JP2006218662A - 印鑑付筆記具 - Google Patents

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JP2006218662A JP2005032402A JP2005032402A JP2006218662A JP 2006218662 A JP2006218662 A JP 2006218662A JP 2005032402 A JP2005032402 A JP 2005032402A JP 2005032402 A JP2005032402 A JP 2005032402A JP 2006218662 A JP2006218662 A JP 2006218662A
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小林  清一
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Abstract

【目的】
後軸の後端に硬質印鑑と朱肉さらに消しゴムが設けられてなる印鑑付筆記具であって、従来の浸透印鑑を使用した印鑑付筆記具と比べても使い勝手にが遜色ない。
【構成】
少なくとも一本をシャープペンシル筆記体とした複数の筆記体を搭載して、後軸の後端に印鑑が止着されると共に、後軸の外周部に長いキャップが着脱可能に固定されてなる印鑑付筆記具に於いて、後軸の後端に印面を後端側にして硬質印鑑が止着され、その印面に小間隔で対面する状態で前面に朱肉を保持したノック筒がキャップ内孔部後端にバネ力によってキャップに対して常時後方に附勢されると共に、バネ力に抗して小間隔より適宜大きな間隔で前進可能となした後、前進が阻止されるように係止部が設けられ、またノック筒の後端部に消しゴムが止着され、更に消しゴムを被覆して後端部外周にノックカバーが止着されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の筆記体の先端を先軸先端口から出没自在とし、且つ後軸の後端に硬質印鑑を取付けた印鑑付筆記具の改良に関する。
特開平07−214987 登録実用新案第3004178号 特開平11−34463 特開2000−229466
特許文献1には、先軸と中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々設けて両者を固定し、中軸に一体化したガイド筒とガイド筒の複数の案内溝に、少なくとも一本をシャープペンシル筆記体として、それぞれ筆記体をガイド筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド筒または中軸に対し回転且つ軸推移可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより先軸または中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とし、円筒カムの後方外周に一体的に後軸が設けられ、後軸の後端に無数の連続気孔を有した多孔性ゴム材料よりなる印判を使用した所謂、浸透印鑑が止着されて、後軸の外周部に後端閉塞状の万年筆形の長いキャップが印鑑の外周に非接触状態で着脱可能に固定され、シャープペンシル筆記体の先端部が先軸の先端口から突出した状態に於いて、先軸及び中軸に対するキャップの前後動でシャープ芯が繰り出されるように構成された印鑑付筆記具が示されている。
特許文献2には、印鑑を挿嵌する筒状ケースの上端に、印鑑の印面を突出させた状態で支持する固定環を設け、印面にかぶせるキャップの内面に、朱肉又はインキ浸透スポンジ等の朱肉を収容した受皿を摺動可能に嵌挿した嵌合枠を固定して受皿にコイルバネを作用させ、嵌合枠の受皿停止段部の先の円周部に施した複数の切込みを介して複数の弾性止片を突設し、かつ該弾性止片の先端部に固定環の周面に形成した環状溝に係止する係止突起を突出させたことを特徴とするケース入り印鑑が示されている。
特許文献3には、その請求項1において、「ケースと該ケースに被蓋するキャップとから成る印鑑ケースにおいて、キャップがキャップ本体の上方内部に、皿本体凹部を逆凹状に設けるとともに、該凹部に朱肉を盛り、その上端を該キャップ本体の頂面より上方に突出した朱肉皿を出入自在に案内するとともに、弾発力による突出端を位置決め保持して成る印鑑ケース。」と記載されている。
