JP2006205341A - マイクロマニュピュレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロマニュピュレータは、把持指の先端部を近接させて微小物体を把持するハンドリング部104と、ハンドリング部104をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部101と、ハンドリング部104の把持指の先端部を中心として把持指が回動するように把持指の姿勢方向をX、Y方向で同時に変更するθz駆動部102と、ハンドリング部104をZ方向に駆動するZ駆動部103と、を備えている。Z駆動部103はθz駆動部102を介してXY方向に移動可能にXY駆動部101に支持されており、ハンドリング部104はZ方向に移動可能にZ駆動部103に支持されている。
【選択図】図5
Description
図1に示すように、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム200は、定盤1に架台4を介して固定され微小物体を取り扱うためのマイクロマニュピュレータ100と、定盤1に固定されマイクロマニュピュレータ100により取り扱われる微小物体を載置するためのステージ3と、支柱が定盤1に固定されCCDカメラ5が装着された顕微鏡2と、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する。)6と、PC6のスレーブ(奴隷)コンピュータとしてマイクロマニュピュレータ100を制御する、プログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略称する。)等を内蔵したコントロールボックス8と、を備えている。
マイクロマニュピュレータ100は、上述した架台4に固定される基台201を有している。基台201には、ハンドリング部104を、それぞれ、X、Y方向に駆動するための駆動源となるX方向アクチュエータ202と、Y方向アクチュエータ203とが互いに交差する方向に固定されている。
図5に示すように、θz駆動部102はベース301を有している。ベース301からは2本の連結部材306が下方にロッド状に延出されている。これらの連結部材306は、XY方向出力節204jに形成された嵌合穴に嵌合され圧入されている。このため、XY駆動部101とθz駆動部102とは連結されている。また、ベース301には、円弧状のガイドレール302が固定されており、ガイドレール302にはこのガイドレール302上を摺動可能なスライダ303が係合されている。ガイドレール302の円弧中心は、ハンドリング部104の把持指の先端部(エンドエフェクタ505a、507aが接触する先端部)に一致している。
Z駆動部103は、正逆転可能なステッピングモータ401と、ステッピングモータ401からの回転駆動力を減速する図示しない第2の減速歯車列からなるギアボックス402と、ボールネジ403a、ナット403b、スライダ403c、ガイドレール403d及びホルダ403eを有するZ方向直動機構403とで構成されている。
図2に示すように、Z方向直動機構403のナット403bには、ハンドリング部104側の先端部に貫通穴が形成された連結部材404が固定されている。ハンドリング部104は、ベース501の下部に形成された2つの貫通穴(図6も参照)と連結部材404のハンドリング部104側の先端部に形成された貫通穴とを貫通する連結ピン508により、Z駆動部103に固定されている。
次に、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム200の動作について、マイクロマニュピュレータ100の動作を中心として、マイクロマニュピュレータ100の機能毎に説明する。
図2〜図4に示すように、X方向アクチュエータ202に作動信号が与えられると、ステッピングモータ202aは、ボールネジ202bを回転させ、スライダ202cを介して、パンタグラフ機構204のX方向入力節204aを図3の水平方向(X方向)に移動させる。ここで、回転対偶204kは上述したように固定されているので、回転対偶204pの変位は、回転対偶204k〜204sの位置をそれぞれの末尾のアルファベットをとってk〜sとしたときに、△klp:△kmoの相似比に拡大されて回転対偶204oに出力され、回転対偶204oを変位(移動)させる。なお、節204g、204h、204iは、節204c〜204iの位置をそれぞれ末尾のアルファベットをとってc〜iとしたときに、□pqrn及び□osrnの二つの平行四辺形ループを加えるように付加されたリンクで、XY方向出力節204jの姿勢を一定に保つ機能を有している。
Y方向アクチュエータ203に作動信号が与えられると、ステッピングモータ203aは、ボールネジ203bを回転させ、スライダ203cを介して、パンタグラフ機構204のY方向入力節204bを図3の鉛直方向(Y方向)に移動させる。ここで、回転対偶204pは上述したように固定されているので、回転対偶204kの変位は、上記同様、回転対偶204k〜204sの位置をそれぞれの末尾のアルファベットをとってk〜sとしたときに、△klp:△onpの相似比に拡大されて回転対偶204oに出力され、回転対偶204oを変位(移動)させる。
上述したようにX方向、Y方向の入力によりパンタグラフ機構204のXY方向出力節204jが変位(移動)すると、XY方向出力節204jには連結部材306を介してθz駆動部102、Z駆動部103及びハンドリング部104の重量がZ方向に作用するが、ベース205の脚部205b〜205dを介して受け面206がその負荷を受ける。脚部205b〜205dの先端部には任意方向に回転可能な球体がはめ込まれているため、球体が受け面206を転がり移動することで、パンタグラフ機構204にZ方向の負荷を掛けず、低摩擦負荷の移動を可能にしている。換言すれば、XY方向出力節204jに固定された(XY方向出力節204jと一体の)ベース205と脚部205b〜205dとでXYスライダが構成されている。
図5に示すように、ステッピングモータ304に駆動信号が与えられると、ギアボックス305の第1の減速歯車列の出力端に配されたピニオン(不図示)にトルクが伝達されて、スライダ303が、ベース301の内歯歯車301bに係合して遊星歯車状にガイドレール302に沿って回動動作する。ギアボックス305とスライダ303とは一体で、ギアボックス305とギアボックス402は一体となっており、このギアボックス402にホルダ403e(Z方向直動機構403)が固定されており、かつ、Z方向直動機構403のナット403bに連結部材404が固定され連結ピン508でハンドリング部104がZ方向駆動機構403(Z駆動部103)に固定されているので、ステッピングモータ304が駆動すると、θz駆動部102の回動動作に伴って、Z駆動部103及びハンドリング部104は一体に、ハンドリング部104の把持指の先端部(エンドエフェクタ505a、507aが接触する先端部)を中心に回動動作をする。
