JP2006227049A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 余分な光路長を必要とせずに小型化を図り、また、使用時の利便性を向上させたプロジェクタを提供する。
【解決手段】 光を出射する光源51と、画像データに基づいて光源51からの光を映像に変換する変換部55を有する光学変換部54と、光源51の動作を制御する光源動作制御部としての制御部38と、光学変換部54により変換された映像を拡大投写する投写レンズ59と、光源51、投写レンズ59の少なくとも一方を移動し、プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置を最大伸長位置として光路長を伸縮する移動部100と、移動部100の位置を検出する検出部200とを有して構成される。そして、光源動作制御部としての制御部38は、検出部200の検出信号に基づいて光源51の点灯を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、映像を投写するプロジェクタの小型化に関する。
従来のプロジェクタは、特許文献1に記載されるように、プロジェクタを構成するディスプレイパネルを光路に対して平行となる保管位置と、光路に対して傾斜しているか、または、垂直となる操作位置との間を旋回し回転するように配置し、実質的に矩形で平らなハウジング内に収容するプロジェクタが知られている。また、プロジェクタのハウジングは、上壁及び下壁にヒンジ止めされた蓋(フラップ)を有し、蓋は、保管位置でハウジングのサイズが小さくなるように、また、操作位置でハウジング壁を超えてディスプレイパネルが拡張し開放するように配列される。また、ディスプレイパネルの旋回運動は、ディスプレイパネルが保管位置に回転されるときにハウジング内部に収縮される投射レンズの運動に連動している。
特表2000−508089号公報
しかしながら、特許文献1に記載される構成を採用する場合、ディスプレイパネルを保管位置に旋回し回転させた場合、ディスプレイパネルが他の光学部品と緩衝しないためのスペースが必要となる。スペースが確保されない場合には、スペースを確保するために、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネルと干渉する光学部品との間の光路(光路長)を、本来の光学設計上必要な光路長に対して、更に伸ばすことが必要となり、プロジェクタの小型化を阻害するという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、余分な光路長を必要とせずに小型化を図り、また、使用時の利便性を向上させたプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、プロジェクタであって、光を出射する光源と、画像データに基づいて光源からの光を映像に変換する変換部を有する光学変換部と、光源の動作を制御する光源動作制御部と、光学変換部により変換された映像を拡大投写する投写レンズと、光源、投写レンズの少なくとも一方を移動し、プロジェクタが映像を投写するための適正な光路長となる位置を最大伸長位置として光路長を伸縮する移動部と、移動部の位置を検出する検出部とを有して構成され、光源動作制御部は、検出部の検出信号に基づいて光源の点灯を制御することを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、移動部により、プロジェクタが映像を投写するための適正な光路長となる位置を最大伸長位置として、光源、投写レンズの少なくとも一方を移動することで光路長を伸縮する。従って、余分な光路長を必要とせず、光路長を短縮する(縮める)ことでプロジェクタのサイズを小さくすることができ、小型化が図れる。また、短縮した光路長を伸長して(伸ばして)元に戻すことができる。また、検出部が移動部の位置を検出し、検出部の検出信号に基づいて光源動作制御部が光源の点灯を制御するため、移動部の移動位置に応じて光源の点灯を制御でき、プロジェクタの利便性が向上する。
上記プロジェクタにおいて、光源動作制御部は、最大伸長位置に移動部が位置したか否かを検出部により検出し、位置した場合は、光源を点灯状態に制御し、また、位置しない場合は、光源を非点灯状態に制御することが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、移動部が、最大伸長位置(プロジェクタが映像を投写するための適正な光路長となる位置)に位置した場合には、検出部が検出し、光源動作制御部が制御して、光源が点灯状態となるため、プロジェクタは映像を投写することができ、また、適正な光路長のため、正常な映像が投影される。また、最大伸長位置に位置しない場合には、検出部が検出し、光源動作制御部が制御して、光源が非点灯状態となるため、正常な映像をプロジェクタが投影できない位置においては、光源を非点灯とさせ、映像の投写を終了することができる。これにより、プロジェクタの利便性が向上する。
上記プロジェクタにおいて、移動部を所定の位置に固定する固定部を更に有し、検出部は、固定部が最大伸長位置に移動部を固定する固定箇所に設けられることが好ましい。
このようなプロジェクタによれば、移動部が外力により移動することを防止できる。また、固定部により、移動部を最大伸長位置に固定することで、プロジェクタが映像を投写するための安定した状態を確保できる。また、移動部が固定される固定箇所に検出部が設けられるため、移動部が固定された状態になると同時に移動部の位置を検出することができ、光源を点灯状態とすることができる。これにより、プロジェクタの伸縮による移動と映像投写に対する信頼性が向上し、利便性も向上する。また、移動部が固定される固定箇所に検出部が設けられるため、プロジェクタの別の部位に検出部を設ける必要がなく、コンパクトなプロジェクタを実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクタの概略斜視図であり、図1(a)は、プロジェクタの外形を最大に伸長した状態での斜視図であり、図1(b)は、プロジェクタの外形を最も短縮した状態での斜視図である。図1を用いて、プロジェクタの構成を概略説明する。
図1(a)に示すように、プロジェクタ1は、プロジェクタ1の外装を構成する略直方体形状の筐体2を備えている。筐体2は、第1の筐体10と第2の筐体20とで構成される。また、筐体2は、プラスチック材料を主原料として形成される。第1の筐体10は、上面側を構成する上ケース11と、下面側を構成する下ケース12とで構成される。
上ケース11の上面部1aには、筐体2内部に備えるスピーカ94(後述する)からの音を報音する報音孔13が形成されている。また、上ケース11の上面部1aは一部の領域が盛り上がった凸状部14を形成しており、凸状部14の上面部には、各種操作スイッチなどの操作部15が備えられている。また、第1の筐体10の前面部1b及び背面部1cには、平面形状が概略コの字状の切欠部16が形成されている。第1の筐体10の左側面1d中央部には、後述する投写レンズ59を収容する投写レンズユニット80が突出するための孔部17が形成されている。
