JP2006208350A - 液体の屈折率測定 - Google Patents
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Abstract
【課題】
眼科/眼鏡分野における眼鏡等の屈折力を測定するレンズメータにおいて、液体の屈折率を測定できる方法、装置を提供する。
【解決手段】 測定対象液体を入れる容器において、その容器は光が透過する上部あるいは下面部にプリズム形状を有する。測定は液体無充填時と液体充填時の容器ごとのプリズム屈折力を測定した差から、該液体の屈折率を計算により求める。
【選択図】 図1
眼科/眼鏡分野における眼鏡等の屈折力を測定するレンズメータにおいて、液体の屈折率を測定できる方法、装置を提供する。
【解決手段】 測定対象液体を入れる容器において、その容器は光が透過する上部あるいは下面部にプリズム形状を有する。測定は液体無充填時と液体充填時の容器ごとのプリズム屈折力を測定した差から、該液体の屈折率を計算により求める。
【選択図】 図1
Description
本発明は、眼科/眼鏡分野における眼鏡レンズ等の屈折力を検査するレンズメータに関するものである。
従来のレンズメータは、被検査レンズの屈折力、その中でも像側(後側)屈折力を測定するものであった。これは、被検査レンズに対し一方向から測定光を照射し、屈折された光位置を検知し、その位置を被検査レンズの置かれた位置(レンズメータではノーズピースと呼ばれるレンズ置き台)を基準とした長さの逆数で示された。
特開平5−231985
本発明で解決しようとする課題は、従来レンズメータでは測定困難であった液体の屈折率を求める方法を開示するものである。
レンズの屈折力を測定するレンズメータにおいて、一部にプリズム形状を含んだ形状の分かった液体容器に充填した液体の屈折力を測定することにより、液体の屈折率を測定可能としたレンズメータの測定方法。と、レンズの屈折力を測定するレンズメータにおいて、液体容器に充填した液体の屈折力を測定することで液体の屈折率を測定可能とした、レンズメータに用いられる、一部にプリズム形状を含んだ形状の分かった液体容器。である。
以下、計算方法を図面をもとに説明する。
図2は基本的なレンズメータの原理を示し、Oの位置がノーズピースといわれるレンズ設置位置4であり、平行な測定光源が被検レンズ7を透過後屈折を受け対物レンズ5を通って受光素子6へ結像する。この時受光素子上の高さqは被検査レンズの屈折力D(焦点距離Fの逆数)に比例する。受光素子で検知した光は光電効果により、電気信号に変えられ、ここでは図示されていない電気信号処理系を通して演算される。つまりqの大きさを知ることでFの大きさが計算できるのである。この測定原理は参考としてあげた特許文献1に詳説してあるのでここでは省略する。
図2は基本的なレンズメータの原理を示し、Oの位置がノーズピースといわれるレンズ設置位置4であり、平行な測定光源が被検レンズ7を透過後屈折を受け対物レンズ5を通って受光素子6へ結像する。この時受光素子上の高さqは被検査レンズの屈折力D(焦点距離Fの逆数)に比例する。受光素子で検知した光は光電効果により、電気信号に変えられ、ここでは図示されていない電気信号処理系を通して演算される。つまりqの大きさを知ることでFの大きさが計算できるのである。この測定原理は参考としてあげた特許文献1に詳説してあるのでここでは省略する。
本発明では、上で述べた従来のレンズメータで液体の屈折率を測定する方法を開示するのであるが、そのために図1で示した液体容器を説明する。本発明の液体容器8は次の3つの部分からなっている。既知の頂角θをもつ上面部と、透光体で作られた平行平面の液体入れ2と、1と2の間に作られた液体充填用空間3からなっている。図面では傾斜上面部に注入スペースが空けてある。
図3は液体の入った容器に光線が入射する様子を示している。図面は説明のため横方向に描かれてあるが、実際は上下面に配置される。図に示されたように、平行光線が液体の入った容器8に入射後容器と液体との屈折率差から角度βの偏向を受け、受光素子に高さHで結像した状態を示している。このHの大きさはレンズメータではプリズムディオプターの値(=P)で測定される。眼鏡光学の装置では1プリズムディオプターは1m先の1cmを単位として計算されるため、以下の関係式が導かれる。
P=100・tanβ
sinβ=P/√(1002+P2)
また、容器の屈折率をn、液体の屈折率をNとする。この液体入容器に平行に入射した光線のスネルの法則を用いた光線追跡より、液体の屈折率Nは次式で求められる。
sinβ=P/√(1002+P2)
また、容器の屈折率をn、液体の屈折率をNとする。この液体入容器に平行に入射した光線のスネルの法則を用いた光線追跡より、液体の屈折率Nは次式で求められる。
K=n・cosθ−sinβ/sinθ
N=√(n2・sin2θ+K2)
しかしながら、上式(数1)(数2)はあくまで理論的なものであり、実際の装置での製造誤差等が考慮されていない。このため、現実的には既知の液体を数種類用意し、それらを測り比べた値から係数を求めておき、得られた測定値に掛け合わせて表示する。
N=√(n2・sin2θ+K2)
しかしながら、上式(数1)(数2)はあくまで理論的なものであり、実際の装置での製造誤差等が考慮されていない。このため、現実的には既知の液体を数種類用意し、それらを測り比べた値から係数を求めておき、得られた測定値に掛け合わせて表示する。
