JP2001295829A - ヒンジユニット及びヒンジ構造 - Google Patents

ヒンジユニット及びヒンジ構造

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JP2001295829A
JP2001295829A JP2000109901A JP2000109901A JP2001295829A JP 2001295829 A JP2001295829 A JP 2001295829A JP 2000109901 A JP2000109901 A JP 2000109901A JP 2000109901 A JP2000109901 A JP 2000109901A JP 2001295829 A JP2001295829 A JP 2001295829A
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cylindrical case
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 角度を規制するヒンジユニットを用い、ボス
が軸方向に移動することを担保すると共に第1筐体及び
第2筐体のガタを防止するヒンジ構造を得る。 【解決手段】 固定部46内には筒状ケース45が配置
されており、筒状ケース45の軸芯部にはシャフト34
が挿通されている。一方、摺動カム38の外周面には、
筒状ケース45に凸設された係合凸部49と摺動可能な
係合凹部51が形成されている。これによって、摺動カ
ム38は筒状ケース45に対して軸方向の摺動は可能で
あるが、回転は不能とされる。このため、ヒンジユニッ
ト10として一体に組付けられた摺動カム38を筒状ケ
ース45に対して軸方向に摺動可能とすることで、固定
部46に筒状ケース45を取付けるだけで、蓋20を回
転させるときのガタ付きがなくなる。このため、ヒンジ
ユニット10自体で摺動カム38の軸方向の摺動が保証
され、回転方向のガタが吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角度を規制す
るヒンジユニットと、このヒンジユニットを用い、第1
筐体と第2筐体とを相対的に回転可能に支持するヒンジ
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9及び図10には、折り畳み式携帯電
話100に用いられるヒンジユニット102A、102
Bが示されており、このヒンジユニット102A、10
2Bを中心として第1筐体104及び第2筐体106が
回転可能となる。
【0003】この第2筐体106に形成された第2ヒン
ジ部108A、108Bの内周側には、ガイド突起11
0A、110Bが突設されている。一方、雌ボス112
A、112Bの外周面には、ガイド突起110A、11
0Bに係合可能なガイド溝114A、114Bが形成さ
れている。
【0004】この雌ボス112A、112Bは、ガイド
溝114A、114Bがガイド突起110A、110B
に係合した状態で、第2ヒンジ108A、108B内に
配置され、第2ヒンジ部108A、108Bに対して回
転不能となっている。
【0005】雌ボス112A、112Bの一端面には、
スプリング124A、124Bが当接しており、後述す
る雄ボス120A、120B側に雌ボス112A、11
2Bを付勢している。また、雌ボス112A、112B
の他端面には、逆山形形状の凹部116A、116Bが
設けられている。
【0006】一方、第1筐体104に形成された第1ヒ
ンジ部118A、118B内には、雌ボス112A、1
12Bと対面して雄ボス120A、120Bが配置され
ており、雌ボス112A、112B側の端面には、雌ボ
ス112A、112Bの凹部116A、116Bに係合
可能な凸部122A、122Bが設けられている。
【0007】ここで、第1筐体104及び第2筐体10
6を回転させるとき、雄ボス120A、120Bの凸部
122A、122Bと雌ボス112A、112Bの凹部
116A、116Bとの係合状態により、雌ボス112
A、112Bがスプリング124A、124Bによって
第2ヒンジ部108A、108Bの軸方向に対して移動
する。
