JP2006210284A - 車両用イグニッションスイッチ - Google Patents

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【課題】金属製のボディにスイッチケースが取付けられる車両用イグニッションスイッチにおいて、スイッチケースの小型化を図りつつカプラの強度を増大する。
【解決手段】ボディ23には、スイッチケース29の少なくとも一部を覆う合成樹脂製のカバー部材48が取付けられ、スイッチケース29の一面から突出される複数の外部接続端子106〜110を相互間に挟む一対の側壁部分115a,115bと、それらの側壁部分115a,115b間を結ぶ連結壁部分115cとを有して外部接続端子106〜110を三方から囲む第1カプラ半部115がボディ23に一体に形成され、外部接続端子106〜110を囲繞する横断面四角形の筒状であるカプラ114を第1カプラ半部115と協働して構成する第2カプラ半部116が、第1カプラ半部116の両側壁部分115a,115bに着脱可能に嵌着されるようにしてカバー部材48に一体に形成される。【選択図】 図19

Description

本発明は、金属製のボディにスイッチケースが取付けられる車両用イグニッションスイッチに関する。
金属製のボディに、スイッチケースが取付けられ、スイッチング態様の変化に応じた信号を取り出すためのカプラが前記スイッチケースに一体に形成されるようにした車両用イグニッションスイッチが、たとえば特許文献1で既に知られている。
特開2004−60316号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、イグニッションスイッチのスイッチケースにカプラが一体に形成されるので、スイッチケースすなわちイグニッションスイッチの大型化を招くことになる。しかもスイッチケースが合成樹脂から成るものであることによりカプラも合成樹脂製のものであり、相手側カプラ側から作用する外力に対抗する強度を持たせるためにカプラの肉厚を増したり、スイッチケースのボディへの取付け強度を増したりする工夫が必要であり、スイッチケースがより一層大型化する。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スイッチケースの小型化を図りつつカプラの強度を増大し得るようにした車両用イグニッションスイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、金属製のボディにスイッチケースが取付けられる車両用イグニッションスイッチにおいて、前記ボディには、前記スイッチケースの少なくとも一部を覆う合成樹脂製のカバー部材が取付けられ、前記スイッチケースの一面から突出される複数の外部接続端子を相互間に挟む一対の側壁部分ならびにそれらの側壁部分間を結ぶ連結壁部分を有して前記各外部接続端子を三方から囲む第1カプラ半部が前記ボディに一体に形成され、複数の外部接続端子を囲繞する横断面四角形の筒状であるカプラを第1カプラ半部と協働して構成する第2カプラ半部が、第1カプラ半部の前記両側壁部分に着脱可能に嵌着されるようにして前記カバー部材に一体に形成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、第1カプラ半部が備える一対の前記側壁部分に嵌合可能である一対の嵌合壁部分が、前記カプラへの相手側カプラの嵌合時には該相手側カプラの外面に内面を当接させるようにして第2カプラ半部に設けられ、それらの嵌合壁部分の外面に、前記両側壁部分に内方側から弾発係合し得る係合爪がそれぞれ突設されることを特徴とする。
請求項1記載の発明の構成によれば、横断面四角形状のカプラの半部が、金属製であるボディに一体に形成される第1カプラ半部で構成され、前記カプラの残余の半部が、スイッチケースの少なくとも一部を覆う合成樹脂製のカバー部材に一体に形成される第2カプラ半部で構成されるので、スイッチケースの小型化を図りつつカプラを構成することができ、しかも第1カプラ半部が金属製のものであるので、カプラの強度を増大することができる。
また請求項2記載の発明によれば、第2カプラ半部の第1カプラ半部への組付けが容易となり、しかもカプラへの相手側カプラの嵌合時には、第2カプラ半部が備える一対の嵌合壁部分の内面に相手側カプラの外面が当接するので、両嵌合壁部分の両側壁部分への嵌着状態が強固に維持されることになる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図21は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はステアリングロック装置およびイグニッションスイッチの側面図、図2は図1の2矢視拡大図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4はイグニッションスイッチの分解斜視図、図5は図3の5−5線断面図、図6は第1ケース半体を図3の6−6線矢視方向から見た図、図7は第1ケース半体を図6とは反対側から見た図、図8は第2ケース半体を図3の8−8線矢視方向から見た図、図9は第2ケース半体を図8とは反対側から見た図、図10は図5の10−10線断面図、図11は図5の11−11線断面図、図12は図5の12−12線断面図、図13はロータを第1ケース半体側から見た図、図14はロータを第2ケース半体側から見た図、図15は第1スイッチ機構の固定接点を形成する端子板の接続状態を示す図、図16は第2スイッチ機構の固定接点を形成する端子板の接続状態を示す図、図17は第1スイッチ機構での可動接点および固定接点の相対配置を示す図、図18は第2スイッチ機構での可動接点および固定接点の相対配置を示す図、図19は図1の19矢視拡大図、図20は第1スイッチ機構側のガイド部の周方向展開図、図21は第2スイッチ機構側のガイド部の周方向展開図である。
先ず図1および図2において、ステアリングコラム21には、ステアリングロック装置22が備える金属製のボディ23が取付けられており、図示しないキーを、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置の各位置に操作するのに応じてスイッチング態様を変化させて車両用エンジンおよび電装部品の始動・停止を制御するイグニッションスイッチ24がボディ23の後部に取付けられる。
