JP2006227087A - 光源ランプ付き機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 騒音が発生しない光源ランプ付き機器を提供すること。
【解決手段】 筐体11の内部に光源ランプ12が設置されたプロジェクター装置10の筐体11の上面に、筐体11の熱を外部に放出するための放熱フィン15を設けるとともに、光源ランプ12と筐体11との間をヒートパイプ14で接続した。また、光源ランプ12の外周部を構成するリフレクタ12aを、熱膨張率が2×10-6〜10×10-6/℃の金属材料で構成した。さらに、筐体11およびヒートパイプ14の一部を、アルミニウムで構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源ランプおよび光源ランプが発生する熱を外部に放出するためのヒートシンク部を備えた光源ランプ付き機器に関する。
従来から、プロジェクター装置のように光源ランプを備えた光源ランプ付き機器が用いられている。このような光源ランプ付き機器では、光源ランプが高熱を発生するため、冷却ファンを設けて冷却ファンの風で光源ランプを冷却することにより、光源ランプ付き機器を正常に作動させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−318428号公報
しかしながら、前述した冷却ファンを備えた光源ランプ付き機器では、冷却ファンの作動によって騒音が発生するという問題がある。特に、プロジェクター装置のように光源ランプの光が外部に漏れないようにするために、光源ランプをカートリッジで囲んだ状態で設置した光源ランプ付き機器の場合には、光源ランプの温度上昇が大きくなるため、冷却ファンを高速回転させて冷却効果を大きくする必要が生じる。この結果、冷却ファンがさらに大きな騒音を発生するという問題が生じる。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、騒音が発生しない光源ランプ付き機器を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る光源ランプ付き機器の構成上の特徴は、筐体の内部に光源ランプが設置された光源ランプ付き機器であって、筐体に、筐体内の熱を外部に放出するためのヒートシンク部を設けて、光源ランプが発生する熱を、ヒートシンク部を介して外部に放出することにある。
この場合のヒートシンク部は、板状体と板状体の表面に形成されたフィンとで構成される部材や熱伝導性や熱輸送性に優れた部材等で構成することができる。また、筐体におけるヒートシンク部が設けられる部分は、筐体の上面、下面および側面のどの面でもよいし、筐体を構成する各面の内面、外面および内部等のどの部分でもよい。また、筐体の一部または全部をヒートシンク部で構成することもできる。ヒートシンク部を筐体の内面に設けた場合には、ヒートシンク部は、光源ランプが発生した熱を吸収してその熱を筐体に伝達し、その熱は筐体から外部に放出される。
また、ヒートシンク部を筐体の外面に設けた場合には、ヒートシンク部は、光源ランプが発生した熱を吸収した筐体の熱を吸収してその熱を外部に放出する。さらに、ヒートシンク部を筐体の内部に設けたり、筐体の一部または全部をヒートシンク部で構成したりした場合には、ヒートシンク部は、直接または筐体の所定の部分を介して、光源ランプが発生した熱を吸収して、その熱を直接または筐体の所定の部分を介して外部に放出する。これによると、光源ランプおよび筐体内部の効果的な冷却が可能になるため光源ランプを冷却するための冷却ファンが不要になる。この結果、騒音の発生がなく、静かに作動する光源ランプ付き機器が得られる。
本発明に係る光源ランプ付き機器の他の構成上の特徴は、光源ランプと筐体との間を、熱輸送部材で接続したことにある。また、この場合、熱輸送部材をパイプ状の部材で構成することができる。この場合のパイプ状の熱輸送部材としては、棒状のヒートパイプや、パイプ状の細管がジグザグ状に配置されて全体形状が箱状に形成された蛇行細管型ヒートパイプ等のヒートパイプを用いることができる。
これによると、単位断面積当たりの熱輸送量が大きくなるため、光源ランプから発生する熱は、効率よく熱輸送部材を介して筐体に伝達されていき、筐体に設けられたヒートシンク部を介して外部に放出される。このため、ヒートシンク部等による冷却効果が大幅に向上する。また、熱輸送部材を構成するパイプ状の部材以外のものとしては、ブロック状の部材や線材等を使用することができる。これによると、熱輸送部材を安価に作製できるとともに、断面積を大きくすることができるため、熱輸送量を大きくすることができる。また、取り付け姿勢の自由度が増すようになる。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、対向させて配置した一対の絶縁体における対向する内側の面の所定箇所に電極を形成し、対向する電極にそれぞれ熱電素子の端面を接合させて構成したペルチェ素子の一方の面を、光源ランプの外周部を構成するリフレクタに、直接または受熱部材を介して接合し、ペルチェ素子の他方の面を、熱輸送部材を介してヒートシンク部に接続したことにある。
