JP2006207119A - 地震時における橋梁支承の機能維持方法、橋梁支承を下部構造に固定するためのボルト及び橋梁支承と下部構造との固定構造 - Google Patents
地震時における橋梁支承の機能維持方法、橋梁支承を下部構造に固定するためのボルト及び橋梁支承と下部構造との固定構造 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】橋梁において上部構造6と下部構造14との間に設置される支承1が、想定外の地震動により損壊するのを防止して、その機能を維持する方法であって、想定外の地震動が発生したとき、支承1のベースプレート12を下部構造に固定するための固定部材13を破断させることによって、ベースプレート12と下部構造14との間で滑りが生じるようにした。具体的には、固定部材13はボルトからなり、ベースプレート12と下部構造14との接合面に沿って該ボルト13を破断させる。
【選択図】 図1
Description
この発明の目的は、想定外の地震動が発生したとき、復旧の容易な支承の一部のみを壊すことにより支承全体が損壊するのを防止してその機能を維持し、上部構造や下部構造の損傷を防止することにある。
すなわち、この発明は、橋梁において上部構造と下部構造との間に設置される支承が、想定外の地震動により損壊するのを防止して、その機能を維持する方法であって、
前記想定外の地震動が発生したとき、前記支承のベースプレートを下部構造に固定するための固定部材を破断させることによって、前記ベースプレートと前記下部構造との間で滑りが生じるようにしたことを特徴とする地震時における橋梁支承の機能維持方法にある。
ボルト軸部がボルト頭部側の大径軸部と、この大径軸部に段付き部を介して連設された小径軸部とからなり、
前記小径軸部の外周には前記段付き部側に所定長さの無ねじ部が存するように、雄ねじ部が形成されていることを特徴とする橋梁支承を下部構造に固定するためのボルトにある。
前記下部構造に上端面が該下部構造と面一となるように埋め込まれる筒状カプラーと、このカプラーの下部に固定されて前記下部構造に埋め込まれるアンカーボルトと、前記ベースプレートに形成されたボルト孔に挿入されて前記カプラーに固定されるボルトとを備え、
前記筒状カプラーの内周には上部に無ねじ部が存するように雌ねじ部が形成され、
前記アンカーボルトはその上端部が前記筒状カプラーの前記雌ねじ部に螺着され、
前記ボルトは、そのボルト軸部が前記ベースプレートのボルト孔に挿入されるボルト頭部側の大径軸部と、この大径軸部に段付き部を介して連設され、前記カプラーに固定される小径軸部とからなり、
前記小径軸部の外周には前記段付き部側に所定長さの無ねじ部が存するように、雄ねじ部が形成され、
このボルトは前記小径軸部の前記無ねじ部中間部に前記カプラーの上端が位置するように、該無ねじ部が前記カプラーの前記無ねじ部に嵌合されるとともに、前記小径軸部の前記雄ねじ部が前記カプラーの前記雌ねじ部に螺着されていることを特徴とする橋梁支承と下部構造との固定構造にある。
(1) 先ず、上部構造(桁)6を動かして上下沓3,4とともにベースプレート12を定位置に戻す。このとき、上記固定構造によりボルト孔17はカプラー15の孔(無ねじ部)28よりも必然的に大きなものとなっていることから、容易に位置決めをすることができる。
(2) 破断して残ったボルト部分は雌ねじ孔27が開口しているので、この雌ねじ孔27にこれと適合する図示しないボルトをねじ込む。そして、ボルトを最大限ねじ込んだ後もさらに同方向に回転させると、雌ねじ孔27と雌ねじ部26のねじは逆方向であることから、破断して残ったボルト部分がカプラー15から抜け出てくる。
(4) 以上のようにして、復旧が完了する。
2 ポット
3 下沓
4 上沓
6 桁(上部構造)
7 ソールプレート
8 セットボルト
9 せん断キー
10 サイドブロック
12 ベースプレート
13 固定ボルト
14 沓座モルタル(下部構造)
15 カプラー
16 アンカーボルト
17 ボルト孔
20 ボルト軸部
21 大径軸部
22 小径軸部
24 段付き部
25 無ねじ部
26 雄ねじ部
27 雌ねじ孔
28 無ねじ部
29 雌ねじ部
Claims (6)
- 橋梁において上部構造と下部構造との間に設置される支承が、想定外の地震動により損壊するのを防止して、その機能を維持する方法であって、
前記想定外の地震動が発生したとき、前記支承のベースプレートを下部構造に固定するための固定部材を破断させることによって、前記ベースプレートと前記下部構造との間で滑りが生じるようにしたことを特徴とする地震時における橋梁支承の機能維持方法。 - 前記固定部材はボルトからなり、前記ベースプレートと前記下部構造との接合面に沿って該ボルトを破断させることを特徴とする請求項1記載の地震時における橋梁支承の機能維持方法。
- 橋梁において上部構造と下部構造との間に設置される支承のベースプレートを、前記下部構造に固定するためのボルトであって、
ボルト軸部がボルト頭部側の大径軸部と、この大径軸部に段付き部を介して連設された小径軸部とからなり、
前記小径軸部の外周には前記段付き部側に所定長さの無ねじ部が存するように、雄ねじ部が形成されていることを特徴とする橋梁支承を下部構造に固定するためのボルト。 - 前記軸部の先端から前記無ねじ部に亘って該軸部と軸線が一致する雌ねじ孔が形成されて、この雌ねじ孔のねじと前記雄ねじ部のねじとは互いに逆ねじとなっていることを特徴とする請求項3記載の橋梁支承を下部構造に固定するためのボルト。
- 橋梁において上部構造と下部構造との間に設置される支承のベースプレートと下部構造との固定構造であって、
前記下部構造に上端面が該下部構造と面一となるように埋め込まれる筒状カプラーと、このカプラーの下部に固定されて前記下部構造に埋め込まれるアンカーボルトと、前記ベースプレートに形成されたボルト孔に挿入されて前記カプラーに固定されるボルトとを備え、
前記筒状カプラーの内周には上部に無ねじ部が存するように雌ねじ部が形成され、
前記アンカーボルトはその上端部が前記筒状カプラーの前記雌ねじ部に螺着され、
前記ボルトは、そのボルト軸部が前記ベースプレートのボルト孔に挿入されるボルト頭部側の大径軸部と、この大径軸部に段付き部を介して連設され、前記カプラーに固定される小径軸部とからなり、
前記小径軸部の外周には前記段付き部側に所定長さの無ねじ部が存するように、雄ねじ部が形成され、
このボルトは前記小径軸部の前記無ねじ部中間部に前記カプラーの上端が位置するように、該無ねじ部が前記カプラーの前記無ねじ部に嵌合されるとともに、前記小径軸部の前記雄ねじ部が前記カプラーの前記雌ねじ部に螺着されていることを特徴とする橋梁支承と下部構造との固定構造。 - 前記ボルト軸部の先端から前記無ねじ部に亘って該軸部と軸線が一致する雌ねじ孔が形成され、この雌ねじ孔のねじと前記雄ねじ部のねじとは互いに逆ねじとなっていることを特徴とする請求項5記載の橋梁支承と下部構造との固定構造。
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