JP2006209355A - 画像出力システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力技術に関し、出力結果と等価な料金の課金を簡便に行い、不経済なカラー出力を防ぐ技術を提供する。
【解決手段】 画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力し、かつ出力形式に応じて料金を課金する画像出力システムであって、前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力し、かつ出力形式に応じて料金を課金する画像出力システムであって、前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、を備える。
【選択図】 図4
Description
この発明は、画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力技術に関する。
画像データを画像出力装置で出力し、出力に対して課金を行う画像出力システムがある。画像出力システムは、出力サービス等の事業形態として使用される。さらには企業内で異なる部署等に属する複数の装置操作者が共通の画像出力システムを使用する場合がある。(例えば、特許文献1参照。)。
このような画像出力システムでは、顧客等の装置操作者が画像出力システムを使用した使用時間や、消費した出力用紙やトナー等の消耗品の消費量に対して課金を行う。(例えば、特許文献2参照。)。
例えば、近年増えつつあるカラー出力可能な画像出力装置の場合、カラー出力とモノクロ出力とに区別されて料金が課金される。
大量印刷を行う場合は、従来の技術のように、トナーの厳密な消費量に応じて料金を設定することが可能であるが、少量印刷の場合は、トナーの厳密な消費量に応じて料金を設定することは、出力1枚あたりの単価設定からして困難である。
従って、カラー出力で適用される料金とモノクロ出力で適用される料金とでは、数倍の格差となる。カラー出力のトナーが高価であることや、カラー出力が可能な画像出力装置にはCMYKの露光ビームを発生する機構を別々に備える等によりシステムが複雑になるからである。
このような画像出力システムを使用する際、出力しようとする画像データのほとんどがモノクロ領域であっても、一部にカラー領域が含まれてしまうだけでその画像データはモノクロ出力と数倍の格差があるカラー出力の料金が課金されてしまう。そのため、カラー領域が少なく、カラー出力が不必要な画像データを出力しようとすると、ほとんどカラー領域の無い出力結果に対して料金が不公平に高くなってしまうおそれがある。
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力技術に関し、出力結果と等価な料金の課金を簡便に行い、不経済なカラー出力を防ぐ技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力システムであって、前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、を備えること、を特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力システムであって、前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データをモノクロデータに変換する変換手段と、前記変換手段により前記画像データがモノクロデータに変換された場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、を備えること、を特徴とする。
また、前記割合が閾値以下であった場合の前記画像データに対する処理を設定する処理設定手段を更に備え、前記処理設定手段による設定には、前記割合が閾値以下であった場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するモノクロ出力設定が含まれ、前記変換手段は、前記処理設定手段によりモノクロ出力設定が設定されている場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するようにしてもよい(請求項3に記載の発明に相当)。
前記割合が閾値以下であった場合の前記画像データに対する処理を設定する処理設定手段と、前記処理設定手段による設定には、前記割合が閾値以下であった場合に、装置操作者による前記画像データに対するカラー出力又はモノクロ出力の選択を受け付ける選択受付設定が含まれ、前記変換手段は、前記処理設定手段により前記選択受付設定が設定され、装置操作者によりモノクロ出力が選択された場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するようにしてもよい(請求項4に記載の発明に相当)。
前記算出手段は、前記画像データの全画素数に対するカラー出力が規定された画素数の率を算出することによって前記割合を算出するようにしてもよい(請求項5に記載の発明に相当)。
