JP2006223582A - 抽出バッグ - Google Patents
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Abstract
【目的】吊り紐を備えてなるコーヒー等の抽出バッグを簡潔にして容易に製造することができるようにする。
【構成】所要量のコーヒー粉末(3)等の被抽出物を封入する袋部(2)をフィルタ素材によって形成すると共に、該袋部(2)の上部から同一フィルタ素材を延長して延長部(10)を形成し、該延長部(10)に並行状に複数本の切り離し線(13a,13b,13c)を入れて連結部(4)を、そしてこの連結部(4)に続けて把手部(5)を形成し一体化した抽出バッグ(1)を形成する。そして、このバッグ(1)の使用に際しては前記切り離し線(13a,13b,13c)に沿って指先で千切り、前記連結部(4)をジグザグ状に切り開いて連結紐部(14)に形成し、前記把手部(5)を持って前記袋部(2)を吊り下げられるようにする。
【選択図】 図1
【構成】所要量のコーヒー粉末(3)等の被抽出物を封入する袋部(2)をフィルタ素材によって形成すると共に、該袋部(2)の上部から同一フィルタ素材を延長して延長部(10)を形成し、該延長部(10)に並行状に複数本の切り離し線(13a,13b,13c)を入れて連結部(4)を、そしてこの連結部(4)に続けて把手部(5)を形成し一体化した抽出バッグ(1)を形成する。そして、このバッグ(1)の使用に際しては前記切り離し線(13a,13b,13c)に沿って指先で千切り、前記連結部(4)をジグザグ状に切り開いて連結紐部(14)に形成し、前記把手部(5)を持って前記袋部(2)を吊り下げられるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コーヒー粉末や茶葉等の被抽出物を封入し、湯に侵漬することによって成分を抽出する抽出バッグに関する。
抽出バッグについては、ティーバッグに代表されるように広く知られ、日常的に利用されるものとなっているが、この抽出バッグに関しては従来から多くの提案があり、多種多様な形態が提案され、提供されている。
この抽出バッグにおいて最も一般化されているタイプは、コーヒー粉末等の被抽出物を封入する袋部と、この袋部を吊り下げる吊り紐と、吊り紐を取り上げる把手部からなるものであって、実際の使用においてはカップ内の熱湯中に上記袋部を侵漬し、これに封入する被抽出物の成分の抽出を行うようにしている。この間、上記吊り紐の把手部をカップの外に出して、成分抽出の終了と共にこの把手部を摘んで袋部を引き上げ、カップから取り出すようにしてある。
この抽出バッグにおいて最も一般化されているタイプは、コーヒー粉末等の被抽出物を封入する袋部と、この袋部を吊り下げる吊り紐と、吊り紐を取り上げる把手部からなるものであって、実際の使用においてはカップ内の熱湯中に上記袋部を侵漬し、これに封入する被抽出物の成分の抽出を行うようにしている。この間、上記吊り紐の把手部をカップの外に出して、成分抽出の終了と共にこの把手部を摘んで袋部を引き上げ、カップから取り出すようにしてある。
ここに使用される抽出バッグは、袋部に濾紙等の透水性のフィルタ素材を使用し、袋状に形成する内部にコーヒー粉末等の被抽出物を封入し、吊り紐には糸を使って一端を上記袋部の上端に固着し、他端に把手部を固着するようにしてある。そして、上記把手部には厚紙等摘み易い紙片を使用して止め針等適宜の止め具を使用して固着し、この把手部を摘んで袋部を吊り紐で下げられるようにしている。
この抽出バッグは、構造が簡単でありながら被抽出物の成分の抽出に充分対応することができるものとなっており、同時に袋部を熱湯中に出し入れする際に吊り紐によって安全に操作できるため使い易く、しかも袋部に封入する被抽出物の量を定めることで人数分に合せた大きさを任意に選択することができ、また抽出液の濃度も湯の量によって任意に選べるため、使い捨てタイプの抽出手段として優れた利点を有している。
しかし、この従来の抽出バッグは前述した通り、各部の素材が異なることに併せて、製造に当ってはこれらの部材を組合せる必要があり、構造が簡単でありながら製造に手間が掛る問題があった。
ことに、袋部と把手部を繋ぐ吊り紐の固着は止め金具によって吊り紐となる糸の端部を挟み付けることで行うことから細かい作業となり、製造性を落す問題があり、またこの止め付けに使用する止め金具が抽出液中に侵漬することから衛生面からも好ましくないものとなっていた。
ことに、袋部と把手部を繋ぐ吊り紐の固着は止め金具によって吊り紐となる糸の端部を挟み付けることで行うことから細かい作業となり、製造性を落す問題があり、またこの止め付けに使用する止め金具が抽出液中に侵漬することから衛生面からも好ましくないものとなっていた。
