JP2006210658A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006210658A
JP2006210658A JP2005020942A JP2005020942A JP2006210658A JP 2006210658 A JP2006210658 A JP 2006210658A JP 2005020942 A JP2005020942 A JP 2005020942A JP 2005020942 A JP2005020942 A JP 2005020942A JP 2006210658 A JP2006210658 A JP 2006210658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
semiconductor device
oxide
manufacturing
free energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005020942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4372021B2 (ja
Inventor
Koichi Muraoka
岡 浩 一 村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005020942A priority Critical patent/JP4372021B2/ja
Priority to US11/154,815 priority patent/US7745318B2/en
Priority to CN200610006929.0A priority patent/CN1819117A/zh
Publication of JP2006210658A publication Critical patent/JP2006210658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4372021B2 publication Critical patent/JP4372021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/28Manufacture of electrodes on semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/268
    • H01L21/28008Making conductor-insulator-semiconductor electrodes
    • H01L21/28255Making conductor-insulator-semiconductor electrodes the insulator being formed after the semiconductor body, the semiconductor belonging to Group IV and not being elemental silicon, e.g. Ge, SiGe, SiGeC
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/51Insulating materials associated therewith
    • H01L29/511Insulating materials associated therewith with a compositional variation, e.g. multilayer structures
    • H01L29/513Insulating materials associated therewith with a compositional variation, e.g. multilayer structures the variation being perpendicular to the channel plane
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/51Insulating materials associated therewith
    • H01L29/517Insulating materials associated therewith the insulating material comprising a metallic compound, e.g. metal oxide, metal silicate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】 半導体層とゲート絶縁膜との熱的反応、並びに、ゲート電極とゲート絶縁膜との熱的反応を抑制し、リーク電流が少なく、かつ、EOTが低いゲート絶縁膜を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置の製造方法は、酸化物の生成自由エネルギーがΔGSである元素を含む半導体層10上に、酸化物の生成自由エネルギーがΔGIである元素を含むゲート絶縁膜用の第1の材料20を形成し、ΔGSがΔGI以上であるような温度範囲で、水素原子または重水素原子および酸素原子を含む雰囲気中において第1の材料を熱処理することを具備している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
半導体集積回路の微細化にともない、MIS型半導体素子は、益々、微細化されている。ITRS(International Technology Roadmap for Semiconductors)の2003年度版によると、2010年以降、ゲート絶縁膜のシリコン酸化膜換算膜厚(EOT(Equivalent Physical Oxide Thickness))は、0.7nm以下になると予測されている。このように薄いゲート絶縁膜を採用し、尚且つ、リーク電流を抑制するためには、ZrO、HfO等の高誘電体金属絶縁膜(High−k膜)が必要となる。
High−k膜中には空孔(vacancy)が多く存在し、酸素原子の拡散が速い。よって、High−k膜をゲート絶縁膜としてシリコン基板上に形成すると、SiOxがシリコン基板とゲート絶縁膜との界面に容易に形成される。また、ゲート絶縁膜上にポリシリコンからなるゲート電極を形成すると、SiOxがゲート絶縁膜とゲート電極との界面に容易に形成される。SiOxは、EOTの増大や結晶欠陥を引き起こす。
そこで、シリコンよりもHigh−k膜と反応しにくいゲルマニウムを基板とし、さらに金属をゲート電極としたMIS構造の使用が考慮されている(非特許文献1)。
