JP2006213109A - 車両用灯具の点灯制御装置 - Google Patents

車両用灯具の点灯制御装置 Download PDF

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昌康 伊藤
Hitoshi Takeda
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Abstract

【課題】 指令信号を配信するための配信ラインを利用して半導体光源の異常に関する情報を配信元に転送すること。
【解決手段】 マイコン12の出力端子26から配信ライン30にハイレベルの指令信号が出力されてトランジスタ34がオンになると、抵抗R1でレベルの低下した指令信号が入力端子32に入力されるとともに、トランジスタ42がオンになってダウンコンバータ44による全点灯制御が行われる。このとき、マイコン12において、指令信号の入出力レベルが異なるので、LED24が正常と判定される。LED24の断線に伴ってコンパレータ36からローレベルの信号が出力されてトランジスタ34がオフになると、指令信号はレベルが抵抗R1で低下することなく入力端子32に入力される。このとき、マイコン12において、指令信号の入出力レベルが同じであるので、LED24の断線と判定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用灯具の点灯制御装置に係り、特に、半導体発光素子で構成された半導体光源の点灯を制御するように構成された車両用灯具の点灯制御装置に関する。
従来、車両用灯具として、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を光源に用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
LEDを光源とする車両用灯具の点消灯や調光を制御するに際しては、例えば、LEDを点消灯または調光するための指令信号を生成して配信する信号配信回路と、指令信号に従ってLEDの点灯を制御する電源回路とを備えた点灯制御装置を設け、信号配信回路と電源回路とを配線を介して接続し、信号配信回路から電源回路に指令信号を配信することで、指令信号に従ってLEDの点灯を制御することができる。ところが、LEDが断線したときには、そのままでは配光が変化するため、LEDが断線したことを外部あるいは運転者に知らせる必要がある。この場合、LEDの断線を検出する断線検出器を電源回路に設けるとともに、車室内にインジケータランプを設け、断線検出器の出力による断線検出信号を配線を介して信号配信回路に転送し、信号配信回路によってインジケータランプを点灯する構成を採用することで、LEDが断線したことを運転者に知らせることができる。
特開2002−231013号公報(第2頁〜第4頁、図1〜図5)
LEDの点消灯などを制御するために、信号配信回路から電源回路に指令信号を配信し、LEDの異常を運転者などに知らせるために、断線検出器から断線検出信号を信号配信回路に転送する構成を採用すると、指令信号を配信するための配線が必要になるとともに、断線検出信号を転送するための配線が必要となる。しかも、LEDの数に応じて電源回路を設けたときには、電源回路の増加とともに、指令信号を配信するための配線と断線検出信号を転送するための配線が増加することになる。すなわち、指令信号を配信するための専用の配線と断線検出信号を転送するための専用の配線を別々に設けたのでは、配線の数が増加すると共に、標準化を図ることができず、コストアップとなる。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、指令信号を配信するための配信ラインを利用して半導体光源の異常に関する情報を指令信号の配信元に転送することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、半導体光源の電流値を規定した指令信号を生成し、生成した指令信号を配信先での受信を条件にそのレベルを変更して配信ラインに出力し、前記生成した指令信号を前記配信先での受信が阻止されたときにはそのまま前記配信ラインに出力する信号配信手段と、前記半導体光源に関する異常を検出する異常検出手段と、前記指令信号の配信先として前記配信ラインを介して前記信号配信手段に接続されて、前記異常検出手段の異常検出出力に応答して前記指令信号の受信を阻止し、それ以外のときには前記指令信号を受信する指令信号入力手段と、前記指令信号入力手段の受信による指令信号に従って前記半導体光源の電流を規定の電流に制御する制御手段とを備え、前記信号配信手段は、前記生成した指令信号と前記配信ラインに出力した指令信号とを比較して前記半導体光源に関する異常の有無を判定してなる構成とした。
