JP2006209379A - 情報フィルタリング装置 - Google Patents

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純一 平位
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Abstract

【課題】 ユーザの行動との関連性から重要である情報は遮断せずにユーザに知らせることのできる情報フィルタリング装置を提供する。
【解決手段】 受け付けた情報である受付情報をフィルタリングし出力する情報フィルタリング装置100であって、受付情報が有害であるか否かを判定する有害性判定部102と、ユーザの行動に関する情報である行動情報を取得するユーザ行動予測部104と、ユーザ行動予測部104によって取得された行動情報を利用して、受付情報が重要であるか否かを判定する重要度判定部105と、前記有害性判定部102により有害であると判定され、かつ、重要度判定部105により重要でないと判定された受付情報の出力に制限を加える出力制御部106とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報をフィルタリングして出力する情報フィルタリング装置に関する。
従来、入力される情報を特定の基準により取捨選択し、有害な情報を遮断する情報フィルタリング装置がある。例えば、音声データに含まれる聴覚上の不快要素を抽出し、それを除去した後に、ユーザに対して出力する情報フィルタリング装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、ウェブページなどネットワーク上の情報に対しては、情報に含まれる単語を解析し、その単語が持つ有害性を判定することで、ウェブページの情報の有害性を判定し、有害であればユーザに表示しないようにする情報フィルタリングシステムがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−157202号公報 特開2002−222193号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザに対して出力する情報をフィルタリングする際に、その情報が持つ有害性のみを考慮するだけある。
例えば、ユーザが屋外を歩行中、車の接近音や工事の騒音などは、ユーザにとって不快であり、有害な情報であるとして完全に遮断される。しかし、それらの情報を完全に遮断しまった場合、ユーザが車の接近や、工事現場の存在に気づかず、ユーザが危険な状況に置かれてしまうという課題がある。
また、例えば、ユーザがアクセスするウェブページに有害な単語が含まれていた場合、そのウェブページは有害であるとしてユーザに対して表示されない。つまり、そのウェブページにユーザの仕事に関する情報など、重要な情報も含まれていた場合、ユーザはその重要な情報を取り逃してしまうという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、ユーザの行動との関連性から重要である情報は遮断せずにユーザに知らせることのできる情報フィルタリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報フィルタリング装置は、受け付けた情報である受付情報をフィルタリングして出力する情報フィルタリング装置であって、前記受付情報が有害であるか否かを判定する有害性判定手段と、ユーザの行動に関する情報である行動情報を取得する行動情報取得手段と、前記行動情報取得手段によって取得された前記行動情報を利用して、前記受付情報が重要であるか否かを判定する重要度判定手段と、前記有害性判定手段により有害であると判定され、かつ、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報の出力に制限を加える出力制御手段とを備える。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、受け付けた情報である受付情報が有害であるか否か、および、ユーザの行動情報との関係から受付情報が重要であるか否かの判定を行う。その判定の結果、有害であり、かつ、重要でない受付情報の出力に制限を加えるというフィルタリング処理を行う。
つまり、本発明の情報フィルタリング装置は、受付情報がユーザにとって有害であると判定した場合においても、ユーザにとって重要であると判定した場合、その受付情報を出力することができる。
また、本発明の情報フィルタリング装置において、前記重要度判定手段は、前記有害性判定手段により有害であると判定された受付情報が重要であるか否かを判定し、前記出力制御手段は、前記重要度判定手段により重要でないと判定された前記受付情報の出力に制限を加える。または、前記有害性判定手段は、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報が有害であるか否かを判定し、前記出力制御手段は、前記有害性判定手段により有害であると判定された前記受付情報の出力に制限を加える。
このように、本発明の情報フィルタリング装置は、受付情報の有害性の判定および重要度の判定の順番が互いにことなる構成とすることができる。
また、本発明の情報フィルタリング装置は、更に、前記受付情報に固有な情報を特定する特定手段を備え、前記重要度判定手段は、前記特定手段により特定された前記受付情報に固有な情報と、前記行動情報取得手段によって取得された前記行動情報との関連性に基づき重要度を示す値を決定し、前記重要度を示す値が所定の閾値を超える場合に前記受付情報が重要であると判定する。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、受付情報が重要であるか否かの判定を、受付情報に固有な情報とユーザの行動情報との関連性に基づいて行う。具体的には、関連性に応じた重要度を示す値を決定し、その値が所定の閾値を超える場合に、重要であると判定する。つまり、より詳細な受付情報のフィルタリングを行うことができる。
また、前記特定手段は、前記受付情報に固有な情報である、前記受付情報の発生位置または移動方向を特定し、前記行動情報は、前記ユーザの移動経路を示す情報を含み、前記重要度判定手段は、前記発生位置と前記移動経路との間の距離が短いほど、または、前記移動方向が所定の方向に近いほど前記重要度を示す値として大きな値を決定する。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、ユーザの移動経路と受付情報の発生位置または移動方向との関連性により、その受付情報の重要度を判定することができる。
また、前記特定手段は、前記受付情報に固有な情報である、前記受付情報がユーザに対して持つ意味を特定し、前記行動情報は、前記ユーザの行動の内容を示す情報を含み、前記重要度判定手段は、前記ユーザの行動の内容と前記受付情報がユーザに対して持つ意味との関連性が高いほど前記重要度を示す値として大きな値を決定する。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、ユーザの行動内容と、受付情報がユーザに対して持つ意味との関連性により、その受付情報の重要度を判定することができる。
また、前記出力制御手段は、更に、前記重要度判定手段により重要であると判定された受付情報の出力に、前記受付情報の重要度を示す値に対応して前記受付情報を強調する処理を加える。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、重要度が高い受付情報を強調して出力することができる。
また、前記出力制御手段は、更に、前記有害性判定手段により有害であると判定され、かつ、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報に換えて代替情報を出力する。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、有害であり、かつ、重要である受付情報を、その有害性を減ずるような代替情報により出力することができる。
