JP2006228458A - モジュラジャック成端工具 - Google Patents

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大 吉田
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Toshibumi Sakamoto
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Abstract

【課題】モジュラジャック成端工具において、圧入のための力を加え易く、複数の被覆電線を同時に圧接スリットに圧入させて成端させることができるようにして、成端作業の省施工化を可能とする。
【解決手段】モジュラジャック成端工具は、グリップ40の一端に、圧入部50が形成されている。圧入部50には、1本の被覆電線5を1箇所の端子板24の圧接スリット24aに圧入するための圧入板51がグリップ40に複数個立設されている。各被覆電線5を端子板24にそれぞれ配し、作業者がグリップ40を把持して、各被覆電線5を端子板24の圧接スリット24aに圧入する方向に力を加えて圧入部50を端子台2に押し込むことにより、各被覆電線5がそれぞれ圧接スリット24aに圧入されて成端される。圧入のために必要な力を容易に加えることができ、複数の被覆電線5を同時に成端させることから、成端作業を短時間で容易に行うことが可能となる。
【選択図】図6

Description

本発明は、モジュラジャックに被覆電線を圧入して成端するための工具に関する。
例えばLANケーブル等の情報通信用のツイストペアケーブル同士を接続するために、例えば、特許文献1に示されたようなモジュラジャックが使用されている。そのようなモジュラジャックは、絶縁樹脂で形成されたハウジングと、ハウジングに装着された端子台と、絶縁樹脂で形成され端子台の結線部近傍に嵌装される保護キャップで構成されている。この端子台は、1つの周縁に開放された圧接スリットを有する二股のフォーク状の端子板を複数個有している。ツイストペアケーブルの被覆電線を各端子板の圧接スリットに圧入すると、圧接スリットの周縁で被覆電線の絶縁被覆が切られ、圧接スリットの周縁に被覆電線の芯線が圧接される。このようにして、ツイストペアケーブルの被覆電線が成端される。
ここで、圧接スリットに被覆電線を圧入するには比較的大きな力を要するため、このようなモジュラジャックにおいては、保護キャップに被覆電線を圧入するための簡易工具部を設け、この簡易工具部を用いて被覆電線を圧入していた。この簡易工具部は、圧入時の力が小さくとも圧入が可能になるように、1回の圧入動作につき1箇所の端子板の圧接スリットに被覆電線を圧入するものであった。
特開2004−319207号公報
しかしながら、例えばLANケーブル等において、上記のような簡易工具部を用いての成端作業は1個のモジュラジャックについて8回も必要である。そのため、この成端作業は、時間がかかる作業となり、また、煩わしい作業となっていた。本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、圧入のための力を加え易く、複数の被覆電線を同時に圧接スリットに圧入させて成端させることができ、成端作業を省施工化することが可能なモジュラジャック成端工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、モジュラジャックの端子台に設けられ、それぞれ圧接スリットを有する複数の端子板に、被覆電線を圧入させて成端させるためのモジュラジャック成端工具であって、ユーザーによって把持されるグリップと、前記グリップに形成され、前記複数の端子板のうち、少なくとも2つに対して、前記圧接スリットが形成される面に直交する方向に同時に係合可能な圧入部を備え、前記グリップに力を加えることにより、複数の被覆電線を前記端子板に同時に圧入させて成端させることが可能なものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記グリップは、前記圧入部が被覆電線を圧接スリットに圧入する方向とは反対方向に、前記圧入部が立設された部位から延設されているものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記グリップは、回転軸と、この回転軸により軸支される一対の腕部材を備え、前記圧入部は、前記グリップの一方の腕部材に、他方の腕部材と対向するように形成されており、前記圧入部及び圧入部と対向する腕部材によりモジュラジャックが挟持された状態で、一対の腕部材のうち一方又は両方の腕部材の端部に力が加えられ、モジュラジャックを挟持する圧入部及び圧入部と対向する腕部材の距離が狭まることにより、被覆電線を前記端子板に圧入させて成端させることが可能なものである。
