JP2006225640A - 結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルム - Google Patents

結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】ガスバリヤー性、透明性、滑り性に優れた結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルムを提供する。
【解決手段】結晶性樹脂(A)100重量部に対し、多孔質フィラー(B)0.01〜0.5重量部を含有し、多孔質フィラー(B)が、平均粒径1.5〜6μmの球状多孔質フィラー(B−1)と平均粒径0.4〜1.5μmの多面体状多孔質フィラー(B−2)から成り、その重量比が1/90≦(B−1)/(B−2)≦1/1の範囲である結晶性樹脂組成物、および、厚さ15μmにて23℃65%RHおける酸素透過量が50ml/[m・day・atm]以下、ヘイズが2.5%以下、フィルム同士の静止摩擦係数が23℃65%RH下で0.5以下、23℃90%RH下で0.6以下である結晶性樹脂フィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルムに関し、詳しくは、ガスバリヤー性、透明性、滑り性に優れた結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルムに関する。
結晶性樹脂フィルムの代表例であるポリアミドフィルムは、ガスバリア性と機械的・熱的特性に優れているため、単層フィルム或いは他樹脂との多層フィルム、他材料とのラミネートフィルム等として、食品包装を主体とする広範囲な用途に使用されている。ポリアミドフィルムの透明性は、内容物の見栄えに大きく影響するので重要な特性であり、一般的には透明性が良好なものが要望されている。また、滑り性が悪いと、製袋時にフィルムが引っ掛かったり、多色印刷時に印刷ズレが生じたりすることがある。このため、フィルムの滑り性は、フィルムの生産性や品質・商品価値の点から極めて重要な特性である。この様に透明性と滑り性の両立を図らねばならないが、透明性の良好なフィルムの表面は平滑であり、平滑なフィルム表面は滑りが悪いという様に、両特性は相反する性質である。
ポリアミドフィルムの滑り性改良のために、従来から種々の方法が試みられてきた。例えば、タルク、シリカその他の無機フィラー微粒子を配合する方法が提案されている(特許文献1)。
また、透明性と滑り性の出来る限りの両立を目指し、表面をシランカップリング剤で処理した無定形アルミノシリケート(ゼオライト)を使用することが提案されている(特許文献2)。この提案によれば、表面処理されたゼオライト粒子の使用により、シリカ、タルク等の無機粒子を使用した場合に比し、透明性および滑り性に優れたポリアミドフィルムが得られるが、その透明性および滑り性は未だ不十分であり、更なる改善が切望されている。
特公昭54−4741号公報 特開平1−156333号公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、ガスバリヤー性、透明性、滑り性に優れた結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、次の様な知見を得た。すなわち、無機フィラー微粒子の配合によりフィルムの滑り性を改良した場合に惹起される透明性低下の一因は、フィルム製膜時の延伸工程において、粒子と、マトリックスであるその周りの樹脂との間に、空隙が生じることによって形成されたボイドである。斯かるボイドは、結晶性樹脂のなかでもポリエステル樹脂の様な、水素結合による分子間力のやや低い樹脂では延伸時に発生する内部応力が比較的低いために起こり難い。しかし、ポリアミド樹脂の様な、水素結合による分子間力が高い樹脂では、延伸時に生成する内部応力が高く、粒子とマトリックスである樹脂の間に空隙が生じ、ボイドが生成し易い。しかも、ポリアミド樹脂製フィルムの様なガスバリアー性(低酸素透過性)フィルムにおいては、ボイドの形成はガスの通路を形成することとなり、ガスバリアー性が低下してしまう(酸素透過度が大きくなる)。
