JP2006205393A - 成形機 - Google Patents

成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006205393A
JP2006205393A JP2005017149A JP2005017149A JP2006205393A JP 2006205393 A JP2006205393 A JP 2006205393A JP 2005017149 A JP2005017149 A JP 2005017149A JP 2005017149 A JP2005017149 A JP 2005017149A JP 2006205393 A JP2006205393 A JP 2006205393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slave
torque
motor
master
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005017149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4459823B2 (ja
Inventor
Hiromasa Yamazaki
裕昌 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP2005017149A priority Critical patent/JP4459823B2/ja
Publication of JP2006205393A publication Critical patent/JP2006205393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4459823B2 publication Critical patent/JP4459823B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】成形機の単一の直線移動部材をマスター/スレーブモータ方式で駆動する構成において、両モータの位置・速度の間のずれを可及的に低減する。
【解決手段】マスターとスレーブの速度実測値に基づき、スレーブに対する速度補正用トルク指令を生成するスレーブ速度補正指令生成部と、該スレーブ速度補正指令生成部から出力される速度補正用トルク指令とマスターの制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令とに基づき、スレーブに対するスレーブ速度制御用トルク指令を生成するスレーブ速度制御用トルク指令生成部と、両モータの位置実測値に基づき、両モータにトルク補正指令を生成するトルク補正指令生成部と、マスター速度制御用トルク指令を、トルク補正指令生成部からのトルク補正指令によって補正する補正手段と、スレーブ速度制御用トルク指令を、トルク補正指令生成部からのトルク補正指令によって補正する補正手段とを、設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動式の射出成形機やダイカストマシンなどの成形機に係り、特に、射出軸や可動ダイプレートなどの往復直線駆動される直線移動部材を、2つのサーボモータ(電動サーボモータ)の駆動力を足し合わせて直線駆動するようにした成形機に関する。
射出軸(インラインスクリュー式の射出成形機ではスクリュー、プリプラ式の射出成形やダイカストマシンでは射出プランジャ)の前後進駆動源や、可動側金型を搭載した可動ダイプレートの前後進駆動源をサーボモータとするマシン(成形機)を大型化しようとした場合、マシンの大型化に対応してサーボモータを単に大型化することで(モータ容量の大きいサーボモータを用いることで)対処しようとすると、サーボモータやボールネジ機構やベアリングの外径が大きくなって、慣性モーメントが増大して過渡応答性が悪くなり、かつ、大容量のサーボモータは高価であるので、大幅なコストアップ要因となる。
このため、射出軸や可動ダイプレートの前後進駆動源として、容量が比較的小さくコストも安価なサーボモータを対にして用い、2つのサーボモータの駆動力を合成して大きなパワーを得ると共に、コストアップを比較的に抑え、かつ、慣性モーメントの増大を抑えて、良好な過渡応答性(立ち上がり/立ち下がり特性)を得るようにした成形機の提案が、種々なされている。
ところで、2つのサーボモータを協働させる場合には、2つのサーボモータの同期をとらないと、2つのサーボモータを速度制御でコントロールするときにモータ間の同期がずれて効率が低下する上、場合によっては、同期がずれることにより停止時等にモータ間のトルクバランスが崩れて、トルクのアンバランスでモータ同士が引っ張り合う現象(モータへの制御がきかない状態)が発生する。これを防止するためには、2つのサーボモータ間の同期を制御する同期装置(同期ユニット)を用いればよいが、同期装置は比較的に高価で、コストアップ要因となる。
