JP2006208932A - 撮像レンズの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で構成がシンプルな製造装置を用いて、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを製造することができる方法を提供する。
【解決手段】 本発明の撮像レンズの製造方法は、チャートをチャート表示部160の中央部および周辺部に配置する段階と、チャートの像を受光するための受光素子110を準備する段階と、チャートの像を受光素子110に受光させる段階と、受光素子110を光軸102xの方向に移動させ、複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、光軸に垂直な平面内における一部の光学系102の移動方向及び移動量を決定する段階と、前記決定された移動方向に向けて前記決定された移動量の値だけ光学系102を光軸に垂直な平面内で移動させる段階と、複数の光学系を互いに対して固定する段階とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像レンズの製造方法及び撮像レンズの製造装置に関するものである。特に、本発明は、携帯電話、パソコンなどに広く用いられる撮像レンズの製造方法に関する。また、本発明は、前記撮像レンズを効率的に製造することができるように構成した撮像レンズ製造装置に関する。
(1)第1タイプの従来技術:
特開平6−265766号公報(特許文献1)に開示されている第1タイプの従来技術では、レンズ系光軸調整装置は、第1レンズ系を固定し、第2レンズ系を微動させて、第1レンズ系の光軸と第2レンズ系の光軸を一致させるように構成している。この装置では、第1レンズ系と第2レンズ系に中心光線と、3本以上の輪帯光線を通過させる。これらの光線によりそれぞれ形成された像に対応する信号に基づいて、各像の照度を求める。この照度の分布から得られる中心光線の中心座標と、輪帯光線の重心座標の差を軸上コマ量として算出する。この軸上コマ量に応じて求めた微調心補正量に基づいて、第2レンズ系を繰り返し微動させて、第1レンズ系の光軸と第2レンズ系の光軸を自動的に一致させることができる。
(2)第2タイプの従来技術:
特開2004−286958号公報(特許文献2)に開示されている第2タイプの従来技術では、第1のレンズ枠は、第2のレンズ枠に対して、光軸に垂直な基準面に沿ってシフト可能であり、かつ、各光学系の光軸の周りに回転可能である。光源からの光をチャート面を介して第3光学系、第4光学系を透過させる。この透過を第1光学系、第2光学系に透過させる。第1光学系が第2光学系に対して正しく調心されていれば、投影面上に光源の像が最も適正な状態で投影される。第1のレンズ枠のシフト調整および回転調整は、投影面に投影された投影像の解像度の解像品質を評価しながら行う。
(3)第3タイプの従来技術:
特開2003−307661号公報(特許文献3)に開示されている第3タイプの従来技術では、偏芯確認チャートの中央部および四隅を切り出し、各部分の画像データを縦方向に3分割し、各画像データにおける輝度レベルを算出し、それらの平均値を求めている。そして、レンズの合焦位置を求めている。さらに、輝度値の補正係数を算出している。さらに、この補正係数に基づいて、合焦位置を基準にして、低域側の各解像度評価値、高域側の各解像度評価値が所定の範囲内になるようにレンズを移動させている。
特開平6−265766号公報(第2〜3頁、図1) 特開2004−286958号公報(第8〜9頁、図1) 特開2003−307661号公報(第2〜4頁、図1〜図3) 特開平11−231190号公報(第2頁)
(1)第1タイプの従来技術の課題:
上記の第1タイプの従来技術では、特に、非球面レンズを多数使用し、周辺部まで高い光学特性が要求されるような場合、周辺部の片ぼけなどを矯正するのが困難である。
(2)第2タイプの従来技術の課題:
上記の第2タイプの従来技術では、調心のために回転方向の調整も行うが、第1のレンズ枠の回転動作により性能のピーク位置を検出するためには、180度以上回転させる必要がある。このため、事前に接着剤を塗布する場合、回転調整によって接着剤が接着部を全周覆う。したがって、特開平11−231190号公報(特許文献4)に記載されているように、空気膨張などの影響を受けやすく、硬化時および硬化後の光学性能の変化を招くおそれがあった。すなわち、この方法では、調心後に接着剤を塗布しなければならないという制約が発生する。これは、φ7mm*5mm程度の部品用スペースしか許されず、接着剤塗布箇所の鏡筒の肉厚が0.5mm程度である携帯電話用レンズのような小型レンズにとっては、著しい不具合になっていた。また、第1のレンズ枠を回転動作させるために、回転動作調節用の機械が複雑で高価になり、調整時間が長くなる課題があった。また、鏡筒に回転用の構造が必要となり、部品点数の増加や、部品用スペースの増大につながっていた。これは、携帯電話用レンズのような小型レンズにとって、致命的な欠点になるおそれがあった。
(3)第3タイプの従来技術の課題:
上記の第3タイプの従来技術では、レンズを移動させるための判断および計算に必要なステップ数が非常に多く、タクト時間の面で問題となるおそれがあった。特に、携帯電話用レンズのような小型レンズの場合、その生産数量は調心部のタクト時間に大幅に依存している。一般的な携帯電話用レンズの生産台数である月産20万台を達成するには、自動調心機の稼動率を1日22時間、1ヶ月28日とすると、1台当たり11.88秒/台で鏡筒設置から調心および調心後の仮硬化までを行わなければならない。したがって、このような生産の場合、タクト時間を如何に短縮するかが特に重要な課題であった。
(4)発明の目的:
本発明の目的は、小型で構成がシンプルな製造装置を用いて、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを製造することができる製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを短時間で効率的に製造することができる製造方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを短時間で効率的に製造することができる製造装置を提供することにある。
本発明は、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズの製造方法において、コントラストを測定するためのチャートをチャート表示部の中央部および周辺部に配置する段階と、前記複数の光学系を通る前記チャートの像を受光するための受光素子を準備する段階と、前記複数の光学系を通った前記チャートの像を前記受光素子に受光させる段階と、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定する段階と、前記決定された移動方向に向けて前記決定された移動量の値だけ前記複数の光学系のうちの一部の光学系を前記光軸に垂直な平面内で移動させる段階と、前記複数の光学系を互いに対して固定する段階とを含むことを特徴とする。この方法により、小型で構成がシンプルな製造装置を用いて、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを製造することができる。
本発明の方法では、前記チャートは、前記チャート表示部の中央部と、周辺部の複数の箇所とに配置される。そして、前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定する段階は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することからなるのがよい。この方法により、迅速かつ正確に一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することができる。
また、本発明の方法は、さらに前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部および前記周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断する段階を含むのがよい。ここで、前記チャートは、前記チャート配置部の中央部と、4箇所の周辺部とに配置される。そして、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断する段階は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値での、前記4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断することからなるのがよい。この方法により、迅速かつ正確に一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することができる。したがって、この方法により、調心のタクト時間を大幅に短縮することができる