請求項4の発明は、モジュラジャックの端子台に設けられ、それぞれ圧接スリットを有する複数の端子板に、被覆電線を圧入させて成端させるためのモジュラジャック成端工具であって、固定台と、この固定台に立設された支軸と、この支軸に沿って移動可能に支持された移動部材と、操作力が加えられることによりこの移動部材を移動させる操作部材と、前記固定台と対向するように前記移動部材に形成され、又は、前記移動部材と対向するように前記固定台に形成され、前記複数の端子板の内、少なくとも2つに対して、前記圧接スリットが形成されている面に直交する方向に同時に係合可能な圧入部を備え、前記圧入部及び圧入部と対抗する移動部材又は固定台によりモジュラジャックが挟持された状態で、前記操作部材に操作力が加えられ、前記移動部材が固定台の方向に移動し、モジュラジャックを挟持する圧入部及び圧入部と対向する移動部材又は固定台の距離が狭まることにより、複数の被覆電線を前記端子板に同時に圧入させて成端させることが可能なものである。
請求項1の発明によれば、ユーザが、グリップを把持して、グリップに形成された圧入部により少なくとも2つの端子板の圧接スリットに対してそれぞれ被覆電線を圧入するので、複数の被覆電線を同時に成端させて成端作業を短時間で行うことが可能となり、また、圧入のために必要な力を容易に加えることができ、成端作業を容易に行うことが可能となる。
請求項2の発明によれば、グリップが圧入部から圧入する方向と反対方向に延設され、モジュラジャックの圧入方向に力を加えて成端作業を行うので、圧入のために必要な力をより加え易くなり、より容易に成端作業を行うことが可能となる。
請求項3の発明によれば、グリップの一方又は両方の腕部材の端部に力を加えて、圧入部及び圧入部と対向する腕部材によりモジュラジャックを挟むようにして被覆電線を端子板の圧接スリットに圧入するので、圧入のために加える力が被覆電線を直接押し込む力ではなく、例えば両腕部材の端部を挟みこむような力となり、圧入のために必要な力をより加え易くなり、より容易に成端作業を行うことが可能となる。
請求項4の発明によれば、操作部材に操作力を加え、移動部材を固定台の方向に移動させて、圧入部及び圧入部と対向する移動部材又は固定台によりモジュラジャックを挟むようにして被覆電線を端子板の圧接スリットに圧入するので、圧入のために必要な力を容易に加えることができ、より容易に成端作業を行うことが可能となる。
始めに、LANケーブルなどの情報通信用のツイストペアケーブル同士を接続するために使用されるモジュラジャックの構成について、図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、理解を助けるために、先ずは従来の成端工具として使っていた保護キャップ(以下、符号3)をも併せて説明する。
モジュラジャック10は、絶縁樹脂で形成されたハウジング1と、ハウジング1の内部に装着された端子台2と、絶縁樹脂で形成され端子台2の結線部近傍に嵌装される保護キャップ3を備えている。ハウジング1の前側には、ツイストペアケーブルに接続されたモジュラプラグ(図示せず)が挿入されるプラグ挿入口11aが形成されている。端子台2は、ハウジング1の内部で、かつ、プラグ挿入口11aの内側に装着されている。またプラグ挿入口11aの内側には、モジュラプラグの接触子に接触可能なように複数本(例えば8本)の線状コンタクト13が配列されると共に、各コンタクト13にそれぞれ電気的に接続され、絶縁被覆された被覆電線5が接続される複数(例えば8枚)の端子板24(IDC端子)が立設されている。
ハウジング1は、その先端部に略直方体状の接続台11を備えており、接続台11の前面に上記プラグ挿入口11aが開口している。接続台11の後面下部からは、端子台2が装着される基台12が、後方へ連続一体に突設されている。
