JP2006210184A - ラグ端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリント配線基板と板金部材とをかしめ連結するときの連結片の曲げ過ぎを防止する。
【解決手段】 ラグ端子10は、ベース部12の外周から折り曲げ立設されて連結片32の変形限度を規定するストッパ15を備えているから、連結片32を塑性変形させたときに変形させ過ぎるおそれはなく、設計時に想定した範囲内に連結片32を収めることができる。また、弾性片18の接触部20が連結片32に接触するので、ベース部12をハンダ付けする際にプリント配線基板11のアースパターンと導通させておけば、連結片32すなわち板金部材31とアースパターンとを導通させることができる。しかも、この弾性片18は、材質がばね性金属板であり、しかも基部18a以外の部分は拘束されていないから、連結片32との接触が弾性的になり、例えば折れ曲がるような不都合は生じない。
【選択図】 図2
【解決手段】 ラグ端子10は、ベース部12の外周から折り曲げ立設されて連結片32の変形限度を規定するストッパ15を備えているから、連結片32を塑性変形させたときに変形させ過ぎるおそれはなく、設計時に想定した範囲内に連結片32を収めることができる。また、弾性片18の接触部20が連結片32に接触するので、ベース部12をハンダ付けする際にプリント配線基板11のアースパターンと導通させておけば、連結片32すなわち板金部材31とアースパターンとを導通させることができる。しかも、この弾性片18は、材質がばね性金属板であり、しかも基部18a以外の部分は拘束されていないから、連結片32との接触が弾性的になり、例えば折れ曲がるような不都合は生じない。
【選択図】 図2
Description
本発明は、プリント配線基板に表面実装されるラグ端子の技術分野に属する。
プリント配線基板と板金部材とを、板金部材に設けられた連結片をプリント配線基板に設けられた貫通孔に貫挿させて、その連結片の貫通孔から突出した部分を例えばプリント配線基板の表面に沿ってひねるように曲げ変形させることでかしめ連結し、その際にプリント配線基板に取り付けられた接地体と板金部材とを接触させて、板金部材とプリント配線基板のアースパターンとを導通させる技術がある(実用新案登録第3016159号公報)。
実用新案登録第3016159号公報
特許文献1に開示されている構成であると、連結片を曲げ変形させる際に、連結片がプリント配線基板の表面を擦過するので、プリント配線基板が削れて、そのカスが落下するおそれがある。また、プリント配線基板と板金部材とが直接接しているので、振動などが加わることによりがたつきが発生する可能性もある。
請求項1記載のラグ端子は、
板金部材に設けられた連結片をプリント配線基板に設けられた貫通孔に貫挿させて、前記連結片の前記貫通孔から突出した部分の塑性変形によって前記板金部材とかしめ連結されたプリント配線基板に表面実装されるラグ端子において、
該ラグ端子は1枚のばね性金属板にて形成されており、
前記プリント配線基板にハンダ付けされるベース部と、
前記ベース部が前記プリント配線基板にハンダ付けされた際に、前記貫通孔と連通して前記連結片を貫挿される貫挿孔と、
前記貫挿孔に貫挿された前記連結片に接触する接触部が設けられ、基部は前記ベース部に連接された弾性片と、
前記ベース部の外周から折り曲げ立設されて前記連結片の変形限度を規定するストッパと
を備えることを特徴とする。
板金部材に設けられた連結片をプリント配線基板に設けられた貫通孔に貫挿させて、前記連結片の前記貫通孔から突出した部分の塑性変形によって前記板金部材とかしめ連結されたプリント配線基板に表面実装されるラグ端子において、
該ラグ端子は1枚のばね性金属板にて形成されており、
前記プリント配線基板にハンダ付けされるベース部と、
前記ベース部が前記プリント配線基板にハンダ付けされた際に、前記貫通孔と連通して前記連結片を貫挿される貫挿孔と、
前記貫挿孔に貫挿された前記連結片に接触する接触部が設けられ、基部は前記ベース部に連接された弾性片と、
前記ベース部の外周から折り曲げ立設されて前記連結片の変形限度を規定するストッパと
を備えることを特徴とする。
このラグ端子はプリント配線基板にハンダ付けによって表面実装されるが、その際に、貫挿孔はプリント配線基板に設けられた貫通孔と連通させられる。そして、板金部材に設けられた連結片が貫通孔及び貫挿孔に貫挿され、連結片の貫挿孔から突出した部分を例えばひねるように塑性変形させることで、プリント配線基板と板金部材とをかしめ連結する。
