JP2006211841A - 超音波駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 振動子の駆動力を確実に被駆動体に伝達することができ、その駆動性能を向上することができる超音波駆動装置を提供する。
【解決手段】 電力が供給されることにより振動を発生する複数の振動子3と、各振動子3に固定される保持部材17と、各振動子3を所定方向に向けて付勢する付勢部材と、各振動子3に固定した保持部材17を支持する支持部材5と、を有し支持部材5に、保持部材17が固定された振動子3をそれぞれ収容し、所定方向に移動可能に支持する複数の配置孔11が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、超音波駆動装置に関する。
近年、電磁型モータに代わる新しいモータとして、圧電素子などの振動子の振動を利用した超音波モータ(超音波駆動装置)が注目されている。この超音波モータは、従来の電磁型モータと比較して、ギアなしで低速高推力が得られる点や、保持力が高い点や、ストロークが長く、高分解能である点や、静粛性に富む点や、磁気的ノイズを発生せず、また、磁気的ノイズの影響を受けない点等の利点を有している。
上述の利点の内で、特に高分解能での位置決め性能を発揮させるためには、超音波モータの振動子を高精度に位置決めすることが必要とされる。
しかしながら、振動子を剛性の高い取付け部材などに固定すると、振動子による振動の発生が阻害されて超音波モータの性能が阻害される恐れがあった。また、振動子による振動の発生を阻害しないように、振動子を弾性体などに固定する方法では、弾性体が変形等を起こし位置決め精度が悪化するという問題があった。
そのため、超音波モータにおいて振動子の位置を高精度に決めるとともに、振動子による振動の発生が阻害されない振動子の保持構造、保持方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−235062号公報
上述の特許文献1においては、円周上に配置した複数の振動子の略中央に形成された凹部に、略円筒形の加圧支持部材に形成された板バネに備えられる円柱状のピン部材を嵌め合わせることにより振動子を押圧している。また、加圧支持部材から突出して形成された押えピンを、振動子における上記凹部が形成された面に隣接する一方の面に押し当てることにより、振動子における上記凹部を中心とした回転方向の変位を拘束・位置決めをしている。
しかしながら、上述のように、円周上に配置した複数の振動子を一緒に位置決めするため、個々に振動子を高い精度で位置決めすることが難しいという問題があった。振動子の位置精度が低くなると、振動子と被駆動体との接触が不安定となり、振動子が発生する駆動力を被駆動体に十分に伝達できず、超音波モータの駆動性能が低下するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、振動子の駆動力を確実に被駆動体に伝達することができ、その駆動性能を向上することができる超音波駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、電力が供給されることにより振動を発生する複数の振動子と、各振動子に固定される保持部材と、各振動子を所定方向に向けて付勢する付勢部材と、各振動子に固定した保持部材を支持する支持部材と、を有し該支持部材に、前記保持部材が固定された振動子をそれぞれ収容し、前記所定方向に移動可能に支持する複数の配置孔が形成されている超音波駆動装置を提供する。
本発明によれば、支持部材に形成された複数の配置孔に、保持部材が固定された振動子をそれぞれ配置するため、複数の振動子を同時に所定の精度で位置決めできる。つまり、複数の配置孔を所定の精度で支持部材に形成することで、そこに配置される複数の振動子を同時に所定の精度で位置決めできる。
所定の位置精度で振動子を位置決めできると、例えば、所定方向に被駆動体が配置されている場合、振動子と被駆動体との接触を安定させることができ、振動子が発生する駆動力を被駆動体に十分に伝達できる。
また、上記発明においては、前記保持部材および前記配置孔に、前記所定方向に対して略垂直な平面上に投影される前記振動子の位置を所定の精度で定める位置決め部が備えられていることが望ましい。
本発明によれば、振動子を所定方向に付勢する付勢部材と、振動子の位置を略一定に保持する位置決め部とが分かれているため、振動子の位置決め精度の悪化を防止できる。つまり、付勢部材と位置決め部とが分けられているため、位置決め部に弾性を付与する必要がなく、振動子の位置決め精度を向上させることができる。
位置決め部が備えられた支持部材は振動子を所定方向に移動可能に支持するため、振動子は所定方向に向けて付勢される。また、付勢部材と位置決め部とが分かれているため、振動子のバランスが取りやすい。そのため、例えば、所定方向に被駆動体が配置されている場合、被駆動体へ振動子を所定の姿勢で接触させ、押圧することができる。
