JP2006210357A - 液体燃料直接供給型燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ガス発生が起こる液体燃料を用いても安定した性能が得られる、液体燃料直接供給型の燃料電池を提供する。
【解決手段】
電解質層1と、電解質層の一方の面に設けられ、液体燃料が供給される燃料極2と、電解質層の他方の面に設けられ、酸化剤が供給される酸化剤極3と、を有する燃料電池において、電解質層1と燃料極2との境界部に形成され、燃料極2から生じる気体を排出する気体排出流路8Aを備えることを特徴とする。また、このような燃料電池において、気体排出流路は、燃料極表面に形成されることを特徴とする。
【選択図】 図2
ガス発生が起こる液体燃料を用いても安定した性能が得られる、液体燃料直接供給型の燃料電池を提供する。
【解決手段】
電解質層1と、電解質層の一方の面に設けられ、液体燃料が供給される燃料極2と、電解質層の他方の面に設けられ、酸化剤が供給される酸化剤極3と、を有する燃料電池において、電解質層1と燃料極2との境界部に形成され、燃料極2から生じる気体を排出する気体排出流路8Aを備えることを特徴とする。また、このような燃料電池において、気体排出流路は、燃料極表面に形成されることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、液体燃料を用いた液体直接供給型の燃料電池に関し、特に、液体燃料を供給する構造に関する。
燃料電池は水素などの燃料と空気などの酸化剤ガスをセル内で電気化学的に反応させ電力を発生させるようにしたものである。燃料電池は使用される電解質の種類によって数種類に分類される。このうち、電解質に固体分子膜を用いるタイプは固体高分子型燃料電池(PEFC)と呼ばれ、100℃以下でも作動させることができるため扱いが容易である。このPEFCの燃料としてメタノールなどの液体燃料を選択した場合、水素などに比べ燃料の容積あたりのエネルギーが高いので、自動車などの移動体用途、携帯機器の電源用途などでの使用に適している。特に、液体供給型の直接型メタノール燃料電池(DMFC)は、燃料であるメタノールを改質することなく直接負極に供給するもので、炭化水素の改質器を使用している燃料電池と比較して、システム全体を小型、軽量化できる利点がある。
DMFCは、一般には、ナフィオン(Du Pont社の登録商標)に代表される水素イオン導伝性を有する固体高分子電解質膜の両主表面側を、触媒部を取り付けた2つの多孔性電極で挟んだ構造を持つ。そして、作動時には、負極(いわゆる燃料極)にメタノールが直接供給され、正極(いわゆる空気極)には酸素又は空気が供給される。これにより、負極では、メタノールと水とが反応して二酸化炭素と水素イオンを生じ、正極では、酸素と水素イオンとが反応して水が生成する。この全反応は、つまり、メタノールと酸素とから水と二酸化炭素が生成する反応である。燃料となるメタノールは循環させて用いるのが一般的で、未反応のメタノールは燃料電池本体外部で回収され、メタノールの濃度を再調製したのち、再び燃料電池本体に供給される。
固体高分子電解質膜を用いるDMFCの構成の一例を図5に模式的に図示した断面図である。この図に示すように、固体高分子電解質膜1と燃料極2及び空気極3とからなる電極接合体が、燃料又は空気を供給するための流路を設けたセパレータ4(燃料極2との接触部は省略)及びセパレータ5、並びにシール/固定用のパッキン7を備えたセル枠体60、61で固定されて単位セルが構成される。このセル枠体60、61には後述されるセパレータ4、5に通ずる、反応/生成物を供給/排出するための通路が備わっている。セパレータ4及びセパレータ5には、燃料又は空気を流すための流路8、5Aが設けられており、また、燃料極2及び空気極3に接触して集電を行なう役割も有している。燃料は導入路9から電池に導入され負極側のセパレータ4に形成された流路8を通じ、未反応分の二酸化炭素排ガスは排出路10から電池外に排出される。