前記閾値を設定する閾値設定手段を更に備えるようにしてもよい(請求項6に記載の発明に相当)。
本発明に係る、画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力技術では、前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、を備えるようにした。
従って、画像がほとんどモノクロ領域で構成され、カラー領域が少し含まれるだけでカラー出力の料金が課金されることはなく、この場合にモノクロ出力の料金を課金でき、出力結果に相応な料金を簡便に課金することができる。
また、画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力技術では、前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データをモノクロデータに変換する変換手段と、前記変換手段により前記画像データがモノクロデータに変換された場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、を備えるようにした。
従って、画像がほとんどモノクロ領域で構成され、カラー領域が少し含まれるだけでカラー出力の料金が課金されることはなく、この場合にモノクロ出力の料金を課金でき、出力結果に相応な料金を簡便に課金することができる。また、ほとんどモノクロ領域で構成され、かつカラー領域が少し含まれるのみの画像を不必要にカラー出力することを防止でき、トナー消費等の消耗品に経済的となる。
また、前記割合が閾値以下であった場合の前記画像データに対する処理を設定する処理設定手段を更に備え、前記処理設定手段による設定には、前記割合が閾値以下であった場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するモノクロ変換設定が含まれ、前記変換手段は、前記処理設定手段によりモノクロ変換設定が設定されている場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するようにした。
また、前記割合が閾値以下であった場合の前記画像データに対する処理を設定する処理設定手段と、前記処理設定手段による設定には、前記割合が閾値以下であった場合に、装置操作者による前記画像データに対するカラー出力又はモノクロ出力の選択を受け付ける選択受付設定が含まれ、前記変換手段は、前記処理設定手段により前記選択受付設定が設定され、装置操作者によりモノクロ出力が選択された場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するようにした。
従って、装置操作者が所望した出力結果と課金を行うことができる。
以下、この発明の一実施形態について図1乃至図9に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る画像出力システムの全体構成を示す構成図である。図2は、画像出力システムの概略動作を示すフローチャート図である。図3は、本実施形態に係る画像出力制御装置のブロック図である。図4は、本実施形態に係る画像出力制御装置の機能ブロック図である。図5は、画像データ解析加工処理を示すフローチャート図である。図6は、カラー画素率算出処理を示すフローチャート図である。図7は、カラー/モノクロ変換処理を示すフローチャート図である。図8は、課金処理を示すフローチャート図である。図9は、画像出力制御装置の全体動作を示すフローチャート図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像出力システム1は、レイアウト端末2と画像出力制御装置3と画像出力装置4とをLANやインターネット等のネットワークにより接続する。
レイアウト端末2は、例えば画像編集が可能なアプリケーションが搭載されたコンピュータで構成されている。レイアウト端末2は、画像編集により、ポストスクリプト等のページ記述言語(Page Description Language)で記述されたPDLやラスターイメージ等の画像データを作成し、ネットワークを介して画像出力制御装置3に送信する。
レイアウト端末2で作成されて画像出力制御装置3に送信される画像データには、PDLであれば文字や図形の色情報が記述され、ラスターイメージであれば画素毎にCMYK各色の階調値で表される色情報が含まれる。
画像出力制御装置3は、図2に示すように、CPU3a、RAM3b、HDD3c、CRT(cathode ray tube)やLCD(liquid crystal display)等のモニタ3d、キーボード若しくはマウス又はタッチパネル等の入力装置3e、モデム等の送信手段たる通信手段3fにより構成されているコンピュータである。
HDD3cには、画像出力プログラム5が格納されている。画像出力制御装置3は、CPU3aによって画像出力プログラム5に従った演算処理を行うことで、画像出力装置4が出力可能な画像データの展開と、画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合に応じた出力形式の決定と、必要に応じて行われる画像データに対する出力形式の変換と、出力料金の課金を行う。カラー領域の割合は、色情報を参照することで認識される。