第2の筐体20は、略直方体形状の箱状の形状を成し、後述する移動部100に第2の筐体20の内面部が固定されており、移動部100と連動して移動することができるため、第1の筐体10に対して第2の筐体20を移動させることができる。第2の筐体20の前面部1e及び背面部1fには、断面三角形状が連続した一対の引掛け部21が形成されている。
図1(b)に示すように、第2の筐体20を第1の筐体10に対して投写レンズユニット80方向に移動してプロジェクタ1の外形を短縮した場合、第1の筐体10に形成した切欠部16に囲まれる領域内に、第2の筐体20に形成した引掛け部21が配置される位置関係となる。
本実施形態では、図1(a)に示す図は、プロジェクタ1の外形を最大に伸長した状態での斜視図であると同時に、プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置での状態の斜視図でもある。また、プロジェクタ1の外形を最大に伸長した状態となる場合は、プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる場合であり、この位置を最大伸長位置としている。また、図1(b)は、プロジェクタ1の外形を最も短縮してプロジェクタ1を小型化した状態での斜視図であると同時に、プロジェクタ1を携帯などする場合の斜視図でもある。また、プロジェクタ1の外形を最も短縮した状態となる場合は、光路長も最も短縮した位置となっており、この位置を最大短縮位置としている。そして、後述する移動部100が、最大伸長位置と最大短縮位置との間を移動することにより、光路長を伸縮し、プロジェクタ1を伸縮することができる。
本実施形態でのプロジェクタ1の外形形状の大きさに関して、図1(a)に示すように、プロジェクタ1の外形を最大に伸長した状態での外形形状の大きさは、投写レンズユニット80を除いた場合、概略、100mm×50mm×50mm(X方向×Y方向×Z方向)となる。また、図1(b)に示すように、プロジェクタ1の外形を最も短縮した状態での外形形状の大きさは、概略、75mm×50mm×50mm(X方向×Y方向×Z方向)となる。本実施形態のプロジェクタ1は、容積で約25%もの小型化が図られている。
なお、図1(a)及び図1(b)の状態は、後述する固定部140により、移動部100が固定されるため、第2の筐体20が、第1の筐体10に対して固定され、外力により移動することを防止している。また、図1(a)の状態は、後述する検出部200により、プロジェクタ1が映像を投写するための光源51を点灯状態にする状態である。
図2は、プロジェクタの回路構成を示すブロック図である。図2を用いて、プロジェクタ1の回路構成及び動作を説明する。
プロジェクタ1は、パソコン(パーソナルコンピュータ)3と無線により接続される。そして、プロジェクタ1は、アンテナ30、通信部31、信号変換部32、画像処理部33、LCD(Liquid Crystal Display)駆動部34、光学構成部50、LED(Light Emitting Diode)制御部39、検出部200、音声処理部35、増幅部36、スピーカ部37、電源コネクタ40及びプロジェクタ1の動作全体を統括制御する制御部38などから構成される。
プロジェクタ1は、光学構成部50として、光源51と、光学変換部54と、投写レンズ59とを有して構成される。光源51は、発光源としてのLED光源52と、集光レンズ53とを有して構成される。光学変換部54は、コリメータレンズ57と、伸張レンズ58と、変換部55としての液晶ライトバルブ56とを有して構成される。
次に、プロジェクタ1の動作を説明する。
プロジェクタ1は、アンテナ30及び通信部31により、パソコン3からの符号化された画像データ(静止画像データ及び動画像データ)や音声データなどを受信する。受信した画像データや音声データは、信号変換部32により、複合化され、画像データは、画像処理部33に出力され、音声データは、音声処理部35に出力される。
画像処理部33は、信号変換部32から入力した画像データに、フレームレート変換およびスケーリング処理などを行う。また、画像処理部33は、画像データにブライトネス調整、コントラスト調整、ガンマ補正処理などの各種の画像補正も併せて行う。このように加工された画像データは、投写用映像信号としてLCD駆動部34に出力される。LCD駆動部34は、画像処理部33から入力した投写用映像信号に基づき、液晶ライトバルブ56を駆動する。
音声処理部35は、信号変換部32から入力したデジタル信号である音声データを、アナログ信号に変換し、増幅部36により増幅し、スピーカ部37により音声として報音孔13を介して報音する。
LED制御部39は、制御部38の信号に基づいて、LED光源52の輝度調光を行う。具体的には、画像のシーンに対応させて、LED光源52を駆動する駆動周波数やデューティー比を変化させている。これにより、明るいシーンでは、駆動周波数を上げるまたはデューティー比の「ON」時間を長くすることにより、LED光源52を明るく発光させる。また、暗いシーンでは、逆に、駆動周波数を下げるまたはデューティー比の「ON」時間を短くすることにより、LED光源52の発光を抑えて暗くさせる制御を行う。なお、LED光源52は、白色光(すべての色の光を含む)を発光させる。
検出部200は、後述する固定部140により、移動部100の位置を検出している。詳しくは、プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置(プロジェクタ1の外形を最大に伸長した状態での位置)に移動部100が位置しているか否かを検出して、検出信号を光源動作制御部としての制御部38に出力している。
制御部38は、プロジェクタ1の動作全体を統括制御しており、また、後述する検出部200の検出信号により、光源51(LED光源52)の点灯/非点灯を制御する光源動作制御部としての機能を有している。
集光レンズ53は、LED光源52で発光した光を効率よく前方に出射させる。コリメータレンズ57は、光源51から出射された光を平行光に変換して出射する。伸張レンズ58は、コリメータレンズ57から出射された平行光を液晶ライトバルブ56の所定の入射光領域(図示省略)のサイズに合せて伸張して出射する。
液晶ライトバルブ56は、本実施形態では、透過型カラー液晶パネルを用いており、LCD駆動部34の信号に基づいて駆動し、伸張レンズ58から出射された光を変調して映像に変換する。なお、液晶ライトバルブ56は、透過型液晶パネルに限定されることなく、反射型液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス等を用いることもできる。
投写レンズ59は、数種類のレンズから構成されており、液晶ライトバルブ56により変調され生成された映像を拡大して、プロジェクタ1の外部に出射する。このようにして、プロジェクタ1は、プロジェクタ1の外部に設置したスクリーン150などの投影面に映像を拡大投写する。