図3において、前記ボディ23にはキー操作に応じて回動する回動軸25が回動可能に支承されており、イグニッションスイッチ24は、回動軸25の回動に応じてスイッチング態様を変化させる第1および第2スイッチ機構26,27を備える。
前記回動軸25には、単一の合成樹脂から成るロータ28が相対回動不能に連結されており、このロータ28は、該ロータ28を両側から挟んで相互に結合される第1および第2ケース半体30,31から成るスイッチケース29内に収容され、該スイッチケース29がボディ23の後部に取付けられる。
図4〜図9において、第1および第2ケース半体30,31のうちボディ23側に配置される第1ケース半体30には、第2ケース半体31側に開口する円形の凹部32が設けられ、第2ケース半体31の第1ケース半体30側に開口する円形の凹部33が設けられる。また第1ケース半体30には、円形の凹部32の一部を形成して第2ケース半体31側に突出するリング状の嵌合突部30aが一体に設けられており、この嵌合突部30aは、第2ケース半体31における凹部33の開口端に設けられる嵌合凹部33aに嵌合される。
而して第1および第2ケース半体30,31が相互に結合されてスイッチケース29が構成されたときに、前記凹部32,33は協働して円形の作動室34を形成し、ロータ28が該作動室34に収容される。
図10および図11を併せて参照して、第1ケース半体30の周方向に間隔をあけた3箇所の周縁部には、第2ケース半体31側に延びるとともに先端が外側に鉤状に屈曲した係合爪37,38,39が一体に連設されており、第2ケース半体31には、前記各係合爪37,38,39をそれぞれ挿通させる係合孔40,41,42が設けられる。而して各係合孔40〜42に挿通される係合爪37〜39を第2ケース半体31に弾発係合することにより、第1および第2ケース半体30,31が相互に結合されてスイッチケース29が構成される。
ボディ23の後部には、前記スイッチケース29を当接させる平坦な支持面43(図3参照)が形成されるとともに、図1、図2および図5で示すように、前記スイッチケース29のうち第1ケース半体30の一部を両側から挟む左右一対の支持壁44,45が設けられる。
一方、第1および第2ケース半体30,31の上部には、相互に重合して外側に突出する支持鍔部46,47が一体に設けられる。またスイッチケース29のうち第2ケース半体31は合成樹脂製のカバー部材48で覆われるものであり、このカバー部材48には、第2ケース半体31の支持鍔部47に外側から当接する支持鍔部49が設けられ、ボディ23には、支持面43から突出して第1ケース半体30の支持鍔部46に当接する円筒状のボス部50が一体に設けられる。さらに支持鍔部49,47,46に挿通されるねじ部材51が前記ボス部50に螺合されるものであり、支持面43に当接するとともに支持壁44,45で左右方向の移動を規制されたスイッチケース29は、前記ねじ部材51を締めつけることにより、カバー部材48とともにボディ23に取付けられる。
図13および図14において、ロータ28には軸線を同軸とするとともにロータ28の両面から突出する軸部55が一体に設けられる。また第1ケース半体30の中央部には、前記軸部55の一端部を回動可能に嵌合せしめて両端を開口した円筒状の支持筒部52が設けられ、第2ケース半体31の中央部には、前記軸部55の他端を回動可能に嵌合せしめる有底円筒状の支持筒部53が設けられる。しかも前記軸部55には、その一端側に開口した有底の係合穴54が非円形の横断面形状を有するようにして設けられ、回動軸25の端部に同軸にかつ一体に連設される係合軸部25aが前記係合穴54に挿入される。しかも係合軸部25aは、係合穴54の横断面形状に対応した横断面形状を有しており、回動軸25が軸部55すなわちロータ28に相対回動不能に連結されることになる。
またロータ28には、軸部55を同軸に囲繞する円筒状の摺動筒部56と、摺動筒部56から半径方向外方に張り出すとともに周方向の一部が切欠かれた鍔部57とが一体に設けられており、第1および第2ケース半体30,31には、前記摺動筒部56を摺動可能に嵌合せしめるとともに前記鍔部57の基端部を両側から挟む円筒状の内筒部58,59が設けられる。
第1ケース半体30における凹部32の内周および内筒部58の外周間にはコイル状のねじりばね60が収容されており、このねじりばね60の一端に設けられる係合部60aが第1ケース半体30に係合される。また第1ケース半体30の第2ケース半体31への接合面には、凹部32の軸線を中心とする円弧状に形成される規制凹部61が、嵌合突部30aに設けられる切欠き部62を介して凹部32の開口端に通じるようにして設けられており、ねじりばね60の他端部に設けられる規制ピン部60bが、規制凹部61内での移動を可能として該規制凹部61内に配置される。
前記規制ピン部60b寄りの部分で前記ねじりばね60には、係止部60cが設けられており、前記ロータ28における鍔部57の周方向一端には、回動軸25すなわちロータ28が、LOCK位置からACC位置を経てON位置に回動したときに前記係止部60cに係合する係合部63が設けられる。而してロータ28がON位置からSTART位置側に回動するときには、係合部63が係止部60cに係合することにねじりばね60のばね力に抗してロータ28を回動することが必要となり、ロータ28への操作力が解放されたときにねじりばね60からのばね力がロータ28に作用しているので、ロータ28はSTART位置からON位置に自動的に戻される。
第1スイッチ機構26は、ロータ28の一面および第1ケース半体30間に設けられるものであり、ロータ28の一面に配設される可動接点65,66,67,68と、第1ケース半体30に設けられる電源用固定接点69,70、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72とを備える。ここで電源用固定接点69,70、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72については、判り易くするために図6において網かけ処理が施されている。
