JP2006227952A - サービスコスト変動分析手法 - Google Patents
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Abstract
サービスの需要量やサービスレベルが時間的に変動するITシステムにおいて、サービス提供リスクを定量的に把握し、需要パターンやサービスレベルに応じた適切な価格とSLA関連単価の設定を効率的に行い、多様な顧客ニーズとサービス利用形態、サービス利用要求の変化に合わせた課金とSLAの提供を可能とする。また、サービス利用者はサービスの導入効果を定量的に把握できるようにする。
【解決手段】
サービスの需要量、サービスレベルが時間的に変動するITシステムにおいて、これらの変動リスクを定量評価することによって、需要パターンやサービスレベルに応じて適切な価格設定とSLA関連単価の算出を効率的に行い、多様なサービス形態に合わせた課金とSLAの提供を可能とする。リスクの定量化手法として、時間的に変動する不確定要素を数理モデル化し、コスト構成要素別に時間推移のキャッシュフローを算出する。
【選択図】 図1
Description
このような状況を踏まえ、ユーティリティ型サービスや多様化するサービス形態に応じた価格体系、料金メニューの提供が必要とされている。
また、サービスの不確定要因に関する変動リスクを評価する機能はなく、サービス契約条件を変化させた場合のキャッシュフローシミュレーション機能は無い。SLA補償額算出機能もない。サービスの質に関する評価は、インターネット接続時のアクセスポイントに限定しており、特定のケースにしか適用できない。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体システム構成図である。図1において、メータサーバ202から取得したサービス使用量メータリングDB1034とサービスレベル監視サーバ203から取得したサービスレベルモニタリングDB1035、顧客管理サーバ201から取得した顧客契約情報DB1021を本発明のサービスコスト変動分析部101に入力し、その出力結果を課金サーバ204の入力とする。
ITサービスの不確定要因に関する過去の時系列の変動データ<原価変動推移データ1031、解約率データ1032、サービス市場価格1033、サービス使用量メータリングDB1034、サービスレベルモニタリングDB1035>から成る変動データ入力部103と、前記変動データ入力部103からの変動データの統計処理と変動データ間の相関分析処理を行い、確率モデルパラメータを算出し、モンテカルロ法によってサービスの量と質、原価に関する将来の変動シナリオを生成することによって、サービスレベル変動及びサービス使用量変動に関するリスクモデル生成部104と、ITコスト構成要素ごとに変動要因を抽出し、コスト構成要素間の相関分析を行い、コスト変動パラメータを生成するITコスト変動要因分析部105と、前記変動シナリオとコスト変動パラメータ、ITサービス契約ポリシーによる契約条件に基づいて、コスト構成要素毎に契約期間分のキャッシュフローシミュレーションを行い、サービス利用料とサービスコストとSLAペナルティに関するキャッシュフローを算出するサービスコストシミュレーション部106と、前記サービスコストシミュレーション部106のシミュレーション結果出力部107と、IT構成要素別にコスト変動分布を表示するコスト構造解析部107と、損益評価部108と、リスク算出部109からなる。
スメニュー(ITシステム構成)/課金方式/プライシング/サービスレル・SLA>の中で、課
金ポリシーを変更してシミュレーションを繰り返すパラメータサーベイより、想定した需
需要動シナリオ、サービスレベル変動シナリオに対し、いずれの料金モデルが最も効果的
であるかを検証することによって、最適な料金プランを選定する。
さらに、時間的に変動するリスクを考慮し、契約期間分の全キャッシュフローの累計をベースとした価格設定を行うことにより、精度のよいキャッシュフロー測定が実現し、合理的な価格検証が可能となる。価格検証に対する定量的手法が確立したため、基本料金(拘束使用量)、従量単価、契約期間、ペナルティ減額率などの妥当性の検証が容易になり、価格決定者の技量に影響を受けることなく、客観的な分析を行うことができる。
