JP2006225212A - 水素製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度検出器及び燃焼器の保守及び点検を容易に行うことができる水素製造装置を提供する。
【解決手段】 原料流路3、触媒領域5及び水素リッチガス流路6を有して構成されるガス流路が内部に形成された改質器本体1、ならびに触媒領域5に配置される触媒体を有する改質器10と、改質器本体1と接合され、改質器本体1の触媒領域5を加熱する燃焼器(22,23A,24A,20D)を有する加熱器本体20、ならびに加熱器本体20に取り付けられて改質器本体1の触媒領域5の温度を検出する温度検出器25を有する加熱器19と、を備え、改質器本体1と加熱器本体20とが離隔可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、水素製造装置に関する。特に、水蒸気改質反応によって炭化水素を有する原料を水素リッチな水素リッチガスに改質する改質器を有する水素製造装置に関する。
一般に、水蒸気改質反応によって炭化水素を主成分とする原料を水素リッチな水素リッチガスに改質する改質器を有する水素製造装置(以下、「水素製造装置」と称する)は、水又は水蒸気が加えられた原料が触媒体が配置されている流路(以下「触媒領域」という)を流通し、かつ燃焼器による燃焼熱によって加熱されて、触媒領域内の原料が水蒸気改質反応を起こして水素リッチな水素リッチガスに改質されるように構成されている。そして、触媒領域が形成されている部材(以下、「改質器本体」という)が筒状であって、筒の端面側に装着された燃焼器によって加熱される水素製造装置が種々開示されている(特許文献1乃至特許文献4)。
また、このような水素製造装置では、触媒領域内の温度を水蒸気改質反応に適した温度に維持する必要がある。このため、水素製造装置には、触媒領域の温度を検出することができるように、触媒領域内あるいは触媒領域近傍に温度検出器が配設されている。例えば、特許文献5には、測定対象の隔壁に圧着された熱電対の感温部によって温度を検出する構造が開示されている。また、特許文献6には、燃焼器近傍の流路管の壁面の温度を流路管の外側から検出する温度検出器が提案されている。特許文献7には、燃焼ガスと触媒との間の隔壁の触媒側に熱電対からなる温度センサが配設される改質器が開示されている。特許文献8には、原料が流通する流路管の壁面に流路管の外側に複数個の温度検出素子を備える改質器が開示されている。
特開2004−323353号公報 特開2003−300703号公報 特開2003−212511号公報 特開2001−342002号公報 特開平9−278402号公報 特開平10−134838号公報 特開2002−274808号公報 特開平10−95601号公報
ところで、水素製造装置の燃焼器、温度検出器等の保守及び点検には、水素製造装置を解体する必要がある。特に、点火装置、可燃性流体ノズル、空気の噴気孔、燃焼検知装置等燃焼器の構成部材や温度検出器は煤、燃焼ガス、金属スケール等によって汚れが著しく、あるいは熱応力の繰り返しによって部材や温度検出器自体の劣化が著しく、保守及び点検の頻度が高いのが実情である。
しかしながら、水素製造装置の構造は、上記特許文献1乃至特許文献8に示されるように、コスト低減、熱効率向上、制御性向上等専ら水素製造装置あるいは改質器の性能向上を目的としており、保守及び点検作業面からは水素製造装置の構造に改善の余地があった。特に、温度検出器の保守及び点検には、触媒領域あるいはその周囲の壁面に手あるいは工具等を届かせる必要がある。ところが、触媒領域あるいはその周囲の壁面は、現実的には狭い空間に面しており、あるいは水素製造装置内部の入り組んだ構造内に位置しているので、温度検出器の保守及び点検は、容易ではなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検が容易な水素製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の水素製造装置は、原料及び水が流通する原料流路、前記原料流路に接続されている触媒領域及び前記触媒領域に接続されて該触媒領域で生成された水素リッチガスが流通する水素リッチガス流路を有して構成されるガス流路が内部に形成された改質器本体、ならびに前記触媒領域に配置されて前記原料を改質する触媒体を有する改質器と、前記改質器本体と接合され、該改質器本体の前記触媒領域を加熱する燃焼器を有する加熱器本体、ならびに前記加熱器本体に取り付けられて前記改質器本体の前記触媒領域の温度を検出する温度検出器を有する加熱器と、を備え、前記改質器本体と前記加熱器本体とが離隔可能に構成されている(請求項1)。このように構成すると、燃焼器が配設されている加熱器本体が改質器本体から容易に分離されるので、燃焼器の保守及び点検を容易に行うことができる。また、温度検出器の保守及び点検を容易に行うここともできる。すなわち、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検を容易に行うことができる。ここで、「水素リッチガス」とは、原料及び水の水蒸気改質反応によって生成されるガスをいい、水素が含まれているガスを言う。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記温度検出器が、前記燃焼器と着脱可能に構成されている(請求項2)。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時に当接する接合面が前記改質器本体及び前記加熱器本体それぞれに形成され、少なくともいずれかの前記接合面にガスシール材が配設されている