そこで、同期装置を用いなくて、効率を低下させることなく、かつ、トルクのアンバランスがないようにするため、2つのサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、マスターモータの制御系にのみ上位装置からの速度制御用指令を与えて、マスターモータを速度フィードバック制御し、スレーブモータの制御系には、マスターモータの制御系で生成されるトルク指令を与えて、マスターモータのトルクとスレーブモータのトルクをバランスさせるようにした、マスター/スレーブモータ方式のツインモータ駆動の成形機を、本願出願人は先に提案した(特許文献1)。
上記の特許文献1に示された技術では、マスター/スレーブモータ方式のツインモータ駆動とし、スレーブモータの制御系に対しては、マスターモータの制御系で生成されるトルク指令を与えて、スレーブモータ側をいわゆるトルクアシストにより制御するので、簡素な制御系で、2つのモータのトルクを、理論上は(メカニズムに誤差が全くないと仮定した場合は)バランスさせることができる。
しかしながら、特許文献1に示された技術においては、スレーブモータ側において、位置の実測値(および位置情報から得られる速度の実測値)を監視していないため、実際には、マスターモータ側とスレーブモータ側の回転伝達系の公差上避け難いガタ差などに起因して、マスターモータの位置・速度とスレーブ用モータの位置・速度との間に、わずかなずれを生じてしまう。このように、マスターとスレーブとの間に位置・速度のずれを生じると、マスターモータ用のボールネジ機構の直線運動力とスレーブモータ用のボールネジ機構の直線運動力とを足し合わせて受ける直動プレートに、わずかな傾きが生じて、このため、射出軸や可動ダイプレートなどの直線移動部材が正確に直線運動することができず、動作信頼性を低下させる。
そのため、図3に示すように、マスターモータ側の回転部とスレーブモータ側の回転部とを、同期用ベルトにより連結して、2つのモータの位置・速度を機械的に同期させる構成をとることを余儀なくされていた。なお、図3において、51は射出軸、52は射出軸51と一体となって前後進する直動プレート、53はマスターモータ(マスターサーボモータ)、54はマスターモータ53の出力軸に固着された駆動プーリ、55は、駆動プーリ54の回転をタイミングベルト56を介して伝達される被動プーリ、57は、被動プーリ55の回転を直線運動に変換して直動プレート52に伝達するボールネジ機構、58はスレーブモータ(スレーブサーボモータ)、59はスレーブモータ58の出力軸に固着された駆動プーリ、60は、駆動プーリ59の回転をタイミングベルト61を介して伝達される被動プーリ、62は、被動プーリ60の回転を直線運動に変換して直動プレート52に伝達するボールネジ機構、63は被動プーリ55と一体回転する同期用プーリ、64は被動プーリ60と一体回転する同期用プーリ、65は、同期用プーリ63、64同士を連結し、マスター/スレーブ同士の回転の同期(位置・速度)を合わせるための同期用ベルト(タイミングベルト)である。
特許第3500285号公報
しかしながら、図3に示すように、2つのモータの位置・速度を機械的に同期させるために同期用ベルトを用いる構成とすると、同期用プーリ63、64や同期用ベルト65を必要とするので、その分だけ部品点数が増してコストアップを招来し、また、同期用プーリ63、64や同期用ベルト65の配置スペース分だけ、マシンの寸法を増大させるという問題がある。
なお、単一の直線移動部材をツインモータで駆動する構成において、マスターモータの制御系のみに上位装置からの指令を与える上述したようなマスター/スレーブモータ方式をとらず、2つのサーボモータの制御系に対して上位装置から指令を与えるようにした技術も、特許第3556897号公報において知られている。しかし、射出成形機などの成形機のツインモータ制御では、マスター/スレーブモータ方式が、現在の主流であって、信頼性があるものとされており、かつ、特許第3556897号公報に示された技術と、マスター/スレーブモータ方式の技術とでは、その制御の基本の考え方が大きく異なる。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、単一の直線移動部材をツインモータでかつマスター/スレーブモータ方式で駆動する構成において、2つのモータの位置・速度を機械的に同期させるための同期用ベルトを用いなくても、マスターモータの位置・速度とスレーブ用モータの位置・速度との間のずれを可及的に低減可能とすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、
2つのサーボモータの回転をそれぞれ個別のボールネジ機構により直線運動に変換し、この直線運動を単一の直線移動部材に伝達すると共に、前記2つのサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、前記マスターモータの制御系にのみ上位装置からの速度制御用指令を与えて、前記マスターモータを速度フィードバック制御し、前記スレーブモータの制御系には、前記マスターモータの制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令を与えるようにした成形機において、