(作用) 信号配信手段で生成された指令信号が配信ラインに出力されたときに、異常検出手段によって半導体光源に関する異常が検出されないときには、配信ラインに出力された指令信号が指令信号入力手段によって受信され、生成された指令信号は、レベルが変更された状態で配信ラインを伝送し、指令信号入力手段から制御手段に伝送される。一方、信号配信手段で生成された指令信号が配信ラインに出力されたときに、異常検出手段によって半導体光源に関する異常が検出されたときには、配信ラインに出力された指令信号の受信が指令信号入力手段によって阻止され、生成された指令信号は、レベルが変更されることなく配信ラインに出力されるとともに、半導体光源に関する異常情報として信号配信手段に戻される。信号配信手段から配信ラインに指令信号が出力される過程では、信号配信手段において、生成した指令信号と配信ラインに出力した指令信号とを比較して半導体光源に関する異常の有無が判定される。すなわち、生成した指令信号と配信ラインに出力した指令信号とのレベルが異なるときには、半導体光源が正常であると判定される。一方、生成された指令信号がそのレベルを変更されることなくそのまま配信ラインに出力され、生成した指令信号と配信ラインに出力された指令信号のレベルが同じであるときには、半導体光源に異常が生じたと判定される。従って、指令信号を配信するための配信ラインを利用して半導体光源に関する異常情報を信号配信手段に伝送することができるため、配信ラインを、指令信号を配信するための配線と半導体光源に関する異常情報を伝送するための配線として共用することができ、配線数を少なくでき、コストダウンが可能になる。
請求項2に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項1に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記信号配信手段をマイコンで構成すると共に、前記マイコンで生成した指令信号を抵抗を介して前記配信ラインに出力してなる構成とした。
(作用)車両用灯具を構成する場合、複数の負荷駆動部(配信先)が必要となり、車種毎に負荷駆動部の数は異なるが、信号配信手段をマイコンで構成すれば、ハードを標準化でき、マイコンのソフト変更で車種毎に対応可能となる。また、そのハード(指令信号のレベルを変更するもの)を抵抗のみで構成できるので、コスト的に有利であり、標準化がより一層し易くなる。すなわち、標準化する以上、予め多くの出力端子を備えておくべきであるが、車種によって使用しない出力端子(無駄な端子)が異なるので、得策ではない。これに対して、マイコンに多くの抵抗を接続しても、車種によって無駄になるものは抵抗のみで済むことになる。
請求項3に係る車両用灯具の点灯制御装置においては、請求項2に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記マイコンは、前記半導体光源を調光すべき電流値を規定した指令信号をクロック信号で生成してなる構成とした。
(作用) 指令信号をクロック信号で生成し、生成したクロック信号を抵抗を介して配信ラインに出力すると、半導体光源の正常時には、クロック信号のレベルが抵抗によって低下し、レベルの低下したクロック信号にしたがって半導体光源が調光されることになる。この場合、マイコンは、半導体光源の異常の有無をデジタル情報で判定することができる。従って、A/D変換機能を持たない安価なマイコンを使用可能となり、灯具のコストダウンを図ることができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る車両用灯具の点灯制御装置によれば、指令信号を配信するための配線と半導体光源に関する異常情報を伝送するための配線として配信ラインを共用することができ、配線数を少なくできる。
請求項2によれば、指令信号のレベルを変更するハードを抵抗のみで構成することができ、コスト的に有利であり、標準化がより一層し易くなる。
請求項3によれば、半導体光源の異常の有無をデジタル情報で判定することができるとともに、A/D変換機能を持たない安価なマイコンを使用可能となり、灯具のコストダウンを図ることができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置のブロック構成図、図2は、本発明の第2実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置のブロック構成図、図3は、点灯制御装置を構成する回路素子を回路基板に実装したときの縦断面図、図4は、ヒートシンクの第1実施例を示す正面図、図5は、ヒートシンクの第2実施例を示す正面図、図6は、ヒートシンクの第3実施例を示す正面図、図7は、点灯制御装置を回路基板に実装したときの他の実施例を示す斜視図、図8は、点灯制御装置を回路基板に実装したときの他の実施例を示す縦断面図である。
