JP2006225122A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通紙する原稿紙厚に応じて、ローラ離間・当接動作時、および反転スイッチバック時の各モータ駆動速度を個別設定可能にし、生産性効率を極力維持したまま、かつ当接動作における搬送ローラ駆動源の回転負荷変動を抑制し、腰の弱い薄紙原稿サイズでも反転動作を可能にする自動原稿搬送装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置に搭載され、積載された原稿束を1枚ずつ分離して画像読み取り位置に給送し、原稿が読み取り位置を通過後にスイッチバック搬送により原稿の表裏を反転させるスイッチバック経路42を備える自動原稿搬送装置において、前記スイッチバック経路42に設けられた搬送ローラ対37、38のニップ圧を解除可能でかつステッピングモータ52によって駆動されるローラ離間手段44、45、および原稿分離後に分離された原稿の厚さ情報を検知することが可能な変位センサ57を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像読み取り装置または画像形成装置に搭載される自動原稿搬送装置(ADF)、特に原稿を搬送しながら画像を読み取るシートスルー自動原稿搬送装置に関するものである。
従来から被読み取り原稿を固定の読み取り装置部に搬送し、所定の速度で搬送しながら画像読み取りを行う自動原稿搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、原稿紙厚の違いによって搬送方法を変えているが、その変更箇所は原稿に対して走査露光用の光を照射するための反射ミラー位置である自動原稿搬送装置を開示している。
自動原稿搬送装置は、周知のごとく、画像形成装置に搭載され、積載された原稿束を1枚ずつ分離して画像読み取り位置に給送するように構成されている。また、原稿の表裏を読み取るために、原稿が読み取り位置を通過後にスイッチバック搬送により原稿の表裏を反転させるスイッチバック経路を備えることも可能である。このような自動原稿搬送装置では、原稿搬送において駆動ローラを同時にCW回転とCCW回転駆動させる必要があり、この場合には、対になっているローラの離間動作によってかかる要求を満たす解決方法がある。
特開2000−261625公報
しかしながら、ローラ離間・当接動作時、および反転スイッチバック時の各モータ駆動速度を安定させ、生産性効率を極力維持したまま、かつ当接動作における搬送ローラ駆動源の回転負荷変動を抑制するのは原稿の紙質、原稿サイズ等により困難を伴った。
そこで、本発明は上述した実情を考慮して、通紙する原稿紙厚に応じて、ローラ離間・当接動作時、および反転スイッチバック時の各モータ駆動速度を個別設定可能にし、生産性効率を極力維持したまま、かつ当接動作における搬送ローラ駆動源の回転負荷変動を抑制し、腰の弱い薄紙原稿サイズでも反転動作を可能にする自動原稿搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、 積載された原稿束を1枚ずつ分離して画像読み取り位置に給送し、原稿が読み取り位置を通過後にスイッチバック搬送により原稿の表裏を反転させるスイッチバック経路を備える自動原稿搬送装置において、前記スイッチバック経路に設けられた搬送ローラ対と、該搬送ローラ対を駆動するステッピングモータと、前記搬送ローラ対のニップ圧を解除可能なローラ離間手段と、原稿分離後に分離された原稿の厚さ情報を検知する検知手段と、を備える自動原稿搬送装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記ローラ離間手段のモータ駆動速度を当接時と離間時とにおいて個別に設定可能な制御手段を備え、前記制御手段は、通紙する原稿紙厚によって前記モータ駆動速度を切り換える請求項1に記載の自動原稿搬送装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記原稿が読み取り位置通過後に前記原稿を前記スイッチバック経路内に搬送する駆動速度を通紙する原稿サイズによって切り換える請求項2に記載の自動原稿搬送装置を特徴とする。
本発明によれば、加圧モータにより制御される排紙従動加圧ローラの接離動作機構を設けることによって排紙ローラへの加圧時は負荷変動を極力抑制するように加圧モータを減速制御しながら加圧することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明は、原稿搬送において駆動ローラを同時にCW回転とCCW回転駆動させる必要があるときに、その解決方法として対ローラの離間動作を用いるシートスルータイプの自動原稿搬送装置に関するものである。その基本的な構成、動作、作用を実施の形態にしたがって説明する。
図1は本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置を示す断面図である。図2は本発明のステッピングモータ駆動を用いた接離動作機構を説明する概略図である。図3は図1の自動原稿搬送装置を制御する制御ブロック図である。
図1〜図3を参照して本実施形態の自動原稿搬送装置について説明する。
図1に示すように本実施形態の自動原稿搬送装置は、被読み取り原稿束8をセットする原稿セット部1、セットされた原稿束8から1枚ずつ原稿を分離して給送する分離・給送部2、給送された原稿を一次突き当て整合する働きと、整合後の原稿を引き出し搬送する働きのレジスト部3、搬送される原稿をターンさせて、原稿面を読み取り側(下方)に向けて搬送するターン部4を含んでいる。
また、本実施形態の自動原稿搬送装置は、原稿の画像をコンタクトガラスの下方より読み取る読み取り搬送部5、第2面の読み取りおよび両面読み取り後の頁順揃えのための反転スイッチバック、または原稿の機外排出を行う反転排紙部6、読み取り完了後の原稿を積載保持するスタック部7を備えている。
