JP2006228491A - プロトン伝導体、プロトン伝導体の製造方法、電極膜接合体および燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸残基が直接におよび/または連結基を介してポリエーテル主鎖に共有結合しており、かつ、架橋構造を有し、イオン伝導度が0.010S/cm以上、メタノール透過係数が4*10↑-7cm↑2/sであるプロトン伝導体。
【選択図】なし
Description
一般に、プロトン伝導体としてナフィオン(登録商標)に代表されるスルホン酸基含有パーフルオロカーボン重合体が用いられているが、この材料は、イオン伝導度は高いものの、メタノールのような高極性有機溶媒も透過させるため、ダイレクトメタノール型燃料電池では低出力となってしまう。また、メタノールの透過を抑制するため、燃料として数%程度の低い濃度のメタノール水溶液しか使用することができず、単位重量あるいは単位体積当たりのエネルギー密度が低くなってしまう。このため、特に小型携帯機器用途に適用できないなどの課題があった。さらに、製造過程におけるハンドリングおよび、膜電極接合体を作製する過程、および使用環境に適した充分な強度、燃料電池として使用した場合の充分な耐久性等も希求されている。特に燃料電池では発電時に過酸化水素が発生するために、過酸化水素に対する耐性は重要である。
(1)酸残基が直接におよび/または連結基を介してポリエーテル主鎖に共有結合しており、かつ、ポリエーテル架橋構造を有するプロトン伝導体。
(2)下記一般式(1)で表される繰り返し単位および一般式(2)で表される繰り返し単位を含む、(1)に記載のプロトン伝導体。
一般式(1)
一般式(2)
(3)前記R12およびR15のうち少なくとも一方がメソゲン基を含む基である、(2)に記載のプロトン伝導体。
(4)前記プロトン伝導体を、30%過酸化水素水溶液に、48時間浸漬した時の重量変化が20%以下である、(1)〜(3)のいずれかに記載のプロトン伝導体。
(5)強度が40MPa以上である、(1)〜(4)のいずれかに記載のプロトン伝導体。
(6)膜状である、(1)〜(5)のいずれかに記載のプロトン伝導体。
(7)下記一般式(3)で表される化合物および下記一般式(4)で表される化合物を重合させる工程を含む、(1)〜(6)のいずれかに記載のプロトン伝導体の製造方法。
一般式(3)
一般式(4)
(8)前記R32およびR42のうち少なくとも一方は、メソゲン基を含む基である、(7)に記載の製造方法。
(9)下記一般式(5−1)で表される繰り返し単位と、下記一般式(5−2)で表される繰り返し単位とを含む重合体を用いることを特徴とする、(1)〜(6)のいずれかに記載のプロトン伝導体の製造方法。
一般式(5−1)
一般式(5−2)
(10)前記重合体は、重量平均分子量が2,000以上である、(9)に記載のプロトン伝導体の製造方法。
(11)膜状で架橋反応が進行する、(7)〜(10)のいずれかに記載のプロトン伝導体の製造方法。
(12)一対の電極と、該電極の間に挟まれた(1)〜(6)のいずれかに記載のプロトン伝導体とを有する、電極膜接合体。
(13)(12)に記載の電極膜接合体を含む、燃料電池。
特に、一般式(1)で表される繰り返し単位および一般式(2)で表される繰り返し単位を含むプロトン伝導体を採用することにより、膜状のプロトン伝導体の結合強度が増強されることとなった。その結果、強度および耐久性が高まり、燃料電池作製工程への高い適合性、燃料電池の高い耐久性が期待できる。
本発明でいうメタノール透過係数とは、特に述べない限り、プロトン伝導体を例えば膜状とし、その一方を例えば50重量%のメタノール水溶液に、他方を空気に接触させたときのメタノール透過係数をいう。メタノール透過係数はバルク体としての物性値でありプロトン伝導体の形状、メタノール水溶液の濃度に依存しない。
本発明のプロトン伝導体のメタノール透過係数は小さいほど電池の出力損失が小さくなり好ましい。ダイレクトメタノール型燃料電池ではプロトン伝導体の片側が燃料であるメタノール水溶液、もう片側が空気に接触している。この状態で、メタノール透過係数は4x10-7cm2/s以下が好ましく、2x10-7cm2/s以下がより好ましい。
本発明のプロトン伝導体の強度は大きいほど電池製造工程での自由度が大きく、耐久性が高くなり好ましい。JIS K−7127に準拠して行なえばよいが、サンプルサイズは適宜変更しても良い。強度は5MPa以上が好ましく、40MPa以上がより好ましい。
本発明のプロトン伝導体中に形成される一般式(1)で表される繰り返し単位および(2)で表される繰り返し単位は、それぞれ、一般式(3)で表される化合物および一般式(4)で表される化合物の高分子化、酸性化合物への誘導、製膜、架橋反応の実施により形成される。
一般式(1)中、R11は、3価の飽和炭化水素基を表し、その総炭素数は2〜18が好ましく、2〜12がさらに好ましく、2〜6が特に好ましい。4級炭素を持つものは特に好ましい。