Claims (8)
- サービス契約ポリシーを定義する手段と、対象とするサービスの不確定要因である需要量とサービスレベルに関するリスクモデルを生成する手段と、
前記リスクモデルに基づいて、サービスの量と質に関する将来の変動シナリオを生成する手段と、
サービスコスト構成要素ごとに変動要因を抽出し、コスト構成要素間の相関分析を行い、コスト変動パラメータを生成する手順と、前記変動シナリオとコスト変動パラメータ、サービス契約ポリシーに基づいて、コスト構成要素毎に契約期間分のキャッシュフローシミュレーションを行い、サービス利用料とサービスコストとSLAペナルティ/インセンティブに関するキャッシュフローを算出する手段と、サービスの構成要素別にコスト変動分布を出力する手段を有することを特徴とするサービスのコスト変動分析装置。 - 請求項1に記載のサービスのコスト変動分析装置において、
前記変動シナリオごとにサービスに関する収入と支出から損益を計算する手段と、生成した損益の時系列データから損益分岐点である投資回収期間を算出する手段をさらに有することを特徴とするサービスのコスト変動分析装置。 - 請求項1に記載のサービスのコスト変動分析装置において、
前記変動シナリオごとの構成要素別コスト変動から度数分布を求め、予め想定したサービス需要量を満たない場合、或いは予め設定したサービスレベル指標を達成しない場合の確率及び損益額を算出することによって、サービス量或いはサービスレベルの変動リスクを定量化する手段をさらに有することを特徴とするサービスのリスク変動分析装置。 - 請求項3に記載のサービスのリスク変動分析装置において、
前記サービス契約ポリシーの定義を変更してシミュレーションを繰り返すパラメータサーベイにより、予め設定した請求項3に記載のサービスレベル指標を満たし、前記定量化したリスクを最小化し、サービスメニューとサービス需要量に応じた最適なサービス利用料を算出する手段を含むことを特徴とするサービスのリスク変動分析装置。 - 請求項1に記載のサービスのリスク変動分析装置を用いたリスクモデルの入力方法において、
過去の時系列データの入力、及び、業務分析に基づく手動によるパラメータの入力のいずれも可能とすることを特徴とするリスクモデルの入力方法。 - 請求項1に記載のサービスのコスト分析装置において、
前記サービス契約ポリシーとして、サービス提供形態であって、販売方法および購買方法のうち少なくとも一方を含むサービス提供形態、サービス構成、課金方式、プライシング、サービスレベル、SLAに関するポリシーのいずれか含み、これらのポリシーがサービスのキャッシュフローに与える影響を評価する手段をさらに有することを特徴とするサービスのコスト変動分析装置。 - サービスコスト構成要素の中から変動する項目を抽出し、コスト変動に影響するシステム構成要素を分析する手順と、構成要素ごとに変動要因を分析して従量対象を抽出する手順と、コスト構成要素ごとに、従量対象とコストとの関係を示すコスト計算式を生成する手順と、計算式の係数を算出する手順と、コスト変動パラメータを設定する手順とを含むことを特徴とするサービスコスト変動分析手法
- サービス契約ポリシーを定義する手段と、対象とするサービスの不確定要因である需要量とサービスレベルに関するリスクモデルを生成する手段と、前記リスクモデルに基づいて、モンテカルロ法によるサービスの量と質に関する将来の変動シナリオを生成する手段と、サービスコスト構成要素ごとに変動要因を抽出し、コスト構成要素間の相関分析を行い、コスト変動パラメータを生成する手順と、前記変動シナリオとコスト変動パラメータ、サービス契約ポリシーに基づいて、コスト構成要素毎に契約期間分のキャッシュフローシミュレーションを行い、サービス利用料とサービスコストとSLAペナルティ/インセンティブに関するキャッシュフローを算出する手順と、サービスの構成要素別にコスト変動分布を出力する手順を有することを特徴とするサービスのコスト変動分析手法。
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