JP2006218032A - レフィル容器及び化粧品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は化粧料が装填された中皿を収納し保護するレフィル容器及び化粧品に関し、小型化を図りつつ外力に対し中皿を確実に保護することを課題とする。
【解決手段】 レフィル容器10Aは、装着部20と、係合部21と、折り返し部22とを有する。装着部20は、中皿11を装着されると共に装着状態において化粧料12の露出面15と対向しこれを保護する蓋部24と、前記装着状態において中皿底面13が露出された状態で中皿11を保持する保持部23とを有する。係合部21は、中皿11と係合することにより装着部20からの中皿11の離脱を防止する。折り返し部22は、保持部23から連続して折り返すように形成されている。更に、折り返し部22の端部27にこの端部27より突出する突出部30Aを設けると共に、指掛け部28を形成することにより装着部20に弾性変形部31を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はレフィル容器及び化粧品に係り、特に化粧料が装填された中皿を収納し保護するレフィル容器及び化粧品に関する。
一般に、ファンデーション等の粉末化粧料或いは固形化粧料(以下、単に化粧料という)用のコンパクト容器は、化粧料が装填された中皿を内部に装着する構成とされている。そして、中皿内の化粧料を使い切った場合、新たに化粧料が装填された中皿を購入し、使用後の中皿と交換することにより、経済性・利便性を図る構成となっている。
このため、化粧料は中皿に装填された状態で販売される。しかしながら、単に中皿に化粧料が装填された状態のままで出荷・販売されると、その過程において化粧料が中皿から飛散するおそれがある。このため、化粧料が装填された中皿は、レフィル容器に収納された上で出荷・販売されることが行われている。
図10及び図11は、本出願人が先に出願した特許文献1に開示されたレフィル容器100を示している。レフィル容器100は、各図に示すように、大略すると装着部120,係合部121,及び折り返し部122等により構成されている。装着部120は、化粧料112が装填された中皿111を装着する部位であり、概略的に見て有底形状とされている。この装着部120は、保持部123,蓋部124,段部125等を有した構造とされている。
保持部123は、中皿111を装着した装着状態において中皿111の側面と対峙するよう構成されている。この保持部23には、内側に向け突出した係合部121が形成されている。また、中皿111の側面には係合溝114が形成されており、係合溝114が係合部121と係合することにより、中皿111は装着部120内に保持される。
蓋部124は平面視した状態において保持部123に対して若干小さな面積を有しており、よって蓋部124と保持部123との間には段部125が形成されている。また、蓋部124は段部125から突出しており、よって中皿111が装着状態にあるとき、蓋部124は化粧料112の外部に露出した露出面115と離間対向するよう構成されている。これにより、化粧料112の露出面115は蓋部124により保護される。
折り返し部122は保持部123の外周の略全周にわたり形成されており、保持部23から連続して折り返すように成形されている。よって、この折り返し部122内には凹部126が形成される。また、折り返し部122の所定位置には、窪み形状とされた指掛け部128が形成されている。この指掛け部128を設けることにより、中皿111のレフィル容器100からの取り出しを容易に行うことができる。
上記のように本実施例によるレフィル容器100は、保持部123の外周縁に折り返し部122を形成しているため、保持部123の強度を高めることができる。また、中皿111に対して側面方向から外力が印加されても、折り返し部122が変形することによりこれを吸収することができ、中皿111の保護を確実に行うことができる。
特開2002−119326号公報
上記の特許文献1に記載されたレフィル容器100によれば、小型化を図りつつ中皿111を保護することができる。即ち、上記した従来構成のレフィル容器100では、その側面方向から印加された外力(図11に矢印F1で示す方向に印加される外力。以下、側面方向外力という)に対しては、折り返し部122が弾性変形することにより側面方向外力F1は緩衝されるため、中皿111に大きな衝撃が印加されるのを防止することができる。
しかしながら、中皿111の露出面115に対向する方向に印加される外力(例えば、図11に矢印F2で示す方向に印加される外力。以下、平面方向外力という)に対しては、レフィル容器100では十分に平面方向外力F2を緩衝することができず、化粧料112の露出面115に亀裂や飛びが発生してしまうという問題点があった。