さらに図3に示すように、これら搬送動作の駆動を行う駆動部として、呼び出しモータ48、給紙モータ49、読み取りモータ50、排紙モータ51と一連の動作を制御するコントローラ47等をから構成されている。呼び出しモータ48はステッピングモータにより構成される。なお、呼び出しモータ48はソレノイドでも実現可能である。
このような自動原稿搬送装置では、読み取りを行う原稿束8を原稿セットテーブル9上に先端を原稿ストッパ10の破線位置に突き当てた状態でセットし、さらに、原稿束8の巾方向をサイドガイド(図示しないが前後にある)によって搬送方向と直行する方向の位置決めを行う。この状態で、原稿セット検知フィラー12が破線位置から実線位置に変位し、これに伴って原稿セット検知センサ13の遮光が解除され、原稿のセットが検知されると、図3に示すI/F部54を介して本体制御部55に原稿セット信号が送信される。
ピックアップローラ16は原稿束8の最上紙を分離・給送部2方向に送り込むためのローラである。なお、ピックアップローラ16による圧接動作時、原稿枚数が少ない場合は落下高さが大きいことと、原稿セットテーブル9とピックアップローラ16間に原稿のクッション作用が少ないことによりピックアップローラ16の落下衝撃音が大きくなる不具合が発生する。このため、本実施形態では原稿セットテーブル9のピックアップローラ16との接触点には凹み形状のローラ逃げが形成されており、ピックアップローラ16が直接原稿セットテーブル9を叩かないような配慮がなされている。
ホームポジションセンサ17はピックアップローラ16および原稿ストッパ10の状態を検知するためのセンサである。
給紙・分離部2に設けられている給紙ベルト18は2つのベルトプーリに所定の張力を持って掛け渡されており、対向位置に設けられた分離ローラ21に巻き掛けられるように圧接している。
分離ローラ21は所定の大きさのトルクを有する図示しないトルクリミッタを介して、フリクション駆動されており、給紙ベルト18との直接系合時はまたは、原稿1枚を介して系合している状態では、給紙ベルト18の回転につられて半時計方向に回転させられる。
このような給紙・分離部2においては、誤って原稿が2枚以上給紙ベルト18と分離ローラ21間に進入した場合、連れ回り力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されており、分離ローラ21は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送を防止するようにしている。
給紙・分離部2では、給紙ベルト18と分離ローラ21との作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト18によってさらに送られ給紙路22中を進む。この課程で分離した原稿の厚さ情報を検知手段である変位センサ(PSD)57により検知するようにしている。
画像読み取り搬送部5に送り込まれた原稿は、読み取りガラス30と、その上面に所定の間隔を持って配置された白色背景板31との間を通過する。この間に画像が図示しない読み取り系により読み取られ、CCDを介して電気的に変換され、図示しないメモリ装置に記憶される。
読み取り搬送部5は、搬送ギャップをできる限り狭く取り、原稿の自由度を極力少なくする手段が講じられる。その方法として、読み取り入り口ガイド32の内面から可撓性のガイド部材を白色背景板31方向に張り出してその隙間を埋める等の方法が有効である。
また白色背景板31は読み取りガラス30上に0.5mm±0.2mm程度のギャップを有して所定の弾力性を持って圧接され、読み取り深度方向の誤差も抑えられている。
読み取りガラス30の表面はインク等の付着や、固着が起きにくいように表面に界面活性剤(シリコン系活性剤)処理がなされている。また、前出の可撓性ガイドが読み取りポイント近傍まで張り出している。
読み取り点位置では原稿面が積極的に読み取りガラス30に接触せず、しかも原稿先端は、読み取りガラス30の読み取りポイント付近をワイピング(先端でガラス面の異物を掻き落とす作用)できるような構成が取られている。
原稿先端が前記読み取り部に到達するタイミングは読み取りモータ50の制御パルスカウントにより制御される。具体的には前記先端検知ニップインセンサ27から読み取り部5までの搬送距離をモータ制御パルスに換算した値と補正カウンタの値の比較と、前記レジストセンサ29から読み取り部5までの搬送距離をモータ制御パルスに換算した値とレジストカウンタのカウント値の比較を行うようにしている。
読み取り出口ローラ34によって画像読み取り部5から送り出された原稿は、反転排紙部6に送り込まれる。原稿の張力を利用して分岐爪36を点線部の方向に持上げ、正逆転可能な排紙ローラ37と接離可能に構成された排紙従動加圧ローラ38のニップへ搬送される。
そして、排紙センサ39の原稿後端検知から排紙モータ51の搬送パルスカウントにより、排出する場合は減速して原稿スタック部7へ、反転させる場合は、原稿後端が排紙ローラ37と排紙従動加圧ローラ38のニップに掛かった状態で排紙モータ51を停止完了させて、排紙モータ51をCCW方向に逆回転させる(反転スイッチバック)。
そして、反転経路40を経てプルアウトローラ24の駆動を介して原稿の表裏反転を行う。裏面読み取り時は表面同様にレジスト停止後、読み取りスタート信号の入力により原稿読み取り動作が実行される。
両面読み取り後の頁順揃えのための最終反転においては、レジスト停止は行わずにプルアウトローラ24、読み取りローラ25、排紙ローラ37をそれぞれ同速に制御して高速搬送を行う。
