JP2017039259A - 熱変色性筆記具 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の筆記具は、軸筒の一端は熱変色性インクを充填した筆記芯を収容し、他端は印鑑を収容した熱変色性筆記具である。
また、熱変色性インクは液体のみならず棒状体等に形成された固体であってもよい。
なお、筆記具の軸線方向において、筆記部側を「前」側と規定し、筆記部とは反対側を「後」側と規定する。
本発明の熱変色性筆記具はガイド筒2を一体に備えた中軸1、先軸3、円筒カム5を一体に備えた後軸4、一対の摺動コマ6a、6b、シャープペンシル筆記芯7、ボールペン筆記芯8、印鑑37、キャップ40、ノック筒41などを主な構成要素とする。
印鑑37は、前記外筒部34の内面に印面38を後端側にして着脱可能に嵌着される。
キャップ40の内孔部後方に段部44aの前端を前記朱肉収容部42の後端に当接させた状態で固定具44が固着されると共に、段部44aの後端と鍔部43cの前端との間にスプリング48が敷設されて、ノック筒41は常時キャップ40の後方に附勢され、鍔部43cの後端はキャップ40後端の内段部46に略当接する。
また、ノック筒の後軸部43bはキャップ40の後端から適宜突出すると共に、その後端孔に止め具52で止着された摩擦具51が固定されている。
また、後軸部43bの外周部には弾性片状の係止部47bを所定箇所に備えた係止バネ47が固定され、その外周に天冠50が被着されたノックカバー49が着脱可能に嵌着されている。尚、天冠50は設けない場合もある。
この状態で、印鑑37の印面38と朱肉45の前面との間が小間隔で対面し、また、前記ノック筒41の段部43dと固定具44の段部44aとの間隔が前記小間隔より適宜大きめに設定されている。このとき、ノック筒41が前進したときに朱肉45が印面38に所定量食い込み、適量の朱肉が印面に付着する。また、段部43dが段部44aに当接(係止)した時点でノック筒41の前進が阻止可能となる。
ΔE=ΔE1+ΔE2−2(ΔE1・ΔE2)0.5
ΔE=〔(ΔE1)0.5−(ΔE2)0.5〕2
〔ΔE1; 成分1を気化させたときの内部エネルギー変化、
ΔE2; 成分2を気化させたときの内部エネルギー変化、
(ΔE1・ΔE2)0.5; 1、2の間にできた結合エネルギーで回収されるエネルギー〕
すなわち、(ΔE1)0.5−(ΔE2)0.5が小さいほど、溶解のエンタルピー変化ΔHは、小さく溶解しやすい。各成分の単位体積当たりのΔEを凝集エネルギーとよぶと、ΔEは、蒸発のエンタルピーΔHVとΔH=ΔE+RTの関係にあるため、蒸気圧の温度依存性からClausius−Clapeyronの式によってΔHを求め、ΔEを知ることができる。
ここで、凝集エネルギー密度の平方根を溶解パラメーターとよび、次式で表される。
δ=(ΔE/V)0.5
〔ΔE; 分子凝集エネルギー(cal/mol)、V; 分子容(ml/mol)〕
その求め方は、いろいろであり、測定方法や計算方法によって多少異なった値が得られている。その具体例としては、蒸発潜熱法(Hildebrand法)、蒸気圧法(Hoy法)、溶解法、膨潤法、表面張力法、臨界圧法、熱膨張係数法、分子引力定数法などが知られており、本発明では基本的には蒸発潜熱方法による数値を意味する。
また、グリコールエーテルアセテート類としては、例えば、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチルー3−メトキシブチルアセテ-ト、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、酢酸−3メトキシブチル等が挙げられる。
更に、これら以外の樹脂でも、上記物性の範囲内にあり、インキの安定性に悪影響を及ぼさないものであれば、特に限定されずに使用可能である。
これらの樹脂の配合量としては、少なくとも1重量%以上、好ましくは、1〜15重量%までの範囲で配合することができる。
滑剤及び湿潤剤等を配合することができ、更に、インキの安定性を損なうものでなければ、製品性能上補助溶剤も配合することができる。また、乾燥抑制用補助溶剤として、製品特性上、悪影響を及ぼさない範囲で主溶剤に相溶する不揮発性溶剤(例えば、ヒマシ油変成物)を配合することもできる。
また、これら以外の添加剤も目的のインキ組成物に悪影響を及ぼさない範囲内で配合することができる。
また、シャープペンシル筆記芯7が突出した状態で、後軸4は中軸1に対して芯繰り出しに必要なストローク分軸推移可能と成され、筆記芯の収納時またはボールペン筆記芯8の突出した状態で軸推移を不可と成される。
各摺動コマ6a、6bは常時リターンスプリング30a、30bによって後方へ附勢されているので、常にその突起22a、22bのカム斜面を円筒カム5のカム斜面14に接触した状態を保っている。
また、先軸3または中軸1に対してキャップ40を他方に回転すると、摺動コマ6aが後退してシャープペンシル筆記芯7の筆記先端部が先軸先端口から没入すると共に、摺動コマ6bが前進して他方のボールペン筆記芯8の筆記先端部が先軸先端口から突出する。
このとき、円筒カム5の突起17は中軸1の周溝19で巾広溝55に位置している。
