JP2006205612A - 揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ - Google Patents

揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】メディア表面に着弾したインク滴から蒸発する揮発性物質が結露してインクジェットヘッドに付着するのを防ぐ揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】加熱温度制御手段90を用いて、第2検知手段80が検知したプラテン20の温度Tと第1検知手段70が検知したインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持する。そして、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10の温度と、インクジェットヘッド30の温度tとを、大きく乖離させすに、それらのプリントメディア10の温度とインクジェットヘッド30の温度tとの温度差を、インク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30表面に触れても結露を発生させない一定許容値範囲内に保持し続ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットヘッドから噴射されてプリントメディア表面に着弾したインク滴から蒸発する揮発性物質が、インクジェットヘッド表面で結露して、インクジェットヘッドに小粒状となって付着するのを防ぐ、揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタに関する。
図2に示したような、プラテン20上に搭載されたシート等のプリントメディア10上方をプラテン20表面とほぼ平行なX−Y方向(図の左右方向と表裏面方向)に相対的に移動させるインクジェットヘッド30に並ぶノズル32からインク滴を所定のタイミングで噴射させて、そのインク滴をプラテン20上に搭載されたプリントメディア10表面の所定部位にドット状に着弾させる、インクジェットプリンタが周知である。このプリンタによれば、そのプリントメディア10表面に、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をプリントできる。図2に示したプリンタにおいては、インクジェットヘッド30をガイドレール34に沿って、Y方向に移動させている。また、プリントメディア10の一部を送りローラ40と押さえローラ42との間に挟み込んで、送りローラ40をX方向に回転させることにより、そのプリントメディア10をプラテン20上をX方向に移動させている。そして、インクジェットヘッド30を、プラテン20上に搭載されたプリントメディア10上方をX−Y方向に相対的に移動させている。
このプリンタにおいては、近時、そのインクジェットヘッド30に並ぶノズル32から噴射させるインク滴に、高揮発性の有機溶剤にインク顔料又はインク染料を溶解してなる溶剤インク滴を用いるインクジェットプリンタが開発され、使用されている。溶剤インクの溶剤には、例えば、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、乳酸エステルなどの有機溶剤が用いられている。
この溶剤インク使用のプリンタによれば、そのインクジェットヘッド30に並ぶノズル32から噴射させてプラテン20上に搭載されたプリントメディア10表面にドット状に着弾させる溶剤インク滴により、そのプリントメディア10表面に複数の溶剤インクのドットの配列からなる、耐候性、耐水性に優れた絵図又は/及び文字をプリントできる。そして、その絵図又は/及び文字がプリントされたプリントメディア10を、耐候性、耐水性が要求される屋外広告等に使用可能となる。
また、この溶剤インク使用のプリンタによれば、そのインクジェットヘッド30に並ぶノズルから噴射させてプラテン20上に搭載されたプリントメディア10表面にドット状に着弾させる溶剤インク滴により、インク受理層が備えられていない、プラスチックシート等のプリントメディア10表面にも、絵図又は/及び文字をダイレクトに鮮明プリントできる。
この溶剤インク使用のプリンタには、図2に示したように、そのインクジェットヘッド30の走行経路下方のプラテン20内側に、プラテン20を加熱して、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10を間接的に加熱する電熱ヒータ等のプラテン加熱手段50が備えられている。そして、インクジェットヘッド30から噴射されてプラテン20上に搭載されたプリントメディア10表面に着弾した溶剤インク滴を、プラテン加熱手段50によりプラテン20を通してプリントメディア10と共に加熱できる構造をしている。そして、そのインク滴に含まれる浸透性の高い有機溶剤を素早く蒸発させる構造をしている。そして、そのプリントメディア10表面に着弾したインク滴を素早く乾燥させて、そのインク滴がその着弾箇所周囲のプリントメディア10に広く浸透するのを、防ぐ構造をしている。そして、そのプリントメディア10表面にぼやけた大径のインクのドットが形成されるのを防いで、そのプリントメディア10表面に、小径のインクのドットを的確に形成できる構造をしている。そして、そのプリントメディア10表面に複数の小径の溶剤インクのドットの配列からなる、滲みのないシャープで鮮明な絵図又は/及び文字をプリントできる構造をしている。
