JP2006212358A - 桶台カウンター - Google Patents

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Abstract

【課題】 出っ張り感がなく、下方側に広い空間を確保することができ、しかも強固な設置状態が得られる桶台カウンターを提供する。
【解決手段】 壁に固定される基部13と、基部13に根元が固定される複数の棒体10,10,10と、複数の棒体10,10,10上に固定される天板11と、基部13および複数の棒体10,10,10の根元のみを覆う長尺カバー9で構成され、配管20a,20bも長尺カバー9で覆うことができ、長尺カバー9は基部13に取り付けられた係止部材14,14,14に係止させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、洗面器を置くことのできる浴室に設置される桶台カウンターに関するものである。
従来、浴室に設置されて上面に洗面器を置くことのできる桶台カウンターは、浴室の壁面にブラケットで固定され、このブラケット全体を樹脂成形カバーで覆い隠す構造のものが主流である。
なお、特許文献1に開示されているように、浴室壁面から略水平に棒状部材を固設して、この棒状部材上に透明のカウンターを取り付けた構造のものも存在する。
特開2004−24773号公報
従来のブラケット全体を樹脂成形カバーで覆い隠す構造の桶台カウンターでは、狭い浴室空間内に桶台カウンターが出っ張って、心理的に邪魔になるという問題点があった。
なお、特許文献1に開示されているような構造では、出っ張り感を軽減し、洗練された意匠を実現することができるが、洗面器を載せるために十分な強度を確保することは困難であり、強度を確保するために相応のブラケット構造とすると、ブラケット等の構造部材をすっきりと収めることができなくなるという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、出っ張り感を軽減でき、洗練された意匠を実現できて、しかも強度的に優れ、安価に製作できる桶台カウンターを提供するものであり、その請求項1は、壁に固定される基部と、該基部に根元が固定される複数の棒体と、該複数の棒体上に固定される天板と、前記基部および前記複数の棒体の根元のみを覆うカバーで構成され、該複数の棒体の根元は略直線状に並設されて、該複数の棒体の根元は長尺カバーで覆われていることである。
また請求項2は、前記基部に沿設される配管も前記長尺カバーで覆うように構成したことである。
また請求項3は、前記基部に、前記長尺カバーを係止するための係止部材を設けたことである。
本発明の桶台カウンターは、基部と、基部に固定される複数の棒体と、天板と、基部および複数の棒体の根元のみを覆う長尺カバーで構成されていることにより、見せたくない壁への固定部分のみを長尺カバーで覆い隠し、すっきりとした外観とすることができ、隠される基部は強固な構造とすることができ、固定部分以外は露出させてデッドスペースを減らして、天板下方側の足元スペースを広く確保できるものとなる。
また、天板は市販の板から切り出して成形することができ、また長尺カバーも切断等で成形することができ、安価に構成することができ、しかも複数の棒体は共通のもので対応でき、棒体のピッチ間隔や数を増減させて、桶台カウンターの横方向長さを自由に調整できるものとなる。
また、基部に沿設される配管も長尺カバーで覆うように構成したことにより、長尺カバーで給水用および給湯用の配管も隠すことができ、長尺カバーは配管カバーも兼用できるため、部品点数を削減できて、すっきりと配管を収めることができるものとなる。
また、基部に、長尺カバーを係止するための係止部材を設けたことにより、基部に設けられている係止部材に、ワンタッチで長尺カバーを係止させることができ、組み付け作業が極めて容易なものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室の要部斜視構成図であり、浴室1内に設置された浴槽2の洗い場3側の壁面4には、鏡5と、その側方に複数段の棚6が設けられ、鏡5の下端には水栓7が設置されて、水栓7の下方には、洗面器を置くことのできる桶台カウンター8が設置されている。
この桶台カウンター8は、長尺カバー9から4本の棒体10,10,10,10が洗い場3側へ突出され、この4本の棒体10,10,10,10上に透明な天板11が設置されて構成されている。
なお、浴槽2のエプロン2a内に立設される給水および給湯用の配管は、エプロン2aの裏側から長尺カバー9内を通って配管カバー12内に立設され水栓7に接続されており、給水用および給湯用の配管は、エプロン2aと長尺カバー9と配管カバー12内に完全に隠蔽されている。
図2には、桶台カウンター8の拡大構成図を示す。
また図3では、天板11の形状の異なる桶台カウンター8を示す。更に図4では、天板11が長方形状をなす桶台カウンター8の斜視構成図を示す。