また、加圧モータ52の加圧モータによる排紙従動加圧ローラの離間動作によって、交互搬送の場合は裏面読み取り後の原稿P1と表面読み取り時の次原稿P2が、単独搬送の場合では反転時の原稿先端と後端がスイッチバック経路内で一部重なりながらそれぞれ反対方向へ搬送されるように制御する。ここで先原稿をP1、次原稿をP2として記載するが図面には示されていない。
交互搬送の場合は、先原稿P1が2回目の読み取り位置通過時に、次原稿P2が1回目の読み取り位置通過を行うタイミングで給紙をスタートする。したがって、先原稿P1がすでに両面読み取りを完了し、頁順揃えの反転スイッチバック中のとき、次原稿P2は表面を読み取り中である。
さらに、原稿セットテーブル9面に設けられた原稿長さ検知センサ14、または15(反射型センサまたは、原稿1枚にても検知可能なアクチェータ・タイプのセンサが用いられる)により原稿の搬送方向長さが、原稿幅検知センサ11により搬送方向と直行する方向の巾が検知され、原稿サイズの概略が判定される(少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能なセンサ配置が必要)。
その後、原稿給紙信号(図示しない操作部より入力され、本体制御部55からI/F手段54を介してコントローラ47へ指示される信号)により原稿給紙動作が実行される。
図4〜図6は原稿給紙動作を説明するフローチャートであり、図5は図4のAに続く原稿給紙動作を説明するフローチャートが、図6は図5のBに続く原稿給紙動作を説明するフローチャートが夫々示されている。
図1〜図6を参照して本実施形態の自動原稿搬送装置の動作処理について説明する。この場合、原稿セットの有無を判断して(S1)、原稿セットであれば、原稿ストッパ10が呼び出しモータ48のCW(正転)駆動により、原稿ストッパ10が図1に示す実線位置まで待避し原稿先端を開放する(S2)。
次に、原稿ストッパ10がストッパ退避位置かどうかを判断し(S3)、原稿ストッパ10がストッパ退避位置ならば、しかる後ピックアップローラ16が図1に示す破線位置から実線位置で示す原稿上面に呼び出しモータ48の逆転駆動により(S4)移動し、所定の力で圧接される。
次に、ピックアップローラ16が呼び出し位置かどうかを判断し(S5)、呼び出し位置ならば、呼び出しモータ48を停止する(S6)。その後、所定の時間を経て、分離・給送部2及びレジスト部3を駆動する給紙モータ49がCCW回転(正転方向)し(S7)、ピックアップローラ16を時計方向に回転させ、原稿束8の最上紙を分離・給送部2方向に送り込む。
分離・給送部2では変位センサ(PSD)57がオンかどうか判断し(S8)、原稿厚さ情報を送信する(S9)。
次に、突き当てセンサ23がオンかどうか判断し(S10)、オンならば突き当て量カウントをスタートする(S11)。オンでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S12)、タイムオーバーならば、突き当て未達ジャムとする(S13)。
ステップS11において突き当て量カウントをスタートし、呼び出しモータ48をCCW回転し(S14)、ピックアップ16が退避位置かどうか判断する(S15)、退避位置ならば呼び出しモータ48を停止する(S16)。さらに、突き当てセンサ23によって原稿先端が検知され、さらに進んで停止しているプルアウトローラ24に突き当たる。
その後、前出の突き当てセンサ23の検知から所定量定められた距離送られ、結果的には、プルアウトローラ24に所定量タワミを持って押し当てられた状態で給紙モータ49を逆転させることにより給紙ベルト18の駆動が停止する。
このとき、呼び出しモータ48をCCW方向に回転させることでピックアップローラ24を原稿上面から退避させ、原稿を給紙ベルト18の搬送力のみで送ることにより、原稿先端はプルアウトローラ24の上下ローラ対のニップに進入し、先端の整合(スキュー修正)が行われる。
次に、カウント値=所定パルスかどうか判断し(S17)、所定パルスならば、その後プルアウトローラ24が給紙モータ49の逆転、読み取りモータ50の正転により(S18)駆動される。
幅サイズセンサ43がオンかどうか判断し(S19)、オンならば原稿幅情報を送信する(S20)。次に混載モードオフかどうか判断し(S21)、原稿長さ情報を送信し(S22)、原稿をターン部4の方向に搬送する。
次に、ニップインセンサ27がオンかどうか判断し(S23)、オンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S24)、タイムオーバーならば、先端検知未達ジャムとする(S25)。
ステップS23において、ニップインセンサ27がオンならば、補正カウントをスタートし(S26)、次いでレジストセンサ27がオンかどうか判断し(S27)、レジストセンサ27がオンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S28)、タイムオーバーならば、レジスト未達ジャムとする(S29)。
ステップS27においてレジストセンサがオンならば、レジスト停止パルスカウントをスタートし(S30)、次いでカウント値=所定パルスかどうか判断し(S31)、所定パルスならば給紙モータ49、読み取りモータ50を停止し(S32)、レジスト停止を送信する(S33)。
即ち、原稿は読み取り搬送ローラ25と加圧ローラ26とのニップに送られ、レジストセンサ29にて原稿先端が検知されるとレジストカウンタ(図示せず)をクリアする。そこから、所定パルス搬送した位置で読み取りモータ50を停止させ、レジスト停止信号を本体制御部55に送信して、本体制御部55からの読み取りスタート信号(転写紙との同期或いは画像メモリへの蓄積の準備が完了した時点で送信される信号)の入力を待つ。
ここでは、原稿束の1枚目をレジスト停止位置まで給紙する際にはプルアウトローラ24の搬送スピードを読み取りスピードよりも高速に設定し、読み取り搬送ローラも読み取りモータ50により同速で駆動する。そして、2枚目以降の場合、後述する図10〜図12のフローチャートに示されるように次原稿の先出しという形を取るようにしている。