ペルチェ素子は、熱電気変換を行うことにより一方の面から吸熱し他方の面から放熱する特性を備えており、このペルチェ素子の吸熱側の面を光源ランプ側にして、光源ランプを冷却することにより、さらに大きな冷却効果が生じる。また、ペルチェ素子の放熱側には、熱輸送部材が設けられ、この熱輸送部材を介して熱が筐体に伝導されるため、さらに大きな冷却効果が得られる。また、ペルチェ素子とリフレクタとの間に受熱部材を設けることにより、ペルチェ素子とリフレクタとの間に隙間をなくすことができる。これによって、光源ランプからペルチェ素子への熱伝導がより効率よく行える。この受熱部材を用いる場合には、受熱部材を構成する材料として、熱伝導率が大きく加工しやすい材料を用いることが好ましい。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、リフレクタを、熱膨張率が2×10-6〜10×10-6/℃の材料で構成したことにある。これによると、リフレクタの膨張収縮と、ランプバルブや、ペルチェ素子または受熱部材の膨張収縮との差が小さくなるため、ランプバルブとの接合部や、ペルチェ素子または受熱部材との接合部にひずみが生じにくくなる。この結果、光源ランプが破損し易くなったり、冷却効果が低下したりすることを防止できる。この場合のリフレクタを構成する材料としては、インバーやコバール等の金属、セラミック、ガラスなどの材料を用いることが好ましい。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、熱輸送部材およびヒートシンク部の少なくとも一方を、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウムおよびマグネシウム合金のうちのいずれかの材料、またはこれらの材料のうちの任意の材料を組み合わせた材料で構成したことにある。これによると、光源ランプ付き機器の軽量化が可能になる。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、光源ランプを、熱輸送部材を含む熱伝導性固体部材を介して筐体に接続したことにある。この場合の熱伝導固体部材を構成する部材としては、熱輸送部材の外、受熱部材やペルチェ素子が含まれ、受熱部材やペルチェ素子を用いない場合には、熱輸送部材だけで構成される。また、光源ランプと筐体との間に、その他の固体部材を設置する場合には、その固体部材も含まれる。これによると、光源ランプが発生する熱を効率よく筐体側に伝導させることができる。例えば、光源ランプを冷却するための冷却ファンを用いた場合には、光源ランプと冷却ファンとの間に他の部材が配置されていると送風の妨げになって冷却効果が低下するが、このように、固体からなる熱伝導性固体部材を介して熱を伝導させることにより、各部材の配置に自由度が増すようになる。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、筐体の少なくとも一部をパイプ状の熱輸送部材からなる筐体構成冷却部材で構成するとともに、筐体構成冷却部材でヒートシンク部の少なくとも一部を構成したことにある。この場合、筐体の全面を筐体構成冷却部材で構成してもよいし、筐体の一部だけを筐体構成冷却部材で構成してもよい。これによると、筐体自体を構成する筐体構成冷却部材でヒートシンク部が構成されるため、光源ランプ付き機器を構成する部材点数が減少し、構造が簡単になる。また、冷却効果もさらに増大する。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、光源ランプが箱状のカートリッジによって囲まれた状態で設置されていることにある。このカートリッジは、光源ランプの前面以外の部分を遮光できるように構成することが好ましい。これによると、光源ランプから発射され、前方以外の方向に散乱する光をカートリッジで遮蔽できるため、遮蔽性の優れた光源ランプ付き機器を得ることができる。
本発明に係る光源ランプ付き機器のさらに他の構成上の特徴は、光源ランプ付き機器がプロジェクター装置であることにある。これによると、光源ランプを冷却するための冷却ファンが備わってなく、冷却ファンの作動による騒音の発生がない静かなプロジェクター装置が得られる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る光源付き機器の各実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置10を示しており、図2はその概略構成図を示している。このプロジェクター装置10では、アルミニウムからなる箱状の筐体11の内部に、光源ランプ12が前方(図1における右方向)に向けて設置されている。そして、光源ランプ12の上面に受熱部材13が取り付けられ、受熱部材13の上面と筐体11の上面部11aの内面との間にヒートパイプ14が取り付けられている。
光源ランプ12の外周部を構成するリフレクタ12aは、図3に示したように構成されている。このリフレクタ12aは、正面(図示せず)に円形の開口部が形成され、側面(周面)が後端部に近づくにしたがって細くなり後端部が閉塞された略ドーム状に形成されている。また、このリフレクタ12aは、インバーからなる金属材料で構成されており、内面が鏡面に形成されている。