また、前記有害性判定手段は、前記受付情報によって示される単語、物体、または情報の有害性に関する情報である有害性判定テーブルに基づき、前記受付情報の有害性を示す値を決定し、前記有害性を示す値が所定の閾値を超える場合に前記受付情報が有害であると判定する。
この有害性判定テーブルを用いることにより、本発明の情報フィルタリング装置において、受付情報の有害性の判定を簡易に行うことができる。
また、前記出力制御手段は、前記有害性判定手段により有害であると判定され、かつ、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報の出力に、前記出力を遮断するための制限を加える。
これにより、本発明の情報フィルタリング装置は、有害であり、かつ、重要でない受付情報を出力することなく遮断することができる。
また、前記受付情報は、ユーザの周囲の音、ユーザの視界に相当する映像、ユーザの周囲において無線によって配信される情報、または、ユーザがアクセスしているネットワーク上の情報である。
つまり、本発明の情報フィルタリング装置は、ユーザの周囲の音、ユーザの視界に相当する映像、近距離無線によって配信される情報、またはネットワーク上の情報をフィルタリングの対象とすることができる。
また、本発明は、本発明の情報フィルタリング装置の特徴的な構成手段をステップとする情報フィルタリング方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現することもできる。そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
本発明は、ユーザの行動との関連性から重要である情報は遮断せずにユーザに知らせることのできる情報フィルタリング装置を提供することができる。
ユーザは、本発明の情報フィルタリング装置を用いることにより、有害な情報を排除しつつ、有害であってもユーザにとって重要である情報を知ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態の情報フィルタリングシステムの構成を図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の情報フィルタリングシステムをユーザ108が装着している状態を示す図である。
図1に示すように、情報フィルタリングシステムは、HMD(Head Mounted Display)50と、情報フィルタリング装置100とから構成される。
情報フィルタリングシステムは、ユーザの周囲にある情報である周囲情報をフィルタリングし、ユーザに提示するためのシステムである。HMD50は、ゴーグルやヘルメットのような形状の情報提示装置であり、ユーザは、頭部にHMD50を装着することにより、周囲情報を視聴することができる。また、その周囲情報はHMD50に接続されている情報フィルタリング装置100を経由し、ユーザに提示される。
なお、周囲情報は本発明の情報フィルタリング装置における受付情報の一例である。
HMD50は、HMD50が行う処理、およびHMD50と情報フィルタリング装置100との情報のやり取りを制御する制御部51と、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置52と、ユーザの眼前に配置される、周囲情報の提示幕である光学素子53と、音声出力用のヘッドホン54と、ユーザの視界に相当する映像およびユーザの周囲の音を取得するためのカメラと指向性マイクロフォンとからなる映像音声取得部55と、インターネットおよび近隣の店舗等から情報を受信するための受信機56と、HMD50をユーザの頭部に装着するための装着部材57とを備える。
なお、近隣の店舗等の情報(以下、「近隣情報」という。)は、Bluetooth、無線LANなどの近距離無線によって、または、無線ICチップであるRF(Radio Frequency)タグを用いて発信され、受信機56はそれら情報を受信することができる。また、受信機56は、インターネット等のネットワークを介して通信を行うネットワーク機能を有しており、本実施の形態の情報フィルタリングシステムは、このネットワーク機能によりネットワーク上の情報を取得する。
更に、受信機56は、GPS(Global Positioning System)機能を有しており、ユーザの位置を取得することができる。また、ネットワーク機能により、地図情報をネットワーク上に公開する地図サーバより地図情報を取得することができる。これらユーザの位置と地図情報とにより、情報フィルタリング装置100は、ユーザの地図上の位置や移動経路を特定することができる。
情報フィルタリング装置100は、HMD50から送信されるユーザの周囲の音等の周囲情報をフィルタリングし、HMD50へ出力する装置である。情報フィルタリング装置100とHMD50とは通信ケーブル58により通信可能に接続されている。
図2は、情報フィルタリング装置100の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、情報フィルタリング装置は、周囲情報受付部101と、有害性判定部102と、情報解析部103と、ユーザ行動予測部104と、重要度判定部105と、出力制御部106とを備える。
周囲情報受付部101は、HMD50から送信される、ユーザの周囲にある情報107を周囲情報として受け付ける処理部である。
なお、周囲情報は上述のように、本発明の情報フィルタリング装置における受付情報の一例であり、本実施の形態においては、図2に示すように、ユーザの周囲の音、ユーザの視界に相当する映像、近隣情報、および、ユーザがアクセスしているネットワーク上の情報である。つまり、情報フィルタリング装置100は、上記4種類の情報をフィルタリングの対象とすることができる。
有害性判定部102は、周囲情報受付部101が受け付けた周囲情報が、ユーザに及ぼす有害性を判定する処理部である。有害性判定部102により有害であると判定された周囲情報は情報解析部103へ送信される。また、有害でないと判定された周囲情報は、出力制御部106へ送信され、HMD50を介しユーザに対して出力される。
また、有害性判定部102は内部の記憶領域に、有害性を判定するための複数の情報を有している。これら複数の情報については図3〜図5を用いて後述する。
情報解析部103は、有害性判定部102から送信される周囲情報を解析し、その周囲情報に固有な情報を特定する処理部である。周囲情報に固有な情報とは、周囲情報の発生位置や、周囲情報がユーザに対して持つ意味、周囲情報によって示される物体などである。
情報解析部103が解析した結果は周囲情報とともに重要度判定部105へ送信される。なお、情報解析部103は、本発明の情報フィルタリング装置における特定手段の一例である。
また、情報解析部103は内部の記憶領域に周囲情報の解析のための情報を有している。この情報については図6を用いて後述する。
ユーザ行動予測部104は、ユーザから所定の手段により入力されるユーザの行動スケジュールに基づき、ユーザの移動経路等の予測である行動予測を生成する処理部である。また、ユーザ行動予測部104は内部の記憶領域に、ユーザの行動スケジュールやユーザの過去の移動経路等を行動履歴として記憶している。ユーザの行動スケジュールについては図7を用いて後述する。
なお、ユーザ行動予測部104は、本発明の情報フィルタリング装置における行動情報取得手段の一例である。
重要度判定部105は、周囲情報に対して情報解析部103が解析した結果と、ユーザ行動予測部104が生成したユーザの行動予測とに基づき、周囲情報のユーザに対する重要度を判定する処理部である。
出力制御部106は、有害性判定部102が有害でないと判定した周囲情報、および重要度判定部105が重要であると判定した周囲情報をHMD50に出力する処理部である。