これらの図において、車両用灯具の点灯制御装置10は、図1に示すように、車両用灯具(発光装置)の一要素として、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する。)12と、指令信号入力回路14と、異常検出回路16と、電源回路18とを備えて構成されており、電源回路18の出力側に接続された出力端子20、22間に、半導体発光素子で構成された半導体光源としてのLED24が接続されている。LED24は、ヘッドランプ、ストップ&テールランプ、フォグランプ、ターンシグナルランプなどの各種車両用灯具の光源として構成することができる。また、LED24としては、2個以上のLEDを互いに直列に接続したもの、あるいは直列接続された複数個のLEDを光源ブロックとし、光源ブロックを複数個並列接続したものを用いることもできる。
マイコン12は、例えば、CPU(MPU)、RAM、ROM、I/Oインターフェイスなどを用いて構成されており、車両本体に配置されたスイッチ(例えば、運転者の操作に応答して点灯・消灯・調光を切替えるスイッチ)からの信号等を取り込み、指令信号の配信元として、LED24の電流値を規定した指令信号を生成し、生成した指令信号を出力端子26から抵抗R1、外部接続端子28、配信ライン30を介して、配信先の指令信号入力回路14に配信するようになっている。この場合、マイコン12は、指令信号として、例えば、LED24の全点灯時にはハイレベルの信号(LED24に定格電流を流すための信号)を生成し、LED24の消灯時にはローレベルの信号(LED24の電流を0にするための信号)を生成し、LED24を全点灯時の50%または30%で調光するときには、デューティ比が50%または30%のクロック信号(LED24に定格電流の50%または30%の電流を流すための信号)を生成するようになっている。
また、マイコン12は、指令信号を出力するに際して、LED24に関する異常の有無を監視するために、外部接続端子28に出力される指令信号を入力端子32を介して取り込み、出力端子26から出力される指令信号のレベルと入力端子32に入力される指令信号のレベルとを比較し、両者のレベルが一致するか否かを判定するようになっている。
すなわち、本実施例においては、LED24の異常に関する情報を断線検出回路16からマイコン12に配信ライン30を利用して間接的に転送するために、LED24の異常の有無に応じて指令信号入力回路14(NMOSトランジスタ34)のオンオフ動作を制御し、指令信号入力回路14(NMOSトランジスタ34)の動作状態によって配信ライン30を伝送する指令信号のレベルを変化させる構成を採用していることから、マイコン12において、出力端子26から出力される指令信号のレベルと入力端子32に入力される指令信号のレベルとを比較し、両者のレベルが一致するか否かを判定するようになっている。
具体的には、後述するように、指令信号が配信ライン30を介して指令信号入力回路14によって受信されたときには、指令信号入力回路14の入力インピーダンスが低インピーダンスとなって、出力端子26から出力される指令信号のレベルが抵抗R1によって低下し、レベルの低下した指令信号が入力端子32に入力されるとともに指令信号入力回路14に入力されるようになっている。一方、指令信号の受信が指令信号入力回路14によって阻止されたときには、指令信号入力回路14の入力インピーダンスがハイインピーダンスとなって、出力端子26から出力される指令信号は、そのレベルが抵抗R1によって低下することなく、そのまま配信ライン30に出力されるとともに入力端子32に入力されるようになっている。
すなわち、マイコン12は、LED24の電流値を規定した指令信号を生成し、生成した指令信号を配信先での受信を条件にそのレベルを抵抗R1によって変更して配信ライン30に出力し、配信先での受信が阻止されたときには生成した指令信号をそのまま配信ライン30に出力する信号配信手段として構成されている。
また、マイコン12は、出力端子26から出力される指令信号のレベルと入力端子32に入力される指令信号のレベルとを比較し、両者のレベルが一致しないときには、指令信号が指令信号入力回路14によって受信されたとして判定するとともに、LED24が正常状態にあると判定し、一方、両者のレベルが一致したときには指令信号の受信が指令信号入力回路14によって阻止されたと判定するとともに、LED24に断線に伴う異常が発生したと判定する判定手段としての機能を備えて構成されている。
