JP2006221017A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、回路基板の大きさを最小限に抑え、かつ表示素子を安定的に保持することができる表示装置を提供する表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置1は、表示素子6と、前記表示素子6が設けられる回路基板7と、前記表示素子6と前記回路基板7とを接続する弾性接続部材8と、前記表示素子6の前方周縁を覆い前記表示素子6を固定してなるセル抑え11と、前記表示素子6と前記弾性接続部材8とが配設される枠体10と、を備え、前記セル抑え11は、前記枠体10及び前記回路基板7の各側部16,7aに沿って前記回路基板7の背面側に突出する脚部20を有し、前記脚部20は、その先端に前記回路基板7の背面側に折曲係止される係止部24を有し、前記枠体10は、前記側部16に前記係止部24を含む前記脚部20の少なくとも一部に対向して前記係止部24の反係止側への移動を規制する壁部17と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】 表示装置1は、表示素子6と、前記表示素子6が設けられる回路基板7と、前記表示素子6と前記回路基板7とを接続する弾性接続部材8と、前記表示素子6の前方周縁を覆い前記表示素子6を固定してなるセル抑え11と、前記表示素子6と前記弾性接続部材8とが配設される枠体10と、を備え、前記セル抑え11は、前記枠体10及び前記回路基板7の各側部16,7aに沿って前記回路基板7の背面側に突出する脚部20を有し、前記脚部20は、その先端に前記回路基板7の背面側に折曲係止される係止部24を有し、前記枠体10は、前記側部16に前記係止部24を含む前記脚部20の少なくとも一部に対向して前記係止部24の反係止側への移動を規制する壁部17と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、表示素子を用いる表示装置の組付け構造に関するものである。
従来、表示装置は、特許文献1に開示されるように、表示素子と、表示素子と回路基板とを接続する導電ゴムとが設けられるホルダを有する。表示装置は、ホルダを介して表示素子を回路基板に設置するために金属製のフレーム部材であるセル抑えを用いる。このセル抑えは、回路基板方向に延びる脚部を備え、その先端を回路基板に設けられる孔部に挿し込み、回路基板の背面に突出した部分をねじって回路基板に係止することによって、表示素子を表示面側から押圧して表示素子と導電ゴムと回路基板とを密着させ電気的接続を保証し、表示素子,導電ゴム,ホルダ及び回路基板を一体的に保持し位置決めを行う。
特開平11−109318号公報
以上のような構成の表示装置にあって、回路基板に設けられる孔部は、ホルダの設置箇所を囲むように、複数形成される。そのため、回路基板は、駆動回路等の配線パターン,及びホルダの設置スペースに加えて、孔部の設置スペースを必要とする。
回路基板は、同一仕様の回路基板を多量に製作する場合には、一枚の大きな絶縁基板(以下、メイン基板と記す)上に複数の配線パターンを作成し、この配線パターンを持つ領域を絶縁基板から切り離して複数の回路基板を作成する、いわゆる多面取り方式で製造されている。製造コスト削減のためには一つのメイン基板において複数の回路基板を効率よく配置・形成し、より多くの回路基板を作成する必要がある。
しかしながら、表示素子を搭載する回路基板は、孔部の設置スペースを要するためにメイン基板から形成される回路基板の数に限りがあるという問題があった。
また、図5に示すように、回路基板01に孔部を設ける代わりにホルダ02の側部03と回路基板01の側部04を揃えて設け、これら各側部03,04を経て回路基板01の背面側に突出するセル抑え05の脚部06を回路基板01の背面側に折曲して係止する表示素子07の保持方法が考えられる。この保持方法は、回路基板01に孔部を要しないものの、脚部06が、係止作業や振動等によって、矢印で示すように反係止側にズレて、係止が緩み、表示素子07の固定が不安定になるというおそれがある。