可動接点65,66は軸部55の周囲に配置される接点板73の両端部から第1ケース半体30側に突出する円錐状に形成され、可動接点67,68は軸部55の周囲に配置される接点板74の両端部から第1ケース半体30側に突出して円錐状に形成されるものであり、可動接点65,66;67,68を含む両接点板73,74は軸部55の軸線に関して点対称に形成され、各可動接点65〜68は、軸部55の軸線まわりに90度ずつの間隔をあけてロータ28の一面に配設される。
しかも両接点板73,74は、ばね75…によって第1ケース半体30側に付勢されるものであり、ロータ28に対する周方向の相対位置を規制されるとともに軸線方向に規制された範囲での相対移動を許容されるようにしてロータ28に浮動支持される。すなわち各可動接点65〜68は、第1ケース半体30側に向けてばね付勢されつつロータ28に浮動支持されることになる。
電源用固定接点69,70は、導電金属から成る端子板76の一部を隆起させるようにして形成され、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72は、導電金属から成る端子板77,78の一部によって形成される。しかも端子板76,77,78は、合成樹脂から成る第1ケース半体30の型成形時にインサート結合されるものであり、そのインサート結合前に、図15で示すように、各端子板76〜78は架橋部79,80,81で一体に連結されており、第1ケース半体30の型成形終了後に各架橋部79〜81は打ち抜かれる。すなわち各端子板76〜78をインサート結合せしめて第1ケース半体30が型成形された直後には、第1ケース半体30の両面には、各架橋部79〜81の表裏両面を外部に臨ませるようにした凹部がそれぞれ形成されており、それらの凹部に臨む部分で各架橋部79〜81の一部を打ち抜いて抜き孔82,83,84を形成することにより、各架橋部79〜81が切断される。而して第1ケース半体30の型成形終了後に各架橋部79〜81が打ち抜かれることにより、各端子板76〜78が、相互に電気的に遮断された状態で第1ケース半体30に配設されることになる。
IG2用固定接点71およびACC用固定接点72は、ロータ28側の可動接点65〜68を摺動させるようにして支持筒52の周囲に形成される摺動面112に面一にかつ間隔をあけて配置されるものであり、電源用固定接点69,70は、摺動面112との間に間隔をあけるとともに相互間に間隔をあけて配置される。しかも電源用固定接点69,70、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72は、ロータ28の回動に伴って各可動接点65〜68が描く軌跡C1上でロータ28の回動軸線に直交する一平面に配置されており、電源用固定接点69およびACC用固定接点72間、両電源用固定接点69,70間、ならびに電源用固定接点70およびIG2用固定接点71間は、前記摺動面112よりもロータ28から遠ざかる側に凹んで形成される。
第2スイッチ機構27は、ロータ28の他面および第2ケース半体31間に設けられるものであり、ロータ28の他面に配設される可動接点85,86,87,88と、第2ケース半体31に設けられる電源用固定接点89,90、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92とを備える。ここで電源用固定接点89,90、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92については、判り易くするために図8において網かけ処理が施されている。
可動接点85,86は軸部55の周囲に配置される接点板93の両端部から第2ケース半体31側に突出する円錐状に形成され、可動接点87,88は軸部55の周囲に配置される接点板94の両端部から第2ケース半体31側に突出して円錐状に形成され、両接点板93,94は軸部55の軸線に関して点対称に形成されるものであり、各可動接点85〜88は、軸部55の軸線まわりに90度ずつの間隔をあけてロータ28の他面に配設される。しかも第1スイッチ機構26における各可動接点65〜68とは90度位相をずらせた位置に可動接点85〜88が配置される。
両接点板93,94は、ばね95…によって第2ケース半体31側に付勢されるものであり、ロータ28に対する周方向の相対位置を規制されるとともに軸線方向に規制された範囲での相対移動を許容されるようにしてロータ28に浮動支持される。すなわち各可動接点85〜88は、第2ケース半体31側に向けてばね付勢されつつロータ28に浮動支持されることになる。
電源用固定接点89,90は、導電金属から成る端子板96の一部を隆起させるようにして形成され、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92は、導電金属から成る端子板97,98の一部によって形成される。しかも端子板96〜98は、合成樹脂から成る第2ケース半体31の型成形時にインサート結合されるものであり、そのインサート結合前に、図16で示すように、各端子板96〜98は架橋部99,100,101で一体に連結されており、第2ケース半体31の型成形終了後に各架橋部99〜101は打ち抜かれる。すなわち各端子板96〜98をインサート結合せしめて第2ケース半体31が型成形された直後には、第2ケース半体31の両面には、各架橋部99〜101の表裏両面を外部に臨ませるようにした凹部がそれぞれ形成されており、それらの凹部に臨む部分で各架橋部99〜101の一部を打ち抜いて抜き孔102,103,104を形成することにより、各架橋部96〜98が切断される。而して第2ケース半体31の型成形終了後に各架橋部96〜98が打ち抜かれることにより、各端子板96〜98が、相互に電気的に遮断された状態で第2ケース半体31に配設されることになる。
IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92は、ロータ28側の可動接点85〜88を摺動させるようにして支持筒53の周囲に形成される摺動面113に面一にかつ間隔をあけて配置されるものであり、電源用固定接点89,90は、摺動面113との間に間隔をあけるとともに相互間に間隔をあけて配置される。しかも電源用固定接点89,90、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92は、ロータ28の回動に伴って各可動接点85〜88が描く軌跡C2(軌跡C1と同一)上でロータ28の回動軸線に直交する一平面に配置されており、電源用固定接点89およびSTART用固定接点92間、両電源用固定接点89,90間、ならびに電源用固定接点90およびIG1用固定接点91間は、前記摺動面113よりもロータ28から遠ざかる側に凹んで形成される。
ところで第1スイッチ機構26において、ロータ28が、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置に順次回動したときの各可動接点65〜68と、電源用固定接点69,70、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72との相対配置は、図17で示すようになる。
図17によれば、LOCK位置では可動接点65,66が電源用固定接点69,70に接触するとともに可動接点67,68がIG2用固定接点71およびACC用固定接点72に接触した状態にあり、ACC位置では可動接点65,66がいずれの固定接点とも接触していないのに対して可動接点67,68がACC用固定接点72および電源用固定接点69に接触した状態にあり、ON位置では可動接点65,66が電源用固定接点70およびIG2用固定接点71に接触するとともに可動接点67,68がACC用固定接点72および電源用固定接点69に接触した状態にあり、START位置では可動接点66,66;67,68がいずれの固定接点にも接触していない。すなわち第1スイッチ機構26では、ACC位置でACC用固定接点72が電源用固定接点69に導通し、ON位置でACC用固定接点72が電源用固定接点69に導通するとともにIG2用固定接点71が電源用固定接点70に導通した状態となる。
また第2スイッチ機構27において、ロータ28が、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置に順次回動したときの各可動接点85〜88と、電源用固定接点89,90、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92との相対配置は、図18で示すようになる。
図18によれば、LOCK位置では可動接点85,88がいずれの固定接点にも接触せず、可動接点86が電源用固定端子90に接触するとともに可動接点87がIG1用固定接点91に接触した状態にあり、ACC位置では可動接点85,86;87,88がいずれの固定接点とも接触していない状態にあり、ON位置では可動接点85,86が電源用固定接点90およびIG1用固定接点91に接触するとともに可動接点87,88がいずれの固定接点にも接触していない状態にあり、START位置では可動接点85,86が電源用固定接点90およびIG1用固定接点91に接触するとともに可動接点87,88がSTART用固定接点92および電源用固定接点89に接触した状態にある。すなわち第2スイッチ機構27では、ON位置でIG1用固定接点91が電源用固定接点90に導通し、START位置でSTART用固定接点92が電源用固定接点89に導通するとともにIG1用固定接点91が電源用固定接点90に導通した状態となる。
ところで、第1ケース半体30にインサート結合される端子板76〜78のうちIG2用固定接点71およびACC用固定接点72として用いられる端子板77,78の一部は、IG2用固定接点71に連なるIG2用外部接続端子106ならびにACC用固定接点72に連なるACC用外部接続端子107として第1ケース半体30の一面から突出される。また第2ケース半体31にインサート結合される端子板96〜98の一部は、電源用固定接点89,90に連なる電源用外部接続端子108、IG1用固定接点91に連なるIG1用外部接続端子109、ならびにSTART用固定接点92に連なるSTART用外部接続端子110として第2ケース半体31の一面から突出される。
しかも第1ケース半体30にインサート結合される端子板76の一部、ならびに第2ケース半体31にインサート結合される端子板96の一部は、接合部76a,96aとして第1および第2ケース半体30,31から外部に突出されており、両接合部76a,96aは相互に接合される。
図19を併せて参照して、第1および第2ケース半体30,31が結合されて成るスイッチケース29の一面から突出した前記IG2用外部接続端子106、ACC用外部接続端子107、電源用外部接続端子108、IG1用外部接続端子109およびSTART用外部接続端子110は横断面四角形状のカプラ114で囲繞されるものであり、このカプラ114は、ボディ23に設けられる第1カプラ半部115と、カバー部材48に一体に形成される第2カプラ半部116とで構成される。
第1カプラ半部115は、前記IG2用外部接続端子106、ACC用外部接続端子107、電源用外部接続端子108、IG1用外部接続端子109およびSTART用外部接続端子110を相互間に挟む一対の側壁部分115a,115bならびにそれらの側壁部分115a,115b間を結ぶ連結壁部分115cを有して、前記IG2用外部接続端子106、ACC用外部接続端子107、電源用外部接続端子108、IG1用外部接続端子109およびSTART用外部接続端子110を三方から囲むように形成されるものであり、側壁部分115a,115bは、スイッチケース29を両側から挟むようにしてボディ23の後部に一体に設けられる支持壁44,45に、それらの支持壁44,45と同一の横断面形状を有して下方に延びるようにして一体に連設され、また連結壁部分115cは、その内面をボディ23の後部の支持面43に面一に連ならせるようにしてボディ23から下方に突出される。
第2カプラ半部116は、第1カプラ半部115の前記両側壁部分115a,115bに着脱可能に嵌着されるようにしてカバー部材48に一体に形成されるものであり、第1カプラ半部115が備える一対の前記側壁部分115a,115bに嵌合可能である一対の嵌合壁部分116a,116bと、それらの嵌合壁部分116a,116b間を結ぶ連結壁部分116cとを一体に備える。