とよい(請求項3)。
前記水素製造装置は、前記温度検出器が棒状であって、前記加熱器本体の外面において気密的に取り付けられ、かつ前記加熱器本体の前記接合面に対し実質的に垂直な方向に抜き差しされて前記加熱器本体に着脱自在に構成されているとよい(請求項4)。このように構成すると、温度検出器のみを取り外して保守及び点検を行うことができる。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記触媒領域あるいは前記水素リッチガス流路の路壁に該触媒領域側あるいは水素リッチガス流路側に窪むように凹部が形成され、前記温度検出器は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時には前記凹部に挿入されて位置するようにして、前記加熱器本体に取り付けられているとよい(請求項5)。
前記水素製造装置は、前記温度検出器は前記凹部の内面に対し隙間を有するように配設されているとよい(請求項6)。このように構成すると、改質器本体と加熱器本体との接合時、あるいは改質器温度の変動時において温度検出器が凹部に強く圧迫されて損傷するおそれを抑制することができる。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時には、前記触媒領域及び前記水素リッチガス流路の少なくとも一部の路壁において該路壁に区画されるようにして前記燃焼器の燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路が構成され、前記凹部は前記燃焼ガス流路に面して形成されているとよい(請求項7)。
前記水素製造装置は、前記温度検出器が前記加熱器本体に取り付けられた状態で、前記改質器本体と前記加熱器本体とが離隔及び接合可能に構成されているとよい(請求項8)。このように構成すると、温度検出器を取り外す手間を要さずに加熱器本体を改質器本体から離隔させることができるので、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検をより一層容易に行うことができる。
前記水素製造装置は、前記改質器本体と前記加熱器本体とが、離隔及び接合可能なように回動自在に連結されて構成されているとよい(請求項9)。このように構成すると、前記加熱器本体と前記改質器本体とが離隔されても、加熱器本体は、改質器本体に支持されるので、水素製造装置の保守及び点検時に加熱器本体の置き場所を確保する必要がなく、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検をより一層容易に行うことができる。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記燃焼器は前記燃焼器の燃焼を検知する燃焼検知装置と前記燃焼器に点火する点火装置とを有し、前記燃焼検知装置及び点火装置が前記加熱器本体に取り付けられた状態で、前記改質器本体と前記加熱器本体とが離隔及び接合可能に構成されているとよい(請求項10)。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記点火装置が棒状であって、前記加熱器本体の外面において気密的に取り付けられ、かつ前記加熱器本体の前記接合面に対し実質的に垂直な方向に抜き差しされて前記加熱器本体に着脱自在に構成されているとよい(請求項11)。このように構成すると、点火装置のみを取り外して保守及び点検を行うことができる。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記燃焼器は可燃性流体が噴出するノズル孔を有する可燃性流体ノズルと可燃性流体と混合される空気が噴出する噴気孔とを有して構成され、前記可燃性流体ノズルは棒状の本体に前記ノズル孔を有して前記加熱器本体に取り付けられ、前記噴気孔は該可燃性流体ノズル周囲の前記加熱器本体の壁面に形成されて、前記点火装置が前記可燃性流体ノズルの本体先端に配設されているとよい(請求項12)。
上述の本発明の効果をより確実に得る観点から、前記水素製造装置は、前記燃焼検知装置は燃焼領域のイオン電流を検知する電極を有し、該電極を前記燃焼器周囲に形成される燃焼領域に臨むように配置されているとよい(請求項13)。
前記水素製造装置は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時において前記燃焼器近傍の燃焼領域を覆うようにして配設された輻射筒を有し、前記輻射筒は前記加熱器本体に取り付けられているとよい(請求項14)。このように構成すると、加熱器本体で発生する燃焼熱は、その熱の分布が輻射筒によってより均等化されるので、改質器本体、特に触媒領域への加熱をより均等化することができる。
前記水素製造装置は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時において前記燃焼器近傍の燃焼領域を覆うようにして配設された輻射筒を有し、前記輻射筒は前記改質器本体に取り付けられているとよい(請求項15)。このように構成すると、加熱器本体で発生する燃焼熱は、その熱の分布が輻射筒によってより均等化されるので、改質器本体、特に触媒領域への加熱をより均等化することができる。また、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検には、加熱器本体から輻射筒を取り外す手間を要さないので、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検をより一層容易に行うことができる。