指令信号入力回路14は、断線検出回路16の出力信号に応じてオンオフ動作するNMOSトランジスタ34と抵抗R2を備えて構成され、断線検出回路16は、コンパレータ36と、基準電圧38と、抵抗R3、抵抗R4を備えて構成されている。指令信号入力回路14のNMOSトランジスタ34は、ドレインが入力端子40を介して配信ライン30に接続され、ゲートがコンパレータ36の出力側に接続されている。この指令信号入力回路14は、NMOSトランジスタ34のオン動作時に、その入力インピーダンスが低インピーダンスとなって配信ライン30からの指令信号を受信し、NMOSトランジスタ34のオフ動作時には、その入力インピーダンスがハイインピーダンスとなって配信ライン30からの指令信号の受信を阻止する指令信号入力手段として構成されている。
一方、断線検出回路16における抵抗R4は、その一端側が出力端子22を介してLED24のカソード側に接続され、他端側が接地されている。コンパレータ36は、正入力端子が出力端子22に接続され、負入力端子が、設定電圧を出力する基準電圧38に接続されている。このコンパレータ36は、正入力端子に印加される電圧と負入力端子に印加される設定電圧とを比較し、正入力端子に印加される電圧が設定電圧よりも高いときには、LED24が正常状態にあるとしてハイレベルの信号を出力し、一方、LED24が断線し、抵抗R4に電流が流れなくなって、正入力端子の電圧が負入力端子の電圧よりも低下したときには、LED24に断線に伴う異常が生じたとしてローレベルの信号を出力する異常検出手段の一要素として構成されている。
異常検出回路16の出力がハイレベルにあるときには、NMOSトランジスタ34がオンになり、配信ライン30を伝送する指令信号が指令信号入力回路14によって受信され、受信された信号が電源回路18に出力されるようになっている。一方、断線検出回路16から異常検出出力としてローレベルの信号が出力されたときには、NMOSトランジスタ34がオフとなって、その入力インピーダンスがハイインピーダンスとなり、配信ライン30を伝送する指令信号の受信が指令信号入力回路14によって阻止されるようになっている。
すなわち、LED24の断線時には、指令信号の電源回路18への伝送が指令信号入力回路14によって阻止されるとともに、LED24の異常情報が指令信号の受信阻止の情報に変換されて、配信ライン30からマイコン12に転送されるようになっている。
電源回路18は、抵抗R5、R6、R7、R8、R9、ダイオードD1、D2、コイルL1、コンデンサC1、NPNトランジスタ42、ダウンコンバータ44を備えて構成されており、抵抗R5の一端側がNMOSトランジスタ34のソースに接続され、抵抗R9の一端側が出力端子22に接続され、コイルL1とコンデンサC1との接続点が出力端子20に接続されている。抵抗R8の一端側はVREF(例えば、5Vの電源)に接続されており、抵抗R8と抵抗R9との接続点はダウンコンバータ44のフィードバック端子46に接続されている。フィードバック端子46にはダイオードD1のカソード側が接続され、ダイオードD1のアノード側はNPNトランジスタ42のコレクタに接続されている。
NPNトランジスタ42は、NMOSトランジスタ34がオンになったときにオンになり、配信ライン30を伝送する指令信号のレベルをVBE(例えば、0.6V)に保持するようになっている。例えば、マイコン12の出力端子26からハイレベルの指令信号が出力されたときに、NMOSトランジスタ34がオンになってそのレベルが抵抗R1によって低下した際に、そのレベルをVBEに保持するようになっている。NPNトランジスタ42がオンになるとコレクタが接地され、ダイオードD1のアノード側の電圧が0Vとなり、ダウンコンバータ44のフィードバック端子46には、VREFを抵抗R8、R9、R4で分圧した電圧が印加される。ダウンコンバータ44は、例えば、PWM IC(LM2675)を用いて構成されており、抵抗R4の両端に生じる電圧が一定になるように、すなわち、フィードバック端子46に印加される電圧、例えば、1.21Vが一定になるように、LED24の電流を一定電流に制御する制御手段の一要素として構成されている。
例えば、ダウンコンバータ44は、全点灯時の指令信号に応答してNMOSトランジスタ34、NPNトランジスタ42がオンになったときには、LED24に規定の電流として、例えば、定格電流として、0.516Aを流すための全点灯制御を行うようになっている。また、マイコン12から消灯時の指令信号としてローレベルの信号が出力されたときには、NPNトランジスタ42がオフになり、フィードバック端子46には、VREFを抵抗R8、R9、R4で分圧した電圧の他に、抵抗R7、ダイオードD1を介して電圧が作用するようになっている。この場合、NPNトランジスタ42がオフになることに伴ってフィードバック端子46の電圧が上がるため、このフィードバック端子46の電圧を下げるように、ダウンコンバータ44が出力電流を下げる制御を行うことになる。この結果、ダウンコンバータ44は0A制御(LED24の電流を0にするための制御)に移行し、LED24には電流が流れず、LED24を消灯させることができる。