端子台2は、基台12の上面側に配設されており、各端子板24は端子台2の上面から突出するように、端子台2の左右両側部において4枚ずつ、前後方向に沿って配置されている。周知のように、各端子板24は上縁に開放された圧接スリット24aを有するように、二股のフォーク状に形成されており、厚み方向が端子台2の左右方向に一致するように配置されている。圧接スリット24aの幅は、接続される被覆電線5の芯線に圧接スリット24aの両側縁が圧接する程度に設定されている。そして、絶縁被覆を有する被覆電線5を上方から圧接スリット24aに圧入すると、被覆電線5の絶縁被覆が圧接スリット24aの両側縁で破断され、圧接スリット24aの中で芯線が端子板24に圧接される。
端子台2の上面の両側部には、端子板24の先端よりもさらに突出した複数の保護壁23が形成されている。前後方向に隣り合う各一対の保護壁23の対向面の略中央部には、それぞれ保持溝23bが上下方向に沿って形成されており、端子板24は保持溝23bにより保持されている。それにより、端子板24は、前後に隣り合う2つの保護壁23によって保護され、圧接スリット24aは2つの保護壁23の間に配置されている。前後方向に隣り合う各一対の保護壁23の隙間は、被覆電線5を挿入できるように、かつ圧接スリット24aの幅寸法に比べて広く設定されている。さらに、上部ほど上記隙間が広くなるように、各一対の保護壁23の上端部には傾斜面が形成されている。そのため、ツイストペアケーブル4の各被覆電線5を、それぞれ各一対の保護壁23の隙間に容易に導入することができる。そして、各被覆電線5を、それぞれ端子板24の圧接スリット24aに上方から圧入することにより、被覆電線5を端子板24に電気的に接続することができる。また、端子台2の上面の中央部には、ツイストペアケーブル4のシース4aを位置決めするための位置決め凹部22が形成されている。また、端子台2の後端には、ツイストペアケーブル4を保持する保持突起26が形成されている。
端子台2上の中央の各保護壁23の外側面には、保護キャップ3と係合される係合爪27が突設されている。また、係合爪27の上部には、上端縁に近づくほど外側面からの突出量が小さくなるように傾斜した誘導面27aが形成されている。一方、保護キャップ3は、端子台2の上面を覆う程度の寸法に形成され、キャップ本体31の両側部には、各保護壁23の外側面に沿って嵌装される側壁32がそれぞれ形成されている。側壁32の前後方向の中央部には、係合爪27と係合される矩形状の係合孔32aが形成されている。さらに、側壁32に、この係合孔32aを囲むように、係合孔32aの下方及び上方に切り欠き31aが形成されており、この切り欠き31aにより囲まれた部分が端子台2と係合されるための係合部32dとされ、この係合部32dの上部が、保護キャップ3を端子台2から取り外す際に力が加えられる操作部33とされている。
保護キャップ3を端子台2に取り付ける場合、側壁32を端子台2の保護壁23の外側面に沿うようにして、端子台2の上方から下方に向けて保護キャップ3を移動させると、係合部32dが係合爪27の誘導面27aに当接して撓み、係合部32dに設けられた係合孔32aと係合爪27とが係合される。それにより、保護キャップ3が端子台2に係合される。保護キャップ3を端子台2から取り外す場合、各操作部33に力を加えてキャップ本体31の中央側に撓ませ、その状態で保護キャップ3を上方に引き上げる。それにより、係合爪27と係合孔32aとの係合が解除され、端子台2から保護キャップ3を取り外すことができる。
次に、成端工具の役割として、従来の保護キャップ3に代えて、本発明の第1実施形態に係るモジュラジャック成端工具について、図4〜図6を参照しつつ説明する。図4及び図5は、本実施形態に係るモジュラジャック成端工具の構成を示すと共に、モジュラジャック10との係合前の状態を示す。図6は、このモジュラジャック成端工具を用いてモジュラジャック10にツイストペアケーブル4の被覆電線5を圧入する成端作業を示す。
図4及び図5に示すように、モジュラジャック成端工具は、作業者(ユーザ)が把持できる程度の大きさのグリップ40の一端に、モジュラジャック10の端子台2に嵌合させて、上記ツイストペアケーブル4の被覆電線5を端子板24の圧接スリット24aに圧入させるための圧入部50が形成され、グリップ40の他端には、保護キャップ3を端子台2から取り外すことができる保護キャップ取り外し部60が形成されてなっている。グリップ40は、作業者が指等を沿わせることができ把持し易いように、天面に窪み40bを有する形状とされており、例えば樹脂成形により圧入部50及び保護キャップ取り外し部60と共に一体成形されている。なお、保護キャップ取り外し部60は本発明とは直接関係がないので、その説明を省略する。
