JP2006214204A - サイフォン排水システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の排水システムは勿論のこと、新たなサイフォン排水システムでも、一度に多量の排水を行おうとすると必要排水量が確保できないため、排水が逆流してしまうことがあった。本発明はかかる場合の対策としての新たな方式を提供するものである。
【解決手段】各階を貫く排水立管と、各階の水周り器具から導かれる器具排水管と、排水立管へ器具排水管を接続する合流部継手とからなり、複数の器具排水管を合流することなく排水立管へ導き、前記合流部継手への合流レベルを排水階床スラブのレベルより下げた排水システムであって、一度に多量の排水量が想定される水回り器具に複数本の器具排水管を備えたサイフォン排水システム。1‥排水立管、2‥水周り器具、3a、3b‥浴槽に接続された器具排水管、4‥合流部継手、Hp‥器具水頭、Hs‥サイフォン水頭。
【選択図】図1
【解決手段】各階を貫く排水立管と、各階の水周り器具から導かれる器具排水管と、排水立管へ器具排水管を接続する合流部継手とからなり、複数の器具排水管を合流することなく排水立管へ導き、前記合流部継手への合流レベルを排水階床スラブのレベルより下げた排水システムであって、一度に多量の排水量が想定される水回り器具に複数本の器具排水管を備えたサイフォン排水システム。1‥排水立管、2‥水周り器具、3a、3b‥浴槽に接続された器具排水管、4‥合流部継手、Hp‥器具水頭、Hs‥サイフォン水頭。
【選択図】図1
Description
本発明はサイフォン排水システムの改良法に関するものである。
従来の水回り器具からの器具排水は、排水管に若干の勾配を付けて敷設し、この勾配によって排水に流下する力を与え、これを排水立管との合流継手に導くものである。この勾配の形成は必要要件とされ、長い距離の配管にあってはその分敷設作業の時間とコストがかかり、床も余分の高さを維持しなくてはならないという問題点がある。
かかる欠点を改良するシステムとして、本出願人は既に器具排水をサイフォン方式とした技術を提案している(特許文献1)。このサイフォン排水システムは水回り器具からの排水システムとして最も優れたものであり、一つの水回り器具からの排水は排水過程において排水立管までの間に他の器具排水管と合流する部位がなく、しかも排水はサイフォン力を利用するため排水管に特別勾配の設定が不要であり、逆に、若干の上り勾配があっても排水が十分可能となったものである。更には、このために管材は20A程度の比較的細い管材でよく、更に又、かかる管材に制限はなく、例えばポリブテン管等の可撓管が最適である。
ここでサイフォン排水システムの概要を図2に示すが、各階を貫く排水立管1と、各階の水周り器具(浴槽)2から導かれる器具排水管3と、排水立管1へ器具排水管3を接続する合流部継手4とからなる排水システムであって、器具排水管3同士を途中で合流することなくそのまま排水立管1へ導くもので、前記合流部継手4への合流レベルを排水階床スラブ5のレベルより下げ、できれば1階分程度(Hs:サイフォン水頭)合流部継手を下げ、これによって器具排水管3内の流体にサイフォン流れを与えてから排水立管1に合流させるシステムである。
特に水回り器具2からの排水の流れについて言えば、排水口水頭Hpのポテンシャルエネルギ−を利用して無勾配の器具排水管3へ水を流し、次いで、サイフォン水頭Hsのポテンシャルエネルギ−にて器具排水管3内の水を誘導し、排水立管1へ導くシステムである。このため、器具排水管3に勾配がなくとも、逆に若干の逆勾配があったとしてもHsのポテンシャルエネルギ−によって器具排水管3内の水にサイフォン力を与えることができたものである。
しかるに、上記のサイフォン排水システムにあっては、排水管を途中で合流することがないという一器具一排水で配管している。そして、サイフォン力を得るため、排水管径は従来の排水システムの樹脂管と比べて比較的細いものが用いられ、20A程度の太さのものが用いられていた。
しかるに、排水管径20A程度にて排水する場合、必要排水量を確保することができない場合として、a)一度に大量の水が流される浴槽排水、b)無勾配配管部分である横引きが長い排水管、等が挙げられる。本発明はかかる場合の対策としての新たな方式を提供するものである。
本発明の要旨は、各階を貫く排水立管と、各階の水周り器具から導かれる器具排水管と、排水立管へ器具排水管を接続する合流部継手とからなり、複数の器具排水管を合流することなく排水立管へ導き、前記合流部継手への合流レベルを排水階床スラブのレベルより下げた排水システムであって、一度に多量の排水量が想定される水回り器具に複数本の器具排水管を備えたことを特徴とするサイフォン排水システムである。
本発明は、言ってみればダブル排水管システムであり、サイフォン排水システムにおいて、必要な排水量を確保するため、水回り器具に複数本の排水管にて排水をするシステムである。このため、排水管が細い場合でも2本の排水管を使用して排水することにより必要な排水量を確保することができたものである。
必要な排水量を確保するため、排水管径を太くすることが考えられるが、この場合にはサイフォン力が発生しなかったり、発生した場合でもサイフォン力が有効に効き始めるまでの時間がかかってしまうという欠点があり、例えば浴槽で言えば、排水口から洗い場側に逆流することもあった。又、排水管径を太くすることは可撓性が悪くなることでもあり、このことは施工性に劣ることに繋がってしまう。