ゲルマニウムは、シリコンに比べて熱力学的にHigh−k膜と反応しにくいものの、High−k膜とゲルマニウム基板との界面に熱的安定性の低い低誘電率GeO層が形成される。GeO層は、EOTの増大を引き起こす(非特許文献2)。また、酸化されやすい金属はHigh−k膜と反応してしまう。High−k膜からの酸素原子は、酸化されやすい金属へ拡散する。よって、ゲート電極を金属とすると、High−k膜とゲート電極との界面に金属酸化層が形成される。High−k膜から酸素原子が拡散すると、High−k膜中の空孔が増大する。これは、リーク電流の増加および信頼性の低下につながる。
C. O. Chui et al., IEEE Electron Device Letter, 23, 473(2002) D. Chi et al., J. Appl. Phys., 96, 813(2004)
半導体層とゲート絶縁膜との熱的反応、並びに、ゲート電極とゲート絶縁膜との熱的反応を抑制し、それによって、リーク電流が少なく、かつ、EOTが低いゲート絶縁膜を備えた半導体装置を提供することである。
本発明に係る実施形態に従った半導体装置の製造方法は、酸化物になるために必要な第1の酸化物生成自由エネルギーを有する半導体材料を含む半導体層上に、酸化物になるために必要な第2の酸化物生成自由エネルギーを有しかつ酸化または窒化することによって絶縁性を有する元素を含むゲート絶縁膜用の第1の材料を形成し、
前記第1の酸化物生成自由エネルギーが前記第2の酸化物生成自由エネルギー以上であるような温度範囲で、水素原子または重水素原子および酸素原子を含む雰囲気中において前記第1の材料を熱処理する。
本発明に係る実施形態に従った半導体装置は、酸化物になるために必要な第1の酸化物生成自由エネルギーを有する半導体材料を含む半導体層と、前記半導体層上に形成され、前記第1の酸化物生成自由エネルギーと等しいかそれよりも小さい第2の酸化物生成自由エネルギーを有しかつ酸化または窒化することによって絶縁性を有する元素、水素原子または重水素原子、および、酸素原子を含むゲート絶縁膜とを備えている。
本発明による半導体装置の製造方法は、半導体層とゲート絶縁膜との熱的反応、並びに、ゲート電極とゲート絶縁膜との熱的反応を抑制しつつ、リーク電流が少なく、かつ、EOTが低いゲート絶縁膜を備えた半導体装置を製造することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明に係る第1の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図である。本実施形態は、MIS(Metal Insulator Semiconductor)構造を備えた半導体装置の製造方法を示している。
単結晶ゲルマニウム(Ge)基板10表面の自然酸化膜を除去する。次に、図1に示すように、ゲート絶縁膜用の第1の材料としてジルコニウム(Zr)膜20をゲルマニウム基板10上に堆積する。続いて、ゲート電極用の第2の材料としてタングステン(W)膜30をジルコニウム膜20上に堆積する。タングステン膜30の膜厚は20nm以下であることが好ましい。これは、水素および酸素がタングステン膜30を通過してジルコニウム膜20まで拡散可能にするためである。詳細に関しては、図16および図17を参照して後述する。例えば、ジルコニウム膜20の膜厚およびタングステン膜30の膜厚は、約2nmでよい。
次に、この構造を水素および水蒸気を含む雰囲気中において熱処理する。この熱処理の条件によっては、ジルコニウム膜20のみを選択的に酸化することができる。図2に示すように、酸化ジルコニウム(ZrO)膜21が形成される。
ここで、ゲルマニウム基板10の熱処理の条件を説明する。
図3は、酸化還元反応の境界を示すグラフである。このグラフの縦軸は、水素および水蒸気の分圧比(PH/PHO)を示す。横軸は、1000/温度Tを示す。
温度T(Kelvin)において、或る材料が酸化物になるために必要な酸化物生成自由エネルギー(Gibbs Free Energy)をΔG(T)とする。一般に化学式1で示される材料Mの酸化還元反応が平衡状態になるときの自由エネルギーΔG(T)は、数式1で示される。
(化1) M+2HO⇔MO+2H
Figure 2006210658
Rは気体定数である。自由エネルギーΔG(T)は、熱処理の温度Tの関数である。この温度Tを決定することによって自由エネルギーΔG(T)を求めることができる。自由エネルギーΔG(T)および温度Tを数式1に代入することによって、分圧比(PH/PHO)を求めることができる。この分圧比(PH/PHO)よりも小さい条件では酸化反応が生じる。一方、分圧比(PH/PHO)よりも大きい条件では還元反応が生じる。
図3では、材料Mがタングステン(W)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、シリコン(Si)またはゲルマニウム(Ge)である場合の自由エネルギーΔG(T)を示している。このグラフの酸化還元反応の境界線L1〜L5の左上側において、材料Mは還元される。境界線L1〜L5の右下側において、材料Mは酸化される。
酸化還元反応の境界線は、材料Mによって大きく異なる。従って、図3に示すように、ジルコニウム(Zr)およびハフニウム(Hf)の酸化還元反応の境界線L2およびL1とタングステン(W)およびゲルマニウム(Ge)の酸化還元反応の境界線L4およびL5との間には領域R0がある。この領域R0は、ジルコニウム(Zr)およびハフニウム(Hf)は酸化され、かつ、タングステン(W)およびゲルマニウム(Ge)は酸化されない領域である。また、領域R0は、L1およびL2とL4およびL5との交差点における温度以上という広い温度範囲に亘って存在する。
ゲルマニウムの酸化物生成自由エネルギーを第1の酸化物生成自由エネルギーΔGSとし、ジルコニウムまたはハフニウムの酸化物生成自由エネルギーを第2の酸化物生成自由エネルギーΔGIとし、タングステンの酸化物生成自由エネルギーを第3の酸化物生成自由エネルギーΔGMとする。
領域R0内の条件(ΔGI≦ΔGS、かつ、ΔGI≦ΔGM)で熱処理することによって、図1のタングステン膜30およびゲルマニウム膜10を酸化することなく、ジルコニウム膜20を選択的に酸化することができる。また、領域R0内の条件で熱処理することによって、タングステン膜30およびゲルマニウム膜10を還元することができる。これにより、酸化ゲルマニウムがジルコニウム膜20とゲルマニウム膜10との間に形成されることを抑制することができ、酸化タングステンがジルコニウム膜20とタングステン膜30との間に形成されることを抑制することができる。
ここで、量産用の半導体製造装置において、1×10を超える分圧比(PH/PHO)で半導体基板を処理することは一般に困難である。よって、分圧比(PH/PHO)は、1×10以下であることが好ましい(数式3参照)。