また、このプリンタに使用される溶剤インクは、高温になると粘度が低下し、低温になると粘度が高まる性質を有している。そのために、この溶剤インク使用のプリンタには、図2に示したように、溶剤インクを供給して、その溶剤インクを小球状にして噴射させるノズル32を多数並べて持つインクジェットヘッド30を加熱するヘッド加熱手段60が備えられている。ヘッド加熱手段60は、例えばインクジェットヘッド30周囲に電熱ヒータ62等が巻回されて形成されている。そして、インクジェットヘッド30に供給される溶剤インクを、ヘッド加熱手段60により加熱して、その溶剤インクの粘度を適度に低下させる構造をしている。そして、その溶剤インク滴をインクジェットヘッド30に並ぶ微細径のノズル32から小球状にして円滑かつ的確に噴射させることができる構造をしている。
特開2003−145783号公報 特開2004−050509号公報
しかしながら、上記のような、プラテン加熱手段50とヘッド加熱手段60とが備えられたインクジェットプリンタにおいては、そのプラテン加熱手段50によりプリントメディア10と共に加熱されるプリントメディア10表面に着弾した溶剤インク滴から蒸発して、その上方のインクジェットヘッド30周辺にミスト状になって浮遊して滞留する有機溶剤等の揮発性物質が、インクジェットヘッド30表面に触れて結露し、インクジェットヘッド30に小粒状となって付着した。そして、そのインクジェットヘッド30に付着した揮発性物質が、インクジェットヘッド30に並ぶノズル32から小球状にして噴射させるインク滴の噴射動作を妨害した。
この揮発性物質がインクジェットヘッド30に付着する現象は、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度が低いと、顕著に発生した。
その結果、そのインクジェットヘッドのノズル32から噴射されるインク滴の飛翔奇跡が、正規の方向からいずれか一方の偏った方向に曲がったり、そのインクジェットヘッドのノズル32からインク滴が、粒状とならずに、細かいミスト状となって噴射されたりした。そして、そのミスト状となって噴射されたインク滴が、その下方のプラテン20上に搭載されたプリントメディア10表面にしぶきとなって広く分散して付着し、そのプリントメディア10表面を広範囲に汚す等した。さらには、そのインクジェットヘッド30に並ぶ一部のノズル32からは、インク滴が的確に噴射されずに、そのプリントメディア10表面にプリントされる絵図又は/及び文字の一部にインクのドットが存在すべき箇所にインクのドットが存在しないいわゆるドット抜けが生じて、その絵図又は/及び文字に縞模様等が発生した。
そこで、本発明者は、種々実験を重ねた結果、上記プラテン加熱手段50とヘッド加熱手段60とを備えた溶剤インク使用のプリンタにおいては、そのプラテン加熱手段50によりプリントメディア10と共に加熱されるプラテン20の温度Tと、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持すれば、インクジェットヘッド30から噴射されてプリントメディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30表面に触れても、その揮発性物質が、結露せずに、インクジェットヘッド30に付着しないことを、発見した。また、そのプラテン加熱手段50によりプリントメディア10と共に加熱されるプラテン20の温度Tと、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持すれば、プリントメディア10表面に着弾したインク滴によりプリントメディア10表面にプリントされる絵図又は/及び文字に滲みが発生するのを、防げることを、発見した。さらに、そのプラテン加熱手段50によりプリントメディア10と共に加熱されるプラテン20の温度Tと、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持すれば、インクジェットヘッド30から噴射されるインク滴の粘度が低下し過ぎて、そのインクジェットヘッドのノズル32から噴射されるインク滴がミスト状に拡散してしまったり、逆にインクジェットヘッド30から噴射されるインク滴の粘度が上昇し過ぎて、そのインクジェットヘッドの微細径のノズル32からインク滴が円滑に噴射されなかったりするのを、防げることを、発見した。
そして、該発見に基づき、プラテン加熱手段50により加熱されるプラテン20の温度Tと、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持して、インク滴から蒸発した揮発性物質が結露してインクジェットヘッド30に付着するのを防いだり、プリントメディア10表面に着弾したインク滴によりプリントメディア10表面にプリントされる絵図又は/及び文字に滲みが発生したり、インクジェットヘッド30から噴射されるインク滴の粘度が低下し過ぎて、そのインクジェットヘッドのノズル32から噴射されるインク滴がミスト状に拡散してしまったり、逆にインクジェットヘッド30から噴射されるインク滴の粘度が上昇し過ぎて、そのインクジェットヘッドの微細径のノズル32からインク滴が円滑に噴射されなかったりするのを的確に防ぐことのできる、揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタを開発した。
即ち、本発明は、インクジェットヘッドに並ぶノズルから噴射されてプラテン上に搭載されたメディア表面に着弾したインク滴から蒸発する有機溶剤等の揮発性物質が結露してインクジェットヘッドに付着したり、プリントメディア表面にプリントされる絵図又は/及び文字に滲みが発生したり、インクジェットヘッドから噴射されるインク滴の粘度が低下し過ぎたり逆に上昇し過ぎたりして、インクジェットヘッドに並ぶノズルからインク滴が円滑かつ的確に噴射されなかったりするのを防ぐことのできる、揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタは、