画像出力装置4は、CMYK各色に対応した露光ビームが像担持体上を走査する出力手段とこの像出力手段に画像印刷媒体を給紙する給紙手段を備える。画像出力装置4は、給紙手段により画像印刷媒体を出力手段に給紙し、出力手段において露光ビームが像担持体上を走査して画像データに対応するトナー画像を形成し、トナー画像を画像印刷媒体に転写することで画像を画像印刷媒体に出力する。画像印刷媒体は、紙や布帛等のトナーを塗布できる媒体である。
このような画像出力システム1の概略動作を図3に示す。まず、レイアウト端末2により色情報が含まれた画像データが作成される(S11)と、レイアウト端末2は、作成された画像データを画像出力制御装置3に送信する(S12)。
画像出力制御装置3は、送信された画像データがPDLである場合には、画像データに基づいて画像出力装置4が出力可能なラスターイメージの画像データを展開する(S13)。
画像出力制御装置3は、送信された画像データがPDLである場合には、画像データに基づいて画像出力装置4が出力可能なラスターイメージの画像データを展開する(S13)。
ラスターイメージの画像データを展開すると、画像出力制御装置3は、画像データの出力形式をカラー領域の割合に応じて決定し、必要があれば、決定した出力形式に合わせて画像データを変換する(S14)。
出力形式が決定すると、画像出力制御装置3は、画像データの出力に際する課金処理を行う(S15)。
課金処理が終了すると、画像出力制御装置3は、画像データを画像出力装置3へ送信する(S16)。画像データが送信された画像出力装置4は、出力手段によって、送信された画像データに基づき露光ビームで像担持体上を走査して像担持体上にトナー画像を形成し、給紙手段から給紙された画像印刷媒体にトナー画像を転写することで画像印刷媒体に画像データに対応する画像を出力する(S17)。
画像出力制御装置3の構成について図4に基づき更に詳細に説明する。
図4に示すように、画像出力制御装置3は、画像出力プログラム5に従ってCPU3aが演算を行いつつ、RAM3bに演算結果を一時保存しながら、適宜モニタ3dに表示画面を表示させ、入力装置3eからの入力を受け付け、通信手段3fによりレイアウト端末2や画像出力装置4と通信を行うことにより、閾値設定手段30と、画像データ解析加工手段31と、カラー画素率算出手段32と、カラー/モノクロ変換手段33と、課金手段34と、処理設定情報設定手段35を備える。
画像データ解析加工手段31は、レイアウト端末2から送信された画像データがPDLである場合には、RIP処理してラスターイメージの画像データを展開する。
尚、画像データがPDLであり、画像データ解析加工手段31の解析によりPDLの記述に色情報が含まれていない場合、画像データ解析加工手段31は、出力形式情報メモリ38にモノクロ出力であることを示す出力形式情報を書き込む。すなわち、カラー比率が0%である場合は、モノクロ出力であることを示す出力形式情報を書き込む。
カラー画素率算出手段32は、ラスターイメージの画像データのカラー画素率を算出し、閾値メモリ36と比較する。具体的には、ラスターイメージの画像データのデータ列を走査し、CMYいずれか一色が少なくとも1以上の階調値を有する画素の数をカウントする。ラスターイメージの画像データ全画素に占める、カウントされた画素の割合を算出する。カラー画素率が算出されると、閾値メモリ36に格納される閾値を読み込み、カラー画素率と閾値とを比較する。すなわち、カラー領域の割合をカラー画素率として算出する。
閾値は、装置奏者者がモニタ3d及び入力装置3eを用いて所望の閾値を入力すると、閾値設定手段30により閾値メモリ36に書き込まれる。
尚、カラー画素率算出手段32によりカラー画素率が0%であることが算出された場合、すなわち画像データがモノクロである場合には、比較は行わず、出力形式情報メモリ38にモノクロ出力であることを示す出力形式情報を書き込む。
処理設定情報設定手段35は、カラー画素率に応じて決定する出力形式を設定する。処理設定情報設定手段35は、カラー画素率算出手段32による比較によりカラー画素率が閾値以下であった場合の画像データ変換方法をモニタ3d及び入力装置3eを用いて装置操作者に選択させ、選択された変換方法を示す処理設定情報を処理設定情報メモリ37に書き込む。
処理設定情報メモリ37には、カラー画素率が閾値以下であった場合、出力形式をカラー出力とする処理、若しくはモノクロ出力とする処理、又は出力処理を中断して出力形式を装置操作者に選択させる手動処理、カラー出力を行いモノクロ出力の料金を課金するカラー出力モノクロ課金処理を示す処理設定情報が書き込まれる。
カラー/モノクロ変換手段33は、カラー画素率に合わせた出力形式に画像データを変換する。すなわち、必要であれば画像データをモノクロ変換し、出力形式情報メモリ38に出力形式情報を書き込む。