これを防止するためには、中皿111を完全に覆うようなレフィル容器を作成し、平面方向外力F2を緩衝しうる緩衝材或は緩衝機構を設けることが考えられる。しかしながら、この構成ではレフィル容器が複雑化すると共に高コスト化してしまい、中皿111をコンパクト容器等に装着した後は廃棄されるレフィル容器において現実的ではない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、小型化を図りつつ外力に対し中皿を確実に保護することができるレフィル容器及び化粧品を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
化粧料が装填された中皿の該化粧料の露出した露出面を覆うよう前記中皿に装着される構成とされており、装着状態において前記露出面と対向しこれを保護する蓋部と、前記装着状態において前記中皿の底面が露出された状態で該中皿を保持する保持部とを有する装着部と、
前記中皿が前記装着部に装着された状態において前記中皿と係合し、前記装着部からの前記中皿の離脱を防止する係合部と、
前記保持部の外周位置に、該保持部から連続して折り返すように形成された折り返し部とを具備するレフィル容器であって、
前記折り返し部の端部に、該端部より突出する突出部を設けたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、折り返し部の端部に突出部を設けたことにより、レフィル容器に前記露出面と対向する方向に外力が印加されても、この突出部を支点として装着部及び/或は折り返し部が弾性変形し、外力を緩衝させることができる。これにより、中皿に装填された化粧料を確実に保護することができる。また、単に折り返し部の端部に突出部を設けただけの構成で化粧料の保護を行えるため、レフィル容器の構成の簡単化及び低コスト化を図ることができる。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のレフィル容器において、
前記保持部及び前記折り返し部に窪み部を形成したことを特徴とするものである。
上記発明によれば、保持部及び折り返し部に窪み部が形成されているため、この窪み部の形成位置は他の部位に比べて弾性変形が発生し易くなる。このため、レフィル容器に対して前記露出面と対向する方向に外力が印加されたとしても、前記突出部を支点として窪み部の形成位置が他の部位に比べて先に弾性変形するため、急激な外力の印加であってもこれを確実に緩衝することができる。
また、請求項3記載の発明は、
請求項1または2記載のレフィル容器において、
前記窪み部から前記中皿が露出するよう構成とすると共に、前記窪み部を介して前記中皿を把持しうる形状としたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、窪み部に外力印加時においてこれを緩衝させる機能と、外力が印加されない通常時においては中皿を取り出すための把持部としての機能を持たせることができる。
また、請求項4記載の発明は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレフィル容器において、
前記装着部の前記窪み部の配設面と異なる面に、外側に向け延出し前記中皿を前記装着部から取り外す際に把持されるつまみ部を形成したことを特徴とするものである。
上記発明によれば、弾性変形し易い窪み部の配設面と異なる面につまみ部を形成したことにより、中皿を装着部から取り外すためにつまみ部を把持して操作した際、窪み部が弾性変形することにより、容易に中皿を装着部から取り外すことができる。
また、請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレフィル容器において、
前記装着部は、アモルファス−ポリエチレンテレフタレート、再生アモルファス−ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート及び塩化ビニル樹脂からなる群から選択される一の樹脂により形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の発明に係る化粧品は、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレフィル容器に中皿を収納したことを特徴とするものである。
上記発明によれば、レフィル容器は外力の印加がされても化粧料が装填された中皿を確実に保護するため、化粧品としての品質の維持を図ることができる。
また、請求項7記載の発明は、
請求項6記載の化粧品において、
前記中皿の側面に前記係合部と係合する係合溝を形成したことを特徴とするものである。
上述の如く本発明によれば、外力が印加されても中皿を確実に保護することができると共に、中皿の化粧料の露出面を確実に保護することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1乃至図4は、本発明の一実施例であるレフィル容器10A及びこれを用いた化粧品40を示している。化粧品40は、レフィル容器10Aと中皿11とにより構成されている。レフィル容器10Aは化粧料12が内部に装填された中皿11を収納し保持するものである。本実施例では、化粧料12としてファンデーション等の粉末化粧料を用いた場合を例に挙げて説明する。