なお、図5には、第1実施例の桶台カウンターの構成部材の分解斜視図を示し、また図6では、組み立て状態の側面断面構成図を示す。
桶台カウンター8は、壁面4に固定される基部13と、この基部13に固定される4本の棒体10,10,10,10と、棒体10,10,10,10の根元10c,10c,10c,10cおよび基部13を覆蓋する長尺カバー9と、天板11と、天板11を固定するためのカラー部材18と雌ネジ部材19で構成されている。
先ず、基部13を説明すると、基部13は、板金を曲げ加工等して十分な強度が確保できるように構成され、壁面4に固定される上下の固定片13a,13a間に、断面略コの字状に、上下の突出片13b,13bの前端に傾斜取付片13cが一体形成され、この傾斜取付片13cは、上側が下側よりも洗い場3側へ突出して、約2°程度傾斜されている。
また、上下の固定片13a,13aには、それぞれビス孔13dが形成されており、傾斜取付片13cには、棒体10,10,10,10を固定するための2個一対の取付孔13e,3eがそれぞれ横方向に所定間隔で形成されている。
基部13の上下の固定片13a,13aには、それぞれ係止部材14が取り付けられるものであり、係止部材14は、基部13の固定片13aにビス15で固定される固定片14aの先端に爪状のフック片14bが一体形成されている。この係止部材14は、本例では横方向に間隔をおいて4個、それぞれ基部の上下の固定片13a,13bにビス15を介して取り付けられるものである。
図6の側面断面図で示すように、ビス15を係止部材14の固定片14aに通し、更に基部13の固定片13aのビス孔13dに通して、ビス15を壁面4に締め付けて、ビス15で基部13とともに係止部材14を壁面4に固設できるものである。
なお、基部13の横方向中央部には、切欠部Cを形成しておき、例えばエプロン2aの裏側に配管された給水配管20aを基部13の上方の突出片13b上に沿設させて、この切欠部Cの位置で上方へ立ち上げて、配管カバー12内に入れ込むことができ、また下方の突出部13bの下方に、給湯配管20bを沿設させて、給湯配管20bを切欠部Cから上方へ立ち上げて、配管カバー12内に配管できるものである。
次に、棒体10は、上面に凹部を備え下方へ貫通する孔を有する凹孔10aが2個形成されており、図6に示すように、基部13の傾斜取付片13cに貫通形成されている取付孔13e,13e内に、それぞれ裏側からビス16,16を通し、棒体10にビス16,16を締め付けて、棒体10は基部13の傾斜取付片13cに一対のビス16,16で回り止めされた状態に固定されるものである。
なお、基部の傾斜取付片13cは、予め約2°程度傾斜されているため、ビス16,16を締め付けて棒体10を固定した状態では、棒体10の中心線R2は、水平線R1よりも2°傾いた状態で設置されることとなる。
次に、長尺カバー9は、前面片9aの上端に裏側へ突出状に折り曲げて上面片9bが一体形成され、前面片9aの下端には、折り曲げて下面片9cが一体形成されており、押出成形等で長尺に形成して、適宜長さに切断して加工されたものである。
なお、長尺カバー9には、横方向に所定間隔で棒体10,10,10,10を通すための差込孔9d,9d,9d,9dが形成されている。
また、天板11は、透明の板材を切断して形成されたものであり、横方向に間隔をおいて上下に貫通する孔11a,11a,11a,11aが形成されている。
基部13にビス16,16を介して4本の棒体10,10,10を固定しておき、この状態で、基部13を壁面4にビス15で固定する際に、係止部材14も同時に壁面4にビス15を締め付けて固定することができ、この状態で、長尺カバー9の差込孔9d,9d内に棒体10,10を差し込んで、長尺カバー9を壁面4側へ押し付けてゆくと、長尺カバー9の上面片9bは、係止部材14のフック片14bに弾性係止され、長尺カバー9の下面片9cは、下方の係止部材14の下方に配置されるため、下方から下面片9cを通して係止部材14に手回しネジ17を締め付け、これにより長尺カバー9を固定することができ、長尺カバー9により、基部13および給水配管20a,給湯配管20bおよび4本の棒体10,10,10,10の根元部分が覆蓋されて、すっきりとした設置状態が得られるものであり、長尺カバー9からは4本の棒体10,10,10,10が突出した状態となる。
この状態で、各棒体10の凹孔10a内に上方より筒状のカラー部材18を差し込み、複数のカラー部材18上に天板11を載せ、孔11aを整合させて、孔11aの上方より雌ネジ部材19を孔11a内に差し込んで、棒体10の凹孔10aの下方よりネジ23を差し込んで、ネジ23を雌ネジ部材19に締め付けることで固定することができ、この状態では、雌ネジ部材19の化粧頭部19aとカラー18間に天板11が挟まれて固定されることとなる。