プラテン上に搭載されたプリントメディア上方をプラテン表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッドに並ぶノズルから噴射させて、プラテン上に搭載されたプリントメディア表面に着弾させる、高温になると粘度が低下し、低温になると粘度が高まる、揮発性物質を含むインク滴により、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字を前記プリントメディア表面にプリントするプリンタであって、
前記インクジェットヘッドを加熱するヘッド加熱手段と、前記プラテンを加熱して、そのプラテン上に搭載されたプリントメディアを間接的に加熱するプラテン加熱手段とが備えられたプリンタにおいて、
前記インクジェットヘッドの温度を検知する第1検知手段と、前記プラテンの温度を検知する第2検知手段と、それらの第2検知手段が検知したプラテンの温度Tと第1検知手段が検知したインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持して、前記プリントメディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド表面に触れて結露してインクジェットヘッドに付着したり、前記インク滴によりプリントメディア表面にプリントされる絵図又は/及び文字に滲みが発生したり、前記インクジェットヘッドから噴射されるインク滴の粘度が低下し過ぎたり逆に上昇し過ぎたりするのを防ぐ、前記ヘッド加熱手段及びプラテン加熱手段によるインクジェットヘッド及びプラテンの加熱温度を制御する加熱温度制御手段とが備えられたことを特徴としている。
また、本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、前記加熱温度制御手段が、プラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を、前記インク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド表面に触れても結露を発生させない一定許容値範囲内に保持する構造のものであって、前記ヘッド加熱手段が、インクジェットヘッドを、該ヘッドのノズルから噴射させるインク滴の沸点を超えない温度に加熱する構造のものであると共に、前記プラテン加熱手段が、プラテン上に搭載されたプリントメディアを、該メディアの軟化温度の略80℃を超えない温度に加熱する構造のものであると良い。
この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタによれば、加熱温度制御手段を用いて、第2検知手段が検知したプラテンの温度Tと第1検知手段が検知したインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持することができる。そして、そのプラテン上に搭載されてプラテンの温度Tとほぼ同一温度に加熱されるプリントメディアの温度と、インクジェットヘッドの温度tとを、大きく乖離させすに、それらのプリントメディアの温度とインクジェットヘッドの温度tとの温度差を、インク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド表面に触れても結露を発生させない一定許容値範囲内に保持し続けることができる。
その結果、そのプラテン上に搭載されたプリントメディア表面に着弾したインク滴から蒸発したプリントメディアの温度に近い温度を持つ揮発性物質が、そのプリントメディアの温度とほぼ同じ温度に加熱されたプラテンの温度Tに近い一定許容値範囲内の温度状態にあるインクジェットヘッド表面に触れても、その揮発性物質が、結露して、インクジェットヘッドに付着するのを、防ぐことができる。
また、プラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持して、プラテンの温度Tを、インクジェットヘッドの温度tに近い一定許容値範囲内の温度状態に保持し続けることができる。そして、プラテン上に搭載されたプリントメディアの温度を、該メディアの軟化温度の略80℃を超えない温度等であって、ヘッド加熱手段により加熱されるインクジェットヘッドの温度tに近い比較的高温状態に保持し続けることができる。そして、その比較的高温状態にあるプリントメディア表面に着弾したインク滴に含まれる揮発性物質を早期に蒸発させて、そのインク滴が、その着弾箇所周辺のプリントメディアに広く浸透するのを、防ぐことができる。そして、そのインク滴によりプリントメディア表面にプリントされる、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字に滲みが発生するのを、防ぐことができる。
さらに、プラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持して、インクジェットヘッドの温度tを、そのインクジェットヘッドのノズルから噴射させるインク滴の沸点を超えない温度等であって、プラテンの温度Tに近い一定許容値度範囲内の、高過ぎもせず、低過ぎもしない、ほどよい高さの温度状態に保持し続けることができる。そして、そのインクジェットヘッドに供給されて、そのインクジェットヘッドのノズルから噴射されるインク滴の粘度を、ほどよい粘度状態の一定許容値範囲内に保持し続けることができる。そして、インクジェットヘッドのノズルから噴射させるインク滴の粘度が低くなり過ぎて、そのノズルからインク滴がミスト状となって噴射されたり、逆にインクジェットヘッドのノズルから噴射させるインク滴の粘度が高くなり過ぎて、そのノズルからインク滴が円滑に噴射されなくなったりするのを、防ぐことができる。
