JP2006209024A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒートローラ内への通電発熱体の装着操作の容易製を確保した上で、ベアリングから漏出した潤滑剤のヒートローラ通紙位置への移動を確実に抑えることができるようにする。
【解決手段】 画像形成装置10に内装され、かつ、トナー像が転写された用紙Pに対して定着処理を施す定着装置20に関するものでものであり、筐体30に装着された内部に熱源を有する筒状のヒートローラ40を有し、このヒートローラ40は、ヒートローラ本体41と、こヒートローラ本体41の両側部に外嵌されて筐体30の一対の側板31に支持される一対のベアリング43と、各ベアリング43のグリースがヒートローラ40の中央部へ移動するのを阻止する潤滑剤移動阻止部としての環状溝423とを備えて構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複写機やファクシミリ装置、さらにはプリンタ等として使用される画像形成装置に内装された、用紙上のトナー画像に定着処理を施す定着装置に関するものである。
画像形成装置は、読み取ったり、他の機器から電送されてきた画像情報に基づくレーザー光を回転している感光体ドラムの周面に照射し、これによって形成された静電潜像に現像装置からトナーを供給してトナー像を形成させ、このトナー像を用紙に転写するように構成されている。転写処理後の用紙は、定着装置へ向けて送り込まれ、当該定着装置でトナー画像の用紙に対する定着処理が施される。定着処理後の用紙は、装置本体外に排紙される。
定着装置は、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されているように、筐体内にヒートローラと、周面がこのヒートローラと対向するように配設された加圧ローラとが内装されることによって構成されている。ヒートローラには、通電発熱体からなるヒータが内装されている。そして、ヒータに通電された状態で転写面をヒートローラ側に向けた用紙がこれらヒートローラと加圧ローラとの間(ニップ部)に供給されることにより、用紙上のトナー像が加熱され、これによって用紙に定着処理が施されるようになっている。
ところで、ヒートローラは、ベアリングを介して筐体に支持され、これによって回転がスムーズに行われるようになされているが、加熱されることによって高温になると、ベアリングに装填されたグリースが漏れ出し、この漏れ出したグリースがヒートローラの周面の通紙位置にまで移行すると、ニップ部に位置した用紙がグリースによって汚染されるという不都合が生じる。
かかる不都合を解消するべく特許文献1および2に記載の定着装置においては、ヒートローラの両端部に同心でヒートローラの本体より小径の小径部が形成され、この小径部にベアリングが外嵌されているため、たとえヒートローラが加熱されることによりベアリングのグリースが漏出しても、この漏出グリースがベアリング本体の端壁を乗り越えることがないため、ヒートローラ本体の周面がグリースで汚染されることはない。
特開2000−310227号公報 特開2002−162855号公報
しかしながら、近年、定着装置の立ち上がり時間の短縮化を目的としてヒートローラの薄肉化が進んでおり、例えば、厚み寸法が1mm以下の金属製の筒体の外周にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等からなる合成樹脂で被覆したものなどが採用されるようになってきた。かかる薄肉のヒートローラを採用した場合に、当該ヒートローラの両端部に小径部を形成させるためには、その部分に絞り処理を施すことが行われるが、絞り処理を施すと正確に中心位置を確定させることが困難であり、結局ヒートローラが偏心してしまうという問題点が存在する。
また、ヒートローラに小径部を設けると、当該ヒートローラ内に通電発熱体を装着するのが困難になり、製造コストの高騰に繋がるという問題点も存在する。
本発明は、かかる状況に鑑みなされたものであって、ヒートローラを偏心させることなくベアリングに支持させることができると共に、ヒートローラ内への通電発熱体の装着操作の容易性を確保した上で、ベアリングから漏出した潤滑剤のヒートローラ通紙位置への移動を確実に抑えることができる定着装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、画像形成装置に内装され、かつ、トナー像が転写された用紙に対して定着処理を施す定着装置であって、所定の筐体と、この筐体に装着された内部に熱源を有する筒状のヒートローラと、このヒートローラの両側部に外嵌されて筐体に支持される一対のベアリングと、各ベアリングの潤滑剤がヒートローラの中央部へ移動するのを阻止する潤滑剤移動阻止部とを有し、前記ヒートローラは、径寸法が略一定に設定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、たとえヒートローラが熱源からの熱によって加熱されることによりベアリングの潤滑剤が昇温して当該ベアリングから漏出しても、この漏出した潤滑剤が潤滑剤移動阻止部に阻止されることによって当該ヒートローラの中央部へ移動することはないため、ヒートローラの中央部を通過する用紙が漏出した潤滑剤によって汚染されることが防止される。