さらに、タングステンは、700℃よりも高い温度では、HOと反応して揮発することが知られている。これは、選択酸化を行う半導体製造装置内がタングステンにより汚染されるという問題を引き起こす。よって、ゲルマニウム基板10の熱処理温度は、700℃以下の温度であることが好ましい(数式4参照)。
さらに、第2の実施形態で説明するようにGeOの脱離を考慮すると、第1の実施形態における熱処理条件の温度も500℃以下であることが好ましい。よって、第1の実施形態における熱処理条件は、図3の領域R2内であることがより好ましい(数式4参照)。
従って、図3の斜線で示された領域R1および網掛けで示された領域R2内の条件でゲルマニウム基板10を熱処理することが好ましい。この熱処理の最適条件は、数式2から数式4のように表すことができる。
Figure 2006210658
ΔGIは、ゲート絶縁膜に含まれている元素の酸化物生成自由エネルギーである。ΔGMは、ゲート電極に含まれている元素の酸化物生成自由エネルギーである。ΔGSは、半導体基板に含まれている元素の酸化物生成自由エネルギーである。本実施形態では、ジルコニウム(Zr)の酸化物生成自由エネルギーがΔGIであり、タングステン(W)の酸化物生成自由エネルギーがΔGMであり、並びに、ゲルマニウム(Ge)の酸化物生成自由エネルギーがΔGSである。さらに、水の生成自由エネルギーをΔGHOとしている。
数式2は、ジルコニウム膜20を選択的に酸化し、タングステン膜30およびゲルマニウム基板10を還元する条件を表している。数式2によれば、熱処理条件は、ΔGI、ΔGMおよびΔGSの関係で決定される。即ち、ΔGSがΔGI以上であり、尚且つ、ΔGMがΔGI以上である温度範囲が好ましい熱処理条件となる。この温度範囲で、水素および水蒸気の両方を含む雰囲気中において、図1に示す構造を熱処理する。さらに、上述のように、数式3および数式4を満たすことが好ましい。
第1の実施形態に従って製造された半導体装置は、半導体層としてゲルマニウム基板10と、ゲート絶縁膜として酸化ジルコニウム膜21と、ゲート電極としてタングステン膜30とを備えている。ゲルマニウムは、酸化物の生成自由エネルギーがΔGSである。ジルコニウムは、酸化物の生成自由エネルギーがΔGSよりも小さいΔGIである。また、酸化ジルコニウム膜21は、水素および水蒸気を含む雰囲気中で熱処理されているため、水素原子および酸素原子を含む。タングステンは、酸化物の生成自由エネルギーがΔGIよりも大きいΔGMである。また、タングステン膜30は、酸化ジルコニウム膜21と同様に水素および水蒸気を含む雰囲気中で熱処理されているため、水素原子および酸素原子を含む。
第1の実施形態によれば、酸化ゲルマニウムが酸化ジルコニウム膜21とゲルマニウム膜10との間に形成されることを抑制することができ、酸化タングステンが酸化ジルコニウム膜21とタングステン膜30との間に形成されることを抑制することができる。即ち、ゲルマニウム膜10と酸化ジルコニウム膜21との熱的反応、並びに、タングステン膜30と酸化ジルコニウム膜21との熱的反応が抑制される。その結果、リーク電流が少なく、かつ、EOTが低い酸化ジルコニウム膜21がゲルマニウム膜10とタングステン膜30との間にゲート絶縁膜として形成され得る。
第1の実施形態では、半導体層として単結晶ゲルマニウム基板10を、ゲート絶縁膜に用いられる第1の材料としてジルコニウム膜20を、ゲート電極に用いられる第2の材料としてタングステン膜30を用いた。しかし、数式2を満たす材料の組合せであれば、これらの材料に限定されない。
本実施形態では、ゲート絶縁膜に用いられる第1の材料としてジルコニウムを用いた。しかし、第1の材料は、ハフニウム膜であってもよい。即ち、ゲート絶縁膜は、酸化ハフニウム(HfO)膜であってもよい。また、ゲート絶縁膜に用いられる第1の材料は、Si、Ti、Al、La、Pr、Y、Ce、Sr、Dy、Er、LuおよびGdのうち少なくとも一種類の材料を含んでいてよい。さらに、第1の材料は、Si、Zr、Hf、Ti、Al、La、Pr、Y、Ce、Sr、Dy、Er、LuおよびGdのうち少なくとも一種類の材料を含むシリケート膜、アルミネート膜、酸窒化膜、窒化膜、混合膜または多層膜であってもよい。
本実施形態では、半導体層として単結晶ゲルマニウム基板を用いた。しかし、単結晶ゲルマニウム基板に代えてGOI(Germanium on Insulator)を半導体層として用いてもよい。また、半導体層は、Ge、GaおよびAsのうち少なくとも一種類の材料を含んでよい。例えば、ゲルマニウム基板に代えて、ガリウム砒素(GaAs)を半導体層として用いてもよい。
本実施形態では、ゲート電極としてタングステンを用いた。しかし、タングステンに代えて、Pt、Au、Cu、Ta、Mo、Ir、Ru、Ni、GeまたはGaAsなどの材料を用いてもよい。
半導体層、ゲート絶縁膜およびゲート電極の成膜方法は、スパッタ、AL-CVD(Atomic Layer-CVD)、蒸着またはプラズマCVD等でよい。
(第2の実施形態)
図4および図5は、本発明に係る第2の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図である。図4に示すように、ゲート絶縁膜用の第1の材料として酸化ジルコニウム(ZrO)膜21をゲルマニウム基板10上に堆積する。続いて、ゲート電極用の第2の材料としてタングステン膜30を酸化ジルコニウム膜21上に堆積する。
第2の実施形態では、ゲート絶縁膜用の第1の材料として酸化ジルコニウム(ZrO)膜21を堆積している。従って、ゲート絶縁膜用の第1の材料を選択的に酸化する必要は無い。しかし、ゲルマニウム基板上に酸化物を堆積すると、ゲルマニウム基板10表面が酸化されてしまう。これにより、図5に示すように、酸化ゲルマニウム(GeO)膜11がゲルマニウム基板10と酸化ジルコニウム21との間に形成されてしまう。酸化ゲルマニウム膜11は、酸化ジルコニウム21等と比べ低誘電率の材料である。従って、ゲート絶縁膜のEOTが上昇してしまう。
そこで、この構造を水素および水蒸気を含む雰囲気中において熱処理する。この熱処理の条件は、第1の実施形態で示した条件と同様でよい。これにより、酸化ゲルマニウム膜11をゲルマニウムへ還元することができる。この熱処理の温度が500℃を超えると、酸化ゲルマニウムは、一酸化ゲルマニウム(GeO)として脱離してしまう。この現象は、TDS(Thermal Desorption Spectroscopy)分析によって確認されている。GeOの脱離は、ゲルマニウム基板10と酸化ジルコニウム膜21との間の界面を劣化させる原因となる。GeOの脱離は、ゲルマニウム基板10上に存在する酸化ジルコニウム膜21によってある程度抑制することができる。しかし、熱処理の温度を500℃以下にすることがより好ましい。従って、本実施形態における熱処理条件は、図3の領域R2内であることが好ましい。