また、このリフレクタ12aを構成するインバーの熱膨張率は、2×10-6〜10×10-6/℃である。そして、リフレクタ12aの正面の開口部には透明のガラス12bが設けられ、リフレクタ12aの内部における中央奥端部には光源12cが設けられている。光源12cは、高圧水銀ランプからなり、点灯時には内部圧力が200気圧程度になり温度は1000℃程度に上昇する。また、その際、リフレクタ12aの温度は、300℃以上に上昇する。
受熱部材13は、上面が平面状に形成され、下面がリフレクタ12aの表面に沿った曲面に形成された銅タングステン製のブロック体で構成されている。この受熱部材13を構成する銅タングステンは高熱伝導率を備えており、光源ランプ12の放熱の多くをヒートパイプ14に伝導することができる。ヒートパイプ14は、両端側部分が水平方向を向くように下端部と上端部が屈曲したパイプ状に形成され、図4に示したように、アルミニウムからなるパイプ状のコンテナ19aの内周面に、パイプ状のメッシュウイック19bを取り付けて構成されている。
また、このヒートパイプ14内には、作動液(図示せず)が密閉状態で収容されており、ヒートパイプ14の一端部(光源ランプ12側の端部)の温度が吸熱により上昇すると、作動液は蒸発する。そして、作動液は蒸気となってヒートパイプ14の内部空間を通ってヒートパイプ14の他端部(上部側の端部)に移動する。ヒートパイプ14の他端部に移動した蒸気は、ヒートパイプ14の他端部の放熱に伴って液化し、メッシュウイック19b内に浸入する。
そして、作動液は、メッシュウイック19b内を通ってヒートパイプ14の一端部に移動する。この作動液の移動が繰り返し行われ、これによって、ヒートパイプ14の一端部から他端部に熱が伝導されていく構成になっている。そして、ヒートパイプ14の他端部に伝導された熱は、筐体11の上面部11aに伝わっていく。また、筐体11の上面部11aの上面には、複数の放熱フィン15が形成されており、筐体11に伝わった熱は、この放熱フィン15によって効率よく外部に放出される。この放熱フィン15と上面部11aとで本発明に係るヒートシンク部が構成される。また、受熱部材13、ヒートパイプ14で本発明に係る熱伝導性固体部材が構成される。
また、筐体11の正面部11bにおける下部側部分には、開口部が設けられその開口部にレンズ16が取り付けられている。このレンズ16は、光軸が水平方向に延び、かつその光軸と光源ランプ12の光軸とが同軸になるように設置されている。また、筐体11の所定部分には、図2に示したように、筐体11内に外気を通過させるための通気孔11cが形成されている。そして、筐体11の外部におけるレンズ16から所定間隔を保った位置に投影用のスクリーン17が設置されている。
また、本実施形態に係るプロジェクター装置10は、前述した装置や部材の外に、プロジェクター装置10が備える各装置に電力を供給するための電源装置、各種のスイッチや操作ボタン、外部のパソコン等の装置から画像データ、音声データ等を入力したり、他の装置に出力したりするための入出力端子等を備えている。さらに、プロジェクター装置10が備える各装置を電気的に接続する電子回路基板や、プロジェクター装置10に供給される電力に関係なく光源ランプ12に一定の電力を供給するバラストユニットなども備えている。
このように構成されたプロジェクター装置10を作動させる際には、まず、入出力端子にパソコン等の配線コードを接続してプロジェクター装置10にデータの入出力ができる状態にする。そして、スイッチをオン状態にするとともに所定の操作ボタンを操作する。これによって、光源ランプ12が発光して、レンズ16を介してスクリーン17に所定の画像が映し出される。
この場合、光源ランプ12の発光による放熱によって、光源ランプ12の温度は上昇するが、その熱は、受熱部材13に吸収されたのちにヒートパイプ14を介して筐体11に伝導される。そして、その熱は、筐体11に形成された放熱フィン15から外部に放出される。また、受熱部材13に吸収されず、筐体11内に放熱された熱は、筐体11に吸収され、放熱フィン15から外部に放出される。このため、光源ランプ12および筐体11内の温度は適正温度に維持され、プロジェクター装置10は適正な状態での作動を維持することができる。
このように、本実施形態に係るプロジェクター装置10では、ヒートパイプ14や放熱フィン15によって、光源ランプ12や筐体11内の温度上昇を防止できるため、光源ランプ12を冷却するための冷却ファンが設けられていない。このため、プロジェクター装置10は、騒音を発生することなく、静かな状態で作動することができる。また、光源ランプ12と筐体11との間を、熱伝導性の高いヒートパイプ14で接続したため、光源ランプ12から発生される熱を、効率よく筐体11に伝導させ、筐体11に設けられた放熱フィン15から外部に放出することができる。