本発明者らは、上記の知見を基に更に検討を重ねた結果、粒径の異なる2種の粒子を使用してマクロな粗面とミクロな粗面を形成してフィルムの滑り性を改良するに際し、マクロな粗面に寄する大粒子に球状の粒子を使用し、ミクロな粗面に寄与する小粒子に多面体粒子を使用することにより、ガスバリヤー性を維持した上で透明性と滑り性を両立させた結晶性樹脂フィルム用の樹脂組成物が得られるとの知見を得た。
本発明は、上記の種々の知見に基づき完成されたものであり、その第1の要旨は、結晶性樹脂(A)100重量部に対し、多孔質フィラー(B)0.01〜0.5重量部を含有し、多孔質フィラー(B)が、平均粒径1.5〜6μmの球状多孔質フィラー(B−1)と平均粒径0.4〜1.5μmの多面体状多孔質フィラー(B−2)から成り、その重量比が1/90≦(B−1)/(B−2)≦1/1の範囲であることを特徴とする結晶性樹脂組成物に存する。
本発明の第2の要旨は、上記の結晶性樹脂組成物を成形して成ることを特徴とする結晶性樹脂フィルムに存し、そして、本発明の第3の要旨は、厚さ15μmにて23℃65%RHおける酸素透過量が50ml/[m・day・atm]以下、ヘイズが2.5%以下、フィルム同士の静止摩擦係数が23℃65%RH下で0.5以下、23℃90%RH下で0.6以下であることを特徴とする結晶性樹脂フィルムに存する。
本発明によれば、ガスバリヤー性、透明性、滑り性に優れた結晶性樹脂組成物および結晶性樹脂フィルムが提供される。本発明の結晶性樹脂フィルムは、更に、印刷や製袋、ラミネート等の2次加工適性も良好であり、食品包装用およびその他広範な用途に使用可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。一般に、結晶性樹脂としては、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられるが、本発明においては、ポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂より分子間力の大きな樹脂が好適であり、特に、ポリアミド樹脂が最適である。
本発明においてポリアミド樹脂としては、3員環以上のラクタム、重合可能なω−アミノ酸、二塩基酸とジアミン等の重縮合によって得られるポリアミド樹脂が挙げられる。具体的には、ε−カプロラクタム、アミノカプロン酸、エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン酸、9−アミノノナン酸、α−ピロリドン、α−ピペリドン等の重縮合体;ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシレンジアミン等のジアミンと、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸などのジカルボン酸とを重縮合せしめて得られる重合体;これらの共重合体である。例えば、ポリアミド4、6、7、8、11、12、6・6、6・10、6・11、6・12、6T、6/6・6、6/12、6/6T、6I/6T等が挙げられる。この中の2種以上を混合して使用できる。これらのうち、得られるフィルムの熱的・機械的特性の面から、特に、ポリアミド6樹脂、ポリアミド6/66共重合樹脂が好適である。
ポリアミド樹脂の粘度数は、JIS−K−6933−99に従って、96重量%硫酸中、濃度1重量%、温度23℃で測定した値として、通常115〜300、好ましくは120〜250である。粘度数が低すぎる場合は得られるフィルムの機械的特性が不十分であり、高すぎる場合は製膜が困難になる。
本発明において、多孔質フィラーとしては、例えば、多孔質シリカ、炭酸カルシウム、ゼオライト、シリカゲル等が挙げられる。中でも、多孔質フィラーを構成する一次粒子の形状や大きさが、ほぼ揃っているものを使用することで、本発明の効果が顕著となるので、本発明に用いる多孔質フィラーとしては、特に、ゼオライトが好ましい。これらの多孔質フィラーの細孔容積は、DBP吸油量として、通常10ml/100g以上、好ましくは30ml/100g以上であり、その上限は通常100ml/100g、好ましくは80ml/100g、更に好ましくは60ml/100gである。また、比表面積は、通常10m/g以上、好ましくは30m/g以上であり、その上限は通常100m/g、好ましくは50m/g、更に好ましくは40m/gである。