本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、前記加熱温度制御手段が、1枚のプリントメディア表面にプリンタが絵図又は/及び文字をプリントし始めてから、その1枚のプリントメディア表面に絵図又は/及び文字をプリントし終えるまでの間等の、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、前記プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tをほぼ一定値に保ちながら、前記ヘッド加熱手段により加熱するインクジェットヘッドの温度tを上昇又は降下させて、そのプラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持する構造のもであると良い。
その場合には、その1枚のプリントメディア表面にプリンタが絵図又は/及び文字をプリントし始めてからプリントし終えるまでの間等の、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、加熱温度制御手段を用いて、プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tをほぼ一定値に保持し続けることができる。そして、そのプラテン上に搭載されたプリントメディアの加熱温度をほぼ一定値に保持し続けることができる。そして、その1枚等のプリントメディア表面にプリンタが絵図又は/及び文字をプリントし始めてからプリントし終えるまでの間等の、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、そのプリントメディア表面にインクジェットヘッドから噴射されて着弾したインク滴に含まれる溶剤等の揮発性物質が大気中に蒸散する蒸散量及び蒸散速度をほぼ一定値に保持し続けることができる。そして、そのプリントメディア表面に着弾したインク滴により、その1枚等のプリントメディア表面にプリントされる複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字の色濃度、色調、色鮮度等を、ほぼ均一で色むらのない状態に保てる。
本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、前記加熱温度制御手段が、プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tを30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を基準にして±8℃の範囲内で上昇又は降下させる構造のものであると良い。
その場合には、加熱温度制御手段を用いて、プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tを、30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を挟んで±8℃の範囲内に保ち続けることができる。そして、それに伴って、そのプラテン上に搭載されたプリントメディアの加熱温度を、30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を挟んで±8℃の範囲内に近い温度範囲内に保ち続けることができる。そして、そのプラテン上に搭載されたプリントメディアが、高温に加熱され過ぎたり、又は低温にしか加熱されなかったりするのを、防ぐことができる。そして、そのプラテン加熱手段によりプラテンと共に加熱されるプラテン上に搭載されたプリントメディア表面に着弾したインク滴から蒸散する溶剤等の揮発性物質の蒸散量が極端に多くなったり逆に極端に少なくなったりするのを、防ぐことができる。そして、そのプリントメディア表面に着弾したインク滴によりプリントメディア表面にプリントされる複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字の色濃度、色調、色鮮度等を、薄過ぎたり濃過ぎたりしない所望状態に保てる。
本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、前記加熱温度制御手段が、ヘッド加熱手段により加熱するインクジェットヘッドの温度tを25〜40℃の範囲内で上昇又は降下させる構造のものであると良い。
その場合には、その加熱温度制御手段を用いて、ヘッド加熱手段により加熱するインクジェットヘッドの温度tを、25〜40℃の常温状態に近い温度範囲内に保持し続けることができる。そして、そのインクジェットヘッドに並ぶ微細径のノズルから噴射させる、高温になると粘度が低下し、低温になると粘度が上昇する、インク滴の粘度を、さほど高粘度でもなく、さほど低粘度でもない、適度の粘度を持った状態に保持し続けることができる。そして、その適度の粘度を持ったインク滴を、インクジェットヘッドに並ぶノズルから常に円滑かつ的確に噴射させることが可能となる。
ちなみに、インクジェットヘッドの温度tが低下し過ぎて、そのインクジェットヘッドのノズルから噴射させるインク滴の粘度が高くなり過ぎると、そのインク滴がインクジェットヘッドの微細径のノズル内で詰まってしまい、そのインク滴をインクジェットヘッドの微細径のノズルから円滑に噴射させることができなくなる。逆に、インクジェットヘッドの温度tが上昇し過ぎて、そのインクジェットヘッドのノズルから噴射させるインク滴の粘度が低くなり過ぎると、そのインク滴が、インクジェットヘッドのノズルから、1個の球状に纏まった状態で噴射されずに、多数の微細粒からなる霧状となって噴射されてしまう。そして、そのインク滴をプリントメディア表面に1個のドット状に纏めて着弾させることができなくなる。