この連結片の変形はラグ端子のベース部上でなされるので、連結片がプリント配線基板の表面を擦過することはなく、擦過によってプリント配線基板が傷ついたり、削れカスが落下することはない。また、プリント配線基板と板金部材との間にばね性金属板のラグ端子(ベース部)が介在するので、たとえ振動などが加わったとしてもラグ端子がクッション材として機能し、プリント配線基板と板金部材とにがたつきが発生するのを防止する。
また、弾性片の接触部が貫挿孔に貫挿された連結片に接触するので、ベース部をハンダ付けする際にプリント配線基板のアースパターンと導通させておけば、連結片すなわち板金部材とアースパターンとを導通させることができる。従って、特許文献1のように、接地体用の貫通孔を設ける必要はない。
しかも、この弾性片は基部はベース部に連接されているが、材質がばね性金属板であるから、貫挿孔に貫挿された連結片との接触が弾性的になり、例えば折れ曲がるような不都合は生じない。
そして、ラグ端子の材質がばね性金属板であるから、貫挿孔に貫挿された連結片との接触が弾性的になり、また上述のようにがたつきも発生しないから、長期に安定した接地(グランド)が可能になる。
更に、ベース部の外周から折り曲げ立設されて連結片の変形限度を規定するストッパを備えているから、連結片を塑性変形させたときに変形させ過ぎるおそれはなく、設計時に想定した範囲内に連結片を収めることができる。
請求項2記載のラグ端子は、請求項1記載のラグ端子において、前記ベース部は略多角形であり、その辺それぞれから折り曲げ立設されたハンダ受片を備えており、該ハンダ受片のいずれかは前記ストッパを兼ねることを特徴とする。
略多角形(例えば長方形、三角形等)のベース部の辺それぞれから折り曲げ立設されたハンダ受片を備えているので、ベース部をプリント配線基板にハンダ付けするためのハンダクリームを各ハンダ受片に対応する位置に塗布しておけば、溶融したハンダがベース部とハンダ受片の連接部付近に集まる。各ハンダ受片に対応して溶融ハンダが存在すると、各溶融ハンダの表面張力による力がバランスするので、位置精度良くベース部がハンダ付けされる。
しかも、ハンダ受片のいずれかはストッパを兼ねるので、ストッパとして専用の部位を設けるより場合も構造が簡単になる。
請求項3記載のラグ端子は、請求項1又は2記載のラグ端子において、前記弾性片は、前記ベース部とは前記基部のみで連続し、前記弾性片と前記ベース部との間に形成されるスリットは前記貫挿孔と連通していることを特徴とする。
請求項3記載のラグ端子は、請求項1又は2記載のラグ端子において、前記弾性片は、前記ベース部とは前記基部のみで連続し、前記弾性片と前記ベース部との間に形成されるスリットは前記貫挿孔と連通していることを特徴とする。
弾性片は、ベース部とは基部のみで連続しており、それ以外の部分は拘束されないので、弾性変形の自由度が高くなっており、折れ曲がるような不都合が生じないと言っても過言ではない。
弾性片がベース部とは基部のみで連続するので、弾性片の外周とベース部との間には隙間(スリット)が生じる。この弾性片とベース部との間に形成されるスリットが貫挿孔と連通する構成であるから、貫挿孔と弾性片の周囲(スリット)を1つの金型で同時にプレス打ち抜きできる。
請求項4記載のラグ端子は、請求項1、2又は3記載のラグ端子において、前記接触部と前記連結片との接触は、前記連結片を前記ストッパに近づける方向の変形によって強められるから、板金部材とアースパターンとを導通させるのに好適である。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、本実施例のラグ端子10は1枚の金属板からなっている。この金属板はばね性金属板であり、本実施例ではリン青銅製で表面にすずめっきしたものを用いているが、リン青銅やベリリウム銅等のばね性銅合金、ステンレス鋼、SK材(ばね鋼)などを使用できる。また、それらの表面にすず、ニッケル、金、銀などのめっきを施したものを使用できる。
[実施例1]
図1に示すように、本実施例のラグ端子10は1枚の金属板からなっている。この金属板はばね性金属板であり、本実施例ではリン青銅製で表面にすずめっきしたものを用いているが、リン青銅やベリリウム銅等のばね性銅合金、ステンレス鋼、SK材(ばね鋼)などを使用できる。また、それらの表面にすず、ニッケル、金、銀などのめっきを施したものを使用できる。