後述する両面原稿の交互搬送(図13〜図15)の場合は、先行原稿の2回目の読み取り位置通過後に次原稿が1回目の読み取り位置通過を行うように給紙する。また、後述する単独搬送(図16〜図18)の場合には、先行原稿の3回目の読み取り位置通過後、次原稿が1回目の読み取り位置通過を行うように給紙を開始する。
原稿画像読み取り中の読み取り搬送ローラ25は本体制御部55から指示された読み取り倍率に応じた速度で駆動部50によって駆動されるため、次原稿の搬送速度は読み取り搬送ローラ25の速度と同速で搬送ローラ25と加圧ローラ26のニップに送り込まれなくてはならない。
そこで、次に読み取りスタート信号の入力により実行される原稿読み取り動作について説明する。
図7〜図9は読み取りスタート信号の入力により実行される原稿読み取り動作を説明するフローチャートであり、図8に図7のCに続く原稿読み取り動作が、図9には図7のDに続く原稿読み取り動作が夫々示されている。
図1〜図3及び図7〜図9を参照して読み取りスタート信号の入力による原稿読み取り動作を説明する。
この場合、読み取りモータ速度を読み取り倍率から設定する(S34)。レジスト停止している原稿は読み取りモータ50の正転駆動によって回転し、先端カウントをスタートする(S35)。
次に、カウント値=表面所定パルスかどうかを判断し(S36)、そうであるならば、補正パルス=表面所定パルスかどうかを判断する(S37)。
次に、原稿は読み取り搬送ローラ25と加圧ローラ26とにより画像読み取り搬送部5に送り込まれる。
このときの読み取りモータ50の駆動速度は図示しない本体操作部から入力される読み取り倍率により本体制御部55からコントローラ47に送信される情報に基づいて決定される。
ここで、原稿先端が前記読み取り搬送部5に到達するタイミングは読み取りモータ50の制御パルスカウントにより制御される。具体的には上述したように前記先端検知ニップインセンサ27から読み取り部5までの搬送距離をモータ制御パルスに換算した値と補正カウンタの値の比較と、前記レジストセンサ29から読み取り部5までの搬送距離をモータ制御パルスに換算した値とレジストカウンタのカウント値の比較を行う。
両方の比較結果が所定の範囲内であれば、そのタイミングで副走査方向の表面画像有効読み取り領域を示す表面DFゲート信号を送信し(S38)、表面DFゲートカウントをスタートする(S39)。その後原稿は読み取りを行いながら進み、ピックアップガイド33を経て読み取り出口ローラ34と加圧ローラ35に送り込まれる。読み取り出口ローラ34と加圧ローラ35とは読み取り搬送ローラ25による共通駆動であるため、送り込みと引き出し速度は、同一の速度となり、受け渡しショックの発生を低減させる効果がある。
ニップインセンサ27がオフかどうか判断し(S40)、原稿長データに補正カウントを加える(S41)。
次いで、排紙センサ39がオンかどうか判断し(S42)、オンでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S43)、タイムオーバーならば、排紙未達ジャムとする(S44)。
次に、レジストセンサ29がオフかどうか判断し(S45)、オフでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S46)、タイムオーバーならば、レジスト滞留ジャムとする(S47)。
ステップS45においてレジストセンサ29がオフならば、後端カウントをスタートする(S48)。カウント値=表面所定パルスかどうかを判断し(S49)、そうであるならば、原稿長さ≦ゲートカウント値かどうかを判断する(S50)。原稿長さ≦ゲートカウント値ならば、表面DFゲートオフ信号を送信する(S51)。
次に、両面モードかどうかを判断し(S52)、両面モードならば反転スイッチバックが完了かどうかを判断する(S53)。反転スイッチバックが完了ならば、カウント値=裏面所定パルスかどうかを判断し(S54)、そうであるならば、補正パルス=裏面所定パルスかどうかを判断する(S55)。
補正パルス=裏面所定パルスならば、裏面DFゲートオン信号を送信する(S56)。
次に、裏面ゲートカウントをスタートし、補正カウントをストップする(S57)。ステップS52で両面モードでなければ、図9のEへ進む。
次に、カウント値=裏面所定パルスかどうかを判断し(S58)、そうであるならば、原稿長さ≦ゲートカウント値かどうかを判断する(S59)。原稿長さ≦ゲートカウント値ならば、裏面DFゲートオフ信号を送信する(S60)。
反転スイッチバックが完了かどうかを判断し(S61)、反転スイッチバックが完了ならば、排紙センサ39がオフかどうか判断し(S62)、オフでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S63)、タイムオーバーならば、排紙滞留ジャムとする(S64)。オフならば、排紙完了を送信する(S65)。
図10〜図12は次原稿の先出し動作を説明するフローチャートであり、図11には図10のFに続く動作が、図12には図11のGに続く動作が夫々示されている。
図1〜図3、及び図10〜図12を参照して次原稿の先出し動作を説明する。
この場合、先ず片面モードかどうか判断し(S71)、片面モードならば表面読み取り中かどうか判断して(S75)、表面読み取り中ならば、突き当てセンサ23がオフかどうかチェックする(S76)。
片面モードでなければ、交互搬送かどうか判断し(S72)、交互搬送ならば裏面読み取り中かどうか判断し(S74)、裏面読み取り中ならば、突き当てセンサ23がオフかどうかチェックする(S76)。また交互搬送でなければ、裏面読み取り完了かどうか判断し(S73)、裏面読み取り完了ならば突き当てセンサ23がオフかどうかチェックする(S76)。