このレフィル容器10Aは、例えば真空成型法、インジェクション(射出成型)法、或は圧空成形法等を用いることにより樹脂を一体成型したものであり、また本実施例ではその材質として再生A−PET(アモルファス−ポリエチレンテレフタレート)を用いている。再生A−PETは再生品でない新規な樹脂に比べて低コストであるため、再生A−PETを用いることによりレフィル容器10Aのコスト低減を図ることができる。また、リサイクルの推進及びごみ減量等の環境面にも対応することができる。
尚、本実施例では再生A−PETを用いているが、これに代えてPS(ポリスチレン),PP(ポリプロピレン),PVC(塩化ビニル樹脂)等の他の材料を用いることも可能である。また、A−PETは透明であるが、レフィル容器10Aは必ずしも透明である必要はなく、半透明或いは不透明な構成としてもよい。
以下、レフィル容器10Aの具体的な構成について詳述する。
レフィル容器10Aは、大略すると装着部20,係合部21,及び折り返し部22等により構成されている。装着部20は、化粧料12が装填された中皿11を装着する部位であり、保持部23,蓋部24,段部25等を有した構造とされている。
保持部23は、図3に示ように、中皿11を装着した状態(以下、装着状態という)において中皿11の側面と対峙するよう構成されている。この保持部23には、内側に向け(即ち、装着状態にある中皿11に向け)突出した係合部21が形成されている。
中皿11の側面には係合溝14が形成されており、中皿11が装着部20に装着された装着状態において、この係合溝14は係合部21と係合するよう構成されている。図3は、係合溝14と係合部21とが係合した状態を拡大して示す図である。同図に示すように、係合部21が係合溝14と係合することにより生じる係合力により、中皿11は装着部20内に装着され保持される。
また、中皿11をレフィル容器10Aに装着する際、本実施例に係るレフィル容器10Aでは、単に中皿11を保持部23内に挿入するだけで中皿11と係合部21との係合を行うことができる。従って、中皿11を装着部20内に挿入する一つの動作で、中皿11をレフィル容器10Aに装着することができるため、中皿11をレフィル容器10Aに装着する作業は簡単化され、作業効率の向上を図ることができる。
蓋部24は、平面視した状態において保持部23に対して若干小さな面積を有した構成とされている(図2(A)参照)。よって、蓋部24と保持部23との間には、段部25が形成されている。この段部25は、装着状態において中皿11の上端部と対峙するよう構成されている。
よって、上記のように中皿11の係合溝14が係合部21と係合し、かつ中皿11の上端部が段部25と当接することにより、中皿11は装着部20内に確実に収納され保持される。更に、中皿11が装着状態にあるとき、蓋部24は化粧料12の外部に露出した露出面15と対向するよう構成されている。よって、化粧料12の露出面15は蓋部24により保護される。
折り返し部22は、保持部23の外周位置に形成されており、保持部23から連続して折り返すように成形された部位である。よって、この折り返し部22内には凹部26が形成されている。このように、保持部23の外周縁に折り返し部22を形成することにより、保持部23の強度を高めることができる。また、中皿11に対して側面方向から外力が印加されても、折り返し部22が変形することによりこれを吸収することができ、中皿11の保護を確実に行うことができる。尚、本実施例でいう外力とは、中皿11に対して瞬間的に力が印加される場合だけではなく、振動が連続的に印加されるような場合を含むものとする。
また、折り返し部22の折り返し部分となる図中下方の端部27には、本発明の要部を構成する突出部30Aが形成されている。この突出部30Aは、端部27に対して下方に向けて所定量(図3に矢印Hで示す)だけ突出するよう構成されている。更に、折り返し部22及び保持部23の所定位置には、突出部30Aと共に本発明の要部をなす指掛け部28(請求項に記載の窪み部に相当する)が形成されている。尚、この突出部30A及び指掛け部28の機能については、説明の便宜上後述するものとする。
一方、装着部20の指掛け部28の配設面と異なる面にはつまみ部32が設けられている。具体的には、本実施例では指掛け部28が装着部20の長辺側に設けられているため、つまみ部32は装着部20の短辺側に設けられている。
このつまみ部32は、装着部20の折り返し部22から外側に向け延出するよう形成されている。また、つまみ部32には縞状のエンボス加工が施されており、使用者に対してつまみ部32の存在を明確に認知させると共に滑り止めとしての機能を奏している。
中皿11を装着部20から取り外すには、指掛け部28を介して中皿11を指で挟むようにして持ち、その上でつまみ部32を把持して中皿11から上方に引っ張り上げる。これにより、図2(A),(B)に破線で示す部分(以下、弾性部31という)が弾性変形し、よってレフィル容器10から中皿11を取り出す操作を容易かつ確実に行うことができる。