しかも第2カプラ半部116の両嵌合壁部分116a,116bの先端部外面には、第1カプラ半部115の前記両側壁部分115a,115bに内方側から弾発係合し得る係合爪117,118がそれぞれ突設される。すなわち前記両側壁部分115a,115bの内面には、係合溝119,120が一条ずつ設けられており、各係合溝119,110に両嵌合壁部分116a,116bの先端部の係合爪117,118がそれぞれ弾発係合する。
而して第1および第2カプラ半部115,116でカプラ114を構成した状態で、該カプラ114内に相手側カプラ121を嵌合したときに、相手側カプラ121の外面は、第2カプラ半部116における嵌合壁部分116a,116bの内面に当接することになる。
また第2カプラ半部116における連結壁部分116cには、相手側カプラ121が備える係合爪121aを弾発的に係合せしめる係合孔122が設けられる。
図20において、第1スイッチ機構26での回動軸25およびロータ28の回動にはクリック機構124によって節度感が付与されるものであり、このクリック機構124は、回動軸25の軸線を中心として少なくとも円弧状に形成されてスイッチケース29の第1ケース半体30に設けられる一対のガイド部125…と、それらのガイド部125…に当接可能として一対の接点板73,74にそれぞれ設けられる当接係合部としての転動体126…とで構成される。
第1ケース半体30には、電源用固定接点69,70、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72が設けられる部分を囲繞する円筒部127が、先端部をロータ28に浮動支持された接点板73,74の外周部に対向させるようにして回動軸25および支持筒部52と同軸に設けられており、この円筒部127の先端部に、支持筒部52の軸線に関して点対称となるようにして少なくとも円弧状に形成される一対のガイド部125…が設けられる。
一方、前記接点板73,74には、可動接点65,66;67,68間の中央部でロータ28側に半円状に膨らんだ保持部128…が設けられており、それらの保持部128…に転動体126…が回転可能に保持される。
ガイド部125には、ロータ28のLOCK位置で転動体126を位置決め保持するLOCK用位置決め部130と、ロータ28のACC位置で転動体126を位置決め保持するACC用位置決め部131と、ロータ28のON位置で転動体126を位置決め保持するON用位置決め部132とが、相互に間隔をあけて設けられる。
ガイド部125においてLOCK用位置決め部130およびON用位置決め部132間に2つのカム山133,134が設けられており、LOCK用位置決め部130およびACC用位置決め部131間のカム山133は、可動接点68を電源用固定接点69に接触させる側へのロータ28の移動方向に沿って転動体126を登らせる登坂部133aならびに転動体126を降りさせる降坂部133bが順に連なる山形に形成され、ACC用位置決め部131およびON用位置決め部132間のカム山134は、可動接点65,66を電源用固定接点70およびIG2用固定接点71に接触させる側へのロータ28の移動方向に沿って転動体126を登らせる登坂部134aならびに転動体126を降りさせる降坂部134bが順に連なる山形に形成される。またSTART位置は位置決め保持する必要がないので位置決め部が設定されることはないのであるが、ON用位置決め部132からSTART位置にロータ28を回動したときに転動体126を緩やかに登らせる緩やかな登坂部135がガイド部125に形成される。
ところで、第1スイッチ機構26は、ロータ28のACC位置でACC用固定接点72を電源用固定接点69に導通せしめ、ON位置でACC用固定接点72を電源用固定接点69に導通するとともにIG2用固定接点71を電源用固定接点70に導通せしめるものであり、ACC用固定接点72が電源用固定接点69に導通する導通角はカム山133における登坂部133aの中間部からカム山134を経て登坂部135の途中までの間として設定され、またIG2用固定接点71が電源用固定接点70に導通する導通角はカム山134における登坂部134aの中間部から登坂部135の途中までの間として設定される。すなわちカム山133は、転動体126が登坂部133aを登る途中で可動接点67,68のACC用固定接点72および電源用固定接点69への接触が開始されるとともに登坂部133aを降りる途中で可動接点67,68のACC用固定接点72および電源用固定接点69からの開離が開始されるように形成され、カム山134は、転動体126が登坂部134aを登る途中で可動接点65,66の電源用固定接点70およびIG2用固定接点71への接触が開始されるとともに転動体126が登坂部134aを降りる途中で可動接点65,66の電源用固定接点70およびIG2用固定接点71からの開離が開始されるように形成される。
図21において、第2スイッチ機構27での回動軸25およびロータ28の回動にはクリック機構138によって節度感が付与されるものであり、このクリック機構138は、回動軸25の軸線を中心として少なくとも円弧状に形成されてスイッチケース29の第2ケース半体31に設けられる一対のガイド部139…と、それらのガイド部139…に当接可能として一対の接点板93,94にそれぞれ設けられる当接係合部としての転動体140…とで構成される。
第2ケース半体31には、電源用固定接点89,90、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92が設けられる部分を囲繞する円筒部141が、先端部をロータ28に浮動支持された接点板93,94の外周部に対向させるようにして回動軸25および支持筒部53と同軸に設けられており、この円筒部141の先端部に、支持筒部53の軸線に関して点対称となるようにして一対のガイド部139…が設けられる。
一方、前記接点板93,94には、可動接点85,86;87,88間の中央部でロータ28側に半円状に膨らんだ保持部142…が設けられており、それらの保持部142…に転動体140…が回転可能に保持される。
ガイド部139には、ロータ28のLOCK位置で転動体140を位置決め保持するLOCK用位置決め部143と、ロータ28のACC位置で転動体126を位置決め保持するACC用位置決め部144と、ロータ28のON位置で転動体140を位置決め保持するON用位置決め部145とが、相互に間隔をあけて設けられる。