本発明において、ゼオライトとしては、無定形、結晶形を問わないが、X線法の測定で無定形のゼオライトが好ましい。X線法で測定して結晶構造が認められるゼオライトを使用すると、延伸安定性が低下し、延伸破断が頻発し易い。無定形のゼオライトの組成は、式:xMO・Al・ySiO・zHOで表される。式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を示し、xは0.01〜2、yは1〜100、zは0.1〜5の数をそれぞれ示す。
本発明においては、粒径および形状の異なる2種の多孔質フィラーを使用する。一方の多孔質フィラーは球状であり、他方の多孔質フィラーは多面体状である。
本発明で使用する球状多孔質フィラーは、その粒子形状が真球形状に近いほど好ましい。本発明において、その球状の度合いは以下の式(1)式に定義する球形比で表すことが出来、その値は、通常0.90〜1.0、好ましくは0.93〜1.0である。球形比が0.90未満の場合はフィルムの滑り性が劣って好ましくない。
Figure 2006225640
本発明において、多面体状多孔質フィラーは、角部を有する形状という点で意味があり、多面体は、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体などの正多面体に限定されず、準正多面体であってもよい。準正多面体としては、角の欠けた各種の「切り隅型」の他、各種の「星形正多面体」、「多角柱」等が挙げられる。面の数は、特に制限されないが、通常4〜20、好ましくは4〜8である。多面体の形状は顕微鏡写真で確認することが出来、90%以上が六面体である多孔質フィラーが特に好ましい。
前述のゼオライトは、例えば、原料として、ケイ酸ソーダ、シリカゾル又は酸性白土を使用して結晶性ゼオライトを合成し、次いで、得られた結晶性ゼオライトを酸処理する方法により得られる。
結晶性ゼオライトの合成は、上記の原料を酸処理し、得られた活性ケイ酸ゲル等のケイ酸溶液にアルミン酸アルカリを加えて加熱する公知の方法によって行われる。結晶性ゼオライトの酸処理は、含有するゼオライトの塩基分(ナトリウム)に対して0.2〜5モル倍の酸を加えて十分に接触させ、次いで、ろ過、水洗、乾燥後、300〜600℃で焼成し、更に、必要に応じて粉砕、分級することにより行われる。酸処理に使用する酸は、無機酸でも有機酸でも使用可能であるが、経済的には、塩酸、硫酸、硝酸などの鉱酸が好ましい。
ゼオライトの種類としては、合成および処理の容易性から、ゼオライトA、ゼオライトX、ゼオライトY、ゼオライトP等が好ましく、特に、経済的観点からゼオライトAが好ましい。上記の合成条件を選択することにより、得られる結晶性ゼオライトの粒径および形状を種々に変えることが出来る。なお、上記の結晶性ゼオライトの酸処理においては、無定形のアルミノシリケート(ゼオライト)の立方体状、球状などの形状が崩れない様に注意する必要がある。
本発明において、ゼオライトの市販品を使用することも可能である。例えば、立方体状のゼオライトは、水澤化学社より商品名「シルトンAMT」として、球状ゼオライトは同じく水澤化学社より商品名「シルトンJC」として販売されている。
立方体状のゼオライトと球状のゼオライトは、その形状が異なるだけでなく、組成でも相違する。例えば、立方体状の「シルトンAMT」の組成は、HO/Al/SiO/NaO/CaO=4.64/41.56/47.55/6.25/0であり、球状の「シルトンJC」の組成は、HO/Al/SiO/NaO/CaO=4.31/25.91/54.56/8.48/6.74と、AlとSiOとの構成比およびCaOの含有量に違いがある。
ゼオライトの吸油量は、JIS K−5101法での測定で、好ましくは1〜70ml/100gである。吸油量が低すぎるとフィルムの延伸安定性が低下し、高すぎると延伸時の滑り性の改良効果が小さい。吸油量は、好ましくは5〜70ml/100gである。