一方、LED24を調光するために、ハイレベルとローレベルを繰り返すクロック信号として、例えば、全点灯時の50%に減光する50%調光時にはデューティ50%のクロック信号が出力され、全点灯時の10%に減光する10%調光時にはデューティ10%のクロック信号が出力されると、NMOSトランジスタ34がオンになって、抵抗R1によってレベルの低下したクロック信号が順次NPNトランジスタ42に入力され、NPNトランジスタ42はクロック信号に応答してオンオフ動作を繰り返す。NPNトランジスタ42がオンオフ動作を繰り返すと、フィードバック端子46に印加される電圧は、NPNトランジスタ42のオンオフ動作に応じて変化し、ダウンコンバータ44は0A制御(電流を0とする制御)と全点灯制御(電流を0.516Aとする制御)を繰り返すことになる。この場合、ダウンコンバータ44は、デューティ50%のクロック信号のときには、0A制御と全点灯制御を繰り返すことで、結果として、0.516A×0.5制御(LED24に0.516A×0.5の電流を流すための制御)を行い、デューティ10%のクロック信号のときには、0A制御と全点灯制御を繰り返すことで、結果として、0.516A×0.1制御(LED24に0.516A×0.1の電流を流すための制御)を行うことになり、LED24が50%減光点灯または10%減光点灯する。
このとき、マイコン12は、出力端子26から出力されるクロック信号と入力端子32に入力されるクロック信号のレベルが異なるため、LED24は正常状態にあると判定することになる。
なお、ダウンコンバータ44がクロック信号によって0A制御と全点灯制御を繰り返す制御を実行する代わりに、フィードバック端子46にローパスフィルタを挿入して、クロック信号の平均値をダウンコンバータ44に入力する構成を採用すれば、ダウンコンバータ44が、平均値に従ってLED24を常に一定の状態で減光点灯させるようにすることも可能である。
また、LED24を消灯から点灯に移行させるに際しては、消灯時にはLED24に電流が流れていないため、NMOSトランジスタ34がオフ状態にあって、そのままではオンに移行させることができないことを考慮し、入力端子40とNMOSトランジスタ34のゲートとの間に微分回路を挿入し、配信ライン30を伝送する指令信号の立ち上がりに応答して微分回路からNMOSトランジスタ34のゲートにトリガー信号を印加して、NMOSトランジスタ34をオン動作させる構成を採用することができる。
本実施例によれば、マイコン12は、出力端子26から指令信号を出力するときに、指令信号のレベルが抵抗R1によって低下した状態で配信ライン30に出力されたときにはLED24が正常状態にあると判定し、出力端子26から出力される指令信号がNMOSトランジスタ34によって受信されず、抵抗R1においてそのレベルが低下しないまま配信ライン30に出力されたときにはLED24が断線したと判定するようにしたため、指令信号を伝送する配信ライン30を利用してLED24の断線に伴う異常情報をマイコン12に伝送することができ、配信ライン30を指令信号の伝送と異常情報の伝送に共用することができ、配線数の低減に伴って、コストダウンを図ることが可能になる。
また、本実施例によれば、マイコン12で指令信号を生成し、生成した指令信号を抵抗R1を介して配信ライン30に出力するようにしているので、ハードを標準化でき、ソフト変更で車種毎に対応可能であると共に、指令信号のレベルを変更するためのハードを抵抗R1のみで構成できるので、コスト的に有利であり、標準化がより一層し易くなる。
さらに、本実施例によれば、マイコン12はデジタル情報(クロック信号)で異常の有無を判定することができので、マイコン12として、A/D変換機能を持たない安価のマイコンを使用可能となり、灯具のコストダウンを図ることができる。
また、LED24の異常の有無に応じて指令信号のレベルを調整するに際して、IC(集積回路)などを設けることなく、マイコン12の出力端子26に抵抗R1を接続するだけでよいので、回路構成の簡素化を図ることができる。
また、本実施例においては、LED24の断線について述べたが、電源ラインの断線時や配信ライン30の断線時においてもNMOSトランジスタ34がオフになるため、これらの異常を判定することも可能である。
また、LED24とは異なる他のLEDの点灯も制御する必要があるときには、制御すべきLEDの数に応じて指令信号入力回路14、断線検出回路16、電源回路18を設け、各指令信号入力回路14を配信ラインを介してそれぞれ外部接続端子28a、28b、…に接続することで同様に行うことができる。
次に、本発明の第2実施例を図2にしたがって説明する。本実施例は、指令信号入力回路14の代わりに、指令信号入力回路48を設けるとともに、断線検出回路16におけるコンパレータ36の正入力端子と負入力端子の位相関係を逆にしたものであり、他の構成は図1のものと同様である。