この問題の解決方法の一つは、止め金具による各部の連結固定を回避することである。その一つの方法として、従来被抽出物を封入する袋部の開口部から伸長部を延設し、この伸長部の端部に重り片を設け、抽出使用時にはカップの内部において湯に侵漬する上記袋部から伸びる伸長部をカップの縁に掛け、その先端の重り片をカップの外に垂すことで袋部の侵漬状態を維持し、取り出す際は上記伸長部を摘んで袋部を湯から引き上げるようにした抽出バッグが特許文献1によって提案されている。
特開平11−346927号公報。
上記特許文献1に係る抽出バッグは、先に説明した吊り紐と把手部が省略され、袋部1から延設される伸長部5と重り片6がこれに代るものとなって素材の同質化と一体化が計られ、各部の組立が簡略化されるものとなっている。
このため、吊り紐と袋部及び把手部との固着連結の作業が省かれて従来この作業のために要した手間がなくなり、更に製造が容易になり、また止め金具の使用が省かれるため衛生面においても改善されるものとなっている。
このため、吊り紐と袋部及び把手部との固着連結の作業が省かれて従来この作業のために要した手間がなくなり、更に製造が容易になり、また止め金具の使用が省かれるため衛生面においても改善されるものとなっている。
しかし、ここで袋部1を中心とした製品の一体化が計られる反面、伸長部5及び重り片6を固定する部分は単に袋部1の背面部3をそのまゝ延長したものであることから毛細管現象が活発に働いて不要な湯の吸い上げが起り、また袋部を固定するには充分ではあるが、ここに必要以上の素材を使うことになり、製造コストを上げると共に、包装袋に収容する際にも嵩張って大型化する問題がある。
本発明は上述の事情に鑑み、これを改善する目的で開発されたものである。
即ち、従来被抽出物を封入する袋部と、この袋部を吊り下げるための吊り紐と、吊り紐を摘み取る把手部を個別に成形し、且つこれらの部材をそれぞれ異なる素材によって形成すると同時に、各部材を組合せ製造することによって生じる作業の煩雑さ、そしてそのため生ずるコスト高を改善すべく開発されたもので、その主たる目的は従って製造性を高め、製品単価を一層低廉にすると共に、包装袋等への封入、取り出し、更には使用時の操作を容易にした取扱い易い抽出バッグを提供しようとするものである。
即ち、従来被抽出物を封入する袋部と、この袋部を吊り下げるための吊り紐と、吊り紐を摘み取る把手部を個別に成形し、且つこれらの部材をそれぞれ異なる素材によって形成すると同時に、各部材を組合せ製造することによって生じる作業の煩雑さ、そしてそのため生ずるコスト高を改善すべく開発されたもので、その主たる目的は従って製造性を高め、製品単価を一層低廉にすると共に、包装袋等への封入、取り出し、更には使用時の操作を容易にした取扱い易い抽出バッグを提供しようとするものである。
ことに、本発明は個別に形成される前記各部の素材の共通化を計り、各部を一体的に成形して部分毎に形成される部材の組合せ、連結等の作業を省略して製造性を高めるようにする一方、それでいて従来の抽出バッグに比較して遜色のない機能を発揮する改善された吊り紐付きの抽出バッグを提供することにある。
本発明は上述の目的を達成するため、コーヒー粉末や茶葉等の被抽出物を封入する袋部の形成に併せて、この袋部の一部を延長して、この延長部に吊り紐となる連結部と、この連結部を摘み取る把手部とを一体的に形成したもので、袋部、連結部、把手部の三者を一体的に形成することにより、これら各部の成形後における組立乃至連結作業を省き、製造することができるようにした抽出バッグを提供することにある。
特に、本発明においては被抽出物を封入する袋部を主体として、この袋部を形成する濾紙等の透水性のフィルタ素材を基材に吊り紐を形成する連結部と把手部とを上記袋部に続けて一体に形成し、各部の一体的な成形と素材の共通化を計って製造性を改善したことにある。
本発明を更に詳述すると、濾紙等のフィルタを素材にして被抽出物を封入する袋部を形成すると共に、該袋部の上部を延長して扁平な延長部を形成し、この延長部の基部の近くに連結部を、そして先端部側に把手部を設ける一方、前記連結部には両側縁部から互いに交錯しない切り離し自由な切り離し線を横断方向に向けて並行状に形成し、この切り離し線に沿って前記連結部を切り離すことによってジグザグ状の連結紐部を形成することができるようにした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記袋部について周縁部を閉じ合せる前面部と後面部の2面からなる扁平な袋であることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