そこで、本発明は、回路基板の大きさを最小限に抑え製造コストの削減に貢献し、かつ表示素子を安定的に保持することができる表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述した課題を解決するため、表示素子と、前記表示素子が設けられる回路基板と、前記表示素子と前記回路基板とを接続する弾性接続部材と、前記表示素子の前方周縁を覆い前記表示素子を固定してなるセル抑えと、前記表示素子と前記弾性接続部材とが配設される枠体と、を備え、前記セル抑えは、前記枠体及び前記回路基板の各側部に沿って前記回路基板の背面側に突出する脚部を有し、前記脚部は、その先端に前記回路基板の背面側に折曲係止される係止部を有し、前記枠体は、前記側部に前記係止部を含む前記脚部の少なくとも一部に対向して前記係止部の反係止側への移動を規制する壁部と、を有する。
また、請求項2に記載のように、前記壁部は、前記回路基板の背面側に突出して設けられる。
また、請求項3に記載のように、前記壁部は、前記脚部を取り囲むように前記枠体に設けられる。
本発明は、回路基板の大きさを最小限に抑え製造コストの削減に貢献し、かつ表示素子を安定的に保持することができる表示装置を提供することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明を適用した車両に搭載する表示装置1の実施形態を説明する。
図1から図3は、本発明の第一の実施形態を示す。図1は、表示装置1の正面図であり、図2は、組付け略図であり、図3は、図1のA−A断面図である。なお、図2は、中ケースにおいて表示素子に対応する箇所のみを示すものである。
表示装置1は、図1に示すように、指針式計器2と,表示器3と、見返し部材4等の構成部材を、表示側が開口するメインケース5に収納し、表示面側を透光性部材で覆うように組付けてなる。
指針式計器2は、指針2aと、指針2aが回動指示する目盛り及び数字が印刷された文字板2bと、を備え、車両の走行速度を表示する。
表示器3は、図2及び図3に示すように、表示素子6と、回路基板7と、弾性接続部材(以下、導電ゴムと記す)8と、光源(以下、LEDと記す)9と、枠体(以下、中ケースと記す)10と,セル抑え11と、から構成され、表示装置1の左隅であって指針式計器2の近傍に位置し、エンジンの回転数,走行距離,水温,外気温,燃料の残量等の車両及びその周辺情報をデジタル表示する。
表示素子6は、例えば、ガラス材料からなる第一の基板6aとガラス材料からなる第二の基板6bとの間にSTN(Super Twisted Nematic)やTN(Twisted Nematic)等の液晶を封入してなる。略長方形状の第二の基板6b上に、第二の基板6bと比較して長手方向に等しく、短辺は、対応する第二の基板6bの短辺より短い第一の基板6aが設けられる。第一の基板6aと第二の基板6bとの対向面にはそれぞれ透明電極が形成される。第一の基板6aに覆われず第二の基板6bの表示側における外部に露出する部分は、透明電極が等間隔に引き出される電極端子6cが設けられ、後に詳述する導電ゴム9が接続される。
回路基板7は、表示素子6を駆動するための駆動回路(図示しない)が設けられ、その一部に表示素子6の電極端子6cと等しい間隔で接続端子(図示しない)が形成され、後に詳述する導電ゴム8が接続される。また、回路基板7には、LED9や指針式計器2の駆動本体等の表示装置1の構成部材を収納支持する中ケース10が配設される。回路基板7には、中ケース10を配設するための孔部7aが設けられる。
導電ゴム8は、長手方向に沿って絶縁層と導電層とが交互に電極端子6c及び接続端子と等しい間隔で積層される積層構造となっており、接続端子及び電極端子6cとの間に介在し、接続端子及び電極端子6cと密着することで導通を図る弾性接続部材である。
見返し部材4は、黒色の合成樹脂からなり、指針式計器2の表示領域及び表示素子6の表示領域を露出するための窓部4aを備え、非表示領域を利用者から隠すように覆うことで、表示装置1の見栄えを向上させる。
中ケース10は、例えば、白色の合成樹脂からなり、指針式計器2及び表示器3の構成部品を支持する。中ケース10において、表示素子6に対応する箇所は、載置部12と、反射部13と、収納部14と、溝部15と、側部16と、壁部17と、から構成され、LED9を囲む直方体の略箱型形状となっており、側部16を回路基板7の側部7bに揃えて設けられる。
載置部12は、中ケース10の表示面側に表示素子6の側面を取り囲み、表示素子6背面の周縁部を受ける台状に形成される。