つまり、出力制御部106により、有害であり、かつ、重要ではない周囲情報は遮断される。また、有害であってもユーザにとって重要な周囲情報はHMD50出力され、ユーザは、HMD50によってその周囲情報を視聴することができる。
図3〜図5は、有害性判定部102が、周囲情報の有害性の判定に用いる情報のデータ構成例を示す図である。
図3は、映像の有害性を判定するための情報である映像有害性判定テーブルの一例を示す図である。映像有害性判定テーブルは、映像が示す物体が持つ、ユーザに対する有害性を有害性スコアという値で表現したテーブルである。図3に示すように、映像有害性判定テーブルには、映像の種類と、各映像が示す物体について設定された有害性スコアとが記憶されている。
図4は、近隣情報の有害性を判定するための情報である近隣情報有害性判定テーブルの一例を示す図である。近隣情報有害性判定テーブルは、商品やサービスなどの名称や内容から、それらの商品、サービスのもつ有害性を有害性スコアという値で表現したテーブルである。
ここで、近隣情報とは、上述のようにユーザの近隣の店舗等から配信される情報であり、例えば、宣伝広告のために配信される情報である。図4に示すように、近隣情報有害性判定テーブルには、近隣情報の種類と、各近隣情報に対して設定された有害性スコアとが記憶されている。
図5は、単語の有害性を判定するための情報である単語有害性判定テーブルの一例を示す図である。単語有害性判定テーブルは、各単語が持つ有害性を有害性スコアという値で表現したテーブルである。単語有害性判定テーブルは、周辺情報としてHMD50から入力される音に含まれる単語、および、ネットワーク上の情報に含まれる単語の有害性を判定するために用いられる。
図5に示すように、単語有害性判定テーブルには、単語と、その単語に対して設定された有害性スコアとが対応付けられて記憶されている。
なお、本実施の形態において、有害性スコアは、その値が高いほど有害であることを示す。また、上記各有害性判定テーブルは、所定の手段によりユーザによって設定される。つまり、ユーザの基準により有害性スコアが決定される。例えば、ユーザにとって誘惑的な周囲情報は仕事等の妨げになるため有害性が高く設定される。また、不快である周囲情報は有害性スコアが高く設定される。
また、本実施の形態においては、有害性スコアが5以上である情報を含む周囲情報は有害であると判定される。
また、有害性判定部102は、図3〜図5に示す情報の他に、映像の有害性を判定するための映像データベースを有している。
図6は、情報解析部103が、近隣情報およびネットワーク上の情報の内容を解析するために用いる情報であるオントロジーの一例を示す図である。
オントロジーとは、一般知識やユーザに関する固有な知識が体系的に記述されたものである。本実施の形態においては、ユーザについての知識であり、図6に示すようにOWL(Ontology Web Language)で、単語間の意味的な関係が記述されている。図6の例では、「A社」や「家電業界」といった単語が、ユーザの仕事に関係する単語であるといった知識が記述されている。
なお、情報解析部103は、上記オントロジーの他に、周囲情報が音である場合、その音が何の音であるのかを解析するための音声データベースを有している。
図7は、ユーザにより入力される行動スケジュールのデータ構成の一例を示す図である。
行動スケジュールは、ユーザの行動の予定であり、図7に示すように、日時と、その日時に対応する目的地および内容が行動スケジュールとして記憶されている。ユーザ行動予測部104は、この行動スケジュールに基づき、当該日時のユーザの移動経路と行動内容とを予測し、重要度判定部105へ送信する。
次に、本実施の形態の情報フィルタリングシステムの動作を、情報フィルタリング装置100の動作を中心に、図8〜図16を用いて説明する。
図8は、情報フィルタリング装置100が周囲情報に対してフィルタリングを行う際の動作の例を示すフロー図である。
情報フィルタリング装置100は、図8に示すS201〜S207のステップに従うことで、ユーザに対して出力される周囲情報に対するフィルタリングを実現する。
図9は、本動作例において、情報フィルタリングシステムを使用するユーザ108が置かれている状況を、地図として表現した図である。図9の地図において、車302はユーザ108に向かって走行中の車両を示す。また、ユーザ108は、車302の方向へ進行中である。また、ユーザ108の周囲には、工事現場303、ゴミ置き場304、パチンコ店305、書店306、A社307、およびB社308が存在していることを示している。
なお、図9が示す状況は、2004年12月1日の午前7時50分の時点の状況であり、図7の行動スケジュールに示すように、ユーザ108はA社へ向かっている途中であると想定する。
以下、図9が示す状況下におかれたユーザ108に対する情報フィルタリング装置100の動作を、図8のフロー図に示すステップごとに説明する。
[S201:周囲情報の取得]
周囲情報受付部101が、HMD50から送信される周囲情報を受け付ける。具体的には、周囲情報受付部101は、HMD50が備える映像音声取得部55および受信機56が取得した周囲情報を受信する。本実施の形態の情報フィルタリング装置100がフィルタリングの対象とできる周囲情報を下記<1>〜<4>に例示する。
<1>ユーザの周囲の音
周囲情報受付部101は、HMD50から送信されるユーザ108の周囲の音を受け付ける。図9の例においてはユーザ108の周囲に、走行中の車302、工事現場303が存在する。そのため、周囲情報受付部101は、図10に示すように、車の音401、工事の騒音402を周囲情報として受け付ける。
<2>ユーザの視界に相当する映像
周囲情報受付部101は、HMD50から送信されるユーザ108の視界に相当する映像を受け付ける。図9の例においては、ユーザ108の進行方向には、接近してくる車302、ゴミ置き場304が存在する。そのため、周囲情報受付部101は、図11に示すように、接近してくる車の映像501、ゴミ置き場の映像502などを周囲情報として受け付ける。
<3>ユーザの周囲から配信される近隣情報
周囲情報受付部101は、ユーザ108の周囲から配信される商品情報やサービス情報などの近隣情報を受け付ける。
具体的には、図12に示すように、HMD50の受信機56は、Bluetooth、無線LANなどの近距離無線でパチンコ店305から配信されるパチンコ店広告601と、書店306からRFタグを用いて配信される書籍情報602とを受信する。受信されたパチンコ店広告601と書籍情報602とは情報フィルタリング装置100へ送信される。周囲情報受付部101は送信されたパチンコ店広告601と書籍情報602とを受け付ける。
<4>ユーザがアクセスしているネットワーク上の情報
周囲情報受付部101は、HMD50が備えるネットワーク機能を利用してユーザ108がアクセスしているインターネット上の情報を受け付ける。例えば、ユーザ108が図13に示すウェブページを閲覧しようとする場合、図13のページを構成するHTMLファイルや画像ファイルを周囲情報として受け付ける。
周囲情報受付部101は上記の周囲情報のうち、いずれか、もしくは複数の周囲情報を受け付けると、受け付けた周囲情報を有害性判定部102へと送信する。
[S202:周囲情報の有害性の判定]
有害性判定部102は、周囲情報受付部101から送信された周囲情報に対し、その情報が持つ有害性を判定する。本実施の形態では、周囲情報の種類に応じて下記<1>〜<4>の処理を行うことで、取得した周囲情報がユーザ108にとって有害であるか否かを判定する。
<1>周囲情報が音である場合の処理
周囲情報として取得された音に対して、以下のいずれか、もしくは複数を組み合わせた方法で有害性の判定を行う。
i)周囲情報がもつ音圧を算出し、音圧が所定のレベルを超えている場合にその周囲情
報は有害であると判定する。
ii)周囲情報がもつ周波数成分を分析し、所定の周波数成分の強さが一定値を超えてい
る場合に、その周囲情報は有害であると判定する。
iii)周囲情報に対する音声認識を行い、周囲情報に含まれる会話、単語などを認識する