図6に前記電極接合体の分解斜視図を示す。この図6に示すように、電極接合体は、固体高分子電解質膜1がその両主表面にそれぞれ配置された燃料極2及び空気極3で挟み込まれた状態になっており、通常、ホットプレスなどの融着手段を用いて一体化されている。燃料極2及び空気極3は、電極基板上に電極触媒作用を持つ触媒層を備えたものが一般的である。この電極基板は燃料又は酸化剤ガス及び水蒸気、二酸化炭素排ガスの通路となっており、かつ集電の機能も有していなければならず、一般的にカーボンペーパのような導電性の多孔質体に撥水性物質を添加したものが知られる。触媒層は多くの場合に白金微粒子を含む触媒と撥水性物質から構成され、触媒を混合してペースト或いはインク状にしたのち、電極基板の片面(固体高分子電解質膜1と接触する面)上に担持される。
特開平07−249418号公報
ここで、負極触媒層側では電極反応によって発生する二酸化炭素が蓄積するため、多孔質の電極基板を介して、セパレータ側に速やかに拡散させなければならない。しかし、セパレータ側では液体状の燃料が循環されており、電極基板を介して触媒層側に燃料が供給されるため、電極基板の多孔部は液体の燃料が浸透しており、負極で生成した二酸化炭素が電極基板の多孔部や触媒層に気泡となって滞留しやすく、散逸しにくい。生成二酸化炭素が気泡となって滞留すると、滞留した部分では燃料の供給がスムーズに行われず、有効な電極面積が減少し、性能の低下をもたらす。この生成二酸化炭素が電極内から排出されれば性能は回復するが、滞留と排出が不定期に繰返されるため、安定な性能が得られにくい。
これを避けるために、電池温度を高温にして電池内で燃料を気化させたり、液体燃料を蒸発させて供給する方法があるが、生成二酸化炭素は拡散しやすくなるものの、液体燃料を蒸発させるための装置と熱量が別途必要となり、システム全体の効率の低下と大型化を招くため、携帯機器用などへの適用が難しくなる。以上のことはDMFCに限らず、液体の状態で燃料を供給して電池反応によりガス発生を伴うタイプの燃料電池(大概の有機燃料は負極で酸化され二酸化炭素を生じる)にも同様に当てはまる。従って、液体の状態で燃料を供給する燃料電池を効率的に発電させるには、触媒層で発生する排ガスを速やかに拡散させることが重要となる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、ガス発生が起こる液体燃料を用いても安定した性能が得られる、液体直接供給型の燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電解質層と、電解質層の一方の面に設けられ、液体燃料が供給される燃料極と、電解質層の他方の面に設けられ、酸化剤が供給される酸化剤極と、を有する燃料電池において、電解質層と燃料極との境界部に形成され、燃料極から生じる気体を排出する気体排出流路を備えることを特徴とする。
これにより、燃料極側の触媒層で発生したガスが速やかに触媒層から系外に排出される。しかも、電池温度を高温にして電池内で燃料を気化させたり、液体燃料を蒸発させて供給するなど、システム全体の効率の低下と大型化を招くこともない。ここで、液体燃料は電極反応によってガス発生を伴う成分を含むものが一般的であり、また、その場合に本発明の意義がある。液体燃料からの反応生成物がいくつか存在する場合(例えば、二酸化炭素に到る中間生成物として蟻酸がある)でも、電極反応によってガス成分を生じる液体燃料であれば本発明は有効である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、気体排出流路は、燃料極表面に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、触媒層で発生したガスを速やかに触媒層から系外に排出することができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態のDMFCについて図面を参照しながら具体的に説明する。
<DMFCの概略>
図1は、本実施の形態にかかるDMFC1の構成を示す断面図である。この図に示すDMFC1は、上記した従来のDMFC(図5)と基本構成は同様であるが、燃料極2Aの固体高分子電解質膜側の表面に燃料を供給するための溝8Aが設けられていることと、燃料極側セパレータ4Aには燃料が流れる溝がなく集電ためにのみ用いられることが異なる。導入路9、排出路10の端は燃料極2Aに設けられた溝8Aと連結しており、ポンプ等の装置をセル外部に接続して、液体を導入・排出できる。但し、燃料極の固体高分子膜側に溝8Aを設けているため、固体高分子電解質膜1との接触面積が少なく、水素イオン導伝性は若干低下する。電流密度が小さければ特に問題はないが、供給する液体に酸性の溶液を用いれば、水素イオンの伝達能力を補うことができる。その際には導入路9、排出路10は内壁にフッ素系樹脂など耐酸性のものを用いることが望ましい。