記袋部を前後2面部からなる扁平な袋体に形成すると共に、該袋部の上部から前記前後の面部のいずれか一方、若しくは双方の面部を延長させて扁平な延長部を形成することを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記袋部を前後2面部からなる扁平な袋体に形成すると共に、該袋部の上部から前記前後の面を延長させ、且つ延長部分を接面状に接合して延長部とすることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記連結部に形成する切り離し線は両側縁部から位置を交互にずらして複数個形成することを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記連結部に形成する切り離し線は指先の引き裂きによって切り離すことができるミシン線であることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記延長部には袋部の延長部分に添わせて補強用板片を一体に貼り付けてなることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記延長部に貼り付けられる補強用板片は紙片であることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記延長部に貼り付けられる補強用板片は把手部のみに設けられることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
また本発明は、前記袋部は上部に被抽出物を投入する開口部を設けてなることを特徴とした抽出バッグを提供することにある。
上記本発明に係る抽出バッグは、被抽出物を封入する袋部に対し、同一の素材、つまりフィルタ素材をそのまゝ吊り紐となる連結部に、またこの吊り紐を摘み取る把手部として使用することによって各部を一体化したものであり、製造性を改善するものとなっている。そして、この製造に当って袋部の開口部の封止と、上記連結部と把手部とを形成し、更に上記連結部に前記切り離し線を形成して、この抽出バッグを使用する際にはこの切り離し線に沿って千切って切り離すことによりこの連結部を紐状にしてその端部に連結する把手部を摘むことで前記袋部を吊り下げられるようにしたのである。
袋部のフィルタ素材については、被抽出物によって任意選択されるが、市販の紅茶或は緑茶バッグに使用される天然素材の、或は人工素材のフィルタを利用することができる。
また袋部は収納するコーヒー粉末等被抽出物の収納量によって大きさが決定されるが、同時に連結部については、切り離して紐状にしたときの長さに合せて、つまり併設する切り離し線の数に合せて全体の広さが決定されることになる。
また、把手部については上記紐状になった連結部の端を摘み取るためのものであるので、この紐状の端部を単に延長したまゝのものであってもよいが、板状にして摘み易い大きさの片に形成してもよい。
また袋部は収納するコーヒー粉末等被抽出物の収納量によって大きさが決定されるが、同時に連結部については、切り離して紐状にしたときの長さに合せて、つまり併設する切り離し線の数に合せて全体の広さが決定されることになる。
また、把手部については上記紐状になった連結部の端を摘み取るためのものであるので、この紐状の端部を単に延長したまゝのものであってもよいが、板状にして摘み易い大きさの片に形成してもよい。
連結部に形成する切り離し線は平面的なフィルタ素材を切り分けて紐状にするためのものであり、このため切り分け(切り離し)に当って指先で容易に引き裂けるものであることが望まれる。
この切り離し線の形成に当っては、線状に肉薄部を形成して引き裂き易くしても、或はミシン線によって引き千切り易くしてもよい。
この切り離し線は強度を求められるものではなく、成形状態においてシート状態が維持される程度であって使用時に紐状にするとき、簡単に引き裂いて紐状にできるものが求められる。つまり、この引き裂きに際して連結部の他の部分に切り込みが入り切断されることがない程度に脆弱な部分として切り離し線が形成されることが望まれる。
この切り離し線の形成に当っては、線状に肉薄部を形成して引き裂き易くしても、或はミシン線によって引き千切り易くしてもよい。
この切り離し線は強度を求められるものではなく、成形状態においてシート状態が維持される程度であって使用時に紐状にするとき、簡単に引き裂いて紐状にできるものが求められる。つまり、この引き裂きに際して連結部の他の部分に切り込みが入り切断されることがない程度に脆弱な部分として切り離し線が形成されることが望まれる。