。認識した個々の単語に対して、有害性判定部102が保持する、図5に示す単語有害性判定テーブルを利用し、単語のもつ有害性を判定する。上述のように有害性スコアが5以上である単語は有害な単語であると判定される。
図10に示す、車の音401および工事の騒音402は、それぞれ、音圧が所定のレベルを超えており、ユーザ108にとって有害な情報であると判定される。
<2>周囲情報が映像である場合の処理
周囲情報として取得された映像に対して、以下の方法で有害性の判定を行う。
有害性判定部102は、周囲情報として取得された映像に対してパターンマッチングなどの画像認識技術を適用する。さらに、適用した結果を用いて各パターンに対応する物体情報を格納した映像データベースを検索し、映像に含まれる物体を特定する。
図11に示す例では、車の映像501とゴミ置き場の映像502とに対して画像認識を行い、その認識結果に対応する物体情報を画像データベースの中から検索する。これにより、それぞれの映像が示す物体が「車」、「ゴミ置き場」であることを特定する。
有害性判定部102は、さらに、図3に示す映像有害性判定テーブルを利用して、映像の有害性を判定する。有害性判定部102は、有害性スコアが5以上である場合、認識した映像を有害な情報と判定する。
図11の例では車については映像有害性判定テーブルに記載がないため有害ではないと判定し、ゴミ置き場については映像有害性判定テーブルに記載があり、有害性スコアが5以上であるため有害な映像であると判定する。
<3>周囲情報が近隣情報である場合
周囲情報として取得された近隣情報に対して、以下の方法で有害性を判定する。
有害性判定部102は、取得した近隣情報に含まれる内容を、図4に示す近隣情報有害性判定テーブルと照合する。図12に示す例では、パチンコ店広告601が有害であると判定され、書籍情報602は有害でないと判定される。
<4>周囲情報がネットワーク上の情報である場合。
周囲情報として取得されたネットワーク上の情報に対して、以下のいずれか、もしくは複数を組み合わせた方法で有害性を判定する。
i)ウェブページのHTML文章、メール本文に対して単語解析をおこない、含まれる
単語に対して図5に示すような単語有害性判定テーブルを用いることで、HTML文章やメール本文の有害性を判定する。
例えば、図13に示すウェブページの場合、そのウェブページを構成するHTMLに「アダルト」という単語を含んでいる。また図5に示す単語有害性テーブルでは、単語「アダルト」の有害性スコアは10、つまり5以上である。そのため、図13に示すウェブページは有害であると判定される。
ii)サイトのURL、メールの送信元などが、有害サイトや有害業者として登録されて
いる場合に、有害であると判定する。有害サイト等の情報は、ネットワーク上の有害サイト等の情報を提供しているサーバから取得する。
以上、<1>〜<4>の処理によって、有害である判定された周囲情報は、情報解析部103へ送信される。また、有害でないと判定された周囲情報は、出力制御部106へ送信される。
[S203:周囲情報を解析]
情報解析部103は、有害性判定部102から送信された周囲情報を解析し、周囲情報に固有な情報の特定を行う。本実施の形態では、情報解析部103は、周囲情報の種類に応じて下記<1>〜<4>の処理を行うことで周囲情報に固有な情報の特定を行う。
<1>周囲情報が音である場合
情報解析部103は、下記(ア)〜(ウ)を特定する。
(ア)音の位置
HMD50が備える映像音声取得部55が取得した音の位置を、音の方向、強さなどから特定する。音の正確な位置を求めることが困難な場合には、ユーザ108の前方から聞こえる音か、ユーザ108の後方から聞こえる音か、など、ユーザ108にとっての位置関係を特定する。例えば、図10に示す例では、少なくとも、車の音401はユーザ108の前方から、工事の騒音402はユーザ108の右から聞こえる音であることが特定される。
(イ)音の移動方向
音の波形の変化などから、周囲情報として取得された音が移動しているか否か、移動している場合はその移動方向を特定する。音が移動する正確な方向を特定することが困難な場合には、ユーザ108に対して近づいているのか、遠ざかっているのかなどの簡易な特定が行われる。
図10に示す例では車の音401はユーザ108に近づいている音、工事の騒音402は移動していない音であることが特定される。
(ウ)音の内容
音の波形や強さなどから、様々な音の情報を格納した音声データベースを検索し、音の種別を特定する。図10の例では、ユーザ108の前方からの音は「車の音」であると特定される。また、ユーザ108の右側からの音は「工場の騒音」であると特定される。
<2>周囲情報が映像である場合
情報解析部103は、下記(ア)〜(ウ)の内容を特定する。
(ア)映像が示す物体の位置
取得した映像の位置を、映像のサイズなどから特定する。上述のステップ(S202)において画像データベースを利用して特定された物体の一般的なサイズと、映像が示す物体の視覚的なサイズとから距離を特定する。
図11に示す例では、車の映像501の映像に対応する車の一般的なサイズを画像データベースから取得し、映像して認識している車の視覚的なサイズと比較することで、ユーザ108からの距離を特定する。
(イ)映像が示す物体の移動方向
取得した映像が示す物体のサイズの変化から、映像が示す物体の移動方向を特定する。正確な移動方向を特定することが困難な場合においても、認識する映像の大きさの変化からユーザ108に対して近づいているのか、停止しているのか、遠ざかっているのかの特定を行う。
図11に示す例では、車の映像501において、車の視覚的なサイズが急速に拡大するため、ユーザ108に対して近づいてきているものと特定できる。また、ゴミ置き場の映像502はサイズの拡大が緩やかなため、ユーザ108が歩行している場合には、ゴミ置き場自体は静止しているものと特定される。
(ウ)映像が示す物体の種類
取得した映像が示す物体の種類は、上述のステップ(S202)において特定された物体の種類であるとする。
<3>周囲情報が近隣情報である場合
情報解析部103は、下記(ア)〜(イ)の内容を特定する。
(ア)近隣情報の発信位置
近隣情報の発生位置、つまり近隣情報が発信された位置を特定する。位置の特定には、店舗等の住所や名称等からその住所の地図上の位置を特定することができる、ネットワーク上の地図情報サーバなどを利用する。
図12の例では、パチンコ店広告601を認識した場合、パチンコ店広告601に含まれる店舗の名称などの情報を利用して、地図情報サーバに問い合わせを行い、情報を配信しているパチンコ店の位置を特定する。また、パチンコ店広告601にパチンコ店の住所が記載されている場合には、その住所を発信位置として特定する。
また602の書籍情報のように、RFタグによって情報を取得した場合には、ユーザ108が情報を取得した位置を、近隣情報の発信位置として判定する。
(イ)近隣情報に含まれる内容
周囲情報として取得された近隣情報に含まれる内容を、図6に示すようなオントロジーを用いて特定する。図6に示すオントロジーの例では、「家電業界」という単語が、ユーザ108の仕事に関係する単語であるという知識が記述されている。そのため、図12に示す書籍情報602にはユーザ108の仕事に関する情報が含まれていることが特定される。つまり、書籍情報602はユーザ108に対して「仕事」に関する情報であるという意味を持つことが特定される。
<4>周囲情報がネットワーク上の情報である場合
情報解析部103は、下記(ア)〜(ウ)の内容を特定する。
(ア)ネットワーク上の情報に示される会社等の位置
ネットワーク上の情報に示される会社等の位置を、ネットワーク上の地図情報サーバなどを利用することで特定する。図13の例では、ウェブページの情報にA社に関する情報が含まれており、この情報を利用することで、A社の位置を地図情報サーバから取得する。なお、複数の位置に関する情報が一つのネットワーク上の情報に含まれているときは、それら全ての位置を特定する。
(イ)ネットワーク上の情報に含まれる内容