もし、タングステン膜30が、酸化ジルコニウム膜21と反応することによって酸化した場合、酸化タングステン(WO)膜(図示せず)が、タングステン膜30と酸化ジルコニウム膜21との界面に形成される。この場合も、上述の熱処理を実行することによって、酸化タングステン膜がタングステンに還元される。
酸化ジルコニウム膜21の膜厚およびタングステン膜30の膜厚の和は20nm以下であることが好ましい。これは、水素および酸素がタングステン膜30および酸化ジルコニウム膜21を通過して酸化ゲルマニウム膜11まで拡散可能にするためである。詳細に関しては、図16および図17を参照して後述する。例えば、酸化ジルコニウム膜21の膜厚およびタングステン膜30の膜厚はそれぞれ約2nmでよい。
第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、ゲルマニウム膜10とジルコニウム膜20との熱的反応、並びに、タングステン膜30とジルコニウム膜20との熱的反応を抑制し、その結果、リーク電流が少なく、かつ、EOTが低いゲート絶縁膜を得ることができる。
第2の実施形態では、半導体層として単結晶ゲルマニウム基板10を、ゲート絶縁膜に用いられる第1の材料として酸化ジルコニウム膜21を、ゲート電極に用いられる第2の材料としてタングステン膜30を用いた。しかし、これらの材料は、特に限定されず、第1の実施形態と同様に、数式2を満たす材料の組合せであればよい。
(第3の実施形態)
図6および図7は、本発明に係る第3の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図である。図6に示すように、まず、ゲート絶縁膜用の第1の材料として酸化ハフニウム(HfO)膜51をゲルマニウム基板10上に堆積する。続いて、ゲート電極用の第2の材料としてタングステン(W)膜30を酸化ハフニウム膜51上に堆積する。酸化ハフニウム膜51の膜厚およびタングステン膜30の膜厚はそれぞれ約2nmでよい。
ゲルマニウム基板上に酸化ハフニウム膜51を堆積すると、図5に示すように、酸化ゲルマニウム(GeO)膜11がゲルマニウム基板10と酸化ハフニウム膜51との界面に形成されてしまう。例えば、酸化ハフニウム膜51の膜厚が2nmとすると、酸化ゲルマニウム膜11の膜厚は約3nmになる。酸化ゲルマニウム膜11は、酸化ハフニウム膜51と比べ低誘電率の材料である。従って、ゲート絶縁膜のEOTが上昇してしまう。
そこで、重水(DO)を放電した雰囲気中で、この構造を熱処理する。重水(DO)を放電すると、重水素(D)ラジカル、酸化重水素(OD)ラジカルおよび酸素(O)ラジカルが発生する。Dラジカルは、材料Mを還元する。ODラジカルおよびOラジカルは、材料Mを酸化する。この酸化還元反応は、第1の実施形態で述べた関係を有する。よって、ΔGSがΔGI以上であり、尚且つ、ΔGMがΔGI以上である温度範囲が好ましい熱処理条件となる。ラジカルは非常に活性であるので、この温度範囲は、第1の実施形態における温度範囲に比べて低温になる。従って、第3の実施形態は、ゲルマニウム汚染を完全に無視することができる。
次に、ゲート電極としてタングステン膜(図示せず)を堆積し、MIS構造が完成する。このMIS構造の酸化ハフニウム51内には、重水素原子および酸素原子が含まれる。
図8および図9は、図6に示す構造に次の処理1〜3を施した後の構造をXPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy)で分析した結果を示すグラフである。横軸は、光電子束縛エネルギーを示し、縦軸は、計測された光電子の量を示す。
処理1:図6の構造形成後、熱処理なし。
処理2:真空中において310℃まで昇温した後、DOを20mTorrまで導入し、30分間熱処理する。その後、真空中において降温する。
処理3:真空中において310℃まで昇温した後、DOを放電し、30分間熱処理する。放電は、DOを20mTorrまで導入した後、2.45GHz、100Wの条件で行われる。その後、真空中において降温する。この放電条件は、適宜変更可能である。
XPS分析は、ex-situ XPS分析(Hf4f,Ge3p)、AlKα(14kV,400W)、光電子脱出角度45°という条件で行った。XPS分析により、材料がいずれの元素から形成されているかを調べることができる。
図8および図9において、黒丸のグラフが処理1の結果を示し、白丸のグラフが処理2の結果を示し、並びに、灰色丸のグラフが処理3の結果を示す。図8に示すように、酸化ハフニウムHfO2のピークの形状は、処理1〜3においてほとんど変わらない。これは、図6に示す酸化ハフニウム膜51が還元されていないことを意味する。
図9においては、処理2のグラフは、処理1のグラフとほとんど変わらない。しかし、処理3のグラフは、処理1および処理2のグラフよりもゲルマニウムのピークが上昇している。これは、図6に示す酸化ゲルマニウム膜11がゲルマニウムに還元されたことを意味する。図8において、酸化ハフニウムHfOのピークが低エネルギー側にシフトしている。これは、酸化ハフニウム膜51とゲルマニウム基板10との境界にある酸化ゲルマニウム膜11が薄膜化することによって、XPS測定時に帯電する酸化ゲルマニウム膜11のバンドベンディング量が低下するためと考えられる。
第3の実施形態では、D原子およびO原子のみを含むラジカル雰囲気中で熱処理を実行した。しかし、He、Ne、Ar、Kr、Xeなどの希ガスを添加してもよい。例えば、Krを添加した場合には、Oラジカルの励起が促進されるので、酸化ハフニウム膜51中の空孔(Vacancy)を効率的に終端することができる。
およびOの混合ガス、DおよびDOの混合ガス、DおよびNOの混合ガス、DおよびNOの混合ガスを放電してラジカルを発生させてもよい。あるいは、O、DO、NOまたはNOを放電して発生したラジカルとDを放電して発生したラジカルとを混合させてもよい。
D原子はH原子と異なり質量数の違いから膜中の拡散速度が遅い。このため、D原子は、H原子に比べて欠陥を形成することが少ない。即ち、図7に示す酸化ハフニウム51は、ゲート絶縁膜として電気的な信頼性が高い。
さらに、第3の実施形態は、第1の実施形態よりも低温の熱処理を用いているが、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図10および図11は、本発明に係る第4の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図である。図10に示すように、ゲート絶縁膜用の第1の材料としてハフニウム(Hf)膜50をゲルマニウム基板10上に堆積する。
次に、第3の実施形態と同様に、重水(DO)を放電した雰囲気中で、この構造を熱処理する。これにより、ゲルマニウム基板10を酸化すること無く、ハフニウム膜50を選択的に酸化することができる。ハフニウム膜50の膜厚は、例えば、2nmでよい。
次に、ゲート電極としてタングステン膜(図示せず)を堆積し、MIS構造が完成する。