従って、本発明は一度に多量の排水が想定される水回り器具の排水において、かかる水回り器具に複数本の排水管を接続したものであり、例えば、浴槽に対して20A径程度の排水管を複数本使用して排水することにより、サイフォン力が効き始めるまでの時間を従来のサイフォン排水システム場合と同じとしたままで、必要排水量を確保することを可能としたものである。
以下、配管の具体例を図1をもって説明すると、各階を貫く排水立管1と、各階の水周り器具2から導かれる器具排水管3と、排水立管1へ器具排水管3を接続する合流部継手4とからなるサイフォン排水システムであって、器具排水管2のうち、浴槽2aからの排水を二本の排水管3a、3bにて行おうとするものであり、全ての排水管3(含む:3a、3b)を途中で合流することなく排水立管1へ導くものである。
即ち、この合流部継手4への合流レベルを排水階床スラブ5のレベルより下げ、かかる水頭Hsによるポテンシャルエネルギ−を器具排水管3内の流体にサイフォン力として付与してから排水立管1内に合流させるものである。これら各排水管3、3a、3bはポリブテン樹脂製の管でありその管径はいずれも20Aであった。
さて、浴槽2aからの排水は水頭Hpによるポテンシャルエネルギ−によるところ、通常はこのHpが小さく、多量の排水によって洗い場側に逆流してしまうようなことがあった。しかるに、本発明によれば、器具排水管を2本(3a、3b)配置したダブル配管システムであり、このため、一度に多量の排水量があった場合でも排水量の確保は万全であり、排水が逆流するような現象は全くなくなった。勿論、従来の技術で用いられていたような太い管(例えば50A)を配した場合には、サイフォン力の発生開始時間は比較的遅く、逆流の防止には基本的な解決策とはならないところ、本発明によればこれが解決できたものである。
本発明にあって、ダブル配管システムはいずれの水回り器具にも採用可能であり、しかも敷設距離が長い排水管の場合でも複数本配管することにより逆流がなく、しかもサイフォン力が適宜発生することとなって排水効率が上がるため、その利用価値は高い。
1‥排水立管、
2‥水周り器具、
2a‥浴槽、
3‥器具排水管、
3a、3b‥浴槽に接続された排水管、
4‥合流部継手、
5‥床スラブ、
Hp‥器具水頭、
Hs‥サイフォン水頭。
2‥水周り器具、
2a‥浴槽、
3‥器具排水管、
3a、3b‥浴槽に接続された排水管、
4‥合流部継手、
5‥床スラブ、
Hp‥器具水頭、
Hs‥サイフォン水頭。
Claims (1)
- 各階を貫く排水立管と、各階の水周り器具から導かれる器具排水管と、排水立管へ器具排水管を接続する合流部継手とからなり、複数の器具排水管を合流することなく排水立管へ導き、前記合流部継手への合流レベルを排水階床スラブのレベルより下げた排水システムであって、一度に多量の排水量が想定される水回り器具に複数本の器具排水管を備えたことを特徴とするサイフォン排水システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005029263A JP2006214204A (ja) | 2005-02-04 | 2005-02-04 | サイフォン排水システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005029263A JP2006214204A (ja) | 2005-02-04 | 2005-02-04 | サイフォン排水システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006214204A true JP2006214204A (ja) | 2006-08-17 |
Family
ID=36977651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005029263A Pending JP2006214204A (ja) | 2005-02-04 | 2005-02-04 | サイフォン排水システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006214204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297819A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Bridgestone Corp | 配管洗浄システム、配管洗浄方法 |
CN107460922A (zh) * | 2017-07-25 | 2017-12-12 | 中建三局安装工程有限公司 | 虹吸与重力相结合的卫生间排水系统 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002302977A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-18 | Bridgestone Corp | サイホン型排水システム |
-
2005
- 2005-02-04 JP JP2005029263A patent/JP2006214204A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008297819A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Bridgestone Corp | 配管洗浄システム、配管洗浄方法 |
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