ガイド部139においてLOCK用位置決め部143およびON用位置決め部144間に2つのカム山146,147が設けられており、ACC用位置決め部144およびON用位置決め部145間のカム山147は、可動接点85,86を電源用固定接点90およびIG1用固定接点91に接触させる側へのロータ28の移動方向に沿って転動体140を登らせる登坂部147aならびに転動体140を降りさせる降坂部147bが順に連なる山形に形成される。またON用位置決め部144からSTART位置にロータ28を回動したときに転動体140を緩やかに登らせる緩やかな登坂部148がガイド部125に形成される。なおガイド部139における各位置決め部143〜145、カム山146,147および登坂部148は、第1スイッチ機構26におけるガイド部125の各位置決め部130〜132、カム山133,134および登坂部135と位相を同一として形成されている。
ところで、第2スイッチ機構26は、ロータ28のON位置でIG1用固定接点91を電源用固定接点90に導通せしめ、ロータ28のSTARAT位置でIG1用固定接点91を電源用固定接点90に導通するとともにSTART用固定接点92を電源用固定接点89に導通せしめるものであり、IG1用固定接点91が電源用固定接点90に導通する導通角はカム山147における登坂部147aの中間部から登坂部148の途中までの間として設定され、またSTART用固定接点92が電源用固定接点89に導通する導通角は登坂部148の中間部の所定範囲に設定される。すなわちカム山147は、転動体140が登坂部147aを登る途中で可動接点85,86の電源用固定接点90およびIG1用固定接点91への接触が開始されるとともに登坂部147aを降りる途中で可動接点85,86の電源用固定接点90およびIG1用固定接点91からの開離が開始されるように形成される。
第1スイッチ機構26において、第1ケース半体30に設けられる摺動面112の背部には、図7で明示するように、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72の背面を臨ませるようにして凹部149が設けられており、この凹部149は、ボディ23側から着脱可能として第1ケース半体30に嵌着される蓋部材150で閉じられる。而して蓋部材150および第1ケース半体30間には、摺動面112の背部に配置されるグリース貯留部151が形成されることになり、摺動面112およびグリース貯留部151間が、可動接点65〜68の摺動面112への摺接部の軌跡C1上に位置する連通孔152を介して連結され、この連結孔152は、たとえばIG2用固定接点71に設けられる。
第2スイッチ機構27において、第2ケース半体31に設けられる摺動面113の背部には、図9で明示するように、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92の背面を臨ませるようにして凹部153が設けられており、この凹部153は、ボディ23とは反対側から第2ケース半体31を覆うカバー部材48で閉じられる。而してカバー部材48および第2ケース半体31間には、摺動面113の背部に配置されるグリース貯留部154が形成されることになり、摺動面113およびグリース貯留部154間が、可動接点85〜88の摺動面113への摺接部の軌跡C2上に位置する連結孔155を介して連結され、この連結孔155は、たとえば第2ケース半体31に設けられる。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、ボディ23に回動可能に支承される回動軸25に相対回転不能として同軸に連結される単一のロータ28の一面に配設される可動接点65〜68と、ロータ28を収容するスイッチケース29を構成すべくロータ28を両側から挟んで相互に結合される第1および第2ケース半体30,31のうちボディ23側に配置される第1ケース半体30の前記ロータ28の一面に対応する内面に設けられる固定設定69〜72とで第1スイッチ機構26が構成され、ロータ28の他面に配設される可動接点85〜88と、ロータ28の他面に対向する第2ケース半体31の内面に設けられる固定接点89〜92とで第2スイッチ機構27が構成されるので、径方向および軸方向にイグニッションスイッチ24を小型化することができるとともに部品点数の低減を図ることができる。
また前記固定接点69〜72;89〜92は、合成樹脂から成る第1および第2ケース半体30,31にインサート結合される複数の導電金属製の端子板76〜78;96〜97にそれぞれ形成されるので、固定接点69〜72;89〜92の第1および第2ケース半体30,31への固定が堅固となる。しかも端子板76〜78;96〜97のうち少なくとも一部である端子板77,78,96〜99の一部が外部接続端子106〜110を形成するようにして第1および第2ケース半体30,31から突出されるので、固定接点69〜72;89〜92の外部接続が容易となる。
さらに第1および第2スイッチ機構26,27がそれぞれ備える固定接点69〜72;89〜92のうち電源に連なる電源用固定接点69,70;89,90を形成する端子板76,96が、第1および第2ケース半体30,31の外部で相互に接合されるので、第1および第2ケース半体30,31で電源用外部接続端子108を共有化することができる。
ところでボディ23には、スイッチケース29の少なくとも一部を覆う合成樹脂製のカバー部材48が取付けられており、スイッチケース29の一面から突出される複数の外部接続端子106〜110を相互間に挟む一対の側壁部分115a,115bならびにそれらの側壁部分115a,115b間を結ぶ連結壁部分115cを有して前記各外部接続端子106〜110を三方から囲む第1カプラ半部115がボディ23に一体に形成され、前記各外部接続端子106〜110を囲繞する横断面四角形の筒状であるカプラ114を第1カプラ半部115と協働して構成する第2カプラ半部116が、第1カプラ半部115の前記両側壁部分115a,115bに着脱可能に嵌着されるようにしてカバー部材48に一体に形成されている。