一般式(1)中、R12は、単結合または2価の基を表し、脂肪族基および/または芳香族基を含む有機原子団からなる2価の基であることが好ましく、脂肪族基を含む有機原子団からなる2価の基であることがより好ましく、アルキレン基を含む有機原子団からなる2価の基であることがさらに好ましい。
脂肪族基および/または芳香族基を含む有機原子団からなる2価の基は、アルキレン基(より好ましくは炭素数1〜12のアルキレン基、さらに好ましくは炭素数1〜6のアルキレン基)および/または芳香族基(より好ましくは、フェニレン基、ビフェニレン基)からなるもの、ならびに、これらと、−O−、−CO−、−S−、−SO−の1つ以上との組み合わせからなるものが好ましい。これらは、さらに、他の基(連結基、置換基)を有していてもよい。この場合の置換基としては、後述する置換基群Tが好ましい。
具体的には、R12は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基、デシレン基、フェニレン基、−O−(CH2)n−(nは、整数であり、好ましくは、1〜6の整数である)、−CH2−Ph−、−CH2CH2O−、−CH2CH2OCH2CH2−、ならびに、これらと−O−、−CO−、−S−、−SO−の1つ以上との組み合わせが挙げられる。
1.アルキル基
アルキル基は置換基を有していてもよく、より好ましくは炭素数1〜24、さらに好ましくは炭素数1〜10のアルキル基であり、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、i−プロピル基、i−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、t-オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、2−ヘキシルデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、シクロヘキシルメチル基、オクチルシクロヘキシル基等である。
アリール基は置換基を有していても縮環していてもよく、より好ましくは炭素数6〜24のアリール基であり、例えばフェニル基、4−メチルフェニル基、3−シアノフェニル基、2−クロロフェニル基、2−ナフチル基等である。
複素環基は置換基を有していても縮環していてもよく、含窒素複素環基のときは環中の窒素が4級化していてもよい。より好ましくは炭素数2〜24の複素環基であり、例えば4−ピリジル基、2−ピリジル基、1−オクチルピリジニウム−4−イル基、2−ピリミジル基、2−イミダゾリル基、2−チアゾリル基等である。
より好ましくは炭素数1〜24のアルコキシ基であり、例えばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、メトキシエトキシ基、メトキシペンタ(エチルオキシ)基、アクリロイルオキシエトキシ基、ペンタフルオロプロポキシ基等である。
より好ましくは炭素数1〜24のアシルオキシ基であり、例えばアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等である。
より好ましくは炭素数2〜24のアルコキシカルボニル基であり、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等である。
8.フルオロ基
9.アルコキシカルボニル基
R12は、−(アルキレン基またはアルキレンオキシ基)−(メソゲン)−(アルキレン基またはアルキレンオキシ基)−の構造を持つものが特に好ましい。
Aは酸残基を表し、そのpKaは5以下の酸残基が好ましく、pkaが2以下であるものがさらに好ましい。具体的には、スルホ基、ホスホノ基、カルボキシル基が好ましく、スルホ基がより好ましい。
一般式(2)中、R14およびR16は、3価の飽和炭化水素基を表し、一般式(1)におけるR11と同義であり、好ましい範囲も同義である。
一般式(2)中、R15は、単結合または2価の基を表し、一般式(1)におけるR12と同義であり、好ましい範囲も同義である。
一般式(2)にR14および/またはR16が複数個含まれる場合、複数個のR14およびR16は、それぞれ、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
一般式(3)中、R31は炭素−酸素結合を形成できる重合性基を表し、特に環状構造を持つ重合性基が好ましく、重合の結果3価の飽和炭化水素基を形成できる重合性基がさらに好ましい。R31の総炭素数は2〜18が好ましく、2〜12がさらに好ましく、2〜6が特に好ましい。4級炭素を持つものは特に好ましい。具体的には、R31としては環状エーテル構造を含むものが好ましく、オキシラニル基、オキセタニル基、3−メチルオキセタニル基、3−エチルオキセタニル基、テトラヒドロフリル基が特に好ましい。これらの置換基は前記置換基群Tによって置換されていてもよい。