プロジェクタ1を駆動するための電力は、プロジェクタ1本体とは別に備える電源アダプタ(図示省略)を介して供給される。それにより、電源コネクタ40を備えて、電源アダプタの電源ジャック4と接続される。
図3は、プロジェクタの外形を最大に伸長した状態における概略断面図であり、図3(a)は、プロジェクタの上面側からの概略断面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A断面図である。図4は、図3(a)のA−A断面の別の断面図である。図5は、プロジェクタの外形を最も短縮した状態の概略断面図であり、図5(a)は、プロジェクタの上面側からの概略断面図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B断面図である。図6は、図5(a)のB−B断面の別の断面図である。図3から図6を用いて、プロジェクタ1の構成及び動作を説明する。
プロジェクタ1は、ベースフレーム130と、光源ユニット移動フレーム110と、変換部移動フレーム120とを基本フレームとして構成される。そして、光源ユニット移動フレーム110は、光源ユニット60を収容し、変換部移動フレーム120は、ライトバルブユニット70を収容する。そして、ベースフレーム130は、投写レンズユニット80を固定すると共に、光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120を移動可能に収容する構成となっている。
上記の構成により、光源ユニット60とライトバルブユニット70との間の光路長、及び、ライトバルブユニット70と投写レンズユニット80との間の光路長を伸縮する構造となる。
なお、光路長とは、光が進む幾何学的な長さ(s)に、光がその中を進んでいる媒質の屈折率(n)を掛け算したもの(ns)である。しかし、本発明は、コリメータレンズ57や伸張レンズ58などのレンズの厚さや材質などを変化させるものではないため、本発明で使用する光路長は、LED光源52から、投写レンズ59迄の直線的な物理的距離として便宜上理解しても差支えない。また、プロジェクタ1が映像を投写するために必要な光学設計上の光路長が、プロジェクタ1の外形を最大に伸長したときの状態であり、図1(a)、図3及び図4に示される図がその状態での図である。
次に、各フレームの構成及び動作を説明する。
ベースフレーム130に関して、構成及び動作を説明する。
ベースフレーム130は、平面形状が概略コの字状を成し、光学構成移動部131と、ベースフレーム取付部133と、投写レンズユニット固定部132とで構成される。また、ベースフレーム130は、アルミニウム合金で形成される。
光学構成移動部131は、ベースフレーム130の両サイドを構成し、対称形状となる光学構成移動部131a及び光学構成移動部131bから成る。そして、光学構成移動部131a及び光学構成移動部131bの相対する側面には、凹部を成す移動用溝134(134a,134b)がそれぞれ形成される。移動用溝134(134a,134b)は、光学構成移動部131の長手方向の一方の端面側を開放し、他方の端面側を閉じて形成されている。移動用溝134の閉じた部分の面が溝端部136(136a,136b)と成る。このように形成された移動用溝134(134a,134b)により、変換部移動フレーム120及び光源ユニット移動フレーム110は保持されて移動することができる。光学構成移動部131は、移動部100(図3から図6には、移動部100としての付記は省略)としての働きを行う。
ベースフレーム取付部133は、光学構成移動部131(131a,131b)のそれぞれのサイドに構成される。そして、ベースフレーム取付部133a,133bには、ベースフレーム取付用孔137がそれぞれ2箇所ずつ形成される。ベースフレーム取付部133は、ベースフレーム取付用孔137を介して、下ケース12の所定の場所にベースフレーム取付ネジ138により取付けられる。それにより、ベースフレーム130は下ケース12に固定される。
投写レンズユニット固定部132は、ベースフレーム130の両サイドをつなぐ部分で上面方向に突出させて構成される。そして、投写レンズユニット固定部132は、後述する投写レンズユニット80を案内して取付け、投写レンズフレーム取付ネジ82により投写レンズユニット固定部132にネジ締めすることで投写レンズユニット80を固定する。
投写レンズユニット80は、各種のレンズから構成される投写レンズ59と、円筒形状の投写レンズフレーム81とで構成される。また、投写レンズフレーム81は、投写レンズ59を所定の位置に収容する投写レンズ収容フレーム81aと、投写レンズユニット80を投写レンズユニット固定部132に固定する投写レンズ取付部81bとで構成される。また、投写レンズユニット80は、焦点調整及びズーム調整が可能であり、ユーザは、投写レンズフレーム81に構成されるそれぞれの調整用回転部(図示省略)を回転することにより調整することができる。
次に、光源ユニット移動フレーム110に関して、構造及び動作を説明する。
光源ユニット移動フレーム110は、平面形状が概略矩形で、中央部に穴が形成された形状を成し、光源ユニット移動部112と、光源ユニット収容部114と、突起部115とで構成される。また、光源ユニット移動フレーム110は、アルミニウム合金で形成される。
光源ユニット移動部112は、光源ユニット移動フレーム110の両サイドを構成し、対称形状となる光源ユニット移動部112a及び光源ユニット移動部112bから成る。そして、ベースフレーム130の光学構成移動部131に形成した移動用溝134(134a,134b)にそれぞれ案内され移動自在と成る。光源ユニット移動部112は、移動部100を構成している。
光源ユニット収容部114は、光源ユニット移動フレーム110の両サイドをつなぐ部分であって、投写レンズユニット80側で上面方向に突出させて構成している。そして、光源ユニット収容部114は、後述する光源ユニット60を所定の位置に収容して固定する。
突起部115は、光源ユニット移動フレーム110の両サイドをつなぐ部分であって、光源ユニット収容部114に相対する側で、光源ユニット収容部114と同様に、上面方向に突出させて構成されている。そして、突起部115は、接続部材22により、第2の筐体20の内面側と接続されて、第2の筐体20を保持して固定する。接続部材22は、本実施形態では接着剤を用いているが、ネジなどにより第2の筐体20を固定しても良い。
なお、光源ユニット60は、光源51と、光学変換部54を構成するコリメータレンズ57及び伸張レンズ58と、光源ユニットケース61とで構成される。光源ユニット60は、光源51と、コリメータレンズ57と、伸張レンズ58とを光源ユニットケース61の所定の位置に収容してユニット化したものである。
上記構成により、光源ユニット移動フレーム110は、光源ユニット60を収容して固定し、光源ユニット移動部112が、ベースフレーム130の有する光学構成移動部131に形成した移動用溝134に案内され、光路長を伸縮自在に移動することができる。