本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、前記第1検知手段が、インクジェットヘッドに付設されたサーミスタ、熱電対、赤外線温度検知器、又はインクジェットヘッドを加熱する加熱媒体の温度を検知する温度検知器のいずれかであると良い。
第1検知手段が、インクジェットヘッドに付設されたサーミスタ、熱電対、赤外線温度検知器の場合には、そのインクジェットヘッドに付設されたサーミスタ、熱電対、赤外線温度検知器を用いて、インクジェットヘッドの温度Tを直接に正確に検知できる。
他方、第1検知手段が、インクジェットヘッドを加熱する加熱媒体の温度を検知する温度検知器の場合には、そのインクジェットヘッドを加熱する加熱媒体の、例えばインクジェットヘッドの内外を循環させてインクジェットヘッドを加熱する水等の液体温度を温度検知器により検知することにより、その水等の液体温度とほぼ同じ温度に加熱されるインクジェットヘッドの温度tを、温度検知器により間接的に検知できる。又は、そのインクジェットヘッドを加熱する加熱媒体の、例えばインクジェットヘッドに埋設されたインクジェットヘッドを加熱する電熱器具等の温度を温度検知器により検知することにより、その電熱器具等とほぼ同じ温度に加熱されるインクジェットヘッドの温度tを、温度検知器により間接的に検知できる。
以上説明したように、本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタによれば、そのインクジェットヘッドから噴射されてプリントメディア表面に着弾した溶剤等の高揮発性物質を含むインク滴から蒸発した揮発性物質が、インクジェットヘッド表面に触れて結露し、インクジェットヘッドに小粒状等になって付着するのを、確実に防ぐことができる。そして、そのインクジェットヘッドに付着した揮発性物質に妨害されて、インクジェットヘッドに並ぶノズルからインク滴を的確に噴射できなくなるのを、防ぐことができる。
また、プラテン上に搭載されたプリントメディアの温度が、インクジェットヘッドの温度tから大きく乖離した低温状態となって、インクジェットヘッドから噴射されてプリントメディア表面に着弾する溶剤等を含むインク滴によりプリントメディア表面にプリントされる、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字に滲みが発生するのを、防ぐことができる。
さらに、インクジェットヘッドに並ぶノズルから噴射させるインク滴の粘度を、ほどよい粘度を持った一定許容値範囲内に保持し続けて、高温になると粘度が低下し、低温になると粘度が高まる溶剤等を含むインク滴を、インクジェットヘッドのノズルから円滑かつ的確に噴射させることができる。
図1は本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタの好適な実施の形態を示し、図1はその概略構成図である。以下に、この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタを説明する。
この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、そのインクジェットヘッド30に並ぶノズル32から有機溶剤等の高揮発性物質を含むインク滴を噴射させるインクジェットヘッド30を加熱して、そのインクジェットヘッド30の温度Tを高める、ヘッド加熱手段60が備えられている。
ヘッド加熱手段60には、電熱ヒータ62が用いられていて、その電熱ヒータ62が、インクジェットヘッド30先端周囲に巻回された状態で備えられている。そして、その電熱ヒータ62が発する熱を、インクジェットヘッド30に伝えて、そのインクジェットヘッド30の温度Tを高めることができる構造をしている。
また、インクジェットヘッド30の走行経路下方のプラテン20内側には、プラテン20を加熱して、プラテン20の温度tを高めると共に、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10を間接的に加熱して、そのプリントメディア10の温度を高める、プラテン加熱手段50が備えられている。
プラテン加熱手段50には、複数本の電熱ヒータ52が用いられていて、その複数本の電熱ヒータ52がプラテン20裏側に並べて付設されている。そして、そのプラテン加熱手段50により、プラテン20上に搭載されたプリントメディア10をプラテン20と共に加熱できる構造をしている。
また、この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、インクジェットヘッド30の温度tを検知する第1検知手段70と、プラテン20の温度Tを検知する第2検知手段80とが備えられている。
第1検知手段70、第2検知手段80には、サーミスタ、熱電対、又は赤外線温度検知器が用いられていて、それらのサーミスタ、熱電対、又は赤外線温度検知器が、インクジェットヘッド30とプラテン20とにそれぞれ付設されている。
また、第2検知手段80が検知したプラテン20の温度Tと第1検知手段70が検知したインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持するための、ヘッド加熱手段60及びプラテン加熱手段50によるインクジェットヘッド30及びプラテン20の加熱温度を制御する加熱温度制御手段90が備えられている。加熱温度制御手段90は、第1検知手段70、第2検知手段80、プラテン加熱手段50及びヘッド加熱手段60に電気的に接続された電子比較制御回路等から構成されている。