反射部13は、載置部12後方(回路基板7側)からLED9に向かって延び、光を表示素子6に反射する。
溝部15は、中ケース10の周壁に凹状に設けられ、後に詳述するセル抑え11の脚部(第一の脚部20,第二の脚部25)を回路基板7上の孔部7aもしくは後に詳述する貫通部18に導く。溝部15は、その深さ方向底部に、脚部(第一の脚部20,第二の脚部25)に設けられる切欠部21に嵌合してセル抑え11のズレを防止する突出部19を有する。突出部19は、図3に示すように、中ケース10の垂直方向における断面が略三角形状であり、下方(回路基板7)側が外側方向に突き出るように傾斜して形成される。
側部16は、回路基板7上に設けられるLED9を取り囲む周壁において、回路基板7の側部7bに沿う1面であり、第一の脚部20が配設される。
壁部17は、側部16(溝部15)またはセル抑え11の装着時にあっては第一の脚部20と対向する対向部22と、対向部22と側部16とを連結する連結部23とからなり、中ケース10と一体成型され、側部16の回路基板7側下端にコの字状に張り出して設けられる。壁部17は、第一の脚部20の反係止側への移動を規制し、係止外れを防止するものである。連結部23の下端は、中ケース10の下端と略同一平面(B)上にあり、対向部22の下端は、中ケース10(連結部23)の下端よりもさらに回路基板7の背面側に延びて突出し、第一の係止部24の最下端と略同一平面(C)上に揃う。このように、壁部17を第一の係止部24に対応して形成することで壁部17が、中ケース10と同様に回路基板7との接触面(B)までしか形成されていない場合と比較して、反係止側(外側方向)に第一の脚部20がズレにくくなっている。
セル抑え11は、金属板をプレス加工したものであり、表示素子6の前方周縁を連続的に覆う枠状の額縁部11aと、この額縁部11aから中ケース10の周壁に設けられる溝部15に沿って延びる第一の脚部20と第二の脚部25とを有する。
第一の脚部20と第二の脚部25は、長手方向中ほどに切欠部21を有する。切欠部21は、セル抑え11(第一の脚部20,第二の脚部25)を溝部15に沿って中ケース10及び回路基板7に取り付ける際に、突出部19が嵌まりこむことでセル抑え11のズレを規制する。
第一の脚部20は、回路基板7側部7bの垂直方向に位置する額縁部11aの長辺に2つ並設され回路基板7方向に延びる。第一の脚部20は、中ケース10の溝部15をスライドして側部16(溝部15)と壁部17とによって構成される貫通部18に挿入し、回路基板7の板厚方向に側部7bに沿って回路基板7の背面側に突出し、その突出する先端に第一の係止部24を有する。第一の係止部24は、側部16(側部7b)と平行なL字の鉤型形状で回路基板7の背面側に突出している。第一の係止部24は、側部16(側部7b)に対して垂直になるように中ケース10内方方向にねじられ、回路基板7に係止する。
第二の脚部25は、額縁部11aの回路基板7内方に位置し、第一の脚部20が設置される辺の対辺に2つ並設され回路基板7方向に延びる。第二の脚部25は、中ケース10の溝部15をスライドして回路基板7に設けられる孔部7aに挿入し、回路基板7の背面側に突出するその先端に第二の係止部26を有する。第二の係止部26は、第一の係止部24と同様にL字の鉤型形状で回路基板7の背面側に突出している。第二の係止部26は、側部16(側部7b)に対して垂直になるように中ケース10内方方向にねじられ、回路基板7に係止する。第二の係止部26は、回路基板7に設けられる孔部7aに挿入されるため、第二の係止部26に対してラジアル方向にかかる負荷によって外れることがなく、安定して表示装置1を保持することができる。
このように、本実施形態における表示装置1は、孔部7aの代わりに壁部17を設けることで回路基板7の大きさを抑えるものである。壁部17を設けず、回路基板7に第一の係止部24を係止する場合には、係止(ねじり止め)作業や振動によって、図5に示すように脚部06と回路基板01との係止が反係止側(外側方向)に外れたり、あるいは左右にズレたりして、係止が緩くなり、表示装置の保持構造が不安定になる可能性がある。しかしながら、第一の係止部24を含む第一の脚部20と対向する壁部17を中ケース10下端に設けることで、外側方向の負荷がかかっても壁部17に当接して回路基板7への係止が外れることがないため、表示装置1を安定して保持することができる。さらに、壁部17は、対向部22と連結部23とによって第一の係止部24を含む第一の脚部20を取り囲むことで、第一の係止部24にラジアル方向の負荷がかかったとしても、回路基板7への係止が外れることがないため、表示装置1を安定して保持することができる。