図5に示すように、ステッピングモータ401に駆動信号が与えられると、ステッピングモータ401はギアボックス402に配設された第2の減速歯車列を介してボールネジ403aを回転し、ナット403bと一体のハンドリング部104をガイドレール403dに沿って図5の上下方向(Z方向)移動させる。
図6に示すように、アクチュエータ502に駆動信号が与えられると、出力ピン502aが回動変位し、レバー506のスリット506bに変位が伝達され、レバー506は支点軸506aを中心に回動する。これにより、可動指507のエンドエフェクタ507aは、固定指505のエンドエフェクタ505aに対し、近接、又は、離間する動きをする。従って、固定指505、可動指507の2本の把持指は、微小物体10の把持ないし把持した微小物体10の開放を行うことができる。
次に、本実施形態の微小物体ハンドリングシステム200の作用等について、マイクロマニュピュレータ100の作用等を中心に説明する。
100 マイクロマニュピュレータ
101 XY駆動部(XY方向移動手段)
102 θz駆動部(姿勢変更手段)
103 Z駆動部(Z方向移動手段)
104 ハンドリング部(把持手段)
204 パンタグラフ機構
204j XY方向出力節(出力端)
205 ベース(脚部の一部)
205b 脚部
206 受け面(平面)
301 ベース(出力ステージ)
303 スライダ(移動体)
403 Z方向直動機構
403a ボールネジ
403b ナット
505 固定指(把持指)
505a エンドエフェクタ(先端部)
507 可動指(把持指)
507b エンドエフェクタ(先端部)
Claims (8)
- 把持指の先端部を近接させて微小物体を把持する把持手段と、
前記把持手段をX方向及びY方向に移動させるXY方向移動手段と、
前記把持手段の把持指の姿勢方向をX、Y方向で同時に変更する姿勢変更手段と、
前記把持手段をZ方向に移動させるZ方向移動手段と、
を備え、前記Z方向移動手段は前記姿勢変更手段を介してXY方向に移動可能に前記XY方向移動手段に支持されており、前記把持手段はZ方向に移動可能に前記Z方向移動手段に支持されていることを特徴とするマイクロマニュピュレータ。 - 前記姿勢変更手段は、前記把持手段の把持指の先端部を中心として前記把持指が回動するように前記把持指の姿勢方向をX、Y方向で同時に変更することを特徴とする請求項1に記載のマイクロマニュピュレータ。
- 前記姿勢変更手段と前記Z方向移動手段とが一体に構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマイクロマニュピュレータ。
- 前記XY方向移動手段は入力されたX方向及びY方向の変位を合成して拡大するパンタグラフ機構を有しており、このパンタグラフ機構の出力端に前記Z方向移動手段が前記姿勢変更手段を介してX、Y方向に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のマイクロマニュピュレータ。
- 前記パンタグラフ機構の出力端は、底部に任意方向に回転可能な球体がはめ込まれた脚部を有しており、前記球体が平面に接触して移動することを特徴とする請求項4に記載のマイクロマニュピュレータ。
- 前記姿勢変更手段は、前記XY方向移動手段からのX方向及びY方向の移動量が出力される出力ステージと、この出力ステージに対し前記把持手段の把持指の先端部を中心として円弧状に移動可能な移動体とを有し、前記Z方向移動手段は前記移動体に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のマイクロマニュピュレータ。
- 前記Z方向移動手段は、ボールネジを回転させるアクチュエータと、前記ボールネジに螺合しZ方向に上下動可能なナットとを有し、前記把持手段は前記ナットに固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のマイクロマニュピュレータ。
- 前記把持手段は不動の固定指と可動の可動指との2本の把持指を有しており、前記固定指及び可動指には微小物体に接触するエンドエフェクタがそれぞれ固定されており、前記可動指に固定されたエンドエフェクタの先端部が前記固定指に固定されたエンドエフェクタの先端部に近接することにより微小物体を把持することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のマイクロマニュピュレータ。
Priority Applications (1)
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JP2005023796A JP2006205341A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | マイクロマニュピュレータ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006205341A true JP2006205341A (ja) | 2006-08-10 |
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ID=36962704
Family Applications (1)
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Citations (3)
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JPH0275400U (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-08 | ||
JPH1110564A (ja) * | 1997-06-23 | 1999-01-19 | Olympus Optical Co Ltd | 微細組立て装置 |
JP2002103298A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 電子顕微鏡 |
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2005
- 2005-01-31 JP JP2005023796A patent/JP2006205341A/ja active Pending
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