このラグ端子10は、略長方形状のベース部12を備えており、詳細は後述するが、ベース部12をハンダ付けされることで、図2に示すようにプリント配線基板11に表面実装される。なお、ベース部12の外周形状は、例えばプリント配線基板のコーナーに使用する場合なら三角形状にする等、ラグ端子10の使用場所などに応じて変更可能である。
ベース部12の各辺には、それぞれ2箇所ずつのハンダ受片13が連接されている。各ハンダ受片13は、図1(b)、(c)に良好に示されるとおり、ベース部12に連なる、断面形状が円弧状の折り曲げ部13aと、その先端の直板部13bとからなっている。なお、図1(a)で右下になるハンダ受片13(右側の辺に設けられた2つのハンダ受片13の内、下に位置する方)はストッパを兼ねるので、これのみ符号15を使用して他のハンダ受片13と区別する。
また、ベース部12には、略長方形の貫挿孔14と、これに連通する2本のスリット16とがプレス打ち抜きによって設けられ、2本のスリット16間には弾性片18が配されている。
弾性片18は、基部18aにてベース部12に連接されているのみで、一端(基部18a)が固定された板ばねとして弾性変形可能である。この弾性片18の先端部は貫挿孔14内に突出しており、図2に示されるとおり、ほぼ1/4円弧状に上向きに折り曲げられて接触部20となっている。
上述の貫挿孔14、2本のスリット16及び弾性片18がベース部12上でL字状の領域を占めるので、そのL字の内角側に略長方形の平坦な領域が残されている。この平坦部22は、自動実装機によってラグ端子10をプリント配線基板11上に載置するときに、自動実装機のノズルで吸着するために使用される(ノズル吸着面となる)。
自動実装機によってラグ端子10をプリント配線基板11上に載置する際には、プリント配線基板11の表面には、図1(a)に2点鎖線で示したように、各ハンダ受片13(ストッパ15)に対応させて、クリームハンダ23が塗布されている。
そして、ラグ端子10を載せたプリント配線基板11は加熱炉に送り込まれ、周知のリフローソルダリングにてラグ端子10がプリント配線基板11にハンダ付けされる。
このとき、図3に示すように、溶融したハンダ25はハンダ受片13の折り曲げ部13a付近に集まるが、各ハンダ受片13(ストッパ15)に対応して溶融ハンダが存在して、各溶融ハンダ25の表面張力による力がバランスするので、ベース部12(すなわちラグ端子10)が位置精度良くプリント配線基板11にハンダ付けされる。
このとき、図3に示すように、溶融したハンダ25はハンダ受片13の折り曲げ部13a付近に集まるが、各ハンダ受片13(ストッパ15)に対応して溶融ハンダが存在して、各溶融ハンダ25の表面張力による力がバランスするので、ベース部12(すなわちラグ端子10)が位置精度良くプリント配線基板11にハンダ付けされる。
図2、図3に示すように、プリント配線基板11には、ラグ端子10が実装される面(以下、この面を表面とする)から裏面に貫通して貫通孔27が設けられている。この貫通孔27の開口形状は長方形であり、開口の縦横寸法はラグ端子10の貫挿孔14とほぼ一致している。
また、図示は省略したがプリント配線基板11の表面にはアースパターンが設けられており、実装されたラグ端子10(ベース部12)はアースパターンと導通する。
プリント配線基板11は、板金部材31を介して図示しない筐体に固定される。
プリント配線基板11は、板金部材31を介して図示しない筐体に固定される。
図4に示すように、板金部材31には連結片32が設けられており、連結片32と板金部材31の本体部とは、連結片32の傾斜下面32aと本体部側の傾斜面33とによってくびれ状にされたネック34を介して連接されている。
そして、図2、図3に示すように、この連結片32を、貫通孔27及びラグ端子10の貫挿孔14に貫挿させて、連結片32の先端をストッパ15に近づけるように、ネック34を軸にして連結片32をひねり変形させる(図5参照)。なお、連結片32の変形限度は、連結片32がストッパ15に接触するまでであり、連結片32を変形させ過ぎるおそれはない。
この変形により連結片32の傾斜下面32aがラグ端子10のベース部12上に乗り上げるので、プリント配線基板11と板金部材31とが連結片32によってかしめ連結される。板金部材31は図示しない筐体に予め固定されているので、プリント配線基板11が筐体に固定される。
また、連結片32を上記のようにひねり変形させると、連結片32の後端部32bは接触部20側に変位するので、連結片32が接触部20を押圧することになり、両者の接触が強まる。なお、この押圧により弾性片18が例えば弓状に弾性変形するので、この押圧力によってベース部12のハンダ付けが剥がれるおそれはない。