さらに、リフレクタ12aを、熱膨張率が2×10-6〜10×10-6/℃のインバーで構成したため、リフレクタ12aと光源12cとの接合部や、リフレクタ12aと受熱部材13との接合部にひずみが生じにくくなる。この結果、光源ランプ12が破損し易くなったり、冷却効果が低下したりすることを防止できる。また、受熱部材13を精度よく加工して、リフレクタ12aとヒートパイプ14に密着させることにより、光源ランプ12からヒートパイプ14への熱伝導性をさらに良好にすることができる。さらに、筐体11およびヒートパイプ14のコンテナ19aが、アルミニウムで構成されているため、プロジェクター装置10が軽量になる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置10aの概略構成図を示している。このプロジェクター装置10aでは、筐体11の上面部11aの下面(内面)に、複数の吸熱フィン15aが形成されている。また、図6に示したように、光源ランプ12とヒートパイプ14aとの間に受熱部材は設けられてなく、ヒートパイプ14aの下端側部分は、直接光源ランプ12の外周面に沿って所定の長さだけ接触した状態で光源ランプ12に接続されている。このプロジェクター装置10aにおけるそれ以外の部分の構成については、前述したプロジェクター装置10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、筐体11内の空間部の熱が吸熱フィン15aによって吸収され、吸熱フィン15aが吸収した熱は、筐体11の上面部11aから放熱フィン15を通って外部に放出される。このため、筐体11内の熱の吸収とその熱の外部への放出が効果的に行われ、さらに冷却効果が増すようになる。また、ヒートパイプ14aは、受熱部材を介さず、直接光源ランプ12に接続されているため、ヒートパイプ14aが光源ランプ12から吸収する熱の吸収率も大きくなる。このプロジェクター装置10aのそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10と同様である。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置10bの概略構成図を示している。このプロジェクター装置10bでは、筐体11の上面部11aだけでなく、側面部11dの外面にも、複数の放熱フィン15bが形成されている。また、図8に示したように、光源ランプ12とヒートパイプ14bとの間に受熱部材は設けられてなく、ヒートパイプ14bの下端部は、直接光源ランプ12の表面に接続されている。
そして、光源ランプ12の周囲は、前面が透光面に形成された箱形の遮光用カートリッジ18で囲まれている。このカートリッジ18は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエンスチレン)樹脂で構成されており、上面にヒートパイプ14bを通すための挿通穴18aが形成され、後面に光源ランプ12の光源12cの後端部を通すための挿通穴18bが形成されている。そして、挿通穴18aにヒートパイプ14bを通すとともに、挿通穴18bに光源12cの後端部を通した状態で、カートリッジ18内は密閉されている。このプロジェクター装置10bにおけるそれ以外の部分の構成については、前述したプロジェクター装置10,10aと同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、光源ランプ12から発生する熱の大部分は、カートリッジ18内に閉じ込められ、その熱はヒートパイプ14bを介して、筐体11に伝導される。そして、筐体11を構成する各壁部や放熱フィン15,15bから外部に放出される。この場合、筐体11内の空間部の温度も多少上昇するが、筐体11内の熱は筐体11の各壁面部に吸収され、筐体11の壁面部が吸収した熱は、放熱フィン15,15bを通って外部に放出される。このようにカートリッジ18を設けることによって、遮光性に優れたプロジェクター装置が得られるとともに、その冷却効果がさらに増すようになる。このプロジェクター装置10bのそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10,10aと同様である。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置20の概略構成図を示している。このプロジェクター装置20では、筐体21の上面部が、全体形状が箱形に形成されたヒートパイプ21aで構成されている。このヒートパイプ21aは、前述したヒートパイプ14等と同じ原理を利用したもので、図10に示したように構成されている。すなわち、このヒートパイプ21aでは、パイプ状のコンテナ22が一方側と他方側との間をジグザク状に延びるように形成され、その両端部が一方側で連結されたループを構成している。
また、コンテナ22内には、熱吸収することにより蒸発し、放熱することにより液化する作動液が、液相部分と気相部分とが混合した状態で収容されている。そして、コンテナ22の一方側部分22aに熱吸収することにより作動液を蒸発させる蒸発部23が形成されている。また、コンテナ22の複数の他方側部分22bに掛け渡された状態で、熱放出することにより作動液を液化させる凝縮部24が形成されている。この場合、作動液の気相部分は、矢印a,bで示した方向に移動し、矢印aで示した蒸発部23側から凝縮部24側に移動する際には気相部分の合計体積は大きくなり、矢印bで示した凝縮部24側から蒸発部23側に移動する際には気相部分の合計体積は小さくなる。