特許文献4には、「印鑑ケースは、公用印、訂正印等の印判体を着脱可能に収めるカバー胴体と、このカバー胴体に装着することにより、前記印判体の蓋の役割をするキャップ体とからなる印鑑ケースであって、前記キャップ体の外向側に開口を設け、この開口に前記キャップ体内に収まる印肉と一体にしてあるボタンを設け、このボタンを押すことにより印肉が移動し、この印肉が前記カバー胴体に収めてある前記印判体の印面に接触するように構成してあることを特徴とする。また、前記カバー胴体内に、前記印判体を挟持する挟持体を設けてあることを特徴とする。」と記載されている。
従来の印鑑付筆記具に用いられる印鑑は、無数の連続気孔を有した多孔性ゴム材料よりなる印判を使用した所謂、浸透印鑑であって、公用印として認められない場合が多く、今一利便性に不満がある。
公用印として認められるのは、朱肉等を使用する硬質印鑑である。硬質印鑑とは、柘植や象牙等に代表される印材に印面が彫刻されてなるものである。
硬質印鑑は捺印前に印面に朱肉を付着させることが必要となり、そのため、使い勝手が悪くなる問題がある。
本発明の印鑑付筆記具は、軸筒の先方に少なくとも一本をシャープペンシル筆記体とした複数の筆記体を搭載して、軸先から選択的に筆記体の先端部を出没可能とし、シャープペンシル筆記体の先端部を軸先から突出したときに、後端をノックして芯の繰り出しが可能であり、さらに、軸筒の後端に硬質印鑑と消しゴムが配設されており、従来の浸透印鑑を使用した印鑑付筆記具と比べても使い勝手が遜色ないことを課題とする。
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係る印鑑付筆記具は、軸筒の先方に少なくとも一本をシャープペンシル筆記体とした複数の筆記体を搭載して、軸先から選択的に筆記体の先端部を出没可能とし、シャープペンシル筆記体の先端部を軸先から突出したときに、軸筒の後端に設けた後軸を前後動して芯の繰出しが可能となり、さらに、後軸の後端に印鑑が止着されると共に、後軸の外周部に万年筆形の長いキャップが着脱可能に固定されてなる印鑑付筆記具に於いて、前記後軸の後端に印面を後端側にして硬質印鑑が止着され、その印面に小間隔で対面する状態で前面に朱肉を保持したノック筒が前記キャップ内孔部後端にバネ力によってキャップに対して常時後方に附勢されると共に、バネ力に抗して前記小間隔より適宜大きな間隔で前進可能となした後、さらなる前進が阻止されるように係止部が設けられ、またノック筒の後端部がキャップ後端から突出するように設けられて、その後端部に消しゴムが止着され、さらに消しゴムを被覆して後端部外周にノックカバーが止着されてなる。
請求項2に記載の発明に係る印鑑付筆記具は、請求項1に記載の印鑑付筆記具に於いて、軸筒は先軸と中軸からなり、先軸と中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々設けて両者を固定し、中軸に一体化したガイド筒とガイド筒の複数の案内溝に、それぞれ筆記体をガイド筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド筒または中軸に対し回転且つ軸推移可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより先軸または中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とした筆記具であって、前記円筒カムの後方外周に一体的に後軸が設けられてなる。
以上のように、本発明の印鑑付筆記具は、軸筒の先方に少なくとも一本をシャープペンシル筆記体とした複数の筆記体を搭載して、軸先から選択的に筆記体の先端部を出没可能とし、シャープペンシル筆記体の先端部を軸先から突出したときに、軸筒の後端をノックして芯の繰り出しが可能であり、さらに、後軸の後端に硬質印鑑が止着されると共に、後軸の外周部に後端閉塞状の万年筆形の長いキャップが着脱可能に固定され、その印面に小間隔で対面する状態で前面に朱肉を保持したノック筒が前記キャップ内孔部後端にバネ力によってキャップに対して常時後方に附勢されると共に、バネ力に抗して前記小間隔より適宜大きな間隔で前進可能となした後、さらなる前進が阻止されるように係止部が設けられてなるので、ノック筒が強くノックされても印面への朱肉の付着は適性であり、また、未使用状態では印面と朱肉の間が非接触状態にあるので、常時接触した状態のもののように朱肉が溢れたり印面に朱肉が不必要に付着する問題が無く、また、ノック筒の後端部に突出した消しゴムを仕様する際にも同様に問題が無い。従って、従来の浸透印鑑を使用した印鑑付筆記具と比べても使い勝手に遜色がない。