本発明の結晶性樹脂組成物において、多孔質フィラー(B)の含有量は結晶性樹脂(A)100重量部に対し0.01〜0.5重量部である。含有量が0.01重量部未満であると滑り性改良効果が小さくなり、0.5重量部を超えると透明性の悪化が起こり易い。
多孔質フィラー(B)の含有量は、好ましくは0.015〜0.4重量部、更に好ましくは0.02〜0.3重量部である。
また、本発明においては、粒径の異なる2種の粒子を使用してマクロな粗面とミクロな粗面を形成してフィルムの滑り性を改良するが、その際、マクロな粗面に寄する大粒子に球状の粒子を使用し、ミクロな粗面に寄与する小粒子に多面体粒子を使用する。すなわち、本発明においては、平均粒径1.5〜6μmの球状多孔質フィラー(B−1)と平均粒径0.4〜1.5μmの多面体状多孔質フィラー(B−2)とを使用する。しかも、両者の重量比は、1/90≦(B−1)/(B−2)≦1/1の範囲に調節する。
球状多孔質フィラー(B−1)の平均粒径が6μmを超えると透明性が低下し、1.5μmより小さいと滑り性の改善効果が認められない。また、多面体状多孔質フィラー(B−2)の平均粒径が1.5μmを超えると透明性が悪くなり、0.4μmより小さいと滑り性の改善効果が発揮されない。また、球状多孔質フィラー(B−1)と多面体状多孔質フィラー(B−2)の重量比が1/1より大きくなると透明性が低下し、1/90より小さくなると滑り性が改善されない。球状多孔質フィラー(B−1)と多面体状多孔質フィラー(B−2)の重量比は、好ましくは1/80≦(B−1)/(B−2)<9/10、更に好ましくは1/70≦(B−1)/(B−2)<8/10である。
特に、本発明においては、大粒子に角のない球状の粒子を使用し、小粒子に角のある多面体粒子を使用することにより、フィルム製膜時の延伸工程において粒子とマトリックスである周りの樹脂との間に空隙が出来る機会を低減してボイドの形成を極力抑制した点に意義がある。その結果、本発明によれば、ガスバリヤー性を維持した上で透明性と滑り性を両立させた結晶性樹脂フィルム用の樹脂組成物が得られる。
多孔質フィラーの粒径は、コールターカウンター法にて容易に測定される。この方法は、コールターエレクトロニクス社製の粒子計数装置を使用し、電解質溶液などの電気伝導性のある液中に粒子を分散させて懸濁液を調製し、前後に電圧を掛けた100μm程度の細孔を通過させたときに変化する電圧と変化の回数から粒子の直径分布を測定する方法である。なお、多面体状多孔質フィラー(B−2)の平均粒は、コールターカウンター法にて測定した平均粒径数値によって表される。
倍率5000〜10000倍のSEMによる観察で、前述の多孔質フィラーの形状やその大きさが容易に判別できる。前述の多孔質フィラーは、600〜800℃にて焼成してもその形状や大きさが変わらないので、本発明の結晶性樹脂組成物を成形したフィルムであっても、それを600〜800℃で乾式灰化し、その灰分をSEMで観察すれば、多孔質フィラーの形状や大きさが容易に判別できる。
本発明の結晶性樹脂組成物にはシランカップリング剤(C)を配合するのが好ましい。シランカップリング剤(C)としては、オルガノシロキサン基を有するものが挙げられる。オルガノ基の具体例としては、メチル、エチル、プロピル等のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;シクロプロピル、シクロヘキシル等のシクロアルキル基;フェニル、ベンジル等のアリール基またはアラルキル基;γ−アミノプロピル、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル等のアミノアルキル基、γ−グリシドキシ、γ−クロロプロピル、γ−メルカプトプロピル等の様にクロル、チオール、エポキシ等の官能基を含むものが挙げられる。
