〜30%であり、ニッケル、コバルト、鉄を更に添加する場合は5〜35%である。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、ジルコニウム等の金属酸化物および白金等の金属が、分子・原子サイズレベルで複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されている場合を説明したが、以下の構造でよい。すなわち、前記金属酸化物および前記金属が、分子・原子サイズレベルで複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、ガス拡散層を構成する側の導電性多孔質基板の表面に層状に一体化して形成されていてもよい。固体高分子電解質膜との間で膜電極接合体をホットプレス成形すれば、結果的に同様になるからである。よって、その詳しい説明は省略する。
上記実施の形態では、ジルコニウム等の金属酸化物および白金等の金属が、分子・原子サイズレベルで複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されている場合を説明したが、以下の構造でよい。すなわち、前記金属酸化物および前記金属が、分子・原子サイズレベルで複合化した非晶質の酸化物・金属複合体として、ガス拡散層を構成する側の導電性多孔質基板の表面に層状に一体化して形成されていてもよい。固体高分子電解質膜との間で膜電極接合体をホットプレス成形すれば、結果的に同様になるからである。よって、その詳しい説明は省略する。
本発明は、ジルコニウム等の金属の酸化物と、白金等の金属とを含む固体高分子形燃料電池用電極触媒及びこの固体高分子形燃料電池用電極触媒を構成要素とする固体高分子形燃料電池に利用可能である。
1 白金とパラジウムの合金のターゲット
2 酸化物ターゲット
3 高周波スパッタリング作用部
4 高周波スパッタリング作用部
6 固体高分子電解質膜
7 水冷式の基板ホルダー
8 合金ガス
9 酸化物ガス
10 混合ガス10
11 非晶質構造の酸化物・金属複合体
12 導電性多孔質基板(ガス拡散層)
2 酸化物ターゲット
3 高周波スパッタリング作用部
4 高周波スパッタリング作用部
6 固体高分子電解質膜
7 水冷式の基板ホルダー
8 合金ガス
9 酸化物ガス
10 混合ガス10
11 非晶質構造の酸化物・金属複合体
12 導電性多孔質基板(ガス拡散層)
Claims (5)
- ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、
白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒であって、
前記金属の酸化物および前記金属が、非晶質の酸化物・金属複合体として、固体高分子電解質膜の表面に層状に一体化して形成されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池用電極触媒。 - ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、
白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒であって、
前記金属の酸化物および前記金属が、非晶質の酸化物・金属複合体として、導電性多孔質基板の表面に層状に一体化して形成されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池用電極触媒。 - 請求項1または2において、更にニッケル、コバルトおよび鉄から選ばれる1種または2種以上の金属も同様に複合化されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池用電極触媒。
- 請求項1から3のいずれか1項において、前記酸化物・金属複合体は、前記酸化物のターゲットと前記金属のターゲットに同時にスパッタリング処理を施してスパッタされた前記酸化物及び前記金属の混合ガスを、直接前記固体高分子電解質膜または導電性多孔質基板の表面に層状に析出させて形成されたものであることを特徴とする固体高分子形燃料電池用電極触媒。
- ジルコニウム、チタン、ニオブおよびタンタルから選ばれる1種または2種以上の金属の酸化物と、
白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウムおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属と、を含む固体高分子形燃料電池用電極触媒の製造方法であって、
前記酸化物のターゲットと前記金属のターゲットに同時にスパッタリング処理を施してスパッタされた前記酸化物及び前記金属の混合ガスを、直接、固体高分子電解質膜または導電性多孔質基板の表面に層状に析出させて前記金属の酸化物および前記金属の複合体の層を形成することを特徴とする固体高分子形燃料電池用電極触媒の製造方法。
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KR101000197B1 (ko) | 2006-12-20 | 2010-12-10 | 주식회사 엘지화학 | 연료전지용 막-전극 접합체의 촉매층 형성방법과 이를이용하여 제조되는 촉매층 및 막-전극 접합체 |
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-
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