図1は、本実施の形態にかかるDMFC1の構成を示す断面図である。この図に示すDMFC1は、上記した従来のDMFC(図5)と基本構成は同様であるが、燃料極2Aの固体高分子電解質膜側の表面に燃料を供給するための溝8Aが設けられていることと、燃料極側セパレータ4Aには燃料が流れる溝がなく集電ためにのみ用いられることが異なる。導入路9、排出路10の端は燃料極2Aに設けられた溝8Aと連結しており、ポンプ等の装置をセル外部に接続して、液体を導入・排出できる。但し、燃料極の固体高分子膜側に溝8Aを設けているため、固体高分子電解質膜1との接触面積が少なく、水素イオン導伝性は若干低下する。電流密度が小さければ特に問題はないが、供給する液体に酸性の溶液を用いれば、水素イオンの伝達能力を補うことができる。その際には導入路9、排出路10は内壁にフッ素系樹脂など耐酸性のものを用いることが望ましい。
図2に、電極接合体の部分の分解斜視図(図(a))及び水平断面図(図(b);図(a)のx−x線を含む水平断面図)を示した。この図に示すように、燃料極2Aは、燃料の流路となるストライプ状の複数本の溝8A1を片面に設けた電極基材21の溝形成表面に触媒層22を備えたもので、触媒層22表面で溝8A1に対応した箇所に複数本の前記溝8A(図中では、溝の数が4本しかないがこの数は任意であり、もっと数は多くても構わない)がストライプ状に形成されている。
そして、溝8Aにメタノール水溶液が、セパレータ5に形成された溝5Aに空気が供給されることで、上記したような、メタノールと酸素とから発電が行なわれ、水と二酸化炭素が生成する。なお、上記説明では単セルの構造を示しただけであるが、出力要求に応じてこれらを複数個組み合わせて用いることもできる。
<DMFCの詳細>
上記構成のDMFC1において、液体燃料は、固体高分子電解質膜1と燃料極2Aの触媒層との界面部分において形成された溝8Aに沿って触媒層22に接触した状態で流れながら触媒層22に供給される(図2中矢印YME)。そして、燃料極2Aで発生した二酸化炭素は、従来のように、多孔性の電極基板を経由させて触媒層に液体燃料を供給する場合のような、燃料供給する多数の孔の封鎖による二酸化炭素が気泡となって触媒層内や電極基板の孔内部や触媒層と電極基板との界面部に滞留するという現象が生じず、溝8Aを流れる液体燃料中に速やかに拡散移動するとともにその流束によって電池外部に排出される(図2中矢印YCO2)。このため、液体燃料は、二酸化炭素による気泡によってその拡散が妨げられることがなく、燃料極2Aに速やかに且つ均一的に拡散される。
上記構成のDMFC1において、液体燃料は、固体高分子電解質膜1と燃料極2Aの触媒層との界面部分において形成された溝8Aに沿って触媒層22に接触した状態で流れながら触媒層22に供給される(図2中矢印YME)。そして、燃料極2Aで発生した二酸化炭素は、従来のように、多孔性の電極基板を経由させて触媒層に液体燃料を供給する場合のような、燃料供給する多数の孔の封鎖による二酸化炭素が気泡となって触媒層内や電極基板の孔内部や触媒層と電極基板との界面部に滞留するという現象が生じず、溝8Aを流れる液体燃料中に速やかに拡散移動するとともにその流束によって電池外部に排出される(図2中矢印YCO2)。このため、液体燃料は、二酸化炭素による気泡によってその拡散が妨げられることがなく、燃料極2Aに速やかに且つ均一的に拡散される。
従って、排ガスが滞留することによる電極面積の減少が起こらず、効率良く発電が行なわれる。なお、以上のように液体燃料は、溝8Aから直接触媒層22に拡散され、二酸化炭素も溝8Aを流れる液体燃料の流束により排出されるので、電極基板21は、従来のものと異なり、ガス透過性を備えていなくても良い。従って、燃料極2Aは、従来のリブ付きセパレータ板のリブのある表面に触媒層を設けたものと等しい構成とすることもできる。この場合には燃料電池の構成部材数を減少させることができる。