また、本発明の方法では、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較と、前記第1の対角線方向と異なる方向である第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較とにより決定されるのが好ましい。この方法により、迅速かつ正確に一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することができる。また、本発明の方法では、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、前記第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第1ベクトルと、前記第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第2ベクトルとを求め、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルのベクトル和を求めることによって決定されるのが好ましい。この方法により、迅速かつ正確に一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することができる。
また、本発明の方法では、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向は、対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較において、像面位置が前ピン側にあるほうのチャート位置から、像面位置が後ピン側にあるほうのチャート位置へ向かって、前記複数の光学系のうちの一部の光学系を移動させる方向として決定されるのが好ましい。この方法により、迅速かつ正確に一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することができる。
また、本発明の方法では、前記チャート表示部は、中心からの距離が異なる位置に配置されたチャートを含むように構成され、前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定する段階は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中心に近い方の位置に配置されたチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を最初に決定することからなるのが好ましい。また、本発明の方法では、前記チャートのデフォーカス特性は、前記チャートのCTFを測定することによって求めるのが好ましい。このような本発明の方法を用いると、光軸と垂直な方向のシフト方向の調整を行うだけで、高性能な調心が可能となる。
さらに、本発明は、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを製造するためのレンズ製造装置において、コントラストを測定するための複数のチャートを含むチャート表示部と、前記複数の光学系を通る前記チャートの像を受光するための受光素子と、前記受光素子を前記光軸方向に移動させるためのZ方向移動装置と、前記光軸に垂直な平面内において前記複数の光学系のうちの一部の光学系を移動させるためのXY方向移動装置と、前記複数の光学系のうちの残りの光学系を支持するための光学系支持装置と、前記複数の光学系を通った前記チャートの像を前記受光素子に受光させ、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、複数のチャートのデフォーカス特性とに基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定し、前記決定された移動方向に向けて前記決定された移動量の値だけ前記複数の光学系のうちの一部の光学系を前記光軸に垂直な平面内で移動させるための光学系移動装置とを備えることを特徴とする。このレンズ製造装置を用いることにより、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを短時間で効率的に製造することができる。
本発明のレンズ製造装置では、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部および前記周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断することができるように構成されるのがよい。このレンズ製造装置では、前記チャートは、前記チャート配置部の中央部と、4箇所の周辺部とに配置され、前記レンズ製造装置は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値での、前記4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断することができるように構成されるのがよい。このように構成された本発明のレンズ製造装置は、構成がシンプルである。
また、本発明のレンズ製造装置では、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較と、前記第1の対角線方向と異なる方向である第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較とにより、前記光学系移動装置によって決定されるように構成されるのが好ましい。
また、本発明のレンズ製造装置では、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、前記第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第1ベクトルと、前記第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第2ベクトルとを求め、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルのベクトル和を求めることにより、前記光学系移動装置によって決定されるように構成されるのが好ましい。さらに、本発明のレンズ製造装置では、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向は、対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較において、像面位置が前ピン側にあるほうのチャート位置から、像面位置が後ピン側にあるほうのチャート位置へ向かって、前記複数の光学系のうちの一部の光学系を移動させる方向として、前記光学系移動装置によって決定することができるように構成されるのが好ましい。このような本発明のレンズ製造装置を用いると、光軸と垂直な方向のシフト方向の調整を行うだけで、高性能な調心が可能となる。
本発明は、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズの製造方法において、1回の受光素子のフォーカス動作時に、複数のチャートのデフォーカス特性とを求め、調心方向を求めるので、調心のタクト時間を大幅に短縮することができるという効果を有する。また、本発明の方法および装置は、中心からの距離が異なる位置に配置されたチャートを含むように構成し、中心に近い方の位置に配置されたチャートのデフォーカス特性を用いて一部の光学系の移動方向及び移動量を最初に決定するので、調整前の位置精度が十分出ていない場合であっても光学系の位置を調整することができる。したがって、本発明は、調整前のレンズの準備に際して、画像処理装置などの高精度機構を必要としない。また、本発明の方法および装置を用いると、光軸と垂直な方向のシフト方向の調整を行うだけで、高性能な調心が可能となる。
さらに、本発明の方法は、この方法を実施するために必要となる装置の構成がシンプルである。また、本発明のレンズ製造装置は、構成がシンプルである。特に、携帯電話用レンズのような小型レンズの場合、スペースの削減が優先され、製品側に付勢部材や回転機構用レバーを設けるのは非常に困難である。このようなレンズの性能の目標は、レンズの規格・仕様を達成することにあり、必ずしも回転調心を必要とするものではない。本発明の方法および装置では、複数のチャートのデフォーカス特性を求めることによって、調心方向を決めるので、レンズをXY方向において回転させる必要がない。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の撮像レンズの製造装置は、特に、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを製造するのに使用することができる。この撮像レンズは、受光素子を内蔵した撮像機器に使用することもできるし、或いは、フィルム、テープ、ディスクなどの記録媒体を使用して画像を記録するための機器に使用することもできる。例えば、この撮像レンズは、携帯電話、PDA、パソコン、車載カメラ、ドアカメラ、監視カメラ、スチルカメラ、ビデオカメラなどの機器に広く使用することができる。