尚、袋部からフィルタ素材を延長して設けられる連結部と把手部は、袋部に隣接して連結部を設け、この連結部に続けて把手部を設けるようにしても、また連結部と把手部とを左右隣り合せに設け、両者が袋部に隣接するように形成してもよく、切り離し線に沿って連結部を紐状に切り離したとき、この紐の先端に把手部が連続した状態で接続されゝばよいことになる。
袋部の大きさはコーヒー粉末等、封入される被抽出物の量によって決定されるが、その形状は任意である。ただ、製造性の面から前後の2面から構成して面同士の縁部を接合して袋状に形成するものが効率的であり、経済的でもある。
また、袋部の上部を延長して形成される延長部は袋部を形成する前後の2面部の何れか一方でも、また双方でもよいが、このときフィルタ素材のみでは強度、剛性の面で弱い場合は補強用板片として更にフィルタ素材の板片を介挿してもよい。
以上の構成から本発明によれば、被抽出物を封入する袋部の成形に併せて、同一素材の延長部に連結部と、把手部とを一体に形成するため、それぞれの部分を個別に形成して後からこれらを組合せ完成される従来の抽出用バッグに比較して遥かに製造が容易であり、低コストで提供することができることになる。
そして、本発明抽出バッグは、袋部,連結部,把手部を一体として完成した状態では連結部,把手部が袋部の延長部分に一体化して板片状をなすことから、包装袋に封入する場合等に吊り紐を纏めたりすることがなく、そのまゝ包装袋に収めることができ、また小さく纏める際には連結部と把手部を袋部に折り重ねるようにすることで簡単に畳めるため小型化することが簡単であり、取り扱いが極めて容易である。
また本発明の抽出バッグは、使用に際して連結部に予め形成する切り離し線に沿って切り裂くことによって、これを紐状にすることができ、把手部を持って袋部を吊り下げることができるため、従来の糸を吊り紐とする抽出バッグと同様に、熱湯を溜めるカップに対して出し入れする際に安全に操作することができる。
次に、本発明を更に明確にするため、図示する実施例につき詳述し、その他の特徴とするところを併せて説明することにする。
次に、本発明を更に明確にするため、図示する実施例につき詳述し、その他の特徴とするところを併せて説明することにする。
添付する図面は、本発明を実施するための形態を複数の実施例を以て具体的に示したもので、図1から図4は第1の実施例を、図5,図6は第2の実施例を、また図7,図8は第3の実施例を示す。以下、これらの実施例に基づき本発明に係る抽出バッグの特徴とするところを詳述する。
図1乃至図4において、1は本発明に係る抽出バッグを示し、2は内部に被抽出物たるコーヒー粉末3を封入する袋部を、4は連結部を、そして5は把手部を示す。
抽出バッグ1は図4に展開した状態で示したように1枚のフィルタ素材、ここでは後述するように封入するコーヒー粉末を濾過し、コーヒー液を抽出するのに適した透水性を有する濾紙6を素材にして成形している。
抽出バッグ1は図4に展開した状態で示したように1枚のフィルタ素材、ここでは後述するように封入するコーヒー粉末を濾過し、コーヒー液を抽出するのに適した透水性を有する濾紙6を素材にして成形している。
濾紙6は、図示するように帯片状に切出し、その長さの途中で2つ折りにして前面部7と後面部8とを形成し、この両面部の左右両側縁部同志を上記折り曲げ部分から縁部9に沿って接合し、袋部2を形成してあり、その内部にコーヒー粉末3を封入するようにしてある。尚、接合部分を明らかにするため図面上に細線による広い間隔の斜線を施している。後述する実施例についても同様の斜線を施し、接合部分を明らかにする。
上記袋部2は、左右両側の縁部9に沿って接合することによって上方を開放した袋部2を形成することになるが、この開放した開口部からコーヒー粉末3を投入し、その後この開口部を封止して封入することになる。
上記袋部2は、左右両側の縁部9に沿って接合することによって上方を開放した袋部2を形成することになるが、この開放した開口部からコーヒー粉末3を投入し、その後この開口部を封止して封入することになる。
具体的には上記コーヒー粉末3を投入した後、袋部2の上方に延出する前記前後の面部7,8を接面させ、ここに延長部10となる2面を接合(細線による斜線の部分。)して一枚の板片状に形成することにより前記開放した袋部2の開口部を閉じ合わせ、コーヒー粉末3を袋部2内部に閉じ込めるのである。
尚、前記縁部9の接合、及び前後の面部7,8の延長部10における接合は、熱湯に浸漬したとき分離しない接合であればよく、本実施例ではヒートシールによる熱圧着によって接合する方法が簡便であり容易であるので採用している。
連結部4と把手部5は、前記延長部10に形成される。連結部4は延長部10の両縁部11,12から他方の縁部に向けて並行状に切り離し線13a,13bとなるミシン線を入れることによって形成し、また把手部5はこのミシン線を入ることなく残された部分によって形成されてる。