次に、変換部移動フレーム120に関して、構造及び動作を説明する。
変換部移動フレーム120は、平面形状が概略コの字状を成し、変換部用移動部122と、変換部用収容部124とで構成される。また、変換部移動フレーム120は、アルミニウム合金で形成される。
変換部用移動部122は、変換部移動フレーム120の両サイドを構成し、対称形状となる変換部用移動部122a及び変換部用移動部122bから成る。そして、ベースフレーム130の光学構成移動部131に形成した移動用溝134(134a,134b)にそれぞれ案内され移動自在と成る。変換部用移動部122は、移動部100を構成している。なお、変換部用移動部122(122a,122b)のそれぞれの長手方向の先端部には、緩衝部材123が設置される。本実施形態では、ゴムを主原料とした緩衝部材123を使用している。
変換部用収容部124は、変換部移動フレーム120の両サイドをつなぐ部分であって、投写レンズユニット80側で上面方向に突出させて構成している。そして、変換部用収容部124は、後述するライトバルブユニット70を所定の位置に収容して固定する。
なお、ライトバルブユニット70は、変換部55としての液晶ライトバルブ56と、液晶ライトバルブ56を収容して固定するライトバルブフレーム71とで構成される。また、液晶ライトバルブ56は、フレキシブルなライトバルブケーブル73を接続固定している。ライトバルブケーブル73は、後述する回路基板91に実装されるケーブルコネクタ95と接続され、LCD駆動部34からの駆動信号を液晶ライトバルブ56に伝える。液晶ライトバルブ56は、ライトバルブケーブル73からの駆動信号に基づいてカラー表示を行う。
上記構成により、変換部移動フレーム120は、ライトバルブユニット70を収容して固定し、変換部用移動部122が、ベースフレーム130の有する光学構成移動部131に形成した移動用溝134に案内され、光路長を伸縮自在に移動することができる。
次に、ベースフレーム130、光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120の組立てに関して説明する。
最初に、投写レンズユニット80をベースフレーム130の投写レンズユニット固定部132に固定する。また、変換部移動フレーム120の変換部用収容部124にライトバルブユニット70を収容し固定する。また、光源ユニット移動フレーム110の光源ユニット収容部114に光源ユニット60を収容し固定する。
次に、ベースフレーム130のベースフレーム取付部133を第1の筐体10を構成する下ケース12の内面側の所定の場所に固定する。その後、ベースフレーム130の移動用溝134に変換部移動フレーム120の変換部用移動部122を挿入する。その後、同様にベースフレーム130の移動用溝134に光源ユニット移動フレーム110の光源ユニット移動部112を挿入する。
上記、組立てにより、変換部移動フレーム120及び光源ユニット移動フレーム110は、ベースフレーム130に対して移動可能となる。
図3(b)に示すように、回路ユニット90に関して構造及び構成を概略説明する。
回路ユニット90は、図2で示したプロジェクタ1の回路ブロックの各回路部を構成する素子を回路基板91に実装したものである。そして、回路ユニット90は、第1の筐体10を形成する上ケース11の内面側の所定の位置に収容され固定される。
回路ユニット90は、回路基板91をベースとして、各回路部を構成する素子であるCPU(Central Processing Unit)92や、電源コネクタ40を構成するコネクタ93や、スピーカ部37を構成するスピーカ94や、ライトバルブケーブル73を接続するケーブルコネクタ95などが実装される。
また、上ケース11の凸状部14の内面側に対向する回路基板91の領域には、部品高さが高い素子を配置することで、プロジェクタ1の外形を極力小型化している。特に、コネクタ93は、回路基板91の縁部に位置して、凸状部14の側面壁に孔を設けて、外部の電源アダプタからの電源ジャック4と接続される。その他の回路素子は図示を省略している。
図3(a)、図4、図5(a)、図6に示すように、光源ユニット移動フレーム110には、変換部用牽引部119が形成され、変換部移動フレーム120には、変換部用被牽引部129が形成されている。それぞれの牽引部に関して構成を説明する。
変換部用牽引部119は、光源ユニット移動フレーム110を構成する光源ユニット収容部114の平面中央部で投写レンズユニット80側に突出して設けられている。そして、変換部用牽引部119は、平面方形の牽引ベース部119aと、牽引ベース部119aの先端部に位置して下方に突出する牽引引掛け部119bと、牽引引掛け部119bの突出した側面で投写レンズユニット80と逆側に固定設置される2つの牽引緩衝バネ119cとで構成される。
変換部用被牽引部129は、変換部移動フレーム120を構成する変換部用収容部124の平面中央部に投写レンズユニット80と逆側に突出して設けられている。そして、変換部用被牽引部129は、平面方形の被牽引ベース部129aと、被牽引ベース部129aの先端部に位置して上方に突出する被牽引引掛け部129bとで構成される。
なお、変換部用牽引部119及び変換部用被牽引部129は、対向する位置関係に設置され、光路長を最短に縮めた状態から投写する位置に伸長する場合に使用する部材であり、相互の動作に関しては後述する。
図3に示すように、プロジェクタ1の外形を最大に伸長した状態において、光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120をベースフレーム130に対して固定するために、固定部140(図3には、固定部140としての付記は省略)が形成される。
光源ユニット移動フレーム110及びベースフレーム130に形成する固定部140について説明する。
固定部140は、光源ユニット移動フレーム110を構成する光源ユニット移動部112a,112bと、ベースフレーム130を構成する光学構成移動部131a,131bに形成した移動用溝134a,134bとの対向する側面に形成される。
光源ユニット移動部112a,112bには、固定部140として、固定用溝116(116a,116b)、固定用凸部117(117a,117b)、固定用バネ118(118a,118b)が1セットずつ形成され、移動用溝134a,134bには、固定用凸部117に対向する位置に、固定用凹部135(135a,135b)が一対形成される。なお、固定用溝116(116a,116b)及び固定用バネ118(118a,118b)は、固定部140の構成及び動作として図7で説明を行う。
変換部移動フレーム120及びベースフレーム130に形成する固定部140について説明する。
固定部140は、変換部移動フレーム120を構成する変換部用移動部122(122a,122b)と、ベースフレーム130を構成する光学構成移動部131に形成した移動用溝134a,134bとの対向する側面に形成される。