(1)撮像レンズの製造装置:
以下に、本発明の撮像レンズの製造装置の構成と作用について説明する。図1〜図3を参照すると、本発明の実施の形態において、共通の光軸を有する複数の光学系、例えば、第1光学系102、第2光学系104を含む撮像レンズ106を製造するためのレンズ製造装置100は、第1光学系102、第2光学系104を通るチャート(図示せず)の像を受光するための受光素子110と、受光素子110を第1光学系102、第2光学系104の光軸102xに沿う方向に移動させるためのZ方向移動装置120と、前記光軸102xに垂直な平面内において複数の光学系のうちの一部の光学系、例えば、第1光学系102を移動させるためのXY方向移動装置130と、前記複数の光学系のうちの残りの光学系、例えば、第2光学系104を支持するための光学系支持装置140とを備える。例えば、縦縞及び/又は横縞を含むように形成された複数のチャートがチャート表示部160に配置される。前記光軸102xがチャート表示部160の中心を通るように、チャート表示部160を配置するのが好ましい。
例えば、受光素子110は、CCDで構成することができる。受光素子110は、プリント回路基板112に配置することができる。或いは、受光素子110は、プリント回路基板112と別個に設けた支持部材に配置してもよい。Z方向移動装置120は、前記光軸102xに沿う方向に移動(すなわち、昇降)できるZ昇降ステージ122を含む。受光素子110を固定したプリント回路基板112は、Z昇降ステージ122の上に配置される。Z方向移動装置120を作動させることによって、Z昇降ステージ122は、前記光軸102xに沿う方向に移動(すなわち、昇降)することができるように構成される。
図2および図4を参照すると、第1光学系102は、第1レンズ102aと、第2レンズ102bを含むように構成される。第2光学系104は、第3レンズ104aを含むように構成される。すなわち、撮像レンズ106は、3枚のレンズを含む「トリップレット・タイプ」の光学系で構成される。或いは、第1光学系102は、1枚のレンズを含むように構成してもよいし、3枚以上のレンズを含むように構成してもよい。或いは、第2光学系104は、2枚以上のレンズを含むように構成してもよい。すなわち、撮像レンズ106は、「ガウス・タイプ」の光学系で構成することもできるし、或いは、「テッサー・タイプ」等の他タイプの光学系で構成することもできる。
図4を参照すると、第1光学系102は、前枠103によって支持される。第2光学系104は、後枠105によって支持される。レンズスペーサ103cが第1レンズ102aの後面の外周部付近と、第2レンズ102bの前面の外周部付近との間に配置される。UV接着剤塗布箇所105dは、前枠103の後端面の外周部付近と、後枠105の前端面の外周部付近との間に位置している。フランジバック調整用ねじ103fが、前枠103の外周部に形成される。第3レンズ104aの前面の外周部付近における光軸102xと直交するリング状平面部の一部は、前枠103の後端面における光軸102xと直交するリング状平面部の一部に接触するように構成して、第3レンズ104aの前記リング状平面部の一部と、前枠103の前記リング状平面部の一部を光軸102xと直交する平面内で相互に摺動するように構成することができる。さらに、光軸102xと直交する平面内において前枠103を第3レンズ104aに対して移動させ、光軸102xと直交する平面内における第3レンズ104aに対する前枠103の位置を調整した後、第3レンズ104aの前記リング状平面部の一部を、前枠103の前記リング状平面部の一部に対して固定することができるように構成することができる。これによって、光軸102xに沿う方向における複数のレンズの間隔を高精度に維持しながら、光軸102xと直交する平面内における調心が可能なレンズ鏡筒を構成することができる。なお、本発明は上記構成に限定されるものではなく、例えば、前枠103を固定し、光軸102xと直交する平面内における前枠103に対する第3レンズ104a(後枠105)の位置を調整することができるように構成してもよいし、或いは、後枠105の前端面に光軸102xと直交するリング状平面部を構成し、このような後枠105の前記リング状平面部の一部を、前枠の後端面における光軸102xと直交するリング状平面部の一部に接触するように構成してもよい。
図1〜図3を参照すると、光学系支持装置140は、後枠105の後端部を支持するための支持ベース142と、後枠105の外周部を支持するための後鏡筒チャッキングアーム144と、後鏡筒平行チャック146とを含む。後鏡筒チャッキングアーム144は、後鏡筒平行チャック146に固定される。XY方向移動装置130は、XYテーブル132と、前鏡筒チャッキングアーム134と、前鏡筒平行チャック136とを含む。前鏡筒チャッキングアーム134は、前鏡筒平行チャック136に取り付けられる。前鏡筒平行チャック136は、XYテーブル132に取り付けられる。XY方向移動装置130を作動させることによって、前鏡筒チャッキングアーム134は、前記光軸102xに垂直な平面内において移動することができるように構成される。
前枠103の外周部は前鏡筒チャッキングアーム134によって支持される。後枠105の外周部は後鏡筒チャッキングアーム144によって支持される。この構成により、後枠105が移動しないように後枠105を保持しながら、前枠103を前記光軸102xに垂直な平面内において移動させることができる。ここに図示した実施形態において、後枠105が移動しないで、前枠103が移動できる構成を説明したが、前枠103が移動しないように前枠103を保持しながら、後枠105を前記光軸102xに垂直な平面内において移動させるように構成することもできる。或いは、本発明では、後鏡筒チャッキングアーム144と前鏡筒チャッキングアーム134は、それぞれ別個のXY方向移動装置によって、前記光軸102xに垂直な平面内において、それぞれ独立して移動することができるように構成してもよい。
図5および図6を参照すると、前枠103を支持するための前枠保持冶具150を前枠103の外周部に取り付けることができる。例えば、前枠保持冶具150は、図示するように、リング状に形成するのがよい。また、前枠103を後枠105に対して加圧するためのウエイト部材(おもり)152を前枠103の前端部の上方に配置することができる。例えば、ウエイト部材152は、図示するように、リング状に形成するのがよい。さらに、リング状の後枠保持冶具154を前枠103の外周部および後端部に取り付けることができる。この構成では、前枠保持冶具150の外周部は前鏡筒チャッキングアーム134によって支持することができる。後枠保持冶具154の外周部は後鏡筒チャッキングアーム144によって支持することができる。したがって、この構成では、XY方向移動装置130を作動させることによって、前枠103は前枠保持冶具150とともに、前記光軸102xに垂直な平面内において移動することができる。或いは、図7を参照すると、L字形に形成された2つの前枠保持冶具156a、156bを用いてもよい。この構成では、前枠保持冶具156aの内面と、前枠保持冶具156bの内面との間に前枠103の外周部を挟んで前枠103を保持することができる。2つの前枠保持冶具156a、156bは後鏡筒チャッキングアーム144によって支持することができる。
図8を参照すると、光学系のコントラストを測定するためのチャート表示部160の構成が示されている。例えば、チャート表示部160は、5個のチャート表示ユニット160a〜160eを含むように構成される。1つのチャート表示ユニット160aは、チャート表示部160の中央部に配置され、他の4つのチャート表示ユニット160b〜160eは、チャート表示部160の周辺部に点対称に配置されるのが好ましい。すなわち、チャートは、チャート表示部160の中央部と、4箇所の周辺部とに配置される。それぞれのチャート表示ユニット160a〜160eは、縦縞を含むチャートと、横縞を含むチャートとを含むのが好ましい。光軸102xがチャート表示ユニット160aの中心を通るように、チャート表示部160を配置するのが好ましい。それぞれのチャート表示ユニット160a〜160eは、光源によってチャートの後方から撮像レンズ106に向かって光を透過させるように構成するのが好ましい。それぞれのチャートの像は撮像レンズ106の光学系を通過して受光素子110に投影されるように構成される。