上記したように本実施例に係るレフィル容器10Aは、保護を最も必要とする化粧料12の露出面15を蓋部24により保護し、中皿11の中皿底面13は露出された状態で保持する構成としている。このため、レフィル容器10Aでは小型化を図ることができると共にコスト低減を図ることができ、更に梱包時においては梱包箱の小型化を図ることができることにより梱包費用の低減も図ることができる。加えて、中皿11のコンパクト容器に対する入れ替えが終了しレフィル容器10Aをゴミとして廃棄する時も、レフィル容器10Aが小型化することによりゴミの減量に寄与することができる。
尚、レフィル容器10Aは、装着状態において中皿11の中皿底面13は装着部20から露出された状態となるが、前記のように化粧料12の露出面15は蓋部24により保護されており、また中皿11は樹脂製の皿体であるため、中皿底面13が外部に露出していてもこれにより化粧料12に劣化が生じるようなことはない。
ここで、突出部30A及び指掛け部28に注目して以下説明する。
指掛け部28は、折り返し部22及び保持部23に対向するよう一対形成されている。即ち、指掛け部28は折り返し部22及び保持部23の長辺側にそれぞれ形成されており、かつ各指掛け部28は対向するよう形成されている。
前記したように、装着状態において中皿11の係合溝14は係合部21に係合されているが、中皿11をレフィル容器10Aから取り出す時には、この指掛け部28を介して直接中皿11を把持し、中皿11をレフィル容器10Aから引き抜く。この際、指掛け部28を設けることにより、保持部23の外周に折り返し部22が形成されていても、中皿11をレフィル容器10Aから容易に取り出すことができる。
一方、突出部30Aは、折り返し部22の端部27に一体的に突出するよう形成されている。この突出部30Aは、保持部23の端部27の全面に形成されているのではなく、ドーム状の突出部30Aが離間して複数個形成された構成とされている。具体的には、突出部30Aは、平面視した状態で略長方形状である装着部20の四隅位置に形成されている。
従って、突出部30Aを下部に位置するようレフィル容器10Aを載置した場合、図3及び図4(A)に示すように、端部27は突出部30Aの載置面に対して寸法Hだけ浮いた状態となり、レフィル容器10Aは突出部30Aにのみ支持された構成となる。よって、レフィル容器10Aに対し化粧料12の露出面15と対向する方向に外力が印加された際、この突出部30Aを支点として装着部20及び/或は折り返し部22は弾性変形し、これにより外力を緩衝させることができる。即ち、装着部20及び/或は折り返し部22の弾性変形部分において、印加される外力を吸収することができる。
ところで、本実施例に係るレフィル容器10Aは、折り返し部22及び保持部23が存在する部位は剛性が高いため、突出部30Aを形成しても十分な緩衝効果を実現する程に装着部20及び/或は折り返し部22が弾性変形しないことが考えられる。しかしながら本実施例に係るレフィル容器10Aは、折り返し部22及び保持部23に対向するよう一対の指掛け部28が形成された構成とされている。
この一対の指掛け部28をレフィル容器10Aに形成することにより、蓋部24の外周位置で指掛け部28が形成された領域、即ち各図に破線で囲う領域は弾性変形し易い領域となる(以下、この領域を弾性部31という)。尚、この弾性変形部31の弾性変形のし易さは、指掛け部28の形状により調整することができる。具体的には、指掛け部28の形状を大きくすることにより弾性変形部31は弾性変形しやすくなり、逆に指掛け部28の形状を小さくすることにより弾性変形部31は弾性変形し難くなる。
このように、指掛け部28を形成することによりレフィル容器10Aに弾性変形部31を形成することにより、中皿11に装填された化粧料12を確実に保護することができる。これについて、図4を用いて具体的に説明する。図4は、製造工場から出荷される状態の化粧品40を示している。図4(A)に示すように、出荷時においては、中皿11が装着されたレフィル容器10Aを更に外箱34内に装着する。本実施例で想定する外力は、特に化粧品40を出荷し店舗まで搬送される間に印加される外力である。
図4(B)は、外箱34に装着されたレフィル容器10Aに対し、外力Fが化粧料12の露出面15と対向する方向に印加された状態を示している。前記したように、外力Fが印加されると、レフィル容器10Aは突出部30Aを支点として弾性変形する。
この際、本実施例に係るレフィル容器10Aは、積極的に弾性変形しうる領域である弾性変形部31(指掛け部28)が設けてあるため、図4(B)に示すようにこの弾性変形部31の形成位置は他の部位に比べて弾性変形が発生し易くなる。このため、レフィル容器10Aに対して外力Fが印加されたとしても、この外力Fは突出部30Aを支点として主に弾性変形部31が変形することにより緩衝されて吸収されるため、中皿11及びこれに装填された化粧料12に損傷が発生することを確実に防止することができる。