変換部用移動部122a,122bには、固定部140として、固定用溝126(126a,126b)、固定用凸部127(127a,127b)、固定用バネ128(128a,128b)が1セットずつ形成され、移動用溝134a,134bには、固定用凸部127に対向する位置に、固定用凹部135(135c,135d)が一対形成される。なお、固定用溝126(126a,126b)及び固定用バネ128(128a,128b)は図示省略するが、固定部140の構成及び動作として図7で説明を行う。
図5に示すように、プロジェクタ1の外形を最も短縮した状態においても、光源ユニット移動フレーム110をベースフレーム130に対して固定するために、固定部140(図5には、固定部140としての付記は省略)が形成される。
この状態での固定部140は、光源ユニット移動部112a,112bに形成された固定用溝116(116a,116b)、固定用凸部117(117a,117b)、固定用バネ118(118a,118b)を使用し、移動用溝134a,134bには、最も短縮した状態における、固定用凸部117に対向する位置に、固定用凹部135(135e,135f)が一対形成される。なお、固定用溝116(116a,116b)及び固定用バネ118(118a,118b)は、固定部140の構成及び動作として図7で説明を行う。
図7は、図3(a)に示すC部の固定部における拡大断面図であり、図7(a)は、固定部により固定された状態の図であり、図7(b)は、固定部が移動する状態の図である。図7を用いて、固定部140の詳細な構成及び動作を説明する。
図7に示すように、固定部140は、光源ユニット移動フレーム110を構成する光源ユニット移動部112(112b)とベースフレーム130を構成する光学構成移動部131(131b)に形成した移動用溝134(134b)との対向する側面に形成される。
光源ユニット移動部112(112b)には、円柱形状の凹部となる固定用溝116(116b)が形成され、固定用溝116(116b)の内部に、固定用バネ118(118b)を収容し、その後、一方は半球面凸形状を有し、他方は円柱形状を有する固定用凸部117(117b)を、円柱形状を有する側を固定用バネ118(118b)と当接するように収容する。なお、固定用バネ118(118b)と固定用凸部117(117b)とは、別部材を用いて一体のユニットとして構成しても良い。
固定用凸部117(117b)に対向する移動用溝134(134b)の側面には、固定用凸部117の半球面形状部分より若干大きい半球面凹形状を成す固定用凹部135(135b)が形成される。
図7(a)に示すように、上述した固定部140の構成により、固定用凸部117(117b)は、固定用溝116(116b)に収容する固定用バネ118(118b)を若干押圧する状態で、固定用凸部117(117b)の半球面凸形状部分が固定用凹部135(135b)の半球面凹形状部分を押圧する。それにより、光源ユニット移動フレーム110は、ベースフレーム130に固定することが可能となる。
図7(b)に示すように、光源ユニット移動フレーム110を、ベースフレーム130に対して移動するためには、固定用凹部135(135b)の深さDを固定用凸部117(117b)が固定用バネ118(118b)を更に押縮して乗り越えるだけの力を光源ユニット移動フレーム110に加える必要がある。この力が固定部140の固定力に相当する。
光源ユニット移動フレーム110に力を加えて移動させるには、実際には、光源ユニット移動フレーム110と接続される第2の筐体20に形成した引掛け部21を押圧しながら第2の筐体20を移動させることで可能となる。
なお、光源ユニット移動部112aに形成する固定用溝116a、固定用凸部117a、固定用バネ118a及び移動用溝134aに形成する固定用凹部135aも上述したと同様に形成され動作する。上述したように、固定部140は構成され動作する。
また、その他の固定部140である変換部移動フレーム120を構成する変換部用移動部122に形成される固定用溝126、固定用凸部127及び固定用バネ128も上記光源ユニット移動フレーム110の固定用溝116、固定用凸部117及び固定用バネ118と同様にそれぞれ形成され動作する。また、ベースフレーム130を構成する光学構成移動部131の移動用溝134の固定用凹部135(135c〜135f)も同様に形成され動作する。
上述した固定部140の構成及び動作により、ベースフレーム130に対して、光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120を移動させ固定することができる。
図8は、図3(a)に示すD部の固定部に設ける検出部の拡大断面図であり、図8(a)は、固定部の移動により検出部の検出スイッチが「OFF」された状態の図であり、図8(b)は、固定部により移動部が固定され検出スイッチが「ON」された状態の図である。図8を用いて、検出部200の詳細な構成及び動作を説明する。
図8(a)に示すように、検出部200は、プッシュ型の検出スイッチであるマイクロスイッチ210と、それを実装すると同時にマイクロスイッチ210で検出した信号を光源動作制御部としての制御部38に送信するケーブルなどが実装された検出回路基板213とで構成される。なお、マイクロスイッチは、本実施形態で用いるマイクロスイッチ210とは異なる仕様のマイクロスイッチを適宜選択して用いることができる。
また、検出部200は、ベースフレーム130を構成する光学構成移動部131aに形成される固定部140としての固定用凹部135aに設けられている。検出部200を固定するために、固定用凹部135aと相対する光学構成移動部131aの外側面に、突出させた検出回路固定用凸部160が形成されている。検出回路固定用凸部160は、内側にマイクロスイッチ210が収容できる空間となる検出回路用溝161を形成している。また、半球面凹形状を成す固定用凹部135aの、最下点部分には、マイクロスイッチ210の可動軸212を挿入する挿入孔139が形成されている。
ここで、マイクロスイッチ210の可動軸212を挿入孔139に挿入することで、マイクロスイッチ210の本体211を検出回路用溝161に位置させて、検出回路基板213の肩を検出回路固定用凸部160の先端部に当接させることにより検出部200が固定される。検出部200を固定することにより、マイクロスイッチ210の可動軸212が、固定用凹部135aの内部に所定の突出量を持って固定されることになる。
図8(a)に示すように、光源ユニット移動部112aに形成する固定部140の固定用凸部117aが、光学構成移動部131aの移動用溝134aを移動中である場合には、検出部200での検出信号は「OFF」となる。その信号が制御部38に出力される。
図8(b)に示すように、固定用凸部117aが、移動用溝134aを移動して、固定用凹部135aに位置して、固定用凸部117aの半球面凸形状部分が固定用凹部135aの半球面凹形状部分を押圧した場合、光源ユニット移動フレーム110は、ベースフレーム130に固定することが可能となる。固定されるのと併せて、固定用凸部117aの半球面凸形状部分が、マイクロスイッチ210の可動軸212を押圧してマイクロスイッチ210の本体211側に突出量Eだけ押込むことになる。マイクロスイッチ210が動作するストロークに合せて可動軸212の突出量Eを設定しているため、マイクロスイッチ210の検出信号は「ON」となる。その信号が制御部38に出力される。