そして、ヒートローラは、径寸法が略一定に設定されているため、熱源やそれに係る各種の部材の当該ヒートローラ内への装填操作が容易になる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記潤滑剤移動阻止部は、前記ヒートローラにおける前記ベアリングの内側周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝を備えていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ベアリングから漏出した潤滑剤は、ヒートローラの周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝に捕捉される。
特に、潤滑剤捕捉用の溝を環状溝とすれば、ヒートローラの全周面に亘って途切れることなく溝が形成された状態になるため、潤滑剤は、ヒートローラの全周に亘って確実に捕捉される。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記潤滑剤移動阻止部は、前記ヒートローラと前記ベアリングとの間に介設されたスリーブと、このスリーブのベアリングより内側周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝とを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ベアリングから漏出した潤滑剤は、スリーブの周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝に捕捉される。
特に、潤滑剤捕捉用の溝を環状溝とすれば、スリーブの全周面に亘って途切れることなく溝が形成された状態になるため、潤滑剤は、スリーブの全周に亘って確実に捕捉される。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記スリーブは、断熱材料によって形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、ヒートローラからの熱の伝達が断熱材料製のスリーブによって抑えられるため、ベアリングの温度上昇が抑えられ、これによって潤滑剤のベアリングからの漏出量が少なくなる。
請求項1記載の発明によれば、たとえヒートローラが熱源により加熱されることにより潤滑剤が昇温してベアリングから漏出しても、この漏出した潤滑剤が潤滑剤移動阻止部に阻止されることによって当該ヒートローラの中央部へ移動することはないため、ヒートローラの中央部を通過する用紙が漏出した潤滑剤によって汚染されることが防止され、これによって用紙を清浄な状態で排出することができる。
また、ヒートローラは、径寸法が略一定に設定されているため、熱源やそれに係る各種の部材の当該ヒートローラ内への装填操作が容易になり、これによって製造コストの高騰を抑えることができる。
請求項2記載の発明によれば、ベアリングから漏出した潤滑剤は、ヒートローラの周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝に捕捉されるため、潤滑剤のヒートローラ中央部への移動が有効に阻止され、これによって定着処理での用紙の汚染を防止することができる。
また、ヒートローラに潤滑剤捕捉用の溝を設けることは、ヒートローラが薄肉材料によって形成されている場合、ヒートローラの押出し成型時の操作によって容易に行うことができるため、製造コストの高騰化を抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、ベアリングから漏出した潤滑剤は、ヒートローラに外嵌されているスリーブの周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝に捕捉されため、潤滑剤のヒートローラ中央部への移動が有効に阻止され、これによって定着処理での用紙の汚染を防止することができる。
また、別部材であるスリーブに潤滑剤捕捉用の溝を設けることは容易であるため、製造コストの高騰化を抑えることができる。
請求項4記載の発明によれば、ヒートローラからの熱の伝達が断熱材料製のスリーブによって抑えられるため、ベアリングの温度上昇が抑えられ、これによって潤滑剤のベアリングからの漏出量を少なくすることができる。
図1は、本発明に係る定着装置が適用された画像形成装置の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。図1に示すように、画像形成装置10は、箱形を呈した装置本体11を有し、この装置本体11に用紙Pを貯留する挿脱自在の用紙カセット121を備えた給紙部12と、この給紙部12の用紙カセット121から繰り出された用紙Pを搬送しながら当該用紙Pに画像を転写する画像転写部13と、この画像転写部13で用紙Pに転写された画像に対し定着処理を施す定着部14とが内装され、かつ、当該装置本体11の上面に定着部14で定着処理の施された用紙Pが排紙される排紙部15が形成されることによって構成されている。
前記給紙部12には、用紙カセット121の図1における右上方位置にピックアップローラ122が設けられ、このピックアップローラ122の駆動によって用紙カセット121に貯留されている用紙Pが1枚ずつピックアップされて画像転写部13に向けて送り出されるようになっている。
前記画像転写部13は、画像転写ユニット131と、この画像転写ユニット131によって画像が第1転写ローラ138の作用で一旦転写される転写ベルト136と、この転写ベルト136に一旦転写された画像を用紙Pに転写する第2転写ローラ139とを備えている。転写ベルト136は、本実施形態においては画像転写ユニット131の下方位置に設けられている。
前記画像転写ユニット131は、上流側(図1の紙面の左側)から下流側へ向けて順次配設されたイエロー用ユニット131Yと、マゼンダ用ユニット131Mと、シアン用ユニット131Cと、ブラック用ユニット131Kとを備えている。前記各ユニット131Y,131M,131C,131Kは、装置本体11内における各機器に対して所定の相対的な位置関係で位置決めされて装着されている。
各ユニット131Y,131M,131C,131Kには、それぞれの中央位置に感光体ドラム132が配されているとともに、各感光体ドラム132の図1における左側に現像装置133が設けられている。そして、筒心回りに反時計方向に向けて回転している感光体ドラム132の周面に現像装置133からトナーが供給され、これによって感光体ドラム132の周面にトナー像が形成されるようになっている。
また、各感光体ドラム132の図1における左上位置には感光体ドラム132周面の残留トナーを除去してクリーニングするドラム側クリーニング装置134がそれぞれ設けられているとともに、感光体ドラム132の図1における直上位置の若干右側には帯電器135がそれぞれ設けられ、ドラム側クリーニング装置134によって清浄化処理された感光体ドラム132の周面は、新たな帯電処理のために帯電器135へ向かうことになる。
そして、感光体ドラム132の直上位置より若干左側には露光装置137がそれぞれ設けられている。この露光装置137は、前記帯電器135によって一様に帯電された感光体ドラム132の周面に、他の機器から電送されてきた画像データに基づくレーザー光を照射するものであり、これによって各感光体ドラム132の周面に静電潜像が形成されることになる。かかる静電潜像に現像装置133からトナーが供給されることにより、感光体ドラム132の周面にトナー像が形成され、このトナー像が転写ベルト136に転写されるようになっている。
各感光体ドラム132の下方位置には、転写ベルト136を介して第1転写ローラ138がそれぞれ設けられている。各第1転写ローラ138には、感光体ドラム132の周面に形成されたトナー像が有している電荷と極性の異なる電荷が付与され、これによって感光体ドラム132の周面に形成されたトナー像は、静電気的に転写ベルト136の表面に確実に転写されるようになっている。
前記転写ベルト136は、図1に示すように、各ユニット131Y,131M,131C,131Kの下方において、表面側が各感光体ドラム132の周面にそれぞれ当接するように駆動ローラ138aおよび従動ローラ138b間に張設されている。そして、駆動ローラ138aの駆動による転写ベルト136の周回によって、この周回とそれぞれ所定のタイムラグで同期回転する各感光体ドラム132のトナー画像が重ね塗り状態で転写ベルト136の表面に転写され、これによって従動ローラ138bに到達した転写ベルト136の表面にはカラーの転写画像が形成された状態になるようにしている。
前記第2転写ローラ139は、その周面が従動ローラ138bの位置で転写ベルト136の表面と対向するように配置されている。そして、転写ベルト136の時計方向へ向かう周回と同期して用紙カセット121から送り込まれた用紙Pがこの第2転写ローラ139の周面と転写ベルト136の表面との間を通過する間に、当該用紙Pに転写ベルト136の表面に形成された転写画像が転写されるようになっている。
そして、用紙Pに対する転写処理が完了した転写ベルト136は、従動ローラ138bと転写ベルト136を介して対向配置されたベルト側クリーニング装置137によってクリーニング処理が施されることにより清浄化され、つぎのトナー像転写処理へ向かわせられることになる。
前記定着部14は、画像転写部13で用紙Pに転写された転写画像に定着処理を施す部分であり、定着装置20が設けられることによって形成されている。そして、転写ベルト136と第2転写ローラ139との間を通過することによって転写ベルト136の表面に形成されていた画像が転写された用紙Pは、定着装置20を通過するときの加熱による定着処理で定着され、その後、装置本体11頂部に設けられた排紙部15の排紙トレイ151へ排紙されるようになっている。
図2は、定着装置20の一実施形態を示す斜視図であり、画像転写部13(図1)側から見た図である。また、図3は、ヒートローラ40の一実施形態を示す分解斜視図であり、図4は、その組み立て斜視図である。さらに、図5は、図4に示すヒートローラ40のA−A線断面図である。なお、図5では、定着ギヤ64がヒートローラ40に装着された状態を示している。
まず、図2に示すように、定着装置20は、内部にローラ装着空間Vを有する筐体30と、この筐体30のローラ装着空間に装着されたヒートローラ40と、下部でこのヒートローラ40に対向配置され、周面がヒートローラ40の周面に押圧当接される加圧ローラ50と、ヒートローラ40を駆動回転させるローラ駆動機構60とを備えて構成されている。
前記筐体30は、用紙幅方向一対の側板31と、これら一対の側板31の上縁部間に架設された天板32と、同下縁部間に架設された底板33と、同背面縁部間に架設された背面板34(図1)とを備え、前記ローラ装着空間Vは、これら側板31、天板32、底板33および背面板34に囲繞された空間によって形成されている。
前記各側板31には、ヒートローラ40を装着するための装着孔311(図5)がそれぞれ穿設されている。これらの装着孔311は、孔径寸法がヒートローラ本体41に断熱スリーブ42を介して外嵌されたベアリング43の外径寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによってヒートローラ本体41は、ベアリング43を介して一対の側板31に支持されるようになっている。なお、ヒートローラ本体41,断熱スリーブ42およびベアリング43については後述する。
かかる筐体30の上流側(画像転写部13に向いた側)には、画像転写部13から搬送されてきた転写処理済の用紙Pを筐体30内に案内するためのガイド部材35が設けられている。このガイド部材35は、前記天板32から画像転写部13に向かって突設された上ガイド部材351と、底板33から同方向に向かって突設された下ガイド部材352とからなっている。これら上下のガイド部材351,352は、画像転写部13に向かって上下方向で先広がりに形成され、これによって画像転写部13から搬送されてきた用紙Pは、これら上下のガイド部材351,352によって確実に捕捉され、ローラ装着空間Vにおけるヒートローラ40と加圧ローラ50との当接位置(ニップ部)に向かって確実に送り込まれることができるようになっている。
前記ヒートローラ40は、内部に熱源としての図略の通電発熱体が装着され、通電されることによる通電発熱体の発熱によって所定の温度に加熱されるようになっている。かかるヒートローラ40は、図3に示すように、径寸法が全長に亘って所定の値に設定された筒状のヒートローラ本体41と、このヒートローラ本体41の両端部にそれぞれ外嵌圧入される一対の断熱スリーブ42と、各断熱スリーブ42に外嵌圧入される一対のベアリング43とを備えている。
前記ヒートローラ本体41は、金属製の基礎筒体411と、この基礎筒体411の外周面に一様に積層された被覆層412とからなっている。本実施形態においては、被覆層412として耐熱性に優れた合成樹脂材料である、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等が採用されている。前記被覆層412は、基礎筒体411の両端部を除く中央部に形成されている。
前記断熱スリーブ42は、加熱されたヒートローラ本体41からの熱を外部に熱伝達し難くするためのものであり、断熱性に優れた所定の合成樹脂材料によって形成されている。かかる断熱スリーブ42は、筒状のスリーブ本体421と、このスリーブ本体421の外向きの端部に形成されたベアリング43の抜け止め用のフランジ422と、内向きの端部の周面に形成された環状溝(潤滑剤移動阻止部)423とを有している。スリーブ本体421は、ベアリング43がフランジ422に到達するまで外嵌された状態で先端側に環状溝423が形成され得るように長さ寸法が設定されている。
前記環状溝423は、加熱されることによる軟化でベアリング43から漏れ出した液状のグリース(潤滑剤)が被覆層412の中央部に設定された、用紙Pが通過する通紙部413へ向かうのを防止するためのものであり、所定の溝幅および溝深さ寸法でスリーブ本体421の先端側内方に全周に亘って凹設されている。かかる環状溝423は、本実施形態においては3条設けられているが、本発明は、環状溝423を3条設けることに限定されるものではなく、状況に応じて2条以下であってもよいし、4条以上設けてもよい。
このようなヒートローラ40は、ヒートローラ本体41を、図3に示す状態において、まず、ベアリング43がフランジ422に到達するまでスリーブ本体421に外嵌され、引き続きベアリング43の装着された各断熱スリーブ42がヒートローラ本体41の各端部にそれぞれ外嵌されることによって形成される(図4参照)。
そして、断熱スリーブ42をヒートローラ40の端部に外嵌するに際しては、当該断熱スリーブ42をヒートローラ本体41に押し込んでいくことにより、断熱スリーブ42ののフランジ422が、図5に示すように、ベアリング43に当止するため、これによって断熱スリーブ42の側板31に対する位置決めが行われることになる。
因みに、ヒートローラ40の筐体30への装着は、まず、ヒートローラ本体41を筐体30の一方の側板31に設けられた装着孔311(図5)を介してローラ装着空間V内に嵌め込んでいき、ヒートローラ本体41の端部が他方の側板31の装着孔311から外部に突出した状態でヒートローラ本体41の各端部にベアリング43の装着された断熱スリーブ42を外嵌することによって行われる。そして、各断熱スリーブ42がヒートローラ本体41に装着された状態で、各ベアリング43の外周面に設けられているリング溝431にCリング432(図5、図6)がそれぞれ装着されることによって、ヒートローラ40は、ローラ装着空間Vに対して抜止め状態になる。
図6は、定着装置20に付設されたローラ駆動機構60の一実施形態を説明するための斜視図であり、ローラ駆動機構60を画像転写部13側から見た状態を示している。ローラ駆動機構60は、筐体30の図2における右側位置に設けられ、図6に示すように、駆動軸611がヒートローラ40のローラ心と平行になるようにヒートローラ40の下流側に配設された駆動モータ61と、駆動軸611に同心で一体回転可能に外嵌された駆動ギヤ62と、この駆動ギヤ62に噛合するアイドルギヤ63と、このアイドルギヤ63に噛合する、ヒートローラ40と同心で一体回転可能に装着された定着ギヤ64とを備えて構成されている。
前記定着ギヤ64は、図5に示すように、ヒートローラ40と対向した面にヒートローラ40と同心の円形装着溝641を有している。この円形装着溝641の外周面の径寸法は、ヒートローラ本体41の外径寸法より僅かに小さく設定されている。従って、当該円形装着溝641をヒートローラ本体41に圧入することによって、ヒートローラ本体41が僅かに弾性変形した状態で定着ギヤ64がヒートローラ本体41に一体的に回り止め状態で装着されるようになっている。
かかるローラ駆動機構60によれば、駆動モータ61を駆動させることによって当該駆動モータ61の駆動が駆動軸611を介して駆動ギヤ62に伝達される。この駆動ギヤ62の回転は、アイドルギヤ63を介して定着ギヤ64に伝達され、これによってヒートローラ40がローラ心回りに回転することになる。
以上詳述したように、本発明は、画像形成装置10に内装され、かつ、トナー像が転写された用紙Pに対して定着処理を施す定着装置20に関するものでものであり、筐体30に装着された内部に熱源を有する筒状のヒートローラ40を有し、このヒートローラ40は、ヒートローラ本体41と、このヒートローラ本体41の両側部に外嵌されて筐体30の一対の側板31に支持される一対のベアリング43と、各ベアリング43のグリースがヒートローラ40の中央部へ移動するのを阻止する潤滑剤移動阻止部としての環状溝423(本実施形態においては、環状溝423は断熱スリーブ42に設けられている。)とを備えて構成されているため、たとえヒートローラ40が熱源により加熱されることによってベアリング43の潤滑剤が昇温して漏出しても、この漏出した潤滑剤が潤滑剤移動阻止部に阻止されることによって当該ヒートローラ40の中央部へ移動することはなく、ヒートローラ40の中央部を通過する用紙Pが漏出した潤滑剤によって汚染されることを有効に防止することができる。
また、ヒートローラ本体41は、全長に亘って径寸法が略一定に設定されているため、従来のようにヒートローラ本体の両端部に絞り部が形成されて径寸法が小さくなっているものに比較し、熱源やそれに係る各種の部材のヒートローラ本体41内への装填操作が容易になり、定着装置20の組み付け作業の作業性向上に貢献することができる。
そして、潤滑剤移動阻止部として、ヒートローラ40とベアリング43との間に介設された断熱スリーブ42のベアリング43より内側周面に凹設された環状溝423が採用されているため、ヒートローラ本体41が#加熱されることにより軟化してベアリング43から漏出したグリースは、断熱スリーブ42の周面に凹設された環状溝423に捕捉されてこれ以上の移動が阻止され、これによってヒートローラ本体41の通紙部413がグリースで汚染される不都合を確実に防止することができる。
また、断熱スリーブ42は、断熱材料によって形成されているため、ヒートローラ40からの熱の伝達が断熱材料製の断熱スリーブ42によって抑えられ、これによってベアリング43の温度上昇を抑えることができ、グリースのベアリング43からの漏出量を少なくすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、グリースの移動を阻止するための環状溝423が断熱スリーブ42に設けられているが、本発明は、環状溝423を断熱スリーブ42に設けることに限定されるものではなく、ヒートローラ本体41に設けてもよい。
(2)上記の実施形態においては、潤滑剤移動阻止部として断熱スリーブ42に設けられた環状溝423が採用されているが、本発明は、潤滑剤移動阻止部が環状溝423であることに限定されるものではなく、環状溝423に代えてヒートローラ本体41に鍔部を設け、この鍔部でグリースの移動を阻止するようにしてもよい。
(3)上記の実施形態においては、画像形成装置10としてカラー印刷用のプリンタが採用されているが、本発明は、画像形成装置10がカラー印刷用のプリンタであることに限定されるものではなく、モノクロ印刷用のものであってもよい。また、画像形成装置10がプリンタであることに限定されるものではなく、複写機やファクシミリ装置であってもよい。
(4)上記の実施形態においては、断熱スリーブ42のスリーブ本体421に全周に亘って凹没した環状溝423が設けられているが、本発明は、潤滑剤捕捉用の溝が環状溝423であることに限定されるものではなく、溝の両端部が接続されていないC字状の溝であってもよい。そして、複数状のC字状溝を設ける場合には、溝の両端が接続されていない部分を違い違いに配置することにより、たとえ溝の両端部間を潤滑剤が通過しても、つぎの溝で捕捉されるため、潤滑剤の確実な捕捉効果を得ることができる。
本発明に係る定着装置が適用された画像形成装置の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。 定着装置の一実施形態を示す斜視図である。 ヒートローラの一実施形態を示す分解斜視図である。 図3に示すヒートローラの組み立て斜視図である。 図4に示すヒートローラのA−A線断面図である。 定着装置に付設されたローラ駆動機構の一実施形態を説明するための斜視図である。
符号の説明
10 画像形成装置 12 給紙部
121 用紙カセット 122 ピックアップローラ
13 画像転写部 131 画像転写ユニット
131Y イエロー用ユニット 131M マゼンダ用ユニット
131C シアン用ユニット 131K ブラック用ユニット
132 感光体ドラム 133 現像装置
134 ドラム側クリーニング装置
134′ ベルト側クリーニング装置
135 帯電器 136 転写ベルト
137 露光装置 138 第1転写ローラ
138a 駆動ローラ 138b 従動ローラ
139 第2転写ローラ 14 定着部
15 排紙部1 151 排紙トレイ
20 定着装置 30 筐体
31 側板 311 装着孔
32 天板 33 底板
34 背面板 35 ガイド部材
351 上ガイド部材 352 下ガイド部材
40 ヒートローラ 41 ヒートローラ本体
411 基礎筒体 412 被覆層
413 通紙部 42 断熱スリーブ
421 スリーブ本体 422 フランジ
423 環状溝(潤滑剤移動阻止部)
43 ベアリング 431 リング溝
432 Cリング 50 加圧ローラ
60 ローラ駆動機構 61 駆動モータ
611 駆動軸 62 駆動ギヤ
63 アイドルギヤ 64 定着ギヤ
641 円形装着溝 P 用紙
V ローラ装着空間

Claims (4)

  1. 画像形成装置に内装され、かつ、トナー像が転写された用紙に対して定着処理を施す定着装置であって、
    所定の筐体と、この筐体に装着された内部に熱源を有する筒状のヒートローラと、
    このヒートローラの両側部に外嵌されて筐体に支持される一対のベアリングと、
    各ベアリングの潤滑剤がヒートローラの中央部へ移動するのを阻止する潤滑剤移動阻止部とを有し、
    前記ヒートローラは、径寸法が略一定に設定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記潤滑剤移動阻止部は、前記ヒートローラにおける前記ベアリングの内側周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝を備えていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記潤滑剤移動阻止部は、前記ヒートローラと前記ベアリングとの間に介設されたスリーブと、このスリーブのベアリングより内側周面に凹設された潤滑剤捕捉用の溝とを備えていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 前記スリーブは、断熱材料によって形成されていることを特徴とする請求項3記載の定着装置。
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