【0008】しかし、このヒンジユニット102A、1
02Bでは、雌ボス112A、112Bが直接第1筐体
104及び第2筐体106に装着されるため、ヒンジユ
ニット102A、102Bを第1筐体104、第2筐体
106に組付けたとき、第1筐体104、第2筐体10
6及びヒンジユニット102A、102Bのそれぞれ製
造誤差により、雌ボス112A、112Bが第2ヒンジ
部108A、108Bの軸方向に対して移動可能で、か
つ、第1筐体104、第2筐体106の回転方向にガタ
が生じないようなヒンジ構造を得るのは大変困難であ
る。
【0009】このため、雌ボス112A、112Bと第
2ヒンジ部108A、108Bとの間では、雌ボス11
2A、112Bを第2ヒンジ部108A、108Bに対
して遊びを持たせた状態で移動可能とし、第1筐体10
4及び第2筐体106に取付けられる左右のボスの位相
を変えてその遊びを吸収するような構造としなければな
らない。従って、異なるボス形状の金型が必要となり、
製造コストがアップしてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ボスが軸方向に移動することを担保すると共に、
第1筐体及び第2筐体の回転方向のガタツキを防止する
ことを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、シャフトには、円筒状の摺動カム及び固定カムが挿
通されており、摺動カムの外周面には、軸方向に沿って
係合部が形成されている。摺動カムは付勢手段によって
固定カム側へ付勢されており、摺動カムと固定カムとは
相対回転可能となっている。
【0012】摺動カム及び固定カムの突き合わせ面に
は、カム面が設けられており、このカム面は摺動カムと
固定カムとの相対回転角度によって接離して全面当接か
ら一部当接までの当接形態をとる。
【0013】一方、摺動カムは筒状ケースに収納されて
いる。この筒状ケースの内周面には、摺動カムの係合部
に係合可能な被係合部が設けられており、摺動カムの軸
方向への移動を許容すると共に、摺動カムの回転方向の
ガタを吸収する。
【0014】このヒンジユニットでは、蓋に筒状ケース
を固定し、本体に固定カムを固定した場合を考えると、
摺動カムと固定カムとの突き合わせ面には、それぞれカ
ム面が形成されており、固定カムと摺動カムの相対回転
角度に応じて、全面当接から一部当接まで当接状態を変
化させる。
【0015】例えば、蓋を閉止状態から開放方向へ開い
ていくと、蓋と共に筒状ケースが回転し、カム面の機能
によって摺動カムは筒状ケース内へ押し込まれ、カム面
の当接形態が一部当接状態に至る。この段階から、蓋を
さらに開くと、付勢手段の付勢力で摺動カムが固定カム
に向かって移動する。この移動する力が、カム面によっ
て、摺動カムを回転させる力に変換される。
【0016】このように、ヒンジユニットの筒状ケース
内で摺動カムが軸方向に移動可能であり、かつ摺動カム
の回転方向のガタが吸収される構造となっているため、
例えば、本体及び蓋にこのヒンジユニットを固定させる
だけで、蓋はガタのない状態で本体に対して回転可能と
なる。
【0017】このため、従来の筒状ケースのないヒンジ
ユニットを本体及び蓋に装着したときのように、装着部
と摺動カムに生じるガタを考慮する必要がないので、本
体、蓋のヒンジユニットの取付け部とヒンジユニットの
それぞれの製造誤差を考慮する必要がない。
【0018】請求項2に記載の発明では、筒状ケースが
摩擦係数の高い材質で成形されている。このため、摺動
カムが筒状ケース内を軸方向に移動するときに、抵抗を
受けるので、例えば蓋をゆっくりとシャフト周りに回転
させ、高級感を与える。
【0019】請求項3に記載の発明では、第1筐体に固
定カムを取付け、第2筐体に筒状ケースを取付けて、第
1筐体と第2筐体とを相対的に回転可能としている。
【0020】このように、第1筐体及び第2筐体にヒン
ジユニットを固定するだけで、第1筐体と第2筐体とが
ガタツクことなく相対的に回転可能となるため、第1筐
体及び第2筐体とヒンジユニットとの間に生じるガタを
問題とする従来のヒンジ構造と比較して取付けが簡単で
ある。
【0021】また、摺動カムと固定カムとが相対回転す
るために必要な回転トルク等の機械的な数値は、ヒンジ