また、作動液の液相部分は、コンテナ22の各部分で、蒸発部23側と凝縮部24側との間で振動するように往復移動する。この間の作動液の気相部分と液相部分との移動によって、コンテナ22の蒸発部23側から凝縮部24側に熱が伝導される。また、光源ランプ12と筐体21とを接続するヒートパイプ25は屈曲しない真っ直ぐなパイプ状に形成されて、上端部がヒートパイプ21aに接続されている。このプロジェクター装置20におけるそれ以外の部分の構成については、前述したプロジェクター装置10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、光源ランプ12から発生する熱は、受熱部材13およびヒートパイプ25を介して、ヒートパイプ21aに伝導される。そして、ヒートパイプ21aから筐体11や放熱フィン15を介して外部に放出される。この場合、筐体11内の空間部に溜まった熱もヒートパイプ21aに吸収され、ヒートパイプ21aから筐体11や放熱フィン15を介して外部に放出される。このように、筐体21の上面部をヒートパイプ21aで構成することによって、大きな冷却効果を得ることができる。このプロジェクター装置20のそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10と同様である。
(第5実施形態)
図11は、本発明の第5実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置30の概略構成図を示している。このプロジェクター装置30では、筐体31の内部における一方側部分に小型の送風ファン32が設けられ、筐体31の上面部31aにおける他端側部分に上下に貫通する挿通穴31bが設けられている。そして、送風ファン32と上面部31aの上面との間に筒状の導風路33が設けられている。この導風路33は、送風ファン32から筐体31内を他端側に向って延びたのちに、上方に延び挿通穴31bを通過して上面部31aの上面に達している。
そして、導風路33の上端開口33aは、筐体31の一方側に向けられており、上面部31aの上面に形成された放熱フィン35に、送風ファン32から送られる風を吹き付けて冷却することができるように構成されている。このプロジェクター装置30におけるそれ以外の部分の構成については、前述したプロジェクター装置10と同一である。すなわち、図11には示していないが、このプロジェクター装置30には、光源ランプ12やヒートパイプ14等が備わっている。
このように構成したため、光源ランプ12によって発生され、受熱部材13およびヒートパイプ14を介して、筐体31に伝導された熱は、筐体31の上面部31aから放熱フィン35を介して外部に放出される。その際、放熱フィン35は、送風ファン32から導風路33を通過して送られてくる風によって冷却されるため、より大きな放熱効果を奏するようになる。このため、プロジェクター装置30は、大きな冷却効果を得ることができる。このプロジェクター装置30のそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10と同様である。
(第6実施形態)
図12は、本発明の第6実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置30aの概略構成図を示している。このプロジェクター装置30aでは、筐体11の内部における下部側部分に上方に向けて送風できる送風ファン32aが設けられている。このプロジェクター装置30aにおけるそれ以外の部分の構成については、前述したプロジェクター装置10aと同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。なお、図12においても示していないが、プロジェクター装置30aには、光源ランプ12やヒートパイプ14a等が備わっている。
このように構成したため、光源ランプ12によって発生され筐体11内に溜まった熱は、吸熱フィン15aによって吸収され、吸熱フィン15aから筐体11の上面部11aおよび放熱フィン15を介して外部に放出される。その際、吸熱フィン15aは、送風ファン32aから送られてくる風によって冷却されるため、より大きな吸熱効果を奏するようになる。このため、プロジェクター装置30aは、大きな冷却効果を得ることができる。このプロジェクター装置30aのそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10aと同様である。なお、送風ファン32aは、吸熱フィン15aに送風するために設けられたもので小型のファンで構成されている。
(第7実施形態)
図13は、本発明の第7実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置40の概略構成図を示している。このプロジェクター装置40では、筐体41の上面部41aにおける一端側部分に上下に貫通する挿通穴41bが形成され、その挿通穴41bにヒートパイプ44の上端部が固定されている。また、ヒートパイプ44の下端部には、図3に示した光源ランプ12等と同じ構造の光源ランプ42等が取り付けられ、上面部41aの上面には、ヒートパイプ44と連結された状態で水冷式のラジエター43が取り付けられている。そして、筐体41の側部における所定部分には、通気孔41cが形成されている。
このように構成したため、光源ランプ42によって発生された熱は、ヒートパイプ44を介してラジエター43に効率よく吸収される。また、筐体41内の熱は、筐体41の上面部41aを介してラジエター43によって強制的に冷却される。このため、プロジェクター装置40は、大きな冷却効果を得ることができる。このプロジェクター装置40のそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10等と同様である。
(第8実施形態)