シランカップリング剤(C)の具体例としては、トリメチルメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、N,N’−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、ジエチルトリメチルシリルアミン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)トリフロロアセトアミド、ステアリルトリメトキシシラン等が挙げられる。特にγ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシランが好適である。
シランカップリング剤(C)の配合量は、多孔質フィラー(B)に対し、通常0.01〜60重量%、好ましくは0.05〜40重量%、更に好ましくは0.1〜30重量%である。シランカップリング剤(C)の使用量が0.01重量%より少ないとフィルムの白濁化防止効果が殆んど見られなくなり、60重量%を超えるとカップリング剤同志の凝集が起こり易くなり、フィルム中のフィッシュアイ等となって残存し易くなる。
本発明の結晶性樹脂組成物を製造するには、結晶性樹脂に多孔質フィラー及びシランカップリング剤を含有させればよく、その方法は特に限定されず、結晶性樹脂の製造からフィルム成形までの任意の段階で、多孔質フィラー及びシランカップリング剤を添加、または、予めシランカップリング剤で処理した多孔質フィラーを添加すればよい。結晶性樹脂がポリアミド樹脂の場合の具体例としては、以下の方法が挙げられる。
(a)多孔質フィラーに、水で希釈したシランカップリング剤を加熱攪拌下に加えて混合し、シランカップリング剤で処理した多孔質フィラーを調製し、これをポリアミド樹脂の製造プロセスにおける初期(常圧)、重合反応開始前から減圧重合反応開始前までの任意の間に添加する方法。
(b)上記シランカップリング剤で処理した多孔質フィラーをポリアミド樹脂とドライブレンドする方法、または、当該ブレンド物を更に溶融混練する方法。
(c)ポリアミド樹脂に多孔質フィラーとシランカップリング剤をドライブレンドする方法、または、当該ブレンド物を更に溶融混練する方法。
(d)上記の(b)または(c)の方法にて多孔質フィラー及びシランカップリング剤を高濃度で含有したマスターバッチを製造し、そのマスターバッチとポリアミド樹脂を混合する方法。
ゼオライトの分散が良好であるという観点から、上記の(a)又は(d)の方法が好ましい。
更に、本発明の結晶性樹脂組成物、特に、ポリアミド樹脂組成物の場合には滑り性および水冷却製膜法における透明性を改良する目的で、ビスアミド化合物(D)を配合すると効果的である。ビスアミド化合物としては、下記一般式〔I〕又は〔II〕で表される化合物が使用される。
Figure 2006225640
前記一般式〔I〕で表されるビスアミド化合物としては、例えば、各種のジアミンと脂肪酸との反応によって得られるアルキレンビス脂肪酸アミド、アリーレンビス脂肪酸アミド等が挙げられる。上記のジアミンとしては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン等のアルキレンジアミン、フェニレンジアミン、ナフタレンジアミン等のアリーレンジアミン、キシリレンジアミン等のアリーレンアルキルジアミン等が挙げられ、上記の脂肪酸としては、ステアリン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、エライジン酸、モンタン酸などが挙げられる。これらの中で代表的なものとしては、N,N’−メチレンビスステアリン酸アミド及びN,N’−エチレンビスステアリン酸アミドを挙げることが出来る。
前記一般式〔II〕で表されるビスアミド化合物としては、例えば、各種のモノアミンとジカルボン酸との反応によって得られるビスアミドが挙げられる。上記のモノアミンとしては、エチルアミン、メチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、デシルアミン、ペンタデシルアミン、オクタデシルアミン、ドデシルアミン等のアルキルアミン、アニリン、ナフチルアミン等のアリールアミン、ベンジルアミン等のアラルキルアミン、シクロヘキシルアミン等のシクロアルキルアミン等が挙げられる。上記のジカルボン酸としては、テレフタル酸、p−フェニレンジプロピオン酸、コハク酸、アジピン酸などが挙げられる。これらの中で代表的なものとしては、N,N’−ジオクタデシルテレフタル酸アミド等のジオクタデシル二塩基酸アミドを挙げることができる。これらのビスアミド化合物は、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