そこで、読み取り中の原稿後端が突き当てセンサ23を抜ける(突き当てセンサ23がオフ)と紙間を制御するためのパルスカウントをスタートさせて、呼び出しモータ48をCCW回転する(S77)。
次いで、ピックアップ呼び出し位置かどうか判断し(S78)、呼び出し位置ならば呼び出しモータ48を停止する(S79)。
次に、読み取り中の原稿後端の進行具合を監視しながら、次原稿の先出し搬送を開始する。先ず、呼び出しモータ48の正転によりピックアップローラ16を次原稿上面に圧接させ、次いで読み取りモータ50を正転駆動して停止しているプルアウトローラ24に突き当たるまで搬送する(S80)。
突き当てセンサ23がオンかどうか判断し(S81)、オンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S82)、タイムオーバーならば突き当て未達ジャムとする(S83)。
一方、ステップS81において突き当てセンサ23がオンならば、突き当て量カウントをスタートし(S84)、呼び出しモータ48をCCW回転する(S85)。
次いで、ピックアップ16が退避位置かどうかを判断し(S86)、退避位置ならば、呼び出しモータ48を停止する(S87)。カウント値=所定パルスかどうかを判断し(S88)、カウント値=所定パルスならば給紙モータ49を停止する(S89)。紙間パルスカウント=所定パルスかどうかを判断し(S90)、給紙モータ49の速度を先出し速度に設定する(S91)。
ここで、読み取り中の原稿後端位置を前記紙間パルスカウント値から算出し、プルアウトローラ24から所定の紙間分進んだところで給紙モータ49をCW回転させて逆転駆動させる(S92)。プルアウトローラ24は1枚目と同様に高速で駆動され、ニップインセンサ27までこのスピードで送り込む。
ニップインセンサ27がオンかどうか判断し(S93)、オンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S94)、タイムオーバーならば先端検知未達ジャムとする(S95)。
一方、ステップS93において、先端検知センサであるニップインセンサ27がオンならば、その検知により給紙モータ49の速度を読み取りスピード(読み取り搬送ローラ25の速度)まで減速させる(S96)。またニップインセンサ27による原稿先端検知時に補正カウンタをスタートさせ、原稿後端がニップインセンサ27を通過するまでの読み取りモータ50の制御パルスをカウントする(S97)。
より具体的には、読み取りモータ50がステッピングモータやブラシレスモータで構成される場合にはモータ駆動パルス、読み取りモータ50がエンコーダ付きブラシモータで構成される場合にはエンコーダパルスをカウントする。この動作を連続する原稿の紙間で行うことにより、原稿突き当て動作で停止した時間を取り戻し所定の原稿間隔を維持することが可能となる。
次に、図12においてレジストセンサ29がオンかどうか判断し(S98)、レジストセンサ29がオンでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S99)、タイムオーバーならば、レジスト未達ジャムとする(S100)。
ステップS98において、レジストセンサ29がオンならば、レジスト停止パルスカウントをスタートし(S101)、カウント値=所定パルスかどうかを判断し(S102)、カウント値=所定パルスならば、給紙モータ49、読み取りモータ50を停止し(S103)、レジスト停止を送信する(S104)。
また、プルアウトローラ24を通過したときのパルスカウント値から搬送方向の原稿長さを算出する。この算出結果と、前駆動開始時に搬送方向のサイズ検知のためにパルスカウントを開始して原稿後端が分離センサ28、原稿幅検知センサ11を過ぎた原稿先端は、サイズ検知センサ群により搬送方向と直行する方向の巾が検知される。
この巾信号と、前記原稿長さ検知センサ14または15によって得られた長さ幅信号とPSD45によって得られた厚さ信号の組み合わせによって、正確な原稿サイズが確定される。すると、本体制御部55に対して原稿サイズ信号がコントローラ47よりI/F部54を介して送信される。
その後、原稿は読み取り搬送ローラ25と加圧ローラ26とのニップに送られ、レジストセンサ29、にて原稿先端が検知されるとレジストカウンタをクリアする。そこから所定パルス搬送した位置で読み取りモータ50を停止させてレジスト停止信号を本体制御部55に送信する。本体制御部55からの読み取りスタート信号(転写紙との同期或いは画像メモリへの蓄積の準備が完了した時点で送信される信号)の入力を待つ。
図13〜図15は、本実施形態の排紙従動ローラの接離動作を含んだ搬送制御である、交互搬送における加圧モータによって制御される排紙従動加圧ローラの接離動作と排紙モータにより制御される反転スイッチバック動作を説明するフローチャートである。図14は図13のGに続く交互搬送動作を説明するフローチャート、図15は図14のHに続く交互搬送動作を説明するフローチャートである。
図1〜図3及び図13〜図15を参照して反転スイッチバック動作を説明する。この場合、先原稿裏面読み取り完了かどうかを判断し(S110)、先原稿裏面読み取り完了ならば、原稿後端が読み取り出口ローラ34を通過かどうかチェックする(S111)。通過ならば排紙モータ51を原稿厚さに応じて高速CCW回転する(S112)。
次に、排紙センサ39がオフかどうか判断する(S113)。オフならば、所定パルス後排紙モータ51を停止し、かつ高速CW回転する(S114)。このとき、排紙ローラ37は、先原稿P1の反転スイッチバックのためにCCW回転(逆転)している。これは次原稿P2の搬送方向に対して逆回転である。