上記切り離し線13a,13bは、図示するように左右の縁部11,12から交互にミシン線を入れ、他方の縁部に達しないところで止めてある。これによって後述するようにこの切り離し線に沿って切り離したときジグザグ状の連結紐部14が形成できるようにしているのである。
図3は、上記切り離し線13a,13bに沿って縁部11,12から指先で千切って切り離し、連結部4から連結紐部14を形成した姿を示したものである。この切り離しによって袋部2を吊り下げる紐が形成される。
尚、切り離し線13a,13bをミシン線によって形成しているのは使用に当って指先で簡単に千切って切り離し、紐状にすることができるようにするためであり、簡単に切り離す上からは切り離し線に沿ってフィルタ素材を肉薄にして、ミシン線と同様に切り離し易いものにしてもよい。
尚、切り離し線13a,13bをミシン線によって形成しているのは使用に当って指先で簡単に千切って切り離し、紐状にすることができるようにするためであり、簡単に切り離す上からは切り離し線に沿ってフィルタ素材を肉薄にして、ミシン線と同様に切り離し易いものにしてもよい。
本発明抽出バッグ1は、上述の如く形成されるもので、使用前においては図1に示した状態で保存される。
使用前における抽出バッグ1は、コーヒー粉末3の酸化を防止するため気密性の包装袋(図示せず)に封入し、保存することになるが、この封入に際しては図示した姿のまゝ同一形状の偏平な包装袋に封入する外に、延長部10を袋部2の上部で折り返し、2つ折りにして小型化し、これに併せて小さな包装袋に収納することもできる。従って、保存時の保管、取扱を容易にすることができる。
使用前における抽出バッグ1は、コーヒー粉末3の酸化を防止するため気密性の包装袋(図示せず)に封入し、保存することになるが、この封入に際しては図示した姿のまゝ同一形状の偏平な包装袋に封入する外に、延長部10を袋部2の上部で折り返し、2つ折りにして小型化し、これに併せて小さな包装袋に収納することもできる。従って、保存時の保管、取扱を容易にすることができる。
包装袋に封入され、保存される抽出バッグは、使用に当っては、包装袋から取り出した後、前述したように連結部4の切り離し線13a,13bに沿って指先で切り離し、連結紐部14を形成し、次に、その端部に残る把手部5を摘んでコーヒーカップ(図示せず)の中に袋部2を入れることになる。このとき、吊り紐の役目をなす上記連結紐部14の端部に連設される把手部5をカップの縁から外に出してカップに注がれる熱湯に漬からないようにする。
このとき、抽出のための熱湯の注入は、抽出バッグを上述のようにセットする前でも、また後でもよいが、抽出時に連結紐部14がカップの中に引き込まれないように切り離し線13bの末尾の部分を利用してカップの縁に掛け止め、把手部5がこのカップの縁から外に垂れるようにするとよい。つまり、このとき把手部5は掛け止め部材となり引き込みを防止することになる。
抽出バッグの取り出しは、把手部5を引き上げることによって行うことになる。勿論、抽出の促進のため袋部2の上下動もこの把手部5の摘み上げによって行うことになるが、フィルタ素材によって形成される連結部4,把手部5は湿潤した状態においても袋部2を吊り下げる強度があるため引き上げる際に切断されることはない。
この様に本発明に係る抽出バッグ1は、従来の糸で袋部を吊り下げるタイプの抽出バッグと同様に使用することができると共に、更に本発明抽出バッグは、全体をフィルタ素材によって形成し、しかも連結部4、把手部5と共に一体的に形成するものであることから製造性に優れ、連結紐部14については使用するときまでは偏平な板片状にして袋部2に折り重ねられるものとなっていることから包装袋に収納する場合、糸が纏わり付くこともなく、取り扱い易いものとなっている。
図5,図6は連結部4に形成する切り離し線を2本から3本に増加して連結紐部14を長くした例を示している。ここでは2本の切り離し線13a,13bに加えて切り離し線13cを増設し、連結紐部14をジグザグ状にした例を示している。尚、図面上前記実施例1と同一の部所については同一の符号を付してそれらの説明を省略している。以下、この実施例1と同様にその他の実施例についても同様とする。
ここに示す実施例は、連結紐部14を長くする場合の一例であって、切り離し線13cを一本増加することで、連結部4の左右の幅に略等しい長さ分だけ連結紐部14が長く形成されることになっている。
この切り離し線13cの増加に伴って連結部4の上下の幅が増えることになるが、実質的には切り離し線の間隔を狭めることによってこれを吸収することができるので、直ちに抽出バッグ全体が大型化する分けではない。