このラグ端子10を用いてプリント配線基板11と板金部材31と連結する際の連結片32の変形はラグ端子10のベース部12上でなされるので、連結片32がプリント配線基板11の表面を擦過することはなく、擦過によってプリント配線基板11が傷ついたり、削れカスが落下することはない。また、プリント配線基板11と板金部材31との間にばね性金属板のラグ端子10(ベース部12)が介在するので、たとえ振動などが加わったとしてもラグ端子10がクッション材として機能し、プリント配線基板11と板金部材31とにがたつきが発生するのを防止する。
また、弾性片18の接触部20が連結片32に接触するので、ベース部12をハンダ付けする際にプリント配線基板11のアースパターンと導通させておけば、連結片32すなわち板金部材31とアースパターンとを導通させることができる。
しかも、この弾性片18は、材質がばね性金属板であり、しかも基部18a以外の部分は拘束されていないから、連結片32との接触が弾性的になり、例えば折れ曲がるような不都合は生じない。
そして、ラグ端子10の材質がばね性金属板であるから、連結片32との接触が弾性的になり、また上述のようにがたつきも発生しないから、長期に安定した接地(グランド)が可能になる。
更に、このラグ端子10は、ベース部12の外周から折り曲げ立設されて連結片32の変形限度を規定するストッパ15を備えているから、連結片32を塑性変形させたときに変形させ過ぎるおそれはなく、設計時に想定した範囲内に連結片32を収めることができる。
また、このラグ端子10は、略長方形のベース部12の4辺それぞれから折り曲げ立設されたハンダ受片13を備えているので、ベース部12をプリント配線基板11にハンダ付けするためのハンダクリームを各ハンダ受片13に対応する位置に塗布しておけば、溶融したハンダ25がベース部12とハンダ受片13の連接部付近に集まる。各ハンダ受片13に対応して溶融ハンダ25が存在すると、各溶融ハンダ25の表面張力による力がバランスするので、位置精度良くベース部12がハンダ付けされる。
しかも、ハンダ受片13の一つはストッパ15を兼ねるので、ストッパ15として専用の部位を設けるより場合も構造が簡単になる。
[実施例2]
実施例1では弾性片の延出方向が貫挿孔14の長辺に直交する方向となっているが、この延出方向を貫挿孔の長辺に平行な方向にした例を実施例2として説明する。なお、実施例1と共通の部分については実施例1と同符号を使用して説明を省略する。
[実施例2]
実施例1では弾性片の延出方向が貫挿孔14の長辺に直交する方向となっているが、この延出方向を貫挿孔の長辺に平行な方向にした例を実施例2として説明する。なお、実施例1と共通の部分については実施例1と同符号を使用して説明を省略する。
図6に示すように、本実施例のラグ端子40(材質等は実施例1と同様)は、実施例1と同様に略長方形のベース部12を備えているが、ハンダ受片13は各長辺に1枚ずつ、短辺に2枚ずつ設けられている。それらの中で短辺に設けられた1枚がストッパ15を兼ねている。
略長方形の貫挿孔44は、その長辺をベース部12の短辺に沿わせて設けられており、貫挿孔44及び連通するスリット46とをプレス打ち抜きすることで、弾性片48が形成されている。
弾性片48が基部48aにおいてベース部12に連接されているのは実施例1と同様であるが、延出方向が貫挿孔44の長辺に平行な点が実施例1と異なる。そして、接触部50が弾性片48の先端部から貫挿孔44に突出するように延出されている点も実施例1とは異なる。
このラグ端子40は、実施例1のラグ端子10と同様にプリント配線基板11にハンダ付けされる。
ラグ端子40をプリント配線基板11にハンダ付け後、図7、図8に示すように、板金部材31の連結片32を貫通孔27及びラグ端子40の貫挿孔44に貫挿させると、連結片32と接触部50とが接触する。
ラグ端子40をプリント配線基板11にハンダ付け後、図7、図8に示すように、板金部材31の連結片32を貫通孔27及びラグ端子40の貫挿孔44に貫挿させると、連結片32と接触部50とが接触する。
そして、実施例1と同様に、貫通孔27及び貫挿孔44に貫挿させた連結片32の先端をストッパ15に近づけるように、ネック34を軸にして連結片32をひねり変形させる。このときの連結片32の変形限度は、連結片32がストッパ15に接触するまでであり、連結片32を変形させ過ぎるおそれはない。
