JP2006209941A - データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源がオンされてから録画開始までのレコーダの起動時間を短縮する。併せて、映像、音声の途切れを抑えて番組を録画する。
【解決手段】 本発明によるデータ処理装置は、映像および/または音声のデータを記録媒体に書き込むことが可能である。データ処理装置は、電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、データを生成する信号処理回路と、生成されたデータを記録媒体に書き込むドライブ部とを備えている。電源制御部は、電源オフの指示を受けてドライブ部への電力の供給を停止し、かつ、信号処理回路および自身への電力の供給は継続する。ハードウェア要素は通電されているため、装置の電源がオンされても初期化動作は不要である。これに伴って、ソフトウェア要素も動作可能な状態にあるため初期化処理は不要である。よって、その後すぐに信号処理回路は処理を開始できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送波を受信して番組を録画する機器の動作に関する。より具体的には、本発明は電源が投入されてから録画が開始されるまで、および、電源の切断時における録画機器の動作に関する。
従来から、放送番組を磁気テープ、DVD、ハードディスク等の記録媒体に録画する録画機器(レコーダ)が普及している。このような録画機器を利用すると、ユーザは視聴中の番組を録画するのみならず、予約録画機能を利用して設定された時刻に設定されたチャンネルの番組を録画することができる。
図5は、従来のレコーダ100の機能ブロックの構成を示す。いまレコーダ100の電源が入っていない状態で、ユーザがテレビ(図示せず)で視聴している番組を録画する状況を考える。ユーザがレコーダ100の電源をオンすると、状態表示部140に起動したことを知らせるメッセージを表示するとともに、レコーダ100は所定の順序で内部の各構成要素に電力を供給し、各々を初期化する。
図6は、レコーダ100において初期化が行われる手順の例を示す。ユーザがレコーダ100本体の電源ボタン(図示せず)を押下すると、電源制御部130から信号処理回路110に電力が供給され、信号処理回路110内部の構成要素が順次起動される。すなわち、まずシステム制御部111が初期化され、プログラム実行可能な状態に遷移する。システム制御部111はデータ格納部120のROM120bからプログラムを読み出し、RAM120aに展開する。
システム制御部111はそのプログラムに基づいてオペレーションシステム(OS)を初期化する。これらの処理と並行してドライブ部150にも電力が供給され、DVD51に対してデータの読み出し/書き込みができる状態になるよう起動処理が開始される。
OS初期化後は、信号処理回路110cの各構成要素が初期化される。その順序は、再生処理部116、チューナ160およびその内部の入力信号処理部(例えばA/D変換部)161、デジタル入出力インターフェース112、記録処理部113および記録処理部114である。記録制御部114の起動が完了すると、その後ドライブ部150の起動が完了したか否かが確認される。ここまではハードウェアの初期化処理である。その後はソフトウェアの初期化、例えばファイルシステムおよびアプリケーションソフトウェアの初期化が行われる。
ハードウェアおよびソフトウェアの初期化処理が終了すると番組のデジタル信号がインターフェース112に入力され、記録処理部113によって圧縮符号化される。得られたデータ(例えば番組データ)は記録制御部114によってバッファメモリ115に蓄積(バッファリング)され、所定のデータ量に達するとドライブ部150がDVD51に書き込む。そのため、番組データがバッファメモリ115に蓄積され始めた時点から録画が開始されているといえる。上述の技術に関しては、例えば特許文献1を参照されたい。
なお上述の処理は予約録画時においても概ね同じである。電源オンがユーザによってではなくタイマーマイコン(図示せず)を内蔵した電源制御部130によって行われる点が異なるのみである。
特開2004−147200号公報
従来のレコーダでは、電源オン後に種々の初期化処理を行わなければならず、録画が開始されるまでの時間(起動時間)が長いという問題があった。例えば現在市販されているDVDレコーダの中には、起動時間に30秒程度を要するものがある。起動時間の経過前には番組を録画することができないため、そのようなレコーダではユーザが録画したいと思った場面から録画することができない。
なお録画開始時刻よりも早い時刻にレコーダの電源をオンし、録画開始時刻において起動が完了しているようにレコーダを動作させれば、番組を途切れなく録画することはできる。しかし、これは録画開始時刻が予めわかっている場合(例えば予約録画時)においてのみ有効であり、任意の録画時に適用できない。
本発明の目的は、電源がオンされてから録画開始までのレコーダの起動時間を短縮することであり、併せて、映像、音声の途切れを抑えて番組を録画することである。
本発明によるデータ処理装置は、電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、映像および/または音声のデータを生成する信号処理回路と、生成された前記データを前記記録媒体に書き込むドライブ部とを備えている。前記電源制御部は、電源オフの指示を受けて前記ドライブ部への電力の供給を停止し、かつ、前記信号処理回路および自身への電力の供給は継続する。
前記データ処理装置は前記映像および/または音声の信号を受信する受信部をさらに備え、前記信号処理回路は、受信された前記信号に基づいて前記データを生成し、前記電源制御部は、電源オフの指示を受けて前記受信部への電力の供給を停止してもよい。
前記データ処理装置はデータ格納部をさらに備えており、前記電源制御部が前記ドライブ部への電力の供給を停止する前に、前記信号処理回路は、前記記録媒体の種類の判定、前記記録媒体への書き込みの可否の判定、前記記録媒体の残り容量の判定および前記ドライブ部がデータの書き込み動作を行うために必要な制御パラメータの取得の少なくとも1つを実行し、得られた結果を示す情報を前記データ格納部に書き込んでもよい。
前記電源制御部は、電源オフの指示を受けたときにおいて前記データ格納部への電力の供給を継続してもよい。
前記信号処理回路は、データ処理装置の全体の動作を制御するシステム制御部と、前記映像および/または音声に関する信号を受け取るインターフェースと、受け取った前記信号に基づいて前記データを生成する記録処理部と、生成された前記データを前記ドライブ部に出力し、書き込みを指示する記録制御部とを備えていてもよい。前記電源制御部は前記電源オフの指示を受けたときにおいて少なくとも前記システム制御部への電力の供給を継続してもよい。
前記電源制御部は、ユーザからの指示に基づいて、前記信号処理回路への電力の供給を継続するか否かを選択してもよい。
本発明によるデータ処理装置は、電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、映像および/または音声のデータを生成する信号処理回路と、生成された前記データを前記記録媒体に書き込むドライブ部とを備えている。前記電源制御部が前記ドライブ部への電力の供給を停止し、かつ、前記信号処理回路および自身への電力の供給を継続している電源オフの状態において、電源オンの指示を受けて、前記電源制御部は前記ドライブ部へ電力を供給し、かつ、前記信号処理回路は前記データの生成を開始する。
前記信号処理回路は、データ処理装置の全体の動作を制御するシステム制御部と、前記映像および/または音声に関する信号を受け取るインターフェースと、受け取った前記信号に基づいて前記データを生成する記録処理部と、生成された前記データを前記ドライブ部に出力し、書き込みを指示する記録制御部と、前記データを一時的に蓄積するバッファメモリとをさらに備え、前記記録制御部は、前記電源オンの指示に基づいて生成された前記データを前記バッファメモリに蓄積してもよい。
前記システム制御部は、データの書き込みが可能な記録媒体が存在しているか否かを判断し、かつ、書き込み処理が可能な状態にまで前記ドライブ部が起動しているか否かを確認し、データの書き込みが可能な記録媒体が存在し、前記ドライブ部が起動しており、かつ前記バッファメモリに蓄積されたデータが所定の基準データ量に達したときにおいて、前記システム制御部は前記記録制御部に指示を出力し、前記指示に基づいて、前記記録制御部は前記ドライブ部に対し、蓄積された前記データを出力するとともに前記データの書き込みを指示してもよい。
前記データ処理装置はデータ格納部をさらに備えており、前記データ格納部は、前記記録媒体にデータを書き込むことが可能か否かの判定結果を示す情報を格納しており、前記判定結果が書き込み可能であることを示しているとき、前記システム制御部は前記記録制御部に前記指示を出力してもよい。
前記判定結果は前記電力の供給が停止されるまでに取得され、前記データ格納部に格納されていてもよい。
前記データ処理装置は表示装置に対して前記判定結果を表示してユーザへの通知を行うことが可能であり、少なくとも、前記判定結果が書き込み不可能であることを示しているとき、前記表示装置を介して前記判定結果を表示してもよい。
前記判定結果は前記電力の供給が停止されるまでに取得され、前記データ格納部に格納されていてもよい。
本発明によるデータ処理装置は、電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、映像および/または音声のデータを生成する信号処理回路と、生成された前記データを前記記録媒体に書き込むドライブ部とを備えている。電源オフの指示を受けたときにおいて、前記電源制御部は、前記信号処理回路、前記ドライブ部および自身への電力の供給を継続し、前記信号処理回路は、前記指示に応答して前記ドライブ部をスリープ状態に移行させる。
本発明によれば、装置の電源オフ時においても、信号処理回路の少なくとも一部の構成要素および電源制御部30には電源が供給され続ける。これらのハードウェア要素は通電されているため、装置の電源がオンされても初期化動作は不要である。これに伴って、オペレーティングシステム、ファイルシステム、アプリケーションソフトウェアなどのソフトウェア要素も動作可能な状態にあるため初期化処理は不要である。よって、その後すぐに信号処理回路は処理を開始し、得られたデータをバッファメモリに蓄積し始めることができる。ドライブ部の起動後にバッファメモリのデータを書き込むことにより、実質的には信号処理回路の処理開始から録画が開始されるため、ユーザが録画したいと考えたその場面の直後から録画を開始できる。起動時間が大幅に短縮されるので、極めて利便性の高い装置が得られる。
以下、添付の図面を参照して、本発明によるデータ処理装置の実施形態を説明する。以下の実施形態においては、データ処理装置は放送波を受信して番組を録画する機器(レコーダ)として説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態によるレコーダ1の機能ブロックの構成を示す。レコーダ1は、信号処理回路10と、データ格納部20と、電源制御部30と、状態表示部40と、ドライブ部50と、チューナ60とを有している。
レコーダ1の基本的な機能および動作は以下のとおりである。すなわちレコーダ1は、アナログ放送波を受信して所定の圧縮符号化処理を行うことによって番組のMPEG−2プログラムストリーム(以下「プログラムストリーム」と記述する)を生成する。またレコーダ1は、デジタル放送波のMPEG−2トランスポートストリームから特定の番組のTSパケットを抽出し、そのパケット内のデータによって構成される圧縮符号化された映像データおよび(圧縮)符号化された音声データに基づいてプログラムストリームを生成する。その後レコーダ1は、ドライブ部50を利用して、生成したプログラムストリームをDVD51(例えばDVD−RAM)に書き込む。
なお、本実施形態においては記録媒体をDVDであるとして説明するが、これは例である。異なる種類の光学的記録媒体(例えばBlu−rayディスク)であってもよいし、テープやハードディスクなどの磁気記録媒体であってもよい。ただし、採用する記録媒体の種類に応じたデータ形式でデータを書き込まなければならない。なおDVD51自体は可換媒体であるためレコーダ1の構成要素ではない。しかし記録媒体が不可換媒体(例えば一般的なハードディスク)であるときには、レコーダ1の構成要素となる。
以下、まずレコーダ1の各構成要素の機能を説明し、その後本発明に関連するレコーダ1の動作を説明する。
信号処理回路10は、デジタル信号を処理する回路である。具体的には、信号処理回路10はデジタル信号の符号化、復号化、フォーマット変換、DVD51に書き込むプログラムストリームの生成等を行う。信号処理回路10は、システム制御部11と、デジタル入出力インターフェース12と、記録処理部13と、記録制御部14と、バッファメモリ15と、再生処理部16とを有する。
システム制御部11は、例えば制御マイコンや、専用のCPUチップであり、信号処理回路10のみならずレコーダ1全体を制御する。すなわちシステム制御部11が指示を出すことにより、以下に説明する各構成要素はその機能および動作を実現する。デジタル入出力インターフェース12(以下「インターフェース12」と記述する)は、チューナ60から入力されたデジタル信号のフォーマット変換や、高画質化処理などを行う。例えばデジタル信号が高精細度(HD)の映像に関する番組信号であるときは、インターフェース12は間引き処理等を行って解像度を下げるフォーマット変換処理を行う。なお、インターフェース12はデジタル信号を受け取るとしているが、アナログ信号を受け取ってA/D変換処理を行い、デジタル信号を出力してもよい。このときは、アナログ信号処理部61をインターフェース12内に設ければよい。
記録処理部13は、画像圧縮処理と音声圧縮処理、および圧縮後の画像、音声の多重化を行って、記録制御部14に送る。なおチューナ60においてデジタル放送波が受信されているときであって、受信している信号が標準解像度(SD)の映像に関する番組信号であるときは、記録処理部13は特に圧縮処理を行わなくてもよい。記録処理部13は、入力されたデジタル信号(エレメンタリストリーム)に基づいて2048バイトのビデオパック、オーディオパック等を生成して多重化し、プログラムストリームを生成すればよい。なお、デジタル信号が記録処理部13を通過しない経路(図示せず)で記録制御部14に送られてもよい。
記録制御部14は、システム制御部11の指示に基づいて、ドライブ部50のデータの読み出しおよび書き込みの動作を制御する。記録制御部14は、記録処理部13から入力されるデータ(プログラムストリーム)をドライブ部50に送り、DVD51への書き込みを指示する。またデータの読み出し時には、ドライブ部50に対して読み出すべきデータを特定し、読み出されたデータを再生処理部16に転送する。これらの処理を行う際には、記録制御部14はバッファメモリ15に一時的にプログラムストリームを送って蓄積させている。バッファメモリ15に一定データ量の番組データ(プログラムストリーム)を蓄積してから書き込む方が、安定してDVD51に書き込むことができるためである。
バッファメモリ15は、プログラムストリームを一時的に格納するメモリである。本実施形態においては、バッファメモリ15は、ドライブ部50が起動するまでの間、プログラムストリームを一時的に格納する。
再生処理部16は、DVD51に書き込まれたプログラムストリームから、多重化された映像および音声の符号化データを分離する分離処理を行う。また再生処理部16は、映像符号化データをデジタル映像データに復号化する映像復号化処理、各種規格の音声符号化データをデジタル音声データに復号化する音声復号化処理をも行う。再生処理部16はさらに、デジタルデータをアナログデータに変換し、表示装置に出力する。また再生処理部16は、再生対象の映像に所定のメニューを重畳する処理も行うことができる。映像および音声は、例えばTVのような映像を映し出す表示装置や、スピーカ等の機器に出力される。
データ格納部20は、揮発性のメモリ(RAM)20aおよび不揮発性のメモリ(ROM)20bを含むブロックである。ROM20bは、例えばEEPROM等のデータを書き込むことが可能なメモリであるとする。RAM20aは、レコーダ1のドライブ部50に装填された記録媒体の状態、具体的には書き込みに対応した種別のディスクか、そのディスクに空き領域があるか等や、ドライブ部50を利用したデータの書き込みに最適なレーザーパワー値等の制御パラメータを格納する。保持したデータは、適宜ROM20bに書き込んで保持してもよい。またRAM20aにはROM20bに格納されているレコーダ1の起動プログラムがロードされ、システム制御部11がそのプログラムを実行する際に利用される。なお、システム制御部11はROM20bから直接プログラムを実行することもできる。このときはRAM20aにプログラムをロードして展開する必要はない。
電源制御部30は、レコーダ1内の各構成要素の電源を個別に制御するとともに、レコーダ1全体の電源を一括して制御する。電源制御部30がユーザからの電源オン/オフの指示に応答して電源を制御する。この指示は、例えばユーザがレコーダ1本体またはリモコンの電源ボタン(図示せず)を押下することによってレコーダ1に入力される。このとき電源制御部30は、その指示をシステム制御部11に伝える。電源制御部30はまたタイマーマイコン(図示せず)を備えており、システムの時間情報を管理している。
例えば録画予約が設定されているときには、電源制御部30は設定された時刻にレコーダ1の各構成要素の電源を入れる。またユーザからの電源オン/オフの指示に基づいて、電源制御部30は信号処理回路10以外の電源を切断し、またはレコーダ1全体の電源を切断する。信号処理回路10のみ通電する際には、さらに信号処理回路10内の特定の要素(例えばシステム制御部11)のみ通電するように制御することもできる。
なお、特に言及する場合をのぞき、本明細書においては、電源のオン(投入)は電力を供給することを意味し、オフ(切断)とは電力の供給を停止することを意味する。電源のオン/オフという表現は、レコーダ1全体としてのオン/オフのみならず、レコーダ1の個々の構成要素に対しても用いられる。
状態表示部40は、液晶もしくはFL管(蛍光表示管)などにより構成されており、ユーザがレコーダ1の電源が入っているかどうかを示す情報を表示する。例えば、電源オフ時は現在時刻等を表示する。また、電源オン時にはその時点での録画可能時間や、再生中、早送り、早戻しなどを表す記号を表示する。
ドライブ部50は、DVD51に対してレーザー光を放射する光ヘッド(図示せず)を有している。ドライブ部50は、例えば録画対象番組の番組データを受け取り、この光ヘッドを用いてDVD51に書き込む。また、書き込まれた番組データを読み出して出力する。番組データの書き込みに際して、ドライブ部50は光ヘッドから放射するレーザー光の強度を書き込みに最適になるように調整し、その強度で書き込みを行う。最適な条件で書き込みができるように調整する動作は、学習動作と呼ばれる。またドライブ部50は、DVD51がわずかに反り返っている場合(チルトしている場合)において、光ヘッド内の対物レンズの位置をDVD51の反りに応じて変化させ、レーザー光の焦点位置がDVD51の情報記録面上に位置するようにフォーカス制御を行う。さらにドライブ部50は、光ヘッドの位置を調整して、レーザー光の焦点位置がDVD51に設けられたトラック上に位置するようにトラッキング制御も行う。なお、上述の説明においては「番組データ」を挙げたが、番組以外の他のデータであってもよい。例えばライン入力等のチューナと異なる経路を介して入力されたデータであってもよい。
チューナ60は、放送局からのアナログ放送波およびデジタル放送波を受信して復調する。アナログ放送波に関しては放送局ごとに周波数が異なるため、チューナ60は周波数を利用して適切なチャンネルを選択する。選択されたチャンネルの信号は、A/D変換を行うアナログ信号処理部61においてデジタル信号に変換されて出力される。またデジタル放送波に関しては、チューナ60のデジタル信号処理部62は、受信したトランスポートストリームのうちから信号処理回路10によって指定されたチャンネル番号に応じて適切な番組のTSパケットを抽出し、さらにTSパケットからエレメンタリストリームを取得してデジタル信号として出力する。デジタル信号処理部62は、いわゆるTSデコーダとして機能する。
次に、レコーダ1の動作を説明する。本実施形態によるレコーダ1の主要な特徴のひとつは、レコーダ1の電源オフ時においても、レコーダ1は信号処理回路10の少なくとも一部の構成要素および電源制御部30に電力を供給し続けることにある。これらのハードウェア要素は通電されているため、レコーダ1の電源がオンされても初期化動作は不要である。これに伴って、オペレーティングシステム、ファイルシステム、アプリケーションソフトウェアなどのソフトウェア要素もすでに読み込まれ、動作可能な状態にあるため初期化処理は不要である。よって、チューナ60およびその内部のアナログ信号処理部61およびデジタル信号処理部62の起動が終了すれば、その後すぐにレコーダ1の信号処理回路10は処理を開始し、得られたデータをバッファメモリ15に蓄積し始めることができる。
以下、レコーダ1の動作を詳細に説明する。はじめにレコーダ1の電源がオフされたときの動作を説明し、その後、電源がオンされて電源オフ状態から復帰するときの動作(起動動作)を説明する。
図2は、レコーダ1の電源オフ時の処理手順を示す。前提として、レコーダ1には電源が投入されており、レコーダ1はすでに番組の録画や録画された番組の再生が可能な状態になっているとする。
まずステップS21において、レコーダ1の電源制御部30はユーザから電源オフの指示を受け取る。電源制御部30がその指示をシステム制御部11に通知すると、システム制御部11は記録制御部14に対し、ドライブ部50に装填されている記録媒体の種別を特定するように指示する。記録制御部14はドライブ部50を動作させ、記録媒体の物理的特性(形状等)、光学的特性(反射光の光量、反射率等)、データ構造を取得する。その結果ステップS22において、記録制御部14は記録媒体の種類を特定することができる。本実施形態においては、装填された記録媒体は書き込み可能なDVD51(DVD−RAM)である。
なお、光ディスクの種類は多様であるが、例えばDVD51とCD、Blu−rayディスク等とは光学的特性が異なっているため、その特性に基づく判別が可能である。また、書き込み可能なDVDであっても、例えばDVD−RWとDVD−RAMとは、セクタ構造の相違等に基づいて判別することが可能である。
次にステップS23において、記録媒体への書き込みの可否を判断する。システム制御部11は、装填されたDVD51は書き込みが可能であると判断する。この処理は、例えば装填された記録媒体が1回のみ書き込み可能なDVD−Rが装填されていると判断されたときに必要である。すでにファイナライズ処理が終了している場合には、そのDVD−Rにはデータを書き込むことができないからである。
次のステップS24において、記録制御部14は書き込み可能な残り容量を特定する。そしてステップS25において、記録制御部14はデータの書き込みに必要な各種パラメータ(最適レーザーパワー値、チルト量等)を測定する。これらはレコーダ1が書き込み可能な状態および読み出し可能な状態である時点ですでに学習され、保持されている。
ステップS26において、システム制御部11は、特定した記録媒体の種類、書き込みの可否、残り容量、各種パラメータ等の情報を、RAM20aに書き込む。ステップS26までの処理が終了すると、システム制御部11は電源制御部30に電源オフが可能であることを通知する。すると、ステップS27において電源制御部30はドライブ部50、チューナ60、その他、図示されない他の構成要素の電源を切断する。ただし、電源制御部30は、信号処理回路10およびRAM20aへの電源は切断せず、通電させておく。いうまでもなく電源制御部30自身への通電も確保される。その後、ステップS28において、状態表示部40は電源オフ状態を示す情報を状態表示部に表示する。
なお、電源オン時のレコーダ1の消費電力を約22W程度とすると、上述の電源オフ状態では約7Wになる。これは消費電力が大きいドライブ部50やチューナ60の電源を切断したこと、および、信号処理回路10が通電されていても録画処理をしていないため消費電力を抑えられること等に起因している。通電している信号処理回路10やRAM20aへの電源を切断したとき(すなわち従来のレコーダにおける電源オフ後の状態)においては、消費電力は約2.5Wになる。これはリモコンなどによる電源オンの指示を検出するため、および予約録画の待機等のために電源制御部への通電が必要だからである。
信号処理回路10への通電はさらに細かく設定することもできる。例えば信号処理回路10のうちの再生処理部16については電源を切断しておいてもよい。これは再生処理部16が通電しているか否かは録画開始が遅延するか否かとは無関係だからである。または、電源は切断せずに動作速度を規定するクロックを停止してもよい。電源の切断またはクロックの停止は、いずれも消費電力の低減に効果的である。
一方、再生処理部16に通電しておくことにより、後述のレコーダ1の起動動作直後にRAM20aに格納されたGUIデータを読み出し、メニュー表示を迅速に行うことができるという利点がある。また再生処理部16が通電されていると、録画開始と同時に視聴もしたい場合には視聴もすぐに開始できるという利点もある。
なお上述のステップS22からS26までの処理は、ドライブ部50、チューナ60等の電源が切断されるまでに行っておけばよく、処理の順序もこれに限られない。例えば記録媒体の種類、書き込みの可否、残り容量等の情報は、実質的には電源オフ前に取得され、RAM20aに格納されているため、電源オフ指示を受け取った際にはステップS22からS24までの処理は省略することができる。それらの情報に関するステップS26の処理もまた省略することができる。また、書き込みに必要な各種パラメータは、電源オフ前からドライブ部50において測定され保持されているため、電源オフ指示を受け取った際にはステップS25の処理は省略することができる。
次に、上述の電源オフ処理によってオフ状態になったレコーダ1に、電源がオンされたときの動作を説明する。
図3は、電源オン後のレコーダ1において初期化が行われる手順を示す。電源オンによって発生する主な処理は、新たに通電された個所の初期化である。図2に示す電源オフ処理によってドライブ部50およびチューナ60の電源は切断されているため、まずドライブ部50およびチューナ60に電源が投入される。そして、各々の初期化処理が開始される。
具体的には、まずチューナ60全体の電源がオンされて初期化が開始される。その後、チューナ60内のアナログ信号処理部61およびデジタル信号処理部62の初期化が行われる。その後、記録制御部14からドライブ部50へ指示(接続要求及び起動開始指示)が出され、ドライブ部50と記録制御部14との間で接続確認が行われる。ドライブ部50はその後、安定したデータの書き込みおよび読み出しができるように、ある程度時間をかけて起動される。
留意すべきは、チューナ60全体と、その内部の信号処理部61および62の初期化が完了するとすぐ、信号処理回路10による処理が開始されてバッファメモリ15上に番組の圧縮符号化されたデータが蓄積されることである。この処理は、ドライブ部50の起動と並行して行われる。電源がオフされた後にも信号処理回路10が通電されていたため、信号処理回路10は常に動作可能な状態である。デジタル信号さえ受信すれば、すぐに処理を開始してプログラムストリームを生成することができる。よって、従来の初期化手順(図6)において必要とされていたハードウェア初期化(システム制御部11の初期化、プログラム展開、OS初期化、再生処理部11の初期化、インターフェース12の初期化、記録処理部13および記録制御部14の初期化)が不要になるとともに、ファイルシステム初期化、アプリケーションソフトウェア初期化等のソフトウェア初期化は不要になる。
ドライブ部50の起動が完了しており、かつ、バッファメモリ15内のデータが所定以上のデータ量になるとそのデータはドライブ部50に送られ、DVD51に書き込まれる。バッファメモリ15への蓄積開始が速いため、録画開始の遅れを大幅に短縮できる。具体例を挙げると、本実施形態によるレコーダ1は電源オンからバッファメモリ15への蓄積開始までの時間は約1秒である。電源オン後1秒すると録画が開始されているため、ユーザが録画したいと考えたその場面が欠落することはほとんどない。従来のレコーダ100は録画開始までに30秒以上を要していたことと比較すると、飛躍的に高速化されているといえる。図6に示す従来のレコーダ1による録画開始までの手順と比較すると、図3に示す本実施形態による録画開始までの手順は初期化処理等に必要な手順が大幅に少ないことが理解される。
本実施形態によるレコーダ1では、電源オン直後からプログラムストリームがバッファメモリ15に蓄積され始めるため、バッファあふれが発生しないように留意する必要がある。仮にバッファあふれが発生したとき、または発生するおそれが高くなったときは、その後のデータの蓄積方法を変更することが好ましい。またバッファあふれが発生した時点で、可能な限り映像等の途切れが認識されないようにすることが好ましい。そこで以下、バッファメモリ15の管理方法を説明する。
図4(a)〜(d)は、種々のメモリ管理方法によるバッファメモリ15内のデータ量の遷移を示す。横軸は時間を示し、縦軸はバッファ内に格納されたデータの最終アドレスを示す。横軸に関してはバッファメモリ15への蓄積開始時刻を0とする。また縦軸に関してはバッファメモリ15には小さいアドレスから順にデータが格納されていくとし、最終アドレスをBEと表す。なお、最終アドレスの値は便宜的にデータ量に対応しているとする。例えば最終アドレスBEまでデータを蓄積したときのデータ量はBEであるとする。
まず図4(a)を参照する。時刻ta1においてドライブ部50の起動が完了したとする。このときまでに蓄積されたデータの最終アドレスはB0である。このときのデータ量はB0である。記録制御部14は、バッファメモリ15に蓄積されたデータを読み出して、ドライブ部50に送る。するとドライブ部50はDVD51にそのデータを書き込む。その後は、例えばデータがアドレスB0まで蓄積されると、レコーダ1はその時点までに蓄積されているデータをDVD51に書き込む。以下では、データ量B0を超えたときにデータがDVD51に書き込まれるとする。ただし、これは例であって適宜変更してもよい。以下、データ量B0を基準データ量という。
次に図4(b)を参照する。レコーダ1のドライブ部50は、経年変化や電源不良等によって起動が遅くなる場合がある。例えば時刻ta1よりも遅い時刻ta2においてドライブ部50の起動が完了したとする。また、時刻ta2にいたるまでの時刻t1(=(a)の時刻ta1)においてデータ量はB0になり、時刻t2においてデータ量はBEになったとする。データ量BEはバッファフル状態である。
図4(b)に示すように時刻t2<時刻ta2のときは、蓄積されたデータをDVD51に書き込むことはできない。ドライブ部50の起動が完了していないからである。よってドライブ部50の起動が完了するまで待ち、完了後にバッファメモリ15内のデータをDVD51に書き込む。その後、記録制御部14はバッファメモリ15を一旦クリアしてバッファ初期化処理を行う。バッファ初期化処理が時刻t3に完了すると仮定すると、番組の録画が行われている時間帯は、時刻0からt2まで、および時刻t3以降である。すなわち、時刻t2から時刻t3まではデータを蓄積することはできず、その期間は番組の録画が中断されてしまう。例えばバッファメモリ15の最大データ量BEを31メガバイトとし、そのデータ量の再生時間が23秒であるとする。この条件のもとでは、再生開始から23秒後に突然映像が途切れ、10秒分だけ途切れた番組を視聴することがある。これではユーザが視聴した際に相当の違和感を覚える。
そこで図4(c)に示す管理方法を採用する。図4(c)では、データの蓄積開始を時刻tsから開始している。時刻0からtsまでの時間幅は、図4(b)のドライブ部50の起動完了時刻ta2からデータ量がB0に達した時刻t1までの時間幅と等しい。すなわち、蓄積開始時刻を意図的に遅らせている。このように定義された時刻tsからデータの蓄積を開始すると、蓄積されたデータのデータ量はドライブ部50の起動が完了する時刻ta2において基準データ量に達する。よってバッファあふれを発生させることなくデータをDVD51に書き込むことができる。
図4(c)に示す管理方法をバッファあふれが発生した後で採用すると、その後のバッファあふれを防止できる。または、バッファあふれが発生する前に採用してもよい。例えば、ドライブ部50の経年変化等が原因であれば、ドライブ部50の起動完了時刻ta2が突然遅くなることはないと考えられる。そこで起動完了時刻を計測し、一定以上の時間を要するようになったときに上述の管理方法を採用してもよい。例えば2秒以上のずれは許容しないとすると、起動完了まで15秒であったが17秒を要するようになったときには、管理方法を変更すればよい。または、記録制御部14がドライブ部50に対してコマンドを発し、ドライブ部50から応答を記録制御部14が受信した時間を計測する。そして、その時間に基づいて図4(c)に示す管理方法を採用するか否かをシステム制御部11が判断してもよい。
次に、図4(d)を参照する。図4(d)では、時刻t2においてバッファフルになっている。しかし図4(b)と異なり、その後はバッファを初期化せずにアドレス0からデータを上書きして蓄積を継続する。上書きは起動完了時刻ta2まで継続され、アドレスBuまでデータが上書きされる。したがって、時刻0から、最初にアドレスBuまでデータが蓄積された時刻t4までのデータに基づく視聴はできないが、バッファを初期化することなく時刻t4から時刻ta2までデータを途切れることなくDVD51に残すことはできる。番組が途中で途切れることがないため、図4(b)に示すような番組の中断と比較すると、ユーザにとっての違和感は少ないといえる。なお、バッファメモリ15以外にも利用可能なメモリが存在する場合には、そのメモリに時刻t2からta2までのデータを蓄積してもよい。この方法によれば、番組を途切れなく録画できる。
なお図4(a)に示す原則的な管理方法と異なる管理方法を採用するときにおいては、システム制御部11は、その後原則的な管理方法を改めて採用するか否かを適宜判断してもよい。偶然にバッファあふれが発生したときには一定期間は異なる管理方法(例えば図4(c)の管理方法)を採用する。そしてその期間経過後に、システム制御部11がバッファあふれの再発のおそれが低いと判断した場合には、図4(a)に示す管理方法を改めて採用してもよい。
上述のバッファメモリ15に蓄積されたデータをDVD51に書き込むためには、ドライブ部50の起動が完了する必要がある。したがって、ドライブ部50の起動完了を高速化することも重要である。そこで以下、本実施形態によるレコーダ1の構成に関連して有効なドライブ部50の起動高速化の方法を説明する。なお図4(c)に示す管理方法を採用している場合には、録画開始時刻は時刻tsになる。時刻tsはドライブ部50の起動完了時刻ta2に基づいて決定されているため、ドライブ部50が高速化されると録画開始までの時間も短くなる。よってユーザにとってはレコーダ1の起動が高速化されたと同じ効果をもたらす。またドライブ部50が高速化されることにより、バッファメモリ15の使用量を小さくでき、その結果、他の用途に利用すること、またはより安価な小容量のバッファメモリを採用できる。
ドライブ部50の起動を高速化するために、レコーダ1は図2のステップS26においてRAM20aに書き込まれた情報(記録媒体の種類、書き込みの可否、残り容量や、最適レーザーパワー値、チルト量等の各種パラメータ)を利用する。すなわちレコーダ1のシステム制御部11は、記録制御部14を介してRAM20aに格納されている情報をドライブ部50に転送する。ドライブ部50はその情報をそのまま利用して起動を完了する。この設定手順によれば、電源オン後に上述の情報を取得する時間が不要になる。その結果、ドライブ部50の起動完了までの時間は約10秒程度である。
システム制御部11は、ドライブ部50の起動が完了したか否かを、電源オン後から200msごとにチェックしている。この結果、レコーダ1はドライブ部50の起動完了後200ms以内にDVD51へのデータの書き込み処理を開始できる。
なお、電源オフ時にRAM20aに格納された情報を電源オン後にそのまま採用することについては、問題は生じない。現在の多くのレコーダは電源がオンされなければDVDを取り出すことはできないため、電源オフ時に装填されているDVDは通常、電源オン時にも装填されていること、よって、そのDVDに関する記録可能な残り容量等の情報もそのまま適用できるからである。
一方、従来のレコーダでは、電源がオンされてデータが20秒程度バッファリングされた後に、記録媒体の種類、書き込みの可否、残り容量を判定していた。最適レーザーパワー値、チルト量等の各種パラメータの取得も同様である。これらの判定および取得に要する時間(設定時間)は当然にドライブ部の起動完了までの時刻に影響する。例えば設定時間も含めたドライブ部の起動完了までの時刻は、DVDドライブの場合には約20秒程度必要であった。本実施形態1によるドライブ部50の起動時間は、約1/2に短縮されていることが理解される。
電源オフ時に信号処理回路10等への通電を継続しRAM20aに情報を格納し続けておくためには、上述のとおり7W程度の電力が必要になる。これは従来のレコーダの2.5Wと比較すると若干多いため、その電力増加を好まないユーザが存在することもある。そこでレコーダ1には、7Wの電力が必要だが1秒で起動が完了する高速起動モードと、起動には20秒以上を要するが2.5Wの電力で抑えられる通常起動モードを選択できるようにしてもよい。システム制御部11は、選択されたモードを特定するフラグを、例えばEEPROM20bに書き込んでおけばよい。一旦通常起動モードが選択されると電源オフ後はRAM20aへの通電はなくなるからである。EEPROM20bにフラグを書き込むことにより、レコーダ1はその後も引き続き一度選択されたモードで動作することができる。
また、レコーダ1の電源制御部30においてレコーダ1の使用状況をモニタし、未使用時間が長い場合(例えば1週間電源オンがされない場合)には高速起動モードから通常起動モードに自動的に変更してもよい。これにより電力の消費を抑えることができる。
なお、上述の電源オフ時の処理では、RAM20aへの通電が維持されて記録媒体の種類等の情報を保持するとした。しかし、その情報を電源制御部30内のバッファ(図示せず)やEEPROMとして実装されたROM20bに書き込むこととすれば、RAM20aを通電する必要はない。これにより消費電力をさらに低減できる。
図1に示すレコーダ1のチューナ60は、アンテナ等からの放送波のみならず、ケーブルテレビ等の回線を経由して入力される番組の信号を受信することもできる。また、セットトップボックスなどもチューナ60の範疇である。また、レコーダ1はネットワークを介して配信された番組の録画機能を有していてもよい。このときは、インターフェース12と記録処理部13の間にチューナ60のデジタル信号処理部62と同じ構成要素を設ければよい。
図6に示す従来の録画開始までの手順に関して、本発明による思想を利用して1つ以上の処理を省略できれば、その処理時間に相当する時間だけ録画開始までの時間が短縮される。例えば、本実施形態においてはレコーダ1の信号処理回路10の全体の電源をオン/オフするとして説明したが、信号処理回路10全体ではなくシステム制御部11のみ通電させておいても、本発明による効果を得ることができる。すなわち、システム制御部11の初期化処理、プログラムの展開処理、OSの初期化処理、アプリケーションソフトウェアの初期化処理が省略されるため、録画開始までのレコーダ1の起動時間は大幅に短縮できる。システム制御部11以外の構成要素についても、同様に考えることができる。
なお、電源オフ中であっても、RAM20aには記録媒体への書き込みの可否や残り容量を示す情報が保持されているため、レコーダ1は起動直後にその情報をユーザに通知してもよい。例えば、状態表示部40や表示装置を介して記録媒体に書き込みができないことを表示すると、ユーザは電源オン直後に書き込み可能な記録媒体を装填しなければならないことを知ることができる。よってユーザは迅速な対応が可能となる。なおユーザが安心して録画を実行できるように、保持されている情報に基づいて記録媒体への記録が可能であることを確認的に通知してもよいし、記録可能な残り時間を通知してもよい。
上述の実施形態の説明においては、電源のオン(投入)は電力を供給することを意味し、オフ(切断)とは電力の供給を停止することを意味するとして説明した。しかし、ドライブ部50がスリープモードを備えているときには、ドライブ部50の電源オンおよびオフの概念に、スリープ状態からの復帰およびスリープ状態への移行を含むように拡張することができる。
スリープモードとは、電力が供給されていても消費電力を抑えることを可能とする動作モードをいう。ドライブ部50がスリープ状態にあるとき、ドライブ部50を構成する要素の全部または一部に電力が供給されつつ、ドライブ部50の電力消費の大きい一部のブロック(たとえばモーター等の駆動系)の制御は止められる。または、ドライブ部50の制御用LSI(図示せず)のクロックが停止される。
スリープ状態への移行は、たとえばソフトウェアを実行したシステム制御部11(図1)がそのソフトウェアの処理に基づいて、スリープへ移行するためのコマンド(スリープコマンド)をドライブ部50に送ることによって実現される。システム制御部11がドライブ部50をスリープ状態に移行させたとき、電源制御部30は信号処理回路10、ドライブ部50および自身への電力の供給は継続する。
一方、スリープ状態からの復帰は、たとえば復帰するためのコマンドを転送し、またはドライブ部50をリセットする処理が必要とされる。復帰のためにはある程度の時間を要する。
上述の実施形態において、ドライブ部50の電源オンおよびオフをスリープ状態からの復帰およびスリープ状態への移行としても、電力の消費を低減できる。よって本発明の実施において有用である。
本発明のレコーダは、電源がオンされてから1秒程度で録画が開始されるので、ユーザが録画したいと考えたその場面の直後から録画を開始できる。録画開始まで20〜30秒を要していた従来のレコーダと比較して起動時間が大幅に短縮されるので、極めて利便性の高い機器が提供される。
本発明の実施形態によるレコーダ1の機能ブロックの構成を示す図である。 レコーダ1の電源オフ時の処理手順を示すフローチャートである。 電源オン後のレコーダ1において初期化が行われる手順を示す図である。 (a)〜(d)は、種々のメモリ管理方法によるバッファメモリ15内のデータ量の遷移を示す図である。 従来のレコーダ100の機能ブロックの構成を示す図である。 レコーダ100において初期化が行われる手順を示す図である。
符号の説明
1 レコーダ
10 信号処理回路
11 システム制御部
12 デジタル入出力インターフェース
13 記録処理部
14 記録制御部
15 バッファメモリ
16 再生処理部
20 データ格納部
20a RAM
20b ROM
30 電源制御部
40 状態表示部
50 ドライブ部
51 DVD
60 チューナ
61 アナログ信号処理部
62 デジタル信号処理部


Claims (14)

  1. 電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、
    映像および/または音声のデータを生成する信号処理回路と、
    生成された前記データを前記記録媒体に書き込むドライブ部と
    を備えたデータ処理装置であって、前記電源制御部は、電源オフの指示を受けて前記ドライブ部への電力の供給を停止し、かつ、前記信号処理回路および自身への電力の供給は継続する、データ処理装置。
  2. 前記データ処理装置は前記映像および/または音声の信号を受信する受信部をさらに備え、
    前記信号処理回路は、受信された前記信号に基づいて前記データを生成し、
    前記電源制御部は、電源オフの指示を受けて前記受信部への電力の供給を停止する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記データ処理装置はデータ格納部をさらに備えており、
    前記電源制御部が前記ドライブ部への電力の供給を停止する前に、前記信号処理回路は、前記記録媒体の種類の判定、前記記録媒体への書き込みの可否の判定、前記記録媒体の残り容量の判定および前記ドライブ部がデータの書き込み動作を行うために必要な制御パラメータの取得の少なくとも1つを実行し、得られた結果を示す情報を前記データ格納部に書き込む、請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記電源制御部は、電源オフの指示を受けたときにおいて前記データ格納部への電力の供給を継続する、請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記信号処理回路は、
    データ処理装置の全体の動作を制御するシステム制御部と、
    前記映像および/または音声に関する信号を受け取るインターフェースと、
    受け取った前記信号に基づいて前記データを生成する記録処理部と、
    生成された前記データを前記ドライブ部に出力し、書き込みを指示する記録制御部と、
    を備え、前記電源制御部は前記電源オフの指示を受けたときにおいて少なくとも前記システム制御部への電力の供給を継続する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  6. 前記電源制御部は、ユーザからの指示に基づいて、前記信号処理回路への電力の供給を継続するか否かを選択する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  7. 電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、
    映像および/または音声のデータを生成する信号処理回路と、
    生成された前記データを前記記録媒体に書き込むドライブ部と
    を備えたデータ処理装置であって、前記電源制御部が前記ドライブ部への電力の供給を停止し、かつ、前記信号処理回路および自身への電力の供給を継続している電源オフの状態において、
    電源オンの指示を受けて、前記電源制御部は前記ドライブ部へ電力を供給し、かつ、前記信号処理回路は前記データの生成を開始する、データ処理装置。
  8. 前記信号処理回路は、
    データ処理装置の全体の動作を制御するシステム制御部と、
    前記映像および/または音声に関する信号を受け取るインターフェースと、
    受け取った前記信号に基づいて前記データを生成する記録処理部と、
    生成された前記データを前記ドライブ部に出力し、書き込みを指示する記録制御部と、
    前記データを一時的に蓄積するバッファメモリと
    をさらに備え、
    前記記録制御部は、前記電源オンの指示に基づいて生成された前記データを前記バッファメモリに蓄積する、請求項7に記載のデータ処理装置。
  9. 前記システム制御部は、データの書き込みが可能な記録媒体が存在しているか否かを判断し、かつ、書き込み処理が可能な状態にまで前記ドライブ部が起動しているか否かを確認し、
    データの書き込みが可能な記録媒体が存在し、前記ドライブ部が起動しており、かつ前記バッファメモリに蓄積されたデータが所定の基準データ量に達したときにおいて、前記システム制御部は前記記録制御部に指示を出力し、前記指示に基づいて、前記記録制御部は前記ドライブ部に対し、蓄積された前記データを出力するとともに前記データの書き込みを指示する、請求項7に記載のデータ処理装置。
  10. 前記データ処理装置はデータ格納部をさらに備えており、
    前記データ格納部は、前記記録媒体にデータを書き込むことが可能か否かの判定結果を示す情報を格納しており、
    前記判定結果が書き込み可能であることを示しているとき、前記システム制御部は前記記録制御部に前記指示を出力する、請求項9に記載のデータ処理装置。
  11. 前記判定結果は前記電力の供給が停止されるまでに取得され、前記データ格納部に格納されている、請求項10に記載のデータ処理装置。
  12. 前記データ処理装置は表示装置に対して前記判定結果を表示してユーザへの通知を行うことが可能であり、
    少なくとも、前記判定結果が書き込み不可能であることを示しているとき、前記表示装置を介して前記判定結果を表示する、請求項10に記載のデータ処理装置。
  13. 前記判定結果は前記電力の供給が停止されるまでに取得され、前記データ格納部に格納されている、請求項12に記載のデータ処理装置。
  14. 電源のオンまたはオフを制御する電源制御部と、
    映像および/または音声のデータを生成する信号処理回路と、
    生成された前記データを前記記録媒体に書き込むドライブ部と
    を備えたデータ処理装置であって、
    電源オフの指示を受けたときにおいて、前記電源制御部は、前記信号処理回路、前記ドライブ部および自身への電力の供給を継続し、
    前記信号処理回路は、前記指示に応答して前記ドライブ部をスリープ状態に移行させる、データ処理装置。
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