以上のように、本発明の水素製造装置は、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検を容易に行うことができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に示す上面図である。図1(b)は、本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に示す側面図である。図1(c)は、本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に示す底面図である。また、図2は、図1(a)のII−II線断面を模式的に示す断面図である。
図1(b)に示すように、水素製造装置100は、改質器10と加熱器19とを有している。
図1(a)及び(b)に示すように、改質器10は改質器本体1と、改質器本体1内の触媒領域5に配置されている触媒体とを有している。改質器10の改質器本体1は、複数の筒壁が略同心となるように配置された多重筒構造を有する有蓋筒状である。そして、改質器本体1の内部空間には、各筒壁によって半径方向に区画され、軸方向に延びる複数のリング状の空間が形成されている。このリング状の空間は、炭化水素を主成分とする原料及び水が流通する原料流路3、原料流路3に接続されている触媒領域5及び触媒領域5に接続されて触媒領域5で生成された水素リッチガスが流通する水素リッチガス流路6を有して構成されるガス流路が形成されている。ここで、「水素リッチガス」とは、原料及び水の水蒸気改質反応によって生成されるガスをいい、水素が含まれているガスを言う。また、改質器本体1と加熱器本体20との接合状態時には、触媒領域5及び水素リッチガス流路6の少なくとも一部の路壁1H、1Jにおいて該路壁1H、1Jに区画されるようにして燃焼器19の燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路8が構成されている。
また、図1(b)及び(c)に示すように、加熱器19は、加熱器本体20と、加熱器本体20に取り付けられて改質器本体1の触媒領域5の温度を検出する温度検出器25を有している。加熱器本体20には、改質器本体1の触媒領域5を加熱可能に構成される燃焼器が設けられている。ここで、図2に示すように、燃焼器は、可燃性流体ノズル22,点火装置23の点火部23A、燃焼検知装置24の検知部24A、及び空気が噴出する噴気孔20Dを有して構成されている。ただし、その他の公知の燃焼器で構成されていてもよい。また、「触媒領域の温度を検出する」とは、温度検出器25の検出結果と、その検出位置と触媒領域5内との間の伝熱性等に基づく相関関係とに基づいて、触媒領域5内の温度を推定して検出することを言う。したがて、温度検出器5は、触媒領域5を構成する壁面の温度、触媒領域5近傍の壁面の温度、あるいはこれら壁面近傍の温度のいずれかを検出することができるように配設されていればよい。
そして、水素製造装置100は、改質器本体1の一方の無蓋端面、ここでは底部に形成されたフランジ部(接合面)1Pと、加熱器本体20の周縁部(接合面)とが、気密的に接合されて構成されている。ここでは、図示しないが、改質器本体1と加熱器本体20との接合面にはガスシール材が介在されて、ボルト50及びナット51によって接合面が押圧されて接合されている。これによって、改質器本体1と加熱器本体20とは気密的に接合されるので、接合面からのガスの漏出を防止することができる。
なお、ここでは、説明の便宜上、改質器本体1を上方として、加熱器本体20が改質器本体1の下方に配置される構成に基づいて説明するが、改質器本体1と加熱器本体20とを水平方向に設置してもよい。
改質器本体1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、有蓋筒状の改質器本体1の上端を塞ぐ蓋板1Mに原料口2と、原料引き込み流路4と、水素リッチガス口7と、燃焼ガス口9とが形成されている。ここで、改質器本体1は円筒状であるが、多角筒状であってもよく、水素製造装置100の配置スペース等具体的状況に応じて設計されればよい。
そして、図2に示すように、改質器本体1の内部は、外周から中心に向かって、第1筒壁1A、第2筒壁1B、第3筒壁1E、第4筒壁1F、第5筒壁1G、第6筒壁1H及びを有する多重筒構造である。そして、第2筒壁1Bと第3筒壁1Eとの間には中空筒状のガスシール材1Dが配置されている。
第1筒壁1Aは改質器本体1の側面を構成している。
第1筒壁1Aと第2筒壁1Bとの間の空間は改質器本体1の底部において加熱器本体20によって閉鎖され、第2筒壁1Bとガスシール材1Dとの間の空間と連通している。これによって原料流路3が構成される。
