JP2006210109A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、燃料電池の小型化を妨げることなく、簡易に酸素極から除去する。燃料電池を搭載するデバイスの姿勢や向きに拘らず生成水等を除去する。
【解決手段】電解質膜11をアノード(燃料極)12とカソード(酸素極)13で挟んだ電池本体のアノード2に燃料供給用セパレータ14を設けるとともにカソード3に空気供給用セパレータ15を設けた燃料電池1。空気供給用セパレータ15には、カソード13に臨む空気取り込み用空間151が複数分散形成されているとともに、各空間151に連通させて、外部から空気を供給する空気供給孔152と、空間151からカソードで発生する液体を回収する液体回収路153とが隣り合わせて形成する。液体回収路153は回収液体を予め定めた場所(例えば燃料供給用セパレータ14)へ導くための導出路150、150aに連通している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解質膜を燃料極と酸素極で挟んだ電池本体を有する燃料電池に関する。
ユビキタス社会の幕開けとともに電池の長寿命化に対する要求が高まってきている。従来のリチウム電池はその理論限界に近づきつつあり、これ以上の大幅な性能向上は望めなくなりつつある。そんな中、重量(容積)あたりのエネルギー密度の高さから従来の電池に比べて大幅な長寿命化が可能な燃料電池が注目されている。
燃料電池の中でも特に(1) 構造が簡単、(2) 水素スタンドなどの大規模なインフラ整備を要することなく燃料の入手が容易、(3) 低コスト、低温での動作が可能などの点から、例えば携帯機器(ノート形パーソナルコンピュータ、携帯電話機、各種携帯情報端末(PDA)機器等)向けの燃料電池として適していると言えるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)が注目されており、盛んに研究されている。
DMFC型燃料電池を採用した燃料電池システムは燃料供給の方法により二つのタイプに分類される。一つはアクティブ型と呼ばれるもので、電池への燃料供給をポンプにより行うタイプであり、もう一つはパッシブ型と呼ばれるもので、ポンプを用いずに毛細管力等により燃料を供給するタイプである。
ここでDMFCの反応式を示す。
燃料極(アノード)側での反応:CH3 OH+H2 O→CO2 +6e- +6H+
酸素極(カソード)側での反応:(3/2) O2 +6H+ +6e- →3H2
全反応 :CH3 OH+(3/2) O2 →CO2 +2H2
この反応式によればメタノールと水は燃料極において等モルで反応し、CO2 と6個の電子とプロトンを生成し、CO2 は外部に排出され、電子は外部回路を通って酸素極(空気極)に、プロトンは電界質層を通って酸素極(空気極)にそれぞれ別ルートで送られ、そこで反応し、水分子3個を生成する。全反応としてはCO2 と2分子のH2 Oを生成する。
また、上記反応式によればメタノールと水は燃料極において等モルで反応するが、実際に燃料極に供給される燃料液には、通常、濃度が3〜5%と低濃度のメタノール水溶液が用いられる。その理由は、メタノールが燃料極で上記の反応を起こさないまま電解質膜を透過して空気極へ到達してしまうというクロスオーバーという現象を防ぐためである。クロスオーバー現象は燃料中のメタノール濃度が高いほど起こりやすい。このようなクロースオーバー現象が発生すると、DMFCの二つの極(燃料極及び酸素極)のうち燃料極で起こるべきメタノールの反応が酸素極でも起こり、燃料の無駄と酸素極側の電位低下による電池効率の著しい低下が起こる。従って、通常は、水で希釈した上記の低濃度のメタノール水溶液が用いられる。
このように燃料にアルコールを採用する燃料電池に供給される燃料液には、高濃度燃料液を希釈液で希釈した低濃度燃料液が採用されるのであるが、この場合、予めアルコール濃度を所定濃度まで希釈した溶液を燃料液収容容器に貯蔵し、ポンプを用いて燃料電池に供給する方法も考えられるが、発電時は常に燃料液を供給し続ける必要があるため燃料液がすぐに消費され、頻繁に燃料液収容容器を交換するか、該容器に燃料液を補給しなければならない。
燃料液収容容器を大きくすれば容器交換頻度や該容器への燃料液補給頻度は少なくなるが、小型化を目的とした携帯用の燃料電池システムには不向きである。
この点、例えば、特開2003−132924号公報や、特開2004−152561号公報は、酸素極から発生する水を回収し、高濃度のアルコールと混合してアルコール濃度を希釈し、燃料電池に供給する方法を提案している。