また、供給する液体燃料のメタノール濃度や、用いる固体高分子電解質膜の組成によっては、固体高分子電解質膜が膨潤し、液体燃料の供給溝を塞ぐ可能性があるので、液体燃料の流路が確実に確保されるように、例えば、壁面に多数の小孔が形成されたテフロン(登録商標)管などを、燃料流路をなす溝8A内にこれに沿うように配置しておくこともできる。
なお、液体燃料供給用の溝8Aを複数本形成し、その溝に液体燃料を流すと、リブの頂部に位置する触媒層には液体燃料が供給されず有効な電極反応面積が低下するのではないかと思われるが、溝に対応する触媒層には直接的に液体燃料が供給され、また、溝と対応しない部分のリブの頂部に位置する触媒層にも、電解質への液体燃料の浸透作用によって、電解質を経由して触媒層に供給されることから、触媒層全体として均一的な反応が行われ有効な電極反応面積は低下することがない。特に、電解質に水素イオン導伝性を有する固体高分子膜を用い、液体燃料にメタノールなどのアルコール系の液体を用いた場合に浸透作用は強いものがある。
また、上記説明では、燃料極は、リブが予め形成された電極基板と、この上に形成された触媒層とからなるものであったが、これに限られず、多孔質の平板の電極基板に触媒層を浸透させ、基板中に充分な量の触媒層を残す程度に、基板表面にリブを切削等により形成したものであっても構わない。
<変形例>
液体燃料を供給する経路は、上記のように燃料極2Aの触媒層22と固体高分子電解質膜1との界面部分に形成された溝8Aから供給したが、これに限られず以下のような態様も考えられる。
液体燃料を供給する経路は、上記のように燃料極2Aの触媒層22と固体高分子電解質膜1との界面部分に形成された溝8Aから供給したが、これに限られず以下のような態様も考えられる。
図3(図2の(b)に相当する図)に変形例を示す。この図に示すように、燃料極の触媒層の表面に溝8Aを設けるのではなく、燃料極2Aは、従来の平板状のものとし、固体高分子電解質膜1の表面に溝1Aを例えばストライプ状に形成することによっても、液体燃料の流路8Aを形成することもできる。そして、この電極基板21と触媒層22との間に形成された溝8Aに液体燃料を流すと、上記同様に液体燃料の拡散・二酸化炭素の拡散の作用効果を奏する。
<実施例>
以上の実施の形態に基づいて各要素の材料等を具体的に規定したDMFCを作製した。その具体的な内容は以下のとおりである。
以上の実施の形態に基づいて各要素の材料等を具体的に規定したDMFCを作製した。その具体的な内容は以下のとおりである。
まず、電極基板21として、幅2mm、深さ2mmの溝を2mm間隔となるように成形した、5cm角のカーボン製の緻密なセパレータ(電極基体)を作製した。これに白金とルテニウムの原子比1:1からなる合金を担持した炭素粉末と固体高分子電解質のアルコール分散液と、バインダとなるポリテトラフルオロエチレン溶液からなる触媒スラリーを、セパレータの凸面側全面(溝部を含む)に塗布し、乾燥させ、ホットプレスし、燃料極2を作製した。空気極3は、撥水処理済みのカーボンペーパの表面に、白金を担持した炭素粉末と固体高分子電解質とバインダとからなるポリテトラフルオロエチレンからなる触媒スラリーを塗布し、80℃で1時間乾燥して作製された。ここで、燃料極の白金量は約1.2mg/cm2、空気極の白金量は約0.8mg/cm2となるようにした。これらを固体高分子電解質膜であるナフィオン117膜に対して、電極の触媒を取り付けた面がナフィオン側になるようにして挟み、140℃、2分間ホットプレスして接合して膜電極接合体が出来上る。これを燃料極側のセパレータ4A、空気極側のセパレータ5、及びパッキン7を備えたセル枠体60A、61(図1参照)及びリード(不図示)と組み合せ、図1に示すDMFC単セルが作製される。
<比較例>
燃料極の構造を空気極と同様に、電極基体にカーボンペーパを用い、触媒層をカーボンペーパ上に形成し、燃料極側セパレータに燃料を流すための溝が設けられていること以外は実施例と同様に図5に示した従来のDMFCを作製した。これを上記実施例に対する比較例とする。
燃料極の構造を空気極と同様に、電極基体にカーボンペーパを用い、触媒層をカーボンペーパ上に形成し、燃料極側セパレータに燃料を流すための溝が設けられていること以外は実施例と同様に図5に示した従来のDMFCを作製した。これを上記実施例に対する比較例とする。