また、第1筒壁1A及び第2筒壁1Bの上端は蓋板1Mに接合していて、第1筒壁1Aと第2筒壁1Bとの間に形成される空間に通ずる位置の蓋板1Mには、原料口2が形成されている。また、第2筒壁1Bとガスシール材1Dとの間に形成される空間に通ずる位置の蓋板1Mには、原料引き込み流路4が接続されている。これによって、原料口2から供給された原料及び水は、原料流路3を折り返すようにして流通し、原料引き込み流路4へと流通する。ここで、水は、原料中の炭素数の3倍程度のモル数となるようにして供給されている。原料流路3は加熱器本体20における燃焼熱の余熱で加温されるので、原料は原料流路3において予熱される。ここで、原料には天然ガスを用いている。ただし、原料には、少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含む材料が用いられる。具体的には、メタン、エタン、プロパン等の炭化水素を主成分とする気体又は液体を用いてもよい。例えば、LPG、ガソリン、GTL(Gas To Liquid)である。また、原料には、水又は水分が加えられている。また、図示しないが、第1筒壁1A及び第2筒壁1B間の原料流路3側に螺旋状のスペーサが配設されている。スペーサは第1筒壁1Aあるいは第2筒壁1Bが螺旋状の凸部を有することによって構成することもできる。これによって、原料流路3を流通する原料の流れが、水素製造装置100の周方向に旋回しながら軸方向に進む旋回流となるので、原料流路3内の原料の偏流を抑制することができる。つまり、改質器本体1の周囲の余熱を均一的に原料に吸熱させることができる。
原料引き込み流路4は、改質器本体1上面の中心部において、第6筒壁1Hと第5筒壁1Gとの間に形成される空間(触媒領域5)に接続されている。ここで、第6筒壁1Hは上端部に蓋板を有する有蓋筒状となっている。第5筒壁1Gの上端は改質器本体1の蓋板1Mに接合されている。つまり、第6筒壁1Hと第5筒壁1Gとの間の空間(触媒領域5)は、第5筒壁1Gに囲われた筒状の空間内に有底筒状の第6筒壁1Hの上端部が突き出して配置されて構成されている。ここで、第6筒壁1Hと第5筒壁1Gとの間の空間(触媒領域5)には、触媒が担持された触媒体が配置されている。ここでは、ルテニウム触媒をアルミナ担体に担持して調製したものが触媒体として配置されている。また、図示しないが、第5筒壁1Gあるいは第6筒壁1Hの触媒領域5側に螺旋状のスペーサが配設されている。スペーサは第5筒壁1Gあるいは第6筒壁1Hが螺旋状の凸部を有することによって構成することもできる。これによって、触媒領域5を流通する原料あるいは水素リッチガスの流れが、水素製造装置100の周方向に旋回しながら軸方向に進む旋回流となるので、触媒領域5内の原料あるいは水素リッチガスの偏流を抑制することができる。つまり、水蒸気改質反応の偏在を抑制することができる。
そして、第6筒壁1Hは下端において、第4筒壁1Fの下端と閉止版1Jによって接合されており、第4筒壁1Fの上端は改質器本体1の蓋板1Mに接合されている。これによって、触媒領域5は、第5筒壁1Gの下端において第4筒壁1Fと第5筒壁1Gとの間の空間(水素リッチガス流路6)と連通している。また、水素リッチガス流路6に通ずる位置の蓋板1Mには、水素リッチガス口7が接続されている。これによって、原料引き込み流路4から触媒領域5へと流通してくる原料は、触媒領域5を流通する。また、図示しないが、第4筒壁1Fあるいは第5筒壁1Gの水素リッチガス流路6側に螺旋状のスペーサが配設されている。スペーサは第4筒壁1Fあるいは第5筒壁1Gが螺旋状の凸部を有することによって構成することもできる。これによって、水素リッチガス流路6を流通する水素リッチガスの流れが、水素製造装置100の周方向に旋回しながら軸方向に進む旋回流となるので、水素リッチガス流路6内の水素リッチガスの偏流を抑制することができる。触媒領域5は、加熱器本体20における燃焼熱によって加熱されるので、原料ガスが水蒸気改質反応によって水素リッチガスに改質される。水素リッチガスは、触媒領域5流通後、折り返すようにして水素リッチガス流路6を流通し、水素リッチガス口7へと流通する。なお、触媒領域5の温度は、例えば650〜700℃程度、となるように可燃性流体の流量調整等によって加熱量が調整されている。これによって、触媒領域5に供給される原料の85〜95%程度が水蒸気改質反応によって水素リッチな水素リッチガスに改質される。
また、閉止版1Jは第6筒壁1Hの下端と第4筒壁1Fの下端とを接合して水素リッチガス流路6の流路壁として機能するが、閉止板1Jの一部には温度検出器25の先端が入り込めるように凹部1Kが形成されている。つまり、凹部1Kは、水素リッチガス流路6側に窪むように形成されている。この凹部1Kに温度検出器25の感温部、つまり温度検出器25の先端部を配置することによって、触媒領域5、あるいはその近傍の温度を検出することができる。また、温度検出器25を水素リッチガスに曝露させずに配置することができるので、水素リッチガスによる温度検出器25の腐食を防止することができる。ここで、温度検出器25としては、熱電対が用いられている。温度検出器25はステンレスからなるシース管で全体が被覆されて、シース管内の先端部に熱電対の感温部が構成されている。なお、温度検出器25は凹部1Kの内面に対し隙間を有するように配設されているとよい。これによって、改質器本体1と加熱器本体20との接合時、あるいは改質器の温度変動時において温度検出器25が凹部1Kに強く圧迫されて損傷するおそれを抑制することができる。
また、第3筒壁1Eの上端は改質器本体1の蓋板1Mに接合されている。
ここで、改質器本体1、具体的には、原料口2、原料引き込み流路4、水素リッチガス口7、燃焼ガス口9、第1筒壁1A、第2筒壁1B、第3筒壁1E、第4筒壁1F、第5筒壁1G、第6筒壁1H及び閉止板1Jはステンレス鋼が溶接されて構成されている。ガスシール材1Dには、耐熱性のあるガスシール材が用いられるが、ここではセラミックウールが用いられている。また、後述するガスシール材40,フランジ26A,26B,26Cの接合面に配されているガスシール材も同様に、耐熱性のあるガスシール材が用いられるが、ここではセラミックウールが用いられている。