また、前記のように突出部30A及び弾性変形部31はレフィル容器10Aに一体的に形成することができ、また弾性変形部31は中皿11の取り出し時に中皿11を把持するための指掛け部28を利用して形成されているため、突出部30A及び弾性変形部31を形成してもレフィル容器10Aの構成が複雑になるようなことはなく低コスト化を図ることができる。
図5は、上記した実施例に係るレフィル容器10Aの変形例を示している。上記した実施例では突出部30Aの形状をドーム状としたが、図5(B)に示す第1変形例であるレフィル容器10Bは、突出部30Bを峰状としたものである。また、図5(C)に示す第2変形例であるレフィル容器10Cは、突出部30Cを円錐形状としたものである。
このように、突出部30A〜30Cの形状は種々考えられ、外力印加時にレフィル容器10Aが弾性変形し易い形状であれば形状が特定されるものではない。尚、図5において、図1乃至図4に示した構成と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略している。
続いて、本実施例に係るレフィル容器10Aに対する外力印加時の緩衝吸収の評価を行った実験結果について説明する。図6は、本実施件において外力を印加した方向を説明する図である。前記したように、中皿11に対して側方である同図中矢印X+,X-方向、及び矢印Y+,Y-方向に印加される外力は、折り返し部22が変形することにより緩衝・吸収される。このため、以下説明する実験では、化粧料12の露出面15と対向する方向、即ち図6に矢印Z+,Z-方向に外力が印加された場合について評価を行った。
外力を印加する手段としては、周知の構造を有する振動試験機を用い、図4(A)に示した状態のレフィル容器10A(化粧品40)に対して振動を印加した。この時の振動印加条件としては、振動の周波数を15Hzとし、振幅を5mmとした。また、この振動印加時における中皿11の挙動を検出するため、中皿11に装填された化粧料12の露出面15にセンサー45を配設した。このセンサー45は加速度センサー(例えば、Microstone社製のMA-3シリーズを用いることができる)であり、図示しない測定ユニットに接続されている。
図8(A)は、中皿11を装着した本実施例に係るレフィル容器10Aに対し、振動試験機により振動をZ+方向(図6参照)に印加した場合、センサー45により検出される中皿11のZ+方向の加速度を示している。また図8(B)は、比較例として、中皿11を装着した従来のレフィル容器100(図10参照)に対し、図8(A)に示した実験条件と同一条件で振動試験機により振動をZ+方向(図6参照)に印加し、センサー45により中皿11のZ+方向の加速度を測定した結果を示している。
本実施例である図8(A)の実験結果と、従来である図8(B)の実験結果とを比較すると、従来に比べて本実施例の方が、中皿11に発生しているZ+方向の加速度が約1/4〜1/5程度に減少していることが判る。
また図9(A)は、中皿11を装着した本実施例に係るレフィル容器10Aに対し、振動試験機により振動をZ-方向(図6参照)に印加した場合、センサー45により検出される中皿11のZ-方向の加速度を示している。また図9(B)は、比較例として、中皿11を装着した従来のレフィル容器100(図10参照)に対し、図9(A)に示した実験条件と同一条件で振動試験機により振動をZ-方向(図6参照)に印加し、センサー45により中皿11のZ-方向の加速度を測定した結果を示している。
本実施例である図9(A)の実験結果と、従来である図9(B)の実験結果とを比較すると、本実験においても、従来に比べて本実施例の方が中皿11に発生しているZ-方向の加速度が約1/4〜1/5程度に減少していることが判る。従って、本実施例に係るレフィル容器10A及び化粧品40によれば、外力が印加されても外力はレフィル容器10Aにおいて緩衝・吸収されるため、中皿11に印加される振動を低減することができる。これにより、中皿11の損傷や中皿11に装填されている化粧料12の飛散を防止することができ、中皿11を確実に保護することができる。
尚、上記した実施例では化粧料12として粉末化粧料を用いた例について説明したが、乳化ファンデーション等の気密性を必要とする化粧料12に対しても本願発明に係るレフィル容器10A〜10Cを適用することが可能である。この際、装着状態における中皿11とレフィル容器10A〜10Cとの気密性を向上させるため、段部25の内側にパッキン,レーベル等を配設する構成とすることが望ましい。
また上記した実施例では、中皿11の材質として樹脂を用いた例を述べたが、中皿11の材質は樹脂に限定されものではなく、金属等の他の材質を用いることも可能である。また、中皿11の形状は実施例に示した矩形状に限定されるものではなく、円形,楕円形,及びその他のあらゆる形状においても本願発明を適用することができる。