この構成により、検出部200は、光源ユニット移動部112aが固定用凹部135aに固定されると同時に、検出信号「ON」を出力し、固定されない場合(光源ユニット移動部112aが移動中の場合)には、検出信号「OFF」を出力する。
ここで、光源動作制御部としての制御部38の動作を詳細に説明する。
上述したように、光源ユニット移動部112aが固定用凹部135aに固定されると、プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置に位置することになる。この状態になると、検出部200により、検出信号は「OFF」から「ON」に変わり、制御部38に検出信号「ON」を出力することになる。そして、この検出信号「ON」が制御部38に入力することにより、制御部38は、LED光源52を点灯させるための信号をLED制御部39に出力し、LED光源52は点灯を開始する。そして、制御部38は、プロジェクタ1に映像を投写させる動作を開始する。
また、光源ユニット移動部112aが固定用凹部135aに固定された状態から固定用凹部135aに固定されない状態になると、検出部200により、検出信号は「ON」から「OFF」に変わり、制御部38に検出信号「OFF」を出力することになる。そして、この検出信号「OFF」が制御部38に入力することにより、制御部38は、LED光源52を非点灯させるための信号をLED制御部39に出力し、LED光源52は点灯を終了する(非点灯となる)。そして、制御部38は、プロジェクタ1に映像を投写させる動作を終了する。
上述した検出部200及び制御部38の動作により、プロジェクタ1を伸長し、プロジェクタ1の外形を最大に伸長した位置(プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置)になると、LED光源52が点灯し、プロジェクタ1が映像を投写できる状態となる。また、プロジェクタ1の外形を最大に伸長した位置から移動させると、LED光源52が非点灯となり、プロジェクタ1が映像を投写しない状態となる。よって、ユーザは、プロジェクタ1に備える操作部15の電源スイッチを操作しなくても、プロジェクタ1を伸縮することにより、プロジェクタ1に映像を投写させることや、投写を終了させることができる。
次に、図3から図6を用いて、ベースフレーム130に対して光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120が移動する具体的な移動方法を詳細に説明する。
図3及び図4に示すプロジェクタ1の外形を最大に伸長した状態(光路長を最大に伸長した状態)から、図5及び図6に示すプロジェクタ1の外形を最も短縮する状態(光路長を最も短縮する状態)に至るまでの説明を行う。
第2の筐体20の引掛け部21を押圧しながら、外形を縮める方向(投写レンズユニット80側)に力を加える。これにより、第2の筐体20が接続される光源ユニット移動フレーム110に力が加わり、光源ユニット移動フレーム110を構成する光源ユニット移動部112a,112bに形成した固定部140としての固定用凸部117a,117bが、ベースフレーム130を構成する光学構成移動部131a,131bの移動用溝134a,134bに形成する固定用凹部135a,135bを加えられた力の方向に押圧する。
加わる力が上述した固定力以上になった場合、図7(b)に示す状態となり、第2の筐体20が移動を開始する。同時に第2の筐体20に連動する光源ユニット移動フレーム110が移動を開始する。このとき、光源ユニット60を収容固定した光源ユニット移動フレーム110は、移動用溝134a,134bに光源ユニット移動部112a,112bがそれぞれ案内されながら移動する。
そして、第2の筐体20を移動し続けると、変換部移動フレーム120を構成する変換部用移動部122a,122bの先端に設置した緩衝部材123に、光源ユニット移動部112a,112bの先端が当接する。その状態から、第2の筐体20に移動方向へ力を加えることにより、変換部移動フレーム120を構成する変換部用移動部122a,122bに形成した固定部140としての固定用凸部127a,127bが、移動用溝134a,134bに形成する固定用凹部135c,135dを加えられた力の方向に押圧する。
加わる力が上述した固定力以上になった場合、第2の筐体20(光源ユニット移動フレーム110)の移動に連動して、ライトバルブユニット70を収容固定した変換部移動フレーム120は、移動用溝134a,134bに変換部用移動部122a,122bがそれぞれ案内されながら移動する。
上記のように第2の筐体20を移動(光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120も連動して移動)させて、光源ユニット移動部112a,112bに形成した固定用凸部117a,117bが、移動用溝134a,134bに形成する固定用凹部135e,135fに位置することで、光源ユニット移動フレーム110が固定される。
このとき、変換部移動フレーム120の変換部用移動部122a,122bは、移動用溝134a,134bの溝端部136a,136bと一端をそれぞれ当接し、また、他端は、緩衝部材123を介して光源ユニット移動フレーム110の光源ユニット移動部112a,112bから、押圧されながら保持される。これにより、変換部移動フレーム120は、ベースフレーム130に対して固定される。
また、この状態で、光源ユニット移動フレーム110の光源ユニット収容部114に形成される変換部用牽引部119は、変換部移動フレーム120と緩衝しない位置設定となっている。
上述した一連の動作により、ベースフレーム130に対して光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120を所定の位置に固定し、図5及び図6に示すように、プロジェクタ1の外形を最大に短縮することができる。また、この状態が、光路長を最も短縮した状態となる。ユーザは、プロジェクタ1の外形を最も短縮した状態(光路長を最も短縮した状態)で、プロジェクタ1を携帯して持ち運ぶことや、保管することができる。
次に、図5及び図6に示すプロジェクタ1の外形を最も短縮した状態(光路長を最も短縮した状態)から、図3及び図4に示すプロジェクタ1の外形を最大に伸長する状態(光路長を最大に伸長する状態)に至るまでの説明を行う。
第2の筐体20の引掛け部21を押圧しながら、外形を伸長する方向(投写レンズユニット80と逆側)に力を加える。これにより、第2の筐体20が接続される光源ユニット移動フレーム110に力が加わり、光源ユニット移動フレーム110の固定用凸部117a,117bが、ベースフレーム130の固定用凹部135e,135fをそれぞれ加えられた力の方向に押圧する。