また、DMFC型燃料電池に限らず、燃料電池においては、酸素極側に電池の電気化学反応により水が生成されるものがあり、DMFCでは、酸素極側に水が生成されるとともに、場合によっては、燃料極側から電解質膜を通って酸素極側へ液が移動してくることもある。
いずれにしても、水等の液体は、酸素極から速やかに排除しないと、酸素極に十分な酸化剤ガス(通常は空気)を供給できなくなって発電効率が低下したり、酸素極における触媒層の電池反応に寄与し得る面積が低下して出力低下を招く。
この点、特開2003−203668号公報は、生成水吸収材を内部に有する筐体を燃料電池に外部から接続することで生成水を回収し、該筐体を燃料電池から外して吸収材から吸引、乾燥等により水を排出することを開示している。
特開2003−297401号公報は、DMFC型燃料電池のカソード側に外部から接続した容器にカソード側における生成水等を回収し、該容器内液体を電池のアノード側に接続した燃料収容容器へ送ることを開示している。
特開2004−165002号公報は、燃料電池のカソードで発生した水を電池外部へ導出する吸水性シートを電池に設けることを開示している。
特開2004−241363号公報は、燃料電池のカソード電極に対して設けたセパレータに酸化剤ガスとしての空気を供給する空気供給溝を形成し、該空気供給溝に対して給水部材を配置して生成水をこれに毛細管現象を利用して回収させ、該吸水部材に回収した水を保水部材に蓄積させることを開示している。
特開2000−149966号公報は、燃料電池のカソードに対向するプレート(セパレータ)における酸化剤ガス流路に対し延設流路を設け、該延設流路に水接触角の点で選択された部材を配置することで水を排出できるようにすることを開示している。
特開2000−306595号公報は、燃料電池の空気極に送風機やブロワーから加湿器を介して空気を供給し、空気極で用いられた空気を凝縮器及び気液分離器を介して排出する場合において、送風機やブロワーから加湿器や凝縮器を迂回するバイパスに空気を流すことで圧力損失を低減させ、それにより風量を大きくして、空気極に生成する水を押し流すことを開示している。
また、生成水等を回収するものではないが、特開2001−135324号公報は、燃料電池のセパレータにおける酸化剤ガスの流路が生成水等で閉塞されると、それにより上昇するガス圧で、該閉塞された部分を避けてガスが流れるバイパスを提供する可動式弁手段を組み込むことを開示している。
特開2003−132924号公報 特開2004−152561号公報 特開2003−203668号公報 特開2003−297401号公報 特開2004−165002号公報 特開2004−241363号公報 特開2000−149966号公報 特開2000−306595号公報 特開2001−135324号公報
そこで本発明は、燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、従来とは異なる手段で、しかも、燃料電池の小型化を妨げることなく、簡易に酸素極から除去でき、ひいては、それだけ燃料電池の性能を維持して、長時間使用においても安定した発電が可能である燃料電池を提供することを第1の課題とする。
また、本発明は、第1の課題を解決するとともに、燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、燃料電池を搭載するパーソナルコンピュータ等のデバイスの姿勢や向きに拘らず除去でき、生成水等がデバイスの向きや姿勢により意図しない場所へ散乱する等の事態発生を抑制できる燃料電池を提供することを課題とする。
本発明は前記第1の課題を解決するため、
電解質膜を燃料極と酸素極で挟んだ電池本体の該燃料極に燃料供給用セパレータを設けるとともに該酸素極に空気供給用セパレータを設けた燃料電池であり、該空気供給用セパレータには、該酸素極に臨む空気取り込み用空間が複数分散形成されているとともに、該各空気取り込み用空間に連通させて、外部から空気を供給するための空気供給孔と、該空気取り込み用空間から前記酸素極側で発生する液体を回収する液体回収路とが隣り合わせて形成されている燃料電池を提供する。
この燃料電池は、燃料供給用セパレータにおいて燃料極に燃料が供給されるとともに空気供給用セパレータにおいて酸素極に酸化剤ガスとしての空気が供給されることで発電する。この発電において酸素極で水が生成するが、酸素極で発生する水等の液体は、空気供給用セパレータにおける酸素極に臨んだ空気取り込み用空間に溜まろうとする。
しかし、空気取り込み用空間に連通する空気供給孔から該空気取り込み用空間へ、例えば、自然に発生した風の流れにより供給される空気や、或いは空気供給孔に空気を供給するように設けられた送風機等から供給される空気により、該液体は、空気供給孔に隣り合って形成された液体回収路の方へ押しやられ、該液体回収路にて回収することができる。