圧入部50は、1本の被覆電線5を1箇所の端子板24の圧接スリット24aに圧入するための圧入板51がグリップ40に複数個立設されたものであり、本実施形態においては、4個の圧入板51が設けられている。各圧入板51は、圧入部50がモジュラジャック10の端子台2の上部から嵌合されるときに、圧接スリット24aが形成される面に直交する方向に同時に係合可能となるように設けられており、その厚みは、端子板24が設けられている前後方向に隣り合う一対の保護壁23間の隙間に容易に入り込める厚みに設定されている。各圧入板51の中央部には、圧入板51と圧接スリット24aが係合するときに互いに接触しないように、圧接スリット24aの位置と対応して、下縁が開放されたスリット51aが設けられている。各圧入板51の幅方向の両側縁には、圧入板51よりも厚肉の補強部51bが設けられており、圧入板51に力が加えられたとしても折損する等の不具合が発生しにくいようにされている。なお、補強部51bの前後方向の寸法は隣り合う一対の保護壁23間の寸法よりも広く、本実施形態においては、隣り合う圧入板51の補強部51b同士が一体的に繋げられており、圧入部50の剛性が高められている。また、圧入部50は、圧入板51及び補強部51bにより囲まれ、下方に開口した空間52を有している。端子台2に圧入部50を嵌合させるとき、先ず、この空間52が保護壁23に沿うように緩嵌されるので、端子台2に対する圧入部50の位置を容易に位置決めすることができる。
次に、このモジュラジャック成端工具を用いて、ツイストペアケーブル4の被覆電線5をモジュラジャック10の端子板24の圧接スリット24aに圧入させる成端作業の手順について説明する。図6に示されるように、本実施形態において、ツイストペアケーブル4は8本の被覆電線5を有している。先ず、作業者は、ツイストペアケーブル4を端子台2に配置し、各被覆電線5を、端子台2上で端子板24が設けられている8箇所の前後方向に隣り合う一対の保護壁23間にそれぞれ入り込むように配する。そして、モジュラジャック成端工具の圧入部50を、端子台2の前方4箇所の端子板24に対して配された被覆電線5に各圧入板51が当接するように、端子台2に対して宛がう。その後、モジュラジャック10を手で支える等して動かないようにした状態で、作業者がグリップ40を把持して、各被覆電線5を端子板24の圧接スリット24aに圧入する方向に力を加え、圧入部50を端子台2に押し込む。これにより、これら4本の被覆電線5がそれぞれ圧接スリット24aに圧入されて成端される。端子台2の前方4箇所の端子板24に対して上述のとおり成端した後、モジュラジャック成端工具の圧入部50を端子台2から取り外し、端子台2の後方4箇所の端子板24に対して各被覆電線5を上述と同様にして成端し、8本の被覆電線5の全ての成端を完了する。成端後、端子台2の両側面から突出した被覆電線5の余分な部分を切断し、端子台2に保護キャップ3を嵌装して成端部を保護すると共に被覆電線5が圧接スリット24aから抜けるのを防ぎ、成端作業を完了する。
このように、本発明の第1の実施形態に係るモジュラジャック成端工具によれば、作業者が、グリップ40を把持して、グリップ40に形成された圧入部50により4箇所の端子板24の圧接スリット24aに対して4本の被覆電線5を圧入する。これにより、4本の被覆電線5を同時に成端させて成端作業を短時間で行うことが可能となり、また、圧入のために必要な力を容易に加えることができ、成端作業を容易に行うことが可能となる。さらに、圧入部50は保護キャップ取り外し部60と共にグリップ40に一体的に樹脂成形により形成されているので、モジュラジャック成端工具を安価に提供することができる。
ここで、モジュラジャック成端工具の圧入部50の圧入板51は4個でなくてもよく、少なくとも2個であればよい。例えば、図7(a)(b)に示されるように、モジュラジャック成端合具が、8個の圧入板51を有する圧入部50を備えており、一回の圧入作業で8箇所の端子板24に対して被覆電線5を成端するようにしてもよい。また、圧入板51を2個備えていてもよい。これらのときも上述と同様に、成端作業を短時間で容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態において、グリップ40の形状や、グリップ40に設けられる圧入部50の位置等を種々変更した変形例が考えられる。