この切り離し線13cの増加に伴って連結部4の上下の幅が増えることになるが、実質的には切り離し線の間隔を狭めることによってこれを吸収することができるので、直ちに抽出バッグ全体が大型化する分けではない。
次に、図7,図8は袋部2の上部に延長する延長部10に形成する連結部4と把手部5とを左右に併設した第3の実施例を示したものである。
この実施例3における切り離し線は、連結紐部14を形成するためのものと、袋部2から把手部5を袋部2から切り離すためのものとがあり、連結紐部14を形成する切り離し線は左方の連結部4に上下並行させて4本の切り離し線15a,15b,15c,15dとして形成している。
この実施例3における切り離し線は、連結紐部14を形成するためのものと、袋部2から把手部5を袋部2から切り離すためのものとがあり、連結紐部14を形成する切り離し線は左方の連結部4に上下並行させて4本の切り離し線15a,15b,15c,15dとして形成している。
また、把手部5を切り離すための切り離し線は、前記切り離し線15dの端部に続けて縦に設ける切り離し線16aと、この縦の切り離し線16aに続けて横に設ける切り離し線16bからなり、この両切り離し線16a,16bを切り離すことによって把手部5が切り出され、更に前記4本の切り離し線15a,15b,15c,15dを切り離すことで連結紐部14が形成され、この紐部14の先端に前記把手部5が繋がることになる。
図8は、切り離し線を切り離すことによって連結紐部14を形成し、その先端に把手部5が繋がった状態を示す使用時における抽出バッグ1の形状を示しており、この状態で袋部2を吊り下げコーヒーカップに投入することになる。そして、前述した場合と同様に把手部5をカップの縁から外に出してコーヒー成分の抽出を待つことになるのである。
ところで、上記各実施例では袋部2に最も接近して形成する切り離し線を延長部10の上に形成し、この切り離し線と袋部2との間に接合した縁部9を介在させることで袋部2を封止した状態に保ち、これによって予め封入したコーヒー粉末3の漏れ出しを防止し、熱湯内への侵漬を可能にしているが、開口部を形成するための切り離し線を袋部2の上部の前面部か、後面部のいずれか一方、若しくは双方の面部を横断するように設け、これを切り裂くことで、この袋部2の上部に開口部を形成することができる。
つまり、この開口部の形成は袋部2に対して後からコーヒー粉末3の投入を可能にするもので、これによって本発明抽出バッグを濾過器として使用することを可能にするものである。
この場合、連結紐部14と把手部5とは吊り下げ手段としてカップの中における袋部2の開口部が熱湯中に浸漬しないように上向き姿勢(開口部が上向きの状態)に保持するため利用されることになる。
この場合、連結紐部14と把手部5とは吊り下げ手段としてカップの中における袋部2の開口部が熱湯中に浸漬しないように上向き姿勢(開口部が上向きの状態)に保持するため利用されることになる。
また、前記各実施例では延長部10につき袋部2を形成する前面部7と後面部8のフィルタ素材を貼り合せて形成し、連結部4と把手部5を設ける構造としたが、この延長部10は前面部7と後面部8のいずれか一方を延長し、形成するものであってもよいことは前述した通りであり、またこの場合、強度的に不足があるときには上記延長部10に厚紙等補強用板片を添わせ補強すればよいことも前述の通りである。
ことに、把手部5については指先で摘む関係から適度の剛性があった方がよく、補強用板片の貼付は有効である。勿論、この補強用板片は延長部10を前後の面部7,8から形成する場合においても有効である。
ことに、把手部5については指先で摘む関係から適度の剛性があった方がよく、補強用板片の貼付は有効である。勿論、この補強用板片は延長部10を前後の面部7,8から形成する場合においても有効である。
以上説明の通り、本発明抽出バッグは構成されるものであり、使用されるが、このバッグに封入される被抽出物は前述の如くコーヒー粉末3に限られることなく、例えば、紅茶,緑茶等、熱湯や水に侵漬することによって成分を抽出するものについて有効に利用することができる。
また、これら被抽出物は袋部2に予め封入しておくものの外に、前述したように袋部に開設する開口部を通して使用時に投入し、本発明抽出バッグを単に濾過器として利用するものであってもよい。
また、これら被抽出物は袋部2に予め封入しておくものの外に、前述したように袋部に開設する開口部を通して使用時に投入し、本発明抽出バッグを単に濾過器として利用するものであってもよい。
1 抽出バッグ
2 袋部
3 被抽出物たるコーヒー粉末
4 連結部
5 把手部
6 フィルタ素材である濾紙
7 前面部
8 後面部
9 シールされる縁部