R32は単結合または2価の基を表し、一般式(1)におけるR12と同義であり、好ましい範囲も同義である。
R33は酸残基(例えば、一般式(1)におけるA)に誘導できる基を含む基を表し、好ましくはスルホ基、ホスホノ基、カルボキシル基に誘導できる基であり、より好ましくは、スルホ基に誘導できる基である。スルホ基に誘導できる基としては、チオ基(−S−)を含む置換基が好ましい。R33は、酸化、加水分解、還元、置換、付加、脱離、塩交換等の反応によってスルホ基に誘導できるものが好ましいが、反応による副生成物の除去が容易なものが実用的に好ましく、酸化、加水分解反応が好ましい。
以下に、一般式(3)で表される化合物等の好ましい化合物を例示するが、本発明はこれらに限定されない。
一般式(4)中、R41は炭素−酸素結合を形成できる重合性基を表し、一般式(3)のR31と同義であり、好ましい範囲も同義である。
一般式(4)中、R42は2価の基を表し、一般式(2)のR15と同義であり、好ましい範囲も同義である。
一般式(4)中、R43は2価以上のアルコールに誘導できる基を表し、例えば、酸化、加水分解、還元、置換、付加、脱離等の反応によってアルコールに誘導できるものが好ましい。反応による副生成物の除去が容易なものが実用的に好ましいため、還元または加水分解反応によってアルコールに誘導できるものがより好ましい。特に加水分解できるものは好ましい。加水分解後は水酸基に変換されるものが好ましく、水酸基の数は2〜3が好ましい。したがって、加水分解される置換基R43の構造にはエーテル性酸素原子を複数持つ炭素原子が含まれるものが好ましい。具体的には、R31はケタールまたはアセタールを含む環状構造を持つものがより好ましく、2,2−ジメチル−5−エチル−1,3−ジオキサニル基、2−メチル−5−エチル−1,3−ジオキサニル基、5−エチル−1,3−ジオキサニル基、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニル基、2,2−ジメチル−5−メチル−1,3−ジオキサニル基、2−フェニル−5−メチル−1,3−ジオキサニル基、2−エトキシ−5−エチル−1,3−ジオキサニル基、2−オキソ−5−エチル−1,3−ジオキサニル基、1−メチル−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタニル基が好ましく、2,2−ジメチル−5−エチル−1,3−ジオキサニル基、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニル基、2,2−ジメチル−5−メチル−1,3−ジオキサニル基がさらに好ましい。
一般式(4)で表される化合物の総炭素数は、4〜60が好ましく、6〜50がより好ましく、10〜40がさらに好ましい。また、分子量は、200〜1000が好ましく、150〜800がさらに好ましい。
以下に、一般式(4)で表される重合性化合物の好ましい化合物を例示するが、本発明はこれらに限定されない。
本発明のプロトン伝導体を製造する場合、下記一般式(5−1)で表される繰り返し単位と、下記一般式(5−2)で表される繰り返し単位とを含む重合体(以下、一般式(5)で表される重合性化合物、と示すことがある)を中間体として経由することが好ましい。一般式(5−1)および(5−2)においてA、R51〜R56は、それぞれ、一般式(1)または一般式(2)におけるR11〜R16と同義であり、その好ましい範囲も同義である。
一般式(5)で表される重合性化合物の重量平均分子量は、2,000〜100,000が好ましく、3,000〜50,000がより好ましい。
本発明のプロトン伝導体には、例えば、膜としたときの膜特性を向上させるため、必要に応じて、酸化防止剤、繊維、微粒子、吸水剤、可塑剤、相溶剤等を添加してもよい。これら添加剤の含有量はプロトン伝導体の全体量に対し1〜30質量%の範囲が好ましい。
(1)機械的強度を高める目的には、分子量10,000〜1,000,000程度で本発明のプロトン伝導体と相溶性のよい高分子化合物が適する。例えば、パーフッ素化ポリマー、ポリスチレン、ポリエチレングリコール、ポリオキセタン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリ、およびこれらの2以上の重合体が好ましく、含有量としては全体に対し1〜30質量%の範囲が好ましい。
相溶剤としては、沸点または昇華点が250℃以上のものが好ましく、300℃以上のものがさらに好ましい。具体的には、後述するプロトン伝導体の製造方法の第一の反応工程の溶媒で説明するものを好ましく用いることができる。