図8には4箇所の周辺部にチャート表示ユニットを設けた構造を示したけれども、チャート表示ユニットは、6箇所以上の周辺部に配置することもできる。また、チャート表示ユニットは、チャート表示部160の中央部から第1の距離にある周辺部に点対称に複数箇所に配置し、さらに、チャート表示ユニットは、チャート表示部160の中央部から第2の距離にある周辺部に点対称に複数箇所に配置することもできる。加えて、チャート表示ユニットは、チャート表示部160の中央部から異なる複数の距離にある周辺部に、それぞれ点対称に複数箇所に配置することもできる。或いは、それぞれのチャート表示ユニットは、チャート表示部160の中央部から異なる複数の距離にある周辺部に、それぞれ配置されたチャートを含むように構成することができる。上記のそれぞれのチャートは、縦縞を含むチャートと、横縞を含むチャートとを含むのが好ましい。
図9を参照すると、レンズ製造装置100は、さらに、レンズ製造装置の作動に関する情報を入力し、レンズ製造装置の動作を管理するための演算処理装置200を備える。例えば、演算処理装置200は、汎用コンピュータ、パーソナルコンピュータなどで構成することができる。演算処理装置200は、入力部210と、処理部220と、出力部240とを含む。入力部210は、キーボード、カードリーダ、各種のハードディスク読取装置、各種のテープ読取装置、各種の通信回線入力装置などで構成される。出力部240は、表示装置、プリンタ、各種のハードディスク書込装置、各種のテープ書込装置、各種の通信回線出力装置などで構成される。処理部220の動作は、個々の動作内容を定めたプログラムをコンピュータに設定することによって、ソフトウエアによって制御することができる。或いは、処理部220の動作は、個々の動作内容を定めたプログラムをソフトウエアとしてPLA−ICなどに設定してもよい。
処理部220は、入力部210が出力する入力内容に関する情報を制御する動作制御部222と、レンズ製造装置100の処理手順を記憶している処理手順記憶部224と、レンズ製造装置100の処理に用いられる計算式、データ等を記憶している処理データ記憶部225と、受光素子110が出力するチャートの像に関する情報を制御する受光信号制御部226と、XYテーブル132およびZ昇降ステージ122の駆動量を演算する駆動量演算部228と、駆動量演算部228が出力するXYテーブル132の動作に関する信号に基づいてXYテーブル132の駆動を制御するXYテーブル駆動制御部230と、駆動量演算部228が出力するZ昇降ステージ122の動作に関する信号に基づいてZ昇降ステージ122の駆動を制御するZ昇降ステージ駆動制御部232と、駆動量演算部228が演算した演算結果、入力データ、出力データ等を記憶している演算データ記憶部234とを含む。
駆動量演算部228は、動作制御部222が出力するレンズ製造装置100の動作に関する信号に基づいて、処理手順記憶部224が記憶している処理手順にしたがって、処理データ記憶部225が記憶している記憶内容を用いて、受光信号制御部226から入力するチャートの像に関する情報を演算処理するように構成される。処理手順記憶部224、処理データ記憶部225、演算データ記憶部234は、コンピュータに内蔵してもよいし、別個に設けたハードディスク(磁気ディスク、光ディスク、MOディスクなど)、磁気テープ、ROM、RAMなどを用いてもよい。
例えば、XYテーブル132の動作は、ステッピングモータなどのアクチュエータによって制御することができる。XYテーブル駆動制御部230は、XYテーブル132の動作を制御するステッピングモータに駆動信号を出力するように構成される。同様に、例えば、Z昇降ステージ122の動作は、ステッピングモータなどのアクチュエータによって制御することができる。Z昇降ステージ駆動制御部232は、Z昇降ステージ122の動作を制御するステッピングモータに駆動信号を出力するように構成される。出力部240は、動作制御部222、駆動量演算部228などが出力する信号を受け入れて、レンズ製造装置100の作動に関する入力情報と、レンズ製造装置100の動作内容などの情報を出力することができるように構成される。
受光素子110は、撮像レンズ106の光学系を通過したチャートの像を受光して、チャートの像に関する情報を受光信号制御部226に出力する。駆動量演算部228はZ昇降ステージ122の駆動量を演算し、Z昇降ステージ122の動作に関する信号をZ昇降ステージ駆動制御部232に出力することができるように構成される。駆動量演算部228が出力するZ昇降ステージ122の動作に関する信号に基づいて、Z昇降ステージ駆動制御部232は、Z昇降ステージ122の動作を制御するステッピングモータに駆動信号を出力し、Z昇降ステージ122を上方又は下方に向かって移動させ、受光素子110を光軸102xに沿う方向に移動させることができるように構成される。
さらに、駆動量演算部228は、チャート表示部160の中央部に配置したチャートを含む複数のチャートのデフォーカス特性とに基づいて、光軸102xに垂直な平面内における撮像レンズ106の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することができるように構成される。駆動量演算部228が出力するXYテーブル132の動作に関する信号に基づいて、XYテーブル駆動制御部230は、XYテーブル132の動作を制御するステッピングモータに駆動信号を出力し、XYテーブル132を光軸102xに垂直な平面内で移動させることができるように構成される。
図示した実施形態では、移動することができる一部の光学系は、前枠103に取り付けられた第1光学系102である。第1光学系102は、駆動量演算部228により決定された前記移動方向に向けて、前記決定された移動量の値だけ、光軸102xに垂直な平面内で移動することができるように構成される。或いは、第2光学系104を移動させるように構成することもできる。移動すべき光学系の移動方向及び移動量の決定は、受光素子122を光軸102xに沿う方向に移動させ、駆動量演算部228が、周辺部の4箇所に配置したチャートのコントラストの値の演算結果に基づいて決定することができるように構成される。
第1光学系102の移動方向及び移動量は、第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較と、前記第1の対角線方向と異なる方向である第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較とを行うことによって決定されるように構成される。ここで、第1光学系102の移動方向及び移動量は、前記第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第1ベクトルと、前記第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第2ベクトルとを求め、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルのベクトル和を求めることによって決定されるように構成される。
(2)撮像レンズの製造方法:
次に、本発明の撮像レンズの製造方法について説明する。本発明の方法は、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズの製造に関するものである。本発明の方法では、 コントラストを測定するためのチャートをチャート表示部の中央部および周辺部に配置する。図8を参照すると、チャート表示ユニット160aは、チャート表示部160の中央部に配置され、チャート表示ユニット160b〜160eは、チャート表示部160の周辺部にほぼ点対称に配置される。すなわち、チャートは、チャート表示部160において、中央部と、4箇所の周辺部とに配置されるのが好ましい。
図12を参照すると、それぞれのチャート表示ユニット160a〜160eは、縦縞を含むチャートと、横縞を含むチャートとを含んでいる。縦縞を含む1つのチャート160a1と、横縞を含む1つのチャート160a5とが、チャート表示ユニット160aの中心CCの付近に配置される。チャート表示ユニット160aにおいて、中心CCを基準として、製造すべき撮像レンズのイメージサークルの半径をRCと定義する。
さらに、チャート表示ユニット160aにおいて、中心CCを基準として、半径が0.1*RCの円(RCの10%の位置にある円)の上に、縦縞を含むチャート160a11、160a12と、横縞を含むチャート160a15、160a16とが配置される。2つのチャート160a11、160a12は、90度の角度間隔をなす位置に配置されるのが好ましい。2つのチャート160a15、160a16は、900度の角度間隔をなす位置に配置されるのが好ましい。チャート160a11と、チャート160a15は、90度の角度間隔をなす位置に配置されるのが好ましい。チャート160a12と、チャート160a16は、90度の角度間隔をなす位置に配置されるのが好ましい。中心CCを基準として、半径が0.1*RCの円の上の位置あるチャート160a11、160a12、160a15、160a16を「像高1割のチャート」と定義する。