前記マスターモータの速度実測値と前記スレーブモータの速度実測値とに基づき、前記スレーブモータに対する速度補正用のトルク指令を生成するスレーブ速度補正指令生成部と、
該スレーブ速度補正指令生成部から出力される速度補正用のトルク指令と前記マスターモータの制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令とに基づき、前記スレーブモータに対するスレーブ速度制御用トルク指令を生成するスレーブ速度制御用トルク指令生成部と、
前記マスターモータの位置実測値と前記スレーブモータの位置実測値とに基づき、前記マスターモータおよび前記スレーブモータに対するトルク補正指令を生成するトルク補正指令生成部と、
前記マスター速度制御用トルク指令を、前記トルク補正指令生成部から出力される前記トルク補正指令によって補正する補正手段と、
前記スレーブ速度制御用トルク指令を、前記トルク補正指令生成部から出力される前記トルク補正指令によって補正する補正手段とを、
有する構成をとる。
本発明によれば、マスターモータの速度実測値とスレーブモータの速度実測値とに基づき、スレーブモータに対する速度補正用のトルク指令を生成し、この速度補正用のトルク指令とマスターモータの制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令とに基づき、スレーブモータに対するスレーブ速度制御用トルク指令を生成し、また、マスターモータの位置実測値とスレーブモータの位置実測値とに基づき、マスターモータおよびスレーブモータに対するトルク補正指令を生成して、このトルク補正指令により、マスター速度制御用トルク指令とスレーブ速度制御用トルク指令を適正に補正するので、マスターモータとスレーブモータとの間の速度(位置)のずれを可及的に低減でき、かつ、マスターモータとスレーブモータとの間のトルクのずれも可及的に低減できる。したがって、単一の直線移動部材をツインモータでかつマスター/スレーブモータ方式で駆動する構成において、2つのモータの位置・速度を機械的に同期させるための同期用ベルトを用いなくても、マスター/スレーブ間の速度およびトルクのずれを可及的に低減でき、高い動作信頼性を保証できる。さらに、同期用ベルトを用いた場合においても、同期用ベルトの伸びなどで、マスター/スレーブ間に速度やトルクのずれが多少は生じることは否めないが、このような同期用ベルトを用いた場合のマスター/スレーブ間のずれ量に対して、本発明では同期用ベルトを排した構成であるにもかかわらず、ずれ量を20%弱改善できることが、実験により確認された。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)に係るインラインスクリュー式射出成形機の射出メカニズムの簡略化した説明図である。
図1において、1は射出軸であるスクリュー、2はスクリュー1と一体となって前後進する直動プレート、3はマスターモータ(マスターサーボモータ)、4はマスターモータ3の出力軸に固着された駆動プーリ、5は、駆動プーリ4の回転をタイミングベルト6を介して伝達される被動プーリ、7は、被動プーリ5の回転を直線運動に変換して直動プレート2に伝達するボールネジ機構、8はスレーブモータ(スレーブサーボモータ)、9はスレーブモータ8の出力軸に固着された駆動プーリ、10は、駆動プーリ9の回転をタイミングベルト11を介して伝達される被動プーリ、12は、被動プーリ10の回転を直線運動に変換して直動プレート2に伝達するボールネジ機構である。
図1に示す構成において、マスターモータ3の回転は、駆動プーリ4→タイミングベルト6→被動プーリ5を介してボールネジ機構7の回転部に伝達され、これによりボールネジ機構7で直線運動に変換された直線移動力が、ボールネジ機構7の直線運動部と一体化された直動プレート2に伝達され、また、スレーブモータ8の回転は、駆動プーリ9→タイミングベルト11→被動プーリ10を介してボールネジ機構12の回転部に伝達され、これによりボールネジ機構12で直線運動に変換された直線移動力が、ボールネジ機構12の直線運動部と一体化された直動プレート2に伝達されて、この結果、直動プレート2と一体となってスクリュー1がツインモータ駆動で直線移動する。
図2は、本実施形態の射出成形機における射出制御系の構成を示すブロック図である。図2において、21は演算器(本明細書でいう演算器とは、加算乃至減算処理を行う処理部を指す)、22はマスター速度指令生成部、23は演算器、24はマスター速度制御用トルク指令生成部、25は演算器(マスタートルク指令補正部)、26はマスターモータ3を最終的に駆動制御するマスタートルク制御部、27はマスターモータ3に付設されたエンコーダ、28はマスター速度演算部、29はスレーブモータ8に付設されたエンコーダ、30はスレーブ速度演算部、31は演算器、32はスレーブ速度補正指令生成部、33は演算器(スレーブ速度制御用トルク指令生成部)、34は演算器、35はトルク補正指令生成部、36は演算器(スレーブトルク指令補正部)、37はスレーブモータ8を最終的に駆動制御するスレーブトルク制御部である。