すなわち、図1に示すNMOSトランジスタ34を用いる代わりに、オペアンプ50とNPNトランジスタ52を用いるために、指令信号入力回路48は、抵抗R10、R11、R12、R13、R14、R15、オペアンプ50、NPNトランジスタ52、54を備えて構成されており、オペアンプ50の正入力端子とNPNトランジスタ52のコレクタがそれぞれ入力端子40に接続され、NPNトランジスタ54のベースがコンパレータ36の出力側に接続されている。抵抗R10の一端は電源に接続され、抵抗R11の一端は接地されており、抵抗R10、抵抗R11によって分圧された電圧が基準電圧としてオペアンプ50の負入力端子に入力されている。
このオペアンプ50は、正入力端子に入力された電圧(配信ライン30の電圧)が基準電圧に等しくなるように、NPNトランジスタ52を制御するようになっている。例えば、配信ライン30から全灯時の指令信号としてハイレベルの信号が入力されたときには、オペアンプ50の出力は基準電圧、例えば、0.7Vとなり、NPNトランジスタ42がオンになって、ダウンコンバータ44に対して全点灯時の制御として、LED24に0.516Aの電流を流すための全点灯制御を実行させるようになっている。一方、配信ライン30にローレベルの信号が出力されたときには、オペアンプ50の出力は0VとなってNPNトランジスタ42はオフとなり、ダウンコンバータ44に対して0A制御を実行させるようになっている。また、配信ライン30からクロック信号が入力されたときには、オペアンプ50から0Vと0.7Vの電圧が交互に出力されるようになり、オペアンプ50は、ダウンコンバータ44に対して0A制御と全点灯制御(0.516A制御)を交互に繰り返す制御を実行させるようになっている。
ここで、LED24の正常時には、断線検出回路16におけるコンパレータ36の負入力端子は正入力端子よりも高い電圧に維持され、コンパレータ36からローレベルの信号が出力され、NPNトランジスタ54はオフの状態に維持されている。この場合、LED24が正常状態にあるため、NPNトランジスタ52はオペアンプ50の出力によってその動作が制御されるようになっている。
一方、LED24の異常時には、LED24の断線に伴って抵抗R4に電流が流れなくなって、コンパレータ36の負入力端子の電圧が正入力端子の電圧よりも低下すると、コンパレータ36の出力レベルがローレベルからハイレベルに反転し、NPNトランジスタ54がオンになる。この結果、NPNトランジスタ52が強制的にオフになるため、オペアンプ50の入力インピーダンスがハイインピーダンスとなって、配信ライン30を伝送する指令信号の受信がオペアンプ50によって阻止されるようになっている。
本実施例においては、配信ライン30の電圧をダイオードD1のVf(順方向電圧)で規定する代わりに、オペアンプ50の基準電圧で規定することができる。
本実施例によれば、マイコン12は、出力端子26から指令信号を出力するときに、指令信号のレベルが抵抗R1によって低下した状態で配信ライン30に出力されたときにはLED24が正常状態にあると判定し、出力端子24から出力される指令信号がオペアンプ50によって受信されず、抵抗R1においてそのレベルが低下しないまま配信ライン30に出力されたときにはLED24が断線したと判定するようにしたため、指令信号を伝送する配信ライン30を利用してLED24の断線に伴う異常情報をマイコン12に伝送することができ、配信ライン30を指令信号の伝送と異常情報の伝送に共用することができ、配線数の低減に伴って、コストダウンを図ることが可能になる。
また、本実施例においても、前記実施例と同様に、ハードを標準化できるとともに、ソフト変更で車種毎に対応可能であり、また、マイコン12として、A/D変換機能を持たない安価のマイコンを使用可能であり、灯具のコストダウンを図ることができる。
次に、前記各実施例における点灯制御装置を回路基板に実装するときの構成を図3および図4にしたがって説明する。金属製回路基板60は、図3に示すように、略長方形形状に形成されており、回路基板60の表面(上面)側の略中央部には、LED24を構成するLEDチップ24aが搭載されている。LEDチップ24aの周囲には、略半球形形状に形成された光透過性部材としてのレンズ(前面カバー)62が装着されている。また、回路基板60の表面には電極ランド64、66が形成されており、電極ランド64、66はそれぞれスルーホール68、70に接続されている。
一方、回路基板60の裏面側には、指令信号入力回路14、断線検出回路16、