第4の実施形態は、第3の実施形態と同様の効果を有する。
(第5の実施形態)
図12および図13は、本発明に係る第5の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図である。まず、単結晶ゲルマニウム(Ge)基板10表面の自然酸化膜を除去する。次に、ゲート絶縁膜用の第1の材料として酸化ハフニウム(HfO)膜をゲルマニウム基板10上に堆積する。続いて、同じ処理チャンバ内で(ex-situで)タングステン膜30を酸化ハフニウム膜上に堆積する。
酸化ハフニウム(HfO)膜は、空孔(Vacancy)の形成に伴い酸素原子を拡散する。これにより、酸化ハフニウム(HfO)膜は、酸化ハフニウム(HfO2−X)膜52となるとともに、その上面および底面に接触する材料を酸化する。即ち、酸化ハフニウム(HfO)膜をゲルマニウム基板10上に堆積することによって、ゲルマニウム基板10が酸化される。これにより、酸化ゲルマニウム膜11が酸化ハフニウム(HfO2−X)膜52とゲルマニウム基板10との界面に形成される。また、酸化ハフニウム(HfO)膜上にタングステン膜30を堆積することによって、酸化タングステン(WO)膜32が酸化ハフニウム(HfO2−X)膜52とタングステン膜30との界面に形成される。タングステン膜30の表面は大気に晒されるので、酸化タングステン(WO)膜31がタングステン膜30上に形成される。
酸化ハフニウム(HfO)膜の膜厚およびタングステン膜30の膜厚は、約2nmである。このとき、酸化ゲルマニウム膜11、酸化タングステン膜31および酸化タングステン膜32の各膜厚は、約3nmである。
次に、水(HO)を放電した雰囲気中で、この構造を熱処理する。水(HO)を放電すると、Hラジカル、OHラジカルおよびOラジカルが発生する。Hラジカルは、材料Mを還元する。OHラジカルおよびOラジカルは、材料Mを酸化する。この酸化還元反応は、第1の実施形態で述べた関係を有する。よって、ΔGSがΔGI以上であり、尚且つ、ΔGMがΔGI以上である温度範囲が好ましい熱処理条件となる。この熱処理により、酸化ゲルマニウム膜11、酸化タングステン膜31、32は選択的に還元される。さらに、酸化ハフニウム膜52中の余剰ハフニウムが酸化されるので、酸化ハフニウム(HfO2−X)膜52は酸化ハフニウム(HfO)膜51になる。これにより、図13に示すようにMIS構造が完成する。
第5の実施形態は、低温で熱処理可能であるので、第4の実施形態と同様に、ゲルマニウム汚染を完全に無視することができる。また、水素原子が界面準位の欠陥を終端させる効果もある。
図14および図15は、図12に示す構造に次の処理1〜3を施した後の構造をXPSで分析した結果を示すグラフである。横軸は、光電子束縛エネルギーを示し、縦軸は、計測された光電子の量を示す。
処理1:図12の構造形成後、熱処理なし。
処理2:真空中において310℃まで昇温した後、HOを20mTorrまで導入し、30分間熱処理する。その後、真空中において降温する。
処理3:真空中において310℃まで昇温した後、HOを放電し、30分間熱処理する。放電は、HOを20mTorrまで導入した後、2.45GHz、100Wの条件で行われる。その後、真空中において降温する。この放電条件は、適宜変更可能である。
XPS分析は、ex-situ XPS分析(W4f,Hf4f)、AlKα(14kV,400W)、光電子脱出角度45°という条件で行った。
図14および図15において、黒丸のグラフが処理1の結果を示し、白丸のグラフが処理2の結果を示し、並びに、灰色丸のグラフが処理3の結果を示す。図14に示すように、処理3を実行することによって、酸化タングステン(WO)が減少し、タングステン(W)が増加している。これは、酸化タングステン(WO)膜32および酸化タングステン(WO)膜31がタングステン(W)膜30に還元されていることを意味する。また、図15に示すように、処理3を実行することによって、ハフニウム(Hf)成分が減少し、酸化ハフニウム(HfO)成分が増加している。これは、酸化ハフニウム(HfO2−X)膜52が酸化ハフニウム(HfO)へ酸化されていることを意味する。図示はしないが、酸化ゲルマニウム(GeO)膜11はゲルマニウムへ還元される。
図16は、酸化ゲルマニウム膜11の膜厚とタングステン膜30等の膜厚との関係を示すグラフである。横軸は、酸化ゲルマニウム膜11上に存在する膜の物理膜厚である。丸で示されたプロットは、酸化ゲルマニウム膜11上にタングステン膜30および酸化ハフニウム(HfO)膜が存在する場合である。三角で示されたプロットは、酸化ゲルマニウム膜11上に酸化ハフニウム(HfO)膜のみが存在する場合である。四角で示されたプロットは、酸化ゲルマニウム膜11上にプラチナ(Pt)膜および酸化ジルコニウム(ZrO)膜が存在する場合である。
図16によれば、酸化ゲルマニウム膜11の還元効果は、材質に関係なく、酸化ゲルマニウム膜11上に堆積された材料の総ての膜厚の和に依存することが分かる。即ち、図12に示す構造において、酸化ゲルマニウム膜11の還元効果は、タングステン膜30、酸化タングステン膜31、32および酸化ハフニウム(HfO2−X)膜のそれぞれの膜厚の和に依存する。
また、図16から、酸化ゲルマニウム膜11上に堆積された材料の総膜厚が20nm以下であるときに、酸化ゲルマニウム膜11がほとんど還元されていることが分かる。よって、第5の実施形態では、タングステン膜30、酸化タングステン膜31、32および酸化ハフニウム(HfO2−X)膜のそれぞれの膜厚の和は20nm以下であることが好ましい。
図17は、ラジカルを用いた熱処理後のタングステン膜30(図13参照)中に存在する酸素原子および水素原子(または重水素原子)の濃度分布を示すグラフである。このグラフは、SIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)を用いて分析を行った結果である。
タングステン膜30の表面から20nm近傍でバックグランドレベルに達することが確認された。これより、水素原子(または重水素原子)および酸素原子は、上述の熱処理によって20nmまで拡散することが分かった。このように、図17によっても、タングステン膜30、酸化タングステン膜31、32および酸化ハフニウム(HfO2−X)膜のそれぞれの膜厚の和は20nm以下であることが好ましいことが分かる。
また、タングステン膜30中に水素原子(または重水素原子)および酸素原子の両方を1×1018cm-3以上含有させることによって、ゲート電極形成後の工程においてゲート電極との界面反応を抑制することができる。