その状態で組み付けが完了し、図2に示すように、長尺カバー9からは、4本の棒体10,10,10,10と、その上面の透明な天板11と化粧頭部19a,19aのみが露出した極めてすっきりとした設置状態が得られるものであり、天板11は透明であり、洗い場3側への出っ張り感が低減されたものとなり、4本の棒体10,10,10,10の下方には広い空間が確保され、天板11上に洗面器を置いて洗髪等を行う際に、足元が広々として使い勝手が良好なものとなる。
なお、前述した如く、各棒体10,10,10,10の中心線R2は、水平線R1よりも2°上傾しているため、天板11も長尺カバー9側に向かって下傾状をなし、この天板11上に洗面器を置いた場合に、洗面器が洗い場3側へ落下しにくくなり、洗面器から溢れた水は天板11上を長尺カバー9側へ流れるため、足元に水がかからないものとなる。
しかも、図6に示すように、天板11の後端と長尺カバー9間に隙間が形成されるように設定しておけば、この隙間内を湯水が下方へ落下して良好に流されることとなる。
本例の桶台カウンター8では、部品点数が少ないため施工が容易であり、また天板11,長尺カバー9は型を用いることなく切断加工で成形することができ、安価に成形でき、しかも横方向の長さ寸法等を適宜調整して、横方向長さの異なるものも容易に製作することができるものである。しかも、各棒体10は同一のものを複数本用いて、この棒体10のピッチ間隔、および本数を増減させることで、横方向に長さの長い桶台カウンター8も容易に製作することができるものとなり、少ない設備投資でバリエーションの展開が容易なものとなる。
更に、天板11は図2,図3,図4に示すように、適宜形状の異なるものを容易に製作して意匠を変更させることも可能であり、天板11の形状に応じて、カラー部材18および雌ネジ部材19の使用個数を変えれば良いこととなる。
次に、図7および図8では、組付構造の変更例を示す。
図7および図8では、前述した係止部材14を省略して、代わりにナット21を用いるものである。
ナット21は、棒体10を通すことのできる通し孔21aが貫通形成されており、前端側には鍔部21bが形成され、内部に雌ネジが形成されている。
一方、棒体10の根元部分には、予め雄ネジ部10bを形成させておき、基部13にビス16,16で棒体10を固定した後に、長尺カバー9で基部13と棒体10の根元の雄ネジ部10bを覆蓋させる際に、前端側から棒体10に沿ってナット21を移動させ、ナット21を図8のように、棒体10の根元の雄ネジ部10bに螺合させてゆく。
即ち、ナット21は、長尺カバー9の差込孔9dの前面に鍔部21bが当接して、差込孔9dを完全に蓋することができ、ナット21を締め付けてゆくことで、長尺カバー9は壁面4側に押圧されて、長尺カバー9の上面片9bおよび下面片9cの後端は、壁面9に押し付けられて隙間なく固定されることとなる。
従って、この構造では、長尺カバー9と壁面4間の隙間を無くすことができて、長尺カバー9内への湯水の浸入を確実に防ぐことができるものとなる。
なお、その他の構造は、前記図5および図6に示した構造と同様である。
桶台カウンターを設置した浴室の要部斜視構成図である。 桶台カウンターの拡大斜視図である。 天板の形状を変えた桶台カウンターの斜視構成図である。 更に形状の異なる天板を備えた桶台カウンターの斜視構成図である。 桶台カウンターの構成部材の分解斜視図である。 図5の構成部材を組み付けた状態の側面断面構成図である。 構成部材の変更例を示す分解斜視図である。 図7の構成部材を組み付けた状態の側面断面構成図である。
符号の説明
1 浴室
2 浴槽
2a エプロン
3 洗い場
4 壁面
5 鏡
7 水栓
8 桶台カウンター
9 長尺カバー
9a 前面片
9b 上面片
9c 下面片
9d 差込孔
10 棒体
10a 凹孔
10b 雄ネジ部
10c 根元
11 天板
11a 孔
12 配管カバー
13 基部
13a 固定片
13b 突出片
13c 傾斜取付片
13d ビス孔
13e 取付孔
14 係止部材
14a 固定片
14b フック片
15,16 ビス
17 手回しネジ
18 カラー部材
19 雌ネジ部材
19a 化粧頭部
20a 給水配管」
20b 給湯配管
21 ナット
21a 通し孔
21b 鍔部
23 ネジ
C 切欠部

Claims (3)

  1. 壁に固定される基部と、該基部に根元が固定される複数の棒体と、該複数の棒体上に固定される天板と、前記基部および前記複数の棒体の根元のみを覆うカバーで構成され、該複数の棒体の根元は略直線状に並設されて、該複数の棒体の根元は長尺カバーで覆われていることを特徴とする桶台カウンター。
  2. 前記基部に沿設される配管も前記長尺カバーで覆うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の桶台カウンター。
  3. 前記基部に、前記長尺カバーを係止するための係止部材を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の桶台カウンター。
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