さらに、上記発明においては、前記保持部材が、少なくとも前記振動子を前記所定方向に対して交差する方向に挟む一対の側壁部を有し、前記位置決め部が、前記側壁部および前記側壁部から突出する側壁凸部と、前記配置孔に備えられ、前記側壁部に接触する対向面および該対向面において前記所定方向に延び、前記側壁凸部を所定方向に移動可能に収容する溝部とからなることが望ましい。
本発明によれば、側壁部が振動子を所定方向に対して交差する方向に挟んで支持し、側壁部と対向面とが接触するように配置されているため、振動子を上記交差する方向について所定の精度で位置決めできる。また、側壁部に備えられた側壁凸部が溝部を所定方向に移動可能に挿入され、振動子の所定方向に対して直交する方向への移動を規制しているため、所定の精度で位置決めできる。そのため、振動子の所定方向に対して略垂直な平面上に投影される位置を所定の精度で位置決めできる。
上記発明においては、前記側壁部に、前記対向面との隙間を埋める間隔調整部材が配置されていることが望ましい。
本発明によれば、間隔調整部材を側壁部に配置することにより、側壁部と対向面と間に発生する隙間を埋めることができる。そのため、上記隙間による振動子の位置決め精度の悪化を防止できる。
また、隙間をなくすことにより、所定方向への振動子の移動を滑らかにでき、振動子が発生する駆動力を被駆動体に十分に伝達できる。
なお、間隔調整部材としては、振動子の所定方向の移動を阻害しないように、摩擦係数の低い材料、例えば樹脂等を用いることが望ましい。
上記発明においては、前記振動子には、前記振動子の振動の節となる両端近傍領域に、前記対向面に接触する端部凸部が備えられていることが望ましい。
本発明によれば、端部凸部が振動子に備えられ、対向面と接触することにより、所定方向を軸とした振動子の回転を規制できる。そのため、振動子を所定の精度で位置決めできる。
また、振動の節となる領域に端部凸部が備えられているため、振動子の振動の阻害することを防止できる。
上記発明においては、前記対向面には、前記振動子の振動の節となる両端近傍領域と対向する領域に、前記振動子に接触する端部凸部が備えられていることが望ましい。
本発明によれば、端部凸部が対向面に備えられ、振動子と接触することにより、所定方向を軸とした振動子の回転を規制できる。そのため、振動子を所定の精度で位置決めできる。
上記発明においては、前記側壁部が前記振動子に固定されている位置が、前記振動子の振動の節であって前記振動子の略中央領域であることが望ましい。
本発明によれば、振動子の振動の節であって振動子の略中央領域に側壁部を固定することにより、振動子の振動を阻害することを防止できる。そのため、振動子が発生する駆動力の低下を防止できる。
上記発明においては、前記側壁部と前記対向面との接触面の面積が、前記側壁部と前記振動子との固定面よりも広いことが望ましい。
本発明によれば、側壁部と対向面との接触面の面積を、振動子との固定面よりも広くすることにより、振動子の振動を阻害することなく振動子の姿勢を安定させることができる。特に、所定方向に対して交差する方向へ上記接触面を延ばすことにより、所定方向を軸とした振動子の回転を規制できる。
本発明の超音波駆動装置によれば、所定の精度で支持部材に形成された配置孔に、保持部材および保持部材と固定された振動子を配置するため、複数の振動子を同時に所定の精度で位置決めできる。そのため、振動子の駆動力を確実に被駆動体に伝達することができ、その駆動性能を向上することができるという効果を奏する。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施形態にかかる超音波駆動装置について図1から図4を参照して説明する。ここでは、超音波駆動装置をカメラにおけるレンズを駆動する超音波モータとして用いる例に適用して説明する。
図1は、本実施形態に係る超音波モータの全体構成を説明する断面図である。図2は、図1の超音波モータの構成を説明する部分平面図である。なお、図2中において、圧電素子の配置数を1個に省略して示しているが、実際には全ての配置孔に圧電素子が配置されている。
超音波モータ(超音波駆動装置)1は、図1および図2に示すように、電力が供給されることにより超音波振動を発生する3個の圧電素子(振動子)3と、圧電素子3が収められるケース(支持部材)5と、圧電素子3の超音波振動により駆動される被駆動体7と、圧電素子3を押圧する押え蓋9と、から概略構成されている。
被駆動体7には、その回転移動を中心軸Cに沿う方向(所定方向)に変換する変換機構(図示せず)が接続され、変換機構によりカメラのレンズ(図示せず)の位置が中心軸Cに沿う方向に移動される。
ケース5は略円環状に形成されるとともに、圧電素子3が内部に配置される3つの配置孔11が所定の位置精度で形成されている。配置孔11は略角柱状に形成され、同一円周上に等間隔に複数(図2では3つ)形成されている。配置孔11における半径方向に対して略垂直なガイド面(位置決め部、対向面)13には、後述するピン部が挿入される誘導溝(位置決め部、溝部)15が形成されている。誘導溝15は、ケース5の中心軸Cと略平行となるように形成されている。