第5の実施形態では、H原子およびO原子のみを含むラジカル雰囲気中で熱処理を実行した。しかし、これにNガスを添加してもよい。例えばHOおよびNの放電によりNラジカルの励起も促進される。これにより、タングステン膜30を酸化することなく、導電性の窒化タングステン(WN)膜を形成することができる。窒化タングステン(WN)膜は、不純物の拡散を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図18および図19は、本発明に係る第6の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図である。図6に示すように、シリコン原子70をドーピングさせたゲルマニウム基板10を用意する。次に、ハフニウム膜50をゲルマニウム基板10上に堆積する。ハフニウム膜50は、例えば、2nmである。
次に、水素および酸素の混合ガスを放電した雰囲気中で図18に示す構造を熱処理する。これにより、ゲルマニウム基板10を酸化すること無く、ハフニウム膜50およびシリコン原子70のみを選択酸化することができる。その結果、図19に示すように、ゲルマニウム基板10上にシリコン酸化膜71および酸化ハフニウム膜51が形成される。
第6の実施形態では、ラジカルを用いてゲルマニウム基板10とハフニウム膜50との界面にシリコン酸化膜71を形成する。よって、シリコン酸化膜71の面方位依存性が少ない。即ち、ゲルマニウム基板10の面方位に依らず、均質なシリコン酸化膜71を得ることができる。これにより、信頼性が高く、極薄のシリコン酸化膜71を形成することができる。
また、ゲルマニウム基板10へドーピングするシリコンの量によって、シリコン酸化膜71の膜厚を制御することができる。ゲルマニウム基板10へシリコン原子をドーピングする代わりに、シリコンの濃度勾配を有するSiGe層を用いてもよい。
代替的に、ランタン(La)をドーピングしたGaAs基板上にルテチウム(Lu)膜を形成して上記の熱処理を行ってもよい。これにより、ランタンおよびルテチウムが選択的に酸化され、酸化ランタン(La)および酸化ルテチウム(Lu)をGaAs基板上に形成することができる。このように、本実施形態は、様々なMIS構造を形成することができる。
本発明に係る第1の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第1の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 酸化還元反応の境界を示すグラフ。 本発明に係る第2の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第2の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第3の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第3の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 図6に示す構造に次の処理1〜3を施した後の構造をXPSで分析した結果を示すグラフ。 図6に示す構造に次の処理1〜3を施した後の構造をXPSで分析した結果を示すグラフ。 本発明に係る第4の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第4の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第5の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第5の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 図12に示す構造に次の処理1〜3を施した後の構造をXPSで分析した結果を示すグラフ。 図12に示す構造に次の処理1〜3を施した後の構造をXPSで分析した結果を示すグラフ。 酸化ゲルマニウム膜11の膜厚とタングステン膜30等の膜厚との関係を示すグラフ。 ラジカルを用いた熱処理後のタングステン膜30中に存在する酸素原子および水素原子の濃度分布を示すグラフ。 本発明に係る第6の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。 本発明に係る第6の実施形態に従った半導体装置の製造方法を示す断面図。
符号の説明
10 ゲルマニウム基板
11 酸化ゲルマニウム膜
20 ジルコニウム膜
21 酸化ジルコニウム膜
30 タングステン膜

Claims (20)

  1. 酸化物になるために必要な第1の酸化物生成自由エネルギーを有する半導体材料を含む半導体層上に、酸化物になるために必要な第2の酸化物生成自由エネルギーを有しかつ酸化または窒化することによって絶縁性を有する元素を含むゲート絶縁膜用の第1の材料を形成し、
    前記第1の酸化物生成自由エネルギーが前記第2の酸化物生成自由エネルギー以上であるような温度範囲で、水素原子または重水素原子および酸素原子を含む雰囲気中において前記第1の材料を熱処理することを具備した半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の材料上に、酸化物になるために必要な第3の酸化物生成自由エネルギーを有する元素を含むゲート電極用の第2の材料を形成し、
    前記第1の材料の熱処理は、前記第1の酸化物生成自由エネルギーおよび前記第3の酸化物生成自由エネルギーが前記第2の酸化物生成自由エネルギー以上であるような温度範囲で実行されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の材料は、Si、Zr、Hf、Ti、Al、La、Pr、Y、Ce、Sr、Dy、Er、LuおよびGdのうち少なくとも一種類の材料を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体層は、Ge、GaおよびAsのうち少なくとも一種類の材料を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2の材料は、W、Pt、Au、Cu、Ta、Mo、Ir、Ru、Ni、Ge、GaおよびAsのうち少なくとも一種類の金属を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の材料の熱処理において、前記第1の材料は、水素ラジカルまたは重水素ラジカルおよび酸素ラジカルを含む雰囲気中で熱処理されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記水素ラジカルまたは前記重水素ラジカルおよび前記酸素ラジカルは、水または重水を含む雰囲気中における放電によって生成されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1の材料の熱処理における温度範囲は、700℃以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の材料の熱処理における温度範囲は、500℃以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1の材料の熱処理は、水素と水蒸気との分圧比(PH2/PH2O)が1×10以下の雰囲気中で実行されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1の材料の厚さは、20nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1の材料の厚さおよび前記第2の材料の厚さの和は、20nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 酸化物になるために必要な第1の酸化物生成自由エネルギーを有する半導体材料を含む半導体層と、