更に、エマルジョンパクトタイプの中皿を用いた場合には、中皿を気密封止する必要がある。しかしながら、中皿が装着されたレフィル容器を、例えばアルミラミネートフイルム,シリカ蒸着フィルム,エバール(商品名:ポリビニルアルコール−ポリエチレン重合体)フィルム等のガスバリアー製のある包材で包装することにより、エマルジョンパクトタイプの中皿を適用した場合であっても容易に気密性を保持することができる。
図1は、本発明の一実施例である化粧品及びレフィル容器を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施例であるレフィル容器を示しており、(A)は平面図(本図では、突出部の形成側から見た図を平面図としている)、(B)は正面図、(C)は左側面図、(D)は右側面図である。 図3は、本発明の一実施例である化粧品及びレフィル容器の部分断面図である。 図4は、本発明の一実施例であるレフィル容器の外力印加時における弾性変形を説明目するための図であり、(A)は弾性変形前の状態を示し、(B)は気筒変形後の状態を示している。 図5は、図1乃至図4に示したレフィル容器の変形例を説明するための図であり、(A)は第1変形例に係るレフィル容器を示し、(B)は第2変形例に係るレフィル容器を示している。 図6は、本発明の一実施例であるレフィル容器の効果を実証する実験の条件を説明するための図である(その1)。 図7は、本発明の一実施例であるレフィル容器の効果を実証する実験の条件を説明するための図である(その2)。 図8は、本発明の一実施例であるレフィル容器の効果を実証する実験結果を示す図である。(その1)。 図9は、本発明の一実施例であるレフィル容器の効果を実証する実験結果を示す図である。(その2)。 図10は、従来の一例である化粧品及びレフィル容器を示す斜視図である。 図11は、従来の一例である化粧品及びレフィル容器の断面図である。
符号の説明
10A〜10C レフィル容器
11 中皿
12 化粧料
13 中皿底面
20 装着部
21 係合部
22 折り返し部
23 保持部
24 蓋部
27 端部
28 指掛け部
29 空間部
30A〜30C 突出部
31 弾性変形部
32 つまみ部
40 化粧品
45 センサー

Claims (7)

  1. 化粧料が装填された中皿の該化粧料の露出した露出面を覆うよう前記中皿に装着される構成とされており、装着状態において前記露出面と対向しこれを保護する蓋部と、前記装着状態において前記中皿の底面が露出された状態で該中皿を保持する保持部とを有する装着部と、
    前記中皿が前記装着部に装着された状態において前記中皿と係合し、前記装着部からの前記中皿の離脱を防止する係合部と、
    前記保持部の外周位置に、該保持部から連続して折り返すように形成された折り返し部とを具備するレフィル容器であって、
    前記折り返し部の端部に、該端部より突出する突出部を設けたことを特徴とするレフィル容器。
  2. 請求項1記載のレフィル容器において、
    前記保持部及び前記折り返し部に窪み部を形成したことを特徴とするレフィル容器。
  3. 請求項1または2記載のレフィル容器において、
    前記窪み部から前記中皿が露出するよう構成とすると共に、前記窪み部を介して前記中皿を把持しうる形状としたことを特徴とするレフィル容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレフィル容器において、
    前記装着部の前記窪み部の配設面と異なる面に、外側に向け延出し前記中皿を前記装着部から取り外す際に把持されるつまみ部を形成したことを特徴とするレフィル容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレフィル容器において、
    前記装着部は、アモルファス−ポリエチレンテレフタレート、再生アモルファス−ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート及び塩化ビニル樹脂からなる群から選択される一の樹脂により形成されていることを特徴とするレフィル容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレフィル容器に中皿を収納したことを特徴とする化粧品。
  7. 請求項6記載の化粧品において、
    前記中皿の側面に前記係合部と係合する係合溝を形成したことを特徴とする化粧品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273742A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Nikken Kogyo Kk ゴルフクラブ陳列補助具
JP2010273864A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Naris Cosmetics Co Ltd リフィル容器

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