ユニット自体によって決定されるため、第1筐体及び第
2筐体の寸法誤差等による回転トルクのバラツキが少な
い。
【0022】請求項4に記載の発明では、第2筐体に複
数の軸部が設けられており、軸部には筒状ケースが装着
されている。一方、第1筐体には軸部に対向した複数の
保持部が設けられており、保持部には固定カムが取付け
られている。
【0023】このため、従来のように、位相が異なるボ
スを配置することで回転方向のガタを吸収するわけでは
ないので、複数の軸部に同一のヒンジユニットを用いる
ことができる。また、従来のように、ボスの位相を変え
る必要がないので、部品が共有できる。また、同一の金
型でヒンジユニットが成形でき、製造コストを削減する
ことができる。
【0024】請求項5に記載の発明では、筒状ケースの
外周面の軸方向に沿って係合部が形成されており、係合
部に係合可能な被係合部が第2筐体に形成されている。
このため、係合部に被係合部を係合させるだけで、筒状
ケースが第2筐体に固定されるので取付けが容易であ
る。
【0025】請求項6に記載の発明では、第2筐体には
ストッパーが設けられており、第2筐体を所定角度回転
させるとこのストッパーが第1筐体に当接し、回転を規
制する。このため、ヒンジユニットに所定以上の負荷が
掛かることはないので、破損の恐れがない。
【0026】
【発明の実施の形態】図1又は図2には、本形態に係る
ヒンジユニット10(図4参照)が用いられた携帯電話
12が示されている。
【0027】この携帯電話12の本体14(第1筐体)
の端部には、略角柱状の支持体16が設けられている。
この支持体16の両側及びダイヤル部18は切り下げら
れており、蓋20(第2筐体)が閉じられたとき、本体
14の外面と蓋20とが面一となるように工夫されてい
る。
【0028】また、支持体と16及び支持体16の両端
部を挟むように蓋20から突設された二股の略円柱状の
軸体22には、ヒンジユニット10が取付けられてお
り、軸部22が支持体16に回転可能に支持されてい
る。
【0029】軸体22の一方には、ストッパー15が突
出しており、蓋20を所定角度回転させると、ストッパ
ー15が支持体16の台座16Aに当接して蓋20の回
転が規制される。このため、ヒンジユニット10に所定
以上の負荷が掛かることはないので、破損の恐れがな
い。
【0030】図3〜図5に示すように、支持体16に
は、軸体22と対向する面が開口した円柱状の収納部2
4が形成されている。収納部24の内周壁には、軸体2
2側の一部に図示しないガイド突起が形成されている。
【0031】一方、ヒンジユニット10を構成する固定
カム28は、円筒体の一端部にカム面32を凹設させた
もので、シャフト34に対して回転可能に挿通されてい
る。固定カム28の外周面には、ガイド突起に沿ってス
ライド可能なガイド溝30が形成されており、固定カム
28は収納部24の軸方向にスライド可能に保持され、
また、支持体16に対して回転不能となっている。
【0032】軸体22には、支持体16と対向する面が
開口した円柱状の固定部46が形成されており、固定部
46の内周壁には、軸方向に沿って突起48(被係合
部)が形成されている。
【0033】また、固定部46内には筒状ケース45が
配置されており、筒状ケース45の軸芯部にはシャフト
34が挿通されている。この筒状ケース45の外周面に
は、軸方向に沿って突起48に係合可能な溝部47(係
合部)が形成されている。これによって、筒状ケース4
5は固定部46に対して回転不能となり、軸部22と一
体となってシャフト34周りを回転する。
【0034】また、筒状ケース45は肉厚が一定となっ
ており、このため、筒状ケース45の外周面に形成され
た溝部47に対向して、内周面には係合凸部49が凸設
されている。
【0035】ここで、筒状ケース45の内周面には、段
部45Aが形成されており、段部45Aを境に筒状ケー
ス45は大径側と小径側とで区別される。筒状ケース4
5の大径側の内径寸法は、摺動カム38の外径寸法と略
同一となっており、摺動カム38が筒状ケース45に収
納可能となっている。また、筒状ケース45の小径側の
内径寸法は、シャフト34のフランジ部40(後述す
る)の外径寸法よりも小さくなっており、摺動カム38
の摺動を規制する。