すなわち横断面四角形状のカプラ114の半部が、金属製であるボディ23に一体に形成される第1カプラ半部115で構成され、カプラ114の残余の半部が、スイッチケース29の少なくとも一部を覆う合成樹脂製のカバー部材48に一体に形成される第2カプラ半部116で構成されるので、スイッチケース29の小型化を図りつつカプラ114を構成することができ、しかも第1カプラ半部115が金属製のものであるので、カプラ114の強度を増大することができる。
また第1カプラ半部115が備える一対の側壁部分115a,115bに嵌合可能である一対の嵌合壁部分116a,116bが、カプラ114への相手側カプラ121の嵌合時には該相手側カプラ121の外面に内面を当接させるようにして第2カプラ半部116に設けられ、それらの嵌合壁部分116a,116bの外面に、両側壁部分115a,115bに内方側から弾発係合し得る係合爪117,118がそれぞれ突設されるので、第2カプラ半部116の第1カプラ半部115への組付けが容易となり、しかもカプラ114への相手側カプラ121の嵌合時には、第2カプラ半部116が備える一対の嵌合壁部分116a,116bの内面に相手側カプラ121の外面が当接するので、両嵌合壁部分116,116bの両側壁部分115a,115bへの嵌着状態が強固に維持されることになる。
ところでスイッチケース29を構成する第1および第2ケース半体30,31には、可動接点65〜68;85〜88を摺動させる摺動面112,113が設けられ、IG2用固定接点71およびACC用固定接点72が摺動面112に面一に設けられ、IG1用固定接点91およびSTART用固定接点92が摺動面113に面一に設けられるのであるが、それらの摺動面112,113の背部には、グリース貯留部151,154が形成されている。しかも摺動面112およびグリース貯留部151間が、可動接点65〜68の摺動面112への摺接部の軌跡C1上に位置するようにしてIG2用固定接点71に設けられる連通孔152を介して連結され、摺動面113およびグリース貯留部154間が、可動接点85〜88の摺動面113への摺接部の軌跡C2上に位置するようにして第2ケース半体31に設けられる連結孔155を介して連結される。
したがって可動接点65〜68;85〜88が摺動面112,113上を摺動するたびに、グリース貯留部151,154に貯留されたグリースの油分が連結孔152,155から可動接点65〜68;85〜88および摺動面112,113の摺接部に供給され、可動接点65〜68;85〜88の摺動軌跡上にその油分が塗り広げられる。この際、摺動軌跡上の油膜の厚さは表面張力の作用でほぼ一定となるものであり、解離アークやジュール熱による自己発熱で消費するグリースの多寡に応じてグリースの供給量が自動的に調節される。したがって電気的負荷の大小ならびに繰り返し回数にかかわらず、摺動軌跡上のグリース量は常に適量に維持されることになり、接点間距離を大きくすることを不要としつつ可動接点65〜68;85〜88および固定接点69〜72;89〜92間のグリースを適量に維持して、絶縁性や耐久性を長期にわたって維持することが可能となるので、イグニッションスイッチ24の小型化を図ることができる。
第1および第2スイッチ機構26,27において、回動軸25およびロータ28の回動に節度感を持たせるクリック機構124,138は、回動軸25の軸線を中心として少なくとも円弧状に形成されるとともにその複数箇所に位置決め部130,131,132;143,144,145が設けられるガイド部125,139と、それらの位置決め部130,131,132;143,144,145に係脱可能に係合することを可能として前記ガイド部125,139に当接されるようにして、ロータ28に浮動支持される接点板73,74;93,94に設けられる係合当接部としての転動体126…,140…とで構成されている。
したがって接点板73,74;93,94すなわち可動接点65〜68;85〜88を所定の回動位置に正確に位置決めすることが可能であり、したがってロータ28に対する接点板73,74;93,94のガタ分を接点板73,74;93,94のサイズで補完する必要がなく、接点板73,74;93,94を大きく形成することが不要であるのでイグニッションスイッチ24の大型化を回避することができる。
しかも転動体126…,140…が、接点板73,74;93,94と別体として該接点板73,74;93,94に回動可能に組付けられるものであるので、ガイド部125,139に当接しつつ移動する際の摩擦損失を軽減することができる。
また第1スイッチ機構26のガイド部125では、LOCK用位置決め部130およびON用位置決め部132間に2つのカム山133,134が設けられており、カム山133は、転動体126が登坂部133aを登る途中で可動接点68の電源用固定接点69への接触が開始されるとともに登坂部133aを降りる途中で可動接点68の電源用固定接点69からの開離が開始されるように形成され、カム山134は、転動体126が登坂部134aを登る途中で可動接点65,66の電源用固定接点70およびIG2用固定接点71への接触が開始されるとともに転動体126が登坂部134aを降りる途中で可動接点65,66の電源用固定接点70およびIG2用固定接点71からの開離が開始されるように形成される。
すなわち一定の作動力を作用せしめて、可動接点68が電源用固定接点69に接触する側ならびに可動接点65,66が電源用固定接点70およびIG2用固定接点71に接触する側にロータ28を移動させているときに、転動体126がカム山133,134の登坂部133a,134aを登る際に転動体126をカム133に当接させる側に付勢するばね力は次第に大きくなるので、可動接点68,65,66の固定接点69,70,71への接触が開始されるときの速度は比較的遅くなり、また可動接点68が電源用固定接点69から開離する側ならびに可動接点65,66が電源用固定接点70およびIG2用固定接点71から開離する側にロータ28を移動させているときに、転動体126がカム山133,134の登坂部133a,134aを降りる際に転動体126をカム山133,134に当接させる側に付勢するばね力は次第に小さくなるので、可動接点68,65,66の固定接点69,70,71からの開離が開始されるときの速度は比較的速くなる。すなわち可動接点68,65,66の固定接点69,70,71への接触開始時の速度を遅く、また固定接点69,70,71からの可動接点68,65,66の開離速度を速くすることができ、可動接点68,65,66および固定接点70,71,72の開閉に伴って接点性能に悪影響が生じることを防止することができる。