図14は、本発明の第8実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置40aの概略構成図を示している。このプロジェクター装置40aでは、筐体41の上面部41aの上面でなく、下面部41dの下面に水冷式のラジエター43aが取り付けられている。このプロジェクター装置40aのそれ以外の部分の構成については、前述したプロジェクター装置40と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、光源ランプ42によって発生された熱は、ヒートパイプ44を介して筐体41の上面部41aに伝導され、筐体41から外部に放出されるか、ラジエター43aに吸収される。この場合、筐体41の上部と下部の両方で冷却が行われるため、プロジェクター装置40aは、大きな冷却効果を得ることができる。このプロジェクター装置40aのそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置40と同様である。
(第9実施形態)
図15は、本発明の第9実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置が備える光源ランプ52の連結構造を示している。このプロジェクター装置では、光源ランプ52の上面に、前述した受熱部材13と同様の受熱部材53が取り付けられ、受熱部材53の上面にペルチェ素子55が取り付けられている。そして、ペルチェ素子55の上面に、ヒートパイプ14が接続されており、このプロジェクター装置は、ペルチェ素子55を備えていること以外は、プロジェクター装置10と同一の構成からなっている。
ペルチェ素子55は、図16および図17に示したように、下基板56aと上基板56bとからなる一対の絶縁基板を備えており、下基板56aの上面における所定部分に下部電極57aが一定間隔で形成され、上基板56bの下面における所定部分に上部電極57bが一定間隔で形成されている。そして、チップからなる熱電素子58が、それぞれ下端面を下部電極57aにハンダ付けにより固定され、上端面を上部電極57bにハンダ付けにより固定されて下基板56aと上基板56bとを一体的に連結している。
下部電極57aと上部電極57bとは、それぞれ熱電素子58の略1個分の幅に等しい長さをずらして形成されている。上基板56bの各上部電極57bには、それぞれ2個の熱電素子58の上端面が接合されており、下基板56aの下部電極57aには、1個の熱電素子58の下端面だけが接合されるものと、2個の熱電素子58の下端面が接合されるものとがある。そして、1個の熱電素子58の下端面だけが接合される下部電極57aは下基板56aの一方側(図17における後端部)の2箇所の角部に設けられ、その下部電極57aの一方の端部側には、リード線59a,59bが取り付けられ電源装置に接続可能になっている。
下基板56aおよび上基板56bはアルミナからなる板で構成され、熱電素子58は、直方体に形成されたビスマス・テルル系の合金からなるP型の素子とN型の素子とからなっている。また、この熱電素子58は、下基板56aと上基板56bとの間で下部電極57aおよび上部電極57bを介して電気的に接続されている。このように構成されたペルチェ素子55のリード線59a,59bを電源装置に接続して通電することにより、熱電素子58の両端部間に温度差が生じて、下基板56aと上基板56bとの一方の温度が高くなり、他方の温度が低くなる。
このペルチェ素子55は、吸熱側(通電により低温になる側)を受熱部材53に接面させ、放熱側(通電により高温になる側)をヒートパイプ14に接面させた状態で取り付けられる。また、光源ランプ52は、図3および図6に示した光源ランプ12と同一構造であるため、図15に示した各部分には、図3および図6の対応する部分と同一の符号を記している。
このように構成したため、このプロジェクター装置は、ヒートパイプ14、筐体11および放熱フィン15による放熱効果に加えて、ペルチェ素子55による冷却効果が得られるため、より大きな冷却効果を得ることができる。このペルチェ素子55を備えたプロジェクター装置のそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10と同様である。
(第10実施形態)
図18は、本発明の第10実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置が備える光源ランプ52aの連結構造を示している。このプロジェクター装置では、光源ランプ52aの外周面に沿って、前述したペルチェ素子55と同様のペルチェ素子55aが複数個取り付けられ、ペルチェ素子55aの表面に、ヒートパイプ14aの下部側部分が接続されている。このプロジェクター装置は、複数個のペルチェ素子55aを備えていること以外は、プロジェクター装置10aと同一の構成からなっている。したがって、同一部分に同一符号を記している。
このように、このプロジェクター装置では、ペルチェ素子55aが複数個設けられているため、さらに大きな冷却効果を得ることができる。このペルチェ素子55aを備えたプロジェクター装置のそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10aと同様である。
(第11実施形態)