【0036】ここで、筒状ケース45の大径側の縁部か
ら段部45Aまでの長さは、摺動カム38の長さと略同
一となっており、固定カム28(後述する)と当接する
ことによって、筒状ケース45の内周面を筒状ケース4
5の軸方向に沿って摺動する。
【0037】摺動カム38の外周面には、筒状ケース4
5に凸設された係合凸部49(被係合部)と摺動可能な
係合凹部51(係合部)が形成されている。これによっ
て、摺動カム38は筒状ケース45に対して軸方向の摺
動は可能であるが、回転は不能とされる。
【0038】このように、ヒンジユニット10として一
体に組付けられた摺動カム38を筒状ケース45に対し
て軸方向に摺動可能とすることで、固定部46に筒状ケ
ース45を取付けるだけで、蓋20を回転させるときの
ガタ付きがなくなる。
【0039】このため、ヒンジユニット10自体で摺動
カム38の軸方向の摺動が保証され、回転方向のガタが
吸収されるので、従来のように、本体又は蓋にヒンジユ
ニットの摺動カムを軸方向に移動可能に装着する必要が
ないため、製造誤差によるガタを考慮する必要がない。
【0040】また、摺動カム38と固定カム28とが相
対回転するために必要な回転トルク等の機械的な数値
は、ヒンジユニット10自体によって決定されるため、
本体14及び蓋20の寸法誤差等による回転トルクのバ
ラツキが少ない。
【0041】ここで、筒状ケース45は摩擦係数の高い
材質で成形されている。このため、摺動カム38が筒状
ケース45内を軸方向に移動するときに、抵抗を受ける
ので、蓋20がゆっくりとシャフト周りを回転し高級感
を与える。
【0042】一方、シャフト34の一端側に設けられた
フランジ部40には、圧縮コイルばね36の一端部が当
接しており、圧縮コイルバネ36の他端部は摺動カム3
8に当接し、摺動カム38を固定カム28側へ付勢して
いる。また、シャフト34の他端側には、小判状のスト
ッパー44が固定されており、シャフト34から固定カ
ム28が抜けないようにしている。
【0043】ここで、摺動カム38と固定カム28との
動作について説明する。
【0044】摺動カム38には、固定カム28のカム面
32と係合可能なカム面33が凸設されており、図6に
示すように、蓋20が閉止されている状態では、摺動カ
ム38のカム面33の頂部33Aと、固定カム28のカ
ム面32の谷部32Bとは、噛み合っておらず、カム面
32、33同士が全面に渡って当接していない。
【0045】すなわち、圧縮コイルばね36で付勢され
た摺動カム38は、圧縮コイルばね36から受ける軸推
力が矢印F方向へシャフト34を中心に回転しようとす
る回転力へ変換され、摺動カム38を収納した筒状ケー
ス45を介して蓋20を本体14側へ押圧させている。
このため、蓋20は、ガタ付くことなく本体14をカバ
ーすることができ、蓋20を逆さにしても開放しない。
【0046】次に、図7に示すように、矢印M方向へ蓋
20を、圧縮コイルばね36の付勢力に抗して開放させ
ると、カム面33の頂部33Aとカム面32の機能によ
って、摺動カム38が固定カム28に押されるようにし
て、筒状ケース45の奥方へ押し戻される。この状態で
は、蓋20は停止している。
【0047】そして、摺動カム38のカム面33の頂部
33Aと固定カム28のカム面32のエッジ部32Aと
が突き合う位置まで蓋20を開放させると、クリック感
が得られ(本形態では、この状態で蓋20の開放角度が
θ=150°に設定されている)、ここからは、図8に
示すように、カム面33の頂部33Aが滑って、谷部3
2Bへ向かい、蓋20が自然とM方向に開放する(開放
角度θ=160°)。
【0048】すなわち、カム面32とカム面33の機能
によって、圧縮コイルばね36の付勢力によって押され
る摺動カム38の軸方向への移動力が、摺動カム38の
回転力に変換される。
【0049】この蓋20の開放状態で、蓋20をさらに
開放しようとしても、軸体22から突出したストッパー
15が支持体16に当接するため、蓋20の回転が規制
される。
【0050】また、この状態では、摺動カム38のカム
面33の頂部33Aと、固定カム28のカム面32の谷
部32Bとが、噛み合っておらず、カム面32、33同
士が全面に渡って当接していない。
【0051】このため、圧縮コイルばね36で付勢され