10 延長部
11,12 延長部の側縁部
13a,13b,13c 切り離し線
14 連結紐部
15a,15b,15c 切り離し線
16a,16b 把手部を切り離すための切り離し線
2 袋部
3 被抽出物たるコーヒー粉末
4 連結部
5 把手部
6 フィルタ素材である濾紙
7 前面部
8 後面部
9 シールされる縁部
10 延長部
11,12 延長部の側縁部
13a,13b,13c 切り離し線
14 連結紐部
15a,15b,15c 切り離し線
16a,16b 把手部を切り離すための切り離し線
Claims (10)
- フィルタを素材にして被抽出物を封入する袋部を形成し、該袋部の上部を延長して扁平な延長部を形成すると共に、該延長部の前記袋部に近い基部に連結部を、先端部側に把手部を形成し、その一方、前記連結部には両側縁部から交互に、且つ並行状に切り離し自由な切り離し線を横断方向に向けて形成し、該切り離し線に沿って切り離すことにより前記連結部からジグザグ状の連結紐部を形成することを可能にしてなる抽出バッグ。
- 請求項1の記載において、袋部は周縁部を閉じ合せる前後の2面部からなる扁平な袋であることを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項1の記載において、袋部を前後の2面部からなる扁平な袋体に形成すると共に、該袋部の上部から前記前後の面部のいずれか一方、若しくは双方の面を延長させて扁平な延長部を形成することを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項1又は2の記載において、袋部を前後の2面部からなる扁平な袋体に形成すると共に、該袋部の上部から前記前後の面部を延長させ、且つ該延長部分を接面状に接合して延長部とすることを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項1乃至4の記載において、連結部に形成する切り離し線は両側縁部から位置を交互にずらして複数個形成することを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項1乃至5の記載において、連結部に形成する切り離し線は指先の引き裂き作業によって切り離すことができるミシン目であることを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項1乃至6の記載において、延長部には袋部の延長部分に添わせて補強用板片を一体に貼り付けてなることを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項7の記載において、延長部に貼り付けられる補強用板片はシート状の片であることを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項7又は8の記載において、延長部に貼り付けられる補強用板片は把手部のみ貼設されることを特徴とした抽出バッグ。
- 請求項1乃至9の記載において、袋部は上部に被抽出物を投入する開口部を設けてなることを特徴とした抽出バッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005041135A JP2006223582A (ja) | 2005-02-17 | 2005-02-17 | 抽出バッグ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=36985452
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006223582A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009247752A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Towa:Kk | 飲料バッグ及びその製造方法 |
JP2012051597A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Daio Paper Corp | 包装袋 |
JP2017145023A (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | Nsファーファ・ジャパン株式会社 | パウチ袋 |
-
2005
- 2005-02-17 JP JP2005041135A patent/JP2006223582A/ja active Pending
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