先ず、図1乃至図4は本発明の実施例を示している。
本発明の印鑑付筆記具はガイド筒2を一体に備えた中軸1、先軸3、円筒カム5を一体に備えた後軸4、一対の摺動コマ6a、6b、シャープペンシル筆記体7、ボールペン筆記体8、印鑑37、キャップ40、ノック筒41などを主な構成要素とする。
先ず、中軸1は樹脂製で、図1に示すように、略中央部から後端まで側面に開口した軸方向に長い案内溝9aとそれと反対側の側面に同様の案内溝9bを有したガイド筒2が設けられている。ガイド筒2の前半部には各案内溝9a、9bと連通して孔32a、32bを有した仕切り部16を備えて前端を開口した筒部10が設けられ、筒部10の後端に段部31を有して筒部10の外周部には膨出状の係合部13が形成されている。
また、中軸1の後方側面には図2に示すように縦溝18が先方の傾斜面53を介して巾狭部54が周溝19に接続されて略Lの字状の窓部が穿設されている。また後述するが、円筒カム5の突起17は縦溝18より挿入され、突起17が傾斜面53を弾性的に拡開して巾狭部54を通過して周溝19内に入る。円筒カム5は突起17が周溝19の周方向の後壁に当接しながら回転して、シャープペンシル筆記体7またはボールペン筆記体8の筆記部が先軸先端口から交互に出没することになる。
また、周溝19はシャープペンシル筆記体7が突出するときの突起17の位置で円筒カム5が軸推移可能なように巾広溝55が設けられ、筆記体の収納時またはボールペン筆記体8が突出するときの突起17の位置で円筒カム5が略軸推移不可となるように周溝19の後壁57aと後壁57cとの間に傾斜面57bが接続されて巾狭溝56が設けられている。また、後述するが、前後動の前端で後軸4の壁20が中軸1の後端に当接して突起17の前端が周溝19の前壁58に当接しないように設定されている。
先軸3は、前方が先細状で、内孔部先端には筆記先端部が出没する先端口が設けられている。また、後端孔には、前記ガイド筒前方の筒部10の外周部に設けられた係合部13と迎合して筒部10と抜け止め且つ回転止めされる係合溝12が設けられている。尚、筒部10と先軸3は適宜な力で着脱可能に固定される。尚、シャープペンシル筆記体7に芯を補充、あるいはボールペン筆記体8を交換する際には、中軸1に対し先軸3を引き抜くが、後述する後軸4とキャップ40の着脱との関係から操作を単純化する為に筒部10と先軸3の後端孔との接合は螺子とするのが望ましい。
後軸4は樹脂製で、先端に円筒カム5を一体に有している。円筒カム5は筒状を成し、前端縁に円周状に前後に変位するカム斜面14を有し、カム斜面14の最前端部には切欠15が形成されている。また、円筒カム5の側面には前記中軸1の縦溝18に挿入して弾性的に周溝19に嵌入して一定範囲(略180度)で回転且つシャープペンシル筆記体の先端部が突出する状態で軸推移可能に抜け止めする突起17が形成されている。
また、後軸4は前記円筒カム5の後方に壁20で接続されて一体となった前側の外筒部33と後側の外筒部34が設けられ、また、外筒部33の前端には後述するキャップ40の前端を当接する鍔部35が形成され、また外周部にはキャップ40の内周部と係合する係合部36が形成されている。
尚、キャップ40を樹脂製とすれば前記係合部36は凹凸状の係合部、リブ等の摩擦係合、螺子等が選択可能である。キャップ40を金属製とすれば外筒部33の外周に金属製の筒体を固着して、その筒体の周面にリブ状の係合部を設けるか、キャップ40の内周部に係合部を有したカツラを設置する等種々の手段が選択される。
印鑑37は、硬質印鑑で、柘植や象牙等に代表される印材に印面が彫刻されてなり、朱肉を付着して捺印する印面39を有している。
印鑑37は、前記外筒部34の内面に印面38を後端側にして着脱可能に嵌着される。
ノック筒41は、前端に朱肉収容部42を有し、その後方に前軸部43a、鍔部43c、後軸部43bが一体に設けられてなる。また、朱肉収容部42の後端と適宜な間隔を有して前軸部43aの前端に段部43dが設けられている。