この状態で天冠50の後端をノックして円筒カム5を前進すると、その動作が摺動コマ6a、芯パイプ23、シャープペンシル筆記芯7に伝達され、筆記先端部の段部28が先軸3の内段部27に当接した状態から継ぎ手29と共にチャックが前進して芯が繰り出される。
ところで、天冠50の後端をノックするとノック筒41の段部43dと固定具44の段部44aとの間隔が前記小間隔より適宜大きめに設定されているので、ノック筒41が前進して朱肉45が印面38に所定量食い込み、適量の朱肉が印面に付着することになる。 従って、特に意識して印面に朱肉を付着させる為のノックをしなくても通常は印面に潤沢に朱肉が付着される。
ノック筒41の後軸部43bからノックカバー49を外したときに、後軸部43bの外周に固定された係止バネ47の係止部47aがキャップ40の後端に略当接状態となって摩擦具51に押圧が掛かってもノック筒41が後退しない。従って、朱肉45の前面が印面38に接触しないので、摩擦具の消し作業で激しくこじられても印面38が朱肉で汚れという懸念がまったく無い。ノックカバー49が被着された状態では、係止部47aが弾性的に変形され、係止部47aとキャップ40の後端との当接状態が解除されて、ノック筒41は所定間隔で前進可能となる。
また、係止バネ47はバネ性に優れた金属製が望ましいが、樹脂製のノック筒に一体に形成することも可能である。
また、天冠50の前端がキャップ40の後端に当接するように設けることで、キャップとノック筒との間の当接部を省くことも可能である。
また、複数の筆記芯を搭載して、軸先から選択的に筆記芯の先端部を出没可能とする機構は、上述した円筒カムを回転する構造に限らず、スライダー式、ノック式、振り子式など従来の複式筆記具に使用される構造が適用可能である。
1a 中軸
2 ガイド筒
3 先軸
4 後軸
5 円筒カム
6a 摺動コマ
6b 摺動コマ
7 シャープペンシル筆記芯
8 ボールペン筆記芯
9a 案内溝
9b 案内溝
10 筒部
11 ノックスプリング
12 係合溝
13 係合部
14 カム斜面
15 切欠
16 仕切り部
17 突起
18 縦溝
19 周溝
20 壁
22a 突起
22b 突起
23 芯パイプ
24 フランジ部
25 尾栓
26 係止部
27 内段部
28 段部
29 継ぎ手
30a リターンスプリング
30b リターンスプリング
31 段部
32a 孔
32b 孔
33 外筒部
34 外筒部
35 鍔部
36 係合部
37 印鑑
38 印面
39 クリップ
40 キャップ
41 ノック筒
42 朱肉収容部
43a 前軸部
43b 後軸部
43c 鍔部
43d 段部
43e 孔部
44 固定具
44a 段部
45 朱肉
46 内段部
47 係止バネ
47a 係止部
48 スプリング
49 ノックカバー
50 天冠
51 摩擦具
52 止め具
53 傾斜面
54 巾狭部
55 巾広溝
56 巾狭溝
57a 後壁
57b 傾斜面
57c 後壁
58 前壁
60 周溝
61 ガイド溝
62 仕切り壁
63 傾斜面
Claims (3)
- 軸筒の一端に熱変色性インクを充填した筆記芯を収容し、他端に印鑑を収容したことを特徴とする熱変色性筆記具。
- 軸筒内に熱変色性インクを収容した筆記芯を搭載して、軸先から筆記芯の先端部を出没可能とし、筆記芯の先端部を軸先から突出したときに、軸筒の後端に設けた後軸を前後動して芯の繰出しが可能となり、さらに、後軸の後端に印鑑が止着され、後軸の外周部に万年筆形の長いキャップが着脱可能に固定されると共に、前記後軸の後端に印面を後端側にして印鑑が止着され、その印面に小間隔で対面する状態で前面に朱肉を保持したノック筒が前記キャップ内孔部の後端にバネ力によってキャップに対して常時後方に附勢されると共に、バネ力に抗して前記小間隔より適宜大きな間隔で前進可能となした後、さらなる前進が阻止されるように係止部が設けられ、またノック筒の後端部がキャップ後端から突出するように設けられて、その後端部に摩擦具が止着され、さらに摩擦具を被覆して後端部外周にノックカバーが止着されてなることを特徴とする請求項1記載の熱変色性筆記具。
- 軸筒は先軸と中軸からなり、先軸と中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々設けて両者を固定し、中軸に一体化したガイド筒とガイド筒の複数の案内溝に、それぞれ筆記芯をガイド筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド筒または中軸に対し回転且つ軸推移可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより先軸または中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記芯の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とした筆記具であって、前記円筒カムの後方外周に一体的に後軸が設けられてなる請求項2に記載の熱変色性筆記具。
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