突き当てセンサ23がオンかどうか判断し(S115)、オンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S116)、タイムオーバーならば、突き当て未達ジャムとする(S117)。
そこで、次原稿P2が座屈することを防ぐために、突き当てセンサ23の先原稿P1の先端検知(反転スイッチバック後はこれまでの後端が先端になる)からのパルスをカウントする。これにより、所定パルス後、先原稿P1の先端がプルアウトローラ24の駆動に掛かったときに、駆動部52の加圧モータ(ステッピングモータ)を高速駆動(CW(正転))させて排紙従動加圧ローラ38を点線部の方へ縦動して排紙ローラ37とのニップを離間する(S118)。
圧解除センサ53がオンかどうか判断し(S119)、オンならば加圧モータ52は圧解除センサ53の検出から所定パルス後に停止する(S120)。この離間動作により、スイッチバック経路42内で原稿P1とP2が一部重なりながらそれぞれ反対方向へ搬送されることを可能にする。
そして、次原稿表面読み取り完了かどうかを判断し(S121)、次原稿表面読み取り完了後に排紙モータ51をCCW回転制御しかつ排紙従動加圧ローラ38を加圧(実線)するように加圧モータを制御する(S122)。圧解除センサ53がオフかどうか判断し(S123)、オフならば、厚さに応じた所定パルス後加圧モータ52を減速し停止する(S124)。
つまり、加圧する際は、次原稿P2が排紙ローラ37上にあるので駆動源51の排紙モータを次原稿P2の搬送方向と搬送速度と同等に制御しながら、かつ加圧時の負荷変動による排紙モータ51および加圧モータ52の脱調と騒音を防止するために、負荷変動を緩和するように加圧モータ52を減速制御しながら加圧する。
具体的には、圧解除センサ検知を基準に排紙縦動加圧ローラ38が排紙ローラ37に当接すると同時に加圧モータ52が停止するように、原稿の紙厚に応じて加圧モータ52の減速開始タイミングを決める。
そして、次原稿P2後端が読み取り出口ローラ34を通過したか否かを判断し(S125)、次原稿P2後端が読み取り出口ローラ34を通過後に排紙モータ51を原稿の紙厚に応じた高速制御(CCW回転)させ(S126)、排紙センサ39がオフかどうか判断し(S127)、オフならば所定パルス後、排紙モータ51を停止し、裏面読み取りのための反転スイッチバック動作を開始するために高速CW回転させる(S128)。
次に、突き当てセンサ23がオンかどうか判断し(S129)、オンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S130)、タイムオーバーならば、突き当て未達ジャムとする(S131)。
そして、次原稿P2の反転スイッチバック後、先原稿P1と同様に次原稿P2先端(反転後は原稿先端と後端が逆になる)を突き当てセンサ23が検知して(突き当てセンサ23がオン)からのパルスカウントにより、加圧モータを制御(圧解除センサ検知から所定パルス後停止)して排紙従動加圧ローラ38を離間させる(S132)。
次に、圧解除センサ53がオンかどうか判断し(S133)、オンならば加圧モータは圧解除センサ53の検出から所定パルス後に停止する(S134)。この離間動作により、スイッチバック経路42内で原稿P1とP2が一部重なりながらそれぞれ反対方向へ搬送されることを可能にする。
そして、次原稿表面読み取り完了かどうかを判断し(S135)、次原稿表面読み取り完了後に排紙モータ51をCCW回転制御しかつ排紙従動加圧ローラ38を加圧(実線)するように加圧モータを制御する(S136)。圧解除センサ53がオフかどうか判断し(S137)、オフならば、厚さに応じた所定パルス後加圧モータ52を減速し停止する(S138)。
頁順揃えのための反転を終えた先原稿P1と裏面読み取りのための反転中の次原稿P2がスイッチバック経路内で一部重なりながらそれぞれ反対方向へ搬送されるように制御する。
次原稿P2後端が排紙ローラ37のニップを通過するタイミングで排紙モータ51を先原稿P1の搬送方向と搬送速度と同等に制御した状態で、かつ原稿紙厚に応じたタイミングで減速制御を開始しながら排紙縦動加圧ローラ38を加圧する。
次いで、排紙センサ39がオフかどうか判断し(S139)、オフでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S140)、タイムオーバーならば、排紙滞留ジャムとする(S141)。
ステップS139において排紙センサがオフならば、先原稿P1は、排紙センサ39の後端検知からのパルスカウントにより排紙モータ51を減速制御して(S142)、スタック部7(図1)から原稿が飛び出さないように排出し、排紙完了を送信する(S143)。なお、頁順揃えのための最終反転では、次原稿との紙間を保持したうえで、生産性を考慮して高速搬送制御する。
また、図1におい、排紙スタッカ41は下流側が高く構成され、排出原稿の飛び出し防止と、スタック原稿の揃え精度向上に寄与している。さらに、原稿セットテーブル9は回転支点19を中心に上方に回転退避できるように構成され、スタック原稿の取り出し性を高めている。
次に本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置の制御について説明する。
図2には、加圧モータにより制御される排紙従動加圧ローラの接離動作機構を示した図である。
この図2において、加圧モータ52はカム44の回転運動を制御している。
この回転運動によって、カム44と排紙従動ローラ38の連結部材45が垂直方向へ往復運動を行い、連結部材45の支点を介して排紙従動ローラ38の接離動作を可能にしている。
加圧モータ52の停止タイミングは、圧解除センサ53(図3参照)の検出を基に制御し、特に排紙ローラ37への加圧時は負荷変動を極力抑制するように加圧モータ52を減速制御しながら加圧する。