加熱器本体20は、図1(c)に示すように、改質器本体1の底部に対応した平板状の部材であって、その周縁部において、リング状に配設されたボルト50及びナット51によって改質器本体1と接合されている。
また、改質器本体1の取り付け位置より内周側には、同様にしてリング状に配設されたボルト60及びナット61によって、輻射筒30のスカート部30Eが取り付けられている。そして、さらに輻射筒30の取り付け位置より内周側には給気孔20Cが形成されている。加熱器本体20の平面視中心部には可燃性流体ノズル22の棒状の本体が鉛直方向に貫通して装着されている。
また、図2に示すように、加熱器本体20は可燃性流体ノズル22を取り囲むようにリング状の空気ダクト20Eが構成されていて、給気ダクト20Eには、給気孔20Cが形成されている。さらに、加熱器本体20には、可燃性ノズル22を取り囲むようにして、かつ可燃性流体ノズル22先端側から見て凹んでおり、言い換えれば空気ダクト20E側に突出している、凹部20Fが形成されている。凹部20Fには噴気孔20Dが形成されている。これによって、給気孔20Cから空気ダクト20E内の空気が供給され、空気ダクト20E内の空気が噴気孔20Dから凹部20Fに向けて噴出される。
空気ダクト20Eの凹部20Fには、可燃性流体ノズル22の先端が突き出している。可燃性流体ノズル22の先端部にはノズル内に貫通するノズル孔22Bが形成されている。
また、可燃性流体ノズル22には、その内部を貫通するようにして棒状の点火装置23が配設されている。ここでは、点火装置23は、可燃性流体ノズル22内に構成された管路22Aに挿通されている。点火装置23の先端、つまり点火部23Aは、可燃性流体ノズル22から突き出して凹部20F内、あるいは、その近傍に位置している。つまり、点火装置23の点火部23Aが可燃性流体と空気との混合領域に位置すればよい。これによって、ノズル孔22Bから噴出する可燃性流体と、噴気孔20Dから噴出する空気とが、凹部20Fあるいはその近傍にて混合され、可燃状態となり、点火装置23によって点火されて燃焼することができる。ここで、可燃性流体には、水素製造装置の原料、すなわち天然ガスを用いている。あるいは、重油、軽油、灯油、プロパンガス等の一般に使用されている流体、もしくは、余剰の水素リッチガスを活用することもできる。点火装置には、一般的な圧電点火式、放電点火式等の点火プラグを用いることができる。そして、点火装置23の下端側には、ガスシール材を表面に配して構成されるフランジ26Aが形成されていて、フランジ26Aが可燃性流体ノズル22の底部において螺旋止め等一般的な手段によって気密的に取り付けられている。これによって、点火装置23を加熱器本体20の外面側、正確には可燃性流体ノズル22の外面側から管路22Aを気密的に封止し、かつ点火装置23を加熱器本体20の外側から脱着することが可能となる。つまり、加熱器本体20を改質器本体1に接合させたままであっても、すなわち、水素製造装置100を解体する作業を要さずして、点火装置23の保守及び点検を行うことができる。
また、凹部20F内には、燃焼検知装置24が配設される。ここでは、燃焼検知装置24は、加熱器本体20を貫通して、具体的には、空気ダクト20Eを貫通して構成された管路20Bに挿通されている。そして、燃焼検知装置24の下端側には、ガスシール材を表面に配して構成されるフランジ26Bが形成されていて、フランジ26Bが加熱器本体20の底部において螺旋止め等一般的な手段によって気密的に取り付けられている。これによって、燃焼検知装置24を加熱器本体20の外面側から管路20Bを気密的に封止することが可能となる。ここで、燃焼検知装置には、燃焼に伴って生じるイオン電流を検知する方式の燃焼検知装置であって、検知部24Aにはイオン電流検出用の電極が構成されている。
また、燃焼検知装置24の先端である検知部24Aは、凹部20Fの近傍から凹部20Fの内部へと屈曲して配置されている。つまり、電極を燃焼器周囲に形成される燃焼領域に臨むように配置されている。これによって、燃焼状況を検出することができる。
さらに、温度検出器25が、水素リッチガス加熱器本体20を貫通して、具体的には、空気ダクト20Eを貫通して構成された管路20Aに挿通されて配設されている。そして、温度検出器25先端は凹部1Kに配設される。温度検出器25の下端側には、ガスシール材を表面に配して構成されるフランジ26Cが形成されていて、フランジ26Cが加熱器本体20の底部において螺旋止め等一般的な手段によって気密的に取り付けられている。これによって、温度検出器25を加熱器本体20の外面側から管路20Aを気密的に封止し、かつ温度検出器25を加熱器本体20の外面側から脱着することが可能となる。つまり、加熱器本体20を改質器本体1に接合させたままであっても、すなわち、水素製造装置100を解体する作業を要さずして、温度検出器25の保守及び点検を行うことができる。