加わる力が固定力以上になった場合、図7(b)に示す状態となり、第2の筐体20が移動を開始する。同時に第2の筐体20に連動する光源ユニット移動フレーム110が移動を開始する。このとき、変換部移動フレーム120はそのままの位置を保持している。
そして、第2の筐体20を移動し続けると、光源ユニット移動フレーム110の光源ユニット収容部114に形成される変換部用牽引部119も移動し、牽引引掛け部119bに設置される牽引緩衝バネ119cが、変換部移動フレーム120の変換部用収容部124に形成される変換部用被牽引部129の被牽引引掛け部129bに当接する。
その状態で、第2の筐体20を移動し続けると、牽引緩衝バネ119cは、被牽引引掛け部129bにより押圧され、押圧により牽引緩衝バネ119cが押縮され、押縮された力が、変換部移動フレーム120を移動できる力以上になると、第2の筐体20の移動に連動して、変換部移動フレーム120が移動を開始する。変換部移動フレーム120が移動を開始すると、牽引緩衝バネ119cの押縮は緩和される。
その状態で、第2の筐体20を移動(光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120も連動して移動)し続けることで、最初に、変換部移動フレーム120の固定用凸部127a,127bが、移動用溝134a,134bに形成する固定用凹部135c,135dに位置することで、変換部移動フレーム120が固定される。この状態では、光源ユニット移動フレーム110はまだ固定されない。
変換部移動フレーム120が固定された状態で、第2の筐体20を移動することにより、牽引緩衝バネ119cが押縮される。牽引緩衝バネ119cが完全に押縮される手前の位置で、光源ユニット移動部112a,112bに形成した固定用凸部117a,117bが、移動用溝134a,134bに形成する固定用凹部135a,135bに位置する。それにより、光源ユニット移動フレーム110が固定される。
なお、牽引緩衝バネ119cは、ベースフレーム130に形成する固定用凹部135と、光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120に形成する固定用溝116及び固定用溝126の製造時における位置精度のバラツキや、使用時における移動の仕方のバラツキなどによる固定不良を防止する目的で採用している。
上述した一連の動作により、ベースフレーム130に対して光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120を所定の位置に固定し、図3及び図4に示すように、プロジェクタ1の外形を最大に伸長することができる。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態によれば、光源ユニット移動フレーム110は、光源ユニット60を収容し、変換部移動フレーム120は、ライトバルブユニット70を収容する。そして、移動部100を構成するベースフレーム130の移動用溝134に、光源ユニット移動フレーム110の移動部100を構成する光源ユニット移動部112及び変換部移動フレーム120の移動部100を構成する変換部用移動部122を案内している。これにより、光源ユニット移動フレーム110及び変換部移動フレーム120が、ベースフレーム130に対して移動自在となり、光路長を伸縮することができる。光路長を短縮することにより、プロジェクタ1のサイズを小さくすることができ、プロジェクタ1の小型化が実現できる。
(2)本実施形態によれば、移動部100により、プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置を最大伸長位置として、光源としてのLED光源52を移動することで光路長を伸縮する。従って、余分な光路長を必要とせず、光路長を短縮する(縮める)ことでプロジェクタ1のサイズを小さくすることができ、小型化が図れる。また、短縮した光路長を伸長して(伸ばして)元に戻すことができる。また、検出部200が移動部100の位置を検出し、検出部200の検出信号に基づいて光源動作制御部としての制御部38が光源51(LED光源52)の点灯を制御するため、移動部100の移動位置に応じて光源51の点灯を制御でき、プロジェクタ1の利便性が向上する。
(3)本実施形態によれば、移動部100としての光源ユニット移動部112が、最大伸長位置(プロジェクタ1が映像を投写するための適正な光路長となる位置)に位置した場合には、検出部200が検出し、光源動作制御部としての制御部38が制御して、光源51が点灯状態となるため、プロジェクタ1は映像を投写することができ、また、適正な光路長のため、正常な映像が投影される。また、最大伸長位置に位置しない場合には、検出部200が検出し、制御部38が制御して、光源51が非点灯状態となるため、正常な映像をプロジェクタが投影できない位置においては、光源51を非点灯とさせることができる。これにより、プロジェクタ1の利便性が向上する。
(4)本実施形態によれば、移動部100が固定部140により、外力により移動することを防止できる。また、固定部140を構成する固定用凹部135及び固定用凸部117により、移動部100を構成する光源ユニット移動部112を最大伸長位置に固定することで、プロジェクタ1が映像を投写するための安定した状態を確保できる。また、光源ユニット移動部112が固定される固定箇所としての固定用凹部135aに検出部200が設けられるため、光源ユニット移動部112が固定された状態になると同時に光源ユニット移動部112の位置を検出することができ、光源51を点灯状態とすることができる。これにより、プロジェクタ1の伸縮による移動と映像投写に対する信頼性が向上し、利便性も向上する。また、光源ユニット移動部112が固定される固定用凹部135aに検出部200が設けられるため、プロジェクタ1の別の部位に検出部を設ける必要がなく、コンパクトなプロジェクタ1を実現できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良など加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態において、光源51などで構成される光源ユニット60を収容する光源ユニット移動フレーム110を移動させて、光路長を伸縮している。しかし、これに限らず、投写レンズ59で構成される投写レンズユニット80を移動させて、光路長を伸縮しても良い。この場合、基本構造は前記実施形態と同様で、移動部100であるベースフレーム130の移動用溝134を加工すると同時に、投写レンズユニット80を固定する固定部140も合せて形成することにより実現できる。
また、投写レンズユニット80が筐体2の内部に移動できる構造とすることにより、プロジェクタ1の小型化が図れると同時に、投写レンズユニット80を外部からの衝撃などに対して保護することが可能となり、投写レンズユニット80の信頼性を向上することができる。それにより、プロジェクタ1の携帯における利便性を向上できる。