ビスアミド化合物(D)の配合量は、ポリアミド樹脂100重量部に対し、通常0.01〜1重量部、好ましくは0.02〜0.5重量部である。配合量が少ないと滑り性改良の効果が観られず、多すぎるとフィルムの印刷性やラミネート加工時の密着性が低下し好ましくない。なお、前記のビスアミド化合物は、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
ビスアミド化合物の配合方法は、特に限定されるず、例えば、ポリアミド樹脂のペレット状原料にドライブレンドするいわゆる外添法、ペレットに溶融混合する練込法、高濃度に含有する原料を配合する所謂マスターバッチ法、重合時に添加する内添法などの何れの方法でもよい。
本発明の結晶性樹脂組成物には、上記の(A)〜(D)成分以外に、本発明の効果を損なわない限り、当業者に周知の各種の添加物を配合することが出来る。この様な添加物としては、例えば、ヒンダードフェノール、リン酸エステル、亜リン酸エステル等の酸化防止剤、トリアジン系化合物などの耐候性改良剤、顔料、染料などの着色剤、帯電防止剤、滑剤、界面活性剤などが挙げられる。これらの添加剤の配合方法は、特に限定されず、公知の任意の方法を採用することが出来る。
本発明の結晶性樹脂フィルムは、上記の本発明の結晶性樹脂組成物を、公知のフィルム製膜法を採用して成形することにより得られる。代表的な製膜法としては、T型ダイから押し出されたフィルム状物の冷却固化をチルドロールによりキャストして冷却するTダイ法、環状スリットを有するダイからチューブ状物を押し出し、チューブ内に空気を吹き込み膨張させて空冷または水冷し成形するインフレーション法などが挙げられる。この様にして成形されたフィルムは、未延伸フィルムのまま、または、一軸延伸、二軸延伸などの延伸工程を経て延伸フィルムとして使用される。
また、本発明の結晶性樹脂フィルムは、厚さ15μmにて23℃65%RHおける酸素透過量が50ml/[m・day・atm]以下、ヘイズが2.5%以下、フィルム同士の静止摩擦係数が23℃65%RH下で0.5以下、23℃90%RH下で0.6以下であることを特徴とする。酸素透過量は、好ましくは40ml/[m・day・atm]以下、ヘイズは好ましくは2.2%以下であり、フィルム同士の静止摩擦係数が23℃65%RH下で0.4以下、23℃90%RH下で0.58以下である。なお、これらの物性値は後述の実施例に示す測定方法による値である。
前記の本発明の結晶性樹脂フィルムは、単層フィルムであってもよいし、他の樹脂との共押出による多層フィルムやラミネートによる積層フィルムであってもよい。本発明の結晶性樹脂フィルムは、ガスバリヤー性、透明性、滑り性に優れ、製袋、印刷、ラミネート等の2次加工も容易であり、食品などの広い範囲の包装用フィルムとして有用である。
なお、本発明のおけるフィルムの厚さは通常0.2mm未満である。また、厚さの下限は、製膜の困難性の観点から、通常1μmである。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではない。なお、以下の諸例で採用した測定方法は次の通りである。また、使用した添加成分は以下の表1に示す通りである。
(1)ガスバリヤー性(酸素透過度):
ASTM D−3985に準拠し、モンダンコントロール社製「OXY−TRAN100型」を使用し、24℃、65%RHの環境下にて酸素透過量ml/[m・day・atm]を測定した。
(2)ヘイズ:
東京電色(株)製ヘーズメーターを使用してヘイズを測定した。
(3)フィルム同士の静止摩擦係数:
相対湿度65%及び90%、温度23℃の条件下、平行移動式で静止摩擦係数(μS)を測定した。
(4)球形比:
倍率5000〜10000倍のSEMで球状多孔質粒子を観察して撮影した画像から粒子500個の投影面積と投影面における最大径の円相当面積を求め、前述の式(1)にて算出した。
(5)DBP吸油量:
JIS6220に準拠して測定した。
Figure 2006225640
実施例1〜2及び比較例1〜8:
前記4種の各ゼオライトと、所定量のシランカップリング剤と、これらの合計量に対して6倍重量の水とをスーパーミキサー中で80℃に加熱しながら混合し、水を蒸発させながらゼオライトの処理を行なった。次いで、120℃で乾燥させ、表面処理したゼオライト微粒子4種を得た。
得られた表面処理したゼオライト微粒子をカプロラクタムの重合中に、最終的に得られるポリアミド6樹脂100重量部に対し、表2又は表3に記載の重量部となる様に添加し、常法により重合し、粘度数180のポリアミド6樹脂を得た。得られたゼオライト粒子含有ポリアミド6樹脂を、常法に従って沸騰水中で処理して低分子量物を抽出、除去し、減圧式乾燥機で乾燥した。
ビスアミド化合物を、ポリアミド6樹脂100重量部に対して表2又は表3に記載の重量部となる様に添加し、押出機直径40mmのTダイ式製膜機を使用し、樹脂温度265℃、冷却ロール温度30℃にて、厚さ135μmのフィルム原反を製膜した。更にこのフィルム原反を、80℃で縦横3×3倍に同時に二軸延伸し、その後、200℃での熱固定し、厚さ15μmの2軸延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムについての評価結果を表2及び表3に示した。
Figure 2006225640
Figure 2006225640
表2及び表3から次のことが明らかである。すなわち、形状および粒径の異なる2種のゼオライトを、本発明に規定する組み合わせで使用した実施例1及び2の組成物から製造されたフィルムは、ガスバリア性、透明性および滑り性に優れている。一方、何れか1種のゼオライトを使用した比較例1、2及び比較例6の組成物から得られたフィルムは滑り性および/または透明性が劣っている。また、2種の組み合わせが本発明の規定外である比較例3、4及び7の組成物から得られたフィルムは、何れも透明性や滑り性が劣っている。更に、球状多孔質フィラーの代わりに塊状シリカ(不定形多孔質フィラー)を使用した比較例8の組成物から得られたフィルムは、ガスバリア性、透明性および滑り性に劣る。

Claims (9)

  1. 結晶性樹脂(A)100重量部に対し、多孔質フィラー(B)0.01〜0.5重量部を含有し、多孔質フィラー(B)が、平均粒径1.5〜6μmの球状多孔質フィラー(B−1)と平均粒径0.4〜1.5μmの多面体状多孔質フィラー(B−2)から成り、その重量比が1/90≦(B−1)/(B−2)≦1/1の範囲であることを特徴とする結晶性樹脂組成物。
  2. 結晶性樹脂がポリアミド樹脂である請求項1に記載の結晶性樹脂組成物。
  3. 多孔質フィラーがゼオライト類である請求項1又は2に記載の結晶性樹脂組成物。
  4. 更に、多孔質フィラー(B)に対して0.01〜60重量%のシランカップリング剤(C)を含有する請求項1〜3の何れかに記載の結晶性樹脂組成物。
  5. シランカップリング剤(C)がアミノシランカップリング剤である請求項4に記載の結晶性樹脂組成物。
  6. 更に、結晶性樹脂(A)100重量部に対して0.01〜1重量部のビスアミド化合物(D)を含有する請求項1〜5の何れかに記載の結晶性樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の結晶性樹脂組成物を成形して成ることを特徴とする結晶性樹脂フィルム。
  8. 延伸フィルムである請求項7に記載の結晶性樹脂フィルム。
  9. 厚さ15μmにて23℃65%RHおける酸素透過量が50ml/[m・day・atm]以下、ヘイズが2.5%以下、フィルム同士の静止摩擦係数が23℃65%RH下で0.5以下、23℃90%RH下で0.6以下であることを特徴とする結晶性樹脂フィルム。
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