そして、その加熱温度制御手段90により、ヘッド加熱手段60及びプラテン加熱手段50によるインクジェットヘッド30及びプラテン20の加熱温度を制御して、プリントメディア10表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド30表面に触れて結露して、インクジェットヘッド30に小粒状となって付着するのを、防ぐことができる構造をしている。それと共に、インクジェットヘッド30から噴射されてプリントメディア10表面に着弾したインク滴によりプリントメディア10表面にプリントされる絵図又は/及び文字に滲みが発生するのを、防ぐことができる構造をしている。さらには、インクジェットヘッド30から噴射されるインク滴の粘度が低くなり過ぎて、そのインクジェットヘッド30のノズルから噴射されるインク滴がミスト状に拡散してしまったり、逆にインクジェットヘッド30から噴射されるインク滴の粘度が高くなり過ぎて、そのインクジェットヘッド30の微細径のノズル32からインク滴が円滑かつ的確に噴射されなかったりするのを、防ぐことができる構造をしている。
図1に示した揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタは、以上のように構成されていて、この図1に示した揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、加熱温度制御手段90を用いて、第2検知手段80が検知したプラテン20の温度Tと第1検知手段70が検知したインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を、例えば、溶剤インクにプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテートを用いた時には、10〜20℃前後の一定許容値範囲内に保つことができる。そして、そのプラテン加熱手段50により加熱されるプラテン20の温度Tとほぼ同一温度に加熱されるプリントメディア10の温度を、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度tに近い一定許容値範囲内の温度状態に保持し続けることができる。
その結果、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10表面に着弾したインク滴から蒸発してインクジェットヘッド30周辺の大気中に滞留して浮遊する揮発性物質の温度を、インクジェットヘッド30の温度tに近い一定許容値範囲内の温度状態に保持つことができる。そして、そのインクジェットヘッド30の温度tに近い温度を持つ揮発性物質がインクジェットヘッド30表面に触れても、その揮発性物質が、結露して、インクジェットヘッド30に小粒状となって付着するのを、防ぐことができる。
それと共に、加熱温度制御手段90を用いて、プラテン20の温度Tとインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を10〜20℃前後の一定許容値範囲内に保持して、プラテン20の温度Tを、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10の温度が、該メディアの軟化温度の略80℃を超えない温度であって、インクジェットヘッド30の温度tに近い一定許容値温度範囲内の温度状態に保持し続けることができる。そして、プラテン20上に搭載されたプリントメディア10の温度を、ヘッド加熱手段60により加熱されるインクジェットヘッド30の温度tに近い比較的高温状態に保持し続けることができる。そして、プリントメディア10表面に着弾したインク滴に含まれる揮発性物質を早期に蒸発させて、そのインク滴が、その着弾箇所周辺のプリントメディア10に広く浸透するのを、防ぐことができる。そして、そのインク滴によりプリントメディア10表面にプリントされる、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字に滲みが発生するのを、防ぐことができる。
さらには、加熱温度制御手段90を用いて、プラテン20の温度Tとインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を10〜20℃前後の一定許容値範囲内に保持して、インクジェットヘッド30の温度tを、そのインクジェットヘッド30のノズル32から噴射させるインク滴の沸点を超えない温度であって、プラテン20の温度Tに近い一定許容値温度範囲内のほどよい高温状態に保持し続けることができる。そして、そのインクジェットヘッド30に供給されて、そのインクジェットヘッドのノズル32から噴射されるインク滴の粘度を、ほどよい粘度を持った状態に保持し続けることができる。そして、インクジェットヘッドのノズル32から噴射させるインク滴の粘度が低くなり過ぎて、そのノズル32から噴射されるインク滴が多数の微細径のミスト状に拡散したり、そのインクジェットヘッドのノズル32から噴射させるインク滴の粘度が高くなり過ぎて、そのインクジェットヘッド30からインク滴が円滑かつ的確に噴射されなかったりするのを、防ぐことができる。
この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、加熱温度制御手段90を、1枚のプリントメディア10表面にプリンタが絵図又は/及び文字をプリントし始めてから、その1枚のプリントメディア10表面に絵図又は/及び文字をプリントし終えるまでの間等の、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、プラテン加熱手段50により加熱するプラテン20の温度Tをほぼ一定値に保ちながら、ヘッド加熱手段60により加熱するインクジェットヘッド30の温度tを上昇又は降下させて、そのプラテン20の温度Tとインクジェットヘッド30の温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持する構造のものとすると良い。