図2に示す構成において、演算器21には、図示せぬマシン(射出成形機)の上位装置からの位置指令(速度制御用指令)S1と、エンコーダ27からのマスターモータ3の位置実測値S2とが入力されて、演算器21の演算結果に基づき、速度指令生成部22でマスター速度指令S3が生成されて、これが演算器23の一方の入力端に入力される。演算器23の他方の入力端には、エンコーダ27からのマスターモータ3の位置実測値S2に基づいて、マスター速度演算部28が演算したマスターモータ3の速度実測値S4が入力され、演算器23の演算結果に基づき、マスター速度制御用トルク指令生成部24において、速度指令がトルク指令に変換されてマスター速度制御用トルク指令S5が生成されて、これが演算器(マスタートルク指令補正部)25の一方の入力端に入力される。
演算器31には、マスター速度演算部28からのマスターモータ3の速度実測値S4と、エンコーダ29からのスレーブモータ8の位置実測値S6に基づいて、スレーブ速度演算部30が演算したスレーブモータ8の速度実測値S7とが入力されて、演算器31の演算結果に基づき、スレーブ速度補正指令生成部32において、スレーブモータ8に対する速度補正指令S8が生成されて、これがスレーブ速度補正指令生成部32に入力される。スレーブ速度補正指令生成部32では、速度補正指令がトルク指令に変換されてスレーブ速度補正用トルク指令S9が生成されて、これが演算器(スレーブ速度制御用トルク指令生成部)33の一方の入力端に入力される。演算器(スレーブ速度制御用トルク指令生成部)33の他方の入力端には、マスター速度制御用トルク指令生成部24からのマスター速度制御用トルク指令S5が入力されて、演算器(スレーブ速度制御用トルク指令生成部)33において、マスター速度制御用トルク指令S5とスレーブ速度補正用トルク指令S9とに基づき、スレーブモータ8に対するスレーブ速度制御用トルク指令S10が生成されて、これが演算器(スレーブトルク指令補正部)36の一方の入力端に入力される。
演算器34には、エンコーダ27からのマスターモータ3の位置実測値S2と、エンコーダ29からのスレーブモータ8の位置実測値S6とが入力されて、演算器34の演算結果に基づき、トルク補正指令生成部35において、マスターモータ3およびスレーブモータ8に対するトルク補正指令S11が生成されて、このトルク補正指令S11は、演算器(マスタートルク指令補正部)25の他方の入力端および演算器(スレーブトルク指令補正部)36の他方の入力端に、それぞれ入力される。
演算器(マスタートルク指令補正部)25では、マスター速度制御用トルク指令生成部24からのマスター速度制御用トルク指令S5を、トルク補正指令生成部35からのトルク補正指令S11を用いて補正し、この補正後のトルク指令S12がマスタートルク制御部26に入力され、マスタートルク制御部26は、入力されたトルク指令S12にしたがってマスターモータ3を駆動制御する。
演算器(スレーブトルク指令補正部)36では、演算器(スレーブ速度制御用トルク指令生成部)33からのスレーブ速度制御用トルク指令S10を、トルク補正指令生成部35からのトルク補正指令S11を用いて補正し、この補正後のトルク指令S13がスレーブトルク制御部37に入力され、スレーブトルク制御部37は、入力されたトルク指令S13にしたがってスレーブモータ8を駆動制御する。
なお、マスター/スレーブ方式ツインモータ駆動の速度・トルクのずれ量は、初期リセットが必要である。初期リセットは、射出軸(スクリュー1)の原点出し時に2つのモータ3、8の位置がメカ的に揃うので、その際に行うようにされる。すなわち、マスター/スレーブ方式の速度・トルクのずれ量の初期リセットは、射出軸(スクリュー1)の原点出しの際に、次のような手順で行う。
スクリュー1の原点出しは、直動プレート2をスクリュー1の前進限または後退限の図示しないストッパに当て決めして、押付け停止させ、2つのモータ3、8の位置(回転位置)がメカ的に揃ったところで、エンコーダ27、エンコーダ29をそれぞれリセット(カウンタリセット)して行われる(なお、エンコーダ27、エンコーダ29は絶対値エンコーダを使用しており、電源が落ちてもバックアップ電池等で、内部のカウンタの値は保持されるようになっている)。そして、このスクリュー1の原点出しの際に、マスター/スレーブ間の速度・トルクのずれ量の初期リセットが同時に行われる。トルクのずれ量の初期リセットは、演算器34をリセットし、トルク補正指令生成部35をリセットして、トルク補正指令S11をリセット(0(零)出力)とすることで行われる。また、速度のずれ量の初期リセットは、演算器31をリセットし、スレーブモータ8に対する速度補正指令S8とスレーブ速度補正指令生成部32とをリセットして、スレーブ速度補正用トルク指令S9をリセット(0(零)出力)とすることで行われる。