例えば、グリップ40が円盤形状とし、圧入部50をこの円盤形状のグリップ40の一面の中央部付近に設けたようなモジュラジャック成端工具を用いることができる。その場合、作業者が円盤状のグリップ40の他面を掌で押圧することによって力を加え、圧入部50により複数の圧接スリット24aに対してそれぞれ被覆電線5を同時に圧入する。このように、グリップ40によって圧入のために必要な力を容易に加えることができるようにして、複数の被覆電線5を端子板24に同時に成端させることで、上述と同様に成端作業を短時間で容易に行うことが可能となる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るモジュラジャック成端工具を示す。以下の各実施形態において、上述の実施形態と同様の機能及び形状のものは同一の符号を付し、上述の実施形態と相違する部分についてのみ説明する。このモジュラジャック成端工具は、グリップ140が、圧入部50が被覆電線5を圧接スリット24aに圧入する方向と反対方向となる上方向に、圧入部50が立設された部位から延設された棒形状とされており、圧入部50が設けられた側の反対側の他端には、保護キャップ取り外し部60が設けられている。グリップ40の上部には窪み140bが設けられており、作業者がグリップ140を把持する際に指等を沿わせることができ、握り易くなるようにされている。
作業者は、このモジュラジャック成端工具を用いて成端作業を行うとき、グリップ140を把持し、各端子板24の圧接スリット24aに被覆電線5を圧入する方向と同一の方向に力を加える。このように、第2の実施形態に係るモジュラジャック成端工具を用いることで、圧入のために必要な力をより加え易くなり、より容易に成端作業を行うことが可能となる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るモジュラジャック成端工具を示す。このモジュラジャック成端工具のグリップ240は一対の腕部材241を回転軸242によって軸支した、いわゆるニッパーやペンチ型のものである。このグリップ240の一方の腕部材241の端部には他方の腕部材241と対向するように圧入部50が形成されている。このグリップ240は、圧入部50が形成された側とは反対側の両腕部材241の端部を挟み込むと、回転軸242を介して圧入部50及び圧入部50と対向する腕部材241の距離が狭まるようにされている。
このモジュラジャック成端工具には、モジュラジャック10が、端子台2の各端子板24の圧接スリット24aに被覆電線5が配された状態で、圧入部50及び圧入部50と対向する腕部材241により、圧入部50が端子台2に嵌合可能となるように狭持される。そして、作業者が、モジュラジャック10が狭持された側とは反対側の両腕部材241の端部を握ることによって、両腕部材241に力を加える。このように力が加えられると、回転軸242を介して両腕部材241が回転して、圧入部50及び圧入部50と対向する腕部材241の距離が狭まる。圧入部50が、圧入部50と対抗する腕部材241上のモジュラジャック10の方向へ移動することによって、端子台2の各端子板24の圧接スリット24aに各被覆電線5が同時に圧入されて成端される。
このように、第3の実施形態に係るモジュラジャック成端工具によれば、鋏状のグリップ240の両方の腕部材241の端部に挟むように力を加えて、圧入部50及び圧入部50と対向する腕部材241によりモジュラジャック10を挟むようにして被覆電線5を端子板24の圧接スリット24aに圧入するので、圧入のために必要な力をより加え易くなり、より容易に成端作業を行うことが可能となる。
ここで、上述の鋏状のグリップ240が、腕部材241の端部を開くようにしたときに、この端部と反対側の一端に設けられた圧入部50及び圧入部50と対向する腕部材241の距離が狭まるようなものであってもよく、上述の成端作業のうち、グリップ240の腕部材241の端部に、この腕部材241の端部同士を開くように力を加えることで、上述と同様に成端作業を行うことが可能となる。
また、例えば、グリップ240を一対の腕部材241の一端が回転軸242で軸支されたV字型として、圧入部50が一方の腕部材241の回転軸242寄りに形成されているようにしてもよい。この圧入部50及び圧入部50と対向する腕部材241によりモジュラジャック10を挟むようにして、作業者が、両腕部材241の軸支された端部と反対側の端部にこの端部同士を近づけるような力を加えることにより、圧入部50によって各圧接スリット24aに被覆電線5を同時に圧入して成端することが可能となる。このとき、腕部材241の端部に加える力が小さくても圧入のために必要な力が得られ、容易に成端作業を行うことが可能である。なお、本実施形態において、ペンチ状又はV字状のグリップ240の一方の腕部材241を固定しておき、他方の腕部材241の端部に力を加えることにより成端作業を行ってもよい。