ここで、排紙従動加圧ローラ38の接離状態が圧解除センサ53を基に加圧モータ52の所定パルス駆動により認識できるように配置する。図2中、符号36は分岐爪、40は反転経路、42はスイッチバック経路、56は連結部材45を付勢するばねを示している。
そして本実施形態の自動原稿搬送装置の搬送制御の特徴は以下の2点である。
第1に排紙縦動加圧ローラ38を離間状態から当接(加圧)状態へ状態変更するときの加圧モータ52の制御は、圧解除センサ53検出後に排紙縦動加圧ローラ38が排紙ローラ37に当接すると同時に、加圧モータ52が停止するように原稿の紙厚に応じたタイミングで減速制御を開始する。また加圧時に排紙ローラ37上に搬送中の原稿が存在するときは、駆動部51の排紙モータを搬送中原稿の搬送方向と搬送速度と同等に制御しながら加圧動作を行う。一方、離間動作は原稿の紙厚によらずに一定の高速制御で行う。
第2に、反転スイッチバック動作は、生産性を向上させるために原稿後端が読み取り出口ローラ34通過後に駆動部(排紙モータ)51を高速搬送制御する。このとき、腰の弱い薄紙原稿等では、その反転スイッチバックスピードによっては紙詰まりが発生し易くなるので、駆動部51の速度制御は原稿厚さに応じて決定する。
図16〜図18は本実施形態の自動原稿搬送装置における排紙従動ローラの接離動作を含んだ搬送制御である、単独搬送における加圧モータによって制御される排紙従動加圧ローラの接離動作と排紙モータにより制御される反転スイッチバック動作を説明するフローチャートである。図17は図16のIに続く単独搬送動作を説明するフローチャート、図18は図17のJに続く単独搬送動作を説明するフローチャートである。
図1〜図3及び図16〜図18を参照して単独搬送の場合について説明する。単独搬送の場合は、特に搬送方向の原稿長さが反転スイッチバック後に、原稿先端と後端がスイッチバック経路42内の排紙ローラ37上で重なり合う長さにおいては、交互搬送同様に排紙縦動加圧ローラ38の離間動作を含めた制御になる。単独搬送では、先原稿P1が3回目の読み取り位置を通過(頁順揃えのための反転)するときに、次原稿P2が1回目の読み取り位置を通過するように給紙がスタートする。したがって、原稿を読み取り中では常に搬送経路内には原稿は1枚である。
図16において、表面読み取り完了かどうかを判断し(S151)、表面読み取り完了ならば原稿後端が読み取り出口ローラ34を通過したかどうかを判断する(S152)。原稿後端が読み取り出口ローラ34を通過したならば、裏面読み取り開始時において、原稿後端は排紙ローラ37のニップに掛かっているので排紙モータ51はCW回転(逆転)している(S153)。
次に、排紙センサ39がオフかどうかを判断し(S154)、オフでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S155)、タイムオーバーならば、排紙滞留ジャムとする(S156)。
一方、ステップS154において排紙センサがオフならば、所定パルス後、排紙モータ51を停止し、裏面読み取りのための反転スイッチバック動作を開始するために高速CW回転させ(S157)、レジストを停止する(S158)。
レジスト停止完了かどうかをチェックし(S159)、レジスト停止完了ならば、所定パルス後、加圧モータ52を高速駆動(CW(正転))させて排紙従動加圧ローラ38を点線部の方へ縦動して排紙ローラ37とのニップを離間する(S160)。圧解除センサ53がオンかどうか判断し(S161)、オンならば、加圧モータ52を圧解除センサ53の検出から所定パルス後に停止させる(S162)。
このように、単独搬送では原稿後端が排紙ローラ37のニップを通過する前に、読み取りを終了した原稿先端が排紙ローラ37のニップに掛かってしまうので、排紙従動加圧ローラ38を離間する。離間するタイミングは、画像読み取り中は画像に影響を及ぼす恐れがあることから負荷変動を極力抑制するために画像読み取り開始前に行う。
そして、裏面読み取りを開始し(S163)、裏面読み取り完了かどうかを判断する(S164)。裏面読み取り完了ならば排紙モータ51をCCW回転制御し、且つ排紙従動加圧ローラ38を加圧するように加圧モータ52をCCW回転制御する(S165)。
次に、圧解除センサ53がオフかどうか判断し(S166)、オフならば、厚さに応じた所定パルス後、加圧モータ52を減速し停止する(S167)。
裏面読み取り完了後、原稿サイズ情報を基に原稿後端が排紙ローラ37のニップを通過するタイミングで排紙モータ51の回転方向と回転速度を原稿の搬送条件と同等に制御した状態で、排紙従動加圧ローラ38を再加圧するように加圧モータ52を制御する。このとき、交互搬送と同様に、再加圧時の負荷変動による排紙モータ51と加圧モータ52の脱調、及び騒音を防止するように加圧モータ52を圧解除センサ検知から原稿の紙厚に応じたタイミングで減速制御を開始しながら排紙縦動加圧ローラ38を再加圧する。
また、表面または裏面読み取り完了後の反転スイッチバック動作においては、交互搬送と同様に原稿後端が読み取り出口ローラ34を通過したかどうかを判断し(S168)、読み取り出口ローラ34通過後に原稿の紙厚に応じた速度で駆動源(排紙モータ)51を高速搬送(CCW回転)制御する(S169)。
次に、排紙センサ39がオフかどうかを判断し(S170)、オフでなければ、ジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S171)、タイムオーバーならば、排紙滞留ジャムとする(S172)。
一方、ステップS170において、排紙センサ39がオフならば、所定パルス後、排紙モータ51を停止し、反転スイッチバック動作を開始するために高速CW回転させる(S173)。
次に、排紙センサ39がオンかどうかを判断し(S174)、オンでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S175)、タイムオーバーならば、突き当て未達ジャムとする(S176)。