キャップ40の内孔部後方に段部44aの前端を前記朱肉収容部42の後端に当接させた状態で固定具44が固着されると共に、段部44aの後端と鍔部43cの前端との間にスプリング48が敷設されて、ノック筒41は常時キャップ40の後方に附勢され、鍔部43cの後端はキャップ40後端の内段部46に略当接する。
また、ノック筒の後軸部43bはキャップ40の後端から適宜突出すると共に、その後端孔に止め具52で止着された消しゴム51が固定されている。
また、後軸部43bの外周部には弾性片状の係止部47bを所定箇所に備えた係止バネ47が固定され、その外周に天冠50が被着されたノックカバー49が着脱可能に嵌着されている。尚、天冠50は設けない場合もある。
また、前記外筒部33の外周にキャップ40が嵌挿され、キャップ40の前端が鍔部35に当接し、前記係合部36でキャップ40は着脱可能に固定される。
この状態で、印鑑37の印面38と朱肉45の前面との間が小間隔で対面し、また、前記ノック筒41の段部43dと固定具44の段部44aとの間隔が前記小間隔より適宜大きめに設定されている。このとき、ノック筒41が前進したときに朱肉45が印面38に所定量食い込み、適量の朱肉が印面に付着する。また、段部43dが段部44aに当接(係止)した時点でノック筒41の前進が阻止可能となる。
また、摺動コマ6aは、外面に突起22aを有して、突起22aの後端面には中央部が突出してその両側が前述した円筒カム5のカム斜面14と略同勾配のカム斜面を有している。また、芯パイプ23のフランジ部24に当接して、芯パイプ23の後方を長く突出して嵌着する孔が設けられている。また、摺動コマ6bは摺動コマ6aと同様に突起22bとカム斜面を有し、先端にはボールペン筆記体8の後端を止着する係止部26が設けられている。尚、係止部はパイプ状に成して筆記体の後端を嵌着することも可能である。
シャープペンシル筆記体7は、一般的なチャック機構を内蔵し、後端にチャック機構と連結した継手29を介して芯パイプ23に接合し、芯パイプ23の後方に設けたフランジ部24に当接して摺動コマ6が嵌着され、摺動コマ6aの後端から突出した芯パイプ23の後端孔は尾栓25等で閉塞されている。芯の繰り出しは、シャープペンシル筆記体7の先端の段部28が先軸3の内段部27に当接した状態で、摺動コマ6aの軸推移によりチャックを移動して行われる。
次に、組立順序で説明すると、シャープペンシル筆記体7、ボールペン筆記体8は後端にそれぞれの摺動コマ6a、6bを接続させて、前述の中軸のガイド筒2の各案内溝9a、9bに移動自在に嵌装され、各摺動コマ6a、6bの前端面と案内溝9a、9b前面の仕切り部16との間に介装したリターンスプリング30a、30bにより後方へ附勢される。
後軸4は円筒カム5を中軸1の後端孔に挿入して突起17を周溝19に弾性的に嵌入させて、中軸1に対して円周方向に略180度で回転自在且つ抜け止めして止着される。
また、シャープペンシル筆記体7が突出した状態で、後軸4は中軸1に対して芯繰り出しに必要なストローク分軸推移可能と成され、筆記体の収納時またはボールペン筆記体8の突出した状態で軸推移を不可と成される。
各摺動コマ6a、6bは常時リターンスプリング30a、30bによって後方へ附勢されているので、常にその突起22a、22bのカム斜面を円筒カム5のカム斜面14に接触した状態を保っている。
尚、上述した実施形態とは別に、円筒カムの内孔に鍔状の突部を設け、ガイド筒の後端外周に周溝を設けて、周溝に突部を弾性的に嵌入させて、円筒カムをガイド筒に対し回転自在で抜け止めするように構成することも可能である。
また、中軸1の段部31の前面に先軸3の後端面が当接状態で、筒部10の係合部13が先軸3の係合溝12に弾性的に嵌着して、先軸3と中軸1が回転止め且つ抜け止め状態に固定される。尚、先軸3は適宜な力で着脱可能になっている。この状態で、先軸3または中軸1に対して後軸4を一方に回転すると、摺動コマ6aが前進して円筒カム5のカム斜面14の最前端の切欠15が一方のシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aの突起22aに係止して筆記先端部が先軸先端口から突出状態になる。また、先軸3または中軸1に対して後軸4を他方に回転すると、摺動コマ6aが後退してシャープペンシル筆記体7の筆記先端部が先軸先端口から没入すると共に、摺動コマ6bが前進して他方のボールペン筆記体8の筆記先端部が先軸先端口から突出する。