図2に示すように、凹部20Fの上部を覆うようにして、つまり燃焼器近傍の燃焼領域を覆うようにして、かつ改質器本体1の第6筒壁1Hと略同心となるようにして、輻射筒30が配設されている。これによって、輻射筒30内の燃焼熱の分布が輻射筒30によってより均等化されるので、輻射筒30の外周を覆うようにして位置する有蓋筒状の第6筒壁1H、ひいては触媒領域5の加熱をより均等化することができる。輻射筒30は凹部20F直上に燃焼ガス孔30Aが穿たれた筒部30Dが構成され、筒部30Dの下端から延びる平板リング状のスカート部30Eがボルト60及びナット61によって加熱器本体20に接合されている。ここで、輻射筒30の筒部30Dは燃焼熱あるいは輻射熱によって加熱されているので、スカート部30Eが広く構成されて、つまりボルト60及びナット61の配設位置が筒部30Dから遠く離れた位置とされて、熱応力が軽減されると良い。なお、輻射筒30の筒部30Dとスカート部30Eとの接合部の一部には、膨らみ部30Bが形成されている。これによって、燃焼検知装置24の検知部24Aと輻射筒30との干渉を回避することができる。また、輻射筒30のスカート部30Eには、温度検出器25が貫通する孔30Cが穿たれている。
また、ボルト60あるいはナット61の配設位置に当接するようにして、リング状のガスシール材40が載置される。これによって、改質器本体1と加熱器本体20との接合によって、ガスシール材1Dとガスシール材40とが当接して第3筒壁1E下端からの燃焼ガスの漏出を防止することができる。なお、ガスシール材40を省略して構成することもできる。例えば、輻射筒30のスカート部30Eが屈曲して構成されている段付き部を解消して、つまり輻射筒30のスカート部30Eを平面にして、ボルト60及びナット部61に直接ガスシール材15Dが当接するように構成することができる。
以上の構成によって、点火装置23によって着火された火炎が可燃性流体ノズル22周辺から輻射筒30の筒部30D内部にかけて発生する。そして、燃焼に伴って発生した燃焼ガスは、燃焼ガス孔30Aを通って、第6筒壁1Hと輻射筒30との間の空間31に進出し、第6筒壁1Hの下端、すなわち、閉止板1Jと輻射筒30のスカート部30Eとの間の空間を通って、第3筒壁1Eと第4筒壁1Fとの間の空間に形成される燃焼ガス流路8に流通する。また、燃焼ガス流路8に通ずる位置の蓋板1Mには、燃焼ガス口9が構成されている。これによって、燃焼ガス流路8の燃焼ガスは、燃焼ガス口9へと流通する。なお、図示しないが、筒部30Dあるいは第6筒壁1Hの空間31側に螺旋状のスペーサが配設されている。スペーサは筒部30Dあるいは第6筒壁1Hが螺旋状の凸部を有することによって構成することもできる。これによって、空間31を流通する燃焼ガスの流れが、水素製造装置100の周方向に旋回しながら軸方向に進む旋回流となるので、空間31内の燃焼ガスの偏流を抑制することができる。同様にして、図示しないが、第3筒壁1Eあるいは第4筒壁1Fの燃焼ガス流路8側に螺旋状のスペーサが配設されている。スペーサは第3筒壁1Eあるいは第4筒壁1Fが螺旋状の凸部を有することによって構成することもできる。これによって、燃焼ガス流路8を流通する燃焼ガスの流れが、水素製造装置100の周方向に旋回しながら軸方向に進む旋回流となるので、燃焼ガス流路8内の燃焼ガスの偏流を抑制することができる。燃焼ガスを旋回流とすることによって燃焼ガスの余熱の改質器本体1への伝熱の偏在を抑制することができる。
次に、水素製造装置100の保守及び点検の際の解体及び組立方法を説明する。
図3は、本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に分解して示す分解斜視図である。
図3に示すように、水素製造装置100の保守及び点検の際の解体方法は、まず、ボルト50及びナット51を外すことによって、ガスシール材40及び輻射筒30が接合された状態の加熱器本体20を改質器本体1から分離する。
そして、ガスシール材40を加熱器本体20から分離する。
そして、ボルト60及びナット61を外すことによって、輻射筒30と加熱器本体20とを分離する。これによって、輻射筒30,加熱器本体20の噴気孔20D、可燃性流体ノズル22、点火装置23の点火部23A等の保守及び点検を容易に行うことができる。つまり、温度検出器25を取り外す手間を要さずに加熱器本体20を改質器本体1から離隔させることができるので、温度検出器25及び燃焼器(22,23A,24A,20D)の保守及び点検をより一層容易に行うことができる。
また、燃焼検知装置24の保守及び点検の際には、加熱器本体20を改質器本体1から分離した後に、燃焼検知装置24から検知部24A側を取り外しておいて、加熱器本体20の底部のフランジ26Bの接合(図2参照)を解放し、管路20Bから燃焼検知装置24を引き抜くことによって、燃焼検知装置24は容易に取り外される。
さらに、温度検出器25の保守及び点検の際には、加熱器本体20の底部のフランジ26C(図2参照)を解放し、管路20Aから温度検出器25を引き抜くことによって、温度検出器25は容易に取り外される。これによって、温度検出器25のみを取り外して保守及び点検を行うことができる。
さらに、点火装置23の保守及び点検の際には、フランジ26A(図2参照)を解放し、管路22Aから点火装置23を引き抜くことによって、点火装置23は容易に取り外される。これによって、点火装置23のみを取り外して保守及び点検を行うことができる。
以上、本発明の水素製造装置100によって、改質器本体1と加熱器本体20とが離隔及び気密的に接合可能であって、かつ改質器本体1と加熱器本体20とが接合された状態において温度検出器25が着脱可能に構成されているので、温度検出器25及び燃焼器(22,23A,24A,20D)の保守及び点検を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態の水素製造装置を模式的に示す断面図である。