(変形例2)前記実施形態において、検出部200は、光源ユニット移動部112が固定される固定箇所としての固定用凹部135aに設けられているが、固定用凹部135bに設けても良いし、固定用凹部135a,135bの双方に設けても良い。特に、固定用凹部135a,135bの双方に検出部200を設けた場合には、検出部200が2箇所となり、ほぼ同時に検出信号が出力されることになり、検出部200でのチャタリングなどを考慮した許容時間内に制御部38が検出信号を入力した場合に、光源51を点灯させる仕様とすることができる。これにより、例えばプロジェクタ1の落下などにより、光源ユニット移動フレーム110がベースフレーム130に対して歪んでしまい、光学設計上の適正な光路を確保できなくなった場合などの不具合に対しての検出手段として用いることもでき、更にプロジェクタ1の動作の信頼性を向上することが可能となる。
(変形例3)前記実施形態において、検出部200は、光源ユニット移動部112が固定される固定箇所としての固定用凹部135aに設けられているが、これに限らず、第2の筐体20と回路基板91との部分に設けることが可能である。その場合には、第2の筐体20に突起部を備え、回路基板91には検出部200としてのマイクロスイッチを設けて、プロジェクタ1を最大に伸長した状態で、突起部がマイクロスイッチの可動軸を押圧する位置関係とすることにより可能となる。また、マイクロスイッチも前記実施形態で用いたマイクロスイッチ210とは異なる仕様のマイクロスイッチを適宜選択して用いることができる。
(変形例4)前記実施形態において、光源動作制御部は、制御部38内での処理として構成されているが、これに限らず、LED制御部39内での処理として構成しても良い。
(変形例5)前記実施形態でのプロジェクタ1は、透過型液晶方式のプロジェクタである。しかし、これに限らず、DLP(登録商標)(Digital Light Processing)方式、および、反射型液晶方式であるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式などを採用したプロジェクタであっても良い。
本発明の実施形態に係るプロジェクタの概略斜視図であり、図1(a)は、プロジェクタの外形を最大に伸長した状態の斜視図であり、図1(b)は、プロジェクタの外形を最も短縮した状態の斜視図。 プロジェクタの回路構成を示すブロック図。 プロジェクタの外形を最大に伸長した状態における概略断面図であり、図3(a)は、プロジェクタの上面側からの概略断面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A断面図。 図3(a)のA−A断面の別の断面図。 プロジェクタの外形を最も短縮した状態の概略断面図であり、図5(a)は、プロジェクタの上面側からの概略断面図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B断面図。 図5(a)のB−B断面の別の断面図。 図3(a)に示すC部の固定部における拡大断面図であり、図7(a)は、固定部により固定された状態の図であり、図7(b)は、固定部が移動する状態の図。 図3(a)に示すD部の固定部に設ける検出部の拡大断面図であり、図8(a)は、固定部の移動により検出部の検出スイッチが「OFF」された状態の図であり、図8(b)は、固定部により移動部が固定され検出スイッチが「ON」された状態の図である。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…筐体、3…パソコン、4…電源ジャック、10…第1の筐体、11…上ケース、12…下ケース、13…報音孔、14…凸状部、15…操作部、16…切欠部、17…孔部、20…第2の筐体、21…引掛け部、22…接続部材、30…アンテナ、31…通信部、32…信号変換部、33…画像処理部、34…LCD駆動部、35…音声処理部、36…増幅部、37…スピーカ部、38…制御部、39…LED制御部、40…電源コネクタ、50…光学構成部、51…光源、52…LED光源、53…集光レンズ、54…光学変換部、55…変換部、56…液晶ライトバルブ、57…コリメータレンズ、58…伸張レンズ、59…投写レンズ、60…光源ユニット、61…光源ユニットケース、70…ライトバルブユニット、71…ライトバルブフレーム、73…ライトバルブケーブル、80…投写レンズユニット、81…投写レンズフレーム、81a…投写レンズ収容フレーム、81b…投写レンズ取付部、90…回路ユニット、91…回路基板、93…コネクタ、94…スピーカ、95…ケーブルコネクタ、100…移動部、110…光源ユニット移動フレーム、112…光源ユニット移動部、114…光源ユニット収容部、115…突起部、116…固定用溝、117…固定用凸部、118…固定用バネ、119…変換部用牽引部、120…変換部移動フレーム、122…変換部用移動部、123…緩衝部材、124…変換部用収容部、127…固定用凸部、129…変換部用被牽引部、130…ベースフレーム、131…光学構成移動部、132…投写レンズユニット固定部、133…ベースフレーム取付部、134…移動用溝、135…固定用凹部、136…溝端部、140…固定部、150…スクリーン。200…検出部、210…マイクロスイッチ。

Claims (3)

  1. 映像を投写するプロジェクタであって、
    光を出射する光源と、
    画像データに基づいて前記光源からの光を映像に変換する変換部を有する光学変換部と、
    前記光源の動作を制御する光源動作制御部と、
    前記光学変換部により変換された映像を拡大投写する投写レンズと、
    前記光源、前記投写レンズの少なくとも一方を移動し、前記プロジェクタが映像を投写するための適正な光路長となる位置を最大伸長位置として光路長を伸縮する移動部と、
    前記移動部の位置を検出する検出部とを有して構成され、
    前記光源動作制御部は、前記検出部の検出信号に基づいて前記光源の点灯を制御することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記光源動作制御部は、前記最大伸長位置に前記移動部が位置したか否かを前記検出部により検出し、位置した場合は、前記光源を点灯状態に制御し、また、位置しない場合は、前記光源を非点灯状態に制御することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記移動部を所定の位置に固定する固定部を更に有し、
    前記検出部は、前記固定部が前記最大伸長位置に前記移動部を固定する固定箇所に設けられることを特徴とするプロジェクタ。
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JP2011086561A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 照明装置
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