出力形式の決定には、処理設定情報メモリ37を参照する。カラー画素率算出手段32の比較によりカラー画素率が閾値以下であり、処理設定情報メモリ37を参照して処理設定情報としてモノクロ出力が設定されている場合には、画像データのC若しくはM又はYの色情報を破棄してモノクロに変換し、モノクロ出力を示す出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込む。すなわち、カラー領域の割合が閾値以下の場合は、モノクロ出力であることを示す出力形式情報を書き込む。
色情報の破棄は、画像データが画素毎に有するCMYの階調値を全画素において出力無しである0に書き換える、若しくはCMYの階調値のデータ全てを削除し、Kのみのデータにする。
処理設定情報メモリ37にカラー出力が設定されている場合には、画像データの変換は行なわず、カラー出力を示す出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込む。
処理設定情報メモリ37に手動処理が設定されている場合には、モニタ3d及び入力装置3eを用いて装置操作者にカラー出力するかモノクロ出力するか選択させ、画像データをその選択に合わせた出力形式にする。尚、カラー画素率が閾値以上である場合には、画像データの変換は行わず、カラー出力を示す出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込む。
処理設定情報メモリ37にカラー出力を行い、かつモノクロ出力の料金を課金するカラー出力モノクロ課金が設定されている場合には画像データの変換は行わず、モノクロ出力を示す出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込む。すなわち、この情報によりモノクロ出力の料金が課金され、カラー出力が行われる。
課金手段34は、画像データの出力形式に応じた料金の課金を行う。具体的には、出力形式情報メモリ38に格納されている出力形式情報を解釈し、単価メモリ39から出力形式に対応した単価情報を読み出し、読み出した単価情報の値を課金する。課金は、例えば、RAM3bに総課金値を記憶させておき、課金する毎に記憶させた総課金値に単価情報の値を積算する。すなわち、料金の課金は、カウンタを動作させ、新しい値を記憶しておく動作であり、実際の料金徴収を伴わなくともよい。もちろん、料金の課金は、単価情報の値に相当する料金を都度に料金徴収するようにしてもよい。
この画像出力制御装置3における画像データ解析加工手段31の動作について図5に基づき説明する。まず、画像データ解析加工手段31は、画像データを読み出し、当該画像データがPDLであるか否かを解析する(S101)。画像データがPDLではない場合(S101,No)、すなわちラスターイメージである場合、画像データ解析加工手段31の機能を終了し、カラー画素率算出処理に移る。
画像データがPDLである場合、画像データを検索し、色情報が記述されているか否かを解析する(S102)。色情報が記述されている場合(S102,Yes)は、画像データはカラー領域を含むものであり、RIP処理(S103)後に、カラー画素率算出処理に移る。
色情報が記述されていない場合(S102,No)は、画像データはモノクロであり、出力形式情報メモリ38にモノクロ出力を示す出力形式情報を書き込む(S104)。出力形式情報の書き込み後、画像データに対しRIP処理(S105)を行い、ラスターイメージの画像データを展開する。
この画像データ解析加工手段31により、画像データがPDLであり、かつ色情報が含まれていないモノクロである場合、課金する料金が確定し、課金処理のための出力形式情報が書き込まれる。
この画像出力制御装置3におけるカラー画素率算出手段32の動作について図6に基づき説明する。まず、ラスターイメージである画像データを解析し、当該画像データの全画素数Nを検出する(S201)。次いで、C若しくはM又はYの色情報、すなわち1以上の値の階調値を有する画素数のカウンタをiとして、最初にi=0にセットする(S202)。
カウンタのセット終了後、カラー画素率算出手段32は、画像データのデータ列を順次読み出す(S203)。読み出すデータ列は、画素単位である。
読み出したデータ列がC若しくはM又はYの色情報を有する画素であるか否かを判断する(S204)。この判断は、C若しくはM若しくはYの階調値のデータに1以上の値が含まれているか否かで判断される。読み出したデータ列がC若しくはM又はYの色情報を有する画素に対応するものである場合(S204,Yes)、カウンタiをi=i+1とする(S205)。
このS203からS205の処理が画像データの全データ列が終了するまで繰り返される(S206)。これにより、画像データに対応する画像にカラー領域が示す割合、すなわちカラー画素数が算出される。カウンタiがカラー画素数に相当する。
次に、カラー画素率をRとして、R=i/N×100を演算し、カラー画素率Rを算出する(S207)。
閾値Sを閾値メモリ36から読み込み(S208)、カラー画素率Rが閾値S以下であるか否か、すなわちR≧Sを判断する(S209)。