以上の部材から構成される表示装置1は、回路基板の大きさを最小限に抑え製造コストの削減に貢献し、かつ、安定した係止状態を維持することができる。
このように本発明の表示装置1は、孔部の設置スペースを削減することで回路基板の大きさを最小限に抑え製造コストの削減に貢献し、かつ表示素子を安定的に保持することができる。
また、請求項2に記載の本発明は、壁部17が回路基板7の背面側に突出して設けられるため、同じく回路基板7の背面側に突出してなる第一の係止部24が中ケース10外方方向にズレにくく、表示素子6をより安定的に保持することができる。
また、請求項3に記載の本発明は、第一の脚部20を取り囲むように貫通部18を形成してなることによって、第一の係止部24のラジアル方向のズレを抑制し、表示素子6をより安定的に保持することができる。
なお、本実施形態においては、表示素子6に液晶を用いたが、液晶でなくともよく、有機エレクトロルミネッセンスや蛍光表示管でもよく、任意である。
また、本実施形態においては、回路基板7に設ける孔部7aと、中ケース10に設ける壁部17とによって、表示装置1を保持するものであったが、第二の実施形態として図5に示すように、中ケース10の外形と同じ大きさの回路基板7を用いて、全ての脚部を第一の脚部20とし、第一の脚部20に対応する壁部17(貫通部18)を中ケース10に設けるものであってもよい。
また、壁部17は、第一の脚部20の移動を規制し、係止外れを防止することができれば、その形状及び配設位置は任意である。
1 表示装置
2 指針式計器
3 表示器
6 表示素子
7 回路基板
8 弾性接続部材(導電ゴム)
9 光源(LED)
10 枠体(中ケース)
11 セル抑え
16 側部
17 壁部
20 第一の脚部
22 対向部
24 第一の係止部
2 指針式計器
3 表示器
6 表示素子
7 回路基板
8 弾性接続部材(導電ゴム)
9 光源(LED)
10 枠体(中ケース)
11 セル抑え
16 側部
17 壁部
20 第一の脚部
22 対向部
24 第一の係止部
Claims (3)
- 表示素子と、
前記表示素子が設けられる回路基板と、
前記表示素子と前記回路基板とを接続する弾性接続部材と、
前記表示素子の前方周縁を覆い前記表示素子を固定してなるセル抑えと、
前記表示素子と前記弾性接続部材とが配設される枠体と、
を備え、
前記セル抑えは、前記枠体及び前記回路基板の各側部に沿って前記回路基板の背面側に突出する脚部を有し、
前記脚部は、その先端に前記回路基板の背面側に折曲係止される係止部を有し、
前記枠体は、前記側部に前記係止部を含む前記脚部の少なくとも一部に対向して前記係止部の反係止側への移動を規制する壁部と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記壁部は、前記回路基板の背面側に突出して設けられることを特徴とする表示装置。
- 前記壁部は、前記脚部を取り囲むように前記枠体に設けられることを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005035493A JP2006221017A (ja) | 2005-02-14 | 2005-02-14 | 表示装置 |
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ID=36983381
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JP2005035493A Pending JP2006221017A (ja) | 2005-02-14 | 2005-02-14 | 表示装置 |
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-
2005
- 2005-02-14 JP JP2005035493A patent/JP2006221017A/ja active Pending
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