後軸4にキャップ40を嵌着した状態で説明すれば、先軸3または中軸1に対してキャップ40を一方に回転すると、摺動コマ6aが前進して円筒カム5のカム斜面14の最前端の切欠15が一方のシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aの突起22aに係止して筆記先端部が先軸先端口から突出状態になる。先軸3及び中軸1に対してキャップ40の後端(天冠50の後端)をノックすればシャープペンシル筆記体7の段部28が先軸3の内段部27に当接した状態でチャック機構部が作動して芯が繰り出される。
また、先軸3または中軸1に対してキャップ40を他方に回転すると、摺動コマ6aが後退してシャープペンシル筆記体7の筆記先端部が先軸先端口から没入すると共に、摺動コマ6bが前進して他方のボールペン筆記体8の筆記先端部が先軸先端口から突出する。
また、図3及び図4は円筒カムの突起17と中軸1aの係合状態を示す他の対応例を示している。この場合には、周溝60に突起17を嵌装する手段として、中軸1aの後端から突起17を嵌装するガイド溝61の上壁に傾斜面63を有した仕切り壁62を設けている。仕切り壁62を設けた理由は、上記係合部に於ける中軸1aの剛性を強化することにある。
(作用)
上述したように、先軸3または中軸1に対してキャップ40を一方に回転すると、図1に示すように円筒カム5のカム斜面14の先端に設けた切欠15が一方のシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aと係合してその筆記先端部を先軸先端口から突出する。
このとき、円筒カム5の突起17は中軸1の周溝19で巾広溝55に位置している。
この状態で天冠50の後端をノックして円筒カム5を前進すると、その動作が摺動コマ6a、芯パイプ23、シャープペンシル筆記体7に伝達され、筆記先端部の段部28が先軸3の内段部27に当接した状態から継ぎ手29と共にチャックが前進して芯が繰り出される。
ところで、天冠50の後端をノックするとノック筒41の段部43dと固定具44の段部44aとの間隔が前記小間隔より適宜大きめに設定されているので、ノック筒41が前進して朱肉45が印面38に所定量食い込み、適量の朱肉が印面に付着することになる。 従って、特に意識して印面に朱肉を付着させる為のノックをしなくても通常は印面に潤沢に朱肉が付着される。
また、先軸3または中軸1に対してキャップ40を他方に回転すると、シャープペンシル筆記体7が後退し、代わりにボールペン筆記体8の筆記先端部が先軸先端口から突出する。尚、筆記体収納時、ボールペン筆記体8の突出時に於いては、突起17が周溝19の巾狭溝56に位置して、ノックして中軸1の後端に後軸4の壁20が当接した状態で突起17が周溝19の前壁58に当接しないので、突起等が破壊することはない。
次に、後軸4の外筒部33からキャップ40を外すと印鑑37の印面38が露出するので、印面38を下に向けて捺印できる。また、キャップ40後端の天冠付きノックカバー49をを外すと消しゴム51が露出し、シャープペンシルを使用した際の誤字の修正を行うことができる。
ノック筒41の後軸部43bからノックカバー49を外したときに、後軸部43bの外周に固定された係止バネ47の係止部47aがキャップ40の後端に略当接状態となって消しゴム51に押圧が掛かってもノック筒41が後退しない。従って、朱肉45の前面が印面38に接触しないので、消しゴムの消し作業で激しくこじられても印面38が朱肉で汚れという懸念がまったく無い。ノックカバー49が被着された状態では、係止部47aが弾性的に変形され、係止部47aとキャップ40の後端との当接状態が解除されて、ノック筒41は所定間隔で前進可能となる。
また、係止バネ47はバネ性に優れた金属製が望ましいが、樹脂製のノック筒に一体に形成することも可能である。
(その他の実施形態)
ところで、朱肉を搭載したノック部位の構成は上述した実施形態に限定されないものである。例えば、ノック筒41をノックしたときに段部43dが固定具44の段部44aに当接した時点で前進が阻止されるので、通常は消しゴムの消し作業で印面38が朱肉で極端に汚れて問題となることは防止できる。従って、係止バネ47は設けないでも済む場合がある。また、キャップに対するノック筒の取付け構造や前進阻止の為の当接構造は上述した実施形態に限定されず設けることが可能である。
また、天冠50の前端がキャップ40の後端に当接するように設けることで、キャップとノック筒との間の当接部を省くことも可能である。