以上のように、本実施形態では、マスターモータ3の速度実測値S4とスレーブモータ8の速度実測値S7とに基づき、スレーブモータ8に対する速度補正用のトルク指令(スレーブ速度補正用トルク指令S9)を生成し、このスレーブ速度補正用トルク指令S9とマスターモータ3の制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令S5とに基づき、スレーブモータ8に対するスレーブ速度制御用トルク指令S10を生成し、また、マスターモータ3の位置実測値S2とスレーブモータ8の位置実測値S6とに基づき、マスターモータ3およびスレーブモータ8に対するトルク補正指令S11を生成して、このトルク補正指令S11により、マスター速度制御用トルク指令S5とスレーブ速度制御用トルク指令S10を適正に補正するので、マスターモータ3とスレーブモータ8との間の速度(位置)のずれを可及的に低減でき、かつ、マスターモータ3とスレーブモータ8との間のトルクのずれも可及的に低減できる。したがって、単一の直線移動部材(ここでは、スクリュー1)をツインモータでかつマスター/スレーブモータ方式で駆動する構成において、2つのモータの位置・速度を機械的に同期させるための同期用ベルトを用いなくても、マスター/スレーブ間の速度およびトルクのずれを可及的に低減でき、高い動作信頼性を保証できる。さらに、同期用ベルトを用いた場合においても、同期用ベルトの伸びなどで、マスター/スレーブ間に速度やトルクのずれが多少は生じることは否めないが、このような同期用ベルトを用いた場合のマスター/スレーブ間のずれ量に対して、本実施形態では、同期用ベルトを排した構成であるにもかかわらず、ずれ量を20%弱改善できることが、実験により確認された。
本発明の一実施形態に係る射出成形機の射出メカニズムの簡略化した説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、射出制御系の構成を示すブロック図である。 従来の射出成形機の射出メカニズムの簡略化した説明図である。
符号の説明
1 スクリュー(射出軸)
2 直動プレート
3 マスターモータ(マスターサーボモータ)
4 駆動プーリ
5 被動プーリ
6 タイミングベルト
7 ボールネジ機構
8 スレーブモータ(スレーブサーボモータ)
9 駆動プーリ
10 被動プーリ
11 タイミングベルト
12 ボールネジ機構
21 演算器
22 マスター速度指令生成部
23 演算器
24 マスター速度制御用トルク指令生成部
25 演算器(マスタートルク指令補正部)
26 マスタートルク制御部
27 エンコーダ
28 マスター速度演算部
29 エンコーダ
30 スレーブ速度演算部
31 演算器
32 スレーブ速度補正指令生成部
33 演算器(スレーブ速度制御用トルク指令生成部)
34 演算器
35 トルク補正指令生成部
36 演算器(スレーブトルク指令補正部)
37 スレーブトルク制御部

Claims (1)

  1. 2つのサーボモータの回転をそれぞれ個別のボールネジ機構により直線運動に変換し、この直線運動を単一の直線移動部材に伝達すると共に、前記2つのサーボモータの一方をマスターモータとし、他方をスレーブモータとして、前記マスターモータの制御系にのみ上位装置からの速度制御用指令を与えて、前記マスターモータを速度フィードバック制御し、前記スレーブモータの制御系には、前記マスターモータの制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令を与えるようにした成形機において、
    前記マスターモータの速度実測値と前記スレーブモータの速度実測値とに基づき、前記スレーブモータに対する速度補正用のトルク指令を生成するスレーブ速度補正指令生成部と、
    該スレーブ速度補正指令生成部から出力される速度補正用のトルク指令と前記マスターモータの制御系で生成されるマスター速度制御用トルク指令とに基づき、前記スレーブモータに対するスレーブ速度制御用トルク指令を生成するスレーブ速度制御用トルク指令生成部と、
    前記マスターモータの位置実測値と前記スレーブモータの位置実測値とに基づき、前記マスターモータおよび前記スレーブモータに対するトルク補正指令を生成するトルク補正指令生成部と、
    前記マスター速度制御用トルク指令を、前記トルク補正指令生成部から出力される前記トルク補正指令によって補正する補正手段と、
    前記スレーブ速度制御用トルク指令を、前記トルク補正指令生成部から出力される前記トルク補正指令によって補正する補正手段とを、
    有することを特徴とする成形機。
JP2005017149A 2005-01-25 2005-01-25 成形機 Expired - Fee Related JP4459823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017149A JP4459823B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017149A JP4459823B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006205393A true JP2006205393A (ja) 2006-08-10