(2)酸濃度を高める目的には、ナフィオンに代表されるパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー、側鎖にリン酸基を有するポリ(メタ)アクリレート、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリスルホン、スルホン化ポリベンズイミダゾールなどの耐熱芳香族高分子のスルホン化物などのプトロン酸部位を有する高分子化合物などが好ましく、含有量としては全体に対し1〜30質量%の範囲が好ましい。
以下に本発明のプロトン伝導体の好ましい製造方法を述べる。なお、本発明のプロトン伝導体の製造方法が以下に限定されるものでないことはいうまでもない。
本発明のプロトン伝導体は、例えば、第一の反応工程、第二の反応工程、製膜工程、架橋工程の四段階を経て作製することができる。以下、これらについて詳細に説明する。
第一の反応工程では、一般式(3)で表される化合物と一般式(4)で表される化合物を重合反応によって高分子化する。
第一の反応工程での反応方式は、一般式(3)で表される化合物および一般式(4)で表される化合物の反応性によって適宜定めることができる。例えば、カチオン重合、アニオン重合、配位重合等が好ましく、カチオン重合またはアニオン重合がより好ましい。各々の重合法の詳細は一般的な方法(例えば、「新実験科学講座」19−1巻、p.27−115、(1978)丸善株式会社)を適用することができる。
カチオン重合の場合、プロトン酸(好ましくは過塩素酸、フロオロ硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸、リンモリブデン酸、タングストリン酸等)、超強酸エステル(トリフルオロメタンスルホン酸メチルエステル、フルオロ硫酸メチルエステル等)、超強酸無水物(トリフルオロメタンスルホン酸無水物、フルオロ硫酸無水物等)、ルイス酸(三フッ化ホウ素(エーテル錯体を含む)、五フッ化アンチモン、5フッ化リン、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化チタン等)、オキソニウム塩(トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート等)、ヨードニウム塩(フェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェート等)、スルホニウム塩(ジフェニルメチルスルホニウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート等)、ジアゾニウム塩(ベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホスフェート、4−ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート)を好ましく用いることができる。この中でも、ルイス酸(三フッ化ホウ素(エーテル錯体を含む)、五フッ化アンチモン、5フッ化リン、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化チタン等)、スルホニウム塩(ジフェニルメチルスルホニウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート等)がより好ましい。
アニオン重合の場合、アルキルリチウム、ナトリウムナフタレン、グリニャール試薬、アルカリ金属アルコキシド等の有機金属化合物が好ましい。
配位重合の場合、塩化チタン-塩化アルキルアルミニウム錯体、塩化チタン-塩化アルミニウム-安息香酸錯体、塩化チタン-塩化マグネシウム-ジシクロペンタジエニルアルキルチタン錯体が好ましい。
反応時間は、カチオン重合の場合、0.1〜10時間が好ましく、アニオン重合の場合、0.1〜10時間が好ましく、配位重合の場合、0.5〜10時間が好ましい。
反応系中の濃度は適切に選択することが重要であり、モノマー全量の重量濃度として5%以上が好ましい。
第二の反応工程では一般式(3)中のR33を酸残基に誘導する。この反応はR33の構造に応じて適宜選択することができ、酸化反応であっても、置換反応であっても、加水分解反応であってもよい。
置換反応を適用する場合、反応剤としては亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムおよびこれらの水溶液が好ましい例として挙げられる。
加水分解反応を適用する場合、反応剤としては以下で述べる有機あるいは無機プロトン酸およびこれらの水溶液を用いることが好ましい。
ここで、酸性化合物としては無機または有機のプロトン酸が好ましい。
無機プロトン酸としては、塩酸、硫酸、リン酸類(H3PO4、H3PO3、H4P2O7、H5P3O10、メタリン酸、ヘキサフルオロリン酸等)、硼酸、硝酸、過塩素酸、テトラフルオロ硼酸、ヘキサフルオロ砒素酸、臭化水素酸、固体酸(タングストリン酸、タングステンペルオキソ錯体等)等が挙げられる。また、過酸化水素水を用いて発生させた酸を用いても良い。