図10は、本発明の第4の実施形態に係るモジュラジャック成端工具を示す。このモジュラジャック成端工具は、いわゆるハンドプレスのようなものであり、固定台341に支軸342が立設されており、移動部材343が、この支軸342に沿って移動可能に支持されている。移動部材343には、レバー状の操作部材344が、移動部材343に接続された基部を中心として回転自在に設けられ、また、固定台341と対向するように圧入部50が設けられている。支軸342には、ラックギア(図示なし)が形成されており、移動部材343には、このラックギアと噛合するギア(図示なし)が設けられている。このラックギアと噛合するギアは、操作部材344の回転に応じて回動するようにされている。
操作部材344に操作力を加えて回転させると、移動部材343内のラックギアと噛合するギアが回転すると共に、支軸342のラックギア上を転動する。これにより、移動部材343は、操作部材に操作力が加えられることで、支軸342に対して移動する。本実施形態においては、操作部材344を下向きに回転させると、移動部材343は固定台341に接近する方向に移動し、操作部材344を上向きに回転させると、移動部材343は固定台341から離れる方向に移動する。
このモジュラジャック成端工具を用いてモジュラジャック10の各端子板24の圧接スリット24aに各被覆電線5を圧入するには、先ず、モジュラジャック10が端子台2の各端子板24に各被覆電線5が配された状態で固定台341上に静置される。そして、このモジュラジャック10と移動部材343の位置を調整して(位置決め構造は周知のものでよく、不図示とする)、モジュラジャック10を、移動部材343に設けられた圧入部50及び固定台341により、圧入部50が端子台2に嵌合可能となるように狭持させる。その後、操作部材344に操作力を加えて下向きに回転させることで、移動部材343を固定台341の方向に移動させる。このとき、圧入部50及び固定台341の距離が狭まることで、端子台2の各端子板24の圧接スリット24aに各被覆電線5が同時に圧入されて成端される。
このように、第4の実施形態に係るモジュラジャック成端工具によれば、ハンドプレスのような工具の操作部材344に力を加えて、圧入部50及び圧入部50と対向する固定台341によりモジュラジャック10を挟むようにして、複数の被覆電線5を各端子板24の圧接スリット24aに同時に圧入するので、圧入のために必要な力を加え易く、より容易に成端作業を行うことが可能となる。
ここで、本実施形態のように、操作部材344を操作して移動部材343を固定台341の方向に移動させることにより成端作業を行うモジュラジャック成端工具は、例えば、支軸342が、固定台341に対して回転可能なボールネジと、移動部材343を固定台341に対して遠近する方向にのみ移動可能とする部材から構成されて固定台341に立設されており、移動部材343がボールネジと噛合しており、操作部材344がボールネジの一端に接続された、いわゆる万力のようなものであってもよい。このようなモジュラジャック成端工具は、操作部材344を回転操作することでボールネジを回転させ、移動部材343を固定台341に対して遠近する方向に移動させる。そして、上述と同様に、モジュラジャック10を移動部材343に設けられた圧入部50及び固定台341により狭持させ、操作部材344を回転させることで移動部材343を固定台341の方向に移動させることで成端作業を行うことが可能となり、圧入のために必要な力を加え易く、より容易に成端作業を行うことが可能となり、また、少ない力でも成端作業を行うことが可能となる。
これらの固定台341と移動部材343とを有するモジュラジャック成端工具においては、圧入部50が固定台341に設けられていてもよい。このとき、モジュラジャック10が圧入部50と移動部材343とで狭持された状態で、操作部材344を操作して移動部材343を固定台341の方向に移動させ、圧入部50及び移動部材343の距離を狭めることで、同様に成端作業を行うことができる。