周囲情報として取得されたネットワーク上の情報に含まれる内容を、上述のオントロジーを用いて特定する。例えば、図6に示すオントロジーを用いて図13のウェブページの内容を解釈した場合、このサイトがアダルト情報を含むサイトであると特定できるとともに、「A社」というユーザ108の仕事に関連する情報を含むことを特定することができる。つまり、図13に示すウェブページはユーザ108に対して「仕事」という意味も持っていることが特定される。
以上、<1>〜<4>の処理により、特定された情報は周囲情報とともに、重要度判定部105へと送信される。
[S204:ユーザの行動を予測]
ユーザ行動予測部104は、過去の行動履歴および行動スケジュールから、下記の二つの情報を予測する。
<1>移動経路
地図上におけるユーザ108の移動経路を予測する。ユーザ行動予測部104は、上述のように、図7に示すようなユーザ108の行動スケジュールを保持しており、これを用いることで、ユーザ108の移動目的地がA社307であると推測する。目的地を推測した後に、ユーザ行動予測部104は、過去のユーザ108の行動履歴から、目的地までの移動経路を予測する。
この予測結果である移動経路の例を図14に示す。経路1301と経路1302とが過去のユーザ108の行動履歴として蓄積されており、ユーザ行動予測部104は、予測した経路のうち、利用頻度などから、より確度の高い移動経路をユーザ108の移動経路として採用する。
本実施の形態では、経路1301の方が利用頻度が高く、現在のユーザ108の移動経路として採用される。
<2>行動内容
ユーザ108がこれから行う行動の内容を予測する。図7に示すようなスケジュール情報から、ユーザ108が行うであろう行動の内容を予測する。例えば、図7に示す例では、2004年12月1日の午前8時以降は「勤務」がユーザ108の行動内容として予測される。また、21時以降は「パチンコ」がユーザ108の行動内容として予測される。
ユーザ行動予測部104は予測したユーザ108の行動内容を、重要度判定部105へと送信する。
[S205:周囲情報の重要度の判定]
重要度判定部105は、上述のステップ(S203)で取得した周囲情報に含まれる内容等の情報と、上述のステップ(S204)で予測されたユーザ108の行動内容とから周囲情報のユーザ108に対する重要度を判定する。
具体的には、重要度判定部105は、本実施の形態において、以下の2つの指標を用いて周囲情報の重要度を判定する。
<1>移動経路上にある周囲情報は重要度が高い
重要度判定部105は、予測されたユーザ108の移動経路上に存在する周囲情報は、ユーザ108にとって重要であると判定する。
例えば、図10に示す車の音401は、有害性判定部102において有害であると判定された周囲情報である。しかしながら、車の音401は、その発生位置がユーザ108の移動経路上にあり、またユーザ108近づいていることから、安全性の観点などから重要度は高い。そのため、車の音401は、ユーザ108にとって重要な周囲情報であると判定される。
同様に、図11に示す、ゴミ置き場の映像502は、有害性判定部102において有害であると判定されているが、ユーザ108の移動系路上にあるため、重要であると判定される。
また、工事の騒音402は、ユーザ108の移動経路上にないため、重要度が低い、つまり重要ではないと判定される。
<2>行動内容と関係する周囲情報は重要度が高い。
重要度判定部105は、周辺情報に含まれる内容がユーザ108の行動内容と関係する場合、周辺情報は、ユーザ108にとって重要であると判定される。
例えば、図12に示すパチンコ店広告601は、有害性判定部102において有害であると判定されている。しかしながら、予測されるユーザ108の行動内容に「パチンコ」があるために、パチンコ店広告601はユーザ108にとって重要であると判定される。
同様に、図13に示すアダルトサイトも有害性判定部102において有害であると判定されているが、予測されるユーザ108の移動目的地であり、ユーザ108の仕事に関する単語である「A社」を含むため、重要であると判定される。
以上、<1>、<2>の指標により判定された内容と、周囲情報とは出力制御部106へ送信される。
[S206:周囲情報のHMDへの出力]
出力制御部106は、有害性判定部102により有害でないと判定された周囲情報と、重要度判定部105により重要であると判定された周囲情報をHMD50へ出力する。出力された周囲情報はHMD50が備えるヘッドホン54と光学素子53とによりユーザ108に提示される。
図15は、図10〜図13に示した周囲情報が、有害性判定部102および重要度判定部105が行った判定の結果、HMDに出力されるか否かを示す図である。
図15に示すように、車の音401などは、ユーザ108にとって有害ではあるが、ユーザ108の移動経路上にある周囲情報であり、重要であるため、フィルタリングされずにHMD50へ出力される。ユーザ108は、車の音401を、HMD50が備えるヘッドホン54により聞くことができる。
同様に、パチンコ店広告601や図13に示すウェブページも、ユーザ108にとって有害ではあるが、予測されるユーザ108の行動内容に基づき、重要であると判定されるため、HMD50へ出力される。ユーザ108は、パチンコ店広告601やウェブページを、HMD50が備える光学素子53により閲覧することができる。
[S207:周囲情報の遮断]
出力制御部106は、重要度判定部105から、重要ではないという判定結果を伴って送信される周囲情報を破棄し、出力しないという制限を加える。つまり、有害性判定部102により有害であると判定され、かつ、重要度判定部105により重要ではないと判定された周囲情報は遮断される。
上述のように、本発明の実施の形態の情報フィルタリングシステムにおける情報フィルタリング装置100は、受け付けた周囲情報が、ユーザにとって有害であっても、ユーザの行動と関連性から重要である場合には遮断することなく、ユーザに対して出力することができる。
この、ユーザに対する重要度を考慮したフィルタリングを行うことにより、情報フィルタリング装置100は、ユーザに対して適切なフィルタリングをすることができる。
具体的には、情報フィルタリング装置100は、周囲情報としてユーザの周囲の音をフィルタリングすることができる。例えば、ユーザにとって有害である車の音が、ユーザの移動経路上に存在する場合、その車の音は重要度判定部105により重要な周囲情報であると判定され、ユーザに対して出力される。つまり、ユーザに危険性を認識させることができる。これにより、ユーザの移動時の安全性を向上させることができる。
また、情報フィルタリング装置100は、周囲情報としてユーザの視界に相当する映像をフィルタリングすることができる。例えば、ユーザにとって有害な映像となるゴミ置き場の光景が、ユーザの移動経路上に存在する場合、そのゴミ置き場の光景は重要度判定部105により重要な情報であると判定され、ユーザに対して出力される。このことによっても、ユーザの移動時の安全性を向上させることができる。
また、情報フィルタリング装置100は、周囲情報としてユーザの周囲において近距離無線によって配信される情報をフィルタリングすることができる。例えば、近隣から配信される広告などの情報が有害な内容を含んでいても、ユーザが行うと予想される行動と関連する情報を含む場合、その情報は重要度判定部105により重要な周囲情報であると判定される。結果としてその周囲情報はユーザに対して出力される。これにより、ユーザが必要な情報を取り逃す危険性を軽減させることができる。
また、情報フィルタリング装置100は、周囲情報としてインターネット等のネットワーク上の情報をフィルタリングすることができる。例えば、有害な内容を含むウェブページであっても、ユーザが将来行うと予想される行動と関連する内容を含む場合、そのウェブページは重要度判定部105により重要な周囲情報であると判定され、ユーザに対して出力される。このことによっても、ユーザが必要な情報を取り逃す危険性を軽減させることができる。