そして、その1枚のプリントメディア10表面にプリンタが絵図又は/及び文字をプリントし始めてからプリントし終えるまでの間等の、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、加熱温度制御手段90を用いて、プラテン加熱手段50により加熱するプラテン20の温度Tをほぼ一定値に保ち続けると良い。そして、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10の加熱温度をほぼ一定値に保ち続けると良い。そして、その1枚のプリントメディア10表面に絵図又は/及び文字をプリンタがプリントし始めてからプリントし終えるまでの間等の、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、そのプリントメディア10表面にインクジェットヘッド30から噴射されて着弾したインク滴に含まれる溶剤等の揮発性物質が大気中に蒸散する蒸散量及び蒸散速度をほぼ一定値に保ち続けると良い。そして、そのプリントメディア10表面に着弾したインク滴により、その1枚等のプリントメディア10表面にプリントされる複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字の色濃度、色調、色鮮度等を、ほぼ均一の色むらのない状態に保てるようにすると良い。
また、この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、加熱温度制御手段90を、プラテン加熱手段50により加熱するプラテン20の温度Tを、30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を基準にして±8℃の範囲内で上昇又は降下させる構造のものとすると良い。
そして、その加熱温度制御手段90を用いて、プラテン加熱手段50により加熱するプラテン20の温度Tを、30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を挟んで±8℃の範囲内に保ち続けると良い。そして、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10の加熱温度を、30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を挟んで±8℃の範囲内の、高くもなく低くもない、ほどよい高温状態に保ち続けると良い。そして、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10が、高温に加熱され過ぎたり、逆に低温にしか加熱されなかったりするのを、防ぐと良い。そして、そのプラテン加熱手段50によりプラテン20と共に加熱されるプリントメディア10表面に着弾したインク滴から蒸散する溶剤等の揮発性物質の蒸散量が、極端に多くなったり、逆に極端に少なくなったりするのを、防ぐと良い。そして、そのプリントメディア10表面に着弾したインク滴により、そのプリントメディア10表面にプリントされる複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字の色濃度、色調、色鮮度等を、薄過ぎたり濃過ぎたりしない所望状態に保てるようにすると良い。
また、この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいては、加熱温度制御手段90を、ヘッド加熱手段60により加熱するインクジェットヘッド30の温度tを25〜40℃の範囲内で上昇又は降下させる構造のものとすると良い。
そして、その加熱温度制御手段90を用いて、ヘッド加熱手段60により加熱するインクジェットヘッド30の温度tを、25〜40℃の一定の常温状態に近い温度範囲内で上昇又は降下させると良い。そして、そのインクジェットヘッド30に並ぶ微細径のノズル32から噴射させる、高温になると粘度が低下し、低温になると粘度が高まる、インク滴の粘度を、高粘度でもなく、低粘度でもない、ほどよい粘度を持った状態に保持し続けると良い。そして、そのほどよい粘度を持ったインク滴をインクジェットヘッドノズル32から円滑かつ的確に噴射させることができるようにすると良い。
また、この揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタにおいて、第1検知手段70は、インクジェットヘッド30を加熱する加熱媒体の温度を検知する温度検知器(図示せず)としても、良い。
そして、そのインクジェットヘッド30を加熱する加熱媒体の、例えばインクジェットヘッド30の内外を循環させて、そのインクジェットヘッド30を加熱する水等の液体温度を、温度検知器により検知しても良い。そして、その水等の液体温度とほぼ同じ温度に加熱されるインクジェットヘッド温度tを、温度検知器により間接的に検知できるようにしても良い。又は、インクジェットヘッド30を加熱する加熱媒体の、例えばインクジェットヘッド30に埋設されたインクジェットヘッド30を加熱する電熱器具等の温度を温度検知器により検知することにより、その電熱器具等とほぼ同じ温度に加熱されるインクジェットヘッド30の温度tを、温度検知器により間接的に検知できるようにしても良い。
本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドを加熱するヘッド加熱手段と、プラテンを加熱するプラテン加熱手段とが備えられた、蒸発し易い揮発性物質を含む溶剤インク使用のインクジェットプリンタに、広く利用可能である。