た摺動カム38が筒状ケース45と共にM方向へ回転し
ようとするので、筒状ケース45を介して蓋20のスト
ッパー15が支持体16の台座16Aに当接する。この
ため、蓋20が全開した状態で、ガタ付くことなく全開
状態を維持することができる。
【0052】このように、本形態では、摺動カム38と
固定カム28との突き合わせ面にカム面32、33をそ
れぞれ形成することで、ヒンジユニット10をコンパク
トに設計できる。
【0053】また、従来のように、位相が異なるボスを
配置することで回転方向のガタを吸収するわけではない
ので、左右の軸部22に同一のヒンジユニット10を用
いることができる。さらに、従来のように、ボスの位相
を変える必要がないので、部品が共有できる。また、同
一の金型でヒンジユニット10が成形でき、製造コスト
を削減することができる。
【0054】さらに、摺動カム38に係合凹部51を設
け、筒状ケース45には係合凹部51に係合可能な係合
凸部49を形成したが、摺動カム38と筒状ケース45
とが軸方向にスライド可能に係合できれば良いため、凹
凸を逆にしても良い。
【0055】また、筒状ケース45に溝部47を設け、
固定部46には溝部47に係合可能な突起48を設けた
が、筒状ケース45を固定部46に固定できれば良いた
め、凹凸を逆にしても良い。
【0056】なお、ここでは、ヒンジユニット10を本
体14及び蓋20の左右に設けたが、必ずしもヒンジユ
ニット10は複数必要なわけではなく、本体14及び蓋
20の形状によっては、このヒンジユニット10一つで
も十分にガタのない状態で回転機能を有することができ
る。
【0057】さらに、仮アッシーしたヒンジユニット1
0を構成することで、ヒンジユニット10として荷重試
験や耐久試験を行うことができる。
【0058】なお、本形態では、筒状ケース45を蓋2
0へ、固定カム28を本体14に配設したが、逆であっ
ても構わないことは無論である。また、組付けの簡便性
を考慮したヒンジユニット10としてではなく、単なる
ヒンジ構造をとして考えた場合、軸体22の一方側を軸
材で軸支し、軸体22の他方側に、筒状ケース45及び
固定カム28を配置して、圧縮コイルばね36で付勢力
を与えるようにしてもよい。
【0059】さらに、蓋20の開放角度は、カム面32
の形状を変えることによって調整することができる。ま
た、本体14に対して回転可能な蓋20を用いた携帯電
話12について説明したが、ヒンジユニット10を用い
る製品であれば良いため、折り畳み式の携帯電話につい
ても本発明と同様の効果が得られる。
【0060】さらに、本発明は、携帯電話だけでなく、
AV機器の蓋のように、開放角度が決められているもの
に使用することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、請求項1
に記載の発明では、従来の筒状ケースのないヒンジユニ
ットを本体及び蓋に装着したときに、装着部と摺動カム
に生じるガタを考慮する必要がないので、本体、蓋のヒ
ンジユニットの取付け部とヒンジユニットのそれぞれの
製造誤差を考慮する必要がない。請求項2に記載の発明
では、摺動カムが筒状ケース内を軸方向に移動するとき
に、抵抗を受けるので、例えば蓋をゆっくりとシャフト
周りに回転させ、高級感を与える。請求項3に記載の発
明では、第1筐体及び第2筐体とヒンジユニットとの間
に生じるガタを問題とする従来のヒンジ構造と比較して
取付けが簡単である。また、摺動カムと固定カムとが相
対回転するために必要な回転トルク等の機械的な数値
は、ヒンジユニット自体によって決定されるため、第1
筐体及び第2筐体の寸法誤差等によるバラツキが少な
い。請求項4に記載の発明では、複数の軸部に同一のヒ
ンジユニットを用いることができ、部品が共有できる。
また、同一の金型でヒンジユニットが成形でき、製造コ
ストを削減することができる。請求項5に記載の発明で
は、係合部に被係合部を係合させるだけで、筒状ケース
が第2筐体に固定されるので取付けが容易である。請求
項6に記載の発明では、ヒンジユニットに所定以上の負
荷が掛かることはないので、破損の恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係るヒンジユニットを備えた携帯電話