被駆動体7は、図1に示すように、略円環状に形成され、ケース5と中心軸Cを共有するように配置されている。また、被駆動体7の圧電素子3と対向する面には後述する圧電素子3の駆動接触部が接触するように配置されている。
押え蓋9は縁部を有する略円環状に形成され、ケース5と中心軸Cを共有するように配置されている。また、押え蓋9の圧電素子3と対向する面には後述する圧電素子3の板バネが接触するように配置されている。
図3は、図1の圧電素子に付属する構成要素を説明する図であり、図3(a)は超音波モータの半径方向から圧電素子を見た図であり、図3(b)は円周方向から圧電素子見た図である。
圧電素子3は、図1から図3に示すように、ケース5の円周方向に長軸を有する略直方体状に形成されている。圧電素子3には、圧電素子3を保持する保持部(保持部材)17と、圧電素子3を被駆動体7に向けて付勢する板バネ(付勢部材)19と、被駆動体7と接触する駆動接触部21と、が備えられている。
保持部17は、超音波モータ1の半径方向について圧電素子3を保持する側壁部(位置決め部)23と、中心軸Cに沿う方向について保持する基部25と、側壁部23から上記半径方向に突出して形成された略円柱状の側壁ピン部(位置決め部、側壁凸部)27と、から概略形成されている。
保持部17は、圧電素子3の振動における節の位置となる略中央に配置され、側壁ピン部27も同様に、節の位置となる略中央に配置されている。そのため、保持部17により圧電素子3を保持しても、圧電素子3の振動発生を防止することがなく、振動発生効率の低下を防止できる。
また、側壁ピン部27は略円柱状に形成されているため、圧電素子3は側壁ピン部27回りに回転可能に支持され、被駆動体7の変化に柔軟に追従することができる。
保持部17と圧電素子3とは接着剤により固定されている。接着剤としては、エポシキ系樹脂やシリコン系樹脂などを例示することができる。シリコン系樹脂のように比較的柔らかい材質の接着剤の場合には、圧電素子3のインピーダンス性能が低下しにくくできる。
板バネ19は、圧電素子3に向かって凸となる形状に形成され、略中央から基部25に向けて略円柱状の押圧部29が突出して形成されている。板バネ19の両端部は押え蓋9と接触し、押圧部29が圧電素子3と接触するように配置されている。そのため、板バネ19は圧電素子3を所定の付勢力で押すことができる。また、押圧部29が圧電素子3と接触するため、圧電素子3の振動を阻害することなく、圧電素子3を付勢することができる
駆動接触部21は略直方体状に形成され、圧電素子3と被駆動体7との間に配置されている。駆動接触部21は、圧電素子3の振動における腹の位置に2つ配置されている。そのため、圧電素子3の振動を効率よく被駆動体7に伝達することができる。
図4は、図1の圧電素子とケースとの組み合わせを説明する図である。
圧電素子3は、図4に示すように、ケース5の配置孔11に中心軸C方向に沿って入れられる。配置孔11に配置された状態では、圧電素子3における保持部17の側壁部23と、配置孔11のガイド面13とが対向し、当接される。
また、保持部17の側壁ピン部27は、配置孔11の誘導溝15に沿って中心軸C方向に移動するように組み合わされている。
次に、上記の構成からなる超音波モータ1における作用について説明する。
押え蓋9は、図1および図3に示すように、板バネ19を中心軸Cに沿う方向であって圧電素子3方向に押圧し、板バネ19により圧電素子3は被駆動体7方向に付勢される。圧電素子3は板バネ19により被駆動体7に所定の力で押圧され、電力が供給されることにより所定の振動を発生し、被駆動体7を駆動する。
圧電素子3の配置位置は、図1および図2に示すように、ケース5に所定の位置精度で形成された配置孔11に配置されることにより所定の精度で位置決めされる。具体的には、保持部17の側壁部23と配置孔11のガイド面13とが接触することにより、ケース5の半径方向について所定の精度で位置決めされる。また、保持部17の側壁ピン部27と配置孔11の誘導溝15とが組み合わされることにより、ケース5の円周方向について所定の精度で位置決めされる。
上記の構成によれば、ケース5に形成された配置孔11に、保持部17および保持部17と固定された圧電素子3を配置するため、複数の圧電素子3を同時に所定の精度で位置決めできる。つまり、複数の配置孔11を所定の精度でケース5に形成することで、そこに配置される複数の圧電素子3を同時に所定の精度で位置決めできる。
所定の位置精度で圧電素子3を位置決めすることにより、圧電素子3と被駆動体7との接触を安定させ、圧電素子3が発生する駆動力を被駆動体7に十分に伝達できるため、超音波モータ1の駆動性能を向上できる。