<性能の検討>
実施例及び比較例について、電池温度を70℃として、空気極に空気を1L/minで供給し、実施例には1mol/Lメタノール+硝酸0.1mol/Lの水溶液を、比較例には、1mol/Lメタノール水溶液をそれぞれ20mL/min供給し、DMFCの特性を測定した。図4にI−V特性図を示す。
実施例及び比較例について、電池温度を70℃として、空気極に空気を1L/minで供給し、実施例には1mol/Lメタノール+硝酸0.1mol/Lの水溶液を、比較例には、1mol/Lメタノール水溶液をそれぞれ20mL/min供給し、DMFCの特性を測定した。図4にI−V特性図を示す。
この結果から実施例にかかるDMFCの方が優れることが分る。これは、燃料極側触媒層が液体燃料の液流に接触していることで、触媒層に発生したしたガスが速やかに触媒層から液流に拡散移動し排出されるため、排ガスの滞留による電極面積の現象が起こらないことによるものである。
なお、当該実施形態の欄の中で述べた本発明は、DMFCだけではなく、ジメチルエーテル、ホルマリンなどのその他の液体燃料を用いた燃料電池にも適用することができ、特に反応に伴いガスを発生するタイプの液体燃料を用いる場合に有効である。
1 固体高分子電解質膜
2,2A 燃料極
3 空気極
4,4A セパレータ(燃料極側)
5 セパレータ
7 パッキン
8 燃料流路
8A 溝(燃料供給路)
9 導入路(液体燃料用)
10 排出路(液体燃料用)
21 電極基板(燃料極)
22 触媒層(燃料極)
60、60A 燃料極側セル枠体
61 空気極側セル枠体
2,2A 燃料極
3 空気極
4,4A セパレータ(燃料極側)
5 セパレータ
7 パッキン
8 燃料流路
8A 溝(燃料供給路)
9 導入路(液体燃料用)
10 排出路(液体燃料用)
21 電極基板(燃料極)
22 触媒層(燃料極)
60、60A 燃料極側セル枠体
61 空気極側セル枠体
Claims (2)
- 電解質層と、前記電解質層の一方の面に設けられ、液体燃料が供給される燃料極と、前記電解質層の他方の面に設けられ、酸化剤が供給される酸化剤極と、を有する燃料電池において、
前記電解質層と前記燃料極との境界部に形成され、前記燃料極から生じる気体を排出する気体排出流路を備えることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1記載の燃料電池において、
前記気体排出流路は、前記燃料極表面に形成されることを特徴とする燃料電池。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006082327A JP2006210357A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 液体燃料直接供給型燃料電池 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101262065B (zh) * | 2007-03-09 | 2012-08-08 | 三洋电机株式会社 | 膜电极接合体、燃料电池及膜电极接合体的制造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06188008A (ja) * | 1992-04-01 | 1994-07-08 | Toshiba Corp | 燃料電池 |
-
2006
- 2006-03-24 JP JP2006082327A patent/JP2006210357A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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JPH06188008A (ja) * | 1992-04-01 | 1994-07-08 | Toshiba Corp | 燃料電池 |
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A521 | Written amendment |
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