の蓋が開放された状態を示した斜視図である。
【図2】本形態に係るヒンジユニットを備えた携帯電話
の蓋が閉止された状態を示した斜視図である。
【図3】本形態に係るヒンジユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】本形態に係るヒンジユニットの取付部分を一部
切り欠いた斜視図である。
【図5】本形態に係るヒンジユニットの取付部分を一部
切り欠いた斜視図である。
【図6】(A)はヒンジユニットの側断面図、(B)は
携帯電話の蓋が閉じた状態の側面図、(C)はカム面の
噛み合い状態を示した展開図である。
【図7】(A)はヒンジユニットの側断面図、(B)は
携帯電話の蓋が途中まで開いた状態の側面図、(C)は
カム面の噛み合い状態を示した展開図である。
【図8】(A)はヒンジユニットの側断面図、(B)は
携帯電話の蓋が全開した状態の側面図、(C)はカム面
の噛み合い状態を示した展開図である。
【図9】従来のヒンジ構造の分解斜視図である。
【図10】従来のヒンジ構造を示す断面図である。
【符号の説明】 10 ヒンジユニット 14 本体(第1筐体) 15 ストッパー 20 蓋(第2筐体) 28 固定カム 36 圧縮コイルばね(付勢手段) 38 摺動カム 45 筒状ケース 47 溝部(係合部) 48 突起(被係合部) 49 係合凸部(被係合部) 51 係合凹部(係合部)
フロントページの続き Fターム(参考) 2E050 AA03 BA03 CA03 EA02 EB01 3J105 AA14 AA15 AB07 AB11 AB17 AC07 BB12 BB15 BB24 BB32 BB41 BC23 BC25 DA03 DA23 4E360 AA02 AB03 AB12 AB17 AB20 AB42 BA04 BA08 BB02 BB12 BB17 BB22 BC03 BC05 EA18 EC11 ED04 ED23 ED27 GA06 GA12 GA46 GA53 GB26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに挿通されシャフトの軸方向へ
    移動可能に設けられ軸方向に沿って外周面に係合部が形
    成された円筒状の摺動カムと、前記シャフトに挿通され
    前記摺動カムと相対回転する固定カムと、前記摺動カム
    を前記固定カム側へ付勢する付勢手段と、前記係合部に
    係合可能な被係合部が内周面に設けられ前記摺動カムが
    収納され摺動カムの回転方向のガタを吸収する筒状ケー
    スと、前記固定カムと前記摺動カムとの突き合わせ面
    に、摺動カムと固定カムとの相対回転角度によって接離
    し全面当接から一部当接までの当接形態をとるカム面
    と、で構成されたことを特徴とするヒンジユニット。
  2. 【請求項2】 前記筒状ケースが摩擦係数の高い材質で
    成形されたことを特徴とする請求項1に記載のヒンジユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 第1筐体に請求項1又は2に記載の固定
    カムを取付け、前記第2筐体に請求項1又は2に記載の
    筒状ケースを取付けて、第1筐体と第2筐体とを相対的
    に回転可能としたことを特徴とするヒンジ構造。
  4. 【請求項4】 前記第2筐体に複数の軸部を設け、前記
    軸部に対向する複数の保持部を前記第1筐体に設けて、
    前記軸部に前記筒状ケースを装着し、前記保持部に前記
    固定カムを取付けたことを特徴とする請求項3に記載の
    ヒンジ構造。
  5. 【請求項5】 前記筒状ケースの外周面の軸方向に沿っ
    て係合部が形成され、前記係合部に係合可能な被係合部
    が前記第2筐体に形成されたことを特徴とする請求項3
    又は4に記載のヒンジ構造。
  6. 【請求項6】 前記第2筐体には、第2筐体を所定角度
    回転させると第1筐体に当接し、回転を規制するストッ
    パーが設けられたことを特徴とする請求項3〜5の何れ
    かに記載のヒンジ構造。
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