カラー画素率Rが閾値Sより大きい場合(S209,No)は、画像データには、所定閾値より大きいカラー領域が含まれるものでありカラー出力を行い、かつカラー出力に対応する課金を行うべく、出力形式情報メモリ38にカラー出力を示す出力形式情報を書き込む(S210)。そして、課金処理へ移る。
一方、カラー画素率Rが閾値S以下である場合は(S209,Yes)、画像データには、所定閾値以下のカラー領域が含まれるものであり、カラー/モノクロ変換処理へ移る。
このカラー画素率算出手段32により、画像データに対応する画像に示すカラー領域の割合が算出される。また、そのカラー領域が所定以上であれば、カラー出力として課金する料金が確定し、課金処理のための出力形式情報が書き込まれる。
この画像出力制御装置3におけるカラー/モノクロ変換手段33の動作について図7に基づき説明する。まず、カラー/モノクロ変換手段33は、処理設定情報メモリ37より処理設定情報を読み込む(S301)。
処理設定情報が出力形式をカラー出力とする処理を示すものである場合(S302,Yes)、すなわち、カラー領域が所定閾値以下ではあるが存在する画像に対応する画像データはカラー出力を行うことが設定されている場合、出力形式情報メモリ38にカラー出力を示す出力形式情報を書き込み(S303)、課金処理へ移る。
処理設定情報が出力形式をカラー出力モノクロ課金とする処理を示すものである場合(S304,Yes)、すなわち、画像データは、カラー領域が所定閾値以下ではあるが存在する画像に対応するものであるが、モノクロ出力の料金を課金することが設定されている場合、出力形式情報メモリ38にモノクロ出力を示す出力形式情報を書き込み(S305)、課金処理へ移る。
処理設定情報が出力形式をモノクロ出力とする処理を示すものである場合(S306,Yes)、すなわち、カラー領域が所定閾値以下ではあるが存在する画像に対応する画像データはモノクロ出力を行うことが設定されている場合、出力形式情報メモリ38にモノクロ出力を示す出力形式情報を書き込む(S307)。更に、画像データのデータ列を順次読み込み、全データ列に対してC若しくはM又はYの色情報を破棄し、画像データをモノクロデータに変換し(S308)、課金処理に移る。
S302、S304、S306の判断処理でいずれもNoであった場合は、手動処理とみなす。カラー/モノクロ変換手段33は、装置操作者がモニタ3d又は入力装置3eを用いて出力形式を選択した場合(S309,Yes)、出力形式がカラー出力であるかモノクロ出力であるか解析する。
装置操作者が選択した出力形式がカラー出力であった場合(S310,Yes)、すなわち、カラー領域が所定閾値以下ではあるが存在する画像に対応する画像データはカラー出力を行うことが設定されている場合、出力形式情報メモリ38にカラー出力を示す出力形式情報を書き込み(S311)、課金処理へ移る。
装置操作者が選択した出力形式がカラー出力でない場合(S310,No)、モノクロ出力を選択したとみなす。カラー/モノクロ変換手段33は、出力形式情報メモリ38にモノクロ出力を示す出力形式情報を書き込む(S3012)。更に、画像データのデータ列を順次読み込み、全データ列に対してC若しくはM又はYの色情報を破棄し、画像データをモノクロデータに変換し(S313)、課金処理に移る。
このカラー/モノクロ変換手段33の処理により、カラー領域が所定閾値以下ではあるが存在する画像に対応する画像データは、モノクロ出力され、モノクロ出力の料金が課金でき、不要なカラー出力を抑えることができる。また、処理情報設定に従うことで、装置操作者所望の出力と課金が適用可能となる。
この画像出力制御装置3における課金手段34の動作について図8に基づき説明する。まず、課金手段34は、出力形式情報メモリ38から出力形式情報を読み出す(S401)。
出力形式情報を解析して、出力形式情報がモノクロ出力を示すものでない場合(S402,No)、出力形式情報はカラー出力を示すものであり、単価メモリ39からカラー出力の単価を読み出し(S404)、読み出した単価を課金する(S405)。
出力形式情報を解析して、出力形式情報がモノクロ出力を示すものである場合(S402,Yes)、単価メモリ39からモノクロ出力の単価を読み出し(S404)、読み出した単価を課金する(S405)。
この画像出力制御装置3の全体動作について図9に基づき説明する。まず、レイアウト端末2より送信された画像データを受信すると(S501)、画像出力プログラム5に従ってCPU3aが演算することにより、図5に示す画像データ解析加工処理(S502)を行う。
この処理では、画像データがPDLであればRIP処理を施してラスターイメージの画像データを作成し、また画像データがPDLあり、かつ色情報が記述されていなければ、モノクロ出力の出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込み(S503)、課金処理(S509)に移る。
レイアウト端末より送信された画像データがラスターイメージであり、またはPDLであるが色情報が記述されている場合には、図6に示すカラー画素率算出処理(S504)を行う。