有機プロトン酸としては、リン酸エステル類(例えば炭素数1〜30のリン酸エステル類であり、リン酸メチルエステル、リン酸プロピルエステル、リン酸ドデシルエステル、リン酸フェニルエステル、リン酸ジメチルエステル、リン酸ジドデシルエステル等)、亜リン酸エステル類(例えば炭素数1〜30の亜リン酸エステル類であり、亜リン酸メチルエステル、亜リン酸ドデシルエステル、亜リン酸ジエチルエステル、亜リン酸ジイソプロピル、亜リン酸ジドデシルエステル等)、スルホン酸類(例えば炭素数1〜15のスルホン酸類であり、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ヘキサフルオロベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ドデシルスルホン酸等)、カルボン酸類(例えば炭素数1〜15のカルボン酸類であり、酢酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、置換安息香酸等)、ホスホン酸類(例えば炭素数1〜30のホスホン酸類であり、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジフェニルホスホン酸、1,5−ナフタレンビスホスホン酸等)等の低分子化合物、またはナフィオン(登録商標)に代表されるパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー、側鎖にリン酸基を有するポリ(メタ)アクリレート、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリスルホン等の耐熱芳香族高分子のスルホン化物等のプロトン酸部位を有する高分子化合物が挙げられる。
これらを2種以上併用することも可能である。
反応時間は、好ましくは0.1〜24時間であり、より好ましくは1〜8時間である。
製膜工程では、これ以前の工程で得られた反応液を流延、あるいは塗布し、溶媒を除去、乾燥する操作を含む。
反応液を塗布する際の支持体は特に限定されないが、好ましい例としてはガラス基板、金属基板、高分子フィルム、反射板等を挙げることができる。高分子フィルムとしては、TAC(トリアセチルセルロース)等のセルロース系高分子フィルム、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等のエステル系高分子フィルム、PTFE(ポリトリフルオロエチレン)等のフッ素系高分子フィルム、ポリイミドフィルム等が挙げられる。
塗布方式は公知の方法でよく、例えばカーテンコーティング法、押し出しコーティング法、ロールコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、スライドコーティング法、印刷コーティング法等を用いることができる。
本発明では、上記製膜工程の後、架橋工程の前に、メソゲンの配向工程を追加してもよい。
配向を促進させるために、様々な手法を採用することができる。例えば、前述の支持体等に事前に配向処理を施すことができる。配向処理としては種々の一般的な方法を採用できるが、好ましくは各種ポリイミド系配向膜、ポリビニルアルコール系配向膜等の液晶配向層を支持体等の上に設け、ラビング等の配向処理行う方法、支持体上のゾル−ゲル組成物に磁場や電場等を印加する方法、加熱する方法等を用いることができる。
架橋工程では製膜工程で得られた膜を必要に応じて調湿した環境での加熱処理、放射線(可視光、紫外線、γ線、電子線等)照射処理を行い、架橋反応を進行させる。本発明の方法ではこのように、膜化してから架橋することができる点で極めて有意である。すなわち、膜化してから架橋することにより、メタノール透過性を低下させることが極めて容易となる。
塗布工程後に得られる架橋処理を行なっていないプロトン伝導体の形状は、膜状が好ましく、厚さは10〜500μmが好ましく、25〜150μmが特に好ましい。成形した時点で膜状であっても良いし、バルク体に成形した後に、切断して膜状に加工することもできる。なお、本発明の製造方法における膜状には、板状、平板状等を含む趣旨である。
加熱時間は短時間であるほうが生産性の観点から好ましいが、より十分な架橋構造を得るためには、一定時間以上を確保することが好ましい。このため、加熱時間は1分〜24時間が好ましく、5分〜10時間がさらに好ましい。
処理時間は短時間であるほうが生産性の観点から好ましいが、より十分な架橋構造を得るためには、一定時間以上を確保することが好ましい。このため、処理時間は0.01分〜10時間が好ましく、0.1分〜5時間がさらに好ましく、1分〜2時間が特に好ましい。
架橋工程の後に不要な成分を除去することを目的に、水、有機溶媒等による洗浄工程および乾燥工程を追加してもよい。
さらに架橋工程を経た後に表面処理を行なっても良い。表面処理としては、粗面処理、表面切削、除去、コーティング処理を行なってもよく、これらは電極との密着をより改良できる場合があり好ましい。