圧電素子3を中心軸Cに沿う方向に付勢する板バネ19と、圧電素子3の位置を略一定に保持するガイド面13および側壁部23、誘導溝15および側壁ピン部27と、が分かれているため、圧電素子3の位置決め精度の悪化を防止できる。つまり、板バネ19とガイド面13および側壁部23、誘導溝15および側壁ピン部27とが分けられているため、ガイド面13および側壁部23、誘導溝15および側壁ピン部27に弾性を付与する必要がなくなり、圧電素子3の位置決め精度を向上させることができる。
また、板バネ19と、ガイド面13および側壁部23、誘導溝15および側壁ピン部27と、を分けているため、圧電素子3のバランスを保ちやすく、被駆動体7へ適正に接触させることができる。
側壁部23が圧電素子3をケース5の半径方向に対して支持し、側壁部23に対向するガイド面13と当接するように配置されているため、圧電素子3をケース5の半径方向について所定の精度で位置決めできる。また、側壁部23に備えられた側壁ピン部27が誘導溝15に組み合わされているため、圧電素子3とケース5の円周方向について所定の精度で位置決めできる。そのため、圧電素子3の中心軸Cに沿う方向に対して略垂直な平面上に投影される位置を所定の精度で位置決めできる。
また、側壁ピン部27が誘導溝15を中心軸Cに沿う方向に移動可能に組み合わされているため、圧電素子3は中心軸Cに沿う方向に移動可能に支持され、被駆動体7方向に付勢される。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図5および図6を参照して説明する。
本実施形態の超音波モータの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、圧電素子の周辺構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図5および図6を用いて圧電素子の周辺のみを説明し、押え蓋等の説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る超音波モータの構成を説明する図であり、図5(a)は、超音波モータの構成を説明する部分断面図であり、図5(b)は、超音波モータの構成を説明する部分平面図である。図6は、図5の圧電素子の構成を説明する図であり、図6(a)は超音波モータの半径方向から圧電素子を見た図であり、図6(b)は円周方向から圧電素子を見た図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略している。
超音波モータ(超音波駆動装置)51は、図5および図6に示すように、圧電素子3と、ケース5と、被駆動体7と、押え蓋9とから概略構成されている(図1参照)。
圧電素子3には、圧電素子3を保持する保持部17と、圧電素子3を被駆動体7に向けて付勢する板バネ19と、被駆動体7と接触する駆動接触部21と、が備えられている。
保持部17は、超音波モータ51の半径方向について圧電素子3を保持する側壁部23と、中心軸Cに沿う方向について保持する基部25と、側壁部23から上記半径方向に突出して形成された略円柱状の側壁ピン部27と、から概略形成されている(図3参照)。
また、保持部17には、図5および図6に示すように、側壁部23とガイド面13との隙間を埋めるスペーサ(間隔調整部材)53が配置されている。
スペーサ53は樹脂等の摩擦係数が低い材料から形成された略円板状の部材であり、その中心には側壁ピン部27が通される孔が形成されている。
なお、スペーサ53の材料としては上述のように摩擦係数の低い樹脂等が挙げられるが、特にポリ4フッ化エチレン(テフロン(登録商標))を挙げることができる。
上記の構成からなる超音波モータ51においては、図5に示すように、圧電素子3を配置孔11に配置したときに、保持部17にスペーサ53を配置することにより、側壁部23とガイド面13との隙間がスペーサ53により埋められる。
上記の構成によれば、スペーサ53を側壁部23に配置することにより、側壁部23とガイド面13との間に発生する隙間を埋めることができる。そのため、上記隙間による圧電素子3の位置決め精度の悪化を防止できる。そのため、圧電素子3と被駆動体7との接触を安定させ、圧電素子3が発生する駆動力を被駆動体7に十分に伝達できるため、超音波モータ51の駆動性能を向上できる。
また、隙間をなくすとともに、スペーサ53を摩擦係数の低い材料から形成することにより、中心軸Cに沿う方向への圧電素子3の移動を滑らかにできる。そのため、圧電素子3が発生する駆動力を被駆動体7に十分に伝達でき、超音波モータ51の駆動力を向上できる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図7および図8を参照して説明する。