ここで、周囲情報に対する有害性の判定の基準はユーザに固有の基準であり、情報フィルタリング装置100が備える各構成部により判定のための処理が行われる。
具体的には、有害性判定部102は、物体や情報のユーザに対する有害性が定義された有害性判定テーブルを用い、周囲情報の有害性を判定する。これにより、周囲情報として取得された周囲情報のユーザに対する有害性を、簡易に判定することができる。
また、情報解析部103は、周囲情報を解析することにより、周囲情報の発生位置、移動方向を特定することができる。これにより、例えば、ユーザと衝突の危険がある車の音や映像はユーザに対して出力するといった情報のフィルタリングが可能になる。
また、情報解析部103は、ユーザに関する固有の知識を用いることで、周囲情報がユーザに対して持つ意味を特定することができる。これにより、周囲情報に対して、汎用的な意味合いではなく、ユーザ固有の知識・経験に基づいたユーザ独自の意味づけを行うことが可能になる。
例えば、猫の鳴き声など通常は有害ではない周囲情報に対しても、ユーザが苦手であるというユーザ独自の知識を使って、適切に、猫の鳴き声を遮断するといった処理が可能になる。
また、ユーザ行動予測部104は、ユーザの行動履歴およびユーザの行動スケジュールから、ユーザの移動経路と行動内容のいずれか、もしくは両方を推測することができる。これにより、ユーザと周囲情報との関連性を移動経路、行動内容の観点から特定することができる。
また、重要度判定部105は、情報解析部103によって特定された周囲情報の発生位置もしくは移動方向が、ユーザ行動予測部104によって予測されたユーザの移動経路上にある場合、その周囲情報は重要であると判定する。これにより、安全性の観点などから、移動系路上にある車や工事現場に関する周囲情報などを重要だと判定し、遮断せずにユーザに対して出力することができる。
また、重要度判定部105は、ユーザ行動予測部104によって予測されたユーザの行動内容と、情報解析部103によって特定された周囲情報がユーザに対して持つ意味とが関係する場合、その周囲情報は重要であると判定する。これにより、有害であると判定された周囲情報であっても、ユーザの将来の行動に関係する周囲情報は重要であると判定し、遮断せずにユーザに対して出力することができる。
上記各構成部の処理により、情報フィルタリング装置100は、ユーザにとって重要な情報を、有害であることを理由に遮断することなく出力する。つまり、ユーザに重要な情報を知らせることができる。
なお、情報フィルタリング装置100は、情報解析部103を備えなくてもよい。例えば、工事の騒音など、音圧のレベルが高い音を有害性判定部102が有害な周囲情報であると判定した場合を想定する。この状況において、ユーザ行動予測部104がユーザの行動スケジュールに基づき、勉強中、または、休憩中などのユーザの現在の行動を特定した場合、重要度判定部105は、重要ではないと判定すればよい
つまり、周囲情報の内容や発生位置など、情報解析部103が周囲情報から取得する情報に関係なく、ユーザの行動スケジュールに基づき、その周囲情報が有害であるか否かの判定を行うこともできる。
こうすることで、簡易なフィルタリングでよいと考えるユーザに対して、簡易な構成の情報フィルタリング装置100を提供することができる。
また、情報フィルタリング装置100において、図8に示すように、有害性判定部102が周囲情報の有害性を判定した後に、有害であると判定された周囲情報に対して重要度判定部105が重要度を判定するとした。
しかしながら、周囲情報の有害性および重要度の判定は、上記の順番でなくてもよい。
例えば、重要度判定部105が周囲情報の重要度を判定し、重要であると判定した周囲情報を判定結果とともに出力制御部106へ送信する。また、重要でないと判定した周囲情報を有害性判定部102に送信する。有害性判定部102は送信された周囲情報の有害性の判定を行い、判定結果とともに周囲情報を出力制御部106へ送信する。
この場合、出力制御部106は、重要度判定部105から重要であると判定された周囲情報と、有害性判定部102から有害でないと判定された周囲情報を出力し、それ以外の周囲情報、つまり、有害性判定部102から有害であると判定された周囲情報を遮断すればよい。
また、周囲情報の有害性および重要度の判定を並列に行ってもよい。例えば、周囲情報受付部101が、有害性判定部102および重要度判定部105に周囲情報を送信し、有害性判定部102および重要度判定部105のそれぞれが、有害性および重要度の判定を行う。さらに、有害性判定部102および重要度判定部105は、出力制御部106に周囲情報とそれぞれの判定結果を送信する。
この場合、出力制御部106は、有害性判定部102によって有害と判定され、かつ、重要度判定部105によって重要でないと判定された周囲情報を遮断し、それ以外の周囲情報を出力すればよい。
なお、上述のように、有害性の判定と重要度の判定の順番を変更する場合は、図2に示す情報フィルタリング装置100の各構成部の配置を、有害性の判定と重要度の判定の順番に応じて変更すればよい。
このように、情報フィルタリング装置100における周囲情報の有害性の判定と重要度の判定の順番は、本実施の形態に示した順番と異なる場合においても、本実施の形態に示した効果と同じ効果を生じさせることができる。
つまり、有害であっても、ユーザにとって重要な周囲情報は遮断されることなく、ユーザに出力される。こうすることで、情報フィルタリング装置100の設計に対する自由度を向上させることができる。
同様に、ユーザの行動予測は、図8に示すように、周囲情報の解析の後でなくでもよく、周囲情報受付部101が、周囲情報を受け付け、重要度判定部105が周囲情報の重要度を判定するまでの間に行えばよい。
こうすることで、例えば、情報フィルタリング装置100における処理の順番を、情報のフィルタリングに最も効率的な順番とすることができる。
また、ユーザの行動履歴およびユーザの行動スケジュールに基づき、ユーザ行動予測部104がユーザの移動経路と行動内容を予測するとした。しかしながらこれらの情報は他の手段により取得してもよい。
例えば、ユーザが決定した移動経路を予めユーザ行動予測部104に記憶させておいてもよい。こうすることで、例えば、ユーザ行動予測部104の構成を簡易にすることができる。
また、有害であるが重要である周囲情報は、そのまま出力するとした。しかしながら、周囲情報に有害性を軽減させる処理を加えて出力してもよい。
例えば、図11に示すゴミ置き場の映像502は、有害であり、かつ重要である周囲情報である。この場合、ユーザにはゴミ置き場が存在している事実のみを通知すればよい。そのため、HMD50にゴミ置き場の映像をそのまま出力するのではなく、ゴミ置き場の映像502の代替情報として、図16に示すように、抽象化した表現でゴミの存在をユーザ108に見せるための、保護映像1501をHMDに出力する。こうすることでユーザ108が抱く不快感を軽減させることができ、ユーザはゴミの存在を認識し易くなる。
また、重要度に応じて周囲情報の出力に周囲情報を強調する処理を加えてもよい。この場合、重要度判定部105が、周囲情報に対して重要度に応じた値を決定し、所定の値を超えた場合は重要であると判定する。また、出力制御部106が、周囲情報に対して、その値に応じた処理を加えて出力をすればよい。
例えば、重要度判定部105が10点満点で10点の重要度であると決定した場合、出力制御部106が、出力する音の出力レベルを通常の出力レベルの120%に増幅させるなど、周囲情報を強調する処理を行ってもよい。これにより、ユーザは、重要な周囲情報である音を認識し易くなる。
重要度については、例えば、工事現場の騒音等の周囲情報の発生位置とユーザの移動経路との距離が短いほど重要度が高いとしてもよい。また、周囲情報が移動している場合、その移動方向が、周囲情報とユーザとが衝突する危険性がある方向に近いほど、その周囲情報は重要度が高いとしてもよい。
また、例えば、ユーザの行動内容が趣味に関する事項である場合、趣味に関する単語が含まれているウェブページの方が、仕事に関する単語が含まれているウェブページより、ユーザの行動内容との関連性が高い、つまり、重要度が高いとしてもよい。また、周囲情報に含まれる単語の重要度を示す値の総計が所定の値より高い場合に重要であるとしてもよい。
また、図16に示す保護映像1501は、重要度によりその透過率を決定してもよく、例えば、ゴミ置き場の規模の大きさに応じて重要度を示す値を決定し、重要度が高い場合には、保護映像1501の透過率を上げてもよい。これにより、ユーザはゴミ置き場の規模や形状を認識し易くなる。
上述のように、重要度に応じて周囲情報の出力にユーザが認識し易くなる処理を加えることにより、ユーザに対してより適切な周囲情報の出力を行うことができる。
また、出力制御部106は重要度判定部105から重要ではないという判定結果を伴って送信される周囲情報を破棄し、出力しないという制限を加えるとした。つまり、ユーザにとって有害であり、かつ重要でない周囲情報は完全に遮断するとした。
しかしながら、ユーザにとって有害であり重要でない周囲情報は完全に遮断しなくてもよい。例えば、図10に示す、工事の騒音402のように、ユーザにとって有害であり、かつ重要ではない周囲情報の場合、工場の騒音402に対して、ユーザに不快感を与えないレベルに出力レベルを制限して出力してもよい。同様に、ユーザに不快感を与えない音質にするために特定の周波数成分を削除する制限を行い、ユーザに対して出力してもよい。
こうすることで、例えば、ユーザに不快感を与えることなく、周囲の状況を把握させることができる。
また、周囲情報の遮断は、出力制御部106が行わなくてもよい。例えば、周囲情報の出力先の機器に遮断を行わせてもよい。本実施の形態の情報フィルタリングシステムの場合、HMD50が有するヘッドホン54のノイズキャンセリング機能により周囲情報を遮断させてもよい。
この場合、出力制御部106がHMD50に周囲情報である音を遮断する旨の指示を行い、ヘッドホン54に指示された音を遮断するためのノイズキャンセリング機能を持たせればよい。こうすることで、周囲情報を遮断する手段として、周囲情報の出力先の機器が有する機能を活用することができる。
また、同様に、周囲情報の遮断を、情報フィルタリング装置100の別の構成部に行わせてもよい。例えば、有害性判定部102により有害であると判定された周囲情報を、重要度判定部105が重要でないと判定した場合、その周囲情報を破棄し、出力制御部106に送信しないとしてもよい。
上述のように、有害であり、かつ重要でない周囲情報の遮断は、有害性および重要度の判定から、ユーザが視聴するまでの間の任意の地点で行えばよい。
また、周囲情報の有害性の判定方法は、本実施の形態の方法と異なる方法を用いても良い。
例えば、ウェブページの有害性の判定において、ドメイン名に有害な単語が含まれているか否かで有害性を判定してもよい。
また、ウェブページに含まれる単語の有害性スコアの総計が所定の値を超えた場合に、そのウェブページを有害であるとしてもよい。
こうすることで、例えば、より多くの有害性の判定方法の中からユーザの所望する判定方法を選択できる。つまり、情報のフィルタリングが、ユーザにとって、より適切なものとなる。
また、上述の各種有害性判定テーブルは、有害性判定部102が保持するのではなく、ネットワーク上のサーバなど他の端末やシステムから取得してもよい。
同様に、情報解析部103が保持する音声データベースは、必要に応じてネットワーク上のサーバなどから取得してもよい。
また、ネットワーク上の情報の有害性判定のために用いる有害サイト等に関する情報は、ネットワーク上のサーバから取得するのではなく、有害性判定部102が保持しておいてもよい。
つまり、情報フィルタリング装置100は、ネットワーク上の情報を適切に受け付けることができるため、情報のフィルタリングを行うための各種情報は、必要に応じて、情報フィルタリング装置100が保持、またはネットワーク経由での取得を行えばよい。
こうすることで、定常的な情報は保持しておき、常に変動する情報はネットワーク経由で取得するなど、フィルタリングに必要な情報の持ち方についての最適化を行うことができる。
また、各種有害性判定テーブルの形式は図3〜図5に例示したものに限定されるものではなく、有害性を示す指標も有害性スコア以外のものを利用しても良い。例えば、有害性判定テーブルには、有害であるもののみを記録し、その有害性判定テーブルに記載されていない物体や映像等については、有害ではないと判定するとしてもよい。つまり、より有害性テーブルをより簡易な構成にしてもよい。
また、情報解析部103が利用するオントロジーは、ユーザに関する固有の知識に基づいて構築されるのではなく、汎用的なものであってもよい。例えば、汎用的なオントロジーを情報フィルタリング装置100に記憶させておき、ユーザが必要に応じて変更するとしてもよい。また、オントロジーはOWL以外の記述言語を用いて知識を記述しても良い。
上述のように、情報のフィルタリングに必要な各種情報は、本実施の形態に示した構成でなくてもよく、ユーザの要望や、情報の容量などを考慮して、各種情報の設計や構築を行うことができる。
また、周囲情報が音である場合、情報解析部103は、音声データベースを利用することにより、何の音であるのか、つまり音を発する物体が何であるのかを特定するとした。しかしながら別の方法でその物体を特定してもよい。
例えば、情報解析部103は、音を発する物体の位置を特定した後、その位置にある建物等のオブジェクトの情報をネットワーク上の地図情報サーバ等から取得し、音を発する物体を特定してもよい。
こうすることで、例えば、情報解析部103は音声データベースを保持しておかなくてもよく、簡易な構成とすることができる。
また、ユーザ行動予測部104は、ユーザにより入力された行動スケジュールと、ユーザの過去の移動経路を参照し、ユーザの行動予測を行うとしたが、別の手法でユーザの行動を予測してもよい。
例えば、HMD50に備えられたGPS機能や、別途用意する加速度センサーなどを利用し、現在のユーザの動作・移動速度を計算する。この計算結果と、ネットワーク上から取得する地図情報とに基づき、ユーザの移動経路や行動内容を予測してもよい。
こうすることで、例えば、ユーザに行動スケジュールを入力させることなく、行動内容や移動経路の予測、および蓄積をすることができる。
また、情報フィルタリング装置100は、ユーザの周囲の音、ユーザの視界に相当する映像、ユーザの周囲において無線によって配信される情報、および、ユーザがアクセスしているネットワーク上の情報を周囲情報としてフィルタリングするとした。しかしながらこれら4種類全ての情報をフィルタリングの対象としなくてもよい。
例えば、ユーザの周囲の音のみをフィルタリングの対象としてもよく、また、ユーザの周囲の音とユーザの視界に相当する映像とをフィルタリングの対象としてもよい。
つまり、ユーザの要望等に応じて、フィルタリングの対象とする周囲情報の種類を決定してもよい。こうすることで、情報フィルタリング装置100の構成を必要最小限なものとすることができる。
また、本実施の形態では、情報フィルタリング装置100は、HMD50と接続することにより、ユーザの周囲にある情報である周囲情報に対してフィルタリングを行うとした。
しかしながら、情報フィルタリング装置100は、別の装置に接続し、その装置に対応した、情報のフィルタリングを行ってもよい。
例えば、インターネットと接続されたパーソナルコンピュータに情報フィルタリング装置100を接続し、ウェブページや電子メールなどのフィルタリングを行ってもよい。
また、携帯電話などユーザが保持する端末に情報フィルタリング装置100を内蔵し、会話やネットワーク上の情報を対象にフィルタリングを行ってもよい。また、ネットワーク上のサーバに内蔵し、情報フィルタリング装置100が有する情報のフィルタリング機能を複数のユーザが共用してもよい。
また、情報フィルタリング装置100は単一の装置あるいはサーバ内に構成されるのではなく、複数の端末やサーバを利用して構成されてもよい。
つまり、情報フィルタリング装置100は、上述のように、音、映像、テキスト情報など、様々な種類の情報を受け付け、フィルタリングすることが可能であり、ユーザの望みに応じた形態で情報のフィルタリングを行うことができる。
本発明に係る情報フィルタリング装置は、有害性判定部とユーザ行動予測部と重要度判定部とを有し、有害である情報を排除しつつ、ユーザの行動との関係から重要である情報をユーザに対して出力することができる。よって、ユーザの屋外での安全性を考慮した情報フィルタリングシステム等として有用である。
本発明の実施の形態の情報フィルタリングシステムをユーザが装着している状態を示す図である。 情報フィルタリング装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 映像有害性判定テーブルの一例を示す図である。 近隣情報有害性判定テーブルの一例を示す図である。 単語有害性判定テーブルの一例を示す図である。 オントロジーの一例を示す図である。 行動スケジュールのデータ構成の一例を示す図である。 情報フィルタリング装置が周囲情報に対してフィルタリングを行う際の動作の例を示すフロー図である。 動作例においてユーザが置かれている状況を地図として表現した図である。 周囲情報として車の音および工事の騒音が存在する例を示す図である。 周囲情報として接近してくる車の映像およびゴミ置き場の映像が存在する例を示す図である。 周囲情報としてパチンコ関連情報および書籍関連情報が存在する例を示す図である。 ネットワーク上の情報であるウェブページの一例を示す図である。 ユーザ行動予測部の予測結果である移動経路の例を示す図である。 図10〜図13に示す周囲情報に対して判定された有害性、重要度をまとめた表を示す図である。 抽象化した表現でゴミの存在をユーザに見せるための映像の一例を示す図である。
符号の説明
100 情報フィルタリング装置
101 周囲情報受付部
102 有害性判定部
103 情報解析部
104 ユーザ行動予測部
105 重要度判定部
106 出力制御部

Claims (13)

  1. 受け付けた情報である受付情報をフィルタリングして出力する情報フィルタリング装置であって、
    前記受付情報が有害であるか否かを判定する有害性判定手段と、
    ユーザの行動に関する情報である行動情報を取得する行動情報取得手段と、
    前記行動情報取得手段によって取得された前記行動情報を利用して、前記受付情報が重要であるか否かを判定する重要度判定手段と、
    前記有害性判定手段により有害であると判定され、かつ、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報の出力に制限を加える出力制御手段と
    を備える情報フィルタリング装置。
  2. 前記重要度判定手段は、前記有害性判定手段により有害であると判定された受付情報が重要であるか否かを判定し、
    前記出力制御手段は、前記重要度判定手段により重要でないと判定された前記受付情報の出力に制限を加える
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  3. 前記有害性判定手段は、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報が有害であるか否かを判定し、
    前記出力制御手段は、前記有害性判定手段により有害であると判定された前記受付情報の出力に制限を加える
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  4. 更に、前記受付情報に固有な情報を特定する特定手段を備え、
    前記重要度判定手段は、前記特定手段により特定された前記受付情報に固有な情報と、前記行動情報取得手段によって取得された前記行動情報との関連性に基づき重要度を示す値を決定し、前記重要度を示す値が所定の閾値を超える場合に前記受付情報が重要であると判定する
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  5. 前記特定手段は、前記受付情報に固有な情報である、前記受付情報の発生位置または移動方向を特定し、
    前記行動情報は、前記ユーザの移動経路を示す情報を含み、
    前記重要度判定手段は、前記発生位置と前記移動経路との間の距離が短いほど、または、前記移動方向が所定の方向に近いほど、前記重要度を示す値として大きな値を決定する
    請求項4記載の情報フィルタリング装置。
  6. 前記特定手段は、前記受付情報に固有な情報である、前記受付情報がユーザに対して持つ意味を特定し、
    前記行動情報は、前記ユーザの行動の内容を示す情報を含み、
    前記重要度判定手段は、前記ユーザの行動の内容と前記受付情報がユーザに対して持つ意味との関連性が高いほど、前記重要度を示す値として大きな値を決定する
    請求項4記載の情報フィルタリング装置。
  7. 前記出力制御手段は、更に、前記重要度判定手段により重要であると判定された受付情報の出力に、前記受付情報の重要度を示す値に対応して前記受付情報を強調する処理を加える
    請求項4記載の情報フィルタリング装置。
  8. 前記出力制御手段は、更に、前記有害性判定手段により有害であると判定され、かつ、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報に換えて代替情報を出力する
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  9. 前記有害性判定手段は、前記受付情報によって示される単語、物体、または情報の有害性に関する情報である有害性判定テーブルに基づき、前記受付情報の有害性を示す値を決定し、前記有害性を示す値が所定の閾値を超える場合に前記受付情報が有害であると判定する
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  10. 前記出力制御手段は、前記有害性判定手段により有害であると判定され、かつ、前記重要度判定手段により重要でないと判定された受付情報の出力に、前記出力を遮断するための制限を加える
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  11. 前記受付情報は、ユーザの周囲の音、ユーザの視界に相当する映像、ユーザの周囲において無線によって配信される情報、または、ユーザがアクセスしているネットワーク上の情報である
    請求項1記載の情報フィルタリング装置。
  12. 受け付けた情報である受付情報をフィルタリングし出力する情報フィルタリング方法であって、
    前記受付情報が有害であるか否かを判定する有害性判定ステップと、
    ユーザの行動に関する情報である行動情報を取得する行動情報取得ステップと、
    前記行動情報取得ステップにおいて取得された前記行動情報を利用して、前記受付情報が重要であるか否かを判定する重要度判定ステップと、
    前記有害性判定ステップにおいて有害であると判定され、かつ、前記重要度判定ステップにおいて重要でないと判定された受付情報の出力に制限を加える出力制御ステップと
    を含む情報フィルタリング方法。
  13. 受け付けた情報である受付情報をフィルタリングし出力するためのプログラムであって、
    前記受付情報が有害であるか否かを判定する有害性判定ステップと、
    ユーザの行動に関する情報である行動情報を取得する行動情報取得ステップと、
    前記行動情報取得ステップにおいて取得された前記行動情報を利用して、前記受付情報が重要であるか否かを判定する重要度判定ステップと、
    前記有害性判定ステップにおいて有害であると判定され、かつ、前記重要度判定ステップにおいて重要でないと判定された受付情報の出力に制限を加える出力制御ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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