電源回路18などを構成する各種回路素子72、74が分散して実装されている。各回路は、電極ランド64、66からスルーホール68、70を介して給電されるようになっている。そして各回路素子72、74の周囲には、アルミニウム製放熱構造部材としてのヒートシンク76が配置されており、ヒートシンク76のうちLEDチップ24aの真下に配置された固定部76aが回路基板60の裏面側に密着し、四隅の固定部76bが回路基板60の裏面側四隅に密着するようになっている。すなわち、ヒートシンク76は、回路素子72、74が配置される領域を避けて回路基板60の裏面側に密着されている。この場合、回路素子72と回路素子74は、固定部76aの周囲の領域に形成されたパターン(図示せず)を介して接続されている。
また、ヒートシンク76と回路基板60とを接触させるに際しては、図5に示すように、固定部76cの表面形状をE字形に形成することもできる。この場合、図4のものよりも接触面積が増えるため、放熱性を高めることができる。
さらに、図6に示すように、固定部76aの周囲に、回路素子72、74を配置するための領域を残して、ロ字形状の固定部76dを形成することもできる。この場合、固定部76dが回路素子72、74の周囲を囲み、回路基板60の縁と密着するため、ヒートシンク76と回路基板60との接触面を完全にシールすることができ、回路素子72、74などが外気に触れるのを防止することができる。
また、図7に示すように、ヒートシンク76に開口部78、80を形成し、開口部78、80から樹脂を充填して回路素子72、74を固定することで、回路素子72、74の防水性および防湿性を高めることができる。
ヒートシンク76としては、図8に示すように、ヒートシンク本体にフィン82が複数個一体となって形成されているものを用いることができる。この場合、フィン82がないものよりも放熱面積が大きくなるため、より放熱性を高めることができる。
本実施例においては、回路基板60の上面側にLEDチップ24aを配置し、その周囲にレンズ62を配置し、回路基板60の裏面側に回路素子72、74、ヒートシンク76を配置するようにしたため、車両用灯具を消灯したときでも回路素子72、74などがレンズ62を介して見えることはなく、見栄えを良くすることができる。
本発明の第1実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置のブロック構成図である。 本発明の第2実施例を示す車両用灯具の点灯制御装置のブロック構成図である。 点灯制御装置を構成する回路素子を回路基板に実装したときの縦断面図である。 ヒートシンクの第1実施例を示す正面図である。 ヒートシンクの第2実施例を示す正面図である。 ヒートシンクの第3実施例を示す正面図である。 点灯制御装置を回路基板に実装したときの他の実施例を示す斜視図である。 点灯制御装置を回路基板に実装したときの他の実施例を示す縦断面図である。
符号の説明
10 車両用灯具の点灯制御装置
12 マイコン
14 指令信号入力回路
16 断線検出回路
18 電源回路
24 LED
26 出力端子
28 外部接続端子
30 配信ライン
32 入力端子
34 NMOSトランジスタ
36 コンパレータ
42 NPNトランジスタ
44 ダウンコンバータ
48 指令信号入力回路
50 オペアンプ
52、54 NPNトランジスタ

Claims (3)

  1. 半導体光源の電流値を規定した指令信号を生成し、生成した指令信号を配信先での受信を条件にそのレベルを変更して配信ラインに出力し、前記生成した指令信号を前記配信先での受信が阻止されたときにはそのまま前記配信ラインに出力する信号配信手段と、前記半導体光源に関する異常を検出する異常検出手段と、前記指令信号の配信先として前記配信ラインを介して前記信号配信手段に接続されて、前記異常検出手段の異常検出出力に応答して前記指令信号の受信を阻止し、それ以外のときには前記指令信号を受信する指令信号入力手段と、前記指令信号入力手段の受信による指令信号に従って前記半導体光源の電流を規定の電流に制御する制御手段とを備え、前記信号配信手段は、前記生成した指令信号と前記配信ラインに出力した指令信号とを比較して前記半導体光源に関する異常の有無を判定してなる車両用灯具の点灯制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記信号配信手段をマイコンで構成すると共に、前記マイコンで生成した指令信号を抵抗を介して前記配信ラインに出力してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用灯具の点灯制御装置において、前記マイコンは、前記半導体光源を調光すべき電流値を規定した指令信号をクロック信号で生成してなることを特徴とする車両用灯具の点灯制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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