本発明のプロトン伝導体は、上述した特定のイオン伝導度、メタノール透過性、強度、耐久性等の他、以下に述べる諸性能を有することが好ましい。
本発明のプロトン伝導体は安定した吸水率および含水率を持つものが好ましい。また、アルコール類、水およびこれらの混合溶媒に対し、溶解度は実質的に無視できる程度である物が好ましい。具体的には、吸水率が0〜30%であることが好ましく、含水率が1〜20%であることが好ましい。
また上記溶媒に浸漬した時の重量減少、形態変化も実質的に無視できる程度である物が好ましい。具体的には、30%過酸化水素水溶液に48時間浸漬したときの重量変化が20%以下、より好ましくは15%以下であることが好ましい。
膜状に形成した場合のイオン伝導方向は表面から裏面の方向が、それ以外の方向に対し高い方が好ましいが、本質的にはメタノール透過性との比で決まるため、ランダムであっても良い。
本発明のプロトン伝導体の耐熱温度は、200℃以上であることが好ましく、250℃以上がさらに好ましく、300℃以上が特に好ましい。耐熱温度は例えば1℃/分の速度で加熱したときの重量減少が5%に達した時間として定義できる。この重量減少は、水分等の蒸発分を除いて計算される。
本発明のプロトン伝導体は、電極膜接合体(Membrane and Electrode Assembly)(以下「MEA」という)および、該電極膜接合体を用いた燃料電池に用いることができる。
図1は本発明の電極膜接合体の断面概略図の一例を示したものである。MEA10は、膜状のプロトン伝導体11と、それを挟んで対向するアノード電極12及カソード電極13を備える。
アノード電極12とカソード電極13は、多孔質導電シート(例えばカーボンペーパー)12a、13aと触媒層12b、13bからなる。触媒層12b、13bは、白金粒子等の触媒金属を担持したカーボン粒子(例えばケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ等)をプロトン伝導材料(例えばナフィオン等)に分散させた分散物からなる。触媒層12b、13bをプロトン伝導体11に密着させるために、多孔質導電シート12a、13aに触媒層12b、13bを塗設したものを、プロトン伝導体11にホットプレス法(好ましくは120〜130℃、2〜100 kg/cm2)で圧着するか、適当な支持体に触媒層12b、13bを塗設したものを、プロトン伝導体11に転写しながら圧着した後、多孔質導電シート12a、13aで挟み込む方法を一般に用いる。
(1)プロトン伝導材料塗布法:活性金属担持カーボン、プトロン伝導材料、溶媒を基本要素とする触媒ペースト(インク)をプロトン伝導体の両側に直接塗布し、多孔質導電シートを(熱)圧着して5層構成のMEAを作製する。
(2)多孔質導電シート塗布法:触媒ペーストを多孔質導電シート表面に塗布し、触媒層を形成させた後、プロトン伝導体と圧着し、5層構成のMEAを作製する。
(3)Decal法:触媒ペーストをPTFE上に塗布し、触媒層を形成させた後、プロトン伝導体に触媒層のみを転写させ3層のMEAを形成させ、多孔質導電シートを圧着し、5層構成のMEAを作製する。
(4)触媒後担持法:白金未担持カーボン材料をプロトン伝導材料とともに混合したインクをプロトン伝導体、多孔質導電シートあるいはPTFE上に塗布・製膜した後、白金イオンを当該プロトン伝導体に含浸させ、白金粒子を膜中で還元析出させて触媒層を形成させる。触媒層を形成させた後は、上記(1)〜(3)の方法にてMEAを作製する。
1.モノマーの合成
[化合物A−1の合成]
水酸化ナトリウム100gを水200mlに溶解し、ヘキサン680ml、テトラブチルアンモニウムブロミド9.4gを加え、30分攪拌した。これに、2−エチル−2−ヒドロキシメチルオキセタン58.1g、1,6−ジブロモヘキサン305gを加えスチームバス上で7時間加熱攪拌した。室温に冷却後、水相を除去し、油相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。ヘキサン−酢酸エチルを溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2−エチル−2−(6−ブロモヘキシルオキシ)メチルオキセタン90gを得た。
チオ酢酸カリウム10.2gをN,N−ジメチルホルムアミド270mlに分散させ、2−エチル−2−(6−ブロモヘキシルオキシ)メチルオキセタン25.0gを加えた。これをスチームバス上で2時間加熱攪拌した後、反応液を水に注ぎ、水相を除去し、油相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。ヘキサン−酢酸エチルを溶媒として、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、(A−1)27gを得た。