さらに、チャート表示ユニット160aにおいて、中心CCを基準として、半径が0.3*RCの円(RCの30%の位置にある円)の上に、縦縞を含む4つのチャート160a31〜160a34と、横縞を含む4つのチャート160a35〜160a38とが配置される。4つのチャート160a31〜160a34は、円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に配置される。4つのチャート160a35〜160a38は、円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に配置される。中心CCを基準として、半径が0.3*RCの円の上の位置あるチャート160a31〜160a34、160a35〜160a38を「像高3割のチャート」と定義する。
さらに、チャート表示ユニット160aにおいて、中心CCを基準として、半径が0.4*RCの円(RCの40%の位置にある円)の円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に、縦縞を含む4つのチャート160a41〜160a44と、横縞を含む4つのチャート160a45〜160a48とが配置される。4つのチャート160a41〜160a44は、円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に配置される。4つのチャート160a45〜160a48は、円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に配置される。中心CCを基準として、半径が0.4*RCの円の上の位置あるチャート160a41〜160a44、160a45〜160a48を「像高4割のチャート」と定義する。
さらに、チャート表示ユニット160b〜160eにおいて、中心CCを基準として、半径が0.8*RCの円(RCの80%の位置にある円)の上の位置に、縦縞を含む4つのチャート160a81〜160a84、と、横縞を含む4つのチャート160a85〜160a88とが配置される。4つのチャート160a81〜160a84は、円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に配置される。4つのチャート160a85〜160a88は、円周方向に等しい角度間隔(90度の角度間隔)で4分割された位置に配置される。中心CCを基準として、半径が0.8*RCの円の上の位置あるチャート160a81〜160a84、160a85〜160a88を「像高8割のチャート」と定義する。例えば、チャート距離が500mmである場合、中心CCからチャート160a81までの距離RD、すなわち、0.8*RCは260.832mmである。
図12には、中心CCを基準として、半径が0.1*RCの円、0.3*RCの円、0.4*RCの円、0.8*RCの円のそれぞれの円周方向にチャートを配置しているが、本発明では、これらと異なる半径の位置にチャートを配置することができる。或いは、上記のいずれかの位置において、チャートを配置しなくてもよい。図12には、90度の角度間隔、或いは、180度の角度間隔で円周方向にチャートを配置しているが、本発明では、これらと異なる角度間隔でチャートを配置することができる。或いは、縦縞を含むチャートだけを用いることもできるし、横縞を含むチャートだけを用いることもできるし、他のタイプのチャートを用いることもできる。
図13(a)を参照すると、縦縞を含むチャートは、チャート幅が64LP/mmで、ピッチPCが1.3617mmである「白黒ペア」で構成することができる。図13(b)を参照すると、同様に、横縞を含むチャートは、チャート幅が64LP/mmで、ピッチPCが1.3617mmである「白黒ペア」で構成することができる。或いは、チャート幅は24LP/mmにすることもできるし、32LP/mmなどの他の値にすることもできる。
図1および図12を参照すると、共通の光軸を有する複数の光学系を含む製造すべき撮像レンズ106の複数の光学系を通るチャートの像を受光するための受光素子110として、CCDを準備する。受光素子110はZ昇降ステージ122に対して配置される。チャートは、チャート表示部160の中央部と、周辺部の複数の箇所とに配置される。複数の光学系は第1光学系102と第2光学系104とを含む。第1光学系102は、XY方向移動装置130によって光軸102xに垂直な平面内で移動できるように配置される。次に、第1光学系102と第2光学系104を通ったチャートの像を受光素子110に受光させる。次に、演算処理装置200は、Z昇降ステージ122を動作させて、受光素子110を光軸102xに沿う方向に移動させる。次に、演算処理装置200は、複数のチャートのデフォーカス特性を求める。次に、演算処理装置200は、前記求められたデフォーカス特性に基づいて、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量を決定する。次に、演算処理装置200は、前記決定された移動方向に向けて、前記決定された移動量の値だけ、第1光学系102を光軸102xに垂直な平面内で移動させる。次に、接着剤などを用いて第1光学系102と第2光学系104を互いに対して固定する。
図10を参照すると、本発明の方法において、複数のチャートのデフォーカス特性を取得するルーチンを説明する。演算処理装置200は、Z昇降ステージ122の動作に関する信号をZ昇降ステージ駆動制御部232に出力し、この信号に基づいて、Z昇降ステージ駆動制御部232は、Z昇降ステージ122の動作を制御するステッピングモータに駆動信号を出力し、Z昇降ステージ122を動作させて、受光素子110(CCD)を光軸102xに沿う方向に移動させる(段階S301)。受光素子110(CCD)を駆動する位置は、[(画像読出し開始位置)−(単位ステップ)]として定められる。「画像読出し開始位置」は、予め、レンズ製造装置100を用いてキャリブレーションなどによって定めることができる。この「単位ステップ」は、製造すべき撮像レンズ106の被写界深度および受光素子110(CCD)の被写界深度を基にして計算することができる。例えば、「単位ステップ」は、計算した装置全体の被写界深度の(1/3)として定めることができる。
次に、演算処理装置200のZ昇降ステージ駆動制御部232は、Z昇降ステージ122を動作させて、受光素子110(CCD)を光軸102xに沿う方向に「単位ステップ」だけ移動させる(段階S302)。次に、演算処理装置200の受光信号制御部226は、複数のチャートに関する1フレーム画像を読み出す。演算処理装置200の駆動量演算部228は各チャートについて、それぞれCTFを計算して、計算結果を演算処理装置200の演算データ記憶部238に記憶する(段階S303)。
図14を参照すると、各チャートについて、それぞれCTFを計算するためのチャートCTF測定範囲KJを定義する。例えば、チャートCTF測定範囲KJは、3箇所の黒色部分と、2箇所の白色部分とを含むように定義することができる。図15を参照すると、CTFを計算する原理を説明するための波形図が示されている。図15において、横軸にチャートCTF測定範囲KJの基準位置からの距離をとり、縦軸にそれぞれの位置における出力電圧をとる。図14において、チャートCTF測定範囲KJに対応する領域KJ1において、白色コントラスト最大値をCmaxとし、黒色コントラスト最小値をCminと定義する。このとき、CTFは、[(Cmax−Cmin)/(Cmax+Cmin)]で定義される。駆動量演算部228は各チャートについて、受光信号制御部226が出力する信号に基づいて、それぞれのチャートについて、CTFを計算する。
図10を参照すると、受光素子110(CCD)を光軸102xに沿う方向に「単位ステップ」だけ移動させて、その状態でCTFを計算する。CTFピーク値を十分に識別することができるように、ピーク位置でのCTFの値に対して、その75%以下までCTFの値が減少する位置まで、「単位ステップ」ずつ、受光素子110(CCD)を光軸102xに沿う方向に移動させる。このような条件を満たすとき、読出し回数が終了したと判断する(段階S304)。段階S304において、読出し回数が終了していないと判断されると、段階S302にもどる。
図11を参照すると、本発明の方法において、アライメントの処理内容を説明する。図10を参照して説明したように、第1ステージにおいて、デフォーカス特性取得ルーチンが行われる(段階S401)。次に、処理を終了してよいかどうかの最終判断を行う(段階S402)。この最終判断は、画面中心ピーク位置での各周辺4隅のチャート、すなわち、中心部チャートのピーク位置での「像高8割のチャート」に関するCTFが規定された設計仕様を満足する値になっているかどうかによって判断する。例えば、製造すべき撮像レンズの限度サンプルを用意して、実際にチャートを撮影することによって、製造すべき撮像レンズに対する規定値を決定することができる。チャート幅が64LP/mmであるとき、「像高8割のチャート」に関するCTFが規定値である0.2になっているときに、撮像レンズを良品とするように判断することができる。このような「像高8割のチャート」に関するCTFの規定値は、撮像レンズを搭載する撮像機器のCCDが3メガバイト以上である構成に対応している。このような「像高8割のチャート」に関するCTFの規定値は、撮像レンズの用途と、撮像機器に用いられるCCDやフィルムの特性によって定められる。例えば、CTFの規定値は、撮像レンズの完成品における性能が下限のものの複数個について、各チャートの下限値を実際に測定して、その値に製造上のマージンを上乗せして設定することができる。