本発明の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタの概略構成図である。 従来の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタの概略構成図である。
符号の説明
10 プリントメディア
20 プラテン
30 インクジェットヘッド
34 ガイドレール
40 送りローラ
42 押さえローラ
50 プラテン加熱手段
60 ヘッド加熱手段
70 第1検知手段
80 第2検知手段
90 加熱温度制御手段

Claims (7)

  1. プラテン上に搭載されたプリントメディア上方をプラテン表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッドに並ぶノズルから噴射させて、プラテン上に搭載されたプリントメディア表面に着弾させる、高温になると粘度が低下し、低温になると粘度が高まる、揮発性物質を含むインク滴により、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字を前記プリントメディア表面にプリントするプリンタであって、
    前記インクジェットヘッドを加熱するヘッド加熱手段と、前記プラテンを加熱して、そのプラテン上に搭載されたプリントメディアを間接的に加熱するプラテン加熱手段とが備えられたプリンタにおいて、
    前記インクジェットヘッドの温度tを検知する第1検知手段と、前記プラテンの温度Tを検知する第2検知手段と、それらの第1、第2検知手段が検知したプラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持して、前記プリントメディア表面に着弾したインク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド表面に触れて結露してインクジェットヘッドに付着したり、前記インク滴によりプリントメディア表面にプリントされる絵図又は/及び文字に滲みが発生したり、前記インクジェットヘッドから噴射されるインク滴の粘度が低下し過ぎたり逆に上昇し過ぎたりするのを防ぐ、前記ヘッド加熱手段及びプラテン加熱手段によるインクジェットヘッド及びプラテンの加熱温度を制御する加熱温度制御手段とが備えられたことを特徴とする揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
  2. 前記加熱温度制御手段が、プラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を、前記インク滴から蒸発した揮発性物質がインクジェットヘッド表面に触れても結露を発生させない一定許容値範囲内に保持する構造のものであって、前記ヘッド加熱手段が、インクジェットヘッドを、該ヘッドのノズルから噴射させるインク滴の沸点を超えない温度に加熱する構造のものであると共に、前記プラテン加熱手段が、プラテン上に搭載されたプリントメディアを、該メディアの軟化温度の略80℃を超えない温度に加熱する構造のものであることを特徴とする請求項1記載の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
  3. 前記加熱温度制御手段が、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間は、前記プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tをほぼ一定値に保ちながら、前記ヘッド加熱手段により加熱するインクジェットヘッドの温度tを上昇又は降下させて、そのプラテンの温度Tとインクジェットヘッドの温度tとの差ΔT(ΔT=T−t)を一定許容値範囲内に保持する構造のものであることを特徴とする請求項1又は2記載の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
  4. 前記加熱温度制御手段が、プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tをほぼ一定値に保ちながら、一定範囲のプリント作業をプリンタが継続して行う間が、1枚のプリントメディア表面にプリンタが絵図又は/及び文字をプリントし始めてから、その1枚のプリントメディア表面に絵図又は/及び文字をプリントし終えるまでの間であることを特徴とする請求項3記載の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
  5. 前記加熱温度制御手段が、プラテン加熱手段により加熱するプラテンの温度Tを30〜80℃の範囲内の所定加熱温度値を基準にして±8℃の範囲内で上昇又は降下させる構造のものであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
  6. 前記加熱温度制御手段が、ヘッド加熱手段により加熱するインクジェットヘッドの温度tを25〜40℃の範囲内で上昇又は降下させる構造のもであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
  7. 前記第1検知手段が、インクジェットヘッドに付設されたサーミスタ、熱電対、赤外線温度検知器、又はインクジェットヘッドを加熱する加熱媒体の温度を検知する温度検知器のいずれかであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の揮発性物質付着防止機構付きのインクジェットプリンタ。
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