なお、本発明は上記各実施形態の構成等に限定するものではなく、発明の範囲を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、上記各グリップ又は操作部材を、ねじ回しの柄のような形状等、作業者がより把持しやすいような形状としてもよく、圧入のために必要な力を加え易くなり、短時間で容易に成端作業を行うことが可能となる。
モジュラジャックの構成を示す斜視図。 上記モジュラジャックのハウジング及び端子台の構成を示す斜視図。 上記モジュラジャックの端子部の結線状態を示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るモジュラジャック成端工具の構成を示す斜視図。 同上のモジュラジャック成端工具の構成を示す斜視図。 同上のモジュラジャック成端工具を用いた成端作業を示す斜視図。 (A)及び(B)は同上の一変形例に係るモジュラジャック成端工具を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係るモジュラジャック成端工具の構成を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態に係るモジュラジャック成端工具の構成を示す斜視図。 本発明の第4の実施形態に係るモジュラジャック成端工具の構成を示す斜視図。
符号の説明
1 ハウジング
2 端子台
5 被覆電線
10 モジュラジャック
24 端子板
24a 圧接スリット
40,140,240 グリップ
50 圧入部
242 回転軸
241 腕部材
341 固定台
342 支軸
343 移動部材
344 操作部材

Claims (4)

  1. モジュラジャックの端子台に設けられて圧接スリットを有する複数の端子板に、被覆電線を圧入させて成端させるためのモジュラジャック成端工具であって、
    指を固定させる程度の窪みが形成されユーザーによって把持されるグリップと、
    前記グリップに形成され、前記複数の端子板のうち、少なくとも2つに対して、前記圧接スリットが形成される面に直交する方向に同時に係合可能な圧入部を備え、
    前記グリップに力を加えることにより、複数の被覆電線を前記端子板に同時に圧入させて成端させることが可能なことを特徴とするモジュラジャック成端工具。
  2. 前記グリップは、前記圧入部が被覆電線を圧接スリットに圧入する方向とは反対方向に、前記圧入部が立設された部位から、圧入部の圧入方向に一致するよう延設されていることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック成端工具。
  3. 前記グリップは、回転軸と、この回転軸により軸支される一対の腕部材を備え、前記圧入部は、前記グリップの一方の腕部材に、他方の腕部材と対向するように形成されており、
    前記圧入部及び圧入部と対向する腕部材によりモジュラジャックが挟持された状態で、一対の腕部材のうち一方又は両方の腕部材の端部に力が加えられ、モジュラジャックを挟持する圧入部及び圧入部と対向する腕部材の距離が狭まることにより、被覆電線を前記端子板に圧入させて成端させることが可能なことを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック成端工具。
  4. モジュラジャックの端子台に設けられ、それぞれ圧接スリットを有する複数の端子板に、被覆電線を圧入させて成端させるためのモジュラジャック成端工具であって、
    固定台と、この固定台に立設された支軸と、この支軸に沿って移動可能に支持された移動部材と、操作力が加えられることによりこの移動部材を移動させる操作部材と、前記固定台と対向するように前記移動部材に形成され、又は、前記移動部材と対向するように前記固定台に形成され、前記複数の端子板の内、少なくとも2つに対して、前記圧接スリットが形成されている面に直交する方向に同時に係合可能な圧入部を備え、
    前記圧入部及び圧入部と対抗する移動部材又は固定台によりモジュラジャックが挟持された状態で、前記操作部材に操作力が加えられ、前記移動部材が固定台の方向に移動し、モジュラジャックを挟持する圧入部及び圧入部と対向する移動部材又は固定台の距離が狭まることにより、複数の被覆電線を前記端子板に同時に圧入させて成端させることが可能なことを特徴とするモジュラジャック成端工具。
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