図19は、本発明の第11実施形態に係る光源ランプ付き機器としてのプロジェクター装置が備える光源ランプ62の連結構造を示している。このプロジェクター装置では、光源ランプ62の上面に受熱部材63が取り付けられ、受熱部材63の上面に、ペルチェ素子55と同様のペルチェ素子55bが取り付けられ、さらにペルチェ素子55bの上面に、ヒートパイプ14bの下部側部分が接続されている。このプロジェクター装置は、ペルチェ素子55bを備えていること以外は、プロジェクター装置10bと同一の構成からなっている。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように、このプロジェクター装置では、ペルチェ素子55bが設けられているため、大きな冷却効果を得ることができる。また、光源ランプ62とヒートパイプ14bとの間に受熱部材63を設けているため、光源ランプ62とヒートパイプ14bとの連結が容易になる。このペルチェ素子55bを備えたプロジェクター装置のそれ以外の作用効果については、前述したプロジェクター装置10bと同様である。
つぎに、冷却ファンを備え筐体からの放熱効果がない従来のプロジェクター装置を比較例1、冷却ファンを備えず、筐体にフィンが設けられてないプロジェクター装置を比較例2とし、冷却ファンを備えず、筐体にフィンが設けられたプロジェクター装置を実施例1、フィン冷却用の小型の冷却ファンを備えるとともに、筐体にフィンが設けられたプロジェクター装置を実施例2として、それぞれの比較例1,2および実施例1,2のプロジェクター装置の騒音レベルと筐体温度とを比較した。その比較テストの結果を、下記の表1に示した。
Figure 2006227087
この比較テストでは、光源ランプとしては消費電力が160Wのランプを使用し、筐体の上面部のサイズは、200mm×300mmで、フィンがある場合のフィンのサイズは、40mm×98mm×0.3mmとした。その結果、表1に示したように、比較例1では、騒音レベルが35dBで、筐体温度が35℃、比較例2では、騒音レベルが24dBで、筐体温度が85℃であった。また、実施例1では、騒音レベルが24dBで、筐体温度が52℃、実施例2では、騒音レベルが26dBで、筐体温度が47℃であった。
一般に、このようなプロジェクター装置においては、騒音レベルを30dB以下にすることが好ましく、より好ましくは25dB以下にすることである。また、20dB以下になると使用者は殆ど騒音を感じなくなる。これから判断すると、比較例2および実施例1,2のプロジェクター装置から発生する音は、使用者に不快感を与えることがない。また、筐体温度においては、比較例2のプロジェクター装置はかなり高温になったが、それ以外のプロジェクター装置は、それほど高温にならず、良好な結果が得られた。この結果から、フィンを備えた実施例1,2のプロジェクター装置が、騒音レベル、筐体温度ともに良好であることがわかる。
また、ペルチェ素子を備えたプロジェクター装置、ペルチェ素子は備えてなく冷却ファンを備えたプロジェクター装置、ペルチェ素子および冷却ファンの双方を備えていないプロジェクター装置を用いて、それらの稼動時間に対する光源ランプ(リフレクタ)の温度を比較した。その結果を、図20に示した。図20では、ペルチェ素子を備えたプロジェクター装置の結果を実線c、冷却ファンを備えたプロジェクター装置の結果を破線d、ペルチェ素子も冷却ファンも備えていないプロジェクター装置の結果を一点鎖線eで示している。
この結果、ペルチェ素子を備えたプロジェクター装置では、リフレクタの温度は、所定時間経過後に略300℃に上昇し、その後はその温度に維持された。また、冷却ファンを備えたプロジェクター装置では、リフレクタの温度は、所定時間経過後に略300℃に上昇し、その後は所定温度の幅で上下に変化していった。ペルチェ素子も冷却ファンも備えていないプロジェクター装置では、リフレクタの温度は、所定時間経過後に略400℃に上昇し、その後はその温度に維持された。この結果から、ペルチェ素子を用いることにより、冷却効果が大幅に向上することがわかる。
また、本発明に係る光源ランプ付き機器は前述した各実施形態に限定するものでなく適宜変更して実施することが可能である。例えば、前述した第1〜第11実施形態では、光源ランプ12等と筐体11等との間をヒートパイプ14等で連結しているが、この光源ランプ12等と筐体11等との間を連結するためのヒートパイプ14等は省略することができる。また、各プロジェクター装置10等を構成するヒートパイプ14、放熱フィン15、送風ファン32、ペルチェ素子55等の各部材は、前述した実施形態の組み合わせに限るものでなく、各部材分をそれぞれ任意に組み合わせてプロジェクター装置を構成することができる。
さらに、前述した各実施形態では、熱輸送部材をヒートパイプ14等で構成しているが、この熱輸送部材としてはパイプ状の部材以外のものを用いることもできる。その場合の熱輸送部材としては、銅、アルミニウム、鉄およびそれらを用いた合金等の金属やカーボン等からなるブロック状の部材や線材等を使用することができる。これによると、熱輸送部材を安価に作製できるとともに、断面積を大きくすることができるため、熱輸送量を大きくすることができる。また、取り付け姿勢の自由度が増すようになる。
さらに、プロジェクター装置における筐体や光源ランプ等の各部材を構成する材料や形状等についても、前述した実施形態に限らず適宜変更することができる。また、本発明の光源ランプ付き機器は、プロジェクター装置に限るものでなく、光源ランプを使用し発熱する装置であればどのようなものでもよい。例えば、野外照明、屋内照明、自動車、バイク等の光源ランプを備えた装置として使用することができる。