この処理では、画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する。カラー領域としてC若しくはM又はYの階調値が1以上の値を有する画素の数をカウントし、全画素数に対する割合を算出し、この割合が所定の閾値よりも大きい場合には、カラー出力の出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込み(S505)、課金処理(S509)に移る。
割合が所定の閾値以下である場合には、図7に示すカラー/モノクロ変換処理(S506)を行う。
この処理では、設定された処理設定情報に応じた処理が行われ、設定がカラー出力設定、又は選択受付設定であり、かつカラー出力が選択された場合には、カラー出力の出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込み(S507)、課金処理(S509)に移る。
又、設定がカラー出力モノクロ課金である場合には、モノクロ出力の出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込み(S508)、課金処理(S509)に移る。
又、モノクロ出力設定、又は選択受付設定であり、かつモノクロ出力が選択された場合には、画像データのC若しくはM又はYの色情報を破棄してモノクロデータに変換し、モノクロ出力の出力形式情報を出力形式情報メモリ38に書き込み(S508)、課金処理(S509)に移る。
出力形式情報が出力形式情報メモリ38に書き込まれると、図8に示す課金処理を行う(S509)。
この処理では、出力形式情報を出力形式情報メモリ38から読み出し、出力形式情報に対応する単価を単価メモリ35から検索して、検索された単価を課金する。すなわち、出力形式情報がカラー出力であればカラー出力の単価を課金し、モノクロ出力であればモノクロ出力の単価を課金する。
課金処理が終了すると、画像データは、画像出力装置4へ送信される(S510)。
このように、本実施形態の画像出力の処理においては、画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出し、算出された割合が閾値以下であった場合、画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する。
従って、画像がほとんどモノクロ領域で構成され、カラー領域が少し含まれるだけでカラー出力の料金が課金されることはなく、この場合にモノクロ出力の料金を課金でき、出力結果に相応な料金を簡便に課金することができる。
また、画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出し、算出された割合が閾値以下であった場合、画像データをモノクロデータに変換し、モノクロデータに変換された場合、画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する。
従って、ほとんどモノクロ領域で構成され、かつカラー領域が少し含まれるのみの画像を不必要にカラー出力することを防止でき、トナー消費等の消耗品に経済的となる。
また、算出された割合が閾値以下であった場合の画像データに対する処理を設定しておき、カラー出力であればカラー出力を行い、かつカラー出力の料金を課金し、モノクロ出力であればモノクロ出力を行い、かつモノクロ出力の料金を課金し、カラー出力モノクロ課金であればカラー出力を行い、モノクロ出力の料金を課金し、選択受付設定であれば装置操作者が選択した出力形式とその形式に準じた料金を課金する。
従って、装置操作者が所望した出力結果と課金を行うことができる。
以上、本実施形態においては、HDD3cに記憶された画像出力プログラム5を実行させることで画像出力制御装置3に上述したような機能を備えるようにしたが、このような画像出力プログラム5は、画像出力制御装置3が読取可能な記憶媒体、例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)に記憶されているようにしてもよい。また、本実施形態において画像出力制御装置3は、画像出力プログラム5を実行することで上述の機能を備えるようにしたが、専用回路を備えることで上述の機能を備えるようにしてもよい。
1 画像出力システム
2 レイアウト端末
3 画像出力制御装置
3a CPU
3b RAM
3c HDD
3d モニタ
3e 入力装置
3f 通信手段
30 閾値設定手段
31 画像データ解析加工手段
32 カラー画素率算出手段
33 カラー/モノクロ変換手段
34 課金手段
35 処理設定情報設定手段
36 閾値メモリ
37 処理設定情報メモリ
38 出力形式情報メモリ
39 単価メモリ
4 画像出力装置
5 画像出力プログラム
2 レイアウト端末
3 画像出力制御装置
3a CPU
3b RAM
3c HDD
3d モニタ
3e 入力装置
3f 通信手段
30 閾値設定手段
31 画像データ解析加工手段
32 カラー画素率算出手段
33 カラー/モノクロ変換手段
34 課金手段