さらに第2スイッチ機構27のガイド部139では、LOCK用位置決め部143およびON用位置決め部144間に2つのカム山146,147が設けられており、カム山147は、転動体140が登坂部147aを登る途中で可動接点85,86の電源用固定接点90およびIG1用固定接点91への接触が開始されるとともに登坂部147aを降りる途中で可動接点85,86の電源用固定接点90およびIG1用固定接点91からの開離が開始されるように形成される。
すなわち一定の作動力を作用せしめて可動接点85,86が電源用固定接点90およびIG1用固定接点91に接触する側にロータ28を移動させているときに、転動体140がカム山147の登坂部147aを登る際に転動体140をカム147に当接させる側に付勢するばね力は次第に大きくなるので、可動接点85,86の固定接点90,91への接触が開始されるときの速度は比較的遅くなり、また可動接点85,86が電源用固定接点90およびIG1用固定接点91から開離する側にロータ28を移動させているときに、転動体140がカム山147の登坂部147aを降りる際に転動体140をカム山147に当接させる側に付勢するばね力は次第に小さくなるので、可動接点85,86の固定接点90,91からの開離が開始されるときの速度は比較的速くなる。すなわち可動接点85,86の固定接点90,91への接触開始時の速度を遅く、また固定接点90,91からの可動接点85,86の開離速度を速くすることができ、可動接点85,86および固定接点90,91の開閉に伴って接点性能に悪影響が生じることを防止することができる。
本発明の第2実施例として、図22で示すように、可動接点65〜68,85〜88が設けられる接点板73′,74′;93′,94′に、クリック機構の一部を構成する当接係合部157…が一体に設けられるようにしてもよい。
この第2実施例によれば、当接係合部157…が接点板73′,74′;93′,94′と一体であることにより部品点数の低減を図ることができる。
本発明の第3実施例として、図23で示すように、摺動面112,113に摺接するようにして円錐状に形成される可動接点65〜68,85〜88の背部を蓋部材159…で閉じることにより、グリース貯留部158…が各可動接点65〜68,85〜88の背部に形成され、各可動接点65〜68,85〜88の先端部すなわち摺動面との摺接部に外端を開口するとともに内端をグリース貯留部158…に通じさせる連通孔160…が設けられるようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例のステアリングロック装置およびイグニッションスイッチの側面図である。 図1の2矢視拡大図である。 図2の3−3線拡大断面図である。 イグニッションスイッチの分解斜視図である。 図3の5−5線断面図である。 第1ケース半体を図3の6−6線矢視方向から見た図である。 第1ケース半体を図6とは反対側から見た図である。 第2ケース半体を図3の8−8線矢視方向から見た図である。 第2ケース半体を図8とは反対側から見た図である。 図5の10−10線断面図である。 図5の11−11線断面図である。 図5の12−12線断面図である。 はロータを第1ケース半体側から見た図である。 ロータを第2ケース半体側から見た図である。 第1スイッチ機構の固定接点を形成する端子板の接続状態を示す図である。 第2スイッチ機構の固定接点を形成する端子板の接続状態を示す図である。 第1スイッチ機構での可動接点および固定接点の相対配置を示す図である。 第2スイッチ機構での可動接点および固定接点の相対配置を示す図である。 図1の19矢視拡大図である。 第1スイッチ機構側のガイド部の周方向展開図である。 第2スイッチ機構側のガイド部の周方向展開図である。 第2実施例の要部斜視図である。 第3実施例の要部断面図である。
符号の説明
23・・・ボディ
29・・・スイッチケース
48・・・カバー部材
106,107,108,109,110・・・外部接続端子
115・・・第1カプラ半部
115a,115b・・・側壁部分
115c・・・連結壁部分
116・・・第2カプラ半部
116a,116b・・・嵌合壁部分
117,118・・・係合爪
121・・・相手側カプラ

Claims (2)

  1. 金属製のボディ(23)にスイッチケース(29)が取付けられる車両用イグニッションスイッチにおいて、前記ボディ(23)には、前記スイッチケース(29)の少なくとも一部を覆う合成樹脂製のカバー部材(48)が取付けられ、前記スイッチケース(29)の一面から突出される複数の外部接続端子(106,107,108,109,110)を相互間に挟む一対の側壁部分(115a,115b)ならびにそれらの側壁部分(115a,115b)間を結ぶ連結壁部分(115c)を有して前記各外部接続端子(106〜110)を三方から囲む第1カプラ半部(115)が前記ボディ(23)に一体に形成され、複数の外部接続端子(106〜110)を囲繞する横断面四角形の筒状であるカプラ(114)を第1カプラ半部(115)と協働して構成する第2カプラ半部(116)が、第1カプラ半部(115)の前記両側壁部分(115a,115b)に着脱可能に嵌着されるようにして前記カバー部材(48)に一体に形成されることを特徴とする車両用イグニッションスイッチ。
  2. 第1カプラ半部(115)が備える一対の前記側壁部分(115a,115b)に嵌合可能である一対の嵌合壁部分(116a,116b)が、前記カプラ(114)への相手側カプラ(121)の嵌合時には該相手側カプラ(121)の外面に内面を当接させるようにして第2カプラ半部(116)に設けられ、それらの嵌合壁部分(116a,116b)の外面に、前記両側壁部分(115a,115b)に内方側から弾発係合し得る係合爪(117,118)がそれぞれ突設されることを特徴とする請求項1記載の車両用イグニッションスイッチ。
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