本実施形態の超音波モータの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、圧電素子の周辺構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図7および図8を用いて圧電素子の周辺のみを説明し、押え蓋等の説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る超音波モータの構成を説明する図であり、図7(a)は、超音波モータの構成を説明する部分断面図であり、図7(b)は、超音波モータの構成を説明する部分平面図である。図8は、図7の圧電素子の構成を説明する図であり、図8(a)は超音波モータの半径方向から圧電そしを見た図であり、図8(b)は圧電素子の中央の断面図であり、図8(c)は円周方向から圧電素子を見た図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略している。
超音波モータ(超音波駆動装置)101は、図7および図8に示すように、圧電素子3と、ケース5と、被駆動体7と、押え蓋9とから概略構成されている(図1参照)。
圧電素子3には、圧電素子3を保持する保持部17と、圧電素子3を被駆動体7に向けて付勢する板バネ19と、被駆動体7と接触する駆動接触部21と、配置孔11のガイド面13と接触する端部ピン部(端部凸部)103と、が備えられている(図3参照)。
端部ピン部103は略円柱状に形成されているとともに、圧電素子3を配置孔11に配置したときに、端部ピン部103がガイド面13に接触する長さに形成されている。また、端部ピン部103は圧電素子3の側壁部23が固定されている面の両端部の4箇所に固定され、圧電素子3の振動(屈曲振動)の節となる位置に固定されている。
上記の構成からなる超音波モータ101においては、図5に示すように、圧電素子3を配置孔11に配置したときに、端部ピン部103を配置してガイド面13に接触させている。これにより、圧電素子3の中心軸Cに沿う方向を軸とした回転が規制される。
上記の構成によれば、端部ピン部103が圧電素子3に備えられ、ガイド面13と接触することにより、中心軸Cに沿う方向を軸とした圧電素子3の回転を規制できる。そのため、圧電素子3を所定の精度で位置決めできる。
そのため、圧電素子3と被駆動体7との接触を安定させ、圧電素子3が発生する駆動力を被駆動体7に十分に伝達できるため、超音波モータ101の駆動性能を向上できる。
また、圧電素子3に備えられた端部ピン部103が、圧電素子3の振動の節となる領域に配置されているため、圧電素子3の振動の阻害することを防止できる。そのため、超音波モータ101の駆動性能を向上できる。
なお、上述のように、端部ピン部103を圧電素子3に配置して、ガイド面13に接触させてもよいし、ガイド面13に端部ピン部103を配置して、圧電素子3に接触させてもよく、特に限定するものではない。
なお、端部ピン部103の数は、上述のように4本であってもよいし、それ以上の本数であってもよく、圧電素子3の中心軸C回りの回転を規制できれば本数を制限するものでない。ただし、端部ピン部103の配置位置は、圧電素子の振動の節となる位置が好ましい。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について図9および図10を参照して説明する。
本実施形態の超音波モータの基本構成は、第4の実施形態と同様であるが、第4の実施形態とは、圧電素子の周辺構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図9および図10を用いて圧電素子の周辺のみを説明し、押え蓋等の説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る超音波モータの構成を説明する図であり、図9(a)は、超音波モータの構成を説明する部分断面図であり、図9(b)は、超音波モータの構成を説明する部分平面図である。
る。図10は、図9の圧電素子の構成を説明する図であり、図10(a)は超音波モータの半径方向から圧電素子を見た図であり、図10(b)は、図10(a)のA−A´断面視図であり、図10(b)は、図10(a)のB−B´断面視図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略している。
超音波モータ(超音波駆動装置)151は、図9および図10に示すように、圧電素子3と、ケース5と、被駆動体7と、押え蓋9とから概略構成されている(図1参照)。
圧電素子3には、圧電素子3を保持する保持部(保持部材)167と、圧電素子3を被駆動体7に向けて付勢する板バネ19と、被駆動体7と接触する駆動接触部21と、が備えられている(図3参照)。
保持部167は、超音波モータ151の半径方向について圧電素子3を保持する側壁部(位置決め部)173と、中心軸Cに沿う方向について保持する基部175と、側壁部173から上記半径方向に突出して形成された略円柱状の側壁ピン部27と、から概略形成されている。