この変形により連結片32の傾斜下面32aがラグ端子40のベース部12上に乗り上げるので、プリント配線基板11と板金部材31とが連結片32によってかしめ連結される。板金部材31は図示しない筐体に予め固定されているので、プリント配線基板11が筐体に固定される。
この連結片32の変形はベース部12上でなされるので、連結片32がプリント配線基板11の表面を擦過することはなく、擦過によってプリント配線基板11が傷ついたり、削れカスが落下することはない。また、プリント配線基板11と板金部材31との間にばね性金属板のベース部12が介在するので、たとえ振動などが加わったとしてもラグ端子40がクッション材として機能し、プリント配線基板11と板金部材31とにがたつきが発生するのを防止する。
また、連結片32を上記のようにひねり変形させると、連結片32の後端部32bは接触部50側に変位するので、連結片32が接触部50を押圧することになり、両者の接触が強まる。なお、この押圧により弾性片48が弾性変形するので、この押圧力によってベース部12のハンダ付けが剥がれるおそれはない。
このラグ端子40は、ベース部12の外周から折り曲げ立設されて連結片32の変形限度を規定するストッパ15を備えているから、連結片32を塑性変形させたときに変形させ過ぎるおそれはなく、設計時に想定した範囲内に連結片32を収めることができる。
また、弾性片48の接触部50が連結片32に接触するので、ベース部12をハンダ付けする際にプリント配線基板11のアースパターンと導通させておけば、連結片32すなわち板金部材31とアースパターンとを導通させることができる。
しかも、この弾性片48は、材質がばね性金属板であり、しかも基部48a以外の部分は拘束されていないから、連結片32との接触が弾性的になり、例えば折れ曲がるような不都合は生じない。
そして、ラグ端子40の材質がばね性金属板であるから、連結片32との接触が弾性的になり、また上述のようにがたつきも発生しないから、長期に安定した接地(グランド)が可能になる。
また、このラグ端子40は、略長方形のベース部12の4辺それぞれから折り曲げ立設されたハンダ受片13を備えているので、ベース部12をプリント配線基板11にハンダ付けするためのハンダクリームを各ハンダ受片13に対応する位置に塗布しておけば、溶融したハンダ25がベース部12とハンダ受片13の連接部付近に集まる。各ハンダ受片13に対応して溶融ハンダ25が存在すると、各溶融ハンダ25の表面張力による力がバランスするので、位置精度良くベース部12がハンダ付けされる。
しかも、ハンダ受片13の一つはストッパ15を兼ねるので、ストッパ15として専用の部位を設けるより場合も構造が簡単になる。
このように、実施例2のラグ端子40は実施例1と同様の効果がある。
このように、実施例2のラグ端子40は実施例1と同様の効果がある。
さらに、実施例2のラグ端子40は、弾性片48の延出方向を貫挿孔44の長辺に平行にして、接触部50は弾性片48の先端部から貫挿孔44に突出するように延出されているので、図1(a)と図6(a)の対比でも明らかなように、幅寸法(図1、図6で左右方向の寸法)を実施例1よりも小さくできる。つまり、小型化できる。
[その他]
実施例1、2では、弾性片を1枚にしているが、これを複数枚にすることができる。弾性片を複数枚にすれば、板金部材31によるプリント配線基板11の固定、取り外しが繰り返される等でいずれかの弾性片が変形したり破損して連結片32との接触が不良になっても、残りの弾性片で接触を確保できるから、信頼性が高まる。
[その他]
実施例1、2では、弾性片を1枚にしているが、これを複数枚にすることができる。弾性片を複数枚にすれば、板金部材31によるプリント配線基板11の固定、取り外しが繰り返される等でいずれかの弾性片が変形したり破損して連結片32との接触が不良になっても、残りの弾性片で接触を確保できるから、信頼性が高まる。
ストッパは、必ずしもハンダ受片を兼ねなくてもよい。その場合、ストッパの形状も自在であり、例えばベース部12の一部をかまぼこ状に盛り上げてストッパとしたり、ベース部12から切り起こした片をストッパにする等が可能である。
ベース部12の外周形状は略長方形でなくてもよく、例えば図9に例示するラグ端子60のように略三角形でもよい。また、多角形ではなくて、一部が曲線状であってもよい。
10・・・ラグ端子、
11・・・プリント配線基板、
12・・・ベース部、
13・・・ハンダ受片、
14・・・貫挿孔、
15・・・ストッパ、
16・・・スリット、