かかる液体回収路による液体の回収は、空気供給孔から供給される空気圧、液体回収路による毛細管力、或いは、液体回収路に連通接続されるポンプ等のうちの一つ、或いは二つ以上の組み合わせにより可能である。
かかる空気取り込み用空間、空気供給孔及び液体回収路は、燃料電池の酸素極に対する空気供給用セパレータにコンパクトに、燃料電池の小型化を妨げることなく形成でき、これらにより酸素極への空気供給を妨げることなく、しかも、簡易に酸素極に発生する生成水等の液体を除去でき、ひいては、それだけ燃料電池の性能を維持して、長時間使用においても安定した発電が可能となる。
前記液体回収路は、代表例として、前記空気供給孔から空気を供給することで、前記酸素極側で発生する液体を該酸素極から遠ざかる一方向に回収する通路を挙げることができる。
前記空気取り込み用空間、空気供給孔、液体回収路のそれぞれの断面形状は、空気供給孔及び液体回収路が隣り合って空気取り込み空間に連通し、該空気供給孔から空気取り込み用空間を介して酸素極へ空気を供給でき、該空気取り込み用空間から液体回収路へ液体を回収できるのであれば、様々に選択決定できる。例えば、空気取り込み用空間については、円形、四角形、6角形等の多角形、楕円形、長円形等に形成できる。
空気供給孔と液体回収路とを隣り合って形成する態様として、前記空気取り込み用空間の断面形状に応じて断面形状が円形、多角形、楕円形、長円形等になるように形成した空気供給孔の外側に液体回収路が隣り合って連続環状に或いは非連続環状に(間欠部を有する環状、例えば半円形を二つ向かい合わせた間欠環状に)形成される場合や、前記空気取り込み用空間の断面形状に応じて断面形状が円形、多角形、楕円形、長円形等になるように形成した液体回収路の外側に空気供給孔が隣り合って環状に或いは非環状に形成される場合等、様々の態様が考えられる。
寸方関係の観点からすると、例えば、空気供給孔が空気取り込み用空間よりも小断面積に形成され、液体回収路が、該空気取り込み用空間のうち該空気供給孔より外側の空間部に連通している場合を挙げることができる。
この場合、空気取り込み用空間の中心、空気供給孔の中心及び液体回収路に囲まれる領域の中心を一致させて、空気取り込み用空間に溜まろうとする生成水等を、液体回収路の空気取り込み用空間への開口部の全体から回収できにようにしてもよい。
また、例えば、酸素極が電界質膜に触媒層、拡散層及び集電体(電極)をこの順序で重ねて形成されている場合において、該集電体に空気供給用セパレータの一部を兼ねさせ、前記空気取り込み用空間は、該集電体に孔を分散形成して提供してもよい。
前記空気供給孔及び液体回収路は、空気供給及び液体回収の円滑化や、空気供給孔及び液体回収路の形成を容易にする等のために、前記酸素極表面を含む面(例えば、酸素極における拡散層が集電体を兼ねている場合はその表面、上記のように拡散層に集電体を重ねてある場合は、該集電体表面を含む面)に対し垂直に形成してもよい。
前記の液体回収路により回収される液体が、燃料電池の姿勢や向き、或いは燃料電池を搭載したパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のデバイスの姿勢や向きによって、意図しない、好ましくない場所等に散乱することを抑制するため、前記液体回収路は、回収液体を予め定めた場所へ導くための導出路に連通させ、回収液体を該場所に集めることができる。
かかる予め定めた場所としては、回収液体収容専用の容器等であってもよいが、燃料電池が、燃料として高濃度燃料液を希釈用液で希釈した希釈燃料を用いる燃料電池である場合、前記導出路は、例えば、燃料供給用セパレータ(例えば、その燃料供給口部或いはそれに臨む領域)や、該希釈用液の収容容器へ前記回収液体を導くものとしてもよい。
いずれにしても、回収液体の導出路は、液導出のためのポンプを含んでいてもよい。また、回収液に含まれる気泡を分離除去する気液分離器を含んでいてもよい。
かかる液体導出路は、燃料電池に形成してもよい。また、かかるポンプや気液分離器も燃料電池に一体的に形成してもよい。
以上説明したように本発明によると、燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、従来とは異なる手段で、しかも、燃料電池の小型化を妨げることなく、簡易に酸素極から除去でき、ひいては、それだけ燃料電池の性能を維持して、長時間使用においても安定した発電が可能である燃料電池を提供することができる。
また、本発明によると、かかる燃料電池であって、燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、燃料電池を搭載するパーソナルコンピュータ等のデバイスの姿勢や向きに拘らず除去でき、生成水等がデバイスの向きや姿勢により意図しない場所へ散乱する等の事態発生を抑制できる燃料電池を提供することができる。
図1は本発明に係る燃料電池の1例を含む燃料電池システムを示している。
図1の燃料電池システムAは、燃料電池としてダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)1を採用しており、この電池1に燃料液供給部Fから燃料液を供給して発電させることができる。
電池1は、電解質膜11の両面にアノード(燃料極)12とカソード(換言すれば、酸素極或いは空気極)13を接合したMEA(Membrane Electrode Assembly)構造のもので、アノード12には燃料供給用セパレータ14を貼り合わせてあり、カソード13には空気供給用セパレータ15を貼り合わせてある。
ここでは、アノード12は電解質膜11に接する触媒層(例えば白金黒或いは白金合金をカーボンブラックに担持させたもの)とこれに積層された、カーボンペーパ等の拡散層を兼ねる電極からなる。カソード13も、図2に示すように、電解質膜11に接する同様の触媒層131とこれに積層された同様の、拡散層を兼ねる電極132からなっている。 燃料供給用セパレータ14は、燃料供給口部141及び燃料回収口部142を有しており、内部に電極12に燃料液を分散供給する通路を有している。
セパレータ14は、さらに、電池1の電気化学反応によりアノード12側で発生する炭酸ガスを外部へ放出するための図示省略の通気孔を有している。通気孔はセパレータ14内から外部への気体の通過は許すが、外への液体の通過を阻止するように、例えばフッソ系樹脂(例えばPTFE)で撥水処理を施したものである。
空気供給用セパレータ15は、図2に拡大して示すように、カソード13の拡散層を兼ねる電極132に貼り合わされたプレート部分15aと該部分に貼り合わされたプレート部分15bとからなっている。
プレート部分15aには、図3にも示すように、電極132の表面に臨む空気取り込み用空間151が複数分散形成されているとともに、各空気取り込み用空間151に連通させて、外部から空気を供給するための空気供給孔152と、空気取り込み用空間151からカソード側で発生する液体を回収する液体回収路153とが隣り合わせて形成されている。
ここでカソード側で発生する液体とは、電池の電気化学反応によるカソード側での生成水やアノード側から電解質膜11を通過してカソード側へ移動してくることがある液である。
それには限定されないが、本例では、空気取り込み用空間151及び空気供給孔152はそれらの中心を一致させて断面形状円形に形成されおり、液体回収路153は、空気供給孔152と同心円状に空気供給孔152の外側に、断面形状が環状に形成されている。
空気供給孔152は、空気取り込み用空間151の径よりも小径に形成されており、液体回収路153は、空気取り込み用空間151のうち空気供給孔152より外側の段差空間部151aに連通している。空気供給孔152及び液体回収路153はいずれもカソード13表面(電極132表面)に垂直姿勢で形成されている。
また、プレート部分15aの外面には、図3にも示すように、回収液体の導出路150が溝状に2系統に形成されており、プレート部分15aの長手方向に沿って3列に形成された液体回収路153のうち、片方の外側列回収路153は、一方の導出路150に、他方の外側列回収路153は他方の導出路150に、中央列回収路153は両導出路150にそれぞれ連通している。各導出路150は、さらに導出路150aに連通している。
これら導出路150、150aのプレート部分15aの外側に向けられた開放面はプレート部分15bにより閉じられている。
なお、導出路150はプレート部分15b側に形成し、これをプレート部分15aで閉じてもよい。このことも考慮して、図3においては、導出路150は破線で示してある(後述する図7の導出路150、図8の導出路150’、150”においても同じ)。
空気供給孔152を提供している環状壁の上端部152’は導出路150、150aの、プレート部分15aの外側に向けられた開放面より上方へ突出しており、プレート部分15bに設けた孔15b’が該突出部152’に嵌着している。
前記の各導出路150aは、プレート部分15aから電池本体1を貫通して燃料供給用セパレータ15内を通り、電池外部へ通じている。
燃料液供給部Fは、高濃度燃料液(本例では、略100%濃度のメタノール)を収容する容器C1に接続された高濃度燃料液供給路L1を含んでいるとともに、希釈液(本例では水又は水を主成分とする液)を収容する容器C2に接続された希釈液供給路L2を含んでいる。
高濃度燃料液供給路L1には、その途中に、容器C1の高濃度燃料液を送り出すためのポンプMP1を接続してあり、希釈液供給路L2には、その途中に、容器C2内の希釈液を送りだすポンプMP2を接続してある。
供給路L1、L2は合流部L3で合流しており、該合流部L3からセパレータ14の燃料供給口部141へ混合流路L4が延びている。
セパレータ14の液回収口部142は、回収路L5で希釈液収容容器C2に連通している。回収路5は、アノード側で使用され、メタノール濃度が低下した余剰の燃料液等の液体を容器C2へ導くものである。
また、前記のセパレータ15からセパレータ14側へ延びている液導出路150aは気液分離器F1を介して液回収路L6にて希釈液収容容器C2へ配管接続されており、その途中にポンプMP3が接続されている。気液分離器F1は液導出路150aから出てくる液体から気体を分離、排出するためのものである。気液分離器F1は、気液を分離して気体を外部へ放出可能なものであればよく、例えば、それ自体知られている気液分離膜を利用した気液分離器を採用できる。
燃料供給部FにおけるポンプMP1、ポンプMP2及びポンプMP3は、送液可能なものであればよいが、ここでは、基本構成が図4(A)及び図4(B)に示すもので、図4(C)や図4(D)に示す駆動波形信号が印加されることで送液動作を行うマイクロポンプ(図2上「MC」と総称する。)である。
先ず、構成について説明すると、マイクロポンプMCは、液通路L1、L2或いはL6内に設定されたポンプ室PC、上流側液流路部分Liとポンプ室PCとの間に形成された絞り流路f1、下流側液流路部分Loとポンプ室PCとの間に形成された絞り流路f2、ポンプ室PCに臨設されたダイアフラムDF及び該ダイアフラムDFに貼設された、アクチュエータの1例である圧電素子PZTを含んでいる。絞り流路f1とf2は断面積は略同じであるが、下流側流路f2の方が上流側流路f1より長い。
ポンプMCは、圧電素子PZTにパルス電圧を印加してポンプ室壁(ダイアフラム)DFを振動させることで、印加パルス電圧波形に応じてポンプ室PCを収縮膨張させ、第1絞り流路f1(又は第2絞り流路f2)からポンプ室PC内へ液体を吸引し、第2絞り流路f2(又は第1絞り流路f1)からポンプ室内液体を吐出できる。
さらに説明すると、圧電素子PZTを駆動するパルス電圧として、例えば図4(C)に示すように急峻な立ち上がり、緩やかな立ち下がりを示すパルス電圧波形を採用することで、印加電圧の急峻な立ち上がり時に圧電素子によりダイアフラムDFを急激に変形させてポンプ室PCを急激に収縮させると、長い流路f2では流路抵抗により液体が層流状に流れる一方、短い流路f1では液体が乱流となり、流路f1からの液体の流出が抑制される。これにより、流路f2からポンプ室内液体を吐出することができる。
また、図4(C)に示す印加電圧の緩やかな立ち下がり時に圧電素子によりダイアフラムDFを緩やかに復帰動作させてポンプ室PCを緩やかに膨張させると、短い流路f1からはポンプ室PC内へ液体が流入する一方、このとき流路f1より流路抵抗が大きい長い流路f2からの液体吐出が抑制される。これにより、流路f1からポンプ室PC内へ液体を吸引できる。
ポンプMP1、MP2、MP3のそれぞれは、かかる基本構造を有し、かかる動作原理で送液を行うものである。
なお、図4(D)に示す緩やかな立ち上がり、急峻な立ち下がりを示すパルス電圧を印加すると、流路f2からポンプ室PC内へ液体を吸引し、流路f1からポンプ室内液体を吐出できるが、ここでは、図4(C)の波形を採用する。
図1の燃料電池システムAにおいては、ポンプMP1、MP2のそれぞれにおいて、上流側(容器C1、C2側)に流路f1を下流側(電池1側)に流路f2を配置することで、ポンプMP1、MP2を交互に或いは同時に駆動して希釈された燃料液を電池1の燃料供給用セパレータ14へ供給できる。
また、ポンプMP3については、上流側(電池1側)に流路f1を下流側(容器C2側)に流路f2を配置することで、ポンプMP3駆動して、前記の空気供給用セパレータ15における液体回収路153に連通する導出路150及び150aからカソード側で発生した生成水等を容器C2へ回収できる。
図5は、マイクロポンプMP1、MP2を交互に駆動して高濃度燃料液と希釈液とを交互に混合流路L4へ送り込む様子を例示しており、交互に送り込まれた高濃度燃料液と希釈液は混合流路を進む間に相互に拡散、混合して希釈された燃料液となり、セパレータ14へ供給される。
マイクロポンプMP1、MP2を同時に駆動して高濃度燃料液と希釈液と同時に混合流路L4へ送り込んでも、それら両液が混合流路を進む間に混合され、希釈された燃料液が得られる。
なお、マイクロポンプは、システムのコンパクト化のためにセパレータ14や15と一体的に形成してもよい。
この燃料電池システムAによると、各ポンプの圧電素子に図示省略のポンプ駆動回路により駆動信号を入力することで、ポンプMP1により容器C1から高濃度燃料液を合流部L3へ送るとともに、ポンプMP2により容器C2から希釈用液を合流部L3へ送り、これら液体をひき続き混合流路L4において混合し、かくして得られる希釈された燃料液(例えば約3%のメタノール水溶液)を燃料電池1に供給し、発電に供する一方、空気供給用セパレータ15においてカソード13に酸化剤ガスとしての空気が供給されることで、燃料電池1が発電し、負荷LDに電力を供給できる。カソード13側で発生した生成水等の液体を次に説明するように容器C2へ回収することができる。
ここで、空気供給用セパレータ15についてさらに説明する。
セパレータ15においては、図2に示すように、外部に連通した各空気供給孔152から、空気取り込み用空間151へ、さらに、カソード(酸素極)13に空気が供給され、発電に供される。この空気供給は、自然に発生した風の流れによりなされるが、空気供給孔152に空気を供給するように送風機等の送風手段を設けてそれにより空気を供給してもよい。
発電においてカソード13では水が生成し、また、アノード12側から電界質膜11を通ってカソード13側へ液体が到来することもあり得るが、これらカソード13側で発生する液体Wは、カソード13に臨んだ空気取り込み用空間151に溜まろうとする。
しかし、空気取り込み用空間151へ空気供給孔152から供給される空気により、該液体Wは、空間151のうち空気供給孔152の外側にある、液体回収路153に連通した段差空間部151aの方へ押しやられ、該液体回収路153、これに連通した導出路150、150aにて回収することができる。
かかる液体の回収は、段差空間部151aに溜まり、液体回収路153に接する液体Wを液体回収路153、さらには導出路150、150aの毛細管力により、又は空気供給孔152から供給される空気圧により、又はこれら双方により、又はポンプMP3の吸引力により、或いはこれらの2以上の組み合わせにより、液体回収路153から導出路150、150aに回収され、さらに、気液分離器F1にて気体が分離放出されて、ポンプMP3により容器C2に回収される。
なお、毛細管力を発生させたいときは、液体回収路153等を毛細管力発生可能な寸法に形成しておけばよい。
かかる空気取り込み用空間151、空気供給孔152、液体回収路153、導出路150、150aは、燃料電池の小型化を妨げることなく形成でき、これらによりカソード13への空気供給を妨げることなく、しかも、簡易にカソード13に発生する生成水等の液体を除去でき、ひいては、それだけ燃料電池1の性能を維持して、長時間使用においても安定した発電が可能となる。
また、液体回収路153により回収される液体が、燃料電池1の姿勢や向き、或いは燃料電池1を搭載するパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のデバイスの姿勢や向きによって、意図しない、好ましくない場所等に散乱することも抑制される。
以上説明した燃料電池では、空気供給用セパレータ15で回収した生成水等の液体を容器C2へ回収するようにしたが、該液体を燃料供給用セパレータ14に循環させて、例えば、図6に示す燃料電池システムBにおけるように、セパレータ14における燃料供給口部141に臨む領域143に循環させ、供給される燃料液に混合してもよい。
この場合も、液体回収路153により回収される液体が、燃料電池1の姿勢や向き、或いは燃料電池1を搭載するパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のデバイスの姿勢や向きによって、意図しない、好ましくない場所等に散乱することを抑制できる。
また、図1、図6のいずれの燃料電池システムの場合であれ、空気供給用セパレータ15のプレート部分15aに、空気供給孔152に隣り合って形成する液体回収路は、図3に示すような円形環状のものに限定されず、液体回収機能を発揮する限り様々に形成できる。例えば、図7に示すように、平面から見て半円形状を二つ対向させたような液体回収路(153’、153’)であってもよい。
また、例えば、図6の燃料電池システムBにおける燃料電池のように、空気供給用セパレータ15で回収した回収液体を燃料供給用セパレータ14に循環させる場合には、燃料電池に回収液体から気泡を分離する気液分離器を設けてもよい。図7は、セパレータ15に設けた気液分離器を例示している。すなわち、回収液の導出路150の導出路150aに連通する部分に気泡Aiの通過を阻止する絞り流路154を設けるとともに、その手前に気泡溜め部155を形成して気液分離器としたものである。
絞り流路154により通過を阻止されて気泡溜め部155に溜まった気泡Aiは、例えば、該気泡溜め部155に設けた気泡放出孔156を閉じる図示省略の栓体を適宜着脱することで気泡を放出すればよい。
また、以上説明したいずれの燃料電池の場合でも、液体回収路(153、153’)から導出路150にポンプを用いて液体を回収除去するようにしてもよい。図8は、空気供給用セパレータ15のプレート部分15aに2列に空気取り込み用空間151、空気供給孔152及び液体回収路153を設け、両列において互いに隣り合う液体回収路153ごとに導出路150’を介してマイクロポンプmpを設け、且つ、これらマイクロポンプmpを導出路150”で気液分離器F2を介して導出路150aへ接続した構成を示している。
各マイクロポンプmpは、図4を参照して説明したマイクロポンプと基本構造を同じくするもので、セパレータ15と一体的に形成することができる。
気液分離器F2は、図7を参照して説明した気液分離器と同様のものでよく、セパレータ15に一体的に形成可能である。
図9は、空気供給用セパレータ15の変形例を示している。図9に例示する燃料電池はカソード13が、電界質膜11に順次重ねられた触媒層131、拡散層133及びプレート状の集電体(電極)134からなっている。セパレータ15は図2に示すと同様のプレート部分15aと、図2に示すプレート部分15bに代わるプレート部分15cを含んでいる。プレート部分15aは合成樹脂製であるが、プレート部分15cはガラス製である。
このセパレータでは集電体134に断面円形の空気取り込み空間151を分散形成し、これに対して、プレーと部分15aに空気供給孔152及び液体回収路153、さらに導出路150等を形成してある。
ガラスプレート部分15cは、図2に示すプレート部分15bより厚い。また、そのため、空気供給孔152を提供している環状壁の突出部152’は図2に示す場合より長い。この突出部152’にガラスプレート部分15cの孔15c’が嵌着している。
セパレータ15はカソード13に空気を供給する機能を有するものであるとの観点から、空気取り込み空間151を提供している集電体134は、セパレータ15の一部を兼ねていると言える。
かかる図9のセパレータ15を採用した場合も、燃料電池の小型化が妨げられることはなく、カソード13に空気を供給し、カソード13で発生する生成水等の液体を回収することができる。
また、いずれにしても、図10に示すように、空気供給用セパレータ15の空気供給孔152に対して、空気を強制的に供給するために、空気供給ポンプ、例えば、ダイヤフラムポンプのようにセパレータ15に一体的に形成可能であることが好ましいポンプDPを設けてもよい。
図11は、図6に示すものと同様に、カソード13側で発生した液体を回収して燃料供給用セパレータ側へ循環させるタイプの、燃料電池1’をデジタルカメラCAに着脱可能に搭載した例を示している。カメラCAには、高濃度燃料液収容容器C1と希釈液収容容器C2を備えたカートリッジCTを着脱可能に搭載してある。図6に示すポンプMP1、MP2は図4に示す基本構造を有するマイクロポンプとして燃料電池1’に一体化してある。使用した燃料液を容器C2に回収する通路L5は省略してある。
図10に示す燃料電池1’は、カートリッジCTから燃料液を供給するとともに空気供給用セパレータ15における空気供給孔152に外部より風の流れ等により自然に空気を供給して発電させ、カメラ動作に供することができる。また、カメラの姿勢や向きに関係なく、セパレータ15で回収した生成水等の液体を周囲に散乱させることなく燃料供給用セパレータへ循環させることができる。
なお、カートリッジCTは、予め高濃度燃料液を希釈液で希釈した希釈燃料を収容したものでもよく、その場合、燃料供給用のポンプは一つで足りる。
図11は、図10に示すカメラCAにおいて、燃料電池1’の空気供給孔152に、カメラに搭載した送風機BLにて空気供給できるカメラを例示している。
本発明は、燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、燃料電池の小型化を妨げることなく、簡易に酸素極から除去でき、ひいては、それだけ燃料電池の性能を維持して、長時間使用においても安定した発電が可能である燃料電池を提供することに利用できる。 また、本発明は、燃料電池の酸素極に発生する生成水等の液体を、燃料電池を搭載するパーソナルコンピュータ、カメラ等のデバイスの姿勢や向きに拘らず除去でき、生成水等がデバイスの向きや姿勢により意図しない場所へ散乱する等の事態発生を抑制できる燃料電池を提供することに利用できる。
本発明に係る燃料電池の1例を用いた燃料電池システムの例を示す図である。 図1に示す燃料電池における空気供給用セパレータの一部の拡大断面図である。 図1に示す燃料電池における空気供給用セパレータの一部(外側プレート部分)を省略して示す平面図である。 図4(A)は燃料電池システムで採用可能のマイクロポンプ例の断面図であり、図4(B)は同マイクロポンプの平面図であり、図4(C)はマイクロポンプを正運転するときの駆動信号波形例を示しており、図4(D)はマイクロポンプを逆運転するときの駆動信号波形例を示している。 二つのマイクロポンプで高濃度燃料液と希釈液とを交互に送液して希釈された燃料液を電池に供給する例を示す図である。 本発明に係る燃料電池の他の例を用いた燃料電池システム例を示す図である。 空気供給用セパレータにおける液体回収路の他の例及び空気供給用セパレータに組み込んだ気液分離器の例を示す図である。 空気供給用セパレータのさらに他の例を示す平面図である。 空気供給用セパレータのさらに他の例の一部の拡大断面図である。 空気供給用セパレータのさらに他の例の一部の拡大断面図である。 本発明に係る燃料電池の1例を搭載したデジタルカメラの1例を示す図である。 図11に示すカメラの変形例を示す図である。
符号の説明
A、B 燃料電池システム MC マイクロポンプ
1、1’ 燃料電池 PC ポンプ室
11 電解質膜 f1、f2 絞り流路
12 アノード(燃料極) Li 上流側通路
13 カソード(酸素極) Lo 下流側通路
131 触媒層 DF ダイアフラム
132 電極を兼ねる拡散層 PZT 圧電素子
133 拡散層 LD 負荷
134 集電体(電極) CA デジタルカメラ
14 燃料供給用セパレータ CT カートリッジ
141 燃料液供給口部 BL 送風機
142 燃料液回収口部
143 燃料供給口部に臨む領域
15 空気供給用セパレータ
15a、15b、15c プレート部分
15b’、15c’ 外側プレート部分の孔
151 空気取り込み用空間
151a 空間151の段差空間部
152 空気供給孔
152’ 空気供給孔を提供している環状壁の突出部
153、153’ 液体回収路
W 生成水等の液体
150、150a、150’、150” 液体導出路
154 絞り流路
155 気泡溜め部
156 気泡放出孔
Ai 気泡
F2 気液分離器
mp マイクロポンプ
DP 空気供給ポンプ

F 燃料液供給部
C1 高濃度燃料液収容容器
C2 希釈液収容容器
L1 高濃度燃料液供給路
L2 希釈液供給路
L3 合流部
L4 混合流路
L5 液回収路
L6 液回収路
MP1〜MP4 マイクロポンプ
F1 気液分離器

Claims (8)

  1. 電解質膜を燃料極と酸素極で挟んだ電池本体の該燃料極に燃料供給用セパレータを設けるとともに該酸素極に空気供給用セパレータを設けた燃料電池であり、該空気供給用セパレータには、該酸素極に臨む空気取り込み用空間が複数分散形成されているとともに、該各空気取り込み用空間に連通させて、外部から空気を供給するための空気供給孔と、該空気取り込み用空間から前記酸素極側で発生する液体を回収する液体回収路とが隣り合わせて形成されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記液体回収路は、前記空気供給孔から空気を供給することで、前記酸素極側で発生する液体を該酸素極から遠ざかる一方向に回収する通路である請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記空気供給孔は前記空気取り込み用空間よりも小断面積に形成されており、前記液体回収路は、該空気取り込み用空間のうち該空気供給孔より外側の空間部に連通している請求項1又は2記載の燃料電池。
  4. 前記空気供給孔及び液体回収路は前記酸素極表面を含む面に対し垂直に形成されている請求項1、2又は3記載の燃料電池。
  5. 前記液体回収路は、回収液体を予め定めた場所へ導くための導出路に連通している請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 燃料として高濃度燃料液を希釈用液で希釈した希釈燃料を用いる燃料電池であり、前記導出路は前記燃料供給用セパレータへ前記回収液体を導くためのものである請求項5記載の燃料電池。
  7. 前記回収液体の導出路は、液導出のためのポンプを含んでいる請求項5又は6記載の燃料電池。
  8. 前記回収液体の導出路は、回収液に含まれる気泡を分離除去する気液分離器を含んでいる請求項5、6又は7記載の燃料電池装置。
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