段階S402において、処理を終了してよいと判断されない場合、ステージ・アップの処理を行う(段階S404)。ここで、「ステージ・アップ」とは、中心部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値となる像面位置での、周辺部4箇所に配置したチャートのコントラストの各値が規定値以上になっているかどうかを判定することである。ここで、周辺部4箇所に配置したチャートは、「像高4割のチャート」である。アライメントの初期は、「像高8割のチャート」が、ぼけた状態で、デフォーカス特性からピーク値を判断することはできない。このとき、中心部チャートのピーク位置での「像高4割のチャート」におけるCTFが規定値以上になるまで、「像高8割のチャート」に関するデータは無視される。中心部チャートのピーク位置での「像高4割のチャート」におけるCTFが規定値以上になれば、「ステージ・アップ処理」を行い、「像高8割のチャート」に関するデータを用いてアライメントを行う。ここで、「ステージ・アップ処理」とは、中心部チャートのピーク位置での「像高4割のチャート」におけるCTFが規定値以上になったとき、比較するチャートを「像高4割のチャート」から「像高8割のチャート」に変更する処理を示す。ステージ・アップが完了したと判断されるまで、このステージ・アップは行われる。ステージ・アップ処理が行われると、演算処理装置200の駆動量演算部228はアライメント方向を決める。駆動量演算部228が出力するXYテーブル132の動作に関する信号に基づいてXYテーブル132は駆動され、前鏡筒103を光軸102xに垂直な平面内で移動させる(段階S405)。
図16および図17を参照すると、デフォーカス特性を取得する原理を説明する図が示されている。Z昇降ステージ122を動作させて、受光素子110(CCD)を光軸102xに沿う方向に動かす。このとき、図17において、横軸に受光素子110(CCD)移動量をとり、縦軸にチャートのコントラストを表すCTFをとる。横軸の右方向は、対物側で前ピンを示し、横軸の左方向は、結像側で後ピンを示している。図16において、中心421の箇所に配置したチャートに関するCTFは、図17において曲線421Cで示されている。図16において、周辺部の4隅のチャート位置422〜425の箇所に配置したチャートに関するCTFは、図17において、それぞれCTF曲線422C〜425Cで示されている。CTF曲線は、図10に示すルーチンにおいて読出し回数分の処理が完了した時点で、1曲線分が作成される。それぞれのチャート位置において、縦縞に関するCTFをCTFVとし、横縞に関するCTFをCTFHとしたとき、そのチャート位置におけるCTFは、(CTFV2 +CTFH2 )の平方根の値として表すことができる。
図17において、対角方向の2箇所におけるCTF曲線を比較する。チャート位置425におけるCTF曲線425cは、CTF曲線422cのピーク位置に比べて「前ピン」側にピーク位置があることを示し、チャート位置422におけるCTF曲線422cは、CTF曲線425cのピーク位置に比べて「後ピン」側にピーク位置があることを示していることがわかる。したがって、駆動量演算部228は、前鏡筒103をチャート位置425からチャート位置422に向かって、距離430Aだけ移動する必要があると演算する。また、チャート位置423におけるCTF曲線423cは、CTF曲線424cのピーク位置に比べて「前ピン」側にピーク位置があることを示し、チャート位置424におけるCTF曲線424cは、CTF曲線423cのピーク位置に比べて「後ピン」側にピーク位置があることを示していることがわかる。ここで、「前ピン」とは、受光素子110(CCD)の撮像レンズに近い方の側にチャートの像が結像することを意味する。「後ピン」とは、受光素子110(CCD)の撮像レンズから遠い方の側にチャートの像が結像することを意味する。
駆動量演算部228は、前鏡筒103をチャート位置423からチャート位置424に向かって、距離430Bだけ移動する必要があると判断する。図16において、前鏡筒103を動かす方向は、チャート位置425からチャート位置422に向かう方向で、大きさが430Aである「ベクトル430AA」と、チャート位置423からチャート位置424に向かう方向で、大きさが430Bである「ベクトル430BB」の和のベクトルの方向であることが、駆動量演算部228によって演算される。前鏡筒103を動かす方向は、「ベクトル430AA」と、「ベクトル430BB」のベクトル和の大きさであることが、駆動量演算部228によって演算される。
次に、第2ステージにおいて、デフォーカス特性取得ルーチンが行われる(段階S406)。第2ステージにおけるデフォーカス特性取得ルーチンの処理内容は、第1ステージにおけるデフォーカス特性取得ルーチンの処理内容(段階S401)と同様である。次に、処理を終了してよいかどうかの最終判断を行う(段階S407)。この最終判断は、段階S402における判断と同様である。すなわち、処理を終了してよいかどうかは、受光素子110を光軸102xの方向に移動させ、中央部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値での、4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値(ピーク位置とは限らない)に基づいて決定される。ここで、4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値が規定値以上になっているとき、処理を終了してよいと判断することができる。段階S402において処理を終了してよいと最終判断された場合、段階S407において処理を終了してよいと最終判断された場合、アライメント処理は終了する。
段階S407において、処理を終了してよいと判断されなかった場合、すでに行った処理回数がルーチンの最大回数に達したかどうかを判断する(段階S408)。ルーチンの最大回数は、予め、撮像レンズの試作品を用いて実験などにより決定することができる。段階S408において、すでに行った処理回数がルーチンの最大回数に達していないと判断された場合、段階S403に戻る。段階S408において、すでに行った処理回数がルーチンの最大回数に達していると判断された場合、アライメント処理は終了する。
以上説明したように、本発明の方法では、第1光学系102の移動方向及び移動量の決定は、受光素子110を光軸102xに沿う方向に移動させ、周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量を決定することによって行われる。本発明の方法では、第1光学系102の移動方向及び移動量の決定は、受光素子110を光軸102xに沿う方向に移動させ、中央部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値での、4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値に基づいて、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量を決定することによって行われる。
本発明の方法では、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量は、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量は、第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較と、前記第1の対角線方向と異なる方向である第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較とにより決定される。
また、本発明の方法では、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量は、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量は、前記第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第1ベクトルと、前記第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第2ベクトルとを求め、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルのベクトル和を求めることによって決定される。また、本発明の方法では、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向は、対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較において、像面位置が前ピン側にあるほうのチャート位置から、像面位置が後ピン側にあるほうのチャート位置へ向かって、第1光学系102を移動させる方向として決定される。