4,4'−ジヒドロキシビフェニル23.5gをジメチルアセトアミド9mlに溶解し、炭酸カリウム11.5gとヨウ化カリウム7.0gを加えたところに、8−クロロヘキサノール68.8gを添加した。反応液を110℃で9時間攪拌し室温に戻した後、反応液を水に注ぎ析出した結晶をろ過した。得られた粗結晶をアセトニトリルで再結晶し、15.3gの4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)−4'−ヒドロキシビフェニルを得た。
得られた4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)−4'−ヒドロキシビフェニル10gをジメチルアセトアミド50mlに溶解し、炭酸カリウム10.0g添加し、50℃で攪拌しながら2−エチル−2−ヨードメチルオキセタン9.5gを滴下した。100℃で4時間反応を行った後、反応混合物を水に注ぎ、得られた粗結晶をアセトニトリルで再結晶し、4.0gの4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)−4'−(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシビフェニルを得た。
4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)−4'−(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシビフェニル9.6gをジメチルスルホキシド100mlに溶解し、60℃に加温し攪拌しながら水素化ナトリウム(60%鉱油分散物)10gを少しずつ添加すると発泡した。30分攪拌後、2,2−ジメチル−5−エチル−5−メシチルオキシメチル−1,3−ジオキソラン6.3gを滴下した。反応混合物を120℃で10時間攪拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、減圧濃縮後、ヘキサン−酢酸エチルを溶媒にシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製したところ、化合物(B−10)5.3gを得た。
[プロトン伝導体の作製]
方法A
モノマーAおよびモノマーBは、それぞれ、下記表1に示した量を、ジフェニルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート145mgと共に150℃で6時間保持した。室温付近まで冷却後、クロロホルム2mlを加えて溶解し、この溶液をヘキサン30mlに加えて沈殿を生成させ、沈殿を濾別、メタノール洗浄後、減圧下乾燥し、ポリマー中間体2.4gを得た。GPC(ゲル浸透クロマトグラフ)によれば重量平均分子量は11,000であった。このポリマー250mgをイソプロパノール1.5mlに加熱溶解し、30%過酸化水素水溶液0.42mlを加え、65℃で10時間加熱攪拌した。得られた溶液をミクロフィルター(FLSP20 1.3CMD、富士写真フイルム(株)製)にて濾過し、その800μLを、ポリイミド膜(ユーピレックス#75S、宇部興産(株)製)上に、180μm厚のテフロンテープで作製した3cm×3cmの正方形の枠内に流し込んだ。室温下で約12時間溶媒を蒸発させ、さらに150℃で6時間乾燥させた。ポリイミド膜から膜状に固化した塗布物を剥離し、イオン交換水にて洗浄、乾燥して、プロトン伝導体を得た。
上記ジフェニルメチルホスホニウムテトラフルオロボレート145mgをBF3・Et2O錯体80mgに変え、150℃の反応温度を0℃に変更した他は同様にしてプロトン伝導体を得た。
また、比較例として、下記化合物1を用い、表1の条件にしたがってプロトン伝導体を作製した。結果を表に示す。
化合物1
下記に示す試験を行なった。
[イオン伝導度]
サンプルを直径5mmの円形に打ち抜き、25℃95%相対湿度の環境に1時間以上保持した。2枚のステンレス板に挟み、交流インピーダンス法により、25℃、相対湿度95%におけるイオン伝導度を測定した。この値は大きいほど好ましいものである。
サンプルを1cmx1cmに切り抜き、図3に示すようなセルにセットした。図3中、31は膜状のプロトン伝導体を、32はテフロンテープ補強剤を、33はメタノール水溶液注入部分を、34はキャリアガス導入口を、35は検出口をそれぞれ示している。そして、メタノール水溶液として50%(v/v)メタノール水溶液を注入し、キャリアガス中に含まれるメタノールをガスクロマトグラフィー(島津製作所(株)製、GC−14B)にて検出した。得られた検出量からを以下の式を用いて透過係数DMeOHを計算した。この値は小さいほど好ましいものである。
DMeOH=(NxT)/(AxCMeOH)
透過係数:DMeOH(cm2/s)
透過検出量:N(mol/s)
膜厚: T(cm)
サンプルがメタノール水溶液に接触している面積:A(cm2)
メタノール濃度:CMeOH(mol/cm3)
[性能指数]