頁順揃えのための最終反転後は、裏面読み取り時と同様に原稿先端を排紙センサが検知したら(排紙センサ39がオン)、所定パルス後、加圧モータ52を高速駆動(CW(正転))させて排紙従動加圧ローラ38を点線部の方へ縦動して排紙ローラ37とのニップを離間する(S177)。
次に、圧解除センサ53がオンかどうか判断し(S178)、オンならば、加圧モータ52を圧解除センサ53の検出から所定パルス後に停止させる(S179)。
次いで、原稿の長さ情報を基に原稿後端が排紙ローラのニップを通過したかどうかを判断し(S180)、通過したならば、そのタイミングで再加圧するように、排紙モータ51をCCW回転制御しかつ加圧モータ52をCCW回転制御する(S181)。次に、圧解除センサ53がオフかどうか判断し(S182)、オフならば、厚さに応じた所定パルス後、加圧モータ52を減速し停止する(S183)。
再加圧は排紙モータ51を原稿の搬送条件と同等にし、加圧モータ52を原稿の紙厚に応じたタイミングで減速制御しながら行う。そして、排紙センサ39がオフかどうか判断し(S184)、オフでなければジャム検知タイムオーバーかどうかを判断し(S185)、タイムオーバーならば排紙滞留ジャムとする(S186)。
一方、ステップS184において、排紙センサ39がオフならば、排紙センサ39の後端検知からのパルスカウントにより所定パルス後排紙モータ51を減速制御して(S187)、スタック部7(図1)から原稿が飛び出さないように排出し(S187)、排紙完了を送信する(S188)。
本実施形態によれば、ローラ離間・当接動作時のモータ駆動速度は通紙する原稿の紙厚によって個別設定可能なため、生産性効率を極力維持したまま離間・当接動作が可能となる。
またローラ離間手段のモータ駆動速度は当接時の方が離間時よりも遅く設定可能なため、その減速開始タイミングを原稿の紙厚に応じて設定可能なことより、当接時の衝撃を極力緩和できるので、搬送ローラ駆動部の回転負荷変動を極力抑制することができる。
さらに反転スイッチバック時の搬送手段のモータ駆動速度は原稿サイズによって個別設定が可能なので、生産性効率を極力維持したまま腰の弱い薄紙原稿の反転動作を可能にする。
本発明による自動原稿搬送装置を示す断面図である。 本発明のステッピングモータ駆動を用いた接離動作機構を説明する概略図である。 図1の自動原稿搬送装置を制御する制御ブロック図である。 原稿給紙動作を説明するフローチャートである。 図4のAに続く原稿給紙動作を説明するフローチャートである。 図5のBに続く原稿給紙動作を説明するフローチャートである。 読み取りスタート信号の入力により実行される原稿読み取り動作を説明するフローチャートである。 図7のCに続く原稿読み取り動作を説明するフローチャートである。 図8のD、Eに続く原稿読み取り動作を説明するフローチャートである。 次原稿の先出し動作を説明するフローチャートである。 図10のFに続く動作を説明するフローチャートである。 図11のGに続く動作を説明するフローチャートである。 本発明の排紙従動ローラの接離動作を含んだ搬送制御である、交互搬送における加圧モータによって制御される排紙従動加圧ローラの接離動作と排紙モータにより制御される反転スイッチバック動作を説明するフローチャートである。 図13のGに続く交互搬送動作を説明するフローチャートである。 図14のHに続く交互搬送動作を説明するフローチャートである。 本発明の排紙従動ローラの接離動作を含んだ搬送制御である、単独搬送における加圧モータによって制御される排紙従動加圧ローラの接離動作と排紙モータにより制御される反転スイッチバック動作を説明するフローチャートである。 図16のIに続く単独搬送動作を説明するフローチャートである。 図17のJに続く単独搬送動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
37 搬送ローラ対(排紙ローラ)、38 搬送ローラ対(排紙従動加圧ローラ)、40 反転経路、42 スィッチバック経路、44 ローラ離間手段(接離動作機構、カム)、45 ローラ離間手段(接離動作機構、連結部材)、47 コントローラ、48 駆動部(呼び出しモータ)、49 駆動部(給紙モータ)
50 駆動部(読み取りモータ)、51 駆動部(排紙モータ)、52 駆動部(ステッピングモータ、加圧モータ)、55 本体制御部、57 変位センサ(PSD)

Claims (3)

  1. 積載された原稿束を1枚ずつ分離して画像読み取り位置に給送し、原稿が読み取り位置を通過後にスイッチバック搬送により原稿の表裏を反転させるスイッチバック経路を備える自動原稿搬送装置において、前記スイッチバック経路に設けられた搬送ローラ対と、該搬送ローラ対を駆動するステッピングモータと、前記搬送ローラ対のニップ圧を解除可能なローラ離間手段と、原稿分離後に分離された原稿の厚さ情報を検知する検知手段と、を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記ローラ離間手段のモータ駆動速度を当接時と離間時とにおいて個別に設定可能な制御手段を備え、前記制御手段は、通紙する原稿紙厚によって前記モータ駆動速度を切り換えること特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記制御手段は、前記原稿が読み取り位置通過後に前記原稿を前記スイッチバック経路内に搬送する駆動速度を通紙する原稿サイズによって切り換えることを特徴とする請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
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