本発明の方法では、チャート表示部は、中心からの距離が異なる位置に配置されたチャートを含むように構成され、第1光学系102の移動方向及び移動量の決定は、受光素子110を光軸102xに沿う方向に移動させ、中心に近い方の位置に配置された複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、光軸102xに垂直な平面内における第1光学系102の移動方向及び移動量を最初に決定することによって行われる。本発明の方法では、チャートのデフォーカス特性は、チャートのCTFを測定することによって求められる。
図18(a)を参照すると、エアー吸引チャックを用いて、第1レンズ102a、レンズスペーサ103c、第2レンズ102bが、この順序で前枠103の内部に挿入される。前枠103の後面の外周部付近にUV接着剤が塗布され、硬化される。レンズスペーサ103cは、第1レンズ102aの後面の外周部付近と、第2レンズ102bの前面の外周部付近との間に配置される。図18(b)を参照すると、エアー吸引チャックで、第3レンズ104aが後枠105の内部に挿入される。図18(c)を参照すると、後枠105の前端面の外周部付近にUV接着剤が塗布され、硬化される。前述した本発明の方法を用いて、前枠103を後枠105に対してアライメント処理後、UV接着剤塗布部にUVを照射し、前枠103を後枠105に対して固定させる。
(3)撮像レンズの他の構造:
次に、本発明の方法を用いて製造することができる撮像レンズの他の構造について説明する。図19を参照すると、本発明の方法を用いて製造することができる撮像レンズの他の第1構造が示されている。第1光学系502は、第1レンズ502aを含むように構成される。第2光学系504は、第2レンズ504aと第3レンズ504bを含むように構成される。第1光学系502は、前枠503によって支持される。第2光学系504は、後枠505によって支持される。UV接着剤塗布箇所505dは、前枠503の後端面の外周部付近と、後枠505の前端面の外周部付近との間に位置している。フランジバック調整用ねじ505fが、後枠505の外周部に形成される。第1レンズ502aの後面の外周部付近のリング状平面部の一部は、第2レンズ504aの前面のリング状平面部の一部に接触するように構成することができる。前述した本発明の方法を用いて、前枠503を後枠505に対してアライメント処理後、UV接着剤塗布箇所505dにUVを照射し、前枠503を後枠505に対して固定することができる。
図20を参照すると、本発明の方法を用いて製造することができる撮像レンズの他の第2構造が示されている。第1光学系522は、第1レンズ522aと第2レンズ522bを含むように構成される。第2光学系524は、第3レンズ524aを含むように構成される。第1光学系522は、レンズ枠523によって支持される。第3レンズ524aの外周部と、レンズ枠523の内面との間に0.05mm〜0.1mm程度のクリアランスが設けられる。UV接着剤塗布箇所525dは、第3レンズ524aの外周部と、レンズ枠523の内面との間に位置している。フランジバック調整用ねじ525fが、レンズ枠523の外周部に形成される。第3レンズ524aの前面の外周部付近のリング状平面部の一部は、レンズ枠523のリング状平面部の一部に接触するように構成することができる。エアー吸引チャック530を用いて第3レンズ524aを支持した状態で、前述した本発明の方法を用いて、レンズ枠523を第3レンズ524aに対してアライメント処理後、UV接着剤塗布箇所525dにUVを照射し、第3レンズ524aをレンズ枠523に対して固定することができる。
(4)携帯電話ユニットの構造:
次に、本発明の方法を用いて製造することができる撮像レンズを用いた撮像装置の一例として、携帯電話ユニットの構造について説明する。図21を参照すると、携帯電話ユニット600は、ユニット本体602を備える。複数の操作用キー610と、表示部612とがユニット本体602の上面に設けられる。本発明の方法を用いて製造することができる撮像レンズ620は、AFアクチュエータ622に固定される。撮像レンズ620の光学系が固定焦点である場合、AFアクチュエータ622を用いなくてもよいが、AFアクチュエータ622を用いると、ピント合わせの機能を向上させることができる。撮像レンズ620の外周に設けられた雄ねじ部(図示せず)を、AFアクチュエータ622の撮像レンズ支持部の雌ねじ(図示せず)にねじこむことによって、撮像レンズ620をAFアクチュエータ622に対して固定することができるように構成される。AFアクチュエータ622は、ユニット本体602に対して配置することができる。CCD・DSPモジュール630がユニット本体602に対して配置される。CCD・DSPモジュール630は、受光素子を構成するCCDと、CCDが受光した画像に関する信号の処理を高速化させるためのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)とを含んでいる。以上説明したように、「レンズモジュール」は、撮像レンズ620、AFアクチュエータ622、受光素子(CCD)およびデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成されている。撮像レンズ620の光学系を通る光は、CCD・DSPモジュール630の内部に配置された受光素子(CCD(図示せず))に入射するように構成される。CCD・DSPモジュール630の内部に配置された受光素子に入射された被写体の像は、画像処理部(図示せず)によって演算処理され、表示部612に表示することができ、また、画像記録部(図示せず)に記録されるように構成される。
本発明の製造方法を用いると、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを短時間で効率的に製造することができる。また、本発明の製造装置は、小型で構成がシンプルであり、共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを短時間で効率的に製造するのに使用することができる。
本発明の実施形態において、装置の全体構成を示す概略側面図である。 本発明の実施形態において、撮像レンズの支持部とCCDの部分の構造を示す部分拡大側面図である。 本発明の実施形態において、XYテーブルの部分を示す概略側面図である。 本発明の実施形態において、撮像レンズの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態において、撮像レンズを支持した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態において、撮像レンズを支持した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態において、別の支持方法によって撮像レンズを支持した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態において、コントラストを測定するためのチャート表示部の構成の概略を示す斜視図である。 本発明の実施形態において、装置の代表的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態において、装置の作動方法を示す第1のフローチャートである。 本発明の実施形態において、装置の作動方法を示す第2のフローチャートである。 本発明の実施形態において、チャート表示部におけるチャートの配置を示す平面図である。 本発明の実施形態において、コントラストを測定するためのチャートの構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態において、コントラストを測定する段階を説明するためのチャートの平面図である。 本発明の実施形態において、コントラストを測定する段階における波形を説明するための図である。 本発明の実施形態において、コントラストを測定するためのチャートの配置と、光学系を調整する方向を説明するための図である。 本発明の実施形態において、コントラストの測定結果を説明するための図である。 本発明の実施形態において、撮像レンズの組立方法を示す斜視図である。 本発明の方法を適用することができる撮像レンズの他の構成を示す断面図である。 本発明の方法を適用することができる撮像レンズの更に他の構成を示す断面図である。 本発明の方法を適用して製造した撮像レンズを搭載した携帯電話ユニットの外観を示す斜視図である。
符号の説明
100 レンズ製造装置
102 第1光学系
103 前枠
104 第2光学系
105 後枠
106 撮像レンズ
110 受光素子
120 Z方向移動装置
122 Z昇降ステージ
130 XY方向移動装置
140 光学系支持装置
150 前枠保持冶具
160 チャート表示部

Claims (13)

  1. 共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズの製造方法において、
    コントラストを測定するためのチャートをチャート表示部の中央部および周辺部に配置する段階と、
    前記複数の光学系を通る前記チャートの像を受光するための受光素子を準備する段階と、
    前記複数の光学系を通った前記チャートの像を前記受光素子に受光させる段階と、
    前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定する段階と、
    前記決定された移動方向に向けて前記決定された移動量の値だけ前記複数の光学系のうちの一部の光学系を前記光軸に垂直な平面内で移動させる段階と、
    前記複数の光学系を互いに対して固定する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記チャートは、前記チャート表示部の中央部と、周辺部の複数の箇所とに配置され、前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定する段階は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定することからなることを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、さらに、
    前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部および前記周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断する段階を含み、
    前記チャートは、前記チャート配置部の中央部と、4箇所の周辺部とに配置され、
    前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断する段階は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値での、前記4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断することからなることを特徴とする方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較と、前記第1の対角線方向と異なる方向である第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較とにより決定されることを特徴とする方法。
  5. 請求項4に記載の方法であって、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、前記第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第1ベクトルと、前記第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第2ベクトルとを求め、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルのベクトル和を求めることによって決定されることを特徴とする方法。
  6. 請求項4又は5に記載の方法であって、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向は、対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較において、像面位置が前ピン側にあるほうのチャート位置から、像面位置が後ピン側にあるほうのチャート位置へ向かって、前記複数の光学系のうちの一部の光学系を移動させる方向として決定されることを特徴とする方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、前記チャート表示部は、中心からの距離が異なる位置に配置されたチャートを含むように構成され、前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定する段階は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中心に近い方の位置に配置されたチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を最初に決定することからなることを特徴とする方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法であって、前記チャートのデフォーカス特性は、前記チャートのCTFを測定することによって求められることを特徴とする方法。
  9. 共通の光軸を有する複数の光学系を含む撮像レンズを製造するためのレンズ製造装置において、
    コントラストを測定するための複数のチャートを含むチャート表示部と、
    前記複数の光学系を通る前記チャートの像を受光するための受光素子と、
    前記受光素子を前記光軸方向に移動させるためのZ方向移動装置と、
    前記光軸に垂直な平面内において前記複数の光学系のうちの一部の光学系を移動させるためのXY方向移動装置と、
    前記複数の光学系のうちの残りの光学系を支持するための光学系支持装置と、
    前記複数の光学系を通った前記チャートの像を前記受光素子に受光させ、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、複数のチャートのデフォーカス特性とに基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量を決定し、前記決定された移動方向に向けて前記決定された移動量の値だけ前記複数の光学系のうちの一部の光学系を前記光軸に垂直な平面内で移動させるための光学系移動装置と、
    を備えることを特徴とするレンズ製造装置。
  10. 請求項9に記載のレンズ製造装置であって、
    前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部および前記周辺部に配置した複数のチャートのデフォーカス特性に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断することができるように構成され、
    前記チャートは、前記チャート配置部の中央部と、4箇所の周辺部とに配置され、
    前記レンズ製造装置は、前記受光素子を前記光軸方向に移動させ、前記中央部に配置したチャートのコントラスト・ピーク値での、前記4箇所の周辺部に配置したチャートのコントラストの値に基づいて、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の調整が完了したかどうかを判断することができるように構成される、
    ことを特徴とするレンズ製造装置。
  11. 請求項9又は10に記載のレンズ製造装置であって、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較と、前記第1の対角線方向と異なる方向である第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較とにより、前記光学系移動装置によって決定されるように構成されていることを特徴とするレンズ製造装置。
  12. 請求項11に記載のレンズ製造装置であって、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向及び移動量は、前記第1の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第1ベクトルと、前記第2の対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の差に基づいて算出される第2ベクトルとを求め、前記第1ベクトルと前記第2ベクトルのベクトル和を求めることにより、前記光学系移動装置によって決定されるように構成されていることを特徴とするレンズ製造装置。
  13. 請求項11又は12に記載のレンズ製造装置であって、前記光軸に垂直な平面内における前記複数の光学系のうちの一部の光学系の移動方向は、対角線方向に配置された2つのチャートのコントラスト・ピーク値となる各像面位置の比較において、像面位置が前ピン側にあるほうのチャート位置から、像面位置が後ピン側にあるほうのチャート位置へ向かって、前記複数の光学系のうちの一部の光学系を移動させる方向として、前記光学系移動装置によって決定することができるように構成されることを特徴とするレンズ製造装置。
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