    前記半導体層上に形成され、前記第1の酸化物生成自由エネルギーと等しいかそれよりも小さい第2の酸化物生成自由エネルギーを有しかつ酸化または窒化することによって絶縁性を有する元素、水素原子または重水素原子、および、酸素原子を含むゲート絶縁膜とを備えた半導体装置。
  14. 前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記第2の酸化物生成自由エネルギーと等しいかそれよりも大きい第3の酸化物生成自由エネルギーである元素、水素原子または重水素原子、および、酸素原子を含むゲート電極をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記ゲート絶縁膜は、水素原子または重水素原子、および、酸素原子を1×1018cm-3以上含有していることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  16. 前記ゲート絶縁膜は、Si、Zr、Hf、Ti、Al、La、Pr、Y、Ce、Sr、Dy、Er、LuおよびGdのうち少なくとも一種類の材料を含むことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体層は、Ge、GaおよびAsのうち少なくとも一種類の材料を含むことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の半導体装置。
  18. 前記ゲート電極は、W、Pt、Au、Cu、Ta、Mo、Ir、Ru、Ni、Ge、GaおよびAsのうち少なくとも一種類の金属を含むことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法
  19. 前記ゲート絶縁膜の厚さは、20nm以下であることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の半導体装置。
  20. 前記ゲート絶縁膜の厚さおよび前記ゲート電極の厚さの和は、20nm以下であることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
JP2005020942A 2005-01-28 2005-01-28 半導体装置の製造方法 Active JP4372021B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005020942A JP4372021B2 (ja) 2005-01-28 2005-01-28 半導体装置の製造方法
US11/154,815 US7745318B2 (en) 2005-01-28 2005-06-17 Semiconductor device and manufacturing method thereof
CN200610006929.0A CN1819117A (zh) 2005-01-28 2006-01-26 半导体器件及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005020942A JP4372021B2 (ja) 2005-01-28 2005-01-28 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006210658A true JP2006210658A (ja) 2006-08-10
JP4372021B2 JP4372021B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=36755597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005020942A Active JP4372021B2 (ja) 2005-01-28 2005-01-28 半導体装置の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7745318B2 (ja)
JP (1) JP4372021B2 (ja)
CN (1) CN1819117A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067929A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2010219249A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法及び半導体装置
US9306026B2 (en) 2012-08-24 2016-04-05 Japan Science And Technology Agency Semiconductor structure having aluminum oxynitride film on germanium layer and method of fabricating the same
JP2020155495A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 キオクシア株式会社 半導体装置及びその製造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7674710B2 (en) * 2006-11-20 2010-03-09 Tokyo Electron Limited Method of integrating metal-containing films into semiconductor devices
US20080150028A1 (en) * 2006-12-21 2008-06-26 Advanced Micro Devices, Inc. Zero interface polysilicon to polysilicon gate for semiconductor device