18・・・弾性片、
18a・・・基部、
20・・・接触部、
22・・・平坦部、
27・・・貫通孔、
31・・・板金部材、
32・・・連結片、
40・・・ラグ端子、
44・・・貫挿孔、
46・・・スリット、
48・・・弾性片、
48a・・・基部、
50・・・接触部
11・・・プリント配線基板、
12・・・ベース部、
13・・・ハンダ受片、
14・・・貫挿孔、
15・・・ストッパ、
16・・・スリット、
18・・・弾性片、
18a・・・基部、
20・・・接触部、
22・・・平坦部、
27・・・貫通孔、
31・・・板金部材、
32・・・連結片、
40・・・ラグ端子、
44・・・貫挿孔、
46・・・スリット、
48・・・弾性片、
48a・・・基部、
50・・・接触部
Claims (4)
- 板金部材に設けられた連結片をプリント配線基板に設けられた貫通孔に貫挿させて、前記連結片の前記貫通孔から突出した部分の塑性変形によって前記板金部材とかしめ連結されたプリント配線基板に表面実装されるラグ端子において、
該ラグ端子は1枚のばね性金属板にて形成されており、
前記プリント配線基板にハンダ付けされるベース部と、
前記ベース部が前記プリント配線基板にハンダ付けされた際に、前記貫通孔と連通して前記連結片を貫挿される貫挿孔と、
前記貫挿孔に貫挿された前記連結片に接触する接触部が設けられ、基部は前記ベース部に連接された弾性片と、
前記ベース部の外周から折り曲げ立設されて前記連結片の変形限度を規定するストッパと
を備えることを特徴とするラグ端子。 - 請求項1記載のラグ端子において、
前記ベース部は略多角形であり、その辺それぞれから折り曲げ立設されたハンダ受片を備えており、該ハンダ受片のいずれかは前記ストッパを兼ねる
ことを特徴とするラグ端子。 - 請求項1又は2記載のラグ端子において、
前記弾性片は、前記ベース部とは前記基部のみで連続し、
前記弾性片と前記ベース部との間に形成されるスリットは前記貫挿孔と連通している
ことを特徴とするラグ端子。 - 請求項1、2又は3記載のラグ端子において、
前記接触部と前記連結片との接触は、前記連結片を前記ストッパに近づける方向の変形によって強められる
ことを特徴とするラグ端子。
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JP2005021678A Pending JP2006210184A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | ラグ端子 |
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JP (1) | JP2006210184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018003601A1 (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-04 | エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 | Hdd装置用気密端子およびハードディスク装置 |
-
2005
- 2005-01-28 JP JP2005021678A patent/JP2006210184A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018003601A1 (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-04 | エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 | Hdd装置用気密端子およびハードディスク装置 |
US20190313539A1 (en) * | 2016-07-01 | 2019-10-10 | Schott Japan Corporation | Hermetic Terminal for HDD Device and Hard Disk Device |
US10834835B2 (en) | 2016-07-01 | 2020-11-10 | Schott Japan Corporation | Hermetic terminal for HDD device and hard disk device |
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