第2実施形態の水素製造装置200は、第1実施形態の水素製造装置100の輻射筒30の配設構造、改質器本体1と加熱器本体20との接合構造が相違している。したがって、これ以外は、水素製造装置100と同様なので、相違点のみを説明する。また、図4において図2と同一又は相当する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
まず、輻射筒30は、改質器本体1に取り付けられている。ここでは、スカート部30Eが改質器本体1の外壁、ここでは第1筒壁1Aが下方に延伸して構成される外壁1Pに接合するように構成されている。そして、ボルト60及びナット61によって外壁1Pに接合されている。なお、図示しないが、スカート部30Eの接合面にはガスシール材が配設されていて、外壁1Pとスカート部30Eとは気密的に接合される。
また、加熱器本体20との接合面として構成されている改質器本体1のフランジ部1Qは、一部が延伸されて腕部1Nが形成されている。加熱器本体20も同様にして、腕部1Nと対向するようにして板部材が延伸して腕部20Gが形成されている。そして、腕部1Nと腕部20Gは、改質器本体1と加熱器本体20とが接合及び離隔可能なように回動自在に連結されている。これによって、改質器本体1と加熱器本体20とは、ボルト50及びナット51の解放によって、腕部1N,20Gの連結部27を支点として、回動して離隔することができる。
次に、水素製造装置200の保守及び点検の際の解体及び組立方法を説明する。
図5は、本発明の第2実施形態の水素製造装置を模式的に分解して示す分解斜視図である。
図5に示すように、水素製造装置200の保守及び点検の際の解体方法は、まず、フランジ26Cを取り外すことによって、第1実施形態と同様にして、温度検出器25を引き抜く。
そして、ボルト50及びナット51を外すことによって、ガスシール材40が接合された状態の加熱器本体20を改質器本体1から離隔する。これによって、加熱器本体20の噴気孔20D、可燃性流体ノズル22、点火装置23の点火部23A等の保守及び点検を容易に行うことができる。
また、改質器本体1の孔1Lに通されているボルト60を取り外すことによって、輻射筒30を改質器本体1から分離する。これによって、輻射筒30の保守及び点検を容易に行うことができる。
燃焼検知装置24の保守及び点検の際には、加熱器本体20の底部のフランジ26Bの接合(図4参照)を解放し、燃焼検知装置24の検知部24A側から引き抜くことによって、燃焼検知装置24を容易に取り外すことができる。
以上、本発明の水素製造装置200によって、改質器本体1と加熱器本体20とが離隔及び気密的に接合可能であって、かつ改質器本体1と加熱器本体20とが接合された状態において温度検出器25が着脱可能に構成されているので、温度検出器25及び燃焼器(22,23A,24A,20D)の保守及び点検を容易に行うことができる。加えて、加熱器本体20と改質器本体1との接合が解除されても、加熱器本体20は改質器本体1に支持されるので、水素製造装置100の保守及び点検時に加熱器本体20の置き場所を確保する必要がなく、温度検出器25及び燃焼器(22,23A,24A,20D)の保守及び点検をより一層容易に行うことができる。さらに、温度検出器25及び燃焼器(22,23A,24A,20D)の保守及び点検には、加熱器本体20から輻射筒30を取り外す手間を要さないので、温度検出器25及び燃焼器(22,23A,24A,20D)の保守及び点検をより一層容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の水素製造装置は、水素リッチガス口7に、水素リッチガス中の一酸化炭素を変成反応させる変成器、水素リッチガス中の一酸化炭素を選択酸化させる一酸化炭素選択酸化器、あるいは変成器及び一酸化炭素選択酸化器の双方を備えて構成されていてもよい。また、燃焼器は、可燃性流体ノズル22,点火部23A、検知部24A、及び噴気孔20Dで構成されているが、可燃性流体と空気とが予混合されて噴出するバーナーヘッド、バーナーノズル、バーナーキャップ等公知の燃焼器を用いることもできる。
本発明の水素製造装置は、温度検出器及び燃焼器の保守及び点検を容易に行うことができる水素製造装置として有用である。
(a)本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に示す上面図である。 (b)本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に示す側面図である。 (c)本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に示す底面図である。 図1(a)のII−II線断面を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の水素製造装置を模式的に分解して示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の水素製造装置を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態の水素製造装置を模式的に分解して示す分解斜視図である。
符号の説明
1 改質器本体
1A 第1筒壁
1B 第2筒壁
1D ガスシール材
1E 第3筒壁
1F 第4筒壁
1G 第5筒壁
1H 第6筒壁
1J 閉止板
1K 凹部
1L 孔
1M 蓋板
1N 腕部
1P 外壁
1Q フランジ部