側壁部173および基部175は、圧電素子3を超音波モータ151の円周方向に概略覆う長さに形成されている。また、図10(b),(c)に示すように、側壁部173および基部175は、圧電素子3の略中央領域で圧電素子3と固定され、それ以外の領域では、間隔Sを隔てて対向するように形成・配置されている。
上記の構成からなる超音波モータ151においては、図9に示すように、圧電素子3を配置孔11に配置したときに、超音波モータ151の円周方向に延びた側壁部173がガイド面13に接触する。これにより、圧電素子3の中心軸Cに沿う方向を軸とした回転が規制される。
上記の構成によれば、保持部167(側壁部173)とガイド面13との接触面の面積を、圧電素子3と保持部167との固定面よりも広くすることにより、圧電素子3の振動を阻害することなく圧電素子3の姿勢を安定させることができる。特に、超音波モータ151の円周方向へ側壁部173を延ばすことにより、中心軸Cに沿う方向を軸とした圧電素子3の回転を規制できる。そのため、圧電素子3と被駆動体7との接触を安定させ、圧電素子3が発生する駆動力を被駆動体7に十分に伝達できるため、超音波モータ51の駆動性能を向上できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、この発明をカメラのレンズの駆動原に適応して説明したが、この発明はレンズの駆動源に限られることなく、その他各種の駆動源に適応できるものである。
本発明の第1の実施形態に係る超音波モータの全体構成を示す断面図である。 図1の超音波モータの構成を示す部分平面図である。 図1の圧電素子に付属する構成要素を示す図である。 図1の圧電素子とケースとの組み合わせを説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波モータの構成を示す図である。 図5の圧電素子の構成を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る超音波モータの構成を示す図である。 図7の圧電素子の構成を説明する図である。 本発明の第4の実施形態に係る超音波モータの構成を示す図である。 図9の圧電素子の構成を説明する図である。
符号の説明
1,51,101,151 超音波モータ(超音波駆動装置)
3 圧電素子(振動子)
5 ケース(支持部材)
11 配置孔
13 ガイド面(位置決め部、対向面)
15 誘導溝(位置決め部、溝部)
17,167 保持部(保持部材)
19 板バネ(付勢部材)
23,173 側壁部(位置決め部)
27 側壁ピン部(位置決め部、側壁凸部)
53 スペーサ(間隔調整部材)
103 端部ピン部(端部凸部)

Claims (8)

  1. 電力が供給されることにより振動を発生する複数の振動子と、
    各振動子に固定される保持部材と、
    各振動子を所定方向に向けて付勢する付勢部材と、
    各振動子に固定した保持部材を支持する支持部材と、を有し
    該支持部材に、前記保持部材が固定された振動子をそれぞれ収容し、前記所定方向に移動可能に支持する複数の配置孔が形成されている超音波駆動装置。
  2. 前記保持部材および前記配置孔に、前記所定方向に対して略垂直な平面上に投影される前記振動子の位置を所定の精度で定める位置決め部が備えられている請求項1記載の超音波駆動装置。
  3. 前記保持部材が、少なくとも前記振動子を前記所定方向に対して交差する方向に挟む一対の側壁部を有し、
    前記位置決め部が、前記側壁部および前記側壁部から突出する側壁凸部と、前記配置孔に備えられ、前記側壁部に接触する対向面および該対向面において前記所定方向に延び、前記側壁凸部を所定方向に移動可能に収容する溝部とからなる請求項2記載の超音波駆動装置。
  4. 前記側壁部に、前記対向面との隙間を埋める間隔調整部材が配置されている請求項3記載の超音波駆動装置。
  5. 前記振動子には、前記振動子の振動の節となる両端近傍領域に、前記対向面に接触する端部凸部が備えられている請求項3または4に記載の超音波駆動装置。
  6. 前記対向面には、前記振動子の振動の節となる両端近傍領域と対向する領域に、前記振動子に接触する端部凸部が備えられている請求項3または4に記載の超音波駆動装置。
  7. 前記側壁部が前記振動子に固定されている位置が、前記振動子の振動の節であって前記振動子の略中央領域である請求項3から6のいずれかに記載の超音波駆動装置。
  8. 前記側壁部と前記対向面との接触面の面積が、前記側壁部と前記振動子との固定面よりも広い請求項7記載の超音波駆動装置。
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JP2008187757A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Taiheiyo Cement Corp アクチュエータケースおよび超音波モータ

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