また、複数の筆記体を搭載して、軸先から選択的に筆記体の先端部を出没可能とする機構は、上述した円筒カムを回転する構造に限らず、スライダー式、ノック式、振り子式など従来の複式筆記具に使用される構造が適用可能である。
本発明の実施例を示す全体の縦断面図で、一部非断面となっている。また、後端のノック部位において、ノックカバーを外した状態と嵌着した状態が半断面で示されている。 円筒カムの突起と中軸の周溝との係合状態を示す説明図である。 円筒カムの突起と中軸の周溝との係合状態の他の対応例を示す説明図である。 図3に於ける係合部の要部断面図である。
符号の説明
1 中軸
1a 中軸
2 ガイド筒
3 先軸
4 後軸
5 円筒カム
6a 摺動コマ
6b 摺動コマ
7 シャープペンシル筆記体
8 ボールペン筆記体
9a 案内溝
9b 案内溝
10 筒部
11 ノックスプリング
12 係合溝
13 係合部
14 カム斜面
15 切欠
16 仕切り部
17 突起
18 縦溝
19 周溝
20 壁
22a 突起
22b 突起
23 芯パイプ
24 フランジ部
25 尾栓
26 係止部
27 内段部
28 段部
29 継ぎ手
30a リターンスプリング
30b リターンスプリング
31 段部
32a 孔
32b 孔
33 外筒部
34 外筒部
35 鍔部
36 係合部
37 印鑑
38 印面
39 クリップ
40 キャップ
41 ノック筒
42 朱肉収容部
43a 前軸部
43b 後軸部
43c 鍔部
43d 段部
43e 孔部
44 固定具
44a 段部
45 朱肉
46 内段部
47 係止バネ
47a 係止部
48 スプリング
49 ノックカバー
50 天冠
51 消しゴム
52 止め具
53 傾斜面
54 巾狭部
55 巾広溝
56 巾狭溝
57a 後壁
57b 傾斜面
57c 後壁
58 前壁
60 周溝
61 ガイド溝
62 仕切り壁
63 傾斜面


































Claims (2)

  1. 軸筒の先方に少なくとも一本をシャープペンシル筆記体とした複数の筆記体を搭載して、軸先から選択的に筆記体の先端部を出没可能とし、シャープペンシル筆記体の先端部を軸先から突出したときに、軸筒の後端に設けた後軸を前後動して芯の繰出しが可能となり、さらに、後軸の後端に印鑑が止着されると共に、後軸の外周部に万年筆形の長いキャップが着脱可能に固定されてなる印鑑付筆記具に於いて、
    前記後軸の後端に印面を後端側にして硬質印鑑が止着され、その印面に小間隔で対面する状態で前面に朱肉を保持したノック筒が前記キャップ内孔部後端にバネ力によってキャップに対して常時後方に附勢されると共に、バネ力に抗して前記小間隔より適宜大きな間隔で前進可能となした後、さらなる前進が阻止されるように係止部が設けられ、またノック筒の後端部がキャップ後端から突出するように設けられて、その後端部に消しゴムが止着され、さらに消しゴムを被覆して後端部外周にノックカバーが止着されてなることを特徴とする印鑑付筆記具。
  2. 軸筒は先軸と中軸からなり、先軸と中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々設けて両者を固定し、中軸に一体化したガイド筒とガイド筒の複数の案内溝に、それぞれ筆記体をガイド筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド筒または中軸に対し回転且つ軸推移可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより先軸または中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とした筆記具であって、前記円筒カムの後方外周に一体的に後軸が設けられてなる請求項1に記載の印鑑付筆記具。






















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JP2017039259A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 三菱鉛筆株式会社 熱変色性筆記具

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