2 原料口
3 原料流路
4 原料引き込み流路
5 触媒領域
6 水素リッチガス流路
7 水素リッチガス口
8 燃焼ガス流路
9 燃焼ガス口
10 改質器
19 加熱器
20 加熱器本体
20A、20B 管路
20C 給気孔
20D 噴気孔
20E 空気ダクト
20F 凹部
20G 腕部
22 可燃性流体ノズル
22A 管路
22B ノズル孔
23 点火装置
23A 点火部
24 燃焼検知装置
24A 検知部
25 温度検出器
26A,26B,26C フランジ
27 連結部
30 輻射筒
30A 燃焼ガス孔
30B 膨らみ部
30C 孔
30D 筒部
30E スカート部
31 空間
40 ガスシール材
50、60 ボルト
51,61 ナット
100、200 水素製造装置

Claims (15)

  1. 原料及び水が流通する原料流路、前記原料流路に接続されている触媒領域及び前記触媒領域に接続されて該触媒領域で生成された水素リッチガスが流通する水素リッチガス流路を有して構成されるガス流路が内部に形成された改質器本体、ならびに前記触媒領域に配置されて前記原料を改質する触媒体を有する改質器と、
    前記改質器本体と接合され、該改質器本体の前記触媒領域を加熱する燃焼器を有する加熱器本体、ならびに前記加熱器本体に取り付けられて前記改質器本体の前記触媒領域の温度を検出する温度検出器を有する加熱器と、を備え、
    前記改質器本体と前記加熱器本体とが離隔可能に構成されている水素製造装置。
  2. 前記温度検出器が、前記燃焼器と着脱可能に構成されている、請求項1に記載の水素製造装置。
  3. 前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時に当接する接合面が前記改質器本体及び前記加熱器本体それぞれに形成され、少なくともいずれかの前記接合面にガスシール材が配設されている、請求項1に記載の水素製造装置。
  4. 前記温度検出器が棒状であって、前記加熱器本体の外面において気密的に取り付けられ、かつ前記加熱器本体の前記接合面に対し実質的に垂直な方向に抜き差しされて前記加熱器本体に着脱自在に構成されている、請求項3に記載の水素製造装置。
  5. 前記触媒領域あるいは前記水素リッチガス流路の路壁に該触媒領域側あるいは水素リッチガス流路側に窪むように凹部が形成され、前記温度検出器は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時には前記凹部に挿入されて位置するようにして、前記加熱器本体に取り付けられている、請求項1に記載の水素製造装置。
  6. 前記温度検出器は前記凹部の内面に対し隙間を有するように配設されている、請求項5に記載の水素製造装置。
  7. 前記水素製造装置は、前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時には、前記触媒領域及び前記水素リッチガス流路の少なくとも一部の路壁において該路壁に区画されるようにして前記燃焼器の燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路が構成され、
    前記凹部は前記燃焼ガス流路に面して形成されている、請求項6に記載の水素製造装置。
  8. 前記温度検出器が前記加熱器本体に取り付けられた状態で、前記改質器本体と前記加熱器本体とが離隔及び接合可能に構成されている、請求項1に記載の水素製造装置。
  9. 前記改質器本体と前記加熱器本体とが、離隔及び接合可能なように回動自在に連結されて構成されている、請求項1に記載の水素製造装置。
  10. 前記燃焼器は前記燃焼器の燃焼を検知する燃焼検知装置と前記燃焼器に点火する点火装置とを有し、前記燃焼検知装置及び点火装置が前記加熱器本体に取り付けられた状態で、前記改質器本体と前記加熱器本体とが離隔及び接合可能に構成されている、請求項1に記載の水素製造装置。
  11. 前記点火装置が棒状であって、前記加熱器本体の外面において気密的に取り付けられ、かつ前記加熱器本体の前記接合面に対し実質的に垂直な方向に抜き差しされて前記加熱器本体に着脱自在に構成されている、請求項10に記載の水素製造装置。
  12. 前記燃焼器は可燃性流体が噴出するノズル孔を有する可燃性流体ノズルと可燃性流体と混合される空気が噴出する噴気孔とを有して構成され、前記可燃性流体ノズルは棒状の本体に前記ノズル孔を有して前記加熱器本体に取り付けられ、前記噴気孔は該可燃性流体ノズル周囲の前記加熱器本体の壁面に形成されて、前記点火装置が前記可燃性流体ノズルの本体先端に配設されている、請求項10に記載の水素製造装置。
  13. 前記燃焼検知装置は燃焼領域のイオン電流を検知する電極を有し、該電極を前記燃焼器周囲に形成される燃焼領域に臨むように配置されている、請求項10に記載の水素製造装置。
  14. 前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時において前記燃焼器近傍の燃焼領域を覆うようにして配設された輻射筒を有し、
    前記輻射筒は前記加熱器本体に取り付けられている、請求項1に記載の水素製造装置。
  15. 前記改質器本体と前記加熱器本体との接合状態時において前記燃焼器近傍の燃焼領域を覆うようにして配設された輻射筒を有し、
    前記輻射筒は前記改質器本体に取り付けられている、請求項1に記載の水素製造装置。

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