JP4459823B2 JP4459823B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=36962749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005017149A Expired - Fee Related JP4459823B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4459823B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009121387A1 (de) * 2008-03-31 2009-10-08 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Bearbeitungskopf
CN117375460A (zh) * 2023-12-07 2024-01-09 苏州朗信智能科技有限公司 起重机大车电机同步控制方法及系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009121387A1 (de) * 2008-03-31 2009-10-08 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Bearbeitungskopf
US8931984B2 (en) 2008-03-31 2015-01-13 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Processing head
CN117375460A (zh) * 2023-12-07 2024-01-09 苏州朗信智能科技有限公司 起重机大车电机同步控制方法及系统
CN117375460B (zh) * 2023-12-07 2024-03-01 苏州朗信智能科技有限公司 起重机大车电机同步控制方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4459823B2 (ja) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101033766B1 (ko) 서보 제어 장치
JP6653542B2 (ja) モータ制御装置
JP5314110B2 (ja) マスタ軸とスレーブ軸との同期制御を行うモータ制御装置
US8786245B2 (en) Motor control device
WO2009043556A3 (de) Verfahren und steuerungssystem zur steuerung einer elektrischen synchronmaschine
JP2012115044A (ja) モータの磁極位置補正方法
US20110290126A1 (en) Multipoint servo press machine
JP4459823B2 (ja) 成形機
CN109687771B (zh) 控制装置
JP2015136803A (ja) 同期誤差を低減する機能を有する射出成形機の制御装置
JP2017177356A (ja) 成形機およびモータシステム
CN106533270B (zh) 电机控制装置
JP2008213419A (ja) 射出成形機の駆動制御装置および駆動制御方法
EP2631057B1 (en) Injection molding machine
JP4239772B2 (ja) 同期運転方法及び数値制御装置
JP2001300794A (ja) プレス機の同期駆動制御方法及びそれに用いるプレス機
JP5199682B2 (ja) モータ制御装置
CN104723527A (zh) 具有降低同步误差的功能的注塑成型机的控制装置
JP7113195B2 (ja) モータ駆動装置
JP2007021888A (ja) 射出成形機及びその射出軸制御方法
JP2001198765A (ja) 送り駆動装置の位置制御方法および位置制御装置
CN102158155A (zh) 电动机控制方法和装置
JP2000015494A (ja) 複数のプレス機械の同期制御方法
JP3500285B2 (ja) 射出成形機
JP2001300792A (ja) プレス機の同期駆動制御方法及びそれに用いるプレス機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070814

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4459823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees