JP2006209694A - Icチップ内蔵タグカード用支持体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発泡紙基材を使用せずに、ICカード製造時において、ICチップ跡が目立たず、ICチップを破損させず、かつ製造されたICカードの上に良好に印刷可能な、外観上優れたICカード内蔵タグカード用支持体を提供する。
【解決手段】 発泡紙基材とは異なる紙基材1上に発泡体を含む塗工層2を備えた構成により、ICカード製造時には、電子回路を内蔵するように2つの支持体11が、発泡体を含む塗工層2を介して加熱接着される。従って、上記課題を解決できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ICチップ、アンテナ等を内蔵した電子回路を備え、非接触で情報交信が可能なICチップ内蔵タグカードに供されるICチップ内蔵タグカード用支持体に関する。
近年、微弱な電波を利用して外部の読み出し書き換えが可能な装置であるリーダーライターを通し、ICチップを内蔵した電子回路にデータを交信可能なICチップ内蔵タグカード(以下、ICカードと称する)がバーコードや磁気カードに代わり利用され始めている。
特に、非接触式のICカードは、ICチップの他にアンテナ等の電子回路を備えている。これらの電子回路がフィルム状に一体形成されたものをインレットとし、該インレットが接着剤を介して支持体に装着されて、ICカードとなる。
但し、インレット中のICチップ、アンテナ部は凸状態となっているため、装着後のICカードの表面は特にICチップの部分において、ICチップ跡が目立ち、外観上に難点がある他、ICチップが破損する恐れがある。更にICカードに直接印刷した場合、ICチップ部分において、印刷の文字や図柄が十分に印刷されないという欠点がある。
この難点を解消する観点から、接着剤を基材上に厚く塗布する方法などが挙げられる。しかし、この方法は、接着剤を厚く塗布した支持体を接着させて得たICカードにおいてインレットと支持体の間にわずかに隙間が生じてしまい、凹凸が生じてしまう欠点の他、上記のような欠点が完全には解消されていない。
これらの欠点を解消するため、例えば、支持体の基材の一つに発泡体をパルプ繊維と混抄することによって得られた発泡紙基材を貼り合せる方式が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−148955号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方式では、発泡紙基材によってクッション性が得られICチップ跡は減るものの、塑性変形が十分ではなく、跡が完全には消えず、かつ発泡紙基材の強度が弱いため、折れ曲がり易く、加工適性が低い。また、発泡紙基材は抄造上で発泡させる必要があり、生産性が極めて悪く、非常に高価なものである。更に、この方式では貼り合わせの回数が多くなるため、生産性に劣る。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであって、発泡紙基材を使用せずに、ICカード製造時において、ICチップ跡が目立たず、ICチップを破損させず、かつ製造されたICカードの上に良好に印刷可能な、外観上優れたICカード内蔵タグカード用支持体を提供することにある。
請求項1に対応する発明は、ICチップ及びアンテナを含む電子回路を一方の支持体へ装着し、前記電子回路を内蔵するように前記一方の支持体と他方の支持体とを加熱接着して得られるICチップ内蔵タグカードに用いられる、いずれかの前記支持体からなるICチップ内蔵タグカード用支持体であって、基材と、前記基材の片面上に形成され、発泡体を含む塗工層とを備えたICチップ内蔵タグカード用支持体である。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応するICチップ内蔵タグカード用支持体において、前記塗工層が発泡体と接着剤からなり、前記接着剤としては、複数の種類の接着剤からなり、少なくとも感熱接着剤を含むICチップ内蔵タグカード用支持体である。
請求項3に対応する発明は、請求項2に対応するICチップ内蔵タグカード用支持体において、前記感熱接着剤がカチオン性であるICチップ内蔵タグカード用支持体である。
請求項4に対応する発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応するICチップ内蔵タグカード用支持体において、前記基材が紙であるICチップ内蔵タグカード用支持体である。
請求項5に対応する発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応するICチップ内蔵タグカード用支持体において、前記塗工層の厚さは、前記ICチップ内蔵タグカードとなった状態で前記電子回路の最大厚みの1/4倍以上であるICチップ内蔵タグカード用支持体である。
請求項6に対応する発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応するICチップ内蔵タグカード用支持体において、前記塗工層が発泡体と接着剤からなり、前記接着剤が複数の種類の接着剤からなり且つ少なくとも感熱接着剤を含むとき、前記発泡体と前記接着剤との重量比率r(=接着剤の重量/発泡体の重量)は、10<r<100の範囲内にあるICチップ内蔵タグカード用支持体である。
請求項7に対応する発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応するICチップ内蔵タグカード用支持体において、前記基材における前記塗工層と反対側の面としては、前記ICチップ内蔵タグカードとなった状態でも印刷可能であるICチップ内蔵タグカード用支持体である。
本発明によれば、発泡紙基材を使用せずに、ICカード製造時において、ICチップ跡が目立たず、ICチップを破損させず、かつ製造されたICカードの上に良好に印刷可能な、外観上優れたICカード内蔵タグカード用支持体を提供できる。
以下に本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るICチップ内蔵タグカード用支持体(以下、支持体という)が適用されたICカードの平面図であり、図2は図1のII−II線矢視断面図である。なお、ICカード50は、ICチップ3及びアンテナ4を含む電子回路を一方の支持体11へ装着し、電子回路を内蔵するように一方の支持体11と他方の支持体11とを加熱接着して得られたものである。
ここで、支持体11は、基材1と、基材1の片面上に形成され、発泡体を含む塗工層2とを備えている。
ここで、発泡体としては、低沸点炭化水素よりなる液体を熱可塑性の高分子殻に封入した熱膨張性のマイクロカプセルが用いられる。
低沸点炭化水素よりなる液体とはイソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサン、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等が挙げられる。これらの液体は塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等から一つ以上選ばれた樹脂からなる共重合体の熱可塑性樹脂に封入されてマイクロカプセルとなる。
このマイクロカプセルは加熱すると高分子の殻が軟化し、中に封入されている低沸点炭化水素よりなる液体が気体に変化することにより、この気化するときの圧力でマイクロカプセルが膨張することによって発泡するものである。該マイクロカプセルは平均粒子径が5〜50μmであり、80℃〜200℃の温度で加熱することにより、体積で50〜100倍に膨張するマイクロカプセルである。
発泡体を含む塗工層2には接着剤が含まれている。この接着剤とは発泡体を留めるバインダーの役割を果たす接着剤のことをいう。また、感熱接着剤とは支持体11を熱接着する際に熱によって反応することによって接着が可能な接着剤のことをいう。バインダーの役割を果たす接着剤としてはでんぷん系、セルロース系、カゼイン等の天然物系接着剤、エポキシ系、ウレタン系等の熱硬化性接着剤、アクリル系、ポリエチレン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリ酢酸ビニル系、ポリ塩化ビニル系、ポリビニルピロリドン系、アクリル酸エステル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ等の熱可塑性接着剤、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のゴム系接着剤、その他、ポリビニルアルコール等の接着剤が挙げられ、これらを1種類または2種類以上の接着剤を用いることができる。
感熱接着剤としては、アクリルスチレン、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸エステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ホットメルト等の接着剤が挙げられ、いずれもヒートシール性を有する接着剤が1種類または2種類以上用いることが可能であるが、ICチップ3を含む電子回路のインレットを支持体11へ装着したときに支持体11とインレットの接着が良好なカチオン性の感熱接着剤を用いることが好ましい。
また、発泡体を含む塗工層2には、必要に応じて紫外線吸収剤、光安定化剤、消泡剤、はじき防止剤、分散剤、防腐剤、耐電防止剤等の各種添加剤を適宜使用しても良い。
支持体11にインレットを装着し、各支持体11を熱接着することによってICカード50が得られる。熱接着時には100℃以上の温度の熱が掛かるため、支持体11に供される基材1はある程度の耐熱性を有することが好ましい。基材1としてはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート等のポリエステル系のフィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系のフィルムより選ばれる単層または多層フィルム、不織布、紙が挙げられる。また、不織布、紙に多層複合フィルムを積層したものであっても使用できるが、これらの基材1に発泡体を含む塗工層2を設けた面とは反対側の面には印刷を施されることが多いため、基材1には印刷適性を付与したほうが好ましく使用できる。
ICカード50は、情報を記録したICチップ3が埋設されているため、中のチップを取り出して付け替えるという偽造が為される恐れがある。基材1に紙を用いた場合、ICカード50から支持体11を破壊せずにICチップ3のみを取り出して、別のICチップを付け替えようと試みても、紙はフィルム等に比べ脆性に優れているため、ICチップ3の付け替えが難しい。そこで、偽造防止という観点から基材1には紙を用いたほうが有利である。また、基材1が紙であると焼却廃棄の際に焼却ガスの問題を低減でき、燃焼エネルギーの観点から焼却炉の炉を傷めにくいという利点がある。さらに環境等を含めた廃棄時の諸問題を低減できるという利点がある。また、紙が安価に製造できる利点を考えても、基材1としては、紙を用いる必要がある。
基材1の紙としては、上質紙、中質紙、薄葉紙、クラフト紙等のノーコート紙、スーパーアート紙、アート紙、軽量コート紙、微塗工紙等のクレーコート紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル樹脂等の押し出しラミネート紙等の公知の板紙、洋紙、和紙のいずれを用いてもよい。
紙基材1の原料としては、針葉樹、広葉樹の機械パルプ、化学パルプ等の木材パルプ、ケナフ、タケ、バガス等の非木材パルプ、新聞古紙、オフィス古紙、ミルクカートン古紙等の古紙パルプや古紙等が使用される。また、紙基材1は、合成パルプ、合成繊維、再生繊維等を原料に用いてもよい。
ICカード50は印刷されて用いられることが多いため、紙基材1の紙としては、印刷効果の高いクレーコート紙が最も好ましく使用できる。クレーコート紙はキャストコート、グロスコート、マットコート、ダルコートのいずれの光沢仕上げであっても良い。さらにエンボス加工が施されていても良い。紙基材1は、紙であれば特に限定されないが、厚さは適宜選択すればよい。
補足すると、基材1の紙としては、基本的には紙の種類を選ばす、紙でありさえすればよい。但し、トイレットペーパー等の如き、極端に変形しやすい紙は除外する。本発明の特徴の一つとして、ICチップ3の凹凸を塗工層2で吸収してフラットな面が得られることがある。これに伴い、基材1に求める性質としては、塗工層2の発泡体と同様に凹凸を吸収できる”変形しやすさ”が挙げられる。基材1の変形しやすさは、数値で表す場合、例えば基材1の紙の密度に対応している。基材1の紙の密度の好ましい範囲としては、例えば0.3〜1.0g/cmが挙げられる。
支持体11は基材1に発泡体を含む塗工層2を設けることによって得られる。塗工層2を設ける方法としては公知の方法を用いることができる。例えば、グラビアコーター、バーコーター、ブレードコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、コンマコーター、ダイコーター等の塗工機を挙げることができ、これらの塗工機により、塗布、乾燥させることによって、支持体11が得られる。
乾燥時において、乾燥温度のコントロールにより、発泡体を発泡させて乾燥させても良いし、発泡体を発泡させずに乾燥させても良く、いずれの方法で乾燥させても良い。乾燥工程で発泡させないで得た支持体11とした場合はインレットを装着し、ICカード50を製造する際の熱接着時における熱によって発泡する。
加熱接着後の塗工層2の厚さは、ICチップ3を含む電子回路(インレット)の最大厚さの1/4倍以上であることが好ましい。1/4倍を下回るとインレットの最大厚さの部分がICチップ3であることが多いため、インレットを支持体11に装着し、熱接着してICカード50を製造してもICカード50の外観において、ICチップ跡が消えずに目立つ恐れがあり、かつICチップ3が破損する恐れもある。一方、加熱接着後の厚さが3倍を超えるとICカード製造後の表面のICチップ跡は解消されるものの熱接着した塗工層2の接着強度が低下するので、より好ましい範囲は1/4〜2倍の厚さである。
塗工層2は、発泡体と感熱接着剤を含む接着剤の重量比率を「接着剤(感熱接着剤含む)/発泡体=r」と定義すると10<r<100であることが好ましい。重量比率rが10を下回ると塗工層2中の発泡体の量が増えすぎてしまい、加熱接着後の接着強度が低下する。また、100を超えると発泡体を含む塗工層が発泡しても厚さが十分ではなく、ICチップ跡が消えずに目立つ恐れがあり、かつICチップが破損する恐れもある。より好ましい範囲は12<r<80である。
発泡体を含む塗工層2は1層の構成であっても良く、多層の構成であっても良い。また、塗工層2は、発泡体を含んでいれば良く、多層の構成にする場合、発泡塗工層と接着塗工層の複数の塗工層であっても可能である。
ICカード50は印刷されて使用されることが多い。ICチップ3を含む電子回路を支持体11へ装着し、該支持体11を加熱接着することによって得たICカード50に印刷する方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷等が挙げられ、印刷インキは各種印刷機に適合したインキが用いられる。または、記録器機を用いて、インクジェット方式、インクリボン方式、電子写真方式、熱転写方式等の印刷も用いることが可能である。
以上のような構成によれば、発泡紙基材とは異なる基材1上に発泡体を含む塗工層2を備えた構成により、ICカード製造時には、電子回路を内蔵するように2つの支持体11が、発泡体を含む塗工層2を介して加熱接着される。
従って、発泡紙基材を使用せずに、ICカード製造時において、ICチップ跡が目立たず、ICチップを破損させず、かつ製造されたICカードの上に良好に印刷可能な、外観上優れたICカード内蔵タグカード用支持体を提供できる。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下において、部は重量部を示す。図3は、実施例、比較例における外観の評価、接着強度の評価、加熱接着後の塗工層の厚さ、印刷適性の評価を表形式で示した図である。
実施例1〜3、比較例1〜6において、熱接着は上下に加熱された金属板を用い、このときの加熱温度は135℃、圧力は2.5kg/cm2、加熱時間は1secの条件にて熱接着を行った。
また、外観の評価、印刷適性の評価において、ミューチップのインレット(ICチップを含む最大厚さ250μm)を使用した。
(1)外観の評価
ミューチップのインレットを支持体に挟み込んで装着し、熱接着する。このときの外観を目視にて評価した。
○:跡が目立たない。
×:跡が目立つ。
(2)接着強度の評価
支持体を熱接着して手で剥がしたときの支持体の状態を目視にて評価した。
○:基材が破壊する。
×:基材が破壊しない。
(3)加熱接着後の塗工層の厚さ
2枚の支持体11を熱接着して貼合したときの全体厚さを測定し、この厚さを1/2倍にした数値から基材1の厚さを差し引いた数値を加熱接着後の塗工層2の厚さとした。
加熱接着後の塗工層の厚さ=(加熱接着後の全体の厚さ)×1/2−(基材の厚さ)
(4)印刷適性の評価
ミューチップのインレットを支持体に挟み込んで装着し、熱接着する。この装着済みの支持体をRI展色機にて印刷した。このときの印刷状態を目視で評価した。
○:印刷ムラがない。
×:印刷ムラがある。
なお、RI展色機等としては、以下のものを用いた。
機種 :RI−1型テスター
機械番号 :43−324
メーカー :(株)明製作所(現 石川島産業機械株式会社)
使用インキ:東洋インキ フラッシュドライFDカルトンP藍口0.3cc
[実施例1及び比較例1]
実施例1及び比較例1は、請求項1を確認する内容である。
実施例1においては、カチオン性スチレン−アクリル樹脂(ウルトラゾールSIX−11、ガンツ化成製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)6部の塗工液を作成した。この塗工液を厚さ110μmの両面コート紙を基材1として、この片方の面にメイヤーバーにて上記の塗工液を塗布し、60℃で乾燥させた後、その上から、さらにカチオン性スチレン−アクリル樹脂(ウルトラゾールSIX−11、ガンツ化成製)100部をメイヤーバーで塗布し、60℃で乾燥させて支持体11とした。この支持体11に疑似インレットを挟み込んで装着し、熱接着した。
比較例1は、塗工液をカチオン性スチレン−アクリル樹脂(ウルトラゾールSIX−11、ガンツ化成製)100部とした他は実施例1と同様にして支持体を得た。
以上によれば、実施例1は、外観の評価、接着強度の評価、印刷適性の評価の全てで良好な結果が得られた。一方、比較例1は、接着強度の評価が良好であるものの、外観の評価及び印刷適性の評価結果が悪かった。
[実施例2及び比較例2]
実施例2及び比較例2は、請求項2を確認する内容である。詳しくは、実施例2は、感熱接着剤を含む例である。比較例2は、感熱接着剤を含まない例である。
実施例2は、塗工液をカチオン性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(アクアテックスMC4400、中央理化工業製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)4部とした他は実施例1と同様にして支持体11を得た。
比較例2は、塗工液をアクリル系樹脂(PW435、日本化工塗料製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)2部、とした他は実施例1と同様にして支持体を得た。
以上によれば、実施例2は、外観の評価、接着強度の評価、印刷適性の評価の全てで良好な結果が得られた。逆に、比較例2は、外観の評価、接着強度の評価、印刷適性の評価の全てで悪い結果となった。
[実施例3及び比較例3]
実施例3及び比較例3は、請求項3を確認する内容である。
実施例3は、塗工液をカチオン性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(アクアテックスMC4400、中央理化工業製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)8部とした他は実施例1と同様にして支持体11を得た。
比較例3は、塗工液をノニオン性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(ポリゾール−AD−6、昭和高分子製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)8部の塗工液を作成した。この塗工液の他は実施例1と同様にして支持体を得た。
以上によれば、実施例3は、外観の評価、接着強度の評価、印刷適性の評価の全てで良好な結果が得られた。一方、比較例3は、外観の評価及び印刷適性の評価が良好であるものの、接着強度の評価結果が悪かった。
[比較例4]
比較例4は、請求項4を確認する内容であり、請求項4に該当しないものである。
比較例4は、基材を188μmポリエチレンテレフタレートフィルムとした他は比較例3と同様にして支持体を得た。
以上によれば、比較例4は、外観の評価及び印刷適性の評価が良好であるものの、接着強度の評価結果が悪かった。
[比較例5]
比較例5は、請求項5を確認する内容であり、請求項5に該当しないものである。詳しくは、比較例5は、発泡体(熱膨張性マイクロカプセル)が1部であることで、塗工層の厚さが請求項5の“1/4以上”に満たない例である。
比較例5は、塗工液をカチオン性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(アクアテックスMC4400、中央理化工業製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)1部とした他は実施例1と同様にして支持体を得た。
以上によれば、比較例5は、接着強度の評価が良好であるものの、外観の評価及び印刷適性の評価結果が悪かった。
[比較例6]
比較例6は、請求項6を確認する内容であり、請求項6に該当しないものである。
比較例6は、塗工液をカチオン性エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(アクアテックスMC4400、中央理化工業製)100部、熱膨張性マイクロカプセル(M330、呉羽化学製)100部とした他は実施例1と同様にして支持体を得た。
以上によれば、比較例6は、外観の評価が良好であるものの、接着強度の評価及び印刷適性の評価結果が悪かった。
本発明の一実施形態に係るICチップ内蔵タグカード用支持体が適用されたICカードの平面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 本発明の実施例及び比較例の評価結果を表形式で示す図である。
符号の説明
1…基材、2…塗工層、3…ICチップ、4…アンテナ、11…支持体、50…ICカード。

Claims (7)

  1. ICチップ及びアンテナを含む電子回路を一方の支持体へ装着し、前記電子回路を内蔵するように前記一方の支持体と他方の支持体とを加熱接着して得られるICチップ内蔵タグカードに用いられる、いずれかの前記支持体からなるICチップ内蔵タグカード用支持体であって、
    基材と、
    前記基材の片面上に形成され、発泡体を含む塗工層と
    を備えたことを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
  2. 請求項1に記載のICチップ内蔵タグカード用支持体において、
    前記塗工層は発泡体と接着剤からなり、
    前記接着剤は、複数の種類の接着剤からなり、少なくとも感熱接着剤を含むことを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
  3. 請求項2に記載のICチップ内蔵タグカード用支持体において、
    前記感熱接着剤は、カチオン性であることを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のICチップ内蔵タグカード用支持体において、
    前記基材は、紙であることを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のICチップ内蔵タグカード用支持体において、
    前記塗工層の厚さは、前記ICチップ内蔵タグカードとなった状態で前記電子回路の最大厚みの1/4倍以上であることを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のICチップ内蔵タグカード用支持体において、
    前記塗工層は発泡体と接着剤からなり、
    前記接着剤は、複数の種類の接着剤からなり、少なくとも感熱接着剤を含むとき、
    前記発泡体と前記接着剤との重量比率r(=接着剤の重量/発泡体の重量)は、10<r<100の範囲内にあることを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のICチップ内蔵タグカード用支持体において、
    前記基材における前記塗工層と反対側の面は、前記ICチップ内蔵タグカードとなった状態でも印刷可能なことを特徴とするICチップ内蔵タグカード用支持体。
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