KR101527535B1 (ko) * 2008-10-21 2015-06-10 삼성전자주식회사 반도체 소자의 형성 방법
CN103280405A (zh) * 2013-05-28 2013-09-04 清华大学 超薄混合氧化层的堆叠结构的形成方法
US10763115B2 (en) * 2017-06-16 2020-09-01 Nxp Usa, Inc. Substrate treatment method for semiconductor device fabrication

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3350246B2 (ja) 1994-09-30 2002-11-25 株式会社東芝 半導体装置の製造方法
KR100308131B1 (ko) * 1999-10-01 2001-11-02 김영환 반도체 소자의 커패시터 제조 방법
JP3786569B2 (ja) 2000-08-14 2006-06-14 松下電器産業株式会社 半導体装置の製造方法
JP2002165470A (ja) 2000-11-24 2002-06-07 Kubota Corp 超音波モータ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067929A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2010219249A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法及び半導体装置
US9306026B2 (en) 2012-08-24 2016-04-05 Japan Science And Technology Agency Semiconductor structure having aluminum oxynitride film on germanium layer and method of fabricating the same
JP2020155495A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 キオクシア株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP7210344B2 (ja) 2019-03-18 2023-01-23 キオクシア株式会社 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4372021B2 (ja) 2009-11-25
CN1819117A (zh) 2006-08-16
US7745318B2 (en) 2010-06-29
US20060170017A1 (en) 2006-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4372021B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3937892B2 (ja) 薄膜形成方法および半導体装置の製造方法
US7432548B2 (en) Silicon lanthanide oxynitride films
US7772678B2 (en) Metallic compound thin film that contains high-k dielectric metal, nitrogen, and oxygen
JP4047075B2 (ja) 半導体装置
US7544604B2 (en) Tantalum lanthanide oxynitride films
KR101286309B1 (ko) 게이트 산화물 누설 전류가 감소된 대체 금속 게이트 트랜지스터
US6787440B2 (en) Method for making a semiconductor device having an ultra-thin high-k gate dielectric
JP5202320B2 (ja) 酸化膜の形成方法
US20070105398A1 (en) Method of producing insulator thin film, insulator thin film, method of manufacturing semiconductor device, and semiconductor device
JP4681886B2 (ja) 半導体装置
JP5221121B2 (ja) 絶縁膜の形成方法
JP2007194582A (ja) 高誘電体薄膜の改質方法及び半導体装置
WO2003100844A1 (fr) Procede de formation d'un film de dioxyde de silicium sur un substrat de silicium, procede de formation d'un film d'oxyde sur un substrat semi-conducteur, et procede de production d'un dispositif a semi-conducteurs
Fulton et al. Interface instabilities and electronic properties of ZrO 2 on silicon (100)
JPWO2005038929A1 (ja) 半導体装置の製造方法
US7790591B2 (en) Methods of manufacturing semiconductor devices including metal oxide layers
US7235440B2 (en) Formation of ultra-thin oxide layers by self-limiting interfacial oxidation
JP5039396B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005032908A (ja) 薄膜の形成方法
JP4933256B2 (ja) 半導体微細構造物を形成する方法
CN109003881B (zh) 金属氧化物层的形成
JP2005236020A (ja) 半導体装置の製造方法
TWI232893B (en) Method for forming metal oxide layer by nitric acid oxidation
JP2006121090A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090901

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4372021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350