イオン抵抗はサンプル厚に比例し、イオン伝導度に反比例する。メタノール透過量はメタノール透過係数に比例し、サンプル厚に反比例する。従ってサンプル厚を小さくすると、これに比例してイオン抵抗は小さくなるが、メタノール透過量も大きくなる。従ってサンプル間の差は同じメタノール透過量を示すサンプル厚でのイオン伝導度を比較することで初めて可能になるが、これを簡単に行なうためには、下記式に従い、基準となる物質に対するイオン伝導度、メタノール透過係数の比を比較すればよい。基準となる物質はイオン伝導度および、メタノール透過係数が測定できる物であればよく、ナフィオン117(DuPont社)を用いる。
(性能指数)=[(イオン伝導度)/(基準物質のイオン伝導度)]/[(メタノール透過係数)/(基準物質のメタノール透過係数)]
性能指数が2であればメタノール透過性能が同じ場合、2倍のイオン伝導性能を示すことになる。この値は大きいほど高い性能を示す。
サンプルを2.5cmx1cmに切り抜き、JIS K−7127に準じて引っ張りによる強度試験を行なった。サンプルが破断したときの引張力を強度として記録した。この値は大きいほど好ましい。
サンプルを約100mgとなるように切り取り、重量を記録した。サンプルを硫酸第一鉄30ppmを含む30%過酸化水素10ml中に浸漬し、室温で48時間保持し、純水で洗浄、乾燥後、重量を記録した。浸漬後に減少していた重量の、浸漬前重量に対する相対値を過酸化水素耐久性として計算した。この値は小さいほど好ましい。
(1)触媒膜の作製
白金担持カーボン(VulcanXC72に白金50質量%が担持)2gとナフィオン溶液(5%アルコール水溶液)15gを混合し、超音波分散器で30分間分散させた。分散物の平均粒子サイズは約500nmであった。得られた分散物をカーボンペーパー(厚さ350μm)上に塗設し、乾燥した後、直径9mmの円形に打ち抜き、触媒膜を作製した。
(2)MEAの作製
実施例1で作製したプロトン伝導体(E−1〜7)およびナフィオン117の両面に上記で得られた触媒膜を塗布面がプロトン伝導体に接するように張り合わせ、125℃、3MPa、2分間で熱圧着し、順に、MEA−1〜7、MEA−Rを作製した。
上記(2)で得られたMEAを図2に示す燃料電池にセットし、アノード極側開口部15に50質量%のメタノール水溶液を注入した。この時カソード極側開口部16は大気と接するようにした。アノード電極12とカソード電極13間に、ガルバノスタットで5mA/cm2の定電流を通電し、この時のセル電圧を測定した。結果を表3に示す。
ナフィオン膜を用いたMEA−Rにより作製した電池の初期電圧は高いものの、経時的に電圧が低下した。この経時的な電圧低下は、アノード電極側に供給された燃料のメタノールが、ナフィオン膜を通過してカソード電極側に漏れる、いわゆるメタノールクロスオーバー現象による。それに対して、本発明のプロトン伝導体を用いたMEA−1〜7により作製した電池は電圧が安定しており、より高い電圧を維持できることがわかった。
11・・・プロトン伝導体
12・・・アノード電極
12a・・・アノード極多孔質導電シート
12b・・・アノード極触媒層
13・・・カソード電極
13a・・・カソード極多孔質導電シート
13b・・・カソード極触媒層
14・・・パッキン
15・・・アノード極側開口部
16・・・カソード極側開口部
17・・・集電体
21・・・アノード極側のセパレータ
22・・・カソード極側のセパレータ
31・・・プロトン伝導体
32 ・・・ テフロンテープ補強材
33・・・メタノール水溶液注入部分
34・・・キャリアガス導入口
35・・・検出口(ガスクロマトグラフィーに接続)
36 ・ ・ ・ ゴムパッキン
Claims (13)
- 酸残基が直接におよび/または連結基を介してポリエーテル主鎖に共有結合しており、かつ、ポリエーテル架橋構造を有するプロトン伝導体。
- 前記R12およびR15のうち少なくとも一方がメソゲン基を含む基である、請求項2に記載のプロトン伝導体。
- 前記プロトン伝導体を、30%過酸化水素水溶液に、48時間浸漬した時の重量変化が20%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のプロトン伝導体。
- 強度が40MPa以上である、請求項1〜4のいずれかに記載のプロトン伝導体。
- 膜状である、請求項1〜5のいずれかに記載のプロトン伝導体。
- 前記R32およびR42のうち少なくとも一方は、メソゲン基を含む基である、請求項7に記載の製造方法。
- 前記重合体は、重量平均分子量が2,000以上である、請求項9に記載のプロトン伝導体の製造方法。
- 膜状で架橋反応が進行する、請求項7〜10のいずれかに記載のプロトン伝導体の製造方法。
- 一対の電極と、該電極の間に挟まれた請求項1〜6のいずれかに記載のプロトン伝導体とを有する、電極膜接合体。
- 請求項12に記載の電極膜接合体を含む、燃料電池。
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