本発明では、傾斜付の透明容器8に屈折率の知りたい液体を入れ、液体の屈折率を眼科/眼鏡分野で使用されているレンズメータをもちいて測定計算する方法を開示した。これにより、従来特殊な装置が必要とされてきた液体の屈折率が簡単に測定できるようになるのである。眼科等病院で使用される各種液体の屈折率が知りたい時にはすぐ利用できるようになる。また、屈折率は糖度とも密接な関連があり、別に屈折率−糖度の相関を調べることで糖度計としても使用できる可能性がある。
どのような形態のレンズメータにも適用可能であるが、プリズムディオプターの測定可能な範囲に限られる。また、液体の屈折率をより精度よく求めるため、容器屈折率は液体に比べ多きことが望まれる。説明は傾斜ふたと平行容器の組合せで行ったが、本発明の趣旨に合うプリズムディオプターの大きさから求める方式にあう容器形状であればもちろん含まれる。
液体を収納する容器のふた部の傾斜角は、測定レンズメータの可測定プリズムディオプター(表示単位は△で表示する)が5△であれば、10〜15°(BK7)から5°前後(N=1.8位の高屈折率レンズ)になる。もし可測定範囲が10△であれば、10〜25°(BK7)から5〜10°(高屈折率レンズ)くらいの傾斜角が望ましい。ただし透過率があまりに低い材質はさけるべきであり、特許文献1で開示されたレンズメータでは透過率は10%は必要である。できれば無色透明な材質が望まれる。容器厚みは2〜5ミリぐらいが適当である。液体を入れる部分の厚みは、出し入れを考慮して5〜20ミリ程度は必要とされる。
眼科/眼鏡分野での測定のみに関わらず、広く一般の液体屈折率測定に応用ができると思われる。また、果実の糖度を測定するための指標となる測定も可能である。
1 傾斜付容器ふた
2 液体容器
3 液体
4 被検レンズ設置面
5 対物レンズ
6 受光素子
7 被検レンズ
8 液体容器全体
2 液体容器
3 液体
4 被検レンズ設置面
5 対物レンズ
6 受光素子
7 被検レンズ
8 液体容器全体
Claims (2)
- レンズの屈折力を測定するレンズメータにおいて、一部にプリズム形状を含んだ形状の分かった液体容器に充填した液体の屈折力を測定することにより、液体の屈折率を測定可能としたレンズメータの測定方法。
- レンズの屈折力を測定するレンズメータにおいて、液体容器に充填した液体の屈折力を測定することで液体の屈折率を測定可能とした、レンズメータに用いられる、一部にプリズム形状を含んだ形状の分かった液体容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005051917A JP2006208350A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 液体の屈折率測定 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005051917A JP2006208350A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 液体の屈折率測定 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006208350A true JP2006208350A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36965358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005051917A Pending JP2006208350A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 液体の屈折率測定 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006208350A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62225921A (ja) * | 1986-03-27 | 1987-10-03 | Tokyo Optical Co Ltd | レンズメ−タ− |
JPH03170847A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-24 | Otsuka Denshi Kk | 示差屈折率計用セル |
JP2002005786A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Topcon Corp | アッベ数測定装置及びアッベ数測定方法 |
JP2002296181A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Jasco Corp | 示差屈折率計 |
-
2005
- 2005-01-28 JP JP2005051917A patent/JP2006208350A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62225921A (ja) * | 1986-03-27 | 1987-10-03 | Tokyo Optical Co Ltd | レンズメ−タ− |
JPH03170847A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-24 | Otsuka Denshi Kk | 示差屈折率計用セル |
JP2002005786A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Topcon Corp | アッベ数測定装置及びアッベ数測定方法 |
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