本発明の第1実施形態によるプロジェクター装置を示す概略構成図である。 図1に示したプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 図1に示したプロジェクター装置が備える光源ランプとヒートパイプとの連結構造を示す断面図である。 図1に示したプロジェクター装置が備えるヒートパイプの内部を示す一部切欠き斜視図である。 本発明の第2実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 図5に示したプロジェクター装置が備える光源ランプとヒートパイプとの連結構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 図7に示したプロジェクター装置が備える光源ランプとヒートパイプとの連結構造を示す断面図である。 本発明の第4実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 図9に示したプロジェクター装置の筐体における上面部を構成するヒートパイプを示す平面図である。 本発明の第5実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 本発明の第6実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 本発明の第7実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 本発明の第8実施形態によるプロジェクター装置の要部を示す概略構成図である。 本発明の第9実施形態によるプロジェクター装置が備える光源ランプとペルチェ素子との連結構造を示す断面図である。 ペルチェ素子を示す斜視図である。 ペルチェ素子を示す正面図である。 本発明の第10実施形態によるプロジェクター装置が備える光源ランプとペルチェ素子との連結構造を示す断面図である。 本発明の第11実施形態によるプロジェクター装置が備える光源ランプとヒートパイプとの連結構造を示す断面図である。 各プロジェクター装置における稼動時間に対する光源ランプの温度を比較した結果を示すグラフである。
符号の説明
10,10a,10b,20,30,30a,40,40a…プロジェクター装置、11,21,31,41…筐体、12,42,52,52a,62…光源ランプ、12a…リフレクタ、14,14a,14b,21a,25,44…ヒートパイプ、15,15b,35…放熱フィン、15a…吸熱フィン、18…カートリッジ、32,32a…送風ファン、43,43a…ラジエター、55,55a,55b…ペルチェ素子、56a…下基板、56b…上基板、57a…下部電極、57b…上部電極、58…熱電素子。

Claims (10)

  1. 筐体の内部に光源ランプが設置された光源ランプ付き機器であって、前記筐体に、前記筐体内の熱を外部に放出するためのヒートシンク部を設けて、前記光源ランプが発生する熱を、前記ヒートシンク部を介して外部に放出することを特徴とする光源ランプ付き機器。
  2. 前記光源ランプと前記筐体との間を、熱輸送部材で接続した請求項1に記載の光源ランプ付き機器。
  3. 前記熱輸送部材をパイプ状の部材で構成した請求項2に記載の光源ランプ付き機器。
  4. 対向させて配置した一対の絶縁体における対向する内側の面の所定箇所に電極を形成し、前記対向する電極にそれぞれ熱電素子の端面を接合させて構成したペルチェ素子の一方の面を、前記光源ランプの外周部を構成するリフレクタに、直接または受熱部材を介して接合し、前記ペルチェ素子の他方の面を、前記熱輸送部材を介して前記ヒートシンク部に接続した請求項2または3に記載の光源ランプ付き機器。
  5. 前記リフレクタを、熱膨張率が2×10-6〜10×10-6/℃の材料で構成した請求項4に記載の光源ランプ付き機器。
  6. 前記熱輸送部材および前記ヒートシンク部の少なくとも一方を、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウムおよびマグネシウム合金のうちのいずれかの材料、またはこれらの材料のうちの任意の材料を組み合わせた材料で構成した請求項2ないし5のうちのいずれか一つに記載の光源ランプ付き機器。
  7. 前記光源ランプを、前記熱輸送部材を含む熱伝導性固体部材を介して前記筐体に接続した請求項2ないし6のうちのいずれか一つに記載の光源ランプ付き機器。
  8. 前記筐体の少なくとも一部をパイプ状の熱輸送部材からなる筐体構成冷却部材で構成するとともに、前記筐体構成冷却部材で前記ヒートシンク部の少なくとも一部を構成した請求項1ないし7のうちのいずれか一つに記載の光源ランプ付き機器。
  9. 前記光源ランプが箱状のカートリッジによって囲まれた状態で設置されている請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載の光源ランプ付き機器。
  10. 光源ランプ付き機器がプロジェクター装置である請求項1ないし9のうちのいずれか一つに記載の光源ランプ付き機器。
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