35 処理設定情報設定手段
36 閾値メモリ
37 処理設定情報メモリ
38 出力形式情報メモリ
39 単価メモリ
4 画像出力装置
5 画像出力プログラム
Claims (6)
- 画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力システムであって、
前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、
前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、
を備えること、
を特徴とする画像出力システム。 - 画像データに基づき画像をカラー出力若しくはモノクロ出力する画像出力システムであって、
前記画像データに基づき、当該画像データに対応する画像に占めるカラー領域の割合を算出する算出手段と、
前記割合が閾値以下であった場合、前記画像データをモノクロデータに変換する変換手段と、
前記変換手段により前記画像データがモノクロデータに変換された場合、前記画像データに基づく出力に対してモノクロ出力の料金を課金する課金手段と、
を備えること、
を特徴とする画像出力システム。 - 前記割合が閾値以下であった場合の前記画像データに対する処理を設定する処理設定手段を更に備え、
前記処理設定手段による設定には、前記割合が閾値以下であった場合に、前記画像データをモノクロデータに変換するモノクロ出力設定が含まれ、
前記変換手段は、
前記処理設定手段によりモノクロ出力設定が設定されている場合に前記画像データをモノクロデータに変換すること、
を特徴とする請求項2記載の画像出力システム。 - 前記割合が閾値以下であった場合の前記画像データに対する処理を設定する処理設定手段と、
前記処理設定手段による設定には、前記割合が閾値以下であった場合に、装置操作者による前記画像データに対するカラー出力又はモノクロ出力の選択を受け付ける選択受付設定が含まれ、
前記変換手段は、
前記処理設定手段により前記選択受付設定が設定され、装置操作者によりモノクロ出力が選択された場合に前記画像データをモノクロデータに変換すること、
を特徴とする請求項2記載の画像出力システム。 - 前記算出手段は、
前記画像データの全画素数に対するカラー出力が規定された画素数の率を算出することによって前記割合を算出すること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の画像出力システム。 - 前記閾値を設定する閾値設定手段を更に備えること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の画像出力システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005018795A JP2006209355A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 画像出力システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005018795A JP2006209355A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 画像出力システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006209355A true JP2006209355A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36966159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005018795A Pending JP2006209355A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 画像出力システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006209355A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014008748A (ja) * | 2012-07-02 | 2014-01-20 | Canon Inc | 画像形成装置、課金方法及びプログラム |
JP2014165589A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
JP2017193180A (ja) * | 2017-05-18 | 2017-10-26 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
-
2005
- 2005